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焼きたて!!ジャぱん#54

「絶対欲しいクソまずいパンの巻」

サンピエール対パンタジアの決戦の舞台,「焼きたて9」に挑むこととなった和馬たち3人.敵はアイドル一人きりだが,その料理の実力は半端ではない.その上パンタジア側には製作費のほぼ全額負担という重荷ものしかかる.
決戦の最初の舞台は大間.本州北端のこの地の名産は高品質のマグロだが,冷凍物を使うことを嫌った和馬は素材としてウニを選ぶ.そして大間のために和馬が作ろうとする新しいパンには,さらに特殊な材料が必要だった.

勝利もつかの間,再び全財産をかけて新舞台で料理勝負を開始する「ジャぱん」.まさに世界を股にかけたモナコカップに比べるとスケールダウンは否めないものの,原作ではリアクションのレベルがあらゆる意味でヤバい方向に転がっていくところが本シリーズの面白味.しかし特に著作権的な反則はアニメではさすがに無謀なので,そこを何で補っていくかがアニメでの大きな課題となるはず.原作より劣化したリアクションじゃ,ここまで積み上げてきた凄くて無茶な映像によって目の肥えてしまったお客さんは満足しないぞ(笑).

前半.前回でいろいろとふっ切った黒やんはスーパー司会者兼審査者として新番組のスタジオに君臨.今となっては料理の鉄人ってちょっぴり懐かしいなぁ(笑).和馬たちの相手は人気グループ,クマップの坪塚.グループ名の「料理と食事のために集められた人々」ってどっかで聞いたことがある感じもしますが,これこそまさに虎の尾という奴なので深く追求するのはよしましょう(苦笑).
基本ルールはパネルクイズ方式.9つのパネルにはそれぞれ都市名が入っていて,パン勝負をしてパネルを取り合い獲得パネルが多いほうの勝ち.どうやらそこに数々の趣向も凝らされているようですが….最初のパネルは中央の「大間」.本州最北端の街を舞台に,サンピエールとパンタジアのそこそこ長い決戦がはじまります.
早速現地に向かった和馬・河内・冠.いつの間にか諏訪原の場所を冠が奪っているもののダメ人間である河内は定位置のまま.確かにこいつが「なんやて!」と言わないと作品が成立しないので仕方ないものの,その立場に甘えてパン職人としてのプライドを失ってお荷物をやる気満々なのはダメだよなぁ(苦笑).
パンアジアの大間の宿の名は「氏煮荘」(しにそう).今にも潰れそうな旅館に泊まるのも制作費を倹約して少しでも長くこの勝負を続けるため.資金を切らさないようにしてパン勝負にも勝つ,という勝利条件はなかなか難しいものなんだけど,なんせ月乃の決断に乗ってよく吟味もせずに全員でOKしちゃったんだから仕方がない.サンピエール側に著しく有利な条件であっても,今更それをぐずぐず言う奴はクズです(笑).…ところで,なんだって河内はこんなに冠に懐いているんだろう.諏訪原ではおっかなくて甘えられなかったからか?

