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金色のガッシュベル#141

「気持ちはわかるが落ち着いての巻」

世界の危機を救うため,2手に分かれてファウードの脳を目指すガッシュたち.アースたちが通過しようとしたホールには2体の魔物が待ち構えていて,ウマゴンとカルディオが戦いを挑んだ.敵が息の合った攻撃を繰り出すのに対しウマゴンとカルディオの相性は最悪.先走って戦おうとするカルディオとウマゴンは同士討ちを繰り返し,頭に血が上ったサウザーはサンビームの助言を聞こうともしない.サポートシステムで他の仲間と分断された今,ウマゴンたちに勝機はあるのか.

長い戦いを経てようやくここに来たっていうのに,物語以外でどうしようもない困難に教われまくって気の毒すぎる「ガッシュ」.今回からガッシュ役の大谷氏が交替で,あの慣れ親しんだ声とはしばしの別れ.個人的にはたぶんあと2回も見れば今の声に慣れてしまうんでしょうが,この山場で主役の声が変わるのはあまりにも痛い.大谷氏には一刻も早く健康になって現場に戻っていただきたい.物語自体は笑いもバトルもなかなか冴え渡って愉快なのですが,そのことがかえって不在の大きさを増幅させてしまっています.

日本到着まであと5時間.ファウードを止めるために脳を目指すガッシュたちは2手に分かれて上へと進む.もちろんリオウも本気で仕掛けてきているので激戦連続.その結果前回ウォンレイがついに退場したわけですが,今回は一体どうなるのか? 前に進む度に仲間が削られていくとなれば,最上階に着く頃には人間界に残る魔物も大幅に減ってしまうだろうなぁ….ちなみに今回はアース側のバトルを主に扱うということで世界のフォルゴレ様がレポーター役に.主役はウマゴンとカルディオの馬型魔物たち.ただしそのコンビネーションには洒落にならない問題を抱えてる…というのを見えないカメラに向かい実況するフォルゴレの頭にも大変な問題が発生しているような(笑).こんな大変なときでもちゃんと笑いを挟みこむ,演出の遊びが楽しいぞ.
敵は両手の蛇を伸ばして攻撃する格闘タイプの魔物と,ウマゴンと同じく炎を操る魔物.冷気攻撃を誇るカルディオと炎攻撃に定評のあるウマゴンならば数の点でも力の面でも不足はないはずなんですが,どうしようもないほどにサウザーが生き急いでしまって悲惨なことに.サンビームが引き止めてもサウザーは勝手にカルディオとともに突出.そして2体がかりの敵にやられるという悪循環がこの先延々と続きます(苦笑).加えて,1体で自爆しているなら100%カルディオ組が悪いわけですが,あわててフォローに入るウマゴンの援護が完璧に逆効果なのが切ない.もうちょっと気の利いたフォローなら反感を煽り立てることもなかったはずだけど,あまりに間が悪すぎて2体同士討ち.これをきっかけに,サウザーはウマゴンたちを終盤まで邪魔者扱いしやがります.
若く殺る気満々のサウザーとカルディオ,そしてそんな2人にどうしても気押されるウマゴンの間で大変困った立場に置かれるのがサンビーム.チーム中随一のおっさんであり,大人ゆえの分別と優れた判断力には定評がある彼ではありますが,組みたい相手とのジェネレーションギャップは軽く落ち込みたいくらい.いくら仲間になったばかりだからって,面と向かってのおっさん呼ばわりはやっぱしひどいや….
サウザー組やサンビーム組が当然この世界を救いたいのに対し,敵は全員見事な厭世ぶり.魔物だけでなくこの世界に暮らすパートナーたちまでも,この世界は一度滅んだほうがいいという大変に困った論理を振り回します.彼らが目指すのは日本の次はユーラシア…サウザーの故郷にファウードが進撃していくことは自明で,それゆえに逆上し突出してしまうサウザーとカルディオ.家族を守りたい気持ちはよくわかるんだけど,敵の挑発にあまりにも安易に釣られすぎ.しかもカルディオとウマゴンの属性は真逆であるがゆえに相殺しあって,ガッシュ,あるいはアースとならば簡単だった連携もまったく成立しない!
ウマゴンなりのフォローも妨害にしか思えずに焦って怒るサウザーと,ここまで大人なりに我慢していたけれどついに我慢できずに怒るサンビーム.両者の意見は命令するな勝手につっこむなとまったく足並み整わない.で,この惨状を一番理解しているのは多分ここまで周囲で見守っている仲間たち.一応シリアス担当のアースやギャグ担当のエルやフォルゴレの意見も一致で,もうこれはなんともならんと残る3組は介入を決意するわけですが,その動きを察知した敵がファウードのサポートシステムの起動をリオウに願い出てしまい,透明の壁で分離されて介入不可能,2対2に!
ファウードの能力でホールを透明の壁で分断した敵たち.アースの豪剣でも斬れないほどの壁によって,ホール中央部に閉じ込められたウマゴンたちと敵2組!…って,ホールの出口ががら空きになってるんだけどそれでいいのか(笑)? 全てを捨てても時間内にアースを最上階に連れていくならば,ここはウマゴンたちの健闘を信じてアースたちはさっさと先に進むべきではなかったかと思います(苦笑).
蛇の両手に炎を纏わせるコンビネーションで攻撃してくる敵2体.この強敵を倒さねばならないはずなのに,カルディオが勝手に特攻かけてみたりウマゴンの介入がまたも裏目に出たりとどうしようもない(笑).カルディオとウマゴンは宿命のライバルとしておなじみであるわけですが,そんな2体が組めば最強!というのがこの手の作品のお約束のはずなのに,実際に組んだら相性最悪ってのはある意味新しい….
敵のコンビネーションと味方同士の激突で消耗していくこの惨状をなんとかするには,やはり自己主張が激しすぎるサウザーを一度黙らせなければなりません.清麿がいてくれれば例の魂の説教で強制的に2人をコンビに戻したに違いないけれど,今ここに彼はいないから現場にいる人間だけでなんとかせねばなりません.中でも何とかできる可能性が高そうなのは,「心は共鳴することができるはず」とか言ってみるエリー.狭量なサウザーに認められている数少ない仲間は,どうやって彼を黙らせるのか.

