« 金色のガッシュベル#131 | トップページ | 焼きたて!!ジャぱん#53 »

アストロ球団#10

「スカウトマン球四郎大活躍の巻」

巨人軍への挑戦権をかけてアストロ球団に喧嘩を売ってきた,超人・峠球四郎率いるビクトリー球団.あらゆる分野で卓越した能力を見せる球四郎は,野球以外の分野で一流の選手を自らスカウトする.ボクシング,プロレス,テニス,ボーリング,ローラースケートといった畑違いの一流選手を,球四郎が磨き上げて一流の野球選手に仕上げようというのだ.球四郎の作り上げる異形のビクトリー球団.そこには球三郎との因縁の深い人物の影もあった.

一応野球ドラマなんだけど2戦目にして野球の範疇を越えてきた「アストロ」.ロッテ戦もたいがい凄かったんですけども,敵側で野球選手じゃないのはモンスタージョー程度じゃないですか.しかし今回球四郎が揃えてくるのは別スポーツの野獣なスペシャリストども.現在のアストロに負けることはたった6人に勝てなかったという評価と屈辱を敵に与えるわけですが,ビクトリー球団は「球四郎以外野球は素人」というとんでもない布陣.アストロにとってはビクトリーは破って当たり前,負ければ素人に負けたという評価を下されかねない.これは実写で同じ人類が演じることで,原作よりもやや際立って見えるポイントです.

長い前半.球団旗燃やされるわテレビで日本中に悪口を放映されるわと球四郎に挑発されまくったアストロ球団.ここまでされたらたとえ罠でも,アストロ球団は踏み込まないわけにはいきません.峠会長の孫である球四郎がここまでやってのけるのは,巨人軍を筆頭とした現行のプロ野球のシステムを守るためなのか,超人の怒りを買うことによって,さらに自分自身の能力を高めようという自分勝手な魂胆なのか.
さて,ときどき出てくる食堂はすっかりアストロ球団のなごみ所になってしまった模様.ロッテ戦は日本中にテレビ中継されたんだからもっとファンが詰め掛けてもおかしくない気はするけれど,あの程度ではわずかにファンが増える程度なくらい,当時の巨人軍の人気ってのは絶大なのかも.てなわけでファンに取り囲まれることもないアストロ球団の面々は,峠球四郎の出自について新聞で知ります.大財閥,峠コンツェルンの峠会長の孫で,灘の主席.しかも運動部掛け持ちで全部全国大会出場.財力と知力と運動能力を全て兼ね備えた彼は,その名の通り四番に相応しい超人.そんな完璧超人が集めてくる選手度もまた,スペシャルです.
ジムに金がないのでタイトルマッチにすら出られないボクサー・ダイナマイト拳.このままでは飼い殺しだと言い切るのがスカウトマン球四郎.いきなり来て愚弄する彼を拳は殴るものの,一流のボクサーのパンチを受けても立ち上がるスカウトマン球四郎.その上いきなり短刀を出して切りかかるスカウトマン球四郎! それは絶対スカウト行為じゃねえ(苦笑)! 本気で切りつける球四郎は一流のボクサーを壁際まで追い詰め,その強さを彼の身に刻みつけた上,相応しい移籍金を軽く支払って拳をお買い上げ.今後のスカウト活動が思いやられます….
次にスカウトマン球四郎とその子分の拳が訪れたのは新日の道場.狙うは力動岩,新人の癖に練習相手を病院送りにする加減知らずの野獣は,相撲の世界から追い出されたハグレ者.この撮影,新日に協力してもらってレスラーが出演してるんですが,さすがは本物で物凄くいい体してるなぁ….対戦相手に対する不断の気配りが要求されるプロレスでは,気遣いなく相手を壊そうとする力動岩が受け入れられなかったのは当然.スカウトマン球四郎は新日すらもてあます野良犬を空中殺法で見事に仕留めて捕獲.
今度はテニス.明るく健康的でおなじみのテニス選手でありながら,「一つ倒しゃあ父のため…」とテニスとは思えない陰気なひとり言で練習に励む宗像純.テニス界のカミソリの竜のような彼は,球を当てて相手を殺してしまうらしく試合どころか練習相手すらいない.…むしろ暗殺者として仕事したほうが良さそうな気が.彼を勧誘するのはもちろんスカウトマン球四郎! やっぱりバッター候補だろうな.
そしてボーリング.パーフェクトを連発する素晴らしい才能を持ちながらも,多額の借金を抱えた剣持豪.華麗な変化球を誇る彼の身柄を,スカウトマン球四郎は溢れ出るボンボンの財力を背景に多額の借金を返済する条件で勧誘.この剣持の独特の陰に篭った雰囲気が絶妙.多額の借金を抱える彼ですが,あの雰囲気だと…クスリかもしれんなぁ(苦笑).
そしてしばらく前に球四郎にシバかれたローラースケーター・流血3兄弟.あまりの暴れっぷりに業界を永久追放された3人は大のアストロびいきで,球四郎であっても引き込むにはちょいと難しい相手.しかしそれを惚れた相手を打ち負かしてこそ男の値打ちは上がる…などと甘言でたぶらかすスカウトマン球四郎.力や頭や金だけでなくその口も一流で,きっと女なんか口説き放題に違いない.
スカウトマン球四郎ことスカ球の大活躍によってビクトリー球団に集う色モノ…強者たち.アストロも精一杯頭を使って峠コンツェルンに斥候を送るわけですが,その斥候が悪目立ちする球八と球三郎ってあたりがもう大失敗.こんな時こそまだキャラの薄い2代目球二とずーっと影の薄い球五を送らないでどうする(笑).
スペシャリストを手当たり次第かき集めたように見えるビクトリー球団.しかし球四郎の頭脳があれば,それぞれの一流の能力を全て野球に応用可能なのではないかという懸念が.ただし基本的な野球の動きをごく短期間で素人どもに叩きこめるかどうかは話は別.この短期間では恐らくそこまでは無理…という判断は球四郎相手ならば甘すぎる.球四郎があのとき見せたという下段の構えは,球三郎の見えない目に既に引き込まれた恐ろしい相手の姿を映します.
それは恐らく,顔に傷のある凄腕の拳士.これまで見せてきた球四郎のどの勧誘にも容易には乗らないはずの男….スカウトマン球四郎は彼の唯一の弱点であるプライドを突き,相手のフィールドで巧みに渡り合う.流派の全国制覇への宣伝,さらに後継者争いの舞台を餌に,球四郎は最大の武器を既に釣り上げている.
こうして陣営の整ったビクトリー球団は,流血3兄弟便に乗せてアストロ球団に果たし状を送り出す.表にはVの字.エセ超人を倒すパーティの招待状!

