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焼きたて!!ジャぱん#42

「色鮮やかな漢たちの巻」

モナコカップ準決勝の相手は強豪フランスと決まり,F1レーサーのためのスポーツパンをつくるという課題に挑む日本チーム.諏訪原はもちろん河内ですらも新しい課題に積極的に挑んでいるのだが,ジャぱん51号の更なる改良を試みる和馬だけはその手がかりを掴めずにいた.結局実際に手がかりを掴んだのは準決勝当日の朝で,必要な食材を取りにいくために会場ではなく王宮へと向かう.
そして,案の定開催時刻が迫っても戻ってこない遅刻王和馬.河内と諏訪原は2人だけで,今まで何もしていなかった最強の長男,グラン・カイザーと戦わなければならない.3階建の変態としておなじみのフランスチームのマントの中からは,努力の結果生まれた巨大なる手と,珍奇な兄弟組体操が現れる!

美味いパンさえ作れれば,どんな横暴も変態も許すところが素敵な「ジャぱん」.国辱満載のモナコカップもついに佳境へ.準決勝のお相手はここまで散々変態ぶりを見せつけてくれたフランスチーム.これまでも,ちょっと斜めになったり輸送機からはみ出してみたりと自由奔放な肉体芸を見せつけてくれたカイザー3兄弟は,今回はその真の姿である超強力な変態ぶりを示します! …マントかぶってる時点でも相当ひどい変態なのに,マントを外したらさらに度合いがひどくなるってのはどうなのか(苦笑).で,その変態ぶりを真正面から浴びることになってしまった河内・諏訪原・黒柳のヒきっぷりがまたおかしい.日本チームのイカれぶりだって結構ひどいと思うんですが,さすがにあんな肉体改造に踏み切るバカはいないもんなぁ,

前半.準決勝は全員別のパンを提出できるということで,これまでは和馬のサポートに回っていた河内や諏訪原も今回は張り切って特訓.普段はヘタレ&リアクション担当の河内も王宮で良い材料を見つけたのかぼこぼこのスポーツパンを完成させて快調…しかし和馬だけは,既に完成した51号の改良に見事行き詰まり中.彼には珍しいスランプです.そんな状態では昨年優勝者で3階建ての変態に足元を掬われるぞと諏訪原は例のお面をつけて警告するものの,悩み深い和馬には効果あまりなし.…さすがは地元フランス,路上でお面を配ったりと事前の応援準備も万全のようで.でもつけちゃうと,視野が狭くなって折角の競技がよく見られない気が(笑).
あまりに苦悩する和馬に対し,河内はそのままでいいのではないかと甘やかすものの,厳しい諏訪原はそれは堕落だとばっさり.姉のために作ったお前のパンは今回の課題であるF1レーサーのためのものではない!と河内に比べると実に志高く,なおかつ役に立つ助言を与えます.もちろん諏訪原もレーサーのためにルパン6号を準備.これだけ説教かますんだから,当然諏訪原のパンは食う人のことを良く考えたものに違いない.
F1レーサーのためにパンを改良するのだと,やるべきことははっきりしたものの和馬の頭にひらめきの神が降りてきたのは結局試合当日の朝.それまでの四六時中考え続けたことでようやく神が降臨.「F1レーサーって周りは見えてるんじゃろうか」というひとり言から開けていく和馬の視界! そして,このひらめきのおかげで日本チームにはお約束の危機が訪れることになります.
早朝から河内を起こす色っぽい声.自分の上にあのソフィがいるという淫夢に見事やられた河内はまっしぐら! ソフィさん以外野郎ばかりの毎日だから気持ちはわからないでもないが,それ,本当は和馬だからチューはやめとけ(笑).早朝から寝ぼけて男に襲いかかる失礼な獣に対し,和馬は食材調達のために王宮に行くと言い残して早速出発.そして誰もを不安にする和馬の持ち芸,「遅刻」がお約束の通り炸裂することになります.…夢のせいでソフィに対する河内の挙動がおかしくなってるのが地味にリアルだ(笑).
ヘビー級の遅刻癖は治らないものの,腑抜けた和馬に比べれば遅刻した和馬のほうがきっとマシ.でも時間内に到着するかはわからないから,敵の3階建てを主役抜きで倒すしかなくなった河内と諏訪原.ここから今回終了まで主役抜きで物語が展開するわけですが,3階建ての中身のせいでもう嫌なくらい漢臭い世界に….きっかけは配慮のない河内の悪口.最強と謳われる長男,グラン・カイザーが,これまで足や口だけでなく手も使っていないことを軽く揶揄してみたならば,斜めの一番下…ではなく,これまで無言であった長男がついに声を出す! ちなみに余計なことを言った一番下は仕置きとして背中に回されております(笑).
おっかない3階建にからまれていきなり卑屈になるヘタレの河内に対し,長男は弟達を育てるために準決勝まで手を貸さなかったと反論.そして彼は,手をこれまで使わなかったわけではない.3階建を包むマントの裾から覗くのは…巨大な両手のみ! 確かに長男は巨大な両手を常に使い続けてました.弟二人の重量を支え,手だけで常に立ち尽くしてきたわけです.幼少時からの無茶極まりない特訓によって2メートル72センチに伸びた長男の両手は,かなりの重量とアクションをここまで常に支え続けていたという信じがたい真実…しかしこの説明でもまだ満足できない諏訪原.マントの中が気になって仕方ないのは皆同じ.巨大なる変態の迫力に負けずになお,食い下がったおかげで炸裂する凄い肉体の本体! 変態の重圧にも負けず,視聴者の期待に答え意地を張ってくれた諏訪原,ありがとう(笑)!

