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ボボボーボ・ボーボボ#69

「お前が物理的にありえないとか言うなの巻」

ネオ毛狩りランドMAXでの最終決戦は,ついに起床したツルリーナ3世との激戦だ.尊大なる3世は次々に真紅の手品真拳で仕掛けてくるものの,ボーボボたちは攻撃を笑いで混ぜっ返した上に,奥義・百獣王拳で3世に反撃する.ボーボボが毛の王国の生き残りと知った3世は,ダーツの魔術で邪魔な連中を片づけにかかる.ボーボボたちの体についた数字は人気投票の順位であり,同時に3世が始末する順番だ.しかも6位になったボーボボが上位者の足を引っ張ってくれるから次々潰れていく1位から4位.しかし5位のビュティは戦場に咲く一輪の花.ボーボボはその身でビュティをかばい,仕掛けてきた3世に改めて怒る.首領パッチと破天荒を消してしまう魔術をつかいこなす3世だが,ボーボボは己のリミッターを外し,3世の奥義のネタを暴くために挑む!

長くてハジケた旅の中,また1つのクライマックスを迎えようとしている「ボーボボ」.ここまで様々な敵と対峙してきたボーボボたちですが,ラスボスには面白いタイプではなく怖いタイプが敵に回ることが多く,今回のツルリーナ3世も文句なしに怖いタイプ.しかも後半では怖い奴がもう1人増えやがる(苦笑).真の姿はセミレギュラーですが仮の姿は実にお久しぶりな狂戦士OVERが再び降臨! とはいえハジケバトルは力で勝つものではなく,場の空気をいかに奪うかが重要.どれほどの強敵であったとしても,ボーボボたちの繰り出すネタにノッてさらにツッコんだ瞬間に敗北が確定するのです.
さて,今回のアバンは3世が呼び出したインド象がらみの小ネタたち.首領パッチは曲芸ボールとなって踏まれ,天の助は「ほにゃかほにゃらほーい」と闘牛士コスプレで吹っ飛ばされる.最後のボーボボはレッド田楽マンを呼び出すもののそもそも使えないので漬物に.…アバンで話がまともに展開するわけないじゃないですか(笑).

