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アストロ球団#4

「ついていけない超手法の巻」

球三郎のアストロ超人としての力と宿命を信じたシュウロは,球一とカミソリの竜の戦いがはじまろうとするその頭上で,ヘリから球三郎の死体をスカイダイビングさせた.そのショックによって球三郎は黄泉の淵から生還し,球一と竜の対決はお預けとなる.蘇りはしたものの目覚めない球三郎のために超人たちは進んで献血する.しかし球二だけは尻込みして献血には参加せず,かわりに純真な球太に当り散らした.
オーナー会議の結果,金田監督率いるロッテが球界の侵略者であるアストロ球団と非公式試合を行うことが決まる.アストロ潰しの秘策を準備しているロッテに対抗するために,シュウロは沢村直伝の投法,三段ドロップを球一に伝授するのだった.

実写と控えめの特撮でどこまで行けるのかを見定めさせてもらっていた「アストロ」ですが,前回から展開がいい感じに斜め上に吹っ飛びはじめて楽しくてたまらなくなってきました! 本人が真面目にやっているのは当然承知しているので大変申しわけないんですが,シュウロ面白すぎ.役者の存在そのものから醸し出される異様な迫力で押し切られていく壮絶な展開がむしろ気持ちいい.で,今回はこの超展開にどうしてもついてゆけない男が一人.お前の気持ちと焦りは心底よくわかるから,だからこそ後半での球太に対する態度が熱い!

前半.前回の続きなので冒頭から,九州での球一とカミソリの竜の勝負に水を風呂一杯ぶっ掛けるシュウロが大変面白い.超人を生き返らせるためという名目でヘリからパラシュートをつけた死人を落とす鬼! それは超人復活のための行動というよりはもはや遺体損壊にしか見えません.勇壮な音楽とともにシュウロに仰々しく奇跡を祈られたって,神だって困ると思いますよ(苦笑).
スカイダイビングを敢行する球三郎の死体とシュウロとこの時点でもうついていけてない球二.特に球三郎のパラシュートを誰が開いたのかは疑問が残るものの(高度を探知して自動的に開く奴だったのか?)そこよりはなぜか超人だから生き返ってしまうところを責めたほうがいいような気もするしなぁ.シュウロの荒療治がなぜか効いてなぜか生き返る球三郎に対し,シュウロ「…ショック療法成功!」それは療法じゃねえ(笑)!
…なんかよくわからんうちに球三郎が生き返ってしまったので,折角いいとこ見せようとしていたカミソリの竜は置きざりに.球一はもちろん挑発されるわけですが,ぐっとこらえて球三郎を優先…って,大の大人が球三郎一人をなぜあんなに大量の人員で抱えて運ばねばならないのか.タンカとか借りるべきではないのか.そしてカミソリの竜は,ろくな対抗手段もなかった球一を楽々と血祭りに上げるチャンスを失うことになるわけです.
病院に急いで戻ったアストロ戦士とシュウロは,球三郎の復活のために愛の献血.これだけ人数がいるのに全員輸血可能な血液型というところが驚きなんですが,あの調子だと,血液型無関係で超人の血を注ぎ込んでいる可能性が高い.なんせ怪我して化膿止めとか飲んでそうな奴まで献血してるからなぁ….この行動もどうやらシュウロの指示らしく,またもカジュアルに法を犯している嫌な予感が.
そんな中でただ一人,シュウロの献血の申し出を拒否する球二.彼だけはシュウロと超人の超思想についていけてません.逃げ出した屋上ではいつのまにか居ついている球太がユニフォームを干しております.…九州から関東まで学生服でいきなり出奔した球太のことを,きっと親御さんは心配していると思います.そしてそんな球太に苛立ちまぎれにからむ球二.
しかし球二とは違って,裏方をこなす球太の目的は金でも名声でもなく,アストロ球団に惹かれるから.正直アストロのやっていることが野球かどうかは心底怪しいんですけども(苦笑)それでも不可能を可能にしていることは間違いなし.純粋で偉いものに惚れ込んでしまった球太に,なおも冷たく当たるしかない球二.球三郎への輸血は超人でなければできない.ただの人間は助けになれない.そんな風に球太にあたり散らす球二は,まるで硬い壁を殴って拳から血を流しているかのよう.
球三郎に対しシュウロが無茶苦茶していたその頃,プロ野球協会ではアストロ球団に関しては無視!という正しい方向に議論が進みそうになったところで,跳ねっ返りの金やんがにやにやと暴走開始.公式試合じゃなければいいだろうとテレビ中継のみの非公式試合の実施を提案.もちろんロッテが無手で強敵に挑むわけもない.秘蔵の人材でアストロ球団をぶっ壊す気満々です.「一番おいしいのは,ロッテと決まっとるやないか!」実在人物なのにこのヒールぶりがたまらない!
そんなロッテの申し出を病院のテレビで知ったアストロ球団.巌流島球場での観客なしの非公式試合には,さっき折角の機会をうやむやにされたカミソリの竜も参戦予定.もちろんアストロ潰しのの爆弾は他にも….プロ野球界から仲間はずれにされている以前に,そもそも9人揃っていないチームと試合してくれるだなんて,なんてロッテは優しいのだろう.「ロッテに勝って巨人を引きずり出す!」とか無邪気に血祭り宣言する前に,お礼の電話くらいかけてもバチは当たらないと思います.
球三郎の容態も無茶な献血によってなぜか安定したので,シュウロはロッテ戦に備えて球一に沢村直伝の超人技を伝授.なんせ相手は「殺人X打法」という人殺し前提の技を持ってますんで,さすがの超人も打ち返されては困るわけです.年寄りの冷や水と思われたシュウロの球は,バットからするりと離れていく…これぞ秘球・3段ドロップ!

