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金色のガッシュベル#115

「繋がれそれぞれの勇気の巻」

カイルをさらったパピプリオたちを追い詰めたはずのガッシュたちとレイン.しかしロデュウたちの登場によって状況が逆転する.魔物としての強さもパートナーの呪文の使いこなし方も,ロデュウはガッシュを上回る.その上パピプリオまでもがガッシュの行動を妨害してくるという大ピンチ.しかしガッシュはどんな苦境に立ったとしても,自分の仲間を守ることに全てを賭ける.誰の前にでも真っ直ぐに立つその強い姿は,レインが魔界で出会ったガッシュと何も変わらない.己が正しいと信じるものから逃げないことの大切さを思い出したレインは,弱いカイルの心を変えるため,あえて己の闘う姿をさらす.

南の国での愉快な追いかけっこが一転,厳しい戦いへと変わった「ガッシュ」.前回途方もなく間抜けな追走劇を演じていたはずなのに,レインを仲間に引き込もうとしていた黒幕・ロデュウの登場によって全てががらりと変わります.元々チーム戦をメインとしてきたガッシュコンビは攻撃と攻撃の間が大きく,その未熟な点をロデュウに見事に攻められてしまうのが辛い.それでも守るべきものを捨てないガッシュが本当に大切なものを呼び起こします.ガッシュ最大の武器は,術なんかではないのです.

前回まで大変な迷惑をかけてくれたパピプリオコンビはあくまで前座.真打は長髪青年型魔物のロデュウと,そのパートナーであるチータ.咄嗟の判断でラウザルクをかけたガッシュを動かすことにによって術の直撃は免れたものの,たとえレインであっても当たったらただではすまない大技をいきなり放ってくる容赦のなさが恐ろしい.力を持ちながらも仲間にならないレインを片づけたいロデュウと,当然友達を見捨てることなどできないガッシュは当然のように激突.相手の強さを理解してもガッシュは決して逃げ出すことはなく,ラウザルクのかかった体でロデュウの腹に頭突き!
…しかし,この攻撃すら「ぬるい」と言い切るロデュウの強さは半端ではない.ロデュウ自身は体格が良く空も飛べ,その上パートナーにはラウザルクが消える時間を待つ判断力まで持ち合わせているという完璧ぶり.特にチータの術に関する即座の的確な判断は清麿を越えていて,清麿がろくな対抗手段を指示できない間に事態はどんどん悪化していきます.強い術を連発すると力尽きるのでペース配分して休憩を入れたり,役立たずにしか見えなかったパピプリオの術を効果的に生かすあたりは,いきなり大声で攻撃目標とその意図をガッシュに向かって叫んでしまう(苦笑)致命的にうかつな清麿を明らかに越えてます.
パピプリオのニュレイドで動きを封じられ,さらにモスレイドで体中がかゆくさせられて動けなくなるガッシュ.どれだけかいても術による痒さはおさまらないに違いなく,地味な技に見えますが我慢がしにくいという点では下手な痛みよりも性質が悪い.このあたり,今回の雰囲気に合わせてシリアス味が原作の描写よりも強まってますね.ガッシュに清麿の指示は届かないから反撃なんてもちろん無理.この隙をロデュウたちが見逃すはずもなく,フォローに入ったレインもパピプリオの粘液で食い止められて万事休す…と思ったらガッシュのド根性がここで爆発! 敵の術に対してろくに見えもしない目で突っ込んでいくという無謀さは,自分の仲間を傷つけさせないという強い覚悟の証.一番ひどい目に遭っていながらも「清麿やレインを狙ったら許さんぞ!」と叫べる心こそがガッシュの持つ最強の武器.人や魔物の心を深く強く揺り動かす叫びには,仲間を作りさらに鼓舞する力があるのです.
そんなガッシュの人心を動かす力は,魔界でも既に発揮されていました.レインが思い出す魔界時代の過去では,自業自得のひどい怪我を負ったレインを助けるため,出会ったばかりのガッシュが体を張ってくれた思い出が描かれます.その恐ろしい姿にふさわしい暴れぶりを見せていた過去のレインは,怪我をした彼を助けようとしたガッシュすら恫喝する徹底した尖りぶりで…しかし,そんな脅しを受けてもなお,ガッシュはそれを真正面から受けとめて,「ずたぼろなのはお主であろう!」と言い返してくれたのでありました.魔界でのガッシュはろくに術も使えない落ちこぼれだったはずですが,無闇に高い心意気だけは今も昔も変わらない.そしてそんな心意気こそがガッシュに数多くの友をつくり,ここまでの厳しい戦いを潜り抜ける原動力ともなったわけです.

