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焼きたて!!ジャぱん#53

「新シリーズは3×3の巻」

和馬の大麻ジャぱんによってついにモナコカップ優勝を決めた日本チーム.賭けに勝ってパンタジアを守るための120億を手に入れたはずが,サンピエールの侵攻は予想以上に速かった.南東京支店が次の手を打つ前にサンピエールはパンタジアを買収し吸収.月乃が守りたかったパンタジアは,霧崎のものになってしまう.
しかも霧崎は吸収したパンタジアの社長に月乃を据えて,サンピエールとパンタジアの全面対決を提案する.勝てばパンタジアの株式を取り戻せるが,その対決にかかる全ての費用はパンタジアが支払わなければならない.リスクを負ってもこの勝負に挑むべきなのか…月乃は決断する.

モナコカップを見事勝利で飾ったはずが早速暗転する逆境の「ジャぱん」.サンピエールのオーナー・霧崎は今の南東京の一同程度では止められないほどの恐ろしい指し手.月乃たちが勝利する直前に新たなる手を打ち盤面を乱し,折角稼いだ賞金を無駄遣いさせる勝負に持ち込みます.サンピエールとパンタジアが直接激突するこのバトル,「9」ってことはこれがラストバトルになるんだろうか….今回はその舞台のお膳立てがメインなんだけど,ごはんもあるよ!

前半.日本チームは大麻ジャぱんで歴史を変えたことにより勝利.この勢いでサンピエールの魔手からパンタジアを守るのだ!ってとこなんだけど,そう上手くは運ばないからこその物語.日本チームは折角なので祝勝会.1名除いて全員いい気分なんだけど,諏訪原だけは決勝で勝利のかわりに手にしてしまったモニカさんと別れねばならないことが辛くてたまらないってのがどうにも恥ずかしい.この場では,あの河内より軟弱ってことだもんなぁ….
そんな落ち込み諏訪原のところにやってくる可愛いモニカ.もうべったりくっつきまくりでご馳走様で眼の毒であるため,河内は2人きりで過ごせるように小粋に気を回してやるものの,そんな回りくどい気遣いを見せる河内はモニカの蹴りを食らいます.なんせ既にモニカと諏訪原は仲間も同然.…サンピエールが一足先に,パンタジアを吸収して霧崎オーナーの配下としたから!
ここまでの長い戦いはパンタジアを救うために皆で決めた大きな賭け.その成果をいきなり台無しにされた南東京支店の仲間達は,夕焼けの海岸でたそがれます.やはり霧崎の読みの深さは尋常ではなく,あの冠の上を軽く行く.…一見悠長にパーティやってたのがまずそうにも見えますが,実際に多額の払戻金を準備して振り込むにはそれなりの時間がかかるはずなので仕方がないんじゃないかと.もう乗っ取られちゃったんだから120億で新会社を設立するべき,というのが冠の合理的な考え.しかし人間はそれほど合理的なものではありません.
気持ちの整理がどうしてもつかない,この闘いの旗印であった月乃.誰よりもパンタジアを理解し愛していたからこそここまで無謀な勝負に挑んだのだから,祖父のつくった店を取られるのは悲しいし,ここまで仲間たちが頑張った成果が無駄になるのだってやるせないはず.そんな落ち込む月乃を元気づけるためのピエロンリングをプレゼントしてみる和馬.本人にはやっぱりブタに真珠だった王家の秘宝もカチューシャ並の扱いで,しかも,絶対和馬には何の意図もないんだろうけど,左手薬指なんかに嵌められたらそりゃ月乃さんは照れるってもんですよ.ちなみに言い伝えで指輪を持っていると伝説のピエロが来るらしいので,この先伏兵として登場するのかも.
さて,その頃のサンピエール側では雪乃が机をぶっ壊す勢いで大荒れ.なんせパンタジアの社長が自分でないだなんて,ここまで彼女なりに頑張った努力を無にされるようなもの.実際は雪乃はサンピエールの社長に就任することになるんだけど,結果的には梓川家の娘たちは霧崎の介入によって,誰も自分の思った通りに事を運ぶことはできなかったわけです.
そして運命は月乃さんを再び渦の中心に運ぶ.パンタジアの新社長として正式な打診を受けた月乃さん! 確かに一度傘下に置いてしまえば,その会社を運営する者は有能であるに越したことはないわけで.しかも今の月乃さんには120億がくっついているから,社長として迎えればその資金まで抱え込めるので大変にお得.これは河内にすらわかる程度のわかりやすい罠にしか見えないけれど…いきなりやってきた霧崎曰く,これは罠ではなく,勝負.
ラスボス霧崎が仕掛けてきたのは,反乱の可能性のある月乃を抱え込むことではなく,彼女に戦いを挑んでその反乱の源となる資金を食い潰させて完全に服従させること.サンピエールとパンタジアの全面対決に勝てばパンタジアの株式を全て帰す.しかも全国テレビ放送もついているから結果の捏造もかなり難しいはず.そのかわり放映権や経費はパンタジア持ち…という兵糧攻め.サンピエールだって千二百億円の株式を賭けているのだから相応のリスクを背負えって話なんだけど,これを飲むとパンタジア側には純粋な勝負以外に資金不足による敗北も付加されるのはポイントです.
さて,そのサンピエール対パンタジアの勝負を放映する番組の名は「焼きたて!!9」.今や日本中のご家庭でおなじみの天才少年パン職人,東和馬が毎週登場! バトルの形式は都市を取り合うパネルバトル…って9枚だけなのか….目的はパンが名物の都市を日本に作ること.地場の産物を生かし,その地ならではの名産パンを作り出したほうが勝ちでパネルを取れるのです.
日本にパンが名物の都市をつくる…和馬の心を揺るがせるのがこの部分.さすがは霧崎.チームの鍵である和馬が何に惹かれるのかを研究済みのご様子.和馬が思い出すのは自分がパンをつくりはじめた頃のこと.最初はじいちゃんだったけど,いろんな人にパンのおいしさを知ってもらうことこそ,職人としての和馬の夢! …ただしこれが敵の挑発で方便で罠だってことを,どれだけ鈍い和馬だって理解している.けれどそんな和馬をさらに揺るがす駄目押しが,霧崎が戯れに作り出したというゴぱん104号….

