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劇場版金色のガッシュベル「メカバルカンの来襲」

「少し未来のメッセージの巻」

ものすごく楽しみにしていた臨海学校の朝,高嶺清麿は寝坊した.一刻も早く学校に行きたいのだがガッシュがいつものようにカバンに入ってついてくる.清麿はかなり無茶なコースを爆走した上にようやくガッシュを置き去りにすることに成功.バスは既に発車してしまったもののもう少しで追いつく…かと思われたそのとき,空から飛来した大きな影にさらわれてしまう.
ものすごく楽しみにしていた臨海学校の朝,ガッシュは結局置き去りにされた.しかも清麿との追走劇のおかげで,ガッシュの大切な友達,バルカンも傷ついてしまう.その事態の深刻さを理解せずに置き去りにした清麿の薄情ぶりに怒るガッシュを見つけてしまったのはあのナオミちゃん.ガッシュはあっさり捕まった上に,人質のバルカンにはナオミちゃんの操るロボの攻撃が迫る.この危機に上空から登場したのは巨大なバルカン型のロボット.彼はガッシュをナオミちゃんから救ってくれただけでなく,傷ついたバルカンを修理してくれるいい奴だ.
ものすごく二人が臨海学校を楽しみにしていたその朝,未来の魔界から魔科学者がやってきた.彼の名はDr.M2.孤高の天才科学者である彼は,自分のロボットの原型となったおもちゃを作った天才,高嶺清麿を自分のパートナーにするためにここまで来たのだ.バルカン型のロボットで清麿をさらい,さらに本来のパートナーであるガッシュを足止めしようとするDr.M2.しかしメカバルカンの中には,彼にすら解析のできないものが眠っていた.

劇場版2作目の「メカバルカンの来襲」,早速見てきたのでざっくりと感想を.今回も上映中の映画なので具体的にはできるだけネタばれないように頑張ってみますけども,なんせ完全には無理なので(笑),ネタバレが嫌な奴はぜひ見てから読んでくれ.今回は「ガッシュ」好きなら見て損なし! 笑えて笑えて切ないけれどやっぱり笑えて感動できる,「ガッシュ」のエッセンスがたっぷり詰まった楽しい映画です! …でも見てない奴にはちょっと勧めにくいぞ(苦笑).

今回は前回のに比べると思い切りターゲットを絞ってきていて,マンガやアニメで「ガッシュ」についてある程度理解していないと,本当にいいところの意味がわからない構造になってます.知ってる人にとっては余計な設定説明がない分だけたっぷりオリジナルストーリーが楽しめるわけで実に素晴らしい判断だと誉めてしまいたいわけですが,基本情報を全然知らない人が見るとどんな風に感じるんだろうか? とりあえず笑いのキレは終盤に至っても素晴らしいので,清麿の不幸ぶりをつまんで見ていてもそれなりには楽しいかな.しかし原作やアニメを知っていればより深く読める描写が多いため,涙腺を刺激される機会が増えることは請け合いです.ちなみに自分の場合は涙にはなりませんでしたが,終盤では暖かく切ない気分になりました.

主要テーマはストレートに「友達」.主役はガッシュと清麿.それ以外の連中,特に魔物のパートナーたちの扱いは緩くて適当でご都合主義なので覚悟してくれ(苦笑).ガッシュはいつもよりやや幼いくらいなんですが,前の映画に比べると清麿が実に若くてガッシュの保護者どころか同格で喧嘩しちゃっているのが楽しい.設定年齢からすればいつもがむしろ老けすぎで,本来はこのくらいの思慮のなさを見せて当然なんだよな.
四代目が板ばさみになりながらも急速にガッシュに近づいていく様子は間違いなくお約束なんですが,そのお約束ぶりが見ていてうれしくてたまらない.無条件の深い信頼に対し精一杯応える彼もまた原型製作者の分身.Dr.M2は出会いのなかった清麿で,それゆえに今や先の清麿とは明らかに違う…って感じか.全てのバリエーションがガッシュの存在によって生み出されていることに気がつくと,感慨深かったりします.
で,そんな深さを微塵も感じさせない笑いも凄い! 抜群のテンポで展開されるガッシュと清麿,そしてDr.M2と清麿の歯に衣着せぬ掛け合いというか小競り合い(笑)は動きもノリも実に見事.当人達は物凄く本気なのに,その真意を知らない観客その他にとってはギャグにしか聞こえないという小粋な技も満載です.さらに清麿ばかりを執拗に襲う不条理と不運の嵐も大変に愉快.ガッシュは体が強くてずるいなぁ(苦笑)….たとえド迫力のアクションシーンに入っても,バルカンの形のユーモラスさがあって深刻になりきらないってところまで,いかにも「ガッシュ」らしくて楽しい.

マンガやアニメをよく知っていることが前提の映画の割に,いつものキメ台詞が全然出て来ないという実にひねくれた映画なのですが(笑)本作を楽しむのに最低限押さえておくべき前知識としては,

  • ガッシュは魔界の王を決める戦いのために,魔界から人間界にやってきた魔物の子の一人
  • 人間界で魔物が術を放つには,その魔物のパートナーが本を持って呪文を唱えなければならない.術はパートナーの心の力を使って放たれる
  • 清麿は天才ゆえに元々孤立していたのだが,ガッシュのおかげで学校に居場所ができた
  • 王を決める戦いでは,本を燃やされた魔物の子は魔界に戻り,最後に残った一人が魔界の王となる
  • 王を決める戦いには戦いたくない者までも参加させられている.ガッシュたちは王を決めるための戦いをやめさせるため,一緒に頑張ってきた

もちろん知ってる奴にとってはごく当たり前の話ばかりなんですが,このあたりの基礎知識があるかどうかで読み取れる内容が大幅に変わります.もし一緒に行く奴が知らない奴の場合には,映画の前に説明しておくといいんじゃないかな?
で,「この程度は常識でしょ?」と言い切れる奴にお勧めしたいのがメカバルカンの出自について拾うこと.メカバルカンがなぜ今ここにあるのかについては作中で控えめに描写されているわけですが,点々と置かれたそれを最後まで拾っていくと,ラストでの切なさがより一層増すことは間違いなし.今,既に知っていることの優越感をたっぷり楽しめる映画になってますんで,既に「ガッシュ」大好きな皆様はぜひとも劇場に足を運んでいただきたいと思います! 面白いよ!

(追記)写真追加.メカバルカンはあわてて作った(笑).

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