前半.ついにはじまった雷鳴のラストバトル! 傍若無人なハジケの末に夏を届けたボーボボを笑う3世.「小さすぎて気付かなかったわ…」とかっこつけるシーンのはずがボーボボが本当に小さくなって混ぜっ返すから台無しだ(苦笑).おふざけに怒って杖を呼び出し「消えろ!」とボーボボに振りかぶる3世…と首領パッチと天の助! 主役ゆえにリアクションの得意でないボーボボが攻撃されるのは大変危険なので盟友である二人がフォローに入って面白くしたのか,あるいは真の敵であるボーボボにこの機に乗じて積年の恨みを晴らそうとしたのか…どう考えても後者だな.
しかしさすがは3世で,この程度のボケではリズムを崩すことはない.魔術の定番である鳩を使って上空から爆撃を仕掛ける3世.確かに鳩なんて今時ベタすぎるのは間違いないものの,実際は下品なネタとの融合になっているのが上手い.武器としての攻撃力の凄さ以上に,あんなもの絶対浴びたくはない.ただし3バカもものすごくマイペースなので(笑)3世の迫力にビビることなく3頭のライオンで反撃! リアルだかてきとーなんだかわからないライオンについて解説するビュティのふりした田楽の声の演技もなかなか素晴らしい.そして,シリアスとてきとーの合間を漂う奥義・百獣王拳の猛攻に「どっちだよ…」とツッコむビュティさんの孤独な呟きが最高だ!
ボーボボが毛の王国の生き残りだと知った3世はボーボボ以外の余計な面子を片付けると宣言.確かに仲間間で笑いを連携されちゃ3世だって攻撃の隙を掴みにくいので正しい判断.しかもそれを行うために人気投票を持ってくるところが侮れない.ダーツの魔術で一同に配布された数字は前回放送の人気投票の結果…ということにアニメではなっていて,「やってないよ」とビュティさんがツッコんでます(笑).原作では実際に人気投票をやって,その結果発表のときにこの話が描かれたんだよね.
まあ,そんなわけで主要メンバーに対する人気投票の結果にそれぞれに反応する一同.下位のソフトン・魚雷と主役の癖に6位のボーボボはがっくりしたり怒ったりとお約束リアクション.それに比べて破天荒やビュティやヘッポコ丸は無反応か驚くばかりで物足りない.3位の天の助や1位の首領パッチが見せるような尊大な態度もまたお約束どおりの良いリアクションだと思うんですが,「4」の不吉に怯える田楽は…リアクションとしては己の道を走りすぎじゃないか(苦笑).しかし!この順序は同時に3世が始末する順番だったもんだから立場がたちまち大逆転!
まずはダントツ1位であった首領パッチは,3世に襲われる危機が迫りながらも高慢.そこに乱入するボーボボが助け…るわけなんかない.順位のこともあるけれどそもそも「真の敵」なんだから.2位のヘッポコ丸も3位の天の助もボーボボの余計な助太刀にやられ,宿命を悟った田楽は勝手にご臨終.ああ,なんて華麗な3世とボーボボのコンビネーション! しかし5位はビュティさん.彼女は稀代のツッコミではありますがシリアスに攻撃してくる敵から身を守る術がない! あわててボーボボが飛び出すものの間に合わず…けれど絶対守る気合で奥義・アフターバーナーを発動! …見た目は確かにダサいけど,緊急事態の間に合わせなんだから勘弁してやってくれ(苦笑).3世のサービスに対しボーボボが盾となったおかげで戦場に咲く一輪の花(5位)は無事.確かに彼女がいなきゃ話がまともに回らないんだけど,やっぱり特別大切にされているよなぁ.
そんなわけでビュティさんに攻撃を仕掛けた3世に怒りを燃やすボーボボ…の前に,なぜか3世コスプレの上で真正面からぶつかりに行く首領パッチ! 人気投票は1位なのにおいしい部分はビュティさんとボーボボが持って行ってしまったので,本能的に目立つ場所に突進したんじゃないかと思うんですが(笑)「ドラ焼き拾えー!」と脅したら,奥義,布の魔術で助けに入った破天荒ごと消されてしまいましたとさ.ノリが良すぎるゆえに考えの足りない首領パッチ.最強の相棒を失ったボーボボは,みっともないリミッターを外して(苦笑)3世に挑みます.

