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金色のガッシュベル#141

「気持ちはわかるが落ち着いての巻」

世界の危機を救うため,2手に分かれてファウードの脳を目指すガッシュたち.アースたちが通過しようとしたホールには2体の魔物が待ち構えていて,ウマゴンとカルディオが戦いを挑んだ.敵が息の合った攻撃を繰り出すのに対しウマゴンとカルディオの相性は最悪.先走って戦おうとするカルディオとウマゴンは同士討ちを繰り返し,頭に血が上ったサウザーはサンビームの助言を聞こうともしない.サポートシステムで他の仲間と分断された今,ウマゴンたちに勝機はあるのか.

長い戦いを経てようやくここに来たっていうのに,物語以外でどうしようもない困難に教われまくって気の毒すぎる「ガッシュ」.今回からガッシュ役の大谷氏が交替で,あの慣れ親しんだ声とはしばしの別れ.個人的にはたぶんあと2回も見れば今の声に慣れてしまうんでしょうが,この山場で主役の声が変わるのはあまりにも痛い.大谷氏には一刻も早く健康になって現場に戻っていただきたい.物語自体は笑いもバトルもなかなか冴え渡って愉快なのですが,そのことがかえって不在の大きさを増幅させてしまっています.

日本到着まであと5時間.ファウードを止めるために脳を目指すガッシュたちは2手に分かれて上へと進む.もちろんリオウも本気で仕掛けてきているので激戦連続.その結果前回ウォンレイがついに退場したわけですが,今回は一体どうなるのか? 前に進む度に仲間が削られていくとなれば,最上階に着く頃には人間界に残る魔物も大幅に減ってしまうだろうなぁ….ちなみに今回はアース側のバトルを主に扱うということで世界のフォルゴレ様がレポーター役に.主役はウマゴンとカルディオの馬型魔物たち.ただしそのコンビネーションには洒落にならない問題を抱えてる…というのを見えないカメラに向かい実況するフォルゴレの頭にも大変な問題が発生しているような(笑).こんな大変なときでもちゃんと笑いを挟みこむ,演出の遊びが楽しいぞ.
敵は両手の蛇を伸ばして攻撃する格闘タイプの魔物と,ウマゴンと同じく炎を操る魔物.冷気攻撃を誇るカルディオと炎攻撃に定評のあるウマゴンならば数の点でも力の面でも不足はないはずなんですが,どうしようもないほどにサウザーが生き急いでしまって悲惨なことに.サンビームが引き止めてもサウザーは勝手にカルディオとともに突出.そして2体がかりの敵にやられるという悪循環がこの先延々と続きます(苦笑).加えて,1体で自爆しているなら100%カルディオ組が悪いわけですが,あわててフォローに入るウマゴンの援護が完璧に逆効果なのが切ない.もうちょっと気の利いたフォローなら反感を煽り立てることもなかったはずだけど,あまりに間が悪すぎて2体同士討ち.これをきっかけに,サウザーはウマゴンたちを終盤まで邪魔者扱いしやがります.
若く殺る気満々のサウザーとカルディオ,そしてそんな2人にどうしても気押されるウマゴンの間で大変困った立場に置かれるのがサンビーム.チーム中随一のおっさんであり,大人ゆえの分別と優れた判断力には定評がある彼ではありますが,組みたい相手とのジェネレーションギャップは軽く落ち込みたいくらい.いくら仲間になったばかりだからって,面と向かってのおっさん呼ばわりはやっぱしひどいや….
サウザー組やサンビーム組が当然この世界を救いたいのに対し,敵は全員見事な厭世ぶり.魔物だけでなくこの世界に暮らすパートナーたちまでも,この世界は一度滅んだほうがいいという大変に困った論理を振り回します.彼らが目指すのは日本の次はユーラシア…サウザーの故郷にファウードが進撃していくことは自明で,それゆえに逆上し突出してしまうサウザーとカルディオ.家族を守りたい気持ちはよくわかるんだけど,敵の挑発にあまりにも安易に釣られすぎ.しかもカルディオとウマゴンの属性は真逆であるがゆえに相殺しあって,ガッシュ,あるいはアースとならば簡単だった連携もまったく成立しない!
ウマゴンなりのフォローも妨害にしか思えずに焦って怒るサウザーと,ここまで大人なりに我慢していたけれどついに我慢できずに怒るサンビーム.両者の意見は命令するな勝手につっこむなとまったく足並み整わない.で,この惨状を一番理解しているのは多分ここまで周囲で見守っている仲間たち.一応シリアス担当のアースやギャグ担当のエルやフォルゴレの意見も一致で,もうこれはなんともならんと残る3組は介入を決意するわけですが,その動きを察知した敵がファウードのサポートシステムの起動をリオウに願い出てしまい,透明の壁で分離されて介入不可能,2対2に!
ファウードの能力でホールを透明の壁で分断した敵たち.アースの豪剣でも斬れないほどの壁によって,ホール中央部に閉じ込められたウマゴンたちと敵2組!…って,ホールの出口ががら空きになってるんだけどそれでいいのか(笑)? 全てを捨てても時間内にアースを最上階に連れていくならば,ここはウマゴンたちの健闘を信じてアースたちはさっさと先に進むべきではなかったかと思います(苦笑).
蛇の両手に炎を纏わせるコンビネーションで攻撃してくる敵2体.この強敵を倒さねばならないはずなのに,カルディオが勝手に特攻かけてみたりウマゴンの介入がまたも裏目に出たりとどうしようもない(笑).カルディオとウマゴンは宿命のライバルとしておなじみであるわけですが,そんな2体が組めば最強!というのがこの手の作品のお約束のはずなのに,実際に組んだら相性最悪ってのはある意味新しい….
敵のコンビネーションと味方同士の激突で消耗していくこの惨状をなんとかするには,やはり自己主張が激しすぎるサウザーを一度黙らせなければなりません.清麿がいてくれれば例の魂の説教で強制的に2人をコンビに戻したに違いないけれど,今ここに彼はいないから現場にいる人間だけでなんとかせねばなりません.中でも何とかできる可能性が高そうなのは,「心は共鳴することができるはず」とか言ってみるエリー.狭量なサウザーに認められている数少ない仲間は,どうやって彼を黙らせるのか.

サウザーのテンパリまくりとウマゴンとカルディオの相性の悪さによって苦戦する馬2匹.もちろん敵の連携は効果的で1体で挑んでも絶対に勝ち目はない.このままでは敵に潰されてしまうのが目に見えているからこそサンビームが連携しようと必死に提案しているってのに,ファウードの脅威を止めることで頭が一杯のサウザーの返事は「うるせえ!ひっこんでろ!」 …壁さえなければこのバカは放っておいて残りの連中で先に進みたいところですが,このままじゃカルディオはともかくウマゴンまで退場させられてしまうからなんとかしなくちゃいけません.
てなわけでついに暴走するサウザーを黙らせるのがエリーの言葉.「ファウードが世界を滅ぼすのだ!」…サウザーとカルディオはエリーを認めて助けてくれた.同じ志を抱く者であるならば,エリーだろうとウマゴンだろうと相性が良かろうと悪かろうと協力することはできるはず.何より今ウマゴンとカルディオを置き去りにするのが気の毒なので動けないから,このチームの命運は2組にかかっているのだと過剰なプレッシャーをかけていきます! …さすがに世界の命運がかかっていると自覚すれば自分勝手な行動は取りにくいもの.そんなエリーの狙いにあっさり釣られてサンビームに「オヤジ! 何か作戦があるならさっさと言え!」と高飛車なままに歩み寄るサウザー…こいつ本当に面白いくらいバカです(苦笑).
ようやくサウザーが黙ったのでサンビームは互いの良いところを生かす.まずは蛇を振り回すほうを集中攻撃で片づける.格闘型らしくその体は相当丈夫なんですが,ウマゴンの炎とカルディオの氷を交互にぶつけることで無理やり物質をもろくして,腹を壊して中に格納されていた本の持ち主を外に出すことに成功! 実際透明の壁越しに炎と氷を交互に吹き付けられてしまったら,物質よりも中に入っているパートナーのほうが先にイカれそうな気もします.
残るは炎を放つもう1体.敵の最大呪文である巨大な炎に対し,氷の盾と炎の盾を交互に放つことで勢いを止める2頭.…しかしこの連携こそがサンビーム謹製の陽動! 魔物が術に夢中になっている隙に術の使い手をウマゴンが超高速でひっさらってチェックメイト! カルディオと並ぶと炎術にばかり目が行くものですが,ウマゴンが誇る特質は並み外れた機動力そのもの.見ていた仲間たちや視聴者の予想すらも軽々と超える足の速さによって,敵2体の倒滅が無事完了!

さて,主にサウザーの暴走が描かれている傍らで描かれていたのが専用機で再度ファウードに接近する外の仲間たちの様子.アポロと博士&MJ12は,未だにガッシュたちを支えるべく行動を続けていてくれました.特にファウード侵入時に乗機を壊されて死の淵を覗いたはずのアポロが,2日後には復調して復活直後のファウードに接近するなんてのはなかなかにタフではないかと.
しかしそんなタフな連中も,巨大な上に海を泳ぎ戦闘機すらもおもちゃ扱いなファウードにはさすがにぴっくり.うかつに近づけるはずもない上に,侵入口はいかにも危険そうな口しか考えられない.それでも仲間を送り届けるためにアポロは進路を計算します.届けたいのはもちろん,ナゾナゾ博士が連れてきたテッドとジード!
元々志半ばにして魔物を失っているアポロやナゾナゾ博士にとって,ガッシュたちは自分の希望を賭けることのできる貴重な相手.もはや託すことしかできない彼らは,テッドたちがガッシュたちの力になることを信じて中へと送り込みます! …実はテッドが探す大切な相手がリオウ側に属してしまっているので,本当にテッドがガッシュたちのために闘ってくれるかどうかはやや不確定なのですが….そして口中に飛び込むテッドたちの横を過ぎていく謎の影.あれは一体誰?
さて次回,先に進むほどに勝ち残る確率が減りそうなこの舞台に新たに仲間が投入されたのはうれしいことですが,そもそも敵の戦力は決して侮れないんだからバトルを挑む時は最低でも2組以上で立ち向かって欲しいです…いかにも生き急ぎそうな仲間をまだ抱えている清麿組は大丈夫なのだろうか? 次回に続きます.

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第13回しりとり竜王戦・本戦

この記事は第13回竜王戦,準決勝以降の記事です.予選の様子は前の記事か以下のリンクでどうぞ.
 R'sM: 第13回しりとり竜王戦・予選
勝ち残ったのは板尾(130R),井上(次長課長),大竹・三村(さまぁ~ず).隠し球もコンビで同じブロック配属も意表をついた展開でしたが,そのコンビが有野に競り勝って決勝に進んでしまったことが一番の異常事態です.世界というものは思った以上に広くて,かなり高い山かと思われたものも実際は高原に過ぎないのかも.ただし,本当に高い山はどれほど視野を広げてもやはり高くそびえていて,さらに笑えても点のつけにくい回答というのも存在しました(笑).

準決勝第1試合は板尾対三村.常に最強である板尾永世竜王にゲストが真正面から挑みます.ツッコミでは芸能界有数のキレを誇る三村が基本的には相手なしに一人ボケ続けねばならないこの戦場をどのように走るのかが見所.しりとりは相手はいるけれど掛け合いができることは稀.相手の回答は妨害のために放たれることがほとんどなのです.

準決勝第1試合の競技は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「男くさい言葉」.「初夢はマグロ」からスタート.

主導権の取りあいはスロー再生の結果板尾先行.「ロシアンルーレットをやったら,すぐ行く」と生き残る気満々のマフィアを演じる.それに対する三村の回答は「9時に寝る」…男というよりは小学生なのですが,板尾は「留守にする,地球を」と本領発揮でかっこいい! やっぱりこういう大げさなテーマは似合うなぁ.それに比べると小学生三村は「オブラートはいらない」と男臭い方向に行けない(苦笑).確かに苦くてもむせないのは偉いけど….ここまで圧倒的に有利だった板尾,「いいともは見ない」と三村のいる三枚目の線に踏み込んでいく.その時間はワイドスクランブルを見るべきだ.踏み込まれた三村は「椅子なんかもう,全部返せ!」とそれは会議室ですか(笑)? 中年の男らしさに収斂していく場で見事な答えを出すのがやはり板尾.「聖跡桜ヶ丘に,家を,買う」…内容的にはむしろOLの夢っぽいんだけどその素晴らしい演技ぶりが最高! この一撃に叶う者はなく三村は「裏しか見ない」と横道にずれた.そして板尾は「井の頭公園は見ない!」なんで?

回答が進めば進むほど,男臭いというテーマに対する解釈に観客が首を捻る見事な打ち合いとなりました(笑).ラストの板尾永世竜王の回答なんて普通はありえないんだけど,流れの中で笑いの風を掴んでいるからこそ異様な面白みを感じるわけです.テーマを咀嚼できないながらもそれなりの回答を出し続けた三村も素晴らしいファイトでした.
結果,板尾9点,三村5点で板尾が決勝に進出! 回答回数以上に,序盤からテーマの適切な解釈で点を重ね,相手の作り上げた領域に踏み込んだ上に変化してみせた余裕こそがこの点差ではないかと思います.

準決勝第2試合は大竹対井上.ぎりぎりで勝ちを拾った井上といかにもエロ方面に強そうな大竹が激突.テーマもテーマなので一体どんな回答が来るのか,放送事故にはならないかと大変に心配(苦笑).とはいえ前の戦いでもぞくっと来る方向に回答を出してきた大竹のことは,初心者扱いするわけにはいきません.

準決勝第2試合の競技も「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「セクシーな言葉」.「ヒロミゴーですけど」からスタート.

テーマにキャラがベストマッチな大竹は「豆腐でどうするつもりなの?」と初っ端から演技で持っていく! 井上はそれをパクって「野原でどうするつもりなの?」といやらしい位置に打ち合いに行く.しかし大竹一切ひるまず,「野菊でちくちくするつもりなの?」とマイペースに外でのプレイを続行.井上はそのプレイになおも食らいつき「のびてるけどどうなっちゃうの?」…まあ,立つんだろうなぁ(苦笑).嫌なハイテンポの打ち合いはここで小休止し,大竹は「ノック…する,犬」とより深くてヤバい方向へ.どこをどうやってノックする? 大竹のきわどい責めを受ける井上は「ヌードルに指を入れる」とセクシーというよりはエロチックだけど正道でいやらしい.テーマゆえにノリにノリまくった大竹は「ルールルルルルー,ペロッ」とついに観客を置き去りに.エキノコックスになっても知らないぞ.真面目にテーマを追求する井上は「ロッカーがぬるぬるする」とエロが行き過ぎてむしろホラーに.でもテーマはセクシーなんだけどなぁ…(苦笑).大竹の「留守の間にエロス」はあまりにもそのまんま.そして井上は「水曜日の妻たち」とAVみたいな方向に.

まず,セクシーとエロはかなり違うと強く主張しておきたい(苦笑).井上は終始真面目に頑張っていたんですが,あまりにも大竹の勢いが強すぎてテーマの他の可能性を追求できなかったのが痛かった.場を支配するためには自分なりの強固な世界を作り出すことが重要で,大竹のエロ世界は強固だったなぁ….
結果,大竹4点,井上1点でやはり大竹の勝利! なんせ全体が大変にエロだったので正直審査員も点を入れずらい部分もあったはずですが(苦笑),笑い声が大きかったのは明らかに大竹だったのでこの結果にも納得です.

決勝は板尾対大竹.奇しくもさまぁ~ずとの連戦となった板尾永世竜王の運命やいかに…って,彼に限って不測の事態が起きるはずもないと感じてしまうほど永世竜王は強すぎる.ただし相手もエロスに関しては前の戦いが示す通りにプロであり,テーマが合えばかなり面白いものが見られるはず…と思ったらテーマを曲げる荒業炸裂!

決勝はしりとりイマジネーション.テーマは「好きな人に使ってほしくない言葉」.
内村の「あ,ちょっと,触らないで」からスタート.

例文のコミュニケーション拒否の切なさに心震わされつつもはじまる頂上決戦! 大竹がスローで確認した上で先行し,「出っ張ってんの何なのこれ」と無理やり自分のフィールドにお題を持って行った! たった1つの回答でエロへの道を見事に作り上げた大竹恐るべし.対する板尾は「れれれのれ」と難しい「れ」をナンセンスで逃げ,そのナンセンスを大竹は「レッツぎょー」と追いかける.板尾は「4番バッターが良かった」とどうしようもなく悲しい悔恨.中堅芸人ではダメですか.スーパーヒーローじゃなきゃダメですか….大竹は「タニシ食べないの?」と異様に軽い一言.板尾は「野グソしたことは謝る」と妙に男らしく謝ってみたり.そして疑惑の回答が大竹の「ルールルルルルポッ!」負けてしまうので語尾は断じて「ポン」ではありません.板尾は悩んだ末に「ぽっくり,あらそっくり」と意味もなく韻を踏んでみました.対する大竹は「リラックスウェワックス!」って響きだけで意味すら消えた.そして板尾,さっき大竹が敷いたレールにさらっと乗って「スワッピングターイム!」…深夜帯をいいことにやらかしたー(苦笑)! 敵の踏み込みに大竹は「無理やり挿入ターイム!」と反撃してこれは観客もさすがに引く(苦笑).なんでしょうかこのエロス祭りは.最後は板尾が「むかーしむかーし,あるところに,おじいさんとおじいさんがいました」とホモネタの混沌で終了.

