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ボボボーボ・ボーボボ#66

「コールはひたすら空回りの巻」

死生トリプルでのバトルを制したボーボボたちは新たな敵を求めて移動を開始.旧毛狩り隊の3強の一角であったランバダを倒したボーボボたちの前に立ち塞がるのは,旧Aブロック隊長のハンペンだ.その大きさと威圧感にあっさり負けたボーボボたちは戦意喪失するのだが,ハンペンは勝手に3狩リヤルールによるおでんデスマッチの舞台を整えてしまう.食物連鎖の頂点に立つゆえに尊大なハンペンに対し,ボーボボチームは大半が湯の中で溺れているという惨状.この危機的状況に突如現れた救いの女神こと魚雷先生は,落第した破天荒を置き去りにして去っていく.ボーボボが3狩リヤの戦士として選んだのは破天荒と首領パッチの2人.対するハンペンはちくわとGUY坊を従えて,ついにおでんフィールドでの激しいバトルがはじまった!

結構長かった死生トリプル戦が終了し,ボス戦に向けての再加速を開始する「ボーボボ」.エリアの区切りやネタの難しさがあってやや散漫な印象のあったこれまでのバトルとは異なって,対ハンペン戦はわかりやすくてバカバカしい「ホーボボ」本来の魅力がたっぷり味わえるはず.今回はその序盤なんですが,演出・作画が久々にキレまくって凄い! 特にビュティさんのコンパクトかつ強力なツッコミが事態のしょうもなさを加速させていきます.新キャラにも三浦氏,遠近氏,白石氏と毎度ながら贅沢すぎる声優を投入するから隙がない!
さて,無駄に高品質な今回のアバンは江戸.田楽禁止令下の町で行き倒れそうな田楽を助けたのは,ところてん屋の一心天の助,情け深くて一本気,そして毎度辛い目に遭わされる(笑)天の助は窮状の田楽の関所破りをお手伝い.しかし関所では疑いは晴れず,DNA鑑定に持ち込まれることになりましたとさ! …たしかゼリーが入ってるんだよな(笑).

前半は凄いやつ登場.ランバダに勝って死生トリプルをついに突破したボーボボたち…のはずなんだけどあらすじはいつものように大嘘つき.考えてみれば前回のボボパッチの助の使い方は贅沢だったなぁ.ともかくランバダを倒した一同は次のステージへ,遊園地らしくパンダの乗り物にヘルメット着用でまたがって進軍.こいつらにとってふざけることは息をするのと同じなのでいたしかたなし(笑).ちなみに欠席のヘッポコ丸と破天荒たちは魚雷先生の恐怖の補習授業中(生存率0%).さすが武器だけあってせめるのがお上手だ.
ところが,勝利のおかげで程よく緩んだボーボボたちに突如訪れる圧倒的なプレッシャー! 地響き立ててやってきたのは,馬に乗った王子様…ではなくてハンペン! ばかでかいハンペンの威圧感はまさに暴力的.ここまで勝ち進んだ主役がこの程度で挫けるわけないと思ったのに,いきなり完璧に挫けているボーボボにビュティさんだってびっくりだ(苦笑).あんな強そうな奴には勝てないと逆切れするボーボボ.視聴者の期待を裏切る意外な展開には違いないんですが,主役としてはどうだろう.自分勝手なハンペンはマイペースに新ステージを準備.巨大なハンペンを召還し作り出された大おでん鍋こそ,今回のバトルの舞台.
3狩リヤによるおでんデスマッチを提案してくるハンペンに対し,巨大なメカで対抗しながら提案を受け入れたのか受け入れていないのかよくわからないボーボボ.結局望むところと望まないところのどっちですか(笑)? …闘わなければ話が進まないため,ハンペンの主導によってメンバー未定のままおでんデスマッチ開幕.ハンペンは絶対であり食物連鎖の頂点.そんな仰々しい台詞を本気で口に出せるハンペンの尊大さは半端ではない.ハジケ勝負では他人に揺るがされない強い自信は,非常に良い支えと武器になるのです.
この強そうなハンペンに比べると,早速おでんつゆの中で溺れてる主役の仲間たちと,自然の摂理で勝てないとくじける主役ってのはどうなんだろう(苦笑).相手が着々と3人をそろえたのに対しボーボボ側は主役を含めてまともな人材は皆無.しかし! 手詰まりのこの状況で響き渡る,聞きなれたあのソナー音! 凄絶な形相で縛り付けた破天荒を頭の上に持ち上げつつも魚雷さんが登場し,そしていきなり退場だ(笑)! いきなりおでん汁の中に縛られた破天荒をぶっこんでいくというワイルドさが素敵! 魚雷先生の授業に落第しちゃった破天荒ですが,水中で縄抜けをやってのける程度には元気.
もちろん強いハンペンと一緒に闘うのだから,敵の3狩リヤメンバーも侮れない.くしゃみ程度で早速天の助を苦しめるのがチクワン.同じ食い物として黙ってやられているわけにはいかないため,文字通り足を引っ張ってみる天の助ですが…無駄に素敵な動きでちくわ殺法炸裂.ちくわの中にところてんを入れて締め付けるチクワンクラッシュは,あんまりおいしそうじゃない! 一見天の助は自ら敵にやられに行った愚か者.けれど彼の本領はリアクションなので,実際はむしろおいしくなっているところがベテランらしい狡猾さではないかと.地味にパロディになってるし(笑).
そして,ボーボボの指名は天の助の計算を見事に無視.3狩リヤへの選抜はボーボボ・破天荒・首領パッチ! 体調は万全ながらも,元来ツッコミ体質でハジケリストとしての実力にはやや劣る破天荒に首領パッチを与えることで,人格をぶっ壊してまともなことをさせない作戦です.しかし敵の3人目,GUY坊の仏・CRY・撃もまた無駄に良い作画で動き倒す実力派,鈴の音がチャームポイントとなっております.
舞台を敵に支配され,3人きりではボーボボ側が劣るこの状況.しかし出場者が決まっても選に漏れた者が目立つことを諦めることはなく,そのことが3対3であるはずの3狩リヤルールを揺さぶります.そもそも役には立たない田楽に,こんぶにウン…いや,ストロベリーアイスのソフトンと,同じ食い物として,さらに元Aブロック隊長としてのプライドをバトルにぶつけたい天の助が脇でボケながら出番を虎視眈々と狙う中,ボーボボが「玉子食えー!」とお得意の勢い「だけ」をハンペンにぶつけてます.油断すれば仲間に倒され出番を奪われるのは,主役のボーボボであっても同じなのです.

