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金色のガッシュベル#137

「絶望と希望の夜明けの巻」

ファウード復活まで残るは5時間.清麿は転送装置の学習と操作に全力で取り組んでいる.モモンとサンビームには封印の場所までの最短距離を割り出させ,ガッシュたちには休息を命じ,アースを辞書代わりにしてタイマー機能までも明らかにした.ただしこのタイマーはファウードが目覚めたあと90分間は機能しないし,それを動かすためにはロックを外さねばならない.封印が解かれてからファウードを足止めできれば最良の結果が導かれるよう,清麿は死力を尽くす.

激動の夜明けを迎えるために,最後の夜を静かに駆け抜ける「ガッシュ」.ギャグとシリアスがどんなときでも共存していることが本作の最大の特徴なわけですが,大きな闘いの決着には純粋な力よりも情や知略が圧倒的に勝るというのもかなり目立ったポイントで,ファウード編の今後を大きく方向づけるのも今回前半の清麿の頭の凄い頑張りだったりします.前回の魂の説得の際に上がりに上がったテンションのまま,死にそうな病人に頭突きを食らわせたりと大活躍(笑).物語や演出の品質は相変わらず高値安定の上に,前回と違って画が大変良いところも大変にうれしい.

封印を解かなければ呪いを受けたパートナーは死に,封印を解けばファウードが暴れて世界が滅ぶ.どちらのエンディングも迎えたくないガッシュたちがようやく転送装置に到着したのは真夜中で,残るはたった5時間.最後の最後でアースたちに襲われはしたものの,魂の説得で術を節約した上に仲間にできたんだから実に効率的.割と術を無駄遣いしがちな彼らとしては上出来です! 特にありがたかったのはアースが転送装置の使い方を知っていたこと.いくら清麿でも教師なしであの装置を完璧に把握するのは相当骨が折れたはず.もちろん本人は気合で押し切るつもりだったんだろうけど….
そんなわけで今回は清麿の頭脳が珍しく大活躍するわけですが,その活躍のはじまりが病気の子どもに対する本気のヘッドバットというのは,頭の使い方としては大変に間違っていると思います(笑).追い詰められてわけわからん状態ゆえの奇行だと思いたいけども,ぶちぎれると相手構わず噛み付く自制心のなさは,ガッシュよりもずっと子どもじゃないか.これから救おうって相手を昏倒させてどうするよ….
この頭突きで一応気持ちが落ち着いたのか,モモンとサンビームに封印の場所までの最短時間を割り出してもらい,その他の面子には飯食って寝とけと指示を出す清麿.ここで,仕事柄速度や距離のことはプロだと引き受けてくれるサンビームが頼もしい.とんでもない話にいい大人が生真面目につきあってくれているのがうれしいぞ.それに対して,ただの休息にそこまで気合を入れなくてもよさそうなのがガッシュとウマゴン.確かにこれも戦いだけど,そんなに気合を入れちゃ眠れなくなるぞ(笑).
残り時間わずかとはいえ順調に行動しているガッシュたち.しかしその順調さはついさっき仲間になったばかりの連中にはわからない…というわけで,アースは清麿に現状について確認します.全てを救うには,ファウードにある機能がついていなければならないものの,魔界から人間界にファウードを「無人で」送り込めたということは,その機能もきっとついているはず,というのが清麿の読み.…実際,欲しい機能はちゃんとついていたので結果的には良かったんですが,もし特殊なプロトコルの遠隔コントロール装置しかついていなかったら一体どうするつもりだったのやら(苦笑).
ファウードの転送装置にハッキングをかける清麿の後ろで,ガッシュたちはせっせと休息中.さっきの頭突きで昏倒したままのエリーはそのまま就寝.夜明けまでは意識があっても苦しいだけなら,いっそ意識が吹っ飛んでいたほうが幸せかも.そして,そんなエリーのことが気がかりなサウザー.ストイックなキャラに似合わぬ甘さをサンビームが気分良く茶化してますが,気を抜くとエルさんにでれでれしているような奴に言われたくはない(笑).
仲間なんか大嫌いだったはずのサウザーとカルディオを変節させたのは,ここに来る最中にアースたちに出会ってしまったこと.偶然出会って早速競争者として戦おうとしたときに,王になるよりもずっと重要なことのために必死で呪文を放つ小さな姿を見てしまったから.エリーは言葉ではなく,その態度で小僧っ子たちを見事魅了して見せたわけですね.特に同じ年頃の妹がいるサウザーは悲壮な2人を見逃すことはできず,ついでに自分自身の家族も守りたかったのでここまで護衛してきたのでありました.…もし,ガッシュたちに出会わなければアースはサウザーたちの目前でエリーを殺す覚悟でファウードを転送させようとしたはず.そのとき,サウザーはそれをどんな風に受け止めるつもりだったんだろうか.
魔物同士の王を巡る戦いも一時休戦.静かな夜は更けて時は過ぎていく.そんな夜を爛々とした目でハッキングしつつ過ごす清麿.ファウードの操作という特定領域に限られますが,まったく別の言語体系を1時間でほぼマスターした天才は夜明け前にシステムの奥底に進入.タイマー機能を見つけただけでも凄いのに,それを動かすために必要な条件を明らかにしたのが素晴らしい.
エネルギーチャージに5時間必要だから,ファウード起動後,90分間はどうしてもファウードは人間界に留まる.そして機能を動かすには,その機能にかけられたロックを外さねばならない.…ファウード起動後の90分の足止めを思えば,ロックを外す程度はまだまだ容易いことのはず.アースに口だけじゃないよな?と挑発し,そのままタイマーを動かすべくロック解除に挑む.ファウードの鍵に直行するには40分が必要だから,残り3時間で操作を完結させねばなりません.彼の大活躍はまだまだ続きます.