後半はさくさく本格宣戦布告.その権力を使ってメディアをも自由自在に使いこなす球四郎は,毎朝テレビの記者会見でさらにアストロ球団を追い詰める.たかが球遊びに球四郎が加わる理由は,古臭いルールのなかでくすぶる若い魂を集め,古臭い社会をぶっ壊す革命を起こすこと! …確かに真の革命は権力側まで巻き込んだ段階ではじめて起こるもの.権力の内側から出でて権力を食い破る.その第一歩が打倒アストロ.とはいえアストロは完璧な非権力側なんだけど….
ここまで徹底して喧嘩を売られ続けたアストロ球団.しかも招待状で連れてこられればもはや逃げる理由などない.しかし実際に球四郎がアストロどもに見せたいのは,ここから先のデモンストレーション.…スカイラブ以上の落差のある球を打てる打力に,四方からの攻撃すら華麗にさばく守備力.その絶大なる力を持って狙うのはアストロの打倒ではなく,アストロ抹殺! その最終兵器として登場するのが伊集院大門…球三郎の兄! 脅威の超人に率いられた強く恐ろしい色モノ軍団はアストロにその切っ先を真っ直ぐに向ける.次回に続きます!

|

« 金色のガッシュベル#131 | トップページ | 焼きたて!!ジャぱん#53 »

「レビュー◆アストロ球団」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/6935854

この記事へのトラックバック一覧です: アストロ球団#10:

« 金色のガッシュベル#131 | トップページ | 焼きたて!!ジャぱん#53 »