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アストロ球団#3

「罰当たりにも程があるの巻」

日本シリーズを乗っ取ってシュウロは高らかに球団設立を宣言したが,今はまだたった4人のアストロ戦士.残る5人を集めるために,アストロ球団は東奔西走する.明治神宮でホームランボールを客席から打ち返した球二が新たに球団に加わるが,プロレーサーである球三郎のように有力候補であっても球団入りを断る者もいるのだった.未だ見出していない超人を見つけ出すために明智兄弟が向かったのは九州の阿蘇.ここで超人候補のカミソリの竜に戦いを挑むものの,2人は敗北し怪我を負ってしまう.凶報はさらに重なる.球三郎がレース中の事故で死去したというのだ.

溢れ出る超人ガッツで無茶を無理やり切り抜けていく「アストロ球団」.前回までは導入編だったので今ひとつハジケきっていなかったものの,今回の中盤からはついに本作ならではの強みが発揮されます! 帽子の中一杯に違いない髪,もはや野球勝負のレベルを超えた採石場の決闘,そして死人をヘリから落とす! ツッコんでくれとばかりの超展開をお望みどおりにツッコむのもよし,作り手の心意気を買って心底真面目に燃えてもよし,ギャグの範疇を本気で踏み荒らす熱血の勢いをぜひお楽しみいただきたいところ.前回に比べると全体が格段にしっくりなじんできていることもうれしい.お前達はこのまま,真っ直ぐ突き抜けていけ!

前半.前回あれだけド派手な宣言を大舞台でかまして見せたものの,そもそも選手が9人すら揃っていないうかつなアストロ球団.連中の様子を見ていると足りないのは選手だけでなく,それを支える裏方すらもシュウロしかいなさそうってのがそもそも無茶.超人だからこの際選手は9人でいいかもしれないけれど,球団を支える裏方をまずちゃんと集めたほうがいいと思います(苦笑).しかしシュウロは沢村の怨念を継ぐ者たちを集めることを最優先! 今回は前回に輪をかけて滅茶苦茶です.
今回出てくる超人候補は3人.まずは天才レーサーの伊集院球三郎.美形であり爽やかであり高慢である元祖女性受けするジャンプヒーロー.すでにレーサーとして大輪の華を咲かせている球三郎は,そもそも9人すら揃ってないようなアストロ球団のスカウトなんかお断り.とはいえ球一の投げたペンを後ろ向きで鋭敏に感じ取って避けるあたりは,他の競技ですがその超人としての能力の片鱗を生かしていたんでしょうね.
常人離れした反射神経から球三郎が超人候補としては相当有望だとわかっても,あの調子じゃ球団には入ってくれなさそうだと食堂で飯を食いつつくすぶる超人たち.マンガや小道具で当時の風俗を必死で再現しようとしているわけですが,その俗っぽい光景に妙に超人たちがなじんでしまってんのは本当にそれでいいのか(苦笑)? 店のラジオで流れていたのは巨人戦の中継.V9に向けて好調な巨人戦で…ホームランボールを観客席からキャッチャーミットに打ち返した凄い奴が出た! とんでもない試合妨害はもちろん卓越した野球能力の証,球八は折角頼んだカツ丼を気にしておりますが(笑)一同は急遽明治神宮に向かうことになります.
ホームランを打ち返した彼こそが,雷球寺から寄進の一部とバットを持ち出し出奔した破戒僧,関西弁の上野球二.「自分の力を正当評価して欲しいだけですわ!」ともう金目当て以外の何者でもなく.しかし単純バカな超人どもが信じるものは野球の腕と沢村の怨念を継いだ証のアザのみ.象とネズミのたとえで牽制しあいながらも,球一と球二は球場の前でいきなり勝負をはじめてしまいます.1球目は常識外れに山高くて見逃し,2球目はまともなストレートで球二は遠くへ打ち返し,そして本気の3球目は,まるで体に食い込むような…って本当に食い込むバッター殺しを腹に食らって気絶する球二,投げる方も投げる方だけど,それを食らっちゃうのもいかがなものか.気絶した球二の手のひらには,ボール型のアザが.
こうしてまたひとり仲間が増えたアストロ球団.しかし巨人を引きずり出して叩きのめし,超人球団の強さを日本に示すにはどうしようもなく人数が足りないというわけで,チームは南北に散ってスカウト活動を続行.球一と球五は東北へ,明智兄弟は九州へ.残る球二はシュウロのおつかいで球三郎のシャワーシーンを出歯亀…ではなくてアザ探しでまったく損な役回り.
九州に超人探しに出かけた明智兄弟が出会った,手の不自由な少年.なぜかひとりマウンド整備などしております.カミソリの竜を探しにきたと球七が絶好調で軽口を叩いていたらいきなり退場しようとする少年.彼は竜の強さを既によく知っていて,対戦することで球七たちが傷つくことを恐れていたのです.しかしそんな少年の言葉を超人が聞き入れるわけもなく…明智兄弟がカミソリの竜に負けて怪我をしたという知らせが程なく球一と球五の元に伝わったのでありました.超人でしかも序盤なのに,あまりに弱すぎやしませんか(苦笑)? さらに野球界の伝統をぶっ壊そうともがくアストロ球団には,敵軍の将より恐ろしい知らせが入ることになります.なんとあの球三郎が,レース中の事故で死亡!