後半はカイザー3兄弟内部図解より.マントの下のカイザーたちの肉体は凄いことに! …たぶん中は蒸れるので服を着ていないんだろうけど,ここまで嫌な肉色がゴールデンタイムのお茶の間にお送りされていいのだろうか? 長男が2人を支える現在の組体操は,ファイナルフォーメーションへと更なる変形.まるでその様はケンタウロス!…ってそんないいもんじゃないだろただの変態組体操だろ(笑).長男グランの太すぎる腕と巨大な手は,太陽の手+太陽の手甲×2以上という太陽の手・ギガントス! さらにあれほど過酷な鍛え方をされていた割に柔軟すぎてもはや人の手の動きではない指先は,女神の手・ウルティマ! 力と繊細さの両方を維持して鍛えるのは並大抵のことではないので,特訓のバランスからすると長男の手が生まれつきかなり柔軟だったところに,足りない筋肉を補いつつ柔軟さを限界まで維持した…ってのが実際なのかもしれません.およそ人間離れした腕と,その役割を放棄しているとしか思えない柔軟な指関節に驚くしかない黒やん・河内・諏訪原.並の神経のパン職人なら戦う前に負けてしまうに違いないほどに!これは気持ちが悪い.
相手のあまりの異常ぶりはぜひとも逃げ出したいほどで,しかし試合開始時間は既に過ぎていて.主役絶賛遅刻中の日本チームは珍妙な組体操と戦うことになってしまいます.2チームを取り囲む観客は例の仮面をつけたサポーターがほとんど.日本チームにとってはまさに四面楚歌のこの状況で,覚悟を決める武士,諏訪原.敵よりも和馬との戦いを望んでいた彼にとっては不本意な戦場ではありますが,河内はきっと負けるけど自分は必ず勝つという気合とともにパンづくりに挑みます! 自動的に諏訪原に負けにされているかわいそうな河内.諏訪原は河内がスカイダイビングのときにあれほど取り乱してくれたことを知らないし,何よりも河内の軽いツッコミなくしては,この物語自体がちゃんと回らないんだけどね.
というわけで主役不在で準決勝開始! 河内が持ち込んだ秘密兵器は不気味な形の貝のようなもの.ソフィたちフランスの観客にはなじみのないこの食材の正体をもちろん知っている黒やん…とピエロ.これはイタリアや日本では比較的メジャーな高級食材・フジツボ.日本だとキロ5千から1万円って相場まで知っているピエロって何者? 滋味溢れ生命力に満ち栄養素も期待できるフジツボを選んだ河内の目はそれなりに確かであることが裏付けられ,久々に気分良くパン作りを頑張る河内…ではあるものの,海の栄養ではその上を行ったカイザー!
カイザーの台の上できらきらと光る粉.宝石のような粉にソフィたちフランスの観衆はまたもなじみがないものの,その正体もちゃんと知っている黒やん…とピエロ.確かにあの粉は宝石,真珠パウダー! かの楊貴妃も愛用したという,抗酸化成分の含まれた美容食品.抗酸化成分は疲労の軽減に役立つのでスポーツパンの材料としても効果的.その上ただの真珠パウダーではなく「珍珠末」.従来の3倍以上の有効成分の吸収が期待できるスーパー食品だ! …ちなみにネットでは30gで2千円程度ついている店があったから,ピンキリはありそうだけどフジツボに比べて値段もまた強力.手だけでなく,食材選択までもパーフェクトな長男.しかもまだこのパンには秘密があるってんだから,とてもじゃないが河内がなんとかできるような相手ではない.
しかしそれでもなお動揺しないのが諏訪原! 彼の生地は…なんか殺人事件現場な感じに赤い! ソフィたちフランスの観客にはなじみのないこの赤色の正体をちゃんと知っているんだけどもうすっかりすねている黒やん(笑)「ピエロに聞けば?」って投げてます.この赤い色はすっぽんの生血と赤ワインの色.すっぽんについては日本ではスタミナ食として定評があるのでもはや説明は不要でしょう.そして赤ワインにも秘密が.色素であるアントシアニンは目に良い食材ということで,目を酷使するF1レーサーにはこれまたぴったり.これぞ諏訪原渾身の,紅の新型ルパン6号!

諏訪原の渾身の策を聞いて早速調子に乗るのが河内.これさえなければもうちょっとマシに扱ってもらえるはずなんだけど,むしろこれこそが話を回す道化としての河内の良さだったりもするので微妙.しかし,目に良い程度の工夫はグランだって想定済み.アントシアニンを含むブルーベリーと栄養をさらに補うためのヨーグルトの投入で生地は白から青へ.今回は中盤の肉色だけでなく(笑)生地色のコントラストもモノクロの原作では表現できない良さとして現れてますね.
このまま赤と青の真っ向勝負…かと思われたところで,諏訪原のパンには致命的な弱点があると指摘するグラン.変態だし根性は悪そうですが実力は並みでない彼が「この場に相応しくない犯罪パン」とまで言い切るのはなぜなのか.遅刻した和馬の到着も絶望的となったこの状況を,日本チームはどのように切り抜けるのか! 予告では赤・青に加えて黒までも登場.そして…長い友達のはずなのに運命って無情.河内,くじけるな! 諏訪原の反則の理由も明らかになる次回に続きます.

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