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金色のガッシュベル#131

「選べないから見つけた道の巻」

ディオガ級の術を持つブザライを魔界に戻したガッシュたち.分断された仲間達は再び集結するが,ウォンレイが敵側にいたことを知ったガッシュたちには逃れようのない問題が突きつけられていた.新たな魔物・リーヤのパートナーであるアリシエが示す究極の選択.リィエンを救おうとすれば世界の人々が死に,世界の人々を救おうとすればリィエンが死ぬ.その選択権を持つのはここで唯一ディオガ級の術を持つガッシュのみ.ガッシュは,逃れられない過酷な2択に回答することを迫られる.

ウェルカムバトルをなんとかこなした主役どもを更なる困難と決断が襲う「ガッシュ」.今回はファウード編前半の解決に要求される要件を明らかにし,ついでに主役にストレスをかけて大きな覚悟をさせるかなりの見せ場…な割に作画が貧弱なのがちょっぴり悲しい気分ではありますが(苦笑)後半のガッシュの苦悩はなかなかいい演技っぷり.
これまでバトル担当としてひたすらに清麿の指示に従ってきたガッシュが踏み出す,自立のための第一歩.知って予測し決断するには大きな責任を負う覚悟が必要で,これまでのガッシュはそれを清麿にまかせっきりだったわけですが,魔界の王を目指すならそろそろガッシュ本人もその責を負うべきでしょう.なんせ魔界には,清麿を連れて行くことはできないはずなんだから.

まずは前回で終結した戦闘の結果を受けた敵側の状況ですが,ブザライがやられたことはリオウにとってかなりの痛手.ここまで集めてきたディオガ級の力が,計画の実行直前に1つ欠けてしまったから苛立つのももっとも.それに対し術を手加減してこんな結果にしてしまった現場責任者のキースときたら自分を罰してふざけている.あの状況で楽しみを選んだキースには,リオウの計画の詳細は知らされていないんだろうなぁ…ファウードの力を横取りすることこそが,リオウに従うキースの真の目的.呪いで無理に従わされているウォンレイも含め,リオウ側は決して一枚岩ではありません.
さて,今回は間違いなく主役のガッシュとその仲間たちは,ぼろぼろになりつつもティオたちとようやく合流.戦闘では未知数でもモモンのナビとしての能力は最高.ティオのサイフォジオでいきなり全滅しかけたガッシュたちを回復させたのはいいけれど,さすがに4人分なので恵の心の力が尽きております.潜入直後にここまでやられている主役たち,無駄遣いしすぎです.
関係者にとってはまさかのキャンチョメ大活躍で勝ちを拾った&最初は逃げたことを報告したり,オープンスペースで着替えはじめて怒られたり.集まって敵がいなければとりあえずギャグをやるのはお約束というか体質なんでしょうか(笑).
ただ顔を洗って顔を拭くだけなのに芽生えそうな恋の予感とかはまあどうでもよく,大問題は恵が戦いの中で敵側のウォンレイを見てしまったこと.実際は冷たい目だった以上の情報はないんだけれど,これだけでも清磨にとっては相当重たい.…ちなみにウマゴンも敵側にチェリッシュがいたという情報を抱えてるんですが,メルメルでは外の人に意味がわからないのがどうにも悲しい.ウマゴンが人の言葉を話せるようになるまで,サンビームとすら普通の会話をすることは不可能なんだろうか….
冷たい目でかつての仲間を見て,助けを求めてもこない.ウォンレイが見せた態度が示唆する真実は,清磨に非常に厳しい問題を突きつけます.頭脳担当の清麿が抱えてきて,今信憑性が大幅に上がった可能性の1つは,リィエンの呪いとファウードの復活に深く関わるもの.…さっきガッシュとキャンチョメがブザライを倒したことにより,ファウードは復活できなくなったものの,リィエンは2日後に命を落とすことが決まったということ.
実際にリィエンは呪いのために相当衰弱しています.,とりあえずチェリッシュたちがウォンレイたちとあまり立場は違わなければ少しは救われるかも知れませんが,それでも,ガッシュたちにろくな状況説明もしないほどウォンレイが思い詰めているのは厄介.リィエン恋しさのあまり冷静な判断ができなくなっている可能性が高い.
「確実ではない」とつけながらも現状についてかなり正確に洞察している清麿.しかしそんな洞察ぶりを「甘ったれた考え」と言い切るのがいきなり出てきた新たなる登場人物,アリシエ.ろくな情報がないのはわかるけれど,たどり着いた答えは正解だからちゃんと言うべき,と促す彼もまた魔物・リーヤのパートナー.彼らは,清磨がこの結論の「覚悟はできていた」ことに惹かれて接近してきたのです.
そしてアリシエがぶっちゃける,清磨が乏しい材料から推測した内容の正解.ブザライはファウードを復活させるのに必要な力で,それを失った今,ファウードの封印は解けず呪いを解く手段がなくなるから,リィエンは死ぬ.しかしガッシュの力を使ってブザライが抜けた穴を補えば,封印を解くことによってリィエンの命は救われる.…ただし,ファウードが復活すれば世界は滅びる.
清麿の恐れていた決して逃げられない究極の選択は,リィエンと世界中の人々の命を天秤にかけること.そしてこれはその力を持つガッシュが決めるべき選択であり覚悟.ここまでガッシュを導いてきた清磨も今は傍観するのみ.ガッシュは,自分の頭と心で決めねばならないのです.

