« 焼きたて!!ジャぱん#45 | トップページ | 写真・2005夏休みツアー:3 »

アストロ球団#5

「常人が仕込む惨劇のはじまりの巻」

昭和48年3月12日巌流島球場.アストロ球団の初の試合は,金田率いるロッテとの非公式戦だ.ところがこのデビュー戦に,その身に潜む力を引き出すために超人だけで戦えと命令して監督のシュウロは来ない.球一たちは己の痣を唯一の指針として,勝利のために爆弾が潜むロッテとの死闘に挑む.
6人しかいないもののアストロ球団の立ち上がりは上々.球二以外はロッテの投手を滅多打ち.カミソリの竜との対戦も,球一の新秘球・3段ドロップが見事に決まる.けれど金田は,3段ドロップが球一の体に大きな負荷をかけていることに即座に気がついた.

死人をヘリから落としてみるような超絶展開を真顔でやるほど面白くなる「アストロ」.今回はついに試合開始.ただし次回・後編のための仕込み回なので派手な面白みは薄い.とはいえ相変わらず我らが監督は毎度ながら滅茶苦茶で,どう見ても主役はシュウロとしか思えなくなってきました(笑).あまりに生意気な球一の演技もかなり健闘しているとは思うんですが,シュウロとか金やんに比べると,やっぱり格が違うんだよなぁ.

前半.夕日の中でも続けられているアストロスタジアム建設工事.でかい建物を建てるときには表には出なくても人はそれなりに死んでいるらしいので,急ごしらえのこの球場にも幾人かの血が既に染み込んでいるんだろう.そしてこの館の主人たるシュウロは,例の沢村のボールを手についに動き出した球団に感慨深そうです.…プロ野球球団を目指しているはずなのにチームが6人しかいないという大問題は未だに解消されていないんだけども(苦笑).
時は3月12日,場所は巌流島! アストロVSロッテの特別試合は観客不在.しかしテレビを通じて,日本中がデビュー戦を見守っている.人気集めを目指す金やんの狙いは見事に的中.今この瞬間,あれほど強い巨人のことを誰もが忘れているに違いない.とはいえふがいない負け方をすれば,ファンが増えるどころか減るだろうからなかなか危険な賭けでもあります.
試合直前,アストロ超人たちが知る驚愕の事実は,監督がデビュー戦に欠席! それはさすがに手紙一通で通していいようなことじゃないと思うんですが(苦笑)指揮官がいない苦境を己の力で乗り越えろというのがシュウロが一同に課した逆境.これが世界最強を目指すため乗りこえるべき運命って,指揮官候補ならともかく,選手にそんな運命背負わせるってどうなのか(苦笑).そりゃ球一もロッカーを殴りたくなるってもんです.
しかしこれもまた監督の試練なのだといい子の球五はナインにさらに伝言を伝えます.「迷うときあらば,沢村栄治の夢を継ぐものの証,お前達の痣に聞け」…なんとなく痣のことを出されてごまかされていく超人たち.中でも球二だけは少々複雑…そして,できたばかりの球団旗,赤き妄執の旗をメインポールに上げるため,超人たちはデビューから既に悲壮で血生臭い戦いに挑みます.
てなわけではじまったロッテ戦! もちろんロッテがちゃんと頭数を揃えているどころか代打まで爆弾として準備しているのに対し,アストロ球団はここに至ってもやはり6人のまま.最初から足りないゆえに替えが効かないという超人たちの抱えた体制的な弱点を,プロである金田は執拗に突くこととなります.バカな球一にとっては観客のいないグラウンドは栄光への道に見えているようですが,金やんはその道の要所に既に爆弾をセット済.そして,そんな爆弾を見抜いてくれるはずのシュウロはここにはいないのです.
ちなみにシュウロなんですが,ユニフォームを着用の上,アストロ球場の「危険」な監督室に入室中.当時の技術力からするとオーバーテクノロジーな監督室の描写はまあいいとして,この部屋のどこが「危険」なのかが気になってたまりません.どこかにむき出しで高圧電流でも流れているのか,それとも勝手に入室したものに対するトラップでも仕掛けてあるのか,あるいは球場爆破装置とか仕込んであるのか(笑).
シュウロが遠くから眺めていることも知らず,球一は高々と足を上げて初球を放つ! 球二もしびれる球一絶好調の球はロッテ打線をもちろん翻弄.超人とはいえ素人も混ざっているはずなのに,そもそも人数が大幅に足りないはずの外野守備は明智兄弟だけでほぼ完璧だし,目が見えないはずの球三郎すらきちんと機能してるってのが恐ろしい.
けれど,この程度のことは金やんも予測済み.超人潰しの秘策として準備された,相変わらず面白い髪型のカミソリの竜.前回はシュウロのおかげで水を差されたわけですが,今日の対決を邪魔するものはもはやない.今日が手前の命日だといきなり手作りの球一用卒塔婆を投げてくる竜! それをへし折る球一! 対戦前から目を引くデモンストレーション満載.一体どこのプロレスだ(笑).
球一がこの日のために球太の体を犠牲にして身につけた,とっておきの魔球,3段ドロップ.対決前は結構なアオリぶりを見せた竜だけど,さすがにこの激しい変化は打てない!…というところでいきなりタイムを入れる金やん.やはり野球には冷静な指揮官の存在は重要.ただ一球にして,金田は球一が大汗をかいていることに気づきます.身体能力は抜群でも,疲れを知らないわけではないという超人の限界を察した金田は,球一の限界を待って仕留めろと竜に指示します.

