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9月終了アニメ雑感・2

おなじみ,終了アニメ雑感その2でございます.その1はここ
今回は7本ある上に長いのもあるので(笑)前置きなし.数字は私見:一般:電波.

アクエリオン 4:3:4
見ていると全裸の相手に説教されているような気分になる怪作(誉め言葉).普通の作品では中盤までのバカ展開から終盤のシリアスな展開への移行時にとってつけたような印象を受けるものだけれど,本作の場合はバカもシリアスも根に流れていた必要以上の熱さと生真面目さは同じ.謎解きと笑いと燃えが一緒にやってくるバカ展開は楽しかったし,視聴者を熱量で押し流すかのような最終回の展開も凄かった! 論理立った世界観の説明は…期待するほうが野暮ってもんで(笑)人類側は皆それなりにキャラが立ったし,ひっそりと同時進行していた小説では堕天翅側も掘り下げられていました.これほどの説教エンターテイメントは二度とないかもしれない.大変に面白かったです!

らぶげ 3:2:1
折角あかほりなのに作画があまりに手堅くしっかりしすぎたから普通ってなんだそりゃ(笑).こんな作品なのにラストまで誠実に仕事をしていた作画&演出は,本当に偉いと思います! あまりにもアニメの表現の幅が広くなりすぎて,今更この程度の脚本のハズレっぷりや内輪ネタでは新奇さが感じられないんだなぁと思うと現代のアニメーションの珍奇方向への幅の広さにちょっぴり涙が出てきます.それと,折角のあかほり作品なのにノーマルな色情狂が一人も出てこなかったのがやっぱり寂しかったです(苦笑).

かみちゅ! 3:3:2
可愛くて間抜けなキャラがおりなす可愛いくて間抜けなドラマ.特に画に関しては文句のつけようもありません.キャラがまた絶妙で,萌え絵柄の苦手な視聴者でも受け入れることができるぎりぎりのラインでデザインされていたのが良かった.物語は回によって少々出来に差があったけれど,12話という短さに適した題材と展開だったと思います.主役や時代が違えば続編も行けそうだ.

極上生徒会 3:3:3
萌えモノとしてはどうにも画とキャラの掘り下げが足りず,超常群像少女ものとしてはどうにもドラマがユルい.しかしそのユルさは深夜に見るとちょうど気持ちがいいんだ(笑).間抜けで超展開で優しいエピソードを演じるために作られた少女たちは,見事にその役目を果たしてくれました.最後には全員の名前と顔とキャラが一致するようになりましたからね.全体的な散漫さすらもひとつの味.濃すぎる物語が多すぎる今だからこそ,優しい味付けが間口を広げていたように感じるし,面白かった.

タイドラインブルー 3:2:1
この話数でこのボリュームは無理だろと思ったらやっぱり無理だった(苦笑).世界観もキャラも物語も興味深いんだけど,双子がようやく主役になったかな?と思ったところで終了するなんてあんまりだ! キールの言うとおり,出てくる奴らはどいつもこいつもいい奴で,だからこそ彼らがこの先どうなるのかはとても気になる.ただ,とても1話くらいでは片付かないような気もするけれど….12話が1話であったならよかったのに.勿体無かった.

陰陽大戦記 5+:4:3
たった1年なのに2年分くらいの展開を見た気がするぞ! そのボリュームゆえに回収しきれない部分や説明が足りない部分は多々残ってしまったけれど,本当に素晴らしい最終回を食らわされてしまったので文句なし! 笑いも涙もアクションも陰謀もどの作品よりもたっぷり.複雑極まりない因縁祭りとなってテンポが落ちた終盤すらも,作り手が子どもたちに伝えたいことだけはいつでもわかりやすく描かれていたんじゃないかな.
特に非凡だったのは主役の心の秘密を大伏線として中心に据えたところ.普通ならキッズ向けとしてちょっと極端に描きすぎたようにしか見えなかった描写が,後になってきちんと意味を持つことがわかったときの驚きと喜びは,物語を見る者としては最高の醍醐味でした.本当にこの1年,大変だったけど真剣に見てきてよかった.
作品の位置づけとしては,ギャグよりも因縁ドラマを重視する井内「ワタル」の正統後継作という評価が最も相応しいんじゃないかな.前半から中盤まではテレビシリーズの「ワタル」に,中盤から後半はノベライズで展開した「虎王伝説」やOVAの「終わりなき時の物語」に匹敵.覇気がない分過去を与えられたワタルと過去が無い分覇気を与えられた虎王の駆け抜けた四季の物語は,今期のどの作品よりも素晴らしかった! スタッフの皆様,彼らを最後まで導いてくれて,本当にありがとうございました!

スピードグラファー 3:2:4
画も物語もキャラクターも何もかもヘッポコという出来を逆手に取った凄い展開が大変に微笑ましくなってしまってどうしたらいいんだ(苦笑).正直最初はどうしようもないかと思ったんですが,作り手が必死であがくのを見ているうちに完璧に情が移ってしまったようです.次から次へと出てくる意味不明の変態たちや,本作には明らかにオーバースペックすぎる物語も今となっては一つの味になっちゃってますんで,人間というのは順応するものだなと,心底思います(笑).人は絶対選ぶけれど,なんだか面白かったです.

見終わったのはとりあえずこんなところ.あと1回くらい続くかな.

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