後半はちくわ空回り.3狩リヤメンバーでのおでんフィールドのバトル開始.広いフィールドの中のあちこちではじまる小競り合いの中でも,さすがにボーボボとハンペンのバトルは激しい.ボーボボが無理に食わせた巨大な玉子を食物連鎖の頂点として食いきったハンペン.「信念・希望・幻想・憤怒,ハンペンは全てを食らい尽くす!」ってその根拠なさげな自信と迫力が怖いわけですが,平気な顔でもう1つ玉子(ソウル)をハンペンに食わせるボーボボのほうがさらに怖い(笑).巻き込まれてる天の助がおいしいなぁ….
絶対的な強さで君臨するはずのハンペンがボーボボに押されるという大番狂わせに,ちくわはおでんダネを扇動して励ましのハンペンコールを実施するわけですが,つくねに地味に混じっている首領パッチも含めて「黙って見ておれ!」とハンペンに怒られましたとさ(笑).あくまで唯我独尊の地位から降りる気のないハンペンの連れなさと厳しさにべっこりとへこむおでんダネたちが悲しい.ちなみに首領パッチおやびんはつくね次郎にジョブチェンジ.ハンペンにとっての応援と同じく,首領パッチにとっても無用な賞賛はむしろ自分の芸の邪魔.地位は無視して槍として投げてもらったほうが,よほどお笑いとしてはおいしいわけです.首領パッチの串はホーミングつくね弾に変化してハンペンたちに大ダメージ!
さすがに激しいボーボボたちのハジケを止めるため,ハンペンが操作するのがステージそのもの.巨大なハンペンで出来ているおでん鍋は彼の体の一部のようなもので,つゆの上げ下げ自由自在! けれどここまで散々敵にステージをいじられてきたボーボボたちにとってはもはや今更の話で,早速状況を川の氾濫コントに流用.3人揃ってかぶりものした協力奥義・「川の水はきれいにしといて」がエコな感じに炸裂し,川に流された敵こと加工食品はボーボボたち魚にやられます.…食物連鎖的に食品が魚に勝てるわけがないんだ(苦笑),最後には勝利の証か,変なこいのぼりが川の中でたなびくというナンセンスぶり.首領パッチおやびんと一緒にハジケられることが心底うれしそうな破天荒の様子に心が温まる思いです(笑).
雑魚のはずの相手が実はこいのぼりでおでんを食われたという醜態によってハンペンは本気に.5月5日をハンペンの日にする気合で持って放たれるのは真拳ではなく,純粋なハンペンの強さの証,ハンペン承.お笑い番組の企画にガチンコファイトを持ち込まれてうろたえるボーボボ.バカガードしようにも今回はろくな盾がない! 一応こんにゃくガードで本気の攻撃を笑いにそらすことには成功するんですが,まともに食らえばリアクションの苦手なボーボボでは致命傷になりかねない.今,ハンペンはシリアスに攻めるべきなので,ちくわは余計な応援を怒られても仕方ないですよ(笑)!

