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ボボボーボ・ボーボボ#76

「こんなときでもいつもの調子での巻」

マルガリータ帝国の新皇帝決定戦にもぐりこんだボーボボたちは,決戦会場・風雲マルガリータ城を目指してひた走る.なぜかハンペンに懐かれたりもしながらも,一同はついに城の入り口へと到着.首尾よくバッチを集めてきたボーボボたちにとっては通過できて当然の関門だが,バッチのないハンペンや別途入場を禁じられている天の助と田楽が通るのはなかなか難しい.
時は既に夕刻.日没には閉じられる門の前にレムが逃げてきた.遥か地底の裏マルガリータ帝国から逃げてきた彼女は,ボーボボに裏マルガリータ帝国の野望を打ち砕いてくださいと頼む.確かに裏マルガリータ四天王が強いのは間違いないけれど,勝負はやってみなければわからない!

キャラも物語も何もかも全て笑いのため.そんな原作由来の美点を最大限に生かしてきた「ボーボボ」.普通のギャグアニメがいくら野放図でもコント集の領域に留まるのに対し,本作はバラエティ番組どころか業界そのものまで飲み込んで,その上に物語を適当にかぶせたあたりが非凡.ゆえに比較するのはアニメではなくバラエティの方が相応しく,そういう意味で最終決戦会場が「風雲マルガリータ城」なのは…思いつきじゃなく,作ってる側も重々承知の上ってことだよな.
てなわけで今回は最終決戦の舞台の門前でいざこざ.この期に及んで次々顔見せする裏マルガリータの面々もひどく贅沢でナンセンスなんだけど,西村知道氏がタコチュー袋として参加されているのが大変に勿体無い(笑).画や物語は言うに及ばず,声優や音効も本当に素晴らしかったから…惜しいなぁ.
今回のアバンはボーボボと首領パッチの西部劇風決闘.3数えないでいきなりビームを撃ったり投げ縄でひっくくって馬で引きずったりぶん投げてサボテンに落としたり牛アタックしたりビームで撃ち合いしたりと,今日もボーボボと首領パッチはとっても仲良し(笑).「私のために争わないでー」と顔を突っ込んできた天の助に対する態度も双方クールで,最後には仲良く夕日の果てへと旅立つ2人.カムバックと叫んでも,もうあの日々は戻らない.

