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焼きたて!!ジャぱん#65

「原点だって進化するの巻」

桃屋の人に完敗し大勝負を落としたパンタジアの所持パネルはたった1枚に.さらにここまで連敗しつつも追い上げてきたサンピエールが第7戦に送り込んできたのはパンダ姿の無口な巨漢.その正体は以前サンピエールで店長を勤めていた模糊山.和馬に敗北したことでまともなパン道に戻った模糊山は,自身で作り出したスーパーベーキングパウダーの威力を試すためだけにあえて和馬の前に立つ.サンピエールの策略によって課題は蒸しパンとなるが,和馬はベーキングパウダーを使わない蒸しパンを作ることを決めた.

ついに見えてきたアニメならではの全ての決着.快調に1年半の道の最後を走る「ジャぱん」.ある意味作品的には極まったモナコカップ編を越えてもなお走らねばならなかった彼らですが.原作未完結のこのシリーズでも上手なアレンジできちんとクライマックスらしい盛り上がりを演出してくれるんだから立派なものではないかと.焼きたて9編は敵のリベンジ(&返り討ち)も1つのテーマで,今回と次回はそのテーマの頂点.思えばサンピエールとの抗争の歴史は彼との戦いから始まったのです.

前半.まさに最強の飛び道具を投入してきたサンピエールに敗北した上に絶体絶命となった和馬たち.いくらなんでも太っ腹で洒落のわかる素晴らしい桃屋には勝てないさ(苦笑).しかし窮地に陥ったのは敗北そのものよりも裏側で行われたパネル操作の影響が大きい.サンピエールの霧崎と焼きたて9プロデューサーは当然のように繋がっており,課題と条件を自由自在に操作していたわけです.…本来はスポンサーのパンタジアの方が小細工をしやすいんだけど,裏工作を怠ったのが裏目に出たご様子.金に限りがあるのは理解できますが,ことスタッフの囲い込みだけは絶対に金を惜しんじゃだめですよ.
たった1敗でパネル1枚にされてしまったパンタジアには,この先1敗も許されない.そんな深刻な場面でサンピエールが凄い人材ネットワークによって探し出したのが今回の刺客…パンダの着ぐるみの変態(笑).あの霧崎が認めた菓子パンのスペシャリストが和馬を叩きのめすために投入され,しかもテーマはそんなパンダに有利な蒸しパン.温泉で有名な下呂で人を癒すパンを作るのが今回の課題です.
で,割とあっさり判明する筋骨粒々としたパンダの中の人.菓子パンのプロで異様に無口なら…と和馬の名推理炸裂.知っている人で体がでかくて菓子パンが得意な模糊山のおっちゃん! このシリーズは原作を大幅に端折っているので,彼は少ない機会に再登場できてラッキーでしたね.
そして模糊山と言えば水乃.ロリな魅力を売りにできる素晴らしい人材であったわけですが,月乃対雪乃の抗争の激化の狭間で置いてきぼりを食らったところが気の毒.水乃自身は未だに雪乃の仲間ではないものの,今回は模糊山の願いを叶えるためにあえて彼の対戦を許しセコンドについたご様子.模糊山は自分が作り出したSBP(スーパーベーキングパウダー)の威力を試すために恥をさらす覚悟でここに出てきたのです.…やってることは求道者諏訪原と似たような感じですが,彼の場合は特定の材料に思い入れを持って挑んでくるところが違います.
ベーキングパウダーは重曹・クエン酸・酒石酸を混合したもの.数種の化学物質の究極配合を試してみたいと職人のわがままをぶつけてくる模糊山の気持ちを.和馬はあっさり歓迎します.これまでの戦いから向上心を持つ職人がどうしても自分と戦いたくなることはよく知っている.だから戦いを嫌がったり疑問を口にしたりすることもない.勝負に理解のある,いい主人公になりましたよね.ちなみに一流職人がパンダを着ているのは処理してない中身が大変なことになっているから.見るからに実は毛深そうだったから,あのぴっちりした着ぐるみの中には圧縮された毛が渦巻いているのかもしれません…(苦笑).
蒸しパンという一番得意な題材で挑む模糊山を下すのはたとえ和馬でも難しい.特に前回ノリ勝負で露呈した通り,和馬のパン以外の材料への工夫は超一流と比べればどうしても劣る.てなわけで既に劣勢のパンタジアに耳寄りなお知らせ.今回は蒸しパンに集中してもらうため,中の具材は番組で準備された共通のものを使うべし!ということで配給されたのが特産の恵那栗を使った100%栗の栗きんとん.素材選び段階でリアクション役を担っている河内の脳裏に浮かぶその味は,季節外れの南海のイメージ.特に麗しい月乃さんの水着姿が無駄に輝きありありと(笑)! 産地は山中なのにハマグリを思い浮かべてやまない恵那栗.見事な地域の特産品です.…これはうまそう.一回食ってみたいなぁ.
恵那栗という具材が同じでパン勝負だけやるんなら和馬は勝てる.なぜなら彼は天才だから…なんて読みは普通に考えればあまりに浅い.蒸しパンを作る場合は通常はベーキングパウダーと蒸し方しか工夫する余地がなく,模糊山の持ち込むSBPはきっと世界最強.だからいくら天才でもスタート地点が違いすぎて追いつけないはず…なんだけど,実際は甘い読みこそが大正解.パンの工夫にかけては和馬の右に出る奴はいない.ベーキングパウダーで勝てないならベーキングパウダーを使わなきゃいいというのが寝てたり燃え尽きたりする(笑)和馬の結論.普通ならパンは蒸せないけれど,全てのパンが蒸すことに向いていないわけじゃない.和馬が作ろうとするのは中華蒸しパン.イーストを使ったパンでありながらも,蒸しても縮まない優れもの!