さすがは決勝.答えるたびにテーマから遠くなる回答がどうにも愉快でたまりません.特にナンセンスに爆走する大竹の周囲に近づいてみたり,急に離れてエロ道を歩んでみたりする永世竜王の緩急のつけっぷりが素晴らしかった.
結果は板尾14点,大竹5点で第13回竜王は板尾永世竜王! …やはり圧倒的に強い! 審査員的には直球のエロネタに恥ずかしげもなく高評価をつけることはさすがにためらわれたようで点はふるいませんでしたが,でも,そのルール無用の暴れぶりが妙に面白かったです(笑).永世竜王も凄いけれど芸能界もまだまだ広い.広い世界の兵を,ぜひこれからもこの戦場に引き込んでいただきたいと思います.

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第13回しりとり竜王戦・予選

追い詰められた言葉と言葉のぶつかり合いである「しりとり竜王戦」も今回で13回目.今回も主に見逃した人や地方で見られない人,あとは未来の自分のために書いていきたいと思います.この異例な長期シリーズは新鮮さが最重視される深夜モノとしては破格であるわけですが,今回も無事に年を越えちゃいました.この長寿は良い企画という評価が業界的全国的にじわじわと広がっていった結果で,企画に対する惜しげのない称賛と同義じゃないかと.ともかく1企画としてはまさに破格です.
ただしまる2年以上の時間が経過したため,見ていて寒気がするほどにキレていた時期を過ぎていることは事実.現状は最強の板尾永世竜王が笑いを一人で支える格好.そんな停滞の中に投げ込まれたのが,普通ならここには並ばないであろう一流の2人! 普通のバラエティ番組ではフリートークやらおもしろ企画やらに埋もれてしまってなかなかわからないものですが,「しりとり」というシンプルな状況でその素晴らしい力が輝きます.初参加でここまで理解してこなし,彼ら自身の強みまで出すんだからやっぱり凄いよ隠し球!

今回の出場者は板尾(130R),ふかわりょう,佐々木健介,井上(次長課長),KABA.ちゃん,有野(よゐこ).+シークレットなしりとり刺客2人.近日公開予定の映画「ピーナッツ」の宣伝を兼ねているので映画に出演している芸人3人が参加しています.ふかわは「若獅子戦」以来,井上は前々回以来の登場.ちなみに有野は今回も永世竜王にリーチ中なので,プレッシャーが心配.
司会はいとう.判定はいとう・勝俣・MEGUMIのおなじみのメンバーに,特別審査員として監督の内村も参加.そして記録はこの番組で一番苦労している野村アナです.

Aブロック予選は板尾・ふかわ・健介・井上.以前プロレス好きだったので健介の登場はうれしいはずなんだけど,ここで見るのは凄く複雑.マイクアピールが抜群ってタイプでもないし,なんでこの仕事受けちゃったかなぁこの人は(苦笑).あまりの緊張ゆえの半泣きでおなじみの井上は今回は比較的落ち着いています.かなり必死の自己暗示でリラックス? 久々に登場したふかわは今回は仲間たちと一緒なのでなんだか強気.その仲間たちがふかわを仲間と考えているかどうかは怪しいですが….内村なんて全然覚えてくれてないし.そしてあまりにも強すぎる板尾竜王.しりとりのために生まれてきたこの男は,多少風邪気味でもまったく問題ありません.

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「インパクトの弱い言葉」.「同姓同名だが岡本信人」からスタート.

ここで挙手したのがなんと健介! 職業柄の度胸は買いますが,「とにかくリングでは強い健介だが,北斗には弱い」…それは当たり前なのであんましインパクトは感じない(苦笑).しかも段取り忘れて駒も打ってないし.初手の迷走に巻き込まれた井上は「いいスーツなのだが,色が紺色だ」と今ひとつ.そんな状況でも板尾永世竜王は「抱いてと言ったつもりだが,抱いたと言ってしまった」と微妙な言い間違えでテーマを表現.しりとりで重要なのは難しいテーマでも常に点を稼ぐことです.ふかわの「タイだが肌寒い」が弱いけれどテーマとずれてしまっているのに対し,佐々木が満面の笑みで答える「石焼イモを買った俺だが,小さかった」は…これは小さい! オレオレしりとりだけどいい! 続く井上は「太鼓を叩いたのだが,バチが人差し指だった」は確かに打圧は小さいな.板尾は「タイの,タイの王様だが,タイの王様だが,…無口」これはテーマを完璧に取りこぼしてますね(笑).別に無口でいいといういとうの意見はもっともです.ふかわの「中2だが…大人しい」も今ひとつ.しかしまったく別の道を歩む佐々木は「イリュージョンだと思っていた俺だが,ただのサーカスだった」とオレオレ(笑).どんなレスラーに対する形容なのだろうか.井上は「貯めに貯めたお金だったのだが,チーズバーガーを2つ買った」と小学生みたいな可愛らしさ.板尾の「タメ口を聞いてやったのだが,電話でのこと」は社会的なインパクト.ふかわの「徳川だがヒロシ」は最初の見本をインスパイア.

言葉のインパクトが重要なしりとりでインパクトのない回答を探すのはかなり難しいわけですが,この煮詰まりやすい状況での健介の異様な無邪気さに全員がびっくり.テーマがあまりに難しい場合は場が膠着して見ている側のストレスばかりが溜まる場合もこれまでときどきあったけれど,今回は健介がおかしかったために変な爽快感を感じました(笑).また,この厳しいテーマでもこつこつ当てている板尾竜王,その持久力はやはり本物です.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「サクラチルに代わる不合格を知らせる電報」.「お客引く」からスタート.

この予選は珍しく2戦とも板尾竜王以外からスタート.回答権を取ったふかわは「靴脱げる」.さっきはテーマとキャラが異様な化学反応を起こしていた健介ですが,このテーマは難しいようで「…」といきなり時間切れ! 勝負から逃げちゃ北斗に起こられるぞ(苦笑).井上は「ルーブル,休まず営業」と迷走.むしろ休んだほうが落ちた感じになるのでは….そして板尾「うさぎ,めりこむ」と状況がわからない(笑)! 意味不明だけど面白い,これがあるから永世竜王.ふかわの「無理」は間違ってはいないんだけど直前が強すぎる.健介は「リスにつまづいてこける」…いくつだよ一体(苦笑).電報じゃなくて点取り占いだ.またも「る」が回ってきた井上は「ルミちゃんに問う」と絵に描いたような苦し紛れ.それに比べて板尾は「ウガンダ泊まりに来る」と大変失礼ながらも業界内でウケのいい方向に言葉を持っていく.ふかわの「ルーレットが止まらない」は普通,健介は本当にテーマが合ってないようで「いい車に頭突きをかます」と斜め上に.井上の「すぐに膝が笑う」とともに出題の主旨がわかってないかのような困った回答.そしてラストは板尾の「うれしいはずがない」.これはテーマに合って良い.

まず,センター試験当日にこのテーマをやる制作側の根性の曲がりっぷりが素晴らしい(笑)! 受験生はこんな時間にしりとりなんか眺めているわけがないので,どんな不吉なテーマでもOKなはずですたぶん.お題としては比較的易しいほうではないかと思うんですが,永世竜王以外の回答者の経験不足でどうにも煮え切らない結果で終わってしまったのが勿体無かった.
結果,板尾11点,井上6点でなんと井上が抜けた! 板尾竜王も含めてぐだぐだな戦いであったわけですが,そんな中でもバランスよく前半も後半も点を取っていた井上が抜けたようです.ちなみにふかわと健介は仲良く3点.どれほど頑張ろうとも記憶に残れないふかわのヘタレぶりがおかしいやら気の毒やら.でも,彼の一番の売りであるヘタレぶりを視聴者に見せつけることができたんだからある意味勝利ではないかと思います.そしてこんな畑違いの場で最後まで頑張った健介には,一本勝ちではなく努力賞を差し上げたいと思います.

Bブロック予選は有野・KABAそして三村・大竹(さまぁ~ず)! この時間なら司会者クラスの一流中堅芸人がBブロックに乱入だ! この贅沢なゲストたちはもちろん「しりとり」ははじめて.コンビではなくピンでの強さを問われるこの舞台でどんな活躍を見せてくれるんだろうか.そして実力のある芸人が2人加わってどうにも気の毒なのはKABAちゃん.少しでもいいところが見せられれば上出来だろうなぁ.そして永世竜王の地位を目指す有野はコンビの参入を受けても大丈夫か? どうも当人の頭の中が「ピーナッツ」に出られなかった悔しさの方で一杯だという点も心配です(笑).

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「ワケありな言葉」.「2メートルだが副番長」からスタート.

今回はベテランの有野が即効で回答権を奪って「ウルトラマンだがバイクで登場」…一体円谷に何があったのか(笑).続くのは三村の「馬だが嘘つき」という大振りで失敗.初体験で初手から大当たりはさすがに難しいか.KABAちゃんは「キツツキだがつつかない」と愛らしくもぴたり.そして大竹の「芋だが奪い合い」…これはいい! 芋を奪い合うというビジュアルのインパクトも素晴らしい.そんなインパクトを有野は「石だが奪い合い」とパクってみました(笑).大竹から生まれた風の中で三村は「1回休みだが,やっちゃう」と彼自身のキャラまでもが生きる素晴らしい回答! コンビが作り出した強い風の中ではKABAちゃんの「後ろ足だが使わない」ではなかなか目立てない.大竹は「芋だそうだが,芋じゃないらしい」と自分の前回の回答を膨らませ,有野は「いじわるな子だが,お金をくれる」と小学生の世界.三村の「ルール無用だが,みんなきっちり守る」のはさっきのスゴロクですか(笑)? KABAちゃんの「留守なはずだが,声がする」は大人の世界で良い.居留守にはそれなりのワケがあるもの.そして大竹の「ルッコラ,なのだが,爆発しちゃう」…これはあれか.子どもに拾わせたショックで爆発する非人道兵器か(笑).有野の「後ろからはねられたのだが,わらけた」は笑ってる場合ではないと思うのですが.三村の「誕生日だが,みんな,留守」も小学生の世界.KABAちゃんは「留守番電話に設定したが」と言い出したけれど「る」じゃないのでやり直し.「すぐ帰ったはずだが,帰ってこない」と女心で見事リカバリ.最後は大竹の「いつも家にいる母なのだが,母じゃないらしい」…小学生の世界が壊れる衝撃!

回答者によってそれぞれに違う世界が描かれながらも,繰り出される回答はどれも粒揃い.Aブロックのふがいなさに比べると,なんて愉快で引き込まれるバトル! 好調なのは初登場のさまぁ~ずの2人.1人置きのあのコンビネーションの間では,KABAちゃんだけでなく有野すら本領を発揮できていません.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「劇場中が泣いたピーナッツの名セリフ」.
内村の例文,「眠くなってきたよ…パトラッシュ」という三村の台詞からスタート.

今回は大竹からのスタートで「ゆとりがあるじゃないか」で審査員のご機嫌を伺います.でも,直後にこれでいいんだよね?と自ら狼狽するのはどうだろう.もっと落ち着いて(笑)! 有野は悩んでから「辛すぎて泣けてくるよね」と涙がらみで無難に.三村は「ねえ,ゴリラだよ」と演技で押す.とりあえず内容がまったく映画の宣伝になっていないことだけは確か.KABAちゃんにはこのテーマは厳しいようで「夜型なんだ」はどう泣けばいいのか.大竹の「たにしだって仲間じゃないか」は僕らはみんな生きていますか? でもそれは人間愛じゃない.有野の「カー,カー,カー,誰かふかわを止めてやれ!」は演技込みの大暴走(笑).絶対あまりのイタさに劇場が泣いているのだ.そして流れが本格的におかしくなるのはここから.三村の「レッツ理科室」で泣ける奴はいないわけですが,ここで学園モノに転がったのがまずかった.KABAちゃんの「ツーンとしないで」はオカマの学園ドラマ? 大竹の「出かけようぜ! 保健室!」はパンツの穴みたいな奴ですか? 明らかにさまぁ~ずは内村の敵です.そんな愉快な学園の中で有野は苦しみつつも「強がり言わないで,ご飯食べようや!」と昼食に.そして三村は「野球しようぜ,いや,レッツ野球!」.放課後部活動でございます.

まず,映画「ピーナッツ」は学園モノではありません.そして名人たちは観客たちの泣きのツボに対する認識がおかしいです! もちろんその狂いっぷりは意図したものであり,歪みこそが見る側を爆笑させることは全員が承知してるんだけど,たぶんそれでも複雑な心境に陥る奴はいるんじゃないかと思います.例えば「ピーナッツ」の監督とか….
結果.大竹が13点で1抜け,有野と三村は9点の同点なので審査員判定に.有野は後半のテーマで全然取れなかったのが痛かった.三村は前半後半でバランスよく点を稼いでいたのがプラスに働いたのか,審査員判定の結果は三村2の有野1で三村が勝ち抜け,この厳しい環境で,KABAちゃんは真面目によくやったと思いますよ.そして有野の永世竜王位は今回もお預けです.

以上予選で勝ち残ったのはAブロック板尾・井上,Bブロック大竹・三村.この4人で本戦が行われたわけですが,その顛末については本戦記事に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#61

「異常事態が呼び込むピンチ!の巻」

「焼きたて9」で冠と橋口組後継者の地位の押しつけあいをやるために,冠の異母兄である堤がやってきた.パン職人としての自分の今後がかかった勝負に冠の心中は複雑だが,和馬たちは彼のためにも頑張るつもりだ.けれど次の勝負の舞台は堤が圧倒的に有利な信濃町で,作るのもパンに塗るジャムのみ.ジャムの本場であるオーストリアの料理を極めた堤に勝つことは並大抵のことではない上に,河内と違って頼りになる和馬までもが熱を出して倒れてしまう.

敵側が圧倒的に有利な状況でも和馬の凄い着想で切り抜けてきた「ジャぱん」.今回は焼きたて9シリーズからレギュラーに昇格した冠君の家庭の事情がメイン.にこやかな言葉のナイフで主に河内を容赦なく切り刻むことでおなじみの冠.モナコカップでも彼の判断がなければ既にパンタジアは完全にサンピエールに吸収されていたはずで,分野を問わない博識ぶりと冷静で大胆な判断力には定評があります.彼の質の良い知識が天然の和馬を脇からしっかり支えてくれたことに間違いはありませんが,今回はいつもとは構図が逆に.手ごわい敵に挑む冠を和馬はしっかりサポートするべきなんだけど,その和馬を思わぬ事態が襲ってしまってさあ大変! …その傍らで動きは一番楽しく描かれているんだけど,本当に河内って勝負の役に立たないな(苦笑).

