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金色のガッシュベル#113

「南の国ですれ違いの巻」

高嶺家に突然届いたエアメールは,ガッシュの友,レインからのものだった.ガッシュ自身は魔界での記憶はないものの,「自分の本を燃やして欲しい」と頼む友を放ってもおけず,清麿とともに早速南国を訪れる.手紙にあった住所を頼りに巨大な屋敷を尋ねてみるものの,中にいた意地悪そうな女性はレインの行方を教えてくれない.仕方なく町でレインの行方を探すガッシュたちは,体が大きく目つきの鋭い男を捜して右往左往するうちに,魔物に悪さをされた人々から追い掛け回されることになってしまう.袋小路に追い詰められたガッシュたちを救ってくれたのはさっきの屋敷で働く男.もうレインは屋敷に戻っているはずと言われて再度あの屋敷に戻るものの,例の意地悪そうな女に嘘をつかれて出会えない.

原作をふんだんに,しかし適切に膨らませることで原作を読んでいる奴にも実に面白いアニメに変わった「ガッシュ」.原作をよく消化してまともに作り直してくれるため,原作のまともでない凄いギャグの再現にはさすがに難があるものの(笑),今回のような原作から脇道に逸れたコメディは非常に面白い.ひたすらに楽しいだけではなく,まだ見ぬレインを巡るガッシュや清麿の心の動きを随所で匂わせてくれることによるシリアス風の味付けもよく効いてます.登場人物が原作由来の「らしさ」を決して失わないで行動し考え続けるからこそ,助けられるシーンではよくわかっていたとしても一瞬ひやりとしてしまうわけです.

今回は高嶺家へのエアメール到着からスタート,ガッシュ宛に高嶺家に外国から日本語でエアメールが来る…ってもういろいろツッコみたいところは満載ですが(笑)この世界はパスポートどころか国籍すら持たない魔物が飛行機に乗れるゆるーい世界であることを忘れてはいけません.全世界の人間が日本語使う程度は当たり前! で,レインがガッシュの住所をなぜ知っていたかについては,ナゾナゾ博士あたりが仲間集めで世界を巡っていたときに教えてやったのではないかと.あのパートナーでは石版魔物編への参加をレインが辞退しても仕方がなさそうだ.
そんなわけで到着した手紙は「拝啓,わが友ガッシュベル」からはじまるもの.記憶喪失のガッシュの友であるらしいレインが「私の本を燃やしてほしい」と助けを求めてきたことから,ガッシュと清麿の間には地味に意見の亀裂が発生.記憶がないとしても自分の友を,そして過去の自分を信頼したいガッシュと,過去の記憶がないガッシュが信頼を裏切られて傷つくことを恐れる清麿では意見が分かれて当然.とはいえここまで一緒にやってきた2人なので,それなりに意見はぶつけ合いつつも仲間割れすることはなく,無事に南国へと向かいます.
南国に到着して見慣れぬ光景に大喜びのガッシュとそれを諌める清麿.幼児なので目先の楽しいものに目が行くのは仕方がない(苦笑).しかしここでガッシュがつけてしまった大きなお面のせいで空港ではレインには逢えない.手紙の住所に向かってみたら,ジャングルの中に遺跡並みのでかい建物が.その横の通用口でいかにも意地悪そうな造型の女にいじめられている小さな子どもこそ,このショートシリーズの主役でありレインの悩みの種であるカイルですね.意地悪そうな女はガッシュたちも締め出してしまい,とりあえず2人はレインを街で探してみることにします.今期シリーズではともすれば天才に見えなくなる(笑)清麿の頭が時折賢そうに描かれてるんですが,レインの姿について推測するあたりが良い感じ.
レインを捜すため,街で聞き込みを開始するガッシュと清麿.彼についての情報が聞けたのは港.まじめで白いシャツでかっこいい,大きな体で寡黙に働く一匹狼…というのがレインの姿.漁師たちと楽しく情報交換するガッシュに対し,後でなぜか港の仕事を手伝っている清麿.情報料を体で返してるんでしょうか.それとも生来のツッコむ割にノリの良すぎる体質でつい手伝ってしまっているのか? 「体が大きく目つきが鋭い男に悪人はおらぬ」というガッシュの言葉にも遠くからきっちり反応してるのはさすがです.
結局街に戻って再びレインを探しはじめたガッシュたち.しかしさっき知った特徴があまりにもあいまいでさらに悪人であり(笑)その上ガッシュが安易に「親友」とか墓穴を掘ってくれたおかげで,ヒゲを描かれるなど頭部をアバンギャルドにリクリエイトされた町の皆さんに狙われることになったガッシュたち.空港から戻ってきたレインとは至近距離にいるんですが,「ヒゲのガキ」の責任の矛先を自分たちに向けられてしまったらド派手に逃げるしかありません.無実の罪で追いかけられる祭りは嫌だなぁ…(苦笑).
袋小路に入ってしまい,追い詰められる寸前にさっきの屋敷の庭師に救われたガッシュたち.レインについても相当正確な情報を知っている彼との邂逅は願ってもないもの.パートナーであるカイルを大切にする素晴らしい奴だとわかったことで,ガッシュは己の過去に裏切られずに済んで何より.しかし折角の情報源との邂逅も逃走劇の最中のためにごく短時間.ガッシュたちは干草にまぎれて,もう一度あの屋敷に向かいます.
その頃,ようやく空港から帰りついたレインは,カイルが街に行ったことを知ってあわてて街に戻ります.その最中,牛の列によってまたもすれ違ってしまうレインとガッシュはこれで3度目.入れ違いになってしまったガッシュたちは今度はあの女に大嘘をつかれてベタな小島へ.期待したり警戒したり喜んだり怒ったり落胆したり,今回は登場人物の表情が非常にバラエティ豊かなのも素晴らしい.