後半.早速世界に1つの3段ドロップを習得にかかる球一.しかし3段目のシュート風の変化がうまくいかない.この短時間で2段落としただけでも凄い…というよりは,超人ではないはずのシュウロが3段落とせることが異常なのか.球一よりも,いっそシュウロをピッチャーにしたほうがいいんじゃねえのか(苦笑).さらに女房役の球二も災難.大暴走する球を死んでも捕れと命令されてます.
もちろん秘球を簡単に習得できるわけがない.夕方までふらふらになるまで特訓しても,球二が辛いだけで3段目は完成しない.そんな時にバッターボックスに向かったのが球太! 球一の投球感覚をよりリアルなものとするために,バッターのダミーを申し出る.もちろん現状の球一の球は殺人X投法で(苦笑)バッターに向かって飛んでくる荒れっぷり.しかし,大好きなアストロ球団のために超人でない自分ができることはこれしかないと,球太はその身を投げうった!
そして流れる球団歌.夜になっても血反吐を吐いてもバッターボックスから逃げない球太.たとえ倒れたってかまわない! とはいえ高校生にボールをばんばんぶつけるという非道にはさすがに超人たちも耐え切れない.けれどここで球太の意地を後押しして,「こいつの目はまだ死んでへん」と球太の野球好きの魂を信じる球二.普通の奴でも強い心,アストロガッツさえあれば,超人にはできないことも出来るはずだ!
そしてそんな球太の命を勝手にかけてしまう鬼・シュウロ.球一に鉄の球を渡して,3段ドロップor球太の死の2択を迫る! …球太じゃなくてシュウロがバッターボックスに立てばいいと思うよ! しかし球二すら止めることはできず,球太は哀れバッターボックスという死の淵へ.球一は赤の他人の命を賭けて,秘球開眼のために一球を投じる!
案の定球太を狙う球.球二は己の身も省みずに球太を守るために身を投じ,しかし…当たる直前で幻の3段目発動! 秘球完成! ひどい目に遭った球太はついに倒れ,その体に球二は自分のユニフォームをかけてやる.何もできないはずの彼が示した恐るべきアストロガッツは,一身上の都合でくじけそうな球二の心を支えてくれたに違いない.
かくしてロッテ戦の準備は整い,アストロ球団は血まみれの道を歩みはじめます.あ,一応球三郎の目が見えなくなったんだけどね,超人だったので心眼で球が取れるから大丈夫みたいだ(笑).次の舞台は3月12日の巌流島.観客の声は無いものの日本中の誰もが見守る超決戦のはじまりです.次回に続きます.

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