そして約束の夜明け.白んでくる空を前にして気ばかり焦っているのが囚われたティオたち.あのガッシュたちのことだから約束を破るとは思えないけれど,それでも来ないとどうしようもなく不安.…そんな不安を和らげてくれるのが,つい昨日仲間になったばかりのリーヤの言葉だというのが予想外にうれしい.やる奴だから必ず来る.だから信じて待つしかない.
見た目ではわからないですが,実は敵側のリオウやザルチムも夜明けは随分と不安のはず.なんせ敵が思惑通りに攻撃に加わってくれないと全てを失敗するはずなのに,その力を持つ者たちは未だに姿を見せていない.ティオたちと同じく,リオウたちもガッシュたちの到着を心待ちにしているわけです.けれど時は待ってはくれません.近づく夜明けに対し,封印解除の準備を開始します!
ファウードを復活させるため,足りない一体分のディオガ級の力は全員で補う覚悟でリオウの合図に従い術を一斉に放つ.特に呪いを受けたものは日の出の後で封印が解けていなければ死ぬので,死ぬ気で気合を入れること.…自分たちが今世界を壊そうとしているのだと理解しているリィエンは,エリーと同じように自分の命を捨ててもいいと考えているけれど,ウォンレイは悲壮な覚悟でリィエンの命を守ろうとします.大切なパートナーの命を守ろうとする者,パートナーの意志で世界を守ろうとする者,そして両方を失うことが許せず第3の道を探った者…強く濃い魔物とパートナーの絆を利用し翻弄したリオウの呪いは,どうあっても許してはおけません.
太陽はついに姿を見せ,まぶしい破滅の瞬間が訪れる.まずはディオガ級4発.さらに4発,そしてザルチムとリオウも加わってディオガ級が10発.大迫力の最強術の連打でも1体分の力が足りずに封印は壊れず,このままでは今まで守りきった大切な命が失われてしまう!と思ったそのときに登場するのが真の主役.誰もが絶望しそうなこの瞬間に夜明けの太陽に飛び込んだ,希望の光!
誰一人死なせないために.ハッキングを終了させてからぎりぎりに駆けつけてくれたガッシュたち! 最強術を放つアースの横でザグルゼムを連鎖させ,とどめのバオウ・ザケルガを絶叫する清麿! 全てを救うために放たれた巨大な金色の龍は,ファウードの封印を解き,戦いを新たな場面へと導きます! ガッシュのパートナーが天才で本当に良かったなぁ….

リィエンたちを縛っていた呪いは解け,仲間たちの命は救われて…しかしここから世界の危機がはじまります! この洒落にならない状況でファウードの?門に潜り込むパピプリオたちが浮いていておかしいんですけども,本作ならではの面白展開はこのシリアスな状況でもちゃんと炸裂してくれるはずなのでお楽しみに(笑)! 崩れる遺跡.土煙の中から延びる巨大な巨人の両手.スタンバイからついに起動する魔導巨兵ファウード…命を賭けた時間稼ぎのはじまる,次回に続きます.

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