屋敷から逃げ出したカイルは街でレインを探していたわけですが,レインではなく島から戻ってきたガッシュと清麿の姿を見つけます.カイルとガッシュたちの邂逅はこれで2回目.しかし勇気のないカイルは,レインが待っていた連中にうまく声をかけることができずに見失ってしまいます.大好きなレインが待っていたガッシュたち,彼らが来たらそれをレインに教えることを約束していたカイルは,古い鉄塔に登って見失ったガッシュたちを見つけたはいいものの…梯子が折れて宙吊りに! 勇気がない割には偉く高いところに登ってしまうカイルの意外な行動力にびっくりですが(笑)これは高いところに登ったことがまったくなかったから,怖いということがわからなかったんだろうか.
カイルがピンチに陥ったその頃,ガッシュたちはそろそろ探索に疲れ気味.戦闘に備えて休もうという清麿の提案によって,ついに2人の間に最初からあった意見の亀裂が露になります.ここまでの聞き込みの成果から,自分の友はきっといい奴だと信じて疑わないガッシュと,ガッシュに記憶がないことやカイルの逃走,町の人へのいたずらのことを重く見て「敵」という前提を未だに崩していない清麿は対照的.ガッシュが単純に突っ走りやすい奴だからこそ,清麿はわざと悪い方向に見るように努力しているのでしょう.
しかし事態は急展開.カイルとガッシュたちの3度目の邂逅は高い塔の上! 確かに親友のパートナーを一刻もはやく助けたい気持ちはよくわかるんですが,状況からして非常に危険なのは明らかなので,せめて清麿の指示を待ってから登るべきですよガッシュ.そして慎重な行動を心がけているならば,ガッシュと一緒に塔に登っちゃダメだろ清麿(苦笑).たぶんこれも生来の付き合いの良さでついって奴なんでしょうが,せめて声の届く中段で待機し,ガッシュにラウザルクをかければあんなことには….梯子は恐らく3人分の重量が頂上にかかったことによって崩壊.為すすべなく落下していく3人を助けてくれたのは,白いスーツで大きな体で目つきの鋭いレイン.彼は空中で白い悪魔の如き巨体に変形! 慎重な清麿は恐怖を抱いたものの,賭けはガッシュの勝ち.3人はレインに助けられたのでありました.

すれ違いを繰り返しながらもようやく合流できた一同.屋敷から離れたカイルの小屋で,レインから詳しい事情について聞くことになります.なんせカイルは蚊にすら怯える筋金入りの臆病者で,まともに戦うことなんて夢のまた夢.魔物が弱いならコルルのように操作を受けて闘わされるわけですが,人間の側が弱くては魔界には如何ともしがたいのでしょう.レインが脅かして闘わせようとしても,脅された時点で気絶しそうだしなぁ…(苦笑).呪文抜きでここまで勝ち残ってきた強いレインとどうしようもなく弱いカイル.覚える呪文が強力なものばかりだというのも,カイルを守るためにレインが心から強い力を欲しがったからに違いない.でも見たら死ぬかもしれないような呪文では,ますます本末転倒で….
これ以上はカイルの精神が持たないから,本を燃やしてほしいというのがレインの願い.怖い見た目に反して非常に紳士的な彼ならでは依頼なんですが,今の彼には実は気がかりがもう1つ.あまりに怖がりのカイルを置いて魔界に帰ってしまったら,折角の遺産もこのまま管理のジルに牛耳られてしまうに違いない.…きっと大好きで理解しすぎているからこそ,カイルを鍛える方向にはどうしても行動できないに違いないレインに対し,外部から来たガッシュはそのケアの方も請け負います.
さて,街でガッシュたちが追われる原因となった町の人へのいたずらはレインの仕業ではないことが判明.この町にはガッシュたち以外の魔物が来ていることが確定です…って予告でバレバレなわけですが(笑).ツッコミの癖に付き合いが良すぎる清麿はまたひどい目に遭いそうな予感.付き合わなければいいんだから自業自得に違いないと思いつつ,次回に続きます,

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