天の助と同類の見た目に反して洒落の通じない敵であるハンペン.彼が醸しだすシリアスな空気に包まれれば敗北するのは間違いなし.だからこそこの雰囲気をぶっ壊すため,作中でも最も影響力の強い首領パッチと破天荒のコンビが出撃! 一介の下僕としてうれしそうにおやびんに従う破天荒.…第3者から見ると可愛そうにしか見えないわけですが,幸せのかたちは人それぞれってことだろうか….GUY坊にカギ真拳をかます破天荒は確かに強いものの,仲間のはずの天の助にいきなりからまれて大変に迷惑.残りの2人にからんでもろくなことにならないからって,一番の下っ端を襲いにいく天の助の計算が非常に卑屈で素晴らしい(苦笑).
終盤で見せ場をかっさらっていく破天荒と天の助.そしてこのフィールド最強の敵であるハンペン.もちろん主役はそれを許せない! ついにハンペンに対して積極的に仕掛けていくボーボボは,箸1膳でハンペンに最悪の侮辱を与えます.ハンペンつかんでひっくり返す.一度掴んだネタを鍋に戻すなんてのは,食い物にとっては屈辱以外の何物でもないらしく,そういう意味では食事作法以前の下劣極まりない攻撃を仕掛けるボーボボに対してハンペンはどのように反撃するのか? 鍋のときに気に食わない具を掴んだからといってまた鍋に戻すような真似は絶対にやめよう(笑)! 次回に続きます.

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コメント

どうも、おひさしぶりです。

最近、田ボの回見返したんですが、木下大八が気に入られたい大統領が、
「ヨコセヨ大統領」だったのに気付きました。アニメスタッフ、芸コマ!(原作ではブッシュでした)
所で、アニメオリジナルのアバンって、
「ヒロインは私よ!」率がかなり多い気がします。ボキャラは常套句があまりないので仕方ありませんが、
「まだまだですね」とかも使って欲しい所ですねぇ。
後、アバンの田楽マンのキャラが「切れると怖い顔」ってキャラ立てのタママに似ている気がします。とくに浦沢脚本。
なんか違和感を覚えてしまいます。
アニメスタッフが掴み切れてないのか、澤井先生まの発想がが自由奔放過ぎるのか…?

投稿: サミー・リー | 2005.07.15 23:32

最近,アニメは本当に「ボーボボ」をよくつかんでいて,場合によっては原作よりも面白くなってるのが恐ろしいです.澤井先生の頭の中では凄かったけれど,マンガでは伝え切れなかった部分まで描ききる演出が素晴らしいなと思います.
アバンで女装が多いのは仕方ないですよ.だってあの世界,普通のコントやろうと思っても,それができる女性が全然いないんだもの.そりゃああやって補うしかないじゃないですか(苦笑).
タママと田楽,確かに両方怖い顔なのは同じなんですが,役割としては真逆です.タママの怖い顔は大惨事の前兆ですが,田楽の怖い顔にはほとんど意味がありません.

投稿: Rowen | 2005.07.20 03:03

田楽だけに「おミソ」にされて…イャ、なんでもないです(汗)。
って、おミソって風習、今でもあるのかしら?
近頃原作で、ハンマーブロス複数+クッパ+レッドアリーマ×4に囲まれてる田楽マンが不憫でなりません(笑)。

投稿: サミー・リー | 2005.07.28 08:43

かなりの実力者でありながらも周囲からは無視される,というのが田楽の一番おいしい芸なので,仕方がないかと思います.賞賛されたり可愛がられたりすると逆に芸が死んでしまう体質って,芸人としては下手な呪いよりも性質が悪いよなぁ….

投稿: Rowen | 2005.07.29 00:01

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