後半は毛玉やはさみがいったりきたり.3世がわざわざボーボボ以外の者を先に片づけようとしたのは,毛の王国の者の中にあるという「毛玉」を狙ったため.さっきおやびんと一緒に消えたばかりの破天荒の中にも同じものがありそうなんですが気づかれなかったことは幸い.6位だけど一応主役だし,破天荒よりはボーボボの方が取りにくそうですからね.ボーボボは首領パッチたちを消した3世の技に対し「物理的にありえない」とか常識人ぽいことを言い出すわけですが,「お前が言うなよ」的なツッコミを食らう前に自主的に下半身から消えていくあたりが律儀だ(笑).その消えた足を補うのが天の助と田楽.「絶妙」な描写によってボーボボはケンタウルスに! …首領パッチたちが消えたのにもタネなんかないような気がしてくるため(苦笑)大変に不安です.
想像上の動物へと変化したボーボボに対し3世は急降下! そして神手(すりぬける手)で体内に手を潜りこませます! これは心霊治療は手品であるという原作者の密やかな主張なのだろうか(笑).3世の手が毛玉に届くかと思われたそのとき,ボーボボ改めケンタウルスはケンタウルスの矢を連発して防御.しかし3世も負けずに箱の魔術でボーボボを閉じ込めた上で剣で串刺し! …一見,互いに一歩も引かない激しい攻防に見えるものの,実は3世がややボーボボのノリに引きずられています.だって手品なら,串刺された箱の中身は無事に決まってるじゃないか(苦笑).案の定ボーボボは掃除道具入れとなってダメージ回避.奥義・悲しみの掃除当番によって掃除できない悲しみまでも醸し出します.しかし,さすがは3世で露骨にツッコンではこない.場の主導権の取り合いは,まだまだ続きます.
3世のワイヤーに縛られてまたも毛玉を取られそうになるボーボボ.しかし,そこで割ってはいるのが3バカの一角,盟友天の助! ついさっき3世と一緒にボーボボをやっつけかかったことでもおなじみ! そしてところてんなので,その体は盾にはなりません!…「てへ」じゃねえよ(苦笑).しかし毛玉は間一髪で体外へ自主的に避難.さすがはボーボボの一部だけのことはあり,常識ぶっ壊しまくりです.気になるのは戻ってきた毛玉が収納されたときにいかにも割れたっぽい音がしていることなんですが…まあ,ボーボボだから大丈夫だろ(笑).3世のシリアスな奥義・ナイフの魔術をボーボボは奥義・美尻ディフェンスでふざけて防ぐ.深刻な攻撃も面白くすることで見事にしのぐボーボボの雄姿に反応したのが魚雷さん(8位).「おふざけわん! 許さなーい!」といつもと違うアレンジが炸裂した上に,あのOVERに戻ってしまいます!
人気投票ではブービーにされた上に目の前で6位がふざけまくっているのが余程気に食わなかったのか,魚雷ガールはその真の姿から仮の姿のOVERへと久々に回帰.ボケ殺しの魚雷さんは敵がボケだと恐ろしい戦力となるわけですが,ボーボボがボケまくる現状だとむしろ同士討ちの可能性を高めるのみ.ゆえにシリアスな攻撃を得意とするOVERに変化したのかもしれませんが,根本的にOVERはボーボボの敵だからなぁ….OVER登場の傍らでエキサイトするのが実況のバトルマニアヘッポコ丸.わざわざ彼が知らないふりをするのは初見の観客にわかりやすく状況を伝えるためなので,解説のビュティさんはつっこまないであげてください(笑).
おっかない3世とOVERの間でサバイバルすることになったボーボボとリアクションの鉄人・天の助.魚雷さんの欠片もないOVERに対し必死で共闘を持ちかけるものの,非情なるOVERが一時でもボーボボたちと組むわけもない.しかし3世からすればOVERは余分なゴミであり,OVERも自分をゴミ扱いする3世を許せるはずがない! OVERを仲間に引き込むためのボーボボたちのコスプレ作戦は当然のように失敗し,戦いは激しい三つ巴に! …あのコスプレに騙されて一緒に戦うほど,OVERはハジケちゃいない.

ツルリーナ3世,OVER,そしてボーボボと急速に漢度と闘気が高まる戦場のはずが,若干1名レンタルビデオを返却し忘れたり毛を植えたり.肉体的な強さでは明らかに残る2人に劣るボーボボは,天の助のリアクションにノリつつ狂戦士どもの攻撃をひたすらに回避.「奥義!」「ギャー!」「奥義!」「ギャー!」と直接のダメージは天の助に引き受けてもらいつつ避けまくる中,ついにきっかけを掴みます.OVERの得物である巨大な鋏を勝手につかみ,直接攻撃の機会を手にしてしまうボーボボ.「奥義? 奥義? ギャー」とか一人でもだえてみたあとで,「いっちゃえー!」とOVERの鋏で3世攻撃にいっちゃったー!
主役ゆえに打たれ弱いボーボボにとっては敗北と紙一重のこの戦場.しかし当代のキングオブハジケリストは,OVERから譲り受けた友情の鋏(笑)でついに攻勢に出ます! この過酷な戦場で最終的に勝ち残るのは一体誰か.予告では3世がボーボボを食ってるんですが,それは悪食にも程があるぞ! まだまだハジケる次回に続きます!

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