前半.パンタジアに次の戦いの始まりを告げたのはいかにもその筋のお兄さんたちの来襲.堅気の仕事場に白昼堂々押しかけるだなんて余程のことがなければ起きない異常事態です.で,この事態を腕力でなんとかしちゃおうとするのが松代店長.パン作りのために鍛えられた体もパン作りで鍛えられた胆力も無駄にリアルファイトに向いていて,得物を持ったチンピラ程度では話にならないのでありました.鍛え上げたパン職人がごろごろしていそうなお店には,殴り込みなんかかけないほうが身のためです.
そんな殴り込みが来ていることを脇役和馬に教えられた主役の冠は眺めていたニュースもそのままに外へ.そして,自分たちのボスがヤクザより怖いという事実を改めて実感することになります.1発で仕留められない時はお前が死ぬとか平気で言っちゃう店長の化け物ぶりが実に恐ろしい(苦笑).
暴力を前にその凶暴な本性を惜しげもなく剥き出しにする店長に対し,冠が見せたのは今まで隠してきた彼の背景.若き秀才としておなじみの彼が黙っていた現実は,押しかけた極道さんたちに「ぼっちゃん」呼ばわりされる立場であったということ.もちろん夏目漱石じゃありません.彼は橋口組の組長の息子.昔はともかく今の極道に頭脳は重要で,どんな鉄火場でも冷たく大胆な手を打てる冠の才能は,パン業界以外,例えば橋口組の跡取りとしても必ずや輝くに違いない.
わざわざ極道がパンタジアに押しかけたのも冠が後継者候補になってしまったから.もう一人の候補は冠の異母兄である堤.彼は最近日本に戻ってきたオーストリアの宮廷料理人.一流の職人として料理の道を歩む堤もパンの道に生きる冠も組長なんかになりたくはなく,後継者の押し付け合いレースを「焼きたて9」の場で争うことになったのでありました.
血の半分繋がった兄と将来をかけて闘うことになってしまった冠.…日本最大級の組織の長が完璧に罰ゲームにされちゃってるのがなんだかな(笑).目端の利く冠は自分が逃げればパンタジアに迷惑がかかると考えて,負けたら素直にその罰ゲームに従う覚悟.もちろん勝てば何の問題もないけれど,いくらカラ笑いしても気分が晴れることはありません.一見軽そうに見えますが彼のパンに対する姿勢は実に真面目であり,しかも相手が有能なシェフともなれば万が一のことを考えないわけにはいきません.
そんなわけでついつい気弱になってしまう冠に,脇役の和馬は「河内はともかく俺がついてる!」とさらりとひどいことを言って力づけた上に場を和ませます(苦笑).河内が全然役に立たないのは当たり前として,あの和馬が冠をヤクザになんかさせないと頑張ってくれれば勝機だって見えてくるはず! …しかし,どんな凄い宮廷料理人でも日本の素材には慣れていないに違いないなどと河内が珍しくいいことなんか言ったおかげで,事態はあっという間に暗転してしまいます.人間,慣れないことはするもんじゃありません(苦笑).
「焼きたて9」の次の舞台は外国人の軽井沢,日本のヨーロッパ信濃町! しかも作るのはパンなしでジャムのみ.パンタジアの主力である和馬はパン作りの天才ですが,新人戦で焼きそばパンを作ったときに露呈したとおりパン以外の調理に関してはからっきしもいいところ.その上兄が宮廷料理人となったオーストリアの誇る食品こそがジャム.体験ツアーまであって幼稚園児でも作れるくらいってんだから本場中の本場であり,まさに絵に描いたような苦境に冠はずっぽり沈みます.ただし,本当の苦境の前兆は隣でくしゃみしていたわけですが….
そんな憂鬱な中で,はじめましてとご挨拶する兄の堤.弟を天才と誉めた上にわざわざ持参したパン・ベルリーナを差し出します.それを河内が喰ったなら…そのまま白鳥の湖に! ベルリーナでバレリーナなのであんまりヒネリはないわけですが,異様にいい動きでリアクションしてくれていて実に面白い.河内をくるくる回すほどに本場のジャムとは美味いものであり,オーストリア文化を学ばぬ者が作るジャムはただの果物の煮汁だと静かに激しく挑発する堤.なんせこの兄貴,幼い頃から出来の良すぎる弟の影に隠れてしまって,極度の劣等感と憎しみをその身に抱えた怨念深い相手でありました.
負けたときのペナルティの重さと敵の強さばかりを味わったあと,舞台の信濃町に移動した冠たち.外国人の軽井沢と称されるほどの美しい避暑地に入ったら,珍しく河内が下調べなんかしてきたもんだから大変なことに.ジャムに使うなら大黄と呼ばれ古来から漢方薬として使われてきたルバーブがいいんじゃないかという河内の下調べは大正解なんだけど,さっき寒気を感じていた要の和馬が倒れてしまいました! ああ,だから慣れないことなんかするもんじゃない(苦笑)!

後半.和馬は急性の扁桃炎ということで3,4日の休養が必要になってしまいました.これでは「焼きたて9」の収録には和馬は間に合わないってことだから,さすがの冠も今回ばかりはやばいかもと覚悟を決めはじめてしまいます.しかし勝負をしないわけにもいかないので翌日にはちゃんとルバーブ畑で材料調達.材料の試食&リアクション係と化した河内にルバーブを食わせたら,あまりの甘酸っぱさに大黄こと大王となりました.しかも河内なので王様というよりは明らかにバカ殿にであり,こんなアホにつき合わねばならない冠は実に大変です(苦笑).
大黄の冠をかぶったバカ王様に問われた冠が申し上げる勝つための秘策は,食材を真空の中で沸騰させる氷温濃縮機の使用.生の風味に近い状態で調理ができるという優れた機械の名がすぐ出てくるところはさすがは冠なわけですが,しかしそれでも今回の相手にはまだかなわない.またも弟の前に姿を現した堤.河内は変な生き物なのでまあいいとして,兄が見せる手の内には溶岩石があり,それを見ただけで何をしようとしているのかを察知する冠.彼が作るのはジャムフォンデュ.暖かいジャムに違いない!
元々出来立ての温かいジャムは大変にうまいものである上に,焦げ付きのない溶岩石でそれを作られたら氷温ジャムは決して勝てない.だから冠は必死で酒屋を巡り,なんとしても兄の上を行くジャムをつくるためにあがきます.河内が酒屋の棚をひっくり返すことで発見された長野の至宝,岐阜のイメージが流れ込む貴腐ワインがあれば温度差すらもひっくり返せると思えたのもつかの間!またもやってきた堤が手にした酒は長野産のカルバドス.兄は燃えるジャム,ジャムフランベをやるつもりだ….
ちなみに2人の兄弟が是が非でも継ぎたくない橋口組では,この料理勝負が兄が弟を潰すためにわざわざ仕掛けたものであることが明らかにされています.冠の出来が良すぎて常に劣等感ばかり抱かされてきた兄は,自分が絶対勝てる場所で全力で弟を叩きのめしたいくらいに憎しみを煮えたぎらせてしまったようです.…気持ちはわかるが大人気ないなぁ(苦笑).実際に2人の父であり作者に大変良く似た組長も,別の業界で一流となった息子をこの世界に引き込むことに疑問を抱いているようです.

ことごとく自分の上をいく兄の凄さに冠は珍しくべっこりへこむ.和馬不在の逆境で精一杯頑張った自分の計画が全て直後に潰されちゃ,いくらタフな精神でも折れるというもの.ここまで見事なタイミングで弟を襲った堤は,恐らく冠たちの後をぴったりつけてきたんじゃないかと勘ぐりたいぐらいです(苦笑).兄の執拗な精神攻撃にすっかり落ち込んで今日の宿,苦紗荘に入った冠たち.軽いけど真面目な秀才の冠と熱血だけど大変なバカである河内にできることはなく,このまま負けるしかないかと思われたそのとき! それじゃだめじゃと病人和馬がやって来た! 天才でありかつバカでもある和馬は諦めることを知りません.このふらふらなリーダーは,どのようにして敗北寸前のチームを立て直すのか? 次回に続きます.

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練馬大根ブラザーズ#2

「そんなネタこんな人目のあるとこでやるなよの巻」

練馬に誕生した韓流パチンコ屋.韓流イケメン従業員が球の数に応じてお客を接待してくれるこの業態は特に韓流に浮かれる中年女性に大ヒット.金のないおばちゃんたちは元々金のないヒデキの大根を盗み,金のないマコは金のないヒデキのなけなしのヘソクリを奪った上にパチンコ屋に注ぎ込む.マコが身包みはがされる前にヒデキたちが助けに行くものの,時遅く既にすっからかんだった.

とんでもない危険球を猛スピードでぶん投げて視聴者と局の度肝を抜く「練馬大根」.特に韓国とパチンコ利権の話はグレーな掲示板で目にする度にぶっちゃけもう飽きたとか思ってしまうくらいの定番ネタであるわけですが,それを公共放送で流してしまうおっさんたちの大人げのなさに涙が出そうです(苦笑).ただし,あまりにもこの出落ちなネタが強すぎてそれ以外の展開は初回に比べると薄い.たぶん韓国パチンコをやると決めた段階で,いろんな意味で力尽きたんだろうなぁ.

前半.韓流の美形従業員を揃えておばちゃんをパチンコ中毒にして絞り上げる韓流パチンコ.でも別にわざわざ韓流にしなくてもパチンコはそもそも…とか思っちゃいけません(笑).公営以外はギャンブルが禁じられているはずの日本で,ライターの石などを介することでグレーなままに行われている,日本の誇る独自ギャンブル文化なパチンコ.この韓流パチンコ店では従業員のサービスも球と交換可能であるらしく,要するに球の切れ目は縁の切れ目.おばちゃんは球を欲しがって,浅墓な考えで消費者金融ダンサーズの誘いに乗って多重債務者とかになって利息が払えず怖いおじさんが出てきて家庭が崩壊して水に沈んだりばら売りされたりするわけで,ギャンブルって怖いですね!
それに比べると貧乏だけど欲求を自分の畑である程度は満たせる,あるいはまったく満たせないヒデキは幸福です.練馬の畑の脇のぼろいステージで25歳のおっさんが,ドームを立ててコンサートをおっ開きたいです!と歌い出すところでヒデキを大根で殴るおばちゃん.このおばちゃん,畑の持ち主に暴行した上に大根を堂々と強盗しているのでヒデキはさっさと警察に突き出すべき.しかも犯行理由は大根をカクテキにして噛み締めて,あの子たちの顔を脳裏に浮かべたいのだと実に身勝手.ヒデキの畑は治外法権なんでしょうか.
大根奪われたヒデキにさらに追い討ちをかけるのがマコ.お金がないのでお金貸してとマコが歌い,ヒデキはお金ないです貧乏ですと歌います.しかしマコは容赦なし.昨日の夜のヒデキの所業をちらつかせてヒデキから金を引き出す狡猾ぶり.…確かにマコさんのエッチな夢を見ながらもだえることはいやらしいのは間違いありませんが,無意識のうちにやらかしたことを責められるヒデキは大変気の毒.ヒデキはマコにちょっとでも告げ口されたら,岡山に帰らねばならないんですね…って,わざわざ東京に出てきて畑をやっているのかこいつ(笑).実際に練馬区で畑をやっているのは地主さんがメインなんだけどね.
無意識の犯罪で脅されて,仕方なく汚いところからへそくりを出すヒデキ.マコは汚い部分を置き去りに,例の韓流パチンコ屋へなけなしの金を持っていく.で,マコが儲かって帰ってくるはずがない…というのを看破しているイチロー.なんせイチローの働く江古田のホストクラブのお客さんが,軒並み韓流パチンコ屋に奪われている.手軽に入れるパチンコに韓流美形の餌をぶら下げ,ギャンブルの怖さを知らない素人から全てをむしり取る.普通のパチンコなら出なければ別の店に移るだろうけれど,韓流スター顔(整形)のもてなしはここにしかないから店を変わることもできない.ギャンブル+美形によって中毒性を高められた,実に危険な遊戯なのです.
ちなみに練馬大根をおばちゃんが盗んでいったのは,球代がわりの野菜が欲しかったから.この分だと大根畑は全滅だろうしマコは身包みはがされるだろうし…ということでヒデキとイチローはパチンコ屋へ.案の定マコさんは既にすっかり中毒し大ハマリしていたわけですが,正直,ヘソクリがなくなった程度で済んでまだ良かったんじゃないかと思います.ちなみに「ヒデ兄騙して借り借り」って昨日の夜のヒデ兄ちゃんの醜態はやっぱり嘘なのですかマコさん(笑)?

後半.楽しみをヒデキたちに奪われたマコは腹を立てているけれど,頭が醒めれば金が消えてしまったことにも気づく.急性中毒だから原因から遠ざけただけである程度目が醒めたのかな?とか思っていたら,パチンコの鎮魂歌としてマコの歌った内容は完璧なジャンキーでありました.韓国の前にロシアやインドや中華やメキシコにやられていたのか.そりゃいくら中毒者でも自分のダメっぷりを自覚できてるだろうし,その上でパチンコもやめられない廃人コースを爆走中です.
そして彼らを動かす最後の動機がバス満載でやってきた.日本中のおばちゃんが韓流パチンコツアーの途中で畑をバスで踏み荒らしていく.農家の苦労の結晶を台無しにする暴挙に加え,このおばちゃんの大群もこれから程なく被害者となる.それに何より自分も金を取られたし!これは国際問題だから日本の平和を守るため,マコは雄雄しく立ち上がるのでありました.ヒデキは弱みを捏造し放題のために強制参加.股間の大根をパンダにぱっくりいかれているイチローも流れで参加です.
韓流パチンコに天誅を喰らわせるために3人と1匹が向かったのはあの路地裏のレンタルショップ.お金以外はなんでも貸してくれるショップでおやっさんこと監督がが貸し出してくれたのはなんと野菜の着ぐるみ.前回みたいに使い方がわかりやすいものを貸し出してくれればいいのに…(苦笑).何はともあれ貸し出された着ぐるみを着用し,じゃんじゃんお玉を搾り取っていた韓流パチンコに殴りこみ.もちろんスーツはただの着ぐるみ以外の何モノでもなく,この珍妙な格好の押しかけ強盗たちはあっという間に捕まって,オーナー室に連行されたのでありました.
オーナー室に連行された野菜3つ.その中でも早速白菜ことマコはきっぱりさっぱり裏切ります.借金のカタに無理やり手伝わされたのだと首謀者は大嘘をつき,しかも無駄に可愛いのでオーナーを魅了して1抜け決定.これが可愛いは正義って奴なんでしょうか.前回と違ってオーナーには男色の気はなかったようで,イチローも救われることなくヒデキとともにキムチ漬けの刑でおいしくされてしまうことに.
恐らくはわざわざ動きにくい着ぐるみを着せたおやっさんの意図通り,韓流パチンコのキムチ部屋でキムチ漬けにされてしまうヒデキとイチロー.そんな野郎2人の危機を助けてくれるのかと思ったら白菜食って辛くて自分も浸かってしまうバカパンダ.一体何しに来たんだか….まあ,蓋開けてくれただけありがたいんですけどね.さらになぜかパンダはイチローの股間のきゅうりを刺激.このホストはキムチのど真ん中の人前で快楽に溺れた末に,キムチが染み渡って壺を内側から破りました.なんだその脈絡のないドーピングキムチは(笑).
さてその頃,可愛い白菜ちゃんことマコはオーナーに襲われております.最初は余程の臭い仲でなければ行けないという伝説の焼肉デートに誘われたわけですが,この段階でオーナーの顔にはマコさんを今すぐ喰いたいですと書かれておりました.マイキムチ呼ばわりしてマコさんの白菜の着ぐるみをハサミで切り刻むというかなりマニアックなプレイに興じるオーナーさん.必死で逃げても部屋からの脱出は遠くてこのままなら絶対乙女のSOS!…という状態を救うべく飛び込んだ正義のギャング! 練馬の悪を叩いて砕いてお金も戴く,練馬大根ブラザース!
今回はドーピングキムチのおかげでムキムキマッチョな男性陣.その圧倒的な暴力で韓流パチンコの実体を赤裸々にした上に建物含めて全部ぶっ壊す.…なんか最初からバズーカ借りてれば同じだったような気がするけれどまあいいや(笑)! ちなみに金はキムチの中に漬けてあったのでもれなく強奪.折角儲けを隠すのならば,闇銀行でも使ってさっさと韓国に送金しちゃうべきだと思うのですが,ギャグアニメにそんな無駄なリアルさを要求するほうが間違いですよねすいません.

そしてオチ.壺の中のキムチ臭いお金を洗う一堂のところにまたもおばちゃんバスがやってきて,大根ともどもキャッシュはおばちゃんたちの群れに搾取されたのでありました.ついでに夜中に畑で大騒動なんかやらかしたもんだからバリバリのベッドタウンである練馬の住宅街は大迷惑で,しまいには防衛隊を呼んできて日韓問題が発生するというわやくちゃなオチへ.でもこれ,おばちゃん対防衛軍の内乱というのが正確ではないかと思います.
たぶんマコやヒデキのお金については,恐らくパンダが自主的に回収してるんでしょうね.エサ代は高くつくものですし,たかが着ぐるみでもレンタルは高くつくのが当たり前です.さて次は注射ってことは病院ですか.今度はいらない薬出して金を搾り取ってみたり点数をいじってみたり手術を笑いながらやってみたりとかするんですか? 次回に続きます.

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金色のガッシュベル#140

「思い出だけをここに残しての巻」

リオウのコントロールによって日本目指して泳ぐファウード.残るは5時間半.この巨大な脅威を止めるため,ガッシュたちは2手に分かれて脳を目指す.ガッシュたちとともに行動していたウォンレイとリィエンは,限られた時間の中でファウードを止めるため,仲間の盾となってロデュウたちを足止めする道を選んだ.ファウードの力を借りたロデュウは己の分身を作り出し,数にまかせてウォンレイを攻撃する.3対1でリィエンも庇わねばならないウォンレイは,手も足も出ない.

物語は大荒れで先の見えない「ガッシュ」.今回はウォンレイの最後の見せ場! 見えない絆をひたすらに見せた原作とは違った形の別れが2人に訪れます.世界と愛する人を天秤にかけ,結局愛する人を選んでしまったウォンレイは自ら仲間のために捨石となることを選択.命がけの勝負を挑んだウォンレイは,最後まで大切なものを守りきって消えていきます.これまで随分と長い付き合いだった彼との別れは寂しいですが,そう遠くない将来には全員があっちに帰るんだよなぁ.あ,ファウードもあっちに帰るはずなんだけど大丈夫か?