後半.死んではじめてアストロ超人であったことがはっきりとした球三郎と,安置されている仏さんの顔をじろじろ眺め,枕元でひたすら良からぬことを考えるシュウロ.レーサーともなれば普通家族の誇りじゃないかと思うんですが,実家から受け取り拒否されてしまう球三郎の遺体が哀れ.家族がいるのに無縁仏になってしまった気の毒な彼のために経を唱えてやる球二をいきなり制止して,とんでもないことを言い出す超監督シュウロ.「球三郎は死んではおらん」…この時点で嫌な予感がしまくりです.
その頃,手の不自由な少年のところで保護されていたぼろぼろの明智兄弟のところに球一たちが到着.カミソリの竜は野球を憎んでいて,そのプレイは選手を傷つけることだけが目的という外道ぶり.その体で敵の強さを知った球七は魔球の開発を勧めるものの,仲間の説得程度で挑戦を諦める奴が超人のわけもない.少年の警告を振り切ってひどい目に遭った球七と同じコースを見事に歩む球一の背後には,軽挙をさらに煽るかのようなアストロ球団応援歌が(苦笑)! 「アストロ超人の意地が許さねえ!」と少年に案内してもらい,採石場での決戦がはじまるのかと思ったら….
採石場の石の人型には,打撃による爆撃でついたと思われるピッチャーを再起不能にするための傷跡が.もちろんアストロガッツの塊である球一はこの程度で怯えることもなく,カミソリの竜との対面を果たします.竜,帽子を取ったらすごい髪型(笑)! 「殺人X打法」のあたりで既に口が回っていない竜と,ある意味慣れた採石場で見事なスーパーヒーロータイムぶりを示す球一.ごめんなさい面白くてたまりません! 双方野球選手のはずなのにそのボールは岩をも砕く立派な凶器.当たり所が悪くなくても相手が死ぬに違いない破壊兵器で真正面から勝負するのがアストロガッツというものなのか.双方生き急いでいるとしか思えない決闘の場面に…なぜか脈絡もなくヘリが!
なぜか採石場までやってきたシュウロのヘリ.中には,シュウロとおびえまくる球二と,球三郎の死体.これは老人が臨終後に息を吹き返したという新聞記事を真に受けたシュウロの凶行だ! さすが監督,無茶ぶりでは軽く球一を越えてます.「沢村さん,この若きアストロ戦士,伊集院球三郎,あなたの元にお返しするのは,惜しい!」…蘇生のためにスカイダイビングでショックを与えるつもりらしいのですが,もうちょっと他の選択肢はないのか.そしてなんでわざわざ阿蘇まで来たのか(苦笑)! 球二必死の制止も聞かずにシュウロが球三郎を落とすところで今回は終了.なんて,なんて滅茶苦茶な! しかし超人ならば無茶は越えて当たり前.この程度でうろたえて越えられないような奴は,そもそも超人ではないのです….次回に続きます!

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