« 7月開始新番組チェック・1 | トップページ | 陰陽大戦記#40 »

金色のガッシュベル#114

「天下無双の臆病ぶりの巻」

レインの願いに答えて彼の本を燃やす前に,あまりにも気の弱いレインのパートナー,カイルを鍛えることを請け負ったガッシュと清麿.カイルはその気の弱さにつけこんだジルに虐げられていて,このままではレインはカイルのことが心配で魔界に帰れないからだ.けれど,カイルの臆病ぶりは半端ではなく,いくら清麿が知恵を絞ってもうまくいかない.その頃,ガッシュたちにとっては見覚えのあるワルの2人が,レインを自分たちの仲間にするために近づいていた.

抜群の安定感でよく出来た話を連発する今期の「ガッシュ」.品質の平均は夏を迎えても衰えるどころか確実に上がってきていて,作り手の良い気合が伝わってきます.夏公開の映画制作作業もピークのはずで,もちろん分担していても制作現場はかなり大変なことになるはず.それでもここまで作り上げてくる気合と制作現場のコントロール力を誉めたい.今回はレイン編の第2回.コメディ味が強い話で,脚本のはっちゃけぶりとそれに悪乗りした演出・作画の遊びっぷりがたまらない.特に二枚目と三枚目の間を激しく行き来する清麿は,使い勝手の良さもあるのか制作側に別の意味でも愛されているようで何よりです(笑).

レインからの手紙に呼ばれて南の国にやってきたガッシュたち.町を駆け巡ってようやく出会うことができた次の朝,早速清麿を襲う早朝ドッキリ企画! そりゃ相棒とはいえ魔物.大口あけて食われそうになったら動揺するのがまともな人間の反応です.ゆえに本気で逃げる清麿に対し,ガッシュは上手くいったとご満悦.もちろんツッコミがボケにバカにされることほど腹の立つことはないわけで,かちんと来た清麿がガッシュに何らかの制裁を加えようとしたそのとき,2人の耳に届くのがカイルの悲鳴.
それは朝食を巡るいざこざ.いじわるおばさんことジルがガッシュたちの朝食分のパンをくれないために上がった悲鳴.本来はカイルに雇われているはずなのに非常に偉そうなジル.確かに弱いカイルには罪はないんですが,雇う側に毅然とした態度が取れないのは雇主としての資格がないと見なされても仕方がないでしょう.レインのジルに対する怒りはよくわかるけれど,まずはカイルの問題を解決しなければまずいというわけで,清麿がカイルの性格矯正を請け負います.
ジルに勝って家を取り戻そうと励ますガッシュと,その心強い言葉に引き摺られてうなずくカイル.今は記憶のないガッシュですが,その真っ直ぐな言葉と態度はレインが覚えている魔界の頃のものと同じようです.変な魔物に仲間になれと誘われているという現状では,レインにとって心強い増援が2名増えたのは非常に喜ばしいこと.一刻も早くカイルに勇気を持たせるための清麿たちの奮戦が今回前半のお楽しみとなります.
さて,レインから話を聞いたことでようやくガッシュたちも気がついた今回の敵その1は「バクハツ頭にヒゲのチビ」.しかし彼らが別の魔物の指示によって動いていることをガッシュたちは知りません.長髪にこうもりの羽で鋭い目の魔物の男に,レインを仲間にしろと脅かされているのがパピプリオとルーパー.魔界の王を巡る戦いは既に後半に入っているはずですが,逃走には便利な術を使いまくって残っていたんだろうか.
この2人,顔がめちゃめちゃ濃い(笑).ワルとしてヒゲが生やしたと主張するパピプリオ.昨日ガッシュたちが街で追い掛け回された原因もこの2人のようで.「パピーパピーパピーチャーン」ってやっぱり親狙いだからギャグも濃いなぁ…(苦笑).仲間に引き込めと命令を受けてもレインは仲間になる気配はなく,仕方なく強硬手段を取ろうとした彼らの前にはガッシュたちの姿が.
パピプリオたちに監視されているとも知らず,ガッシュたちはカイルの勇気育成作戦を敢行.まずは清麿をジルだと思って,「家から出ていけ!」って言ってみよう! …ってそれは泳げない奴を滝に叩き込むようなもんだと思います(笑).カイルは相当頑張って途中まで口に出すものの,気合を入れた清麿は怖い魔物すらもびびらせるほどに怖いので(苦笑)練習台としては不適切.とはいえ敵のプレッシャーに負けず自分の口で思ったことを言えるようにできなければ,この先力を貸してくれる人たちを困らせることになるという清麿の推論は正しい.時間もそれほどないということで,勇気を身につけるための集中特訓が展開されていくのです!

