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焼きたて!!ジャぱん#58

「愛を食わせる技術と才能の巻」

焼き立て9の3回戦.敵は芸能生活で性格を歪めたCMAPの残り3人だ.彼らの料理の腕は確かなもので,完熟マンゴーカレーパンの出来は申し分なし.けれど和馬も負けてはいない.新人戦のときに河内が苦しめられたあの現象を再現した上,新たな道を作り出す.
一足先に完成したサンピエール側のカレーパンは,事前にマレーバクを空輸せねばならないほどの予測された通りの完璧な美味さ.けれど河内はほんのちょっとだけあきらめていない.パン作りの天才である和馬ならそれを越えるパンを作ってくれるに違いない.たぶん.きっと!

主にリアクションを見るためのアニメ「ジャぱん」.今回は後編なのでちゃんと「主役の」黒やんが見られるはず…と思ったら,なんで謎の獣医がこんなに出張ってるんだろう(笑)? 目の前にマレーバクというそのものずばりの患畜がいるのに,どうして上に乗ってる人間の方を見るのか.やっぱりアレか? 黒やんは珍獣ってことなのか?

前半.焼き立て9の3回戦の調理は中盤から終盤へ.生の完熟マンゴーの美味さを生かすために作られているはずの和馬のパン…のはずなのに,その生地ときたらどろどろのぐちゃぐちゃ.新人戦で敵の策略で似たような目にあわされた河内にとっては,まさにトラウマが蘇りそうな光景! しかし和馬ときたら仕事の終わった河内は客席でゆっくりしろときれいな顔で言う始末.河内の場合は生地にグルテンを壊す酵素を混入されて,いくらこねても生地がまとまらずに苦しんだわけですが,和馬は果物の酵素がグルテンを壊すことを理解した上でわざと混ぜています.新人戦のときに仲間をひどい目に遭わせた技術で,サンピエールを倒すつもりのようですね.
しかし和馬が何を狙っているのか,河内はもちろんとして敵の司令塔も理解していない御様子.確かに和馬の行動はパン作りの基本からは大幅に外れていますが,プロの職人がわざとやってるんだから素人の失敗と一緒にしちゃいけません.そんなわけで具体的にはわかんなくてもとりあえずハッタリをかましておく河内の行動は正しいけれど…パン職人としてはかなり情けない(苦笑).
もちろん料理アイドルの作る正統派のパンだって並の出来ではなく,千祭の太陽の手を越える炎の腕やら洋食の天才成美が作り出す最高のカレーやコーンフレークは確かに怖いし,高級テクニックを見事にコーディネートした要の知識も並ではない.ただしこれらは正統派ゆえに見るだけで味も想像できるので,食ってみるまで味の想像がつかない異端の天才・和馬と比べるのは酷というもの.一見そうは見えませんが,料理の技術と才能の両方で和馬の方が既に上なのです.ちなみに汗をかかないので太陽が上昇し続ける千祭君は,一度病院に行ったほうがいいと思います.料理以前に熱射病で倒れるぞ.
てなわけでまずはCMAPパンの試食開始.焼きたてのカレーパンをぱくりと食べればあふれ出る本能のままのリアクション!…かと思ったら,意外と冷静にパンの美味さをたたえ始める黒柳.こんな地味さではいくら素晴らしくても美味くはないのかな?と思ったら,リアクションのネタは既に空輸されて仕込まれていたのでありました.その美味さはまさに,予測通りの素晴らしさ!
要の眼鏡を奪う臨時リアクション要員のマレーバク.そしてユーモラスな外見の珍獣の名を河内に10回唱えさせ,その名がカレーパンと似ていることを無理やり示そうとする黒やん! …字面だともうちょっと似てるんだけど,発音されるとどうしようもなく似てねえなあ(笑).しかしそのリアクションの大きさはわざわざこのためだけに県外から動物を空輸した黒やんの行動に現われているんだから文句を言うな.この借り出しと空輸の費用はやっぱしパンタジア持ちなのだろうか?
ご満悦でバクにまたがる審査員と「バクー」と鳴くバク.初見の視聴者には到底料理を評価しているようには思えない珍妙な光景にさすがにびびる河内.CMAPの技術と才能は和馬ですら勝てないほどのものなのか…って,そんなわけ,ない.些細なことでも動揺して対戦を煽る役の河内であっても,これまでの和馬の戦歴を知っているからこそ希望をどうしても捨てられない.作っている最中がどんなに目茶苦茶でも,最終的には凄いパンに仕上げてくるその技術と才能こそ,和馬が主役である理由そのものです.