前半! ハロンオニの登場と敗北で裏マルガリータの介入が明らかになった新皇帝決定戦.とはいえボーボボたちはどうしようもなく強く.前回に至っては主役を差し置いて真の主役こと首領パッチがハロンオニを倒しちゃってますからね.無茶を承知で重ねた日々が,彼らをここまで強くしてます.一応ラスボス…になるはずのツルリーナ4世は玉座でマコちゃんに宇宙エネルギーを注入してもらってるけど,正直,焼け石に水だと思う(苦笑).
このシリーズのラスボスとしてふさわしいのは遥か地中の裏マルガリータ帝国.その精鋭の一人であったはずのハロンオニがいきなり首領パッチに負けているあたりは大変よろしくないわけですが,それでも強そうなのはまだまだ残ってます.今こんなに出してどうするのかと呆れるくらいに…(笑).
裏マルガリータの連中は決定戦に潜り込んで生け贄集め中.既にレムとランバダが囚われているのはまあいいとして,相変わらず下品な一発芸だけで生き延びているサービスマンがおまけについてきているのが迷惑.ボスのハイドレートを初めとした裏マルガリータの構成と彼らの目指すものについてそこそこ説明してるんだけど,サービスが入るから集中できない….ちなみに生贄候補にボーボボやハレクラニが入るのはまあいいとして,その実力を疑問視したい面子がいくつか混じっておりますね.
裏マルガリータ帝国の構成は,闇皇帝のハイドレートとトップとして,もういないハロンオニに,クリムゾン,3ぶくろ,LOVEを合わせた四天王と,皇帝の右腕・白凶に左腕のベーべべというシンプルな構成.この強そうな面子が求めるのは封印の解放と闇の楽園建設.…見るからに悪そうな連中なので,実はいい奴で運命に巻き込まれていたとかいう可能性をまったく考慮しなくていい単純設計が正直今はありがたい(笑).そしてサービスマン,邪魔.
待ち受ける強敵をぶっ飛ばすべくボーボボたちは首領パッチと天の助の2頭立てで前進.非戦闘員とか未熟者も混じっているボーボボ一味にとって,各自金バッチ10枚というノルマは結構きついかと思ったんですが,既に山盛りになっているあたり,巻いてます.風雲マルガリータ城でツルリーナ4世との決着がつくかどうかはまあ別の話として,DVDを見直してみるのはいいことだと思います.あまりの素材の凄さに作り手が明らかに迷走している序盤とか,今ならば別の意味で面白く見られますからね(笑).
2頭立てで爆走するも日暮れは近い.このままでは優秀なバカ動力でも間に合わないかと思われたそのとき,荷車の裏からひょっこり顔を出したのは…ハンペン.プライド高き強者の割に,こっそりボーボボたちについてきているのがサービスマン並にうざい(苦笑).確かにガチンコなら実力者だけど,笑いの面では食品と偉そうという面しか売りがなく,しかも食品芸は天の助とかぶっちゃってるのが厳しい.それでも余程仲間に入れてほしいのかわざわざ動力に加わってみたりと必死.ボーボボも加わって4頭立ての4バカになるものの,仲間として認められるほどの合体芸にはなりきっていない.
動力が倍になったことで日没前に城にたどり着いたボーボボたち.走りすぎた獣がバターになるのはお約束なんだけど,それは溶けたバターであって固形のバターではなく,ついでにネタ元が現代ではちょいとばかり微妙な事情があってあからさまに示すのも難しい.そんな事情を田楽の微妙な格好から鋭敏に察して戴きたいなどという作り手の主張は,大人でなければわかんないよなぁ(苦笑).
バッチを10個集めれば通れる城への入り口.ボーボボたちはやたらに大量のバッチを持ち込んでいるのでまったく問題なし.ただし勝手に同行していたハンペンの分のバッチはなく,ボーボボは気弱にすがってくる仲間を突き放すのが大好きときている(笑).あの強者がつぶらな目線で訴えるのがそこそこ面白いからこそ!その情けなさをさらに生かすには突き放すのが効果的なんですよビュティさん.そしてそんな情けないハンペンをまったく笑っていられない,無条件立ち入り禁止の天の助と田楽,虐げられて初めて輝く2人です(苦笑).
日は沈もうとしているから城に入ろうとするのん気なお城ツアー一行の前に逃げてきたのは,ぼろぼろのレム.さっきまで裏マルガリータにとっ捕まっていたところから必死に逃げてきた彼女ですが,そこに追っかけで裏マルガリータの3人もやって来たからたまらない.
このシリアスな状況で,土の中から出てきた裏四天王たちにやたらと興奮しているミミズマニアが取り返しがつかないことをやらかします.バッチまで気前良くクリムゾンとLOVEに与えて入城させて,ボーボボのミミズ折檻を受ける首領パッチ.…今の戦力で四天王の残り3人と戦うのはやや厳しいから,事を荒立てず戦力を分断したという見方に関しては絶対気のせい(笑).何はともあれ,ボーボボたちの前に立つのは3ぶくろのみとなりました.
ハロンオニと同じ四天王の一人である3ぶくろ.彼らが呼び出した巨大な時計型の生贄盤には,1時の位置にランバダが埋まっている….可愛い部下を傷つけられたハンペンは当然怒るけれど,元来が練り物なので肝心なところでめくれている(苦笑).ボーボボの仲間になるには面白さが絶対に必要だから頑張る気持ちはわかるけど.笑いに関しては明らかに格上の3バカ+田楽は勝手に生贄盤の4時から7時をさっさと占領.結構前の話だけれど,土曜7時台を占領していた時代があったことを,君はまだ覚えているかい?
捕えられ実状を見てきたレムには,地球上の全ての人間を抹殺しようとする裏マルガリータが洒落にならないことがよくわかる.だからこそ,恥を承知でボーボボに「奴らの野望を打ち砕いてください!」と頼み込みます.レムがマジなので「無理無理!」と軽く答えて笑いにつなげようとするボーボボだけど,こいつほど言ってることに一貫性のないヒーローはそうはいないはず.3ぶくろの一番上のおやじ袋に茶化されたなら,「やってみねえとわかんねえだろうがー!」と不意打ちの声量だけで袋を破る! 主役失格レベルの節操のなさと卑怯ぶりこそボーボボが強い本当の理由…ってのがどうにもやるせないけれど,曲がりなりにも主役なので残る2袋とも闘う決意を固めます.