これまでどんな相手を前にしてもひるむことなく叫んできたガッシュ.そんなガッシュの勇気によって,まずはレインの中の勇気が揺り動かされます.気の弱いパートナーを思いやるあまり,これまで戦いを全て引き受けてしまったレイン.しかし本当のパートナーならば,カイルの臆病をなんとかするためにもがくべき.怖がっていたのはカイルだけでなく,パートナーを怯えさせることを恐れていたレイン自身もまた,カイルの前に立つという恐怖に対し臆病になっていたのです.
無防備になったところをロデュウに襲われる清麿.それをフォローするガッシュ.そしてそんな2人を助ける,本性を露にしたレイン.あまりの怖さにカイルが死んでしまうかもしれないのにその姿を示すのは,彼ならばきっと耐えてくれると信じて勇気を振り絞ったからこそ.庇護の対象ではなくパートナーであると信じて,レインは大きな賭けに出ます.単体でも呪文なしでもロデュウをぶっ飛ばす強いレイン.怖がりのカイルの目の前で,レインとロデュウの激しい肉弾戦が展開.さらにロデュウの術から守るため,恐ろしいレインはカイルを岩から助けます.
本当に大切で,どうしても強くなってほしかったから,あえて見せたくなかった姿をカイルの前にさらしたレイン.自分の怖さはよくわかっていて,カイルに恐れられても仕方ないと諦めながら…本気の姿を見せることが「悪いのか正しいのかもわからないけれど,必要なんだ」.これが最後にできることだと信じて,不器用ながらも勇気を振り絞ったけれど,カイルはやはり怯えていて…「やはりオレは外道だなぁ.こんな姿でしかお前を守れねぇ…」
レインを導いてくれたガッシュは,その勇気によって自ずから輝いていたけれど,ガッシュの勇気に背中を押されたレインの顔には影が.影になった恐ろしい顔から流れる涙は,どうしようもない無力感が溢れたもの.本当はガッシュのように自ずから輝いて導きたいのに,大切なパートナーを傷つける怖さや罪悪感からは逃げることができない.…それでもロデュウの銃撃を体で受けて,カイルをかばうレイン.他の人間から恐ろしい姿の自分をかばってくれたカイルの勇気に火がつくことだけを信じて,自分自身の勇気を燃やし,必死で示し続けるのです.
さて,ガッシュたちにはパピプリオのアミレイドがヒット.術による網にかかって動けなくなる2人に対し,パピプリオがやらかす嫌がらせが…こんな深刻な状況でもギャグなんだよな(苦笑).そんな捕われの主役たちを守るためにレインが勇気と体を張る様子を見る,逃げだしたカイル.危機を敏感に察知して逃げられるんだから,怖がりは決して悪いことではない.けれど自分をこれまで守ってくれた人の危機を前にして,このままでいいわけがない!

ガッシュからはじまった勇気の連鎖はついにようやくレインからカイルへ! 最悪のピンチの前に皆の期待通りについに立ち上がってくれるカイルがうれしい.燃えるお約束を変に照れることなく真っ直ぐ貫いてくれるのは,キッズ向けとしては必要不可欠.ありきたりのお約束だって,見ていてうれしくなるなら大歓迎だ! ついにレイン編も決着へ.連鎖した勇気がついに形となる,次回に続きます.

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