後半.焼きあがった円筒型・大きなペンキャップのようなパンに3つの穴を小さなのこで開け,和馬の新作ジャパン・ハニワジャぱんが完成! ちょうど3つの穴が顔型になっているので納得のネーミングなわけですが,判定が終わったCMAPは折角の和馬の工夫をくどくどと罵倒.審査が終わって暇だからって,敵をけなすのに全力を使うアイドルグループってどうなんだ(苦笑).
いかにもハニワな和馬のジャぱん.しかしこの形態は見た目だけを重視したものではありません.これこそが,中の生マンゴーをこぼさず食べてもらうための和馬ならではの心遣い.指示の通りに頭からがばっと食えば,黒やんとバクは夢の扉の向こうに強制連行.予測された行動ではない,本能のままのリアクションが炸裂します!
がばっと食った直後から動かなくなる黒やんとバク.さすがは採点慣れしているだけのことはありこの段階で歓声を上げる河内の慣れっぷりが微笑ましい(笑).なんせ一人と一匹は物言わぬハニワへと変化.本作はパンの美味さで人が死んだり歴史が変わったりするアニメなので硬直程度はどうってことないんだけど,一応呼ばれた獣医が…またあなたですか(苦笑)?
サンデー本誌読者にはおなじみの獣医さんが犬とともに再登場! で,マレーバクじゃなくて黒やんのほうを真っ直ぐに見にいく獣医.やっぱしそっちが珍獣で間違いないのか.他人のアニメに乱入した上に黒やんのリアクションを補完する謎の獣医.野暮を承知で言わせてもらえば絶対音感で心の声は聞こえるはずがないので,今獣医に聞こえている声は獣医の幻聴と思われます.俗に言う紺屋の白袴って奴ですか?
獣医の聞いた黒やんの心の声曰く,この勝負はパンタジアの勝ち! わけわからん過激な行動を取ればとるほどうまいという黒やんの法則に狂いはなく,河内のハッタリもちゃんと真実になってよかった.もちろんさっき怒鳴り散らしたことなんか,忘れたふりしているに決まっているじゃないですか(笑).けれど本作をこれまで見ていないCMAPが異議の声を上げるのも当然.特に謎の獣医の存在に関してはこれまで見ていた人間からしても説明しにくいもんなぁ(苦笑).結局獣医はパンの美味さについて黒やんの心の声を代弁することで,己の正当性を主張することになります.
和馬が生の果物果汁を生地にまぜ,わざとどろどろにしたのは…グルテンを破壊することで新食感パンを完成させるため! 確かに普通のパンにはならないけれど,どろどろのままでイースト菌による生地の発酵がすすむため,パンケーキの柔らかさとてんぷらのカリカリ感の両方を備えたパンワッフルになるのです! これは新人戦のときに河内が知って作っていれば勝負に勝てたかもしれないような素敵な技術.和馬が新人戦の頃よりも確実にレベルアップしていることを示すいい証拠なんだろうなぁ.
マイナーな新技術を提示されたことによって自分たちが負けたことを改めて知らされたCMAP.獣医曰く,勝負を決めたのはLOVE.生のマンゴーの美味さを生かすことと,食べる人のことしか考えずに作り出したハニワには,素材や地域に対する愛がたっぷり詰まっておりました.それに比べるとCMAPのパンは勝負に勝つためのパンで,メインはカレーであって完熟マンゴーではありませんからね.それに比べれば和馬のこの地域に対する愛は西都を救っちゃうほどに深く,その深さをアイドルどももバクの喰いさしによって身をもって味わうことになります.黒やんのトークを代理した獣医の大活躍の末,CMAPどもは自らハニワとなってその美味さを心底味わうことになったのでありました.
敵までもリアクションに巻き込んだパンタジアは完勝.その上で敵のことを気遣う余裕まで見せる和馬はまさに最強なわけですが,地元の人と触れ合えば人間に戻れるんじゃないかな?と適当なハッピーエンドに持ち込もうとする冠だって相当強い.元に戻れるといいんだけど….まあ,多少無理があってもハッピーエンドっぽくなればとりあえず今回は終われるし,次回には誰もハニワのことなんか覚えてないから大丈夫でしょう(笑).このシリーズは原作では特にやりっぱなしが度を越していくんだけど,アニメではどこまで行くんだろうなぁとか思いつつ,年明けスペシャルの次回に続きます.

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