漁港である大間の特産は1キロ2万円のスーパーマグロ.ひどく値の張るこの商品も,サンピエール側はパンタジアのおごりとばかりに寿司屋で食いまくり.本作の敵役である雪乃の毒々しさは今日も絶好調(苦笑).しかし坪塚はこの寿司を「ネガティブだから」という理由で口にしない.霧崎が推薦した最初の刺客ではありますが,妙にカタカナを使う上に意味のよくわからない態度はなかなかの天然ぶり.その名前といいなんとなく飛んだ芸能人を彷彿とさせますが,気にしちゃいけません.
坪塚はいきなり寿司屋の親父のお株を奪い,アイドルとは思えぬ見事な手つきで50巻の寿司を瞬く間に握る.たかがアイドルの握るリアルなトロは,あたかも雪が解けるような食感! そのとろける食感をより引き立たせるためにわざわざ筋を抜いた寿司を握るだけでなく,外した筋も集めて叩き別の寿司ネタへと加工.筋の持つ濃密な味をも楽しめるこの寿司は確かにポジティブ.伝統に捕われずにもっと新しい味を模索するその姿勢は,日本の大多数のお寿司屋さんを敵に回したような気もするけれど素晴らしい.
坪塚の技量によって見事に輝く大間のマグロ.ただしこの素材には大きな問題があります.冬場に味ののるトロの漁期は8月から1月まで.それ以外の時期は冷凍されたものを出すしかない.しかも名産地とはいえマグロのストックには限りがある.…これは雪乃に買い占めてくれと言っているようなものであり,実際に彼女はそうするわけです.
翌日.初の地方ロケにも臆することなく仕切る黒やんが今回のルールについてより詳しくご説明.「焼きたて9」の対戦では,舞台の名産品を1つでも使うことが絶対条件.そして他の材料もできるだけ舞台の近くから調達するのが望ましい.さらに地域への普及も課題の1つだから観光客や地元にも親しまれるパンを作らねばならない.ということは,これまでの戦いとは違って凄い材料を大量投入とか特殊なパン作りの技術なんかは皆割り引いて採点される可能性が高そうです.
新作を作るのに与えられた期限は3日.きっと現地には実際にあるに違いない妙な形の像の上でなごんだ末に,とりあえずスーパーマグロを手に入れてみようとした和馬たち.もちろん雪乃が買い占めているから大間にはもうスーパーマグロはなく,ないならば…マグロを使うこと自体を和馬はあっさり諦めます.
なんぜこの戦いで重要なのは地域の振興.観光客が多い時期に冷凍モノしか出せないような食材ではダメだと見切った和馬.これをやられちゃ,わざわざ買い占めを自慢しにきた雪乃のイヤミも効力半減でしょう.地元の名品を使うことを強制される勝負なのに,大間といえばマグロという固定観念にまったく縛られない和馬の頭脳は実に奔放.彼がいる限り,名産品を買い占めるという戦術は決して通用しないはずです.
結局和馬たちが選んだのは,春から初夏が旬となる大間のウニ.地元振興のためには同じレシピで地元でもパンが作れることが重要となりますが,ウニなら値段も安いし地元ゆえに苦みがないという利点もある.最高の白さのムラサキウニで茶碗蒸しパンが作れると和馬もすっかり気に入って.その上で和馬はなぜかあの河内に,ダメパン職人ですっかりおなじみの河内なんかに!(笑)特別なお願いを.新しいパンのためには,河内がつくった「まずい」フランスパンが必要!

後半.パンづくりの天才和馬と幅広い知識を誇る秀才冠の2人の陰でだるだると甘えてきた河内に下された命令は,和馬が満足するまずいパンを焼くこと!…モナコカップでも根性を見せたパン職人に下される命令としてはまさに最悪.主役は天真爛漫に河内の誇りを踏みにじります(笑).番組制作費から5千万かけてつくった専用トレーラーでわざわざまずいパンを焼かされた上に,和馬ときたらちゃんとまずいパンを作れとか泣くし.こんな特殊プレイを食らっては,河内のなけなしのプライドだって木っ端微塵.
昔の河内の微妙にべたべたなまずいパンが欲しいんじゃあと泣きつかれ.今の河内なんていらねえとまで言い切られ,どれほど自分が職人としてダメであったかを痛感させられる河内だけど,これもある意味自業自得(苦笑).和馬が欲しいフランスパンは,クープは浅く長さは短く,水分も多めでおいしくないフランスパン.ここまでの情報で冠は和馬の意図をあっさり察してしまったから,今わかってないのは河内のみ.
そして迎えた第一試合当日! 店長や月乃も観戦に来た大切な初戦の勝利の鍵が,河内の焼いたまずいパンってところがどうにもこうにも頼りない.サンピエールが間違いなくスーパーマグロを使ってくるとわかっているからこそ,なぜ和馬がまずいパンを求めるのかがわからない河内には大変に不安です.アイドルとはいえ敵の坪塚ときたらマイオーブンの使用を希望してきたりと本格的なのに,和馬が使用を希望するのはマイ大間町ゴミ袋.どっちがパン職人だかわかりません.
しかし現状,3人の中では間違いなくお荷物の河内は屈辱と悲しみの中で往時の微妙にまずいフランスパンを作るしかない.敵はペストリーとシュー生地の2種類を準備するような結構な職人ぶりなのに,和馬が熱望してやまないのはここまでの河内のキャリアを全否定するようなまずくてネガティブなフランスパン.しかもそのネガティブな「くそまずい」パンを自分の手でゴミ袋に放り込んで笑う! 主役のくせになんてひどい奴なんだ和馬(苦笑)! 河内をコケにする和馬の行動には一体どんな意味があったのかがどーんと種明かしされるはずの,次回に続きます.

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