後半は敵と脇と主役が頑張る.入城期限は日没まで.遅刻したら内申書に響くし観客が自分の歌を待っているのだと天の助や首領パッチは訴えるけれど(笑)喧嘩を売られた上に前回の見せ場を怒んパッチに持っていかれた主役は闘いから逃げることはできません.しかし生憎敵である3ぶくろはボーボボの不意打ちに殺られちゃったおやじ袋の葬儀中.弔問にはいろいろな袋が訪れてバーコードの香典を置いていき,出棺の最中には運んでいる奴が驚いて死体が棺から転げ出る(苦笑).葬式という茶化しにくいテーマであっても,何の気負いもなくただ面白い光景に描き変えてしまうさりげなさが恐ろしい.
ボーボボたちが既にハロンオニを倒したことを知った3ぶくろの下2つ,ぶりっこ袋とタコチュー袋はさすがに警戒…って,ここに至って人外のキャラにあの西村氏を起用する意味がどこにあるのかを教えてくれ(苦笑).もちろんハロンオニに止めを刺したのは首領パッチ.「倒したのは,オ・レ!」って言いぶりが余裕で小粋です.
本気の3ぶくろ-1は3袋闇真拳奥義・おたのしみ袋を発動.所詮不良在庫整理でいらないものばかり入っているのだとわかっていてもなお,福袋には大人の小さな射幸心を煽る魔力があります.で,実際に煽られた大人は正月からデパートや電気屋の前に並んでいますんで,社会勉強として一度眺めにいくのもいいんじゃないかな(笑)? もちろん3バカも大人なので袋の中身が気になって仕方がなく,ついに誘惑に負けたパンドラことパチ美が袋を開いてしまって地上には不幸こと隕石が飛び出したのでありました.芸人としては目の前に袋を出されたらたとえ罠でも開けなければならないことはわかってやりたい.でも,そこでビュティのふりをしたって開けた責任はやっぱりお前のもんだぞ首領パッチ(苦笑).
隕石が飛び出すぶりっこ袋.それを妨害しようとヘッポコ丸が走るものの,もう1つのタコチュー袋の当たり棒で腹を突かれる.闇真拳は伊達ではなく修行中の若手にはあまりにも荷が重い.けれど鬼先輩である首領パッチはビュティのふりして「負けないでへっくん!」と傷ついた後輩に愛のボストンクラブ.そんな体罰教育は今時どうかと思う(苦笑).
適当極まりない見た目に反して3ぶくろの実力は確かなもの.ボーボボを狙う闇真拳奥義・カッポンさんは絶対こっちに向けて欲しくないトイレの最終兵器をぶつけてくる大技で,食らったボーボボは自身の手足を噴射機関に変形させて自分から空遠くへと飛んでいく.あまりの自演ぶりにビュティさんが突っ込んでますが,自分から飛んでしまうことによってカッポンさんの正確な威力がうやむやになるという利点があるから許してあげてください(笑).
ふくろが狙っているのは今のところ生贄になるボーボボとレムの2人のみ.自分と世界を天秤にかけたレムは当然自分の身を捧げようとするものの,その前にいきなり立って妨害するのが大恩あるハンペン様…って,お前がレムに女装するのは違うだろ! そこをスルーするふくろもおかしいだろ(苦笑)! 確かに女装は笑いの基本技で,強面がやるほど面白いものではあるけれど,絶賛急降下中の自分の格をさらに自分の手で地の底まで落とすのは,今後の芸能活動に支障が出そうな気がするんだがいいのか(笑)?
ハンペンはあんな調子だし首領パッチも天の助もビュティコスプレで静観で,もはや頼りになるのはボーボボのみ.そこに登場するスーパーヒーローは!大帝ロボ王・ゴーカイザー! …ロゴにはもうちょっと金をかけたほうが…(笑).これまでの実に長い歴史を考えればボーボボのこの程度の変貌はいつもの通り.むしろハンペンの正体が口紅でバレるほうに意外性を感じてしまうあたり,無茶のインフレーションも限界に来てますね.
ふくろの奥義・怒袋DXに立ち向かうゴーカイザーが大変に二枚目な声で口走るのは「68」.これはさっきの隕石でふくろが壊したスーパーの数.無慈悲な暴挙に踏みにじられたスーパーマーケットたちの魂が,今ここに集結.全日本5634店舗の無限の力を借りたスーパーボーボボ,ここに降臨! 左腕格納で確変決定.でも子どもにはたぶん確変がわかんねえ(笑)!
パワーアップという概念に対するふざけぶりではトップレベルなスーパーボーボボ.これまで手こずっていたふくろたちもでかい鼻毛で囲んで中からクマさんでビーム乱射という気持ちのいい超展開.ラストはボーボボがぶりっこ袋を一刀両断し,残るはタコチュー袋のみ.この先どうするどうなる西村知道?

迫る闇の魔手にライバルとの決着,さらに本作の大目標の1つでもある4世打倒に,ついでに言うなら新登場キャラにとんでもない因縁のある相手が含まれていたり…と今後の激しい展開を期待させるものが盛り沢山.けれど急遽復活したジャンケンが指し示すとおり,次回でアニメの「ボーボボ」は終わり! お別れするのは辛いけど,こんなに愉快なアニメにしてくれた上に,これだけ長いロスタイムを楽しめたんだからまあいいや(笑).次回,最終回に続きます!

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