いきなり和馬と河内の脳内と視聴者の目の前ではじまる「炊きたて!!ゴはん」.赤飯チャーハン天津飯はあれど! アメリカの飯はない…ってなわけでものすごくついさっき見たばっかりっぽいアバン炸裂.いつもはひやひやするリアクションだけど,セルフパロディは著作権を気にしなくていいので気が楽だ(笑)! 北極の手を持つカリフォルニアの麦ファームの倅であるトムがアメリカ人のためのゴハンをつくるまでの一大抒情詩.どうしようもなくパチもん臭いんだけど,唯一うらやましいのはホカホカお姉さんの存在かなぁやっぱし.ご飯にはどんな食材とも合わせられる無限の可能性がある…って,主食ってのは大抵そうだし,むしろそうでないと困るよなと思う今日この頃です.
トムが北極の手で作り出した玄米牛乳粥は,お粥食って丘を行く・玄米と指きり玄米・牛乳をぎゅにゅーっと出すといういかにも1話らしいゆるゆるのリアクションを引き出します.たぶん「ごはん」も回を重ねるごとにおかしくなっていくはずなので,初回としてはこの程度のほうがいいと思いますよ.さらに白柳とか岸和田とか出てくる次回予告?と豆知識までサービスでつけられちゃ,降参するしかありません.