ファウードの爆泳継続中.巨大客船もおもちゃにしか見えないような体の中で,脳に近い脊髄の中ではガッシュたちが上を目指して侵攻中.あと5時間半でファウードの脳を侵して動きを止めなければ日本が壊滅してしまうので皆必死です.2手に分かれた直後のフロア,第5脊髄でウォンレイとリィエンはガッシュたちを先に進めさせるためにこの場に残ることを決めます.まだ5時間半もあるんで全員で闘ってもよかったような気もするけれど,自分たちが仲間にかけた迷惑を思うとこんな形で罪を償うしか思いつかなかったんでしょうね.
対するのは暴力的なロデュウと常に冷静なチーターのコンビ.特に優れているのは中遠距離からの術攻撃の畳みかけで,近接戦闘に特に優れたウォンレイと闘うなら一定の距離を取って近づけないことが最重要.逆にウォンレイは攻撃をかいくぐってロデュウの懐に飛び込めば勝機が見えてきます.大味なロデュウの攻撃を小技でかわし,懐で確実にダメージを入れる連携はいかにも彼らしくて素晴らしい.
ただし守りを主体にするウォンレイは,攻撃する心がやや弱い.うまく懐に飛び込んだならすぐさま最大術でロデュウをぶっとばしてしまえばいいんですが,そこまで勝負に徹することができずにロデュウたちを警戒させただけで終わるのがどうにもよろしくない.格闘能力やコンビネーション,さらに強い信念に恵まれていても,どんな手を使ってでも勝ちにこだわる覚悟がなければ,勝利というのは拾えないものです.
ちなみにウォンレイたちを置き去りにした清麿組は,残した仲間を気にしながらも前進中.仲間を気遣うガッシュに対し,新参ながらも目的の達成に最もこだわるアリシエはこれでいいのだと説教します.最も大切なのは時間内に清麿かアースを脳内に送り込むことであり,それ以外はたとえ仲間でも切り捨てなければならない.…世界だけでなく仲間も救うと誓ったガッシュにとって残酷な判断ではありますが,肝心なところで計算が大きく狂ってしまったわけだから受け入れないわけにはいきません.それにウォンレイたちにとっては今が罪を償う最高の機会で,邪魔するのは野暮というもの.
さて,もう一方のアース組は防衛機構を乗り越えてようやく第4脊髄に突入.しかしホール内にはリオウ配下の2体の魔物がお待ちかね.少年型と巨大な魔物の2体と闘うのはチーム内最強のアース…ではなくて馬型魔物たちが立候補.装置を操作できるアースは最後まで温存しなきゃならないのは間違いありませんが,だからといってどっちが闘うかで敵の目の前で喧嘩するのはどうかと思います.つうかキャンチョメとモモンを残して2匹が倒れたら目も当てられないので,もうちょっと先のバランスを考えて闘ってください(苦笑).
そして足止めを頑張るウォンレイたちの動向.初撃で致命傷を与えなかった甘さによって,ロデュウ側に対抗する手を打たれてしまいます.ファウードのサポートシステムによってロデュウの分身2体が登場.ここで闘うなら全員でかかってきても構わないという自信はここにあったようです.折角分身できるならもっとつくってガッシュたちを追わせればいいような気がするものの,きっと分身はこのホールの外には出られないんでしょうね.
1対1ならウォンレイの方が強いけれど,3対1ではあまりに数の差がありすぎて劣勢に.さっき迷わず止めを刺していればなぁ….数の差を補うにはホールの出口や壁際でホール内側を向いて陣取り,敵の攻撃方向を一方向に絞って闘うのが一番良いはずなのだけれど,そこまで判断できる者も機会もこの場にはない.ホール中央部ではロデュウも分身たちもウォンレイの背中に回りたい放題で,リィエンを庇いたいウォンレイには攻撃どころか防御する余裕すらなく,折角のゴウ・バウレンも分身が盾となって吸収してしまう.その上分身はホール内のどこからでも再生できるってんだから始末が悪い.ロデュウにウォンレイたちを嬲ろうという下衆な精神さえなければ,あっという間に勝負がつきそうな圧倒的劣勢です.

ある意味ロデュウの下衆ぶりでなんとか命を繋いでいるウォンレイだけれど,目の光,守ろうとする意志は未だに消えていない.やられ放題の敵にそんな目で見られることでロデュウの嗜虐心はさらに煽られ,今度は言葉責めで皆を裏切った負い目を陰険につつく.ただし,この責めで苦しむのはウォンレイよりもリィエン.自分の罪を自覚しているウォンレイは今更何を言われてもそれほど痛くはないけれど,彼をそうさせてしまったリィエンは辛い….
愛する人は自分を守るためにいつだって身を削ってくれるから,自分の存在が愛する人を傷つける.だから,ただ泣いて守ってもらうわけにはいかない.リィエンは立ち上がり,自分の力でロデュウの分身を撃退.彼女はこれまで愛する人を救うために殴りこみまでやった女の子.ただ泣いているような子ではありません!
もう十分守ってもらったから,守らなくてもいいとウォンレイに告げるリィエン.魔物とパートナーは2人で1つの運命共同体.その攻撃力を最大にするには,例えばブラゴとシェリーのように庇いあうことなく共に闘うことが理想です.互いを庇う甘さを捨てて向かって来る2人はしぶとく,さらに一方を人質にする作戦も意味を持たない.たとえパートナーのところに分身が走ってもウォンレイはもう振り向かない.深く強い信頼に結ばれた2人には,見なくても互いの姿が見えています.3対1の戦力差は3対2,さらに足りない一人分は信頼で補ってついに戦況逆転!
けれどロデュウは往生際が悪い.本来は即座に撤退して次の機会を狙ったほうがいいに決まってるんだけど,頭に血が上ったロデュウは最終手段を実行.パートナーの体にファウードの力を注ぎ込む! …ファウードの中にパートナーを取り込ませることによって,莫大な力をパートナー経由で使えるようにしているみたいだけれど,あんなものの一部にさせられたパートナーの今後がちょっぴり気になります.なんか副作用とかありそうだよなぁ.
ファウードのエネルギーによって大技出し放題となったロデュウ.どう見ても危ないのでウォンレイはリィエンに退避を勧めるものの,ここでリィエンが退くはずがない.どこまでも一緒の2人が放つ最大術と,他人の力を借りたロデュウの術が激突,爆発! …その衝撃の光の中に愛する人が飲み込まれないように,リィエンの前に立ったウォンレイ.
その背からは,2人のこれまでの思い出があふれ出す.この世界にたった一人で戦いにきたはずが,いつの間にか戦いよりも大切なものを見つけてしまった日々.いつかは別れる日が来ると知っていても,それでも一緒にいる幸せに恵まれた日々.王の座を巡る闘いの主旨を考えれば破格の幸せに恵まれたウォンレイは,その幸せの代償をここで己の身で支払います.大切な人の笑顔を守るために,最後の意地で….

原作とはかなり違う形で訪れたウォンレイとの別れ.原作はひたすら守り通してウォンレイが消えたわけですが,アニメでは一時的にでも共に戦う様子が描かれたのはうれしかったかな.リィエンを守られ役にしておくのはあまりにも勿体無いですからね.…でも涙の量は原作のほうが上.割とさっぱりした別れになってしまったので,ここまで一緒に来た仲間との別れとしては少し寂しい…あれ? 予告ラストで走っているアレは誰ですか(苦笑)? 次の炎と氷の激突は相殺?それとも大爆発? 次回に続きます.

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1月開始新番組チェック・2とか1月中旬アニメ雑感とか

3月まで続く長い長い年度末の道を走り始めた昨今,皆様いかがお過ごしでしょうか? 自分が今一番夢中な番組は月曜から始まったシリーズ「ライブドアショック」(放映回数未定).次が「練馬大根」.こういう騒動は遠くから傍観するのが一番面白いものですが,今回は会社の株価が巻き込まれたために完全な他人事でなくなっているのがなんだか悔しい.ある程度戻ったからいいけれど,影響範囲あまりに広すぎ(苦笑).
そんな騒動関連銘柄としての今後が大変に気になるのが「徹之進」.破綻寸前の家計を株式売買の利益で補うというキッズ向けとしては正気と思えない展開を2話にして見せたこの作品に,今後この大騒動はどんな風に反映されるんだろうか.やっぱりあの人はもう出てこられないよなぁ.エンディングどうするんだろう.パパのIT会社が後ろ暗いことをしていないのを祈るばかりです.

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さて新番組感想の続き.前のはここいぬ,リンクいつもありがとう!

-→○ よみがえる空
日曜深夜,明日からは仕事に戻らねばならない憂鬱な視聴者にいい感じに冷や水をかけてくれるシリアス作品.ノーマークだったんですが見てみると結構面白い.自衛隊の協力がなければ描けない丁寧で濃い描写は,実際に自衛隊マニアさんに見せて確認したところかなりの品質らしいので本当にお勧めです.物語はレスキューものの王道を歩みそうですが,この組織,この地域ならではの独自性の高いエピソードを期待したい.

△→△ かしまし
原作飛び飛びに既読.あかほり作品としてはテンションが凄まじく緩くしかも心理描写に重きを置いた異色作.設定や物語のデタラメ具合はいつもと一緒なんだけど,穏やかで丁寧な描写だけでまったく逆方向の作品に変えてしまったところが凄い.今後も物語に頼ることはできないだろうから,この作品に漂う独特の甘い雰囲気を高めていくことが重要になると思うので頑張れ.作り手の作品に対する惚れ込み具合が,ダイレクトに作品の出来に反映されそう.

○→△ 怪~ayakashi~
事前に抱いた不安が的中している….一般人向けノイタミナ枠の3作目なんですが,少なくとも1話の段階では一般人にもオタクにも敷居の高い作品になってしまってます.江戸でダークな雰囲気は「巷説百物語」や「サムライガン」と同じ匂いがしているのがもう大変に不安(苦笑).見続けていると様々な描写に気合が入っているのはわかるんだけど,その気合がぱっと見ではまったく伝わってこないのが苦しい.もっと圧倒的に繊細な絵柄だとわかりやすいんだけど….

○→○ プレイボール 2nd
前作視聴済み.相変わらず深夜にやるにはあまりにもさわやかですが,終わることが惜しかった面白い作品の続編をやってくれるんだから文句なんかありません(笑).ついに主将となった主役が癖が強すぎて衝突しあうチームメイトをどうまとめていくのかに主眼が置かれるのだろうけれど,1話ラストで急展開! このシリーズでは,前シリーズでは弱かった物語のダイナミックなうねりも楽しめそうだ.

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ついでに1月中旬雑感.新番組以外で視聴が追いついているもののみメモ.

<日曜>
 ○マイメロ,Canvas2,エウレカ
「マイメロ」は相変わらず快調.年末には泣かせる話ができることを証明したり,前説で物語の枠をぶっ壊してみたりとやりたい放題.ただし視聴者としては超展開にもさすがに慣れてきたので,更なる奇抜さか奇抜さとはまったく別の面白味を加えねばならない段階に入ってきましたね.「Canvas2」はドラマとして抜群に面白いのがホントに画期的.シリーズ構成が素晴らしい仕事をしてますよ.「エウレカ」は種明かし段階へ.事件の中で真相が暴露されていくようなカタルシスはないけれど,その理屈っぽい謎解きぶりがなんだか面白い.レントン頑張れ!

<月曜>
 ○うえき
絶賛バトル継続中の「うえき」.(中2)というクスグリもすっかりおなじみに.純粋な力の差だけでは勝てない繊細なバトルがとても面白い.たぶんいきなり見てもこの組み立てと組みあわせの面白さは味わいきれないだろうから,頑張って視聴継続していてよかったなぁ.

<火曜>
 ◎アカギ
 ○BLEACH,アニマル横町
 △ガラスの仮面

「アカギ」は紅い淵へ進んでいく.クレイジーなゲームに薄笑いで挑む天才が若さを喰う化け物の喉笛を食いちぎる様子をぞわぞわしながら見守りたい.「BLEACH」は長いシリーズが終わって新章へ.オリジナルでしばらく繋ぐ上に自分は割にオリジナル展開の間抜けぶりが番組問わずに好きなので,どんな珍展開が来るのかを楽しみにしたい.「アニマル横町」は相変わらずのやりたい放題.新キャラのくーちゃんも可愛いぞ.ただしパンダは熊ですよ.「ガラスの仮面」は終着点が見えてきました.マヤは恋してるよりも芝居に狂ってるほうが似合うなぁ.

<水曜>
 △NARUTO,シャナ,アイシールド21
「NARUTO」はオリジナルで繋ぎ中.中編の出来は今ひとつなんだけど短編は毎度かなり面白いので見逃せない.原作のストックができるまではもうしばらくかかるのかな.「シャナ」はややこしい設定が表に出てきて,原作未読だとちょっとついていきにくい.「アイシールド21」はそれなりに展開.折角の原作が勿体無いなぁ….

<木曜>
 ◎ビィト
 ○舞-乙HiME
 △ソルティレイ,ローゼンメイデン

「ビィト」は相変わらず面白い! 幼く生意気なリオンの存在によって,前シリーズに比べてビィトたちが子どもが憧れる主役像に近づいてきているところがうれしい.物語のほうも,定型はなぞりつつもヴァンデル側の状況が大きく動いたおかげで先が見えない.「舞-乙HiME」は次第にシリアスに.前作では中盤以降ずっとシリアスで見続けるのが辛かったけれど,こっちはどう舵を切るんだろうか.主役のあの明るさは救いだから維持してほしいなぁ….「ソルティ」はぼちぼちと.この先もっと大きく物語が動くんだろうけれど,それに耐えられるだけキャラは立っているだろうか.「ローゼンメイデン」は完結間近.結局誰が一番悪いんだろう.

<土曜>
 ◎蟲師,
 ○武龍,シュガシュガルーン
 △今日からマ王

「蟲師」は演出ショーケース.同じような材料をベースにして当代の一流演出を次々に投入してくれるから,回ごとに特徴が出るのが面白い.「武龍」は蘭ちゃんよりもめぐみさんの狡猾でひたむきなファイトぶりが素晴らしいので,バトル好きなら一度は見るべし.「シュガルン」はキャバ嬢とホストの戦いが本格化.もちろんより惚れたほうが負け.「マ王」はクライマックス…なのかなぁ? 大きな隠し事があるので盛り上がりきらないのが複雑です.

書けそうなのはこんなところ.年度末は忙しいけれど,皆様体に気をつけて.

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焼きたて!!ジャぱん#60

「真っ直ぐ優しい愛すべきバカの巻」

焼きたて9・第4戦の舞台は大曲.曲がったものを取り入れたいこのバトルで和馬と諏訪原はともに同じ材料,同じ手法を選んでいた.生のネギを生地に練り込みブランシールで補強,そしてさらに諏訪原が見せた超絶技巧トゥルニュ.難易度の高さから廃れた幻の技を盗んだ諏訪原がつくりだしたねじ曲がりルぱんは,黒やんの体を捻り上げていく.

目的を果たすためならどんな手段も厭わない「ジャぱん」.1時間スペシャルの後半です.勝利とかうまいパンを食うことの方が自分の命より大切という過激な思想は,己のパンを極めるために家族を捨てたラスボス霧崎の思想にもつながりかねないのでほどほどに.それに審査員兼司会者なんだから,次回があることを考えろよ黒やん…(笑).味覚が消えた回にも思いましたが,この番組,審査員と司会者を同じ人格破綻者にやらせているのは絶対に間違いです.それに比べると諏訪原は本当にいい奴だ.