今回最もテンポ良く悪乗りも激しいのがこのあたり.パピプリオたちの「やられる前からツイてない」あたりから,作り手のノリっぷりが楽しくてたまらない.勇気を身につけるための特訓を企画し実行する清麿ですが,カイルの臆病がそれを遥かに超えていくので四苦八苦.まずは農場.めんどりから卵をもらうことで,人間以外の相手と交渉してもらおうとするわけですが…さすがは動物.見ただけでカイルが弱いことを察したようで,その目を怪しく連鎖で光らせた上に(笑),カイルのびっくりを連鎖させて小屋がパニックに.動物は早過ぎって言うよりは,むしろ人間よりも動物のほうが厳しいかもしれないなぁ.ニワトリども,あんな風に興奮させられたらきっとしばらく卵を産まないに違いない.
生物は厳しいということで今度は無生物に切り替える清麿.怪獣アクション映画を見る特訓!はとても楽しいはずが…カイルあっさり気絶.ならば!と今度は無生物を極めて相手は「高さ」.ちょっとした高台から海に飛び込んでみよう!というこれも当然楽しい特訓.けれどカイルはがたがた震えて飛び込めない.考えてみればカイルは昨日高いところから落ちかけているので,むしろ昨日のあの経験があってなお,海に楽しげに飛び込んでる奴らのほうがどうかしているのかもしれません.
で,最後はダンボールで草滑り.ちょっとスピードが上がるだけでもはや特訓としてはユルすぎるところまで来たわけですが,これにすらカイルが怯えてる.しかも怖いのはスピードではなく,バルカンの顔が怖いだなんて(苦笑)! ここまで裏をかかれたら,そりゃ清麿さんも別人のように呆けてしまっても仕方がない.ガッシュだって自分の大切な親友の顔に泣かれてしまって号泣.そして最も深刻なのはレイン.バルカンの顔でダメならば,自分の戦う顔は完璧にアウトだと今更ながら気がついてしまいます.
かなり頑張ってもうまくいかず,休憩している清麿とレイン.木陰で2人で話している様子はさっきまでの間抜けぶりがすっかり消えてシリアス.ガッシュならなんとかなると思って助けを求めたのだというレインに,「その気持ちわかる」と同意する清麿.確かに清麿も変わることができたのはガッシュのおかげ.殻に閉じこもっていたところを無理やり外に連れ出されたおかげで,一人孤独だった世界は間抜けで居心地のいい形に変わりました.そのときに受けた恩義に応えるため,清麿は未だ命がけでガッシュに付き合っているわけです.そんなすごい主役と自分を比べてしまって落ち込むレイン.仲間が例外なく熱い魂にやられるほどにガッシュの影響力は途方もなく大きいので,比べる相手が悪すぎると思うんだけどなぁ(苦笑).

しかし比べてはならない奴と比べてしまって落ち込んだレインは,清麿に本を差し出して,自分がいてもカイルにいい影響を与えないから燃やしてくれと願います.もちろんレイン本人は納得してますが,そのパートナーであるカイルには耐え難いことで,本を奪ってジャングルに逃走という精一杯の勇気溢れる行動! あのカイルにここまでさせるほど,レインの存在は失いがたいってことですね.そしてそのカイルをさらにかっさらうのがパピプリオたち.特徴的なヒゲが加わってますが,ガッシュたちもおぼろげに記憶が残っているようです…ってあれヒゲか? 鼻毛真拳じゃないのか(笑)?
カイルを人質にとって仲間になれと命令し,夕方に海岸に来いと言って逃げ出すパピプリオたち.運悪くパピプリオの技を清麿が食らって痺れ,足止めされてしまいます.相手が夕方に海岸に来ることがわかっているなら,真っ直ぐ追いかけずに海岸に先回りしていろいろ仕込むってのがたぶん最も賢い追い方のはずですが,ここで清麿が取った手段が大笑い.ガッシュの背中に痺れた自分を縛りつけ,逃げる2人を夕方を待たずにいきなり追走! …それは自爆と紙一重の追走方法で,引き摺られる清麿は必ず悲惨なことになるよなぁと思った通りに大惨事(苦笑).特に川.清麿が頭まで浸かってるよガッシュ!
そんな壮絶な追走によって,夕方じゃないけど海岸まで来ちゃった一同.もちろん清麿は痺れ以上に引き摺られたダメージが深刻で,「…よかった,オレ,生きてる」って自分でくくってもらっておいて君は何を言っているのか(苦笑).海岸ではカイルの取り合いを再会.今度は固まる液でカイルを高い岩場に貼り付けて,岩をも溶かす液によって攻撃してくるパピプリオ.他の術と組み合わせればかなりえぐい罠が作れそうな術なんですが,普通に攻撃呪文として使ってくるなら問題なし.すっかりしびれが取れた清麿は見事に構え,ザグルゼムとザケルガのコンボでカウンター! 最近覚えた自爆と隣り合わせの攻撃ですが,そんな危険な攻め方を迷わず選べる2人の強さは相当のもの.その上あのレインもついているならもはやパピプリオたちには勝ち目なし!
…しかし,敵はパピプリオだけではない.カイルの救出に向かったレインを襲ったのは,パピプリオたちに命令していたあのロデュウ! 仲間になることを断るレインに,容赦ない技が放たれます! このままでは2組対1組での戦いとなるのでガッシュ側が圧倒的に不利.術の使えるコンビがもう1組欲しいんですが,果たしてカイルは術を唱えることができるのか? 今回の濃さに比べると次回の作画はちょっと薄そうだなとか思いつつ,映画CMのマイク掴んだ清麿が気になったりしつつ(笑)次回に続きます.

|

« 7月開始新番組チェック・1 | トップページ | 陰陽大戦記#40 »

「レビュー◆金色のガッシュベル」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/4883948

この記事へのトラックバック一覧です: 金色のガッシュベル#114:

« 7月開始新番組チェック・1 | トップページ | 陰陽大戦記#40 »