霧崎のゴぱんが見せた幻覚に呆然とする河内と和馬.確かに和馬の61号は歴史を変えるほど凄かったんだけど,霧崎の104号ときたら番組自体を変えやがりました! これ以上のリアクションを描こうとするなら,もはや放映局であるテレビ東京をどうにかいじらなきゃならないでしょう(苦笑).
和馬はただの若手の世界一であり,日本には和馬以上の実力者はまだ沢山いるという事実を前にすれば,そりゃ男としては戦いたくて仕方なくなるのは当然.けれどやっぱりこれは罠.下手に乗れば月乃さんを苦しめる.…でも,月乃にだって和馬が戦いたくて仕方ないのはわかるし,今となってはもうこれしかパンタジアを取り戻す手段がないのもわかっている.だから…「今すぐお受けいたします!」と霧崎の条件を飲む月乃! もちろんはっきりと月乃が決めたなら,他のメンバーがそれに異論を唱えるわけもない.そんなわけで,間違いなく罠である頂上決戦に,和馬たちは真正面から挑むことに決定!

後半は黒柳の変節.モナコから日本へと戻る飛行機上で,今後のために河内の素行に文句をつけている黒やん.確かに河内は下品だけど,アフロのヅラなんかよりも百億のピエロとかのほうがずっと下品だよなぁ…と思ったら,実際は同じ機中の松代店長を間接的に攻撃していたのでありました.元は師弟関係なのに,下品なアフロと頓珍漢なリアクションの相性は最悪.
そんな揉め事の中,霧崎の待つファーストクラスに呼ばれた黒やんは,いきなり職人をやめて味覚審査員に就任しろとか提案されてしまいます.パンバトルの花は超越的なリアクションを展開する審査員.しかも焼きたて9の審査員兼司会者ともなれば,毎週美味いパンを喰って凄いリアクションをご披露できる花形中の花形.黒やんの常人離れした鋭い感性と食物への造詣の深さを霧崎が認めたからこその勧告です.
とはいえいきなり敵の言葉に従うほど,黒やんは柔らかくできてはいない.ただし元来の堅物である彼の場合,その審査員魂によって判定を情で捻じ曲げることもありえない.…残るは黒やんのパン職人や食品化学者としての未練のみ.どちらの能力も並では到達できない領域に達しているんですが,そこをあえて,超一流の味覚審査員としての才能を生かすため,他の道を捨てるべきというのが霧崎の見解.
己の進路という難しい課題を背負って席に戻ろうとした黒やんが聞いたのは,松代店長の弟子であった当時に受けた数々の嫌がらせの真相.当時店長が余程ひどい嫌がらせをやらかしたことによって2人の仲は北極の手のごとく冷え切っているわけですが,店長にも一分の理がありました.フランスパンを手に取るだけで材料や正確な焼き時間・温度を当てるという黒やんの人間離れっぷりを見込んだ店長は,どうしてもプロの味覚審査員にしたくなった…というのが嫌がらせの理由.当時の黒やんは気づかなかったけれど,超一流の可愛い初弟子への店長なりの特別な気遣いだったわけですね.
そんな話を黒やんが影で聞いているとも知らず,口で伝えればきっとわかってくれるとか勝手な話をしている一同.いい大人だからこそ照れくさくて言えないことってのはあるもんで,気づかないのがボンクラだとか言い出す店長の照れっぷりがおかしい.でも,当時から本気で追い出したくなるほどに黒やんのことを見込んでいたし,今だっていがみ合ってもその才能は認めているに違いない.

影に日向に説得された黒やんは,ついにスーパー味覚審査員へと華麗なる転身! でも,なんか行き過ぎなくらい突きぬけたなぁ…(苦笑).番組はもちろん焼きたて9.パンタジアは和馬・河内・冠の3人チームで,サンピエールが投入した第1の刺客はアイドルグループ・クマップの坪塚! …このようにして始まった,日本中を舞台とした大勝負の行方はどうなる? たとえ凄腕でも,アイドルに負けているようだと先が思いやられるのでちゃんと勝てパンタジア! 闘いの中でアイドルの悲哀は一体どこまで描かれるのか.次回に続きます.

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