前半.大曲での対決は「曲がったもの」という素材の縛りが案外きつく,結局サンピエールもパンタジアも同じ方向へ.最高のパンを作ろうとすれば曲がりネギを生で生地に練り込む以外の手法が取れないし,うまく練り込んでパンにするためにはブランシールでの補強も不可欠.ただし,コスプレ忍者諏訪原の元には最強の菓子職人のモニカがいて,ハラキリさせないためにも素晴らしいブランシールを作ってくるはず.さらに諏訪原にはジャぱんを越える技術も持っている…とうことで,現状ではサンピエールが明らかに有利.しかし,勝敗はパンができあがるまではわからないものです.
パンタジアの和馬のもとにひらめきの神が降りたのは翌日の出発時.生地にブランシールを入れるまでは思いついていたものの,そこから先にもう1歩進めたい和馬の目の前で,戸を閉めた段階でがらがらと崩れる昨日の宿! 一体どんな絶妙のバランスで今まで持っていたのかはよくわかりませんが見事一瞬で全壊.折り重なってぺちゃんこに!…人が中にいたらたぶん死んでると思うので「ああびっくりした」とか冷静に言ってる事態じゃないぞ冠(苦笑).しかしこれこそが和馬にとっては神の大ヒント.「これじゃー!」と最後の駄目押しに目覚めます!
さあ4回戦本番! コスプレ忍者こと諏訪原&モニカとのパン勝負開始! 観客にとっては今のところ謎の忍者な敵などについて,今回も応援に来た月乃さんと松代店長に説明する河内.登場時の「命」もネタとしてはかなり風化してんなぁ(苦笑).試合開始1分でいきなり戦力外通告されている河内こと司令塔.大切なのは闘う前に力を与えることだとすれば,今回の河内の役割は命の危険も顧みずあの宿に(偶然)引導を渡したことくらいか? きっかけは与えたものの具体的にはもちろん何も与えていない自称司令塔は店長からの追及を軽やかに無視.店長の話に乗ったら負けというよりは,そもそも和馬が何をしようとしてるのかすらわかってないあたりで常に大負けの河内.ここまで役立たない奴は仲間として扱ってはだめだ….
てなわけで和馬は河内にはまったく考えが及ばぬほどの天才であることはおなじみですが,諏訪原だって才気溢れる職人であり,しかも今回は凄い覚悟で出ているはずだから警戒せよというのが店長の教え.まあ,河内に言ったって何がどうなるってもんでもないんだけどね.しかし諏訪原の凄さは対戦が始まればすぐにわかる.食材と調理法が天才和馬とほぼ一緒! ただしモニカのブランシールは明らかに和馬たちより上のもので,その上諏訪原は歴史の中から盗んできた凄い秘密兵器を繰り出します!
釜伸びしやすいものの技術的な難易度が高く,失敗すると大変まずくなるために廃れてしまった古のパン作り技術・トゥルニュ.生地を一定方向に捻る幻の技によって,ネギを混ぜることで膨らみにくくなった生地を膨らませ美味くする! …和馬という真の天才の横で脇役を演じざるを得なかった諏訪原.例えば冠のように和馬とはまったく別の強みを発揮すれば,あるいは河内のように噛ませ犬だろうとなんだろうと平気で演じる鈍さがあればこれほど苦しむことはなかったけれど,どちらの道も選べなかった漢が今,持てる限りの技術を注ぎ込みます!
しかしたとえどれほどの技術と心を注ぎ込もうとも,天才とそうでない者を隔てる溝はあまりにも深い.ここまでやれば今度こそ和馬に勝てるかと思ったら…天才は特殊技術を誇ることもなく生地を折りたたむ.曲がった宿がぺしゃんこに折れたあの現象にヒントを得て,生地を折ることによって釜伸びを促進するフォンデュという技術を自ら発見して投入してきたわけです.一応諏訪原はトゥルニュのほうがフォンデュよりも優れていると判断してはいるけれど,天才のやることは完全に予想することができない.それでも,自分のネジ曲がりルぱんの出来をおろそかにすることはなく,焼成され提出されたパンは黒柳の口へと運ばれます.

後半.諏訪原渾身のひねられたパンを口にした黒やんは,…ぐるぐる曲がるぐるぐる曲がる(笑)! 足から首まで,人間の体では絶対無理な回転ぶりを見せるスーパー審査員.1回転2回転とどんどんねじれて,その様はまさにホラーに出てくる化け物.爽やかな笑顔でパンを誉めるのが余計に怖い(苦笑).パンの味わいによってコスプレ忍者の正体もまた明らかになるわけですがそんなことはまあどうでもよく,ともかくこのネジ曲がりルぱんに諏訪原が込めた気合と覚悟は,体を無茶な方向に曲げねばならないほどの素晴らしい味わいとして伝わったのでありました.
普段から和馬のパンのような危険極まりない代物を口にすることによって鍛えられていたがゆえに,ネタ的にはひねりがないものの見た目のインパクトが激しいりアクションを見せた黒やん.この捻られた体はそう簡単には元に戻らないわけですが,そこに差し出されたのが和馬が作った大曲ジャぱん! 生地を何度も折りたたむことで作られたその形は,諏訪原の技術を誇るパンに比べれば何のひねりもないようで…しかし,今の審査員にとってはまさに致命的!
審査員はパンを食った美味さを心の赴くままに表現するもの.ただし黒やんくらいのキャリアがあれば食うことで自分の体がどうなるのかの予想くらいはつくはずなのに,それでも和馬が差し出すパンを喰おうとする黒やん.諏訪原はその横からパンを奪い取り,自分の負けだと一方的に宣言した上で逃走! この行動には同じチームのモニカさんまでびっくり.諏訪原を敗北させたのは和馬が折り曲げたパンをさらに折り曲げてダブルフォンデュを作ったことが決め手.2重に折ることによって生地同士が触れる面積はトゥルニュの比ではなく,特製ブランシールのアドバンテージすらも一折で消えてしまったわけです.
和馬のパンを持ち逃げした諏訪原は一般人を曲げて足止めして離脱.素人さんですらあれほど曲がるなら,ひねられた今の黒やんが喰えば全身の骨が折れます.和馬が作ったパンなら失敗はありえないからと自分たちの敗北を即座に悟り,他人の命を守るために自ら負けを認めた諏訪原という漢は実に優しい.審査員は死にたくてたまらないようですが(苦笑)食わせたら死んじゃうパンを無邪気に差し出す主役と諏訪原では,心遣いが大違いです.
ただし黒やんの命を救った諏訪原は自分の命に対しては淡白.負けたら死ぬ気満々であったためモニカさんは深刻な事態を和馬たちに相談し,切腹と聞いてあわてた一同は諏訪原を追うことに.若干1名,諏訪原本人ではなく持ち逃げされたパンを追おうとしている大人気ない奴もおりますが,彼の鼻が今は頼りなので仕方がありません.黒やん,それほど死にたいのか…(苦笑).
発見された諏訪原は,川の中州で切腹準備完了.和馬という天才の前で柔軟にふるまうことができなかった不器用な男は敗北に折れて死に向かうところ,強引に引き止めるのが松代店長のとんでもない嘘.自分が死にたいから死ぬのだという実に不器用で自分勝手で子どもな諏訪原に,そんな無責任な態度だから和馬に負けるのだとお説教.無責任な男はパンに対する責任感の強い男にかなうわけはない.身ごもった女を捨てて死のうとする無責任な男が勝てるわけがない…と,とんでもない方向に話を転がしてきやがったのでモニカさんびっくり! いつの間にかお腹の中に,諏訪原の子どもがいることになっちゃってますよ(笑)!
いきなりのアドリブをこなすことになったモニカさん.これまでの状況からして明らかに不自然なことはモニカ本人が一番良く知っているけれど,それでも諏訪原を死なせないためには,嘘を曲げずに突き通すしかありません.必死のアドリブで子どもがいるってことにしたらびっくりした諏訪原はモニカさんを抱えて逃走.…諏訪原が真っ直ぐバカで,本当によかった(笑).

実際この真っ直ぐバカには親になるような甲斐性どころか知識すらなく,しかしその子ども並みの純真な感性で実に真面目に考えて,モニカさんと自分の子のために命を絶つことを断念してくれるんだから諏訪原はやっぱり優しい.強面の裏側にあるこの子どもっぽい優しさこそが,モニカさんを魅了してやまない彼の魅力なんでしょうね.…ただ,あの見た目と年齢であの知識のなさはやっぱり致命的なので,モニカさんは恥ずかしいかもしれないけれど諏訪原をどこかのタイミングで教育してあげていただきたいと思います.恐らくその教育の過程で,諏訪原は余計死ねなくなること請け合いです(笑).さて次回は冠君の家庭の事情.ゴールデンタイムではちょっぴり披露しにくい彼の事情は,どこまで原作通りに転がるんだろうか.次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#59

「忍者は曲がって当たり前の巻」

パンタジアとサンピエールの雌雄を決する「焼きたて9」.ここまでの3戦はパンタジアの勝利で繋いでいるが第4戦の相手は忍者だ.舞台は秋田の大曲.審査員の黒柳は曲がったパンを希望する.
早速秋田入りした和馬たちは,冠の案内で大曲の近くの太田町に向かった.この町の特産は見事曲がった曲がりネギ.しかし対戦相手の忍者たちも同じネギに目をつけていた.どこかで見たような幻覚で曲がりネギの凄さを河内に教えてくれる忍者の正体はモナコカップでは仲間であった諏訪原.かつてのチームメイトが今,敵として和馬たちの前に現れたのだった.

「焼きたて9」は早くも中盤.正月明けの1時間スペシャルに強いキャラと無駄に濃いパロディをぶつける「ジャぱん」.あいつらが忍者の仮装で出てくるところは原作どおりなんですが,前半のはっちゃけ具合は明らかにおかしい.そういやちょっと前には「ドラゴンボール」リスペクトな回もありましたね.他の大手会社リスペクトで遊んでいるのか,それともジャンプ原作作品がどうしてもやりたいですという必死のアピールなのかはよくわかりませんが,どちらにしても,それをここでやっていいのかどうかについて大きな疑問が残ります(笑).

前半.全9回戦の「焼きたて9」の成績はパンタジア側の4勝と圧倒的に有利.若手世界一となった和馬の能力が半端でないため,サンピエールが送り込む刺客ではどうしても力が足りません.技術と才能と愛を兼ね揃えた最強職人である和馬を倒す可能性を持つ料理人は滅多にいるはずがなく,ゆえに慢性的な人材不足に陥っているはずのサンピエールが採用しちゃった刺客が今回の相手.別に同じ社内での私闘を禁じられているわけじゃないからここでやらなくてもいい気がするんだけど,そういうことはまるっきり頭の中になさそうなタイプだよなぁ,あの侍は(苦笑).
4回戦の対戦相手は2人の忍者.アイドル→暗殺拳→アイドル→忍者というサンピエールの色モノ連携ぶりを目にしてしまうと,相手の正気を疑いたくなる気持ちは実によくわかる.ただしこの2人,良く見ればどこかで見たような….対戦場所は秋田県の大曲.川が曲がりくねっていることからその名がついた大曲のために,パンで曲がった良さをアピールすることを期待する黒やん.要するに曲がれば曲がるほど黒やんのリアクションはでかくなるわけです.
対戦の地に新幹線で早速向かったパンタジア一行.しかし大曲自体には今回の対戦に使えそうな曲がった特産物はなし.しかし曲がったものを使わねば間違いなく勝てないから,冠の幅広すぎる知識で近くの太田町に向かいます.こんな特産を知っているのは秀才・冠を擁したパンタジア側だけ…という河内の考えは甘すぎる.敵のコスプレ忍者たちもここに来てました! どんなにおかしな格好でも,敵は一流の職人です.
相手が一流だからこそ,その正体が気になって仕方ない小さすぎる男河内.本物の職人ならば他人の素顔なんかどうでもいいらしく,確かに相手が宇宙人でも和馬レベルならば何の動揺もなしにパンを焼くと思います.ここで人にはそれぞれ事情があると冠が語っているの次々回に繋がりそうなんですがまあいいや.けれど河内の無駄な好奇心とツッコミ心は説得程度では止まらない.ついにはマスクはぎの変質者と化したバカを迎え撃つのは,曲がりネギを手にした男忍者! 大曲手裏剣ネギ風車を放ち,河内の脳内を異世界…たぶん集英社か水曜日へと送り込みます.
闇夜の下で戦う忍者2人.オレンジの服に額当て,忍者にしては悪目立ちするものすごく良く見たことがある忍者姿の河内.語尾は当然「だってばよ」.相手の忍者は今回の最適食材である曲がりネギを使い.その素材の特性をバカに説明しながら戦ってくれる親切ぶり.折角の覆面を外し火遁焼きネギの術を繰り出す忍者.炎の中にはちゃんとネギが混じっておりますな.
とても柔らかくておいしい曲がりネギを知らない河内は間違いなくダメ忍者であるわけですが,それでも背負った(つもりの)仲間のためにも,「真っ直ぐ自分の言葉は曲げない,それが俺のパン道だってばよ!」…きっと怒られてもいいからこれやりたかったんだろうなぁ(苦笑).しかしこのネギの場合は曲がっていることに価値があるので,河内ことバカ忍者にその素晴らしさを伝える忍者.本来は河内がやらなきゃならないネギ分身を披露した上に,そのまま曲がりネギ連弾まで叩き込みます.
連弾を喰らって上半身が地中に埋まった河内に対し,謎の忍者は説明で最後の追い討ち.曲がりネギの育て方を親切に教えてくれた上に河内の足を引っ張り上げて,「怪我はないかい,ビビリ君」.…作ってる奴の嫌な笑顔が見えるぞ(笑).この某番組リスペクト部分は,本家の流れるような曲線の動きをサンライズ流の直線アクションで表現しているところが面白いんですが,正直作画よりも誉めたいのはやはり音楽! ちゃんと本家を聞いて研究した上で作ってくれたんだろうなぁ.偉い(苦笑)!
舞台は河内の脳内から現実に帰還.結局曲がりネギを生で食わされて,「曲がってるってスバラシィー」と感動したのもつかの間,河内は即座にツッコミに復帰.いくらうまいネギでも生では長時間のリアクションは期待できないようです.火遁の際にマスクを自分から外した間抜けな忍者の正体はもちろん諏訪原.ここまでの忍術合戦は河内が忍者の正体を見たいところから始まっているので,結果的には河内の勝利で終了.モナコカップでの心強い仲間が変態忍者になって戻ってきたら,さすがに誰でもびっくりするとは思います.

後半.自爆で正体をバラしてしまった諏訪原.どうやら和馬たちを動揺させたくないという無駄な心遣いであったようですが,ここまでバレちゃうといくらフォローしてももうなんともなりません.覆水盆に帰らず後の祭りであるわけだから,諏訪原概とか双子の弟とか言えば言うだけ惨めになるだけですよ諏訪原(苦笑).そして,バレバレの大嘘にわざと乗ってあげる優しい和馬と冠.ここで3人がかりでツッコむのは気の毒な人イジメ以外の何者でもない.だからこそ,あえて乗って諏訪原たちを離脱させてやったわけです.
折角のボケを見逃してしまったことが大変に不満なツッコミの河内は,わざわざ見逃した冠の真意を尋ねます.今更諏訪原を問い詰めて裏切った理由を聞いたところで,もうどうしようもないというのが冠の判断.サンピエール側に諏訪原がいるという事実だけで,和馬とどうしても戦いたいという諏訪原の思考は自明なわけです.強いものと闘って己を高めたいという諏訪原の欲は並ではなかったから,今回はその欲に耐え切れずこれまでの全てを捨てる覚悟で戦いを挑んできたのだと,あの鈍いパン馬鹿の和馬ですら納得しています.
例えば新人戦のとき,和馬には河内が自分を倒そうとする気持ちがわかりませんでした.主に家族を喜ばせ,自分の能力を高めるためだけにパンを作っていた天才は,パンタジアに入って数々の戦いを経験し,自分にぶつかって倒れていった多くの者たちを目にすることによってようやく闘争心がどんなものかを理解できるようになったわけです.今は勝ちたい気持ちがわかると和馬は言うけれど,どんなに頑張っても勝てない悔しさや悲しみや怒りは未だに理解できないだろうから,その裏返しとしての諏訪原の凄まじい闘志を完全には理解できていないんじゃないかな.…それでも,覚悟を決めて向かって来る漢には全力でぶち当たるのがバトルの嗜み.こちらだって手加減無用,全力で潰しにいく所存です.
本当に諏訪原は和馬や冠が考えているとおりのわかりやすい男.モナコカップ終了後,同じ会社だからと闘うことを遠慮するような常識人になりかけていた諏訪原の目を覚まさせたのが剣の師匠.不意打ちしてまで勝とうとする求道者魂を,命と引き換えに伝授します! …諏訪原ももうちょっと早く師匠の教えを察していれば,享年124歳なんてことにはならなかっただろうに(苦笑).
死んでも勝つなら死以外のどんな手段だって選びたい放題のはずだけど,その無限の選択肢は常識の過多や日常への耽溺であっという間に狭まってしまう.そこに首までハマればどんな戦士も何もせず老いぼれて死んでいくしかなく,それは求道者にとっては最悪の道.人はいつか死ぬからこそ,道を究めるならば日々死ぬ覚悟で生きねばならない.状況が状況なので大変面白い映像になっちゃってますが,本質は重くて深い教えです.
こうしてかつての仲間と戦うことを選んだ諏訪原.ただし相手は生死とか時間とか操ってしまう化けモノ・東和馬であり,そんな相手では諏訪原程度の実力では正直勝てそうにない.で,その実力不足分を命で補うというのが侍魂.負けたらほんとに切腹!という諏訪原の熱い覚悟を聞いてしまったモニカさんはさすがに動揺.日本男子とはそういうものという大幅に誤った日本人観を植えつけられちゃってるよ….もちろんモニカさんも,愛する人を死なせないために全力で諏訪原に協力します!
さて,今回の冠セレクトのパンタジア宿泊所は三半規管に来そうな曲がりっぷりの曲狩荘.わざとパースが狂っているので背景が大変だ(笑).曲がった宿で和馬たちが計画するのは明日の対戦用のパンの構成.もちろん曲がりネギは使うとして,どうやってパンの中に入れるかについては「生で入れる」と和馬即決.茹でたりするとネギ本来の旨みが生きないため,韓国チヂミのように生地の中に最初からの練りこみたい.
普通ネギを生地に生のままで入れてしまうと,うまくこねられず膨らまない失敗作が出来てしまう可能性が高い.けれど柔らかい曲がりネギなら普通のネギよりも生地をよくこねられるだろうし,さらに比内地鶏の卵黄を使ったブランシールでパンを膨らませれば生ネギ入りでも行けるはず!というのが和馬の考え.ここまでの計画は冠が納得するほどに完璧.…ただしこれではまだ何かが足りないと,天然の求道者である和馬は真面目に考えています.

