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焼きたて!!ジャぱん#36

「伝聞情報は裏を取れ!の巻」

モナコカップ本戦の1回戦.競技はパンの早作り.60分という制限時間内においしいパンを作り上げなければ次のステージへは進めない.時間と味を両立させなければならない厳しい課題だが,アメリカやフランスはそれぞれの技術力を生かして早々に勝ち抜けていく.アメリカチームが最新鋭の機器を持ち出したのに対し,和馬がピエロに頼んで貸してもらったのは何の変哲もない電子レンジ.それを使って和馬は制限時間内にパンを焼き上げたのだが,熱々のうまそうなパンに対し,ピエロの態度がいつもと違う.

当初はパン職人立身出世コメディだったはずが明らかに別ジャンルに変質してきた「ジャぱん」.序盤の至極まともなパンアニメだった頃に比べると,思えば随分とんでもないところまで来たなぁと感慨深いものがありますね(苦笑).ネタ的にどうしてもうやむやに終わらなければならなかった原作をリアクション中心にすっきりと整理して,肝心なところはごまかしつつも派手で豪快な動きと台詞回しの妙で無理やり面白がらせてしまうアレンジぶりが割り切り良くていい.マンガとアニメでは媒体の違いがあるので,得意な方向に注力するのは当然の話です.

前半はとりあえず前フリ.世界戦ということで他国の代表と激突するのは当然の話なんだけど,そのディフォルメ具合があまりにも行き過ぎて危険な領域に踏み込みはじめているのは注意してやったほうがいいんだろうか? フランスは3兄弟が変態なだけなので問題ないと思うんですが,イギリスのダメっぷりは…洒落のわからないイギリス人が見ていないのを祈るばかりです(苦笑).規律正しく勢い良く,開始20分でパンを作り上げてピエロに挑んだイギリスチーム.しかし折角作ったパンをピエロは高々とぶん投げて失格! 観客のお肌までわかるのが超一流のピエロの証.…「ピエロだから」というお題目によってあらゆる超常能力が許されるこの状況.イースト菌を入れすぎたパンはキメも荒すぎで話にならない,ってなわけで失格.
続いて課題を提出するのはシャチホコのいるアメリカ.「イギリスはアメリカがいないと何もできない」なんて剣呑なことを言いながら(苦笑)出されたパンは出来が違う! ドラゴンフックと強力ミキサーのコンビネーションで作られた生地で作られたパン.制作時間が通常のパンの3分の1の上にキメも細やか.超強力ミキシング法という最新技術で対応したアメリカチームのパンにはピエロも納得し,本戦初戦を通過!
そして次々に勝ち抜けていく強豪たち.確かに条件そのものはかなり厳しいですが,フランス,ベトナム,中国,エジプト…とこれだけ次々と通過者が出るってことは競技の難易度は適切だということでしょう.そうなると解決法を思いついた和馬はいいとして,諏訪原の実力が少々心配です.…河内は,ほら,そういう役じゃないからさ(笑).
ドラゴンフックという単語すら覚えられない和馬ではあるものの,河内の動揺をよそに電子レンジを活用して順調に2次発酵へ.常人である河内は実況しうろたえるのが大切な仕事であるわけですが,あまりの動揺ぶりに諏訪原にハゲるぞと警告される始末.あと5分,残り1枠しかないところでついに和馬のパンが完成! 焼き上がったパンを空中連携するシーン,やたら作画がキレてて熱いけど,そこにアクションを入れる必然性ってあまりないぞ日本代表(笑)! 諏訪原の気合で残る1席の挑戦権は手に入れたものの,パンを前にしたピエロの様子には,いつものようなノリがない.