サウザーのテンパリまくりとウマゴンとカルディオの相性の悪さによって苦戦する馬2匹.もちろん敵の連携は効果的で1体で挑んでも絶対に勝ち目はない.このままでは敵に潰されてしまうのが目に見えているからこそサンビームが連携しようと必死に提案しているってのに,ファウードの脅威を止めることで頭が一杯のサウザーの返事は「うるせえ!ひっこんでろ!」 …壁さえなければこのバカは放っておいて残りの連中で先に進みたいところですが,このままじゃカルディオはともかくウマゴンまで退場させられてしまうからなんとかしなくちゃいけません.
てなわけでついに暴走するサウザーを黙らせるのがエリーの言葉.「ファウードが世界を滅ぼすのだ!」…サウザーとカルディオはエリーを認めて助けてくれた.同じ志を抱く者であるならば,エリーだろうとウマゴンだろうと相性が良かろうと悪かろうと協力することはできるはず.何より今ウマゴンとカルディオを置き去りにするのが気の毒なので動けないから,このチームの命運は2組にかかっているのだと過剰なプレッシャーをかけていきます! …さすがに世界の命運がかかっていると自覚すれば自分勝手な行動は取りにくいもの.そんなエリーの狙いにあっさり釣られてサンビームに「オヤジ! 何か作戦があるならさっさと言え!」と高飛車なままに歩み寄るサウザー…こいつ本当に面白いくらいバカです(苦笑).
ようやくサウザーが黙ったのでサンビームは互いの良いところを生かす.まずは蛇を振り回すほうを集中攻撃で片づける.格闘型らしくその体は相当丈夫なんですが,ウマゴンの炎とカルディオの氷を交互にぶつけることで無理やり物質をもろくして,腹を壊して中に格納されていた本の持ち主を外に出すことに成功! 実際透明の壁越しに炎と氷を交互に吹き付けられてしまったら,物質よりも中に入っているパートナーのほうが先にイカれそうな気もします.
残るは炎を放つもう1体.敵の最大呪文である巨大な炎に対し,氷の盾と炎の盾を交互に放つことで勢いを止める2頭.…しかしこの連携こそがサンビーム謹製の陽動! 魔物が術に夢中になっている隙に術の使い手をウマゴンが超高速でひっさらってチェックメイト! カルディオと並ぶと炎術にばかり目が行くものですが,ウマゴンが誇る特質は並み外れた機動力そのもの.見ていた仲間たちや視聴者の予想すらも軽々と超える足の速さによって,敵2体の倒滅が無事完了!

さて,主にサウザーの暴走が描かれている傍らで描かれていたのが専用機で再度ファウードに接近する外の仲間たちの様子.アポロと博士&MJ12は,未だにガッシュたちを支えるべく行動を続けていてくれました.特にファウード侵入時に乗機を壊されて死の淵を覗いたはずのアポロが,2日後には復調して復活直後のファウードに接近するなんてのはなかなかにタフではないかと.
しかしそんなタフな連中も,巨大な上に海を泳ぎ戦闘機すらもおもちゃ扱いなファウードにはさすがにぴっくり.うかつに近づけるはずもない上に,侵入口はいかにも危険そうな口しか考えられない.それでも仲間を送り届けるためにアポロは進路を計算します.届けたいのはもちろん,ナゾナゾ博士が連れてきたテッドとジード!
元々志半ばにして魔物を失っているアポロやナゾナゾ博士にとって,ガッシュたちは自分の希望を賭けることのできる貴重な相手.もはや託すことしかできない彼らは,テッドたちがガッシュたちの力になることを信じて中へと送り込みます! …実はテッドが探す大切な相手がリオウ側に属してしまっているので,本当にテッドがガッシュたちのために闘ってくれるかどうかはやや不確定なのですが….そして口中に飛び込むテッドたちの横を過ぎていく謎の影.あれは一体誰?
さて次回,先に進むほどに勝ち残る確率が減りそうなこの舞台に新たに仲間が投入されたのはうれしいことですが,そもそも敵の戦力は決して侮れないんだからバトルを挑む時は最低でも2組以上で立ち向かって欲しいです…いかにも生き急ぎそうな仲間をまだ抱えている清麿組は大丈夫なのだろうか? 次回に続きます.

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