頂点を極めようとする者はさすがに思考も似るようで,同じ頃,まったく同じ材料で諏訪原も同じ調理法にたどり着いていました.しかもこっちには世界一の菓子職人であるモニカさんがついているのでブランシールの出来は間違いなく超一流.さらに和馬の凄さを間近で目にしてきた諏訪原が繰り出すのは,古今の技術を盗んだ諏訪原ならではの新作パン,大曲ルパンならぬネジ曲がりルぱん! …このように忍者なのに侍の底力を見せようとする諏訪原ですが,主に命の危機にさらされるのは黒やんの方なのでお楽しみに(笑).次回,1時間スペシャルの後半に続きます.

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練馬大根ブラザーズ#1

「確かに大人向けではあるけれど本当にそれでいいのかの巻」

練馬の片隅の大根畑に野望を抱く者たちがいた.この畑にドームを立てコンサートをやるという途方もない夢に取り憑かれつつも大根をつくっているヒデキ.高級になってドンペリが飲みたいけれどどこにもそんな金がないマコ.そんな2人の間でゆらゆらしている何を考えているのかわからないホストのイチロー.そしてイチローを懐柔して居着いた大根を食う練馬の野良パンダ.練馬大根ブラザーズはそんな調子っぱずれのメンバーによって構成されるバンドだ.
ホストクラブでイチローが股間の感触と引換に拾ってきたオーディション情報.練馬大根ブラザーズは意気揚々と出発するも,オーディション料に10万も取られるわ集まっている連中がイケメンだけど人外だわといきなり暗雲垂れ込める.

最強の飛び道具,浦沢御大がアフロのナベシンと手を組んでつくっちゃった奇作がついに放映開始! 両者とも大好きな自分は大喜びでレビューにかかりたいと思います.笑いの核となるセンスが大変にシニカルな子どもである浦沢御大と,深夜だろうとなんだろうと極度の天真爛漫ぶりを全力で貫いて来たナベシンの悪乗りぶりがテレビ局にどんな迷惑をかけるのかこそが最大の見所で,キャラとか世界観とかは割とどうでもいいあたりが前衛です.ぜひ最後まで逃げ切ってください(笑).
今回はもちろん初回なんですが,いきなりやることが濃すぎます.勢いでさくさくと珍奇話を転がす熟練の技,画のせいでエロく見えないのをいいことにド直球で描かれる背徳描写,そしてふんだんに盛り込まれる特に意味のない歌! このテンションだと絶対途中で力つきる気がするのですが,そんなことを気にしては傑作は生まれないものですし,そもそも本作が傑作を目指す必然性がありません.

前半.練馬の空に輝くネオン.その下にはきらびやかなドームと満員の観衆! 歓声の中登場するおなじみ3人は!…という白昼夢.現実は大根畑の真中で妄想を叫ぶ農家の青年・ヒデキであり,畑の傍のボロい手作りステージは生活の臭いで一杯.このステージの上で日常生活を営んでいる御様子で,ミュージカルをやる舞台というよりは,いい大人が子どもの秘密基地に住んでいるよう.
そんなステージの上で御就寝中の優男・イチローの襟首をひっ掴んでぶんぶんと,ここにドームを立てて練馬大根ブラザーズのコンサートをやるのだと絶叫するヒデキ.夢は言うだけならタダのはずなんですが大根に食害が発生しちゃっているのでマイナスに.しかもその害獣は小柄なパンダ.本来は上野の動物が練馬区に植わった青首大根をなぜか食っている.これは驚くべきだとヒデキは主張するものの,イチローのリアクションは緩すぎて驚けば驚くほどどうでもいい雰囲気が漂ってしまう悲しみ.
とりあえずパンダ捕まえて売っちゃおう金にしちゃおうとヒデキは歌い,イチローもなんとなく巻き込まれて一緒にパンダを追いかける.確かに畑の害獣ではありますが,殺虫剤は効かないと思うし第一可哀想じゃないですか.それとパンダ売るとたぶん法にひっかかるだろうから売り方には気をつけろ(笑).
男2人とパンダのじゃれ合いに混じるのが紅一点のかわい子ちゃん.ピンクの髪に黒いスーツ,黄色いシャツの下から覗くへそ,そして超ミニのタイトスカートの下から惜しげもなくのびるお御足.猫なで声でおねだりする紅一点のマコがご登場! そのままリードヴォーカルの座を奪い,高級になりたいのでドンペリ飲みたいと歌って踊ります.ドンぺリは大変にお高いお酒.昔体にワインが流れていた女優がいましたが,体に高級なドンペリが流れればきっとその身も高級な金粉ショーとなるに違いない.どさくさに紛れて凄い画です.
とはいえこんなところでパンダに大根を食われているような連中にドンペリ買える金があるわけない.ステージ茶の間で練馬の大根をいただいてごまかそうとするヒデ兄ちゃんプラス一人と一匹に対して怒ったマコは「岡山にいぬ!」とシャウト. 犬ではなく去ぬ.シャンパン買ってくれないから田舎に帰るってんだから,なかなかのわがままさんであります.
そのまま岡山望郷の歌を熱唱するマコ.私に優しい岡山の名物はキビ団子.知名度財力人口などでメジャーな県に挟まれたマイナーさに定評のある県に帰る気もないくせに哀れに歌うマコにほだされてしまうバカはヒデキくらいのものでしょう.ただしその代償としてのヒデキとの結婚についてはもちろん御免蒙りたい.日本の法すら把握していないバカなどお話にならないのです(笑).
ようやくメインの3+1が揃ったところで,話はパンダに戻ります.大根背負ってエスケープを図るパンダ.それを売ってキャッシュに換えたいヒデキと丸焼きにして食いたいマコが追いかけて,どこだかわからん壁の前やら畑の中やらどたばたどたばた.そんな騒動を見事に収めてしまったのがイチロー.揃いの帽子をかぶせたら,その優しさにパンダ一瞬でダウン.どこか頼りない冬の太陽の如きホストぶり.
イチローの蠱惑はさらに深みへ.ふわふわな大根の害獣をいたく気に入ったイチローは,商売柄の怪しい目線で2人の敵から見事パンダを守ります.男だろうと女だろうと即座に倒す目線…ということになっているものでヒデ兄ちゃんたちの動きを止めたあと,そういえばお店で,と話を逸しはじめたイチロー.ここから先がまた,どうにも激しく深夜帯です(笑).
江古田の店,Blue Heavenでゆるゆるバイトしていたイチローのお客は芸能プロの社長.ああまた無駄に声が豪華….チロリン呼ばわりするこの社長,明日オーディションがあるという情報と引き換えにイチローの股間をむんずとつかむ.あーと緩い声を上げるイチローに,そのまま他人の股間を揉む社長.インサートされる手書きの花は趣旨からすればたぶん菊? あー,あーあー,とたぶんあえいでいるイチローと,いいじゃないかとひたすら揉みしだく社長.文章だと部分的にエロく見えてしまいますが,映像は監督と声優のせいで全然エロでなく,初回からどこに行く気なんでしょうかこのアニメ.
そんなイチローの勤労ぶりには理解を示しながらも,股間は触られたって減るもんではないとチャンスの方に食いついていくひどいヒデキ.たとえその身を売ってでも,デビューして大金掴んでドームを立ててコンサートしたいのが練馬大根スピリッツ.そのためだったら腰くらい全力でぶん回すさああぶん回すさ! てなわけで一同ことカモは,大手ならぬ玉手プロのオーディションに出かけます.
それほど背の高くないマンション・アパートの間に時々ちょっと高層の新しいピルが立っているいかにも練馬な町並みの中,場違いに毒々しく聳え立つのが玉手プロ.確かに大手プロならは練馬に本部は置かない(笑).オーディションを受けたい練馬大根ブラザーズの前に聳え立つ壁が,オーディション料の10万円! そんな金振ったって出ない3人が困りそうなところにすかさず登場するのが金融機関ダンサーズ.借りちゃいなマネーと歌って踊り,勢いで10万を借りさせます.最近は借金は計画的にしろと表現しないとCMが打てなくなったので,インターネットの上だけで踊っていたりしますよね.
さて,借りた10万払って控え室に入ったならば,そこにうずまくのはライバルというよりは魑魅魍魎の有象無象たち.こんな人間の姿すらしていないぬんよりぐんにょる連中相手ならさすがの練馬大根ブラザーズでも勝ち残れそうな予感もしますが,そもそもそんな人外にオーディションを受けさせるあたりが鉄板で詐欺.街で可愛いからモデルにならないかと誘われたときには,そいつがさっきまでどんな女の子に声をかけていたかを思い出してください.もちろん自分の顔でもいいですが.

後半.控え室に渦巻くのは無駄に自信満々の有象無象のイケメンども.人の姿すら保てていない日本語も話せない異星の客どもは次々にオーディションに向かって落ちていく.パチンコ玉が台に飲まれていくかのように次々次々次々に! 実際1グループ10万なのでこの例えはそんなに間違ってはいない.結局残るは練馬大根ブラザーズのみ.オバカな3人+パンダは気合を入れて,歌って踊って自己紹介! ロックンロールもリズム&ブルースも演歌もなんでもこなすからお金が欲しい現金な歌.人の姿をしているだけで,他の連中よりは多少マシなのではないかと思います.
審査員はここでチロリンのみを待ちわびていた例の社長.社内でオーディションで他のメンバー2人+1匹の目があるのに欲望のままにはじまってしまうエロスの世界第2章.見られると余計興奮するタイプですか? どうして股間をもまれると両手を上に上げるのですかイチロー.嫌はいいと同じというおっさん理論の激しいグラインドに昇天寸前のイチローを救ったのが一応仲間の2人.
女とブサイクが嫌いな社長はマコとヒデキは守備範囲外であるわけですが,そこでヒデ兄貴が自慢の股間を押し売りしちゃう.「どうぞ,俺の練馬大根をおさわりください!」 …一瞬にして受攻逆転.己の股間にあっけらかんと社長の手を押し付ける凄い嫌がらせを敢行するヒデキ兄貴.いやってことはいいってことだとろくに風呂も入っていない自慢のバディを無理やり体感させた上にズボンの中までご案内したら,さすがにこの狼藉ぶりにシャチョさん切れました(笑).しかしやたら汗ばむ兄貴と社長の手は真空状態でも作り出したのかなぜか外れず,ついには気持ちの悪さに失神.3人と1匹はイケメン警備員たちに追い出されてしまいます.このあたり,ヒデ役の松崎氏,大変に楽しそう.
…たぶん普通の1話完結作品の時間配分だとここまでが前半で終わってないと話が落ちないはずなんですが,本作は異常なのでここから猛スピードでまとめにかかります.話を破綻させたのはヒデキで間違いないですが,それ以前からお前ら騙されてましたよ?というのを教えてくれるのが気の利くパンダ.マコのパンツが見たい兄貴の奮闘と挫折などありながらも勝手にビルの裏の換気口からするりと侵入.その先に響いていたのは耽美で権力でお金たっぷりな社長とはべる美少年の愛され愛するよい関係のハーモニー.要するにオーディションはもちろん詐欺だと絶唱するソロ.ここでようやく,練馬大根ブラザーズは騙されていたことに気づいたわけです.鈍いにも程がありますね!
夕方,畑のステージにすごすご帰ってきた騙された者たち.今回の損害はイチロー2回分のおさわり代にマコのブスっ子呼ばわり分の精神的ダメージに10万の借金.ヒデキが触らせた分は向こうに損害が行っているので計上しません(笑).しかもこれはオーディションだから,あの大量の異星の客どもも騙されてる.そんなことがこの練馬で許されるのか? 否! というわけでお仕置きを決行することになる影の練馬大根プラザーズ.どうやら以前から私情たっぷり公憤ちょっぴりで不法行為を行っていたらしい彼らは,社会の悪を倒すため,そして主に自分たちのために金をふんだくるために出動.…たぶん普通のアニメだと後半が半分過ぎでこんなことやってたら絶対次回に続くんですけども,本作は異常なので完結します.
やっつけてやろうと決意だけはしたものの,ビルには警備員もいるしなーどうしようとうなだれつつ進む3人.しかしそれを救うのがまたもパンダ.裏路地にあるレンタルショップ・九龍へと見事ご案内.ブタが吸って吐く仕組みが今回はレンタルショップになっているわけですね.お金以外はなんでも貸すというその店主は…ああもう予測されてはいたけども監督か(笑).思いっきりおいしいところで出てんなぁ! 歌って踊ってレンタルプリーズは,この先毎回聞けるんだろうか.で,パンダの世話をしてくれる3人に店主が貸し出してくれたのはバズーカ砲(弾無制限).もう時間ないからそのくらいの火力がないと終わらないよね(苦笑)!
圧倒的な火力を手にした練馬大根ブラザーズは玉手プロを撃滅! もちろん練馬の警備員ではあんな火力に抵抗する術もない.歌いながら悪を倒す3人+1匹は,正義っぽいギャングとしてバズーカで建物ごとぶっ壊して金盗んでとんずら.うわ,一瞬で悪が滅びた(笑)! でもこんな狼藉も,他でもない練馬の平和のためだから仕方がない.

さてオチなんですが,金を抱えて出てきた3人を迎えたのがオーディションで一緒だった異星の客たち.皆様練馬大根ブラザーズと同じく詐欺の被害者であったためにお人よしの3人は仕方なくお金を返還.さっきまで袋に一杯入っていた10万円の束はあっという間にからっぽに…って3人の,もっと正確に言うならばヒデキの借金がありません.どこに行ったのかと言えば見事パンダが屋台の焼肉屋でドンペリなどに使い込んで消えました.さすがはパンダ,餌代は高くつくようです.次回予告の背景では異星の被害者たちにシャチョさんが後をひいひい言わされていましたがそれは自業自得と言えるでしょう.…初回でこの調子だとまた偉く長いレビューを毎度お見舞いすることになりそうな気がして恐ろしいですが,そんな予感もそのままに,次回に続きます!

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金色のガッシュベル#139

「せめて裏切りの代償にの巻」

封印を解かれ動き出した巨大な魔物・ファウード.魔界に転送されるまで海溝に沈んでいてもらうという清磨の策はあっさりと崩れ,リオウは転送装置までも止めてしまう.一刻も早くファウードを止めなければ世界は壊滅してしまう.ガッシュたちは再度ファウードの口から内部に突入し,リオウのいる脳のコントロールルームを目指す.
脊椎上部に続くエレベーターから第6脊椎のホールに上がったガッシュたち.モモンの能力で2本の道が上まで通じていることがわかり,一同は2つのグループに分かれて上に進むことにする.

原作展開を逸脱し未知の領域に飛び込んだ「ガッシュ」.正直あのペースで原作を消化しているとあっと言う間に追いつくことは元々目に見えていたんだけど,まさか原作者が怪我したり声優が大変なことになったりするとは思ってなかったからなぁ(苦笑).とはいえ恐らくこの先の展開の大枠については原作者から伝えられているはずなので,途中は原作とはかなり違うものが描かれるとしても,最終的には同じ終着点へと収斂していくのでしょう.罠がてんこ盛りに違いない2つの道の先,その結末に待つのは一体何なのか.