後半は短い.1回裏のアストロ球団の攻撃は,俊足の球七から球七とのコンビネーション抜群な球八が繋がる.兄貴とのアイコンタクトで右に流して球七は3塁,球八は1塁.これに続くのが球二.なぜかベンチににまでついてきちゃってる球太が磨き上げたバットを手にして,ノーアウト1塁3塁の好機に挑む!が,しかしあっさり凡退してしまう球二.元々ホームランボールを打ち返したことで見出されたんだから打力は相当のもののはずなのに,好機に凡退.手にしているのは純真な球太が磨いてくれたバットだがら,悔しさで折ることもできない….何かを押し殺しておどける球二は,何を抱えているのか.
とはいえまだまだアウト1つ.球一,球五は当然出塁.2点が入って1アウト2,3塁のチャンスに登場するのは球三郎! 恐らく日本中で今テレビを見ている女性のほとんどが彼目当てに違いないはず.食堂の女将さんだって,球三郎様のためなら亭主を投げ飛ばす! もちろん彼は復活のショックで失明しているので,球どころか自分の体すらその目では見られないものの,その心眼によって守備と同様攻撃でも活躍! …見えない球三郎ですら打っているのに,自分だけは打てない球二の心中が気になる.
初回は超人球団がロッテを圧倒! 球一の剛球があるために外野の人数はさほど必要なく,打撃では球二以外は強打者揃いで,6人しかいない分だけ打順が頻繁に巡って来るから得点機会も多くなる.現状では6人しかいないことを,逆に強みにして戦っている超人たち.
けれど,金やんがこんな小僧どもをただ調子づかせているわけがない.彼にとっては初回はあくまで様子見.しかもその中で,球一の疲労という問題も既に確認されている.超人にもある弱点を突くべく投入される2発目の爆弾は,隆々たる筋肉の100番,4番代打のモンスター・ジョー! …本当にでかくて怖い外人だ! 人間離れしたパワーと動体視力を持つジョーを使って金やんが小僧どもに教える世界の広さは,調子づいていた球一の鼻っ柱をへし折るだけでなく,他の超人たちまでも….次回に続きます!

|

« 焼きたて!!ジャぱん#45 | トップページ | 写真・2005夏休みツアー:3 »

「レビュー◆アストロ球団」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/6027631

この記事へのトラックバック一覧です: アストロ球団#5:

« 焼きたて!!ジャぱん#45 | トップページ | 写真・2005夏休みツアー:3 »