雨の中でガッシュはひとり苦悩.単に解くのが難しいだけではなく,どちらの選択にももれなく人命がついてくるのが洒落にならない.ガッシュにとってはリィエンも世界の人々も大切で,おいそれと選べるものではない.けれどファウードが超巨大な魔物であることが確実ならば,全世界が滅びることは決して絵空事ではない! …キャンチョメの破天荒な予想は大当たり.大袈裟なギャグではないのです.
リィエンと,モチノキ町の愉快な仲間達や世界中の友達.ガッシュにとってはどちらも大切な友達で,どちらかを失うような選択なんかできない.しかしこの選択はガッシュが考えるべきことだから,清麿は助けてはくれない.ガッシュの力が鍵になるから,どちらかの死という究極の選択から逃れることは許されない.
雨と雷鳴の中,ガッシュは2つの間でひたすらに苦しみます.魔物とはいえ幼児に与えられる課題としてはあまりにも残酷な2択.しかしガッシュ自身に結論を出させようとしているのはアリシエたちだけではない.ガッシュのパートナーである清麿もまた,今その答えを言わせねばならないことを知っています.
雨の中,この場の全員の代表としてひたすらに苦しむガッシュ.助けを求められたことがきっかけで仲間になり,石板魔物編では一緒に戦ってくれたリィエン.孤独だったガッシュに笑顔を向けてくれるたくさんの友達.仲間として辛いときにも力になってくれた人と,ひとりぼっちだった自分に楽しい時間をくれた友達.ガッシュはどちらも大好きで,どちらも切り捨てることなどできない.だから膝をついて頭を抱えて泣くほど苦しんで!…それでもどちらも選べない,雨の中.
見守る仲間たちはガッシュの苦悩に困惑するばかりだけれど,その中でもガッシュの決断を信頼しているのが清麿.全ての決断をパートナーに任せるのは,魔物に決断する能力があるのならただの無責任.それはこの先決してガッシュのためにはならないと信じたからこそ,大事な相棒を千尋の谷へと蹴り落として回答を見守り…ガッシュは地面をぶん殴る!
結局どちらも選べない.選べないなら別の道を探し出すしかない.究極の2択ではなく,リィエンも世界の人々も両方とも助ける新しい道を.「どちらか死ぬのではない.全てを助けるのだ!」 それも現実味のない理想を語るのではなく,実現可能な回答を出さねばならない.ガッシュが気づいたのは残り2日という時間と,自分に協力してくれる人たちの力.そこにはもちろんアリシエたちの知識すら織り込んで…「ファウードを復活させてから! リィエンの呪いを解いてから! ファウードを魔界に帰す!」 そんな方法があるものかというアリシエの最後の攻撃にも,もはやガッシュは怯まない.魔界からここに来たなら,帰す方法もあるはず!
雷鳴と雨の中のガッシュの叫びに仲間たちは打たれます.激しい苦悩の末に導いた答えは現状で最善のものに違いないから,打たれた仲間達は当然のように協力を約束! かなりの困難を伴うものの,この道ならば理想のエンディングに繋げられる可能性があるし,考えた末に見事に決めた今のガッシュになら喜んで従える.そして,最高の答えを導いたガッシュに清麿は雄叫びを上げる!
「よくその答えを出した!」と絶賛する清麿と,逃げずに答えを出したガッシュのことをようやく認めてくれるアリシエとリーヤ.…もしここでガッシュが正しい解を出せなかったら,アリシエは一体どうするつもりだったんだろう.最悪でもファウードを暴走させないために,ガッシュを魔界に帰そうとしたかもしれないな.
仲間と世界を天秤にかけるのは,王になるものがいつかはぶつかる試練.「仲間一人簡単に見捨てて何が王だ」という清麿の小気味のいい信念が好ましい.特に最後の「魔界に帰す」の下りは清麿の予測すら超えていたから,この回答が出せるなら,王の資質があるかもしれないとまで見直しています.…これまでガッシュを王にするためにがんばってきた清麿だけど,実際ガッシュが王に向いているかどうかについては半信半疑だったってことだよな(苦笑).

ついに雨は止んで作戦開始.ガッシュたちを認めてくれたリーヤとアリシエも加わって,魔導巨兵ファウードを魔界に戻すための方法を探すべく,その巨大な体内へ侵入することに! 目指すは体内のどこかにあるコントロールルーム.巨人の体内をがむしゃらに進む長い長い2日間がついにはじまります.最良のエンディングを迎えるための道は相当の悪路で,待ち受けるのは面白くも残酷な展開! …てなわけで,まずは大変に面白い予定の次回に続きます!

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