山よりでかくて凶暴なファウード.それを海溝に沈めて時間を稼ごうと狙った清磨の計略は前回ラストでものの見事に大失敗.転送装置を止められた上に日本を上陸ポイントにされてしまってさあ大変! まさかあの巨体が泳げるとは誰も思わなかったわけだから失敗したのも無理ないでしょうが,それでも指揮官としてこの事態をなんとかする責任は,清麿の肩にさっきよりも重くのしかかります.
重責を負わされた中学生の出した行動方針は,全員で再突入してメインコントロールルームに入って動きを止める.無策の突進に限りなく近い結論ではあるものの,それ以外の手段が全て脳から解除されてしまうなら無茶でも侵入して機能停止させるしかありません.自分たちも世界の人々も誰一人死なせぬために,残った6時間で不可能を可能にするしかないのです.…夜明け前,転送装置を動かして封印を解くまでには希望の光がちらちらと見えていたけれど,夜明けを越えた今は希望の光はあまりに遠くて暗い.けれど諦めてしまったら本当に全てが終わってしまうことを,清麿だけでなくここにいる全員がよく知っています.
ファウードが泳ぐ最中の息つぎをなんとか止めて,もう一度口から侵入することに決めた一堂.息を止めるのはもちろんこけおどしのスペシャリストであるキャンチョメ.ディカポルクで目の前に突然現れることによって気を引いて,その隙に全員で危険な口中に再突入! …人数がかなり増えているので足役のウマゴンとか大変そうですが,この疾走は止まれない.口元はなんとか通過できても,後から追いかけてくる海水に飲まれれば溺れて終わってしまう!
必死で走りまくって海水を逃れ,前回通った胃ではなくその手前の血管通路へと抜ける一同.ここでようやく足役解放.たぶん他の連中よりも余分に疲れていそうなウマゴンはご苦労様です.この先のバトルで疲れの影響が出ないといいんですが.それぞれの足で進むアップダウンの激しい道の先にはエレベーターが.ファウードの中枢,脊髄上部までいける素敵に便利なエレベーターです! …せっかく神経の中枢に来たのなら,ここで脊椎をぶっ壊して下半身をコントロール不能にしてもよかったかも.泳げなくなるから沈むだろうし…あ,一緒にガッシュたちも沈んでしまうからダメか(苦笑).
この便利なエレベーター,侵入の難しい脳のすぐ近くにまでいきなり上がれるけれど,敵の基地のど真ん中で一時的に全員が狭い部屋に閉じ込められるから襲撃されたら一網打尽.正直罠にかかりにいくようなものようなもの.ただしガッシュたちには罠を回避する余裕すら残されていないわけで諦めて全員で搭乗.…それでもやっぱし何の策もなしに乗るのはどうかしている(苦笑).たぶん全員疲れてまともな判断ができなくなっているのかもしれません.
で,同じようにきっと疲れでまともな判断ができなくなっているのがリオウ.ファウードの中枢に引き込めばガッシュたちをファウードの中に閉じ込めておけるという判断でろくな罠もなく第6脊椎に侵入させてしまうんだけど,脳からいくらでも妨害できるならガッシュたちを体内で泳がせておいたほうが良さそうな気が.どうせ上がってこようとするんだから,そのルートにあるだけの罠を張りまくっておけば面白いように自爆してくれたはずなのに…やっぱし眠かったんだろうなぁ.さらにこれも寝不足に違いないザルチムは,今後を考えると本当に大切なことを忘れてしまっています.
辿りついた第6脊椎のホールには沢山のルートが.こんなときにこそ大変便利なモモンが気配探知の末に推奨したルートは2本.この2本に関してはどちらが本物なのかがここではわからないということで,現在のチームを2つに割って,2チーム2ルートで同時に最上層を目指すことになります.

清麿がさくさくと分けた2チームは,ガッシュ・ウォンレイ・ティオ・リーヤのガッシュ…ではなく清麿チームと,アース・カルディオ・ウマゴン・キャンチョメ・モモンのアースチーム.それぞれの要は清麿とアース.魔界の装置を操作できる2人のどちらかを脳に押し込むことが,ここから先の闘いの目的となります.随分と移動力が偏ったチーム編成になってますが,この先長距離移動する機会が減ると踏んで,逆属性の組み合わせによる戦力強化に賭けたんだろうか.でもこれでは片方のルートが失敗だったときにすぐ戻ることもできないし,罠からの高速離脱もできないのでバランスがいいかどうかには疑問を感じます.あと,飛び道具のキャンチョメとモモンを同じチームに入れるのもどうだろう(苦笑).…何はともあれ,この先誰一人死なせずにファウードを止めるため,一同は二手に別れます!
先を急ぐ清麿チームでは,久々に仲間に戻ってくれたウォンレイが己の覚悟を伝えます.リィエンと世界を天秤にかけ,結局世界を裏切った自分を責めるウォンレイ.裏切ったなんて思っていないと仲間は言ってくれるし,「今俺たちと行動をともにしているのは,ウォンレイ自身の意思だろう? だったらそれで十分だ」などと優しい言葉までかけてもらえるわけですが,今のウォンレイにはそんな優しさすらも痛いはず.
一方アースチームもやっぱり必死に移動中.アース・カルディオの新参の強面ペアと,ウマゴン・キャンチョメ・モモンの楽しいトリオがこの先うまくやっていけるかどうかがちょっと心配です.こちらのルートには鮫マッチョなファウードの防衛システムが山ほど登場.チームリーダーのアースが直線様のルートを生かして剣を振るって退けていきます.次々敵が沸いてくるとしても通路は狭いので,計画なしにわらわら出てくる雑魚ではアースの進撃はそう簡単に止められないでしょうね.
そして清麿チームの前には本格的な妨害が.雑魚妨害はなかったものの,ホールでは中ボスクラスのロデュウがお待ちかね! しかもこいつ,数の多いガッシュたちを前にしても獲物が減ったとおどけて悲しんで見せる.…こいつってこんな戦闘バカだったっけ? 以前友達を巡って南の島で闘ったことのあるガッシュとロデュウの間には一応因縁があるわけですが,ここにはそれよりも重い因縁を持つ2人がいました.全員でかかってきても勝てると余裕なロデュウに対し,その必要はないと進み出るのが…ウォンレイ.
ウォンレイとリィエンには平和な日々をロデュウの訪問で見事にぶっ壊されたという実に重い因縁が.ガッシュに救われるまで自分たちの意に反した行動を無理やり取らされてきた被害者としては,ロデュウはぜひとも己の手で仕留めたい相手.ゆえにウォンレイはここでリィエンと2人で残り,全員のための盾になることを宣言します.
仲間のためなら命を捨ててもいいと考えているウォンレイは,恋人と世界を天秤にかけてた状況で恋人を選んでしまったことと,両方を救うという真の回答をガッシュに見せつけられたことにより,自分に王になる資格がないことを強く自覚してしまいました.どんな過酷な状況であっても一人を選んで皆を切り捨てるような者では,全てを守る王にはなれないというわけで.そんな悲しい自覚を埋めるためにウォンレイが選んだ道こそ,王になるべき者を守る役割.全てを守るのが無理ならば全てを守ってくれる一人を守る.踏み台,捨石となる覚悟です.
王の座を目指してここまで勝ち残ってきた魔物にとっては,敗北宣言に限りなく近い決意を抱いて立つウォンレイ.けれどそれによって自分の納得する王が生まれてくれるなら,それは自分が王になることと同じくらいに素晴らしいはず.リタイヤ覚悟で壁となるウォンレイと,彼にどこまでもついていくリィエンの心はもはや曲がることなく,ガッシュたちは2人を案じながらも置いて進むしかありません.「必ず追いついてくるのだぞ!」とガッシュは言うけれど,笑みでしか応えることができないウォンレイ.それはきっと….

そしてはじまるウォンレイの突出と華やかな体術! 展開される高速の体術,小気味いいカンフーアクションはシリーズ中でも滅多に見ないほどに実に気合の入った凄い画で,いきなりの大迫力にさすがのロデュウも壁に吹っ飛んで呆然.ついでに見ている視聴者も呆然(笑).謎のビームでどーんどーんというバトルが普段多いからこういう肉弾戦はとても新鮮です.
もちろん魔物がたかが蹴りで壊れるわけもない.けれど仲間を裏切った罪を雪ぐためには,ここから一歩も引く訳にはいかない! ウォンレイとリィエンの悲壮な戦いぶりについては次回たっぷりとやるようなのでお楽しみに.さらに未だにザルチムがうっかり忘れている2人が動き出すとこのバトルの構図がまた一転するはずなのでそれも気にしつつ,次回に続きます.

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1月開始新番組チェック・1とかアンケートの結果とか

正月明けで通常営業になるのかと思ったら2話連続でやられて録画を失敗しがちな昨今,皆様無事に視聴していらっしゃいますでしょうか? 今日は「BLEACH」と「ジャぱん」,明日も「アイシールド21」が2話連続.新番組チェックの横でつい忘れがちになりますが,予約は忘れたくないものです.
で,そんな2話連続を先週末の深夜帯に食らわせてきたのが「蟲師」.原作に忠実でありながらも演出の素敵な芸が拝める良い作品なんですが,見逃しやすい2話目の演出が五十嵐監督神でありました.凄まじくいい仕事してたんだけど,一体何人が見逃してしまったのやら…(苦笑)

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さて,新番組感想で書けそうなものを半分くらい.「練馬大根」すげえなぁ.

-→△ キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE 2
原作未読,前作視聴済み.以前ぶちぎられたシリーズの続編とはいえ,これまでのあらすじがまったくない状態でいきなりはじめるのはどうなのか(苦笑).確かにチェックしているマニアは前作を見ている可能性が高いけれど,こんなときこそ総集編で始めるべきなのに….喜ばしいのは主題歌の変更.たかがそれだけのことでぐっと「キン肉マン」らしくなったのがうれしい.

-→△ マジカノ
原作既読.これはまた作り手の個性を思いっきり出してきたなぁ….原作は良くも悪くもテンション一定なんだけど,アニメではギャグとそうでない部分のテンションが大幅に違っているところにやや違和感を覚えます.ただし作っている間にギャグ部のテンションがもう少し落ちるか,シリアス部のテンションがさらに上がって全体的な統一感が出ることは十分考えられるので様子見.

◎→△ 落語天女おゆい
結構期待してたんだけど,これはかなり難しいなぁ.普通なら登場人物のナレーションでさらっと流すような設定部分をわざわざ作っちゃってるところがものすごく不安.登場人物がそれなりに多い上に中心となるキャラの引きが弱いので(明らかに歌丸の方が立っている)このゆっくりしたテンポだと散漫な印象のままで終わってしまうかも….

△→? それゆけ!徹之進
なんだこの微塵も共感できない世界は(笑).この時間帯に放映するにしては気合の入りすぎたバカ設定がてんこ盛りにされているわけですが,その珍妙な設定のどこにも視聴者が寄って立つためのまともな正義も常識も良心もないってのが凄い.とはいえ実際の本作の構図が明らかになるのは次回のようなのでちょっと様子見.あの混迷の世界のどこかに揺るがぬ良心があるのなら,恐らく楽しめるものになるはずです.

-→○ Fate/stay night
原作未プレイ.面白い! 今期のアニメの中でも画に関してはトップクラス.よくある召還バトルもののようだけれど,キャラがとても魅力的なことに引きずられて物語の行方も大変楽しみです.音楽もなかなか.これだけ高いレベルなら,女性キャラだってありきたりの属性の組み合わせでは表現しきれない複雑な「人間」として描いてくれるかも….楽しみです.

△→○ 陰からマモル!
原作未読.でも原作の良さがいい感じに出ていることはわかる.このほんわりと緩い雰囲気は,「ドッコイダー」ととても良く似ています.あまりにもスローペースで鈍すぎるヒロインはともすれば反感を抱かれやすいものだけど,彼女の場合は恋愛に関してだけはまともな感性を持っているってところが抜かりない.さらにわかりにくい嫉妬とかしてくれるともっと可愛くなるに違いないので,そんな仕草を見せてくれるといいなぁ…(笑).

◎→◎ 練馬大根ブラザーズ
おっさんがおっさんのセンスでつくる「大人」のためのアニメ.浦沢御大とナベシン監督が織り成す一般的なオタクを全力で置き去りにするネタの濃さとダメさが大好きだ! 恐らく,折角深夜なんだから大人が楽しいものを作ろうと考えてこうなっちゃったんだろうけれど,想定されている「大人」が間違いなく壮年より上ってのがもうどうしたらいいのやら…(苦笑).その下品さもひっくるめて大変にアダルトな作品なので,ドンペリ様を舐めたこともない青少年にどう評価されるのか大変に興味深いです.残り5分でもぱたぱたと話を畳めてしまう作り手の凄さとともに,腹いっぱいに楽しんでゆきたい!

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ついでにアンケートの結果もまとめておきます.

 1.ボーボボレビュー 590
 2.ガッシュレビュー 568
 3.陰陽大戦記レビュー 395
 4.アストロ球団レビュー 361
 5.ジャぱんレビュー 346
 6.レビュー以外の記事 333
 7.その他のレビュー 310
 8.しりとり竜王戦レビュー 303

皆様に愛された「ボーボボ」と「陰陽」,レビューも沢山読んでいただいたみたいで,どうもありがとうございました.「ボーボボ」はかなり長い間書いた作品で,大変だったけれど極度に書き込むレビューのスタイルを作ってくれた作品なので思い出深いです.ぬのマグカップは未だに使ってますよ!
「陰陽」はここでレビューを書きはじめてからはじめて深くはまり込んだシリアス作品で,どれだけ書いても書き足りないのが大変でした.毎回ごっそり削ってたのにあの始末で申し訳ない(苦笑).あんな風にはまり込むのは5年に1回くらいにしたいものです.ちなみに「ボーボボ」も「陰陽」もDVD絶賛リリース中なので,余裕のある奴は買うように.
その間にはさまっているのが現在放映中の「ガッシュ」.4月以来順調に回を重ねてきたもののついにアニメが原作に追いつくわ原作者が怪我するわとここに来てかなり迷走してます.その危うさも含めてこの先も書いていきたい.「アストロ」はそれなりに読んでもらえているのかな? ビクトリー球団戦は毎回書いていて面白かった.「ジャぱん」はモナコカップ編で自分自身も燃え尽きた感じがする…(苦笑).「しりとり」はのんびりペース.個人的な記録なので解釈の正確さは期待しちゃダメです.

さて,久々にアンケート替えときます.右上をぽちっとどうぞ.

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写真・年末年始帰省ツアー2005-06:2

新番組目白押しの昨今,皆様いかがお過ごしですか? 自分は今期のレビュー対象を絞り込むべく,いつものようにレビュー用のメモを取ってみてるんですが…思っていた以上に落語が書きにくくて悩み中.ここは圧倒的に書きやすかった忍者か,あるいは犬に切り換えるべきなのかもしれません.

とまあそんなことはともかく(笑)前記事の続きです.
雪はパウダースノーで日中踏んでもあまり溶けない奴ですが,気温は-20度とかなので余程のスキー好きか寒さ耐性のある奴にしかお勧めできません.風景としては綺麗なんだけどね.

薪ストーブはとても暖かい.燃料はもちろん薪.一度に沢山薪を入れると凄く熱くなるぞ.そうでないと寒い日は辛いもんなぁ.

 

晴れた日はどこまでも良く見えるんだけど,ちょっとでも吹雪けば幹線道路もはいこの通り.平らなところで吹雪くと道がどこにあるのかすらわからなくなってしまうので,雪に埋もれない高いところに道の端を示す標識があるのです.

 

暗いところに雪が舞っているのが見えるかな? これは帰る日の様子なんだけど,雪がこんな降り方をしていると「飛行機飛ばねえんじゃねえか?」とついつい不安になってしまうもの.ちなみにもし飛ばない場合には即刻JRで札幌に向かう予定でした.新千歳のほうが便数が多いし,空路の復旧も速いに違いない.

実際はちゃんと飛行機は飛んだので一安心.もちろん除雪車は雪の中でフル回転していたけどね.

 

こうして自分の短い年末年始は終わったのでありました.羽田に戻ったらやたらに暖かかったです(苦笑).
寒い時期にわざわざもっと寒いところに行くのは正直お勧めできないわけですが,北海道出身者の場合は体を鈍らせないためにも年1くらい冬に行ったほうがいいんじゃないかな?とか適当なことを書きつつ,今回の旅行のまとめといたします.

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写真・年末年始帰省ツアー2005:1

このサイトではたまにおなじみの旅行写真記事です.年に2回程度しかない機会なのでちゃんと記録を取っているのですが,今回は実家で引きこもっていたのであんましバリエーションがありません.精神的な疲労はいくら寝てもなんともならんなぁ….ただし久々に飛行機が窓側だったので,眼下の画を撮れたのがうれしい.

29日昼,東京のはじっこの空も快晴.空港はさすが2つに分かれただけのことはあって,人はそれほど混み合ってはいない.一番混んでいたのは空港ビルの最上階にあるレストランだった.

 

ただしどの飛行機も満席で,さらにその飛行機までバスで運ばれることに空港の込み具合と田舎の冷遇ぶりを痛感する.込み合った時期でなければ空港内から直接入れるんだけどなぁ….
関東の空から下を眺めるとスモッグと地面の色で灰茶色なんだけど,北に向かうほどに空気と地面の色が変わっていく.

 

白いところは雪が積もっているところ.海から離れた山地に雪が積もっている.低いところや海や人間の活動は暖かいので雪が見えない.その間くらいにある住宅地では,きっと雪かきしているに違いない.ご苦労様です.

そして到着した故郷の景色! あまりの寒さにもはや溶けもしない雪だらけ.空気はとびきりきれいなんだけど,あまりの寒さに鼻が痛くなる悲しみ(苦笑).

このように,白樺が道端に無造作に生えている北の右端の方の景色,続きます.

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金色のガッシュベル#138

「道は分かれて見えない先への巻」

魔物たちの最大呪文の連打によって封印が解かれ,ついに復活した巨大なる魔物ファウード.一歩歩けば山を越え巨大な鯨も一飲みにするこの魔物を,リオウはコントロールルームである脳から自由自在に操っている.呪いが消え,囚われていたティオたちや無理に従わされていたウォンレイたちはガッシュ側へと戻ってきたが,ファウードは命令に従ってガッシュたちに襲いかかる.しかしこれに対して何の準備もないわけはない.まずは5分.ガッシュたちは清麿の言葉を信じて生き延びるために逃げ回る.