後半は長めでリアクション&豆知識入り.諏訪原が「熱いうちに召し上がれ!」と差し出す和馬のジャぱん3号.観客と審査員の度肝を抜くことでおなじみの和馬のパンには珍しく,観客の黒やんが原理や仕上がり具合について完璧に把握しています.電子レンジを使ったパンの作り方は本が出ているようなので,気になった方はその本を探すのがいいんでしょう.なんせ今回,黒やんがタキシードを脱ぎ捨てて披露するHow to 電子レンジパンについては,冒頭以外がよくわからない(苦笑).耐熱樹脂のボウルに,牛乳75ml,無塩バター8gを入れて電子レンジ「強」で30秒,よくかきまぜて…から先が早送りに(笑).解説役としておなじみの黒やんがわざわざ自ら腕をふるって疲れたほどなのに,結果的には無駄なアクションになってしまうのが惨め.
贅沢な画の遊びはともかくとして(笑)パンの出来は黒やんが保証するほど完璧なはずなのに,熱々のパンを前にしたピエロは「君たちには失望した」と異様に冷たい態度.なぜそこまで和馬のパンに敵意を向けてくるのかを尋ねてみれば,ピエロときたら「ボクは電子レンジが,大っ嫌いだからさー!」 …またも無駄なアクション全開でレンジを粉砕するピエロ.確かに今回のリアクションは見せ場としては少々弱いのはわかる.でも,こんなどうでもいいところで作画を頑張る必要もないと思うんですが…そんな無駄な技術力が大好きです(笑)!
嫌な思い出が電子レンジにあるために,採点が厳しくなることを先に警告するピエロ.真面目な諏訪原は個人的な感情を審査に持ち込むのを許せないけれど,しかし人間どうしても嫌いなものはある.確かに食事時の汚い話のように回避しやすいものではないけれど,職人は食べる人のことを常に考えるべきで,それゆえに事前にピエロが嫌なものを聞いておかなかった日本チームの手落ちとされても仕方がない.しかしここは進むしかない.和馬は自分のパンとピエロのお兄さんを信じてついに試食へ.

食ってはじまるリアクションは,ピエロがエビスを渡されてアメリカに向かった後で起きたこと.サーカスで生まれ育ったがゆえにピンポイントで無知だったらしい(笑)ピエロを襲った元団長の助言.裁判大国のアメリカではとんでもない数の裁判が毎日起きているのは本当のこと.だからこそサーカスも,訴えられないように細心の注意を払うべきだというのも本当.しかしそれを伝えるために団長が持ち出した話が…結構有名な電子レンジと猫の逸話なんですが,弁護士役に彼がまた登場してくれたのがうれしいなぁ(笑).電子レンジには「動物を乾かしてはダメ」と書いてなかったから,メーカーに慰謝料を求めるなんてエピソードもアメリカならばありえるかも!と思ってしまったピエロ.そこで観客が倒れることがないように「The show might be Harmful to these who have Heart Problems」と注意書きしてショーを実行.あくまで注意書きなんですが,スリルのある芸を見せるにはいい惹き文句じゃないだろうか.その広告?効果もあったのか,ショーは大成功!

あまりの無関係ぶりにリアクション中にツッコミを入れるという反則を犯しかけた諏訪原.そしてそれを必死で止めた河内の努力を無にするようなピエロの謎のリアクション完結! ラスベガスのショーは成功したんだからいい思い出のはずなのに,しかも和馬のパンだってうまいのに,電子レンジと猫のことばっかり思い出して楽しめないって,なんて勝手な言いがかり! プロならば見る人のことを気にするのは当たり前.それをやって楽しめなかったから採点が厳しいなんてのはやっぱりダメだろピエロ(苦笑)! 他の条件を全て満たしているのに…黒やんすら悩ませるピエロの個人的な印象.これを克服する手はさすがに見つからず…
しかし,ここで救いの手を差し伸べたのが敵のはずのシャチホコ.電子レンジと猫のエピソードは「アメリカンジョーク」! 行き過ぎたPL法を笑い飛ばす都市伝説なので,いい大人は信じちゃいけません.…まあ,ちょっと信じたくなるくらいに凄い裁判がアメリカでよく起きているのは間違いないんですが,世界レベルのピエロとしては話の裏を取っておくべきでしたとさ.
あわてて取り繕って合格を出して逃げるピエロ.パンにゴマがかかっているための「ごまかし」リアクション.原作ではもっといろいろごまかされていたんですが,アニメでは地味なので飛ばして,ごまかしてしまったようです(笑).ピエロは日本ひいきではなく,サンピエールUSAのアメリカチームも悪ではない.実際モナコカップではフランスチーム以外は日本チームに対し悪意は持っていないのです.しかし悪意を満載して接近中のサンピエールオーナーはどんなことをやらかしてくるのか? 1話からここまで,待ちに待った凄い展開がついに始まる,次回に続きます!

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