正面から闘えば絶対に勝てない相手を目覚めさせてしまった「ガッシュ」.あまりに巨大なファウードはこれまではバトルの舞台であり状況そのものだったけれど,目覚めて動き出すことで1つのキャラクターとしての個性をも得ることになります.原作では大変にでかい図体の割に不思議と行動が子どもっぽく,その異様なミスマッチがどうにも魅力的であったわけですが,アニメではその可愛らしい部分よりも大きさと野蛮さが強く押し出されるようです.正統派の冒険ものとしてはこの先体内を滅茶苦茶にしていく予定の相手に感情移入させるのはまずいという判断なのかもしれませんが(苦笑)あの無邪気っぷりをアニメでも見たかった気はしますね.

前回ラスト,やっときた主役たちの渾身のバオウを最後の鍵としてスタンバイからついに目覚めたファウード.これまでは謎の結界に包まれて外からは見えなかったものの,地図に載っちゃうくらいに巨大な魔物がついに動き出します! 下手な特撮怪獣よりでかく,よくいるアニメのラスボスのように宇宙で待っていることもないこの巨体は現実感溢れる脅威.ニュージーランドも大変です.鯨を一呑みにするような相手だから,ただ歩いただけで地震とか土砂災害とか津波とか絶対起きるもんなぁ.羊とか魚とか見えないけど足元で逃げ惑っているに違いない.
さて,このでっかい化け物を己の持ち駒としているのがリオウ.既に頭に入って額の石を光らせながら,ファウードを自在に操っております.しかも外にいる連中には己の幻像しか見せないってんだから実に用心深い.確かに今まで自由意思で仲間となっていた連中はファウードの横取り目当てなのが見え見えで,もう絶対襲われるって場にわざわざ生身を晒すバカもそうはいないんだろうけれど.
案の定リオウに反旗を翻したロデュウとキース,けれど幻覚に術が効くわけもなく,逆に巨大な主砲で威嚇射撃なんかされちゃたまったもんじゃない.凶悪な災害レベルの威力に小さな敵味方たちはシリアスも忘れてただただびっくりするしかありません.地震や火山噴火や津波に類した能力を自在に操れるとなれば,王を巡る闘いが大変有利になるのは間違いなし.千年前の魔物の1人が持っていた石板化の能力もかなり厄介に思えましたが,ファウードの存在はこの闘いそのものをぶっ壊しかねません.これは明らかに反則だと思うのですが,罰則はないのかな?
ファウードに集まった魔物とパートナーどもにその素晴らしい力を示した上で,手下になるなら助けてやるし力も分ける,とまたも勧誘してくるリオウ.それに応えて誰よりも早く従ったのがザルチムで,他のリオウの協力者たちも次々とリオウの元へ.元々ファウードの凄い力の傍にいなければ勝ち残れないと判断している連中のはずなので,最後に闇討ちして王になるにしてもひたすら補佐して魔界で取り立ててもらうにしても,こちらの道を選ばねばならないようです.結果的にはチェリッシュ組やロデュウ組,キース組も皆再度リオウに従うことになります.
さて,ファウードの復活によって呪いからは解放されたものの,当然リオウの仲間にはなれないのでやっぱり命が危ないガッシュたち主役側の皆様.もちろん清麿はファウードを魔界に帰す機能を見つけて実行してきてはいるのですが,その機能が機能するには最低でも90分が必要.ファウードをあの短時間でハッキングしただけでも奇跡に近いんだから,仲間の皆さんは文句を言わず逃げ回ってください(笑).もちろん清麿だって何の手も打たずに逃げろと言ってるわけじゃありません.彼なりの「90分を生き延びるための罠」ってものが一応仕掛けてはあるのです.
これから90分を生き延びるために,まず5分全力で生き延びろ!というのが清麿の指令.とはいえさっきバオウを撃ったばっかりの清麿には体の力が残っていない…割には妙に元気そうなのが気になるんだけど(笑)ともかく一応体はろくに動かせません.通常の術の力とバオウを放つための力は別系統のようなので,通常の術を使った累積でバオウは使えるようになっていたし,ここまでの休憩で通常の心の力もある程度回復していたってことなのかな.そんなわけで体が動かない割には術の使える清麿は,気遣ってくれる周囲を構うなと恫喝.ガッシュへのラウザルクで回避しています.
結局仲間にならなかったガッシュたちをファウードの指ビームを使って消去しようとするリオウ.けれどここで清麿が仕掛けた罠発動.指ビームは空へと逸れ,そういえばさっきの手法も海にずれていたことが今になって発覚.これぞ清麿がぎりぎりまで粘ってファウードの照準システムをクラックしていた成果! 完全な無力化は無理としても,大量殺戮兵器の照準を空や海に逸らすことができれば被害は小さくなりますからね.
ここまでの凄い働きが明らかになることで,改めてリオウに厄介だと認定された清麿.確かにガッシュ側の実質のリーダーは彼なので,まず清麿を潰そうとするのは実に正しい.迫るファウードの拳に対し,ザグルゼム2発+ザケルガで対抗しようとする動けない清麿…元気なんだか弱ってるんだかわからない(苦笑).しかしその術だけでなく,仲間全員で最強術を連携させても2人の命を救うのがやっと.さすがはファウード,魔物たちの術はほぼ効かないと言い切ってもいいのかもしれません.

拳の直撃からは逃れたものの,吹っ飛ばされて胸から海へと落下していく清麿とガッシュ.そしてそれを追うように落下してくる,ティオたちとキャンチョメたち.助けるななんてふざけるな,いなくなると困ると空中で激しいクレームです(笑)! ここまで仲間とか世界とか自分以外のもののために力を尽くしてきた2人なんだから,その2人をここで見捨てたら仲間の名が廃るってもの.さらにアースやウォンレイの場合はでっかい借りができてしまったので,今後事態が収拾されるまではどんなことがあってもガッシュたちを裏切ることはできないでしょう.…ガッシュが選んだ第3の道は,全てを生かすための大変に険しい道.全ての中にはもちろんガッシュたちの命も含まれます.こんな険しい道に皆を誘導することになった者として,自分の思想を仲間から主張してもらえるのは,なんてうれしいことなんだろう.
やっぱり主役はチームワークが命.清麿も気を取り直し,この状況から全員で助かるための指示を出します.キャンチョメのポルクで巨大なパラシュートをつくって減速,カルディオに洋上を凍らせてもらって足場を確保し,さらにモモンの術で全員の落下速度をさらに減速して無事着地.誰一人死なせずにファウードから世界を救おうとする,小さいけれど強い力がここに集結! さらにティオのサイフォジオで清麿の体を回復させて,全力で生き抜く残り2分!
ビームやミサイルは逸らせてもファウード自身の体は逸らせない.海上の氷目がけて打たれたファウードの拳を,各々強化しながら回避した上,それぞれに腕や足を上って巨人の体に張りついていく.…確かに攻撃されにくそうだけど,真っ先にティンコを目指すファルゴレは恥ずかしげがないなぁ(苦笑).体中を跳ね回る小さな虫はなかなか潰せないもの.リオウの命令を受けてファウードは一同を殴ろうとするも.本気で逃げている一同はかすめるけれど当たらない.特に有能な足として機能しているのが分身キャンチョメ.普段の弱虫ぶりが微塵もないキャンチョメの大活躍は,つきあいの長い味方は特に違和感を覚えるようです(苦笑).画面せましと繰り広げられる迫力の逃避行は,久々にキッズ向けらしいなぁ.
互いに助け合いながらも間一髪で避けていく一同.その中心にいる清麿が何かの考えて超短期戦をわざと指示していることにようやくリオウは気づくものの,調べ始めたときはもう遅い! 清麿が最後に仕掛けていた罠がここで炸裂するんですが…この先の展開に敵味方とついでに原作を読んでいる視聴者までもがびっくりすることになります.
清磨の指示が示していた5分後の罠は,これまでファウードを移動させてきた瞬間移動機能.どうやら帰還装置よりはずっとハッキングしやすかったらしいこの機能によって,ファウードとそこに捕まるガッシュたちは現在地からすぐ傍の洋上に転移させられます.事前にファウード上部に移動していたガッシュたちはすぐさまファウードより退避!
魔物であるリオウは知らなかったようですが,ここはどんなでかい奴であってもはまる海中の巨大な落とし穴.ファウードの何倍もの深さを持つ地球有数の亀裂,ケルマディック海溝! さすがにここに沈んでしまえば,ファウードだって簡単には出られない.その間に魔界への転送送地が機能して誰も殺さぬうちに巨人は帰還する! …そんな罠の成功にガッシュたち全員で勝利の叫びを上げたなら,ファウードが…泳ぎやがりました(笑)! あの大質量が,泳いでる!
よく考えてみればファウード自身がいくら巨大でもその内部にはかなり広い空間があって,しかもそこには人間や魔物が呼吸できる空気が満ちていました.鉄でできた巨大な船が沈まぬように,ファウードときたら泳ぐのに必要な浮力を持ち合わせていたわけです.…まあ,清磨の精一杯の計算がいきなり覆されるのはこれまで何度もあったことなので特に驚きもしないんですけども(笑)ここまで話が大きくなったところでやらかすなんて,本人はさすがにショックだろうなぁ(苦笑).
リオウまでビビらせながらも不発となった清磨の罠.しかもリオウは清麿の小細工を警戒して内部までチェックしちゃったから洒落にならない! 恐らくはザルチムの魔物探知能力でガッシュたちの出自は明白になっていたから,最初のターゲットを日本に決定.しかも清麿が必死で仕掛けた帰還装置へのエネルギーまでカットしちゃった! …この展開にはキャラ以上に原作を知っていた視聴者がびっくり.これは,ここから相当話数のオリジナルを挟むってことだよな?
原作同様,ここまで己の能力で忠実に積み上げてきたものをいきなりひっくり帰されて呆然の清麿.とはいえ目の前の脅威をそのまま放置してしまえば大切な故郷は壊滅する! 世界の危機を目前にすれば「内部に入り,ファウードを直接止める!」と言うしかないじゃないですが.全員の力で,もう一度!

さあはじまったオリジナル展開! 順調に進みすぎてもうすぐ原作に追いつくところだったわけですが,この先のどこかで大幅なオリジナルを入れてしばし繋ぐことが確定です.この先に待っているに違いないのは原作読者も知らない未知の世界.やっぱり他の臓器の魔物と闘ってみたりテッドが早めに参戦したりリオウ側の連中の深い掘り下げがあったりするのか? 一応,この手のお約束だと遠隔操作は直接手動で解除できるのが常なんだけど…何はともあれ原作者が復調してシリーズにケリをつけるまで製作側は引き伸ばせ! 次回に続きます!

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帰省終わりましたとか12月終了アニメ雑感2とか

お正月が終了し明日からは営業日でちょっと寂しい今晩を皆様いかがお過ごしですか? 自分は実家から戻って参りました! 行ったと思ったら真っ直ぐ帰ってきた感じでどうにも複雑な気分ですが,とりあえず吹雪による欠航とかに巻き込まれなくてよかったです.

帰省ツアー用写真からまた1枚先行.今日の道東の路.寒い!

先日から設置している

「あけましておめでとう」

に沢山のあけましておめでとうをありがとうございます.いぬとミオルさんとC.Mayaさんはコメントもありがとうございます(笑).今年もどうぞよろしくお願いいたします.

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12月終了アニメ雑感の続きです.数字は私見:一般:電波.スペシャル番組つき.

アリア 3:3:1
穏やかまったり.アクアという健全極まりないヒーリング空間を手堅く描いていて,深夜に癒されるには最高の作品です.空気を楽しむアニメなので物語が大きくうねったりすることは一切なく,しかしその変化のなさが視聴者の郷愁を否応なしに揺るがします.色彩の素晴らしさと音楽の美しさは素晴らしく,都会の喧騒に疲れた現代人ならいきなりツボを突かれてついつい泣かされても仕方がないかもしれません(笑).ただし,原作にあったより濃密で広い空気はアニメ化に当たって綺麗に拭われてしまっていて,そこがどうにも物足りない.深夜のマニア向け作品としてはあまりにも普通で,バランスは抜群なんだけど小さくまとまりすぎている印象が強く残ります.折角の深夜なんだからもっと客は選んでもいいと思うんだけど….

パラダイスキス 4:3:1
スタイリッシュに青春のある局面を見事描いた短編.監督のわかりやすい作家性はさすがに回を重ねるごとに薄れていきましたが,構図や背景は徹頭徹尾小林節.原作由来の美しく個性的でなおかつ現実感のあるキャラを飾った素敵なデザインも魅力的でした.これはアートディレクションの勝利でしょうね.最初は分離気味だった様々な要素はステージという非日常に向かって加速度的に一体感を増し,けれどそれが終わって日常に戻れば,非日常に逃げていた者たちは現実に向かって歩かざるを得ない.あまりに美しすぎて非現実的な描写に溢れても,その本質は誰にでも訪れる青春の高揚と儚さで,そこが手がかりになって大人なら誰でも物語の中に入り込むことができたわけです.内容からすれば12話という話数も適切で,見ごたえのある良い深夜アニメでした!

スペシャル番組
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
前半と後半の様変わりの激しさが語り草となった「ファフナー」の前日譚.シリーズを見た者だけでなく初見の者をも引き込む絶妙の語り口に圧倒されました! 映像,特にメカアクション関連も凄まじくパワーアップしていましたが本当の見所はそこじゃない.短く挟み込まれる本編主役たちの描写に本編ではもういない前史の主役たちの生き様が見事に映えて,1つの作品として完結しなからも彼らの守ったささやかな未来の行方を視聴者に見たいと願わせる.ここまで物語の力を見せつけられたのは久々です.フォーマットは特攻モノなんですがギミックによって最後まで希望を持たせるところも実に小憎らしくて切ない.
「ファフナー」初心者はぜひ本作から入っていただいて,前半は総集編DVDでこなしたあとで(笑)後半を1話ずつご覧いただきたいと思います.あの前半さえなければ傑作と言われたこのシリーズをぜひ再評価してあげてください.お願いします!

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あけましておめでとうございます

皆様,今年もどうぞよろしくお願いいたします.
急がずゆっくりと作品を味わっていきますので,ぜひのんびりとお付き合いください.
昨年同様の「あけましておめでとう」を設置しておきますので,お気軽なおめでとうなどいただけるとうれしいです.

「あけましておめでとう」

あ,名前なのですが,友人・知人はちゃんと書いておいてください(笑).

薪ストーブの上で焼いている餅.

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新年は1月スタート番組をチェック! MOON PHASEさんの新番組表から抜粋です.

- 1/4(水) 25:00 テレビ東京 キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE 2
- 1/4(水) 26:45 テレビ神奈川 鍵姫物語 永久アリス輪舞曲
- 1/5(木) 25:45 テレビ神奈川 マジカノ
◎ 1/7(土) 25:30 テレビ神奈川 落語天女おゆい
△ 1/7(土) 08:00 テレビ東京 ワンワンセレプー それゆけ!徹之進
- 1/7(土) 24:30 テレビ神奈川 タクティカルロア
- 1/8(日) 25:30 テレビ神奈川 Fate/stay night
△ 1/7(土) 26:50 テレビ東京 陰からマモル!
△ 1/9(月) 26:15 テレビ神奈川 LEMON ANGEL PROJECT
◎ 1/9(月) 25:30 テレビ東京 おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ
△ 1/11(水) 25:30 テレビ東京 かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~
○ 1/12(木) 24:35 フジテレビ 怪~ayakashi~ Japanese Classic Horror
○ 1/14(土) 25:00 テレビ神奈川 プレイボール 2nd
◎ 1/22(日) 23:30 アニマックス 吟遊黙示録 マイネリーベ -wieder-

…チェック本数ちっとも減らないなぁ(笑).そしてtvkだらけ.
今回は以前から大変楽しみにしていたのが2本.御大が萌えに挑むというか戯れる「練馬大根」はどんな出来だろうと書きますし(笑),企画そのものの珍妙ぶりに琴線をかき鳴らされっぱなしだった凄い色モノ「おゆい」も楽しみ.1月下旬,最後に控える「マイネ」第2シリーズも,ぜひ前シリーズと同じく笑い涙目になれる出来を期待しています.
ノイタミナ第3シリーズの「怪」はスタッフからするとこれまでで一番の冒険になりそう.一般人にもオタクにも敷居の高い作品にならなければいいんですが.「プレイボール」はあの続きがぜひ見たかったので素直にうれしい.当たりハズレが激しそうな項目には△をつけてみましたが,「徹之進」はまさにダークホース.お前ら一体そこで何するつもりだとゾクゾクしますよ! 「陰からマモル」は原作者ゆえに,「LEMON ANGEL PROJECT」は企画の珍妙さゆえに,「かしまし」は漫画の良さゆえに,楽しみにしています.

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