後半.一応今回は霧崎の指示でプロデューサーの山川が和馬たちに妨害をせっせと仕掛けてきてるんですが,まったくうまく行ってないので無視してもいいかなと思います(笑).電車の走行を妨害するなんて,犯人がバレたら大変なことになりそうだよなぁ….さて,和馬が作りたい中華蒸しパンは,ベーキングパウダーなしでイーストのみを使うパン.しかもこのパンには事前に黒やんの許可が取れないと実施できない特殊な方法が投入されます.
ただし,この肝心の製法については冠には教えるけど河内には教えてくれないいけずな和馬.大事なお客さんだからネタバレしないように…って,もう和馬の頭の中ではチームメイトじゃないんだ(苦笑).これまでの戦いによって己の力量とライバル達の競争心と力量をつくづくよく知った我らが主役は,河内の存在に対し大変に明快で残酷な結論を導いたようです.本人に何の悪意もなさそうなところが逆にキツいよ.
今回のパンタジアの宿は温泉にこだわった破棄荘.下呂だから破棄荘.…ダジャレはともかく温泉はなかなか立派なもの.どうしてこんなときに月乃も水乃もいないのか! ついでに言えば傍の竹薮には和馬たちを陥れるためにわざわざ熊なんか持ってきた不純なバカプロデューサーまでスタンバイ.いらないところばかりこだわってどうするんだ作り手よ(苦笑).新株予約権のために熊を連れてきたプロデューサーは和馬たちにけしかけようとするも見事失敗.むしろ笹が温泉に大量に落ちることで中華蒸しパンの弱点であるイースト臭をなんとかする工夫を和馬が思いついちゃって完璧逆効果.哀れなのはプロデューサー.失敗した者に対する霧崎の厳しさはモナコカップ編でも披露されたとおりなので,熊からは逃げられても霧崎からは逃げられないよなぁ.きっと….

そして翌日は決戦日.和馬認定の「お客さん」こと河内は応援団長としてふさわしい阪神応援コスチュームで観客席で目立ちまくり,ステージの上で真面目にやっている冠を呆れさせます.お客さん扱いに怒って職人として発奮するべき場面で本気でお客さんをやっちゃうバカに対して「…だめですね,あの人は」と呆れると「俺は最初から諦めとったよ」ととんでもないことを笑顔で言う和馬.これまでの数々の経験で彼の頭の中には河内=客という無情な等式が見事成立してしまったご様子で,期待もしないから落胆もしない.自業自得とは言え,和馬は正直で河内は哀れ….
冷静で残酷な和馬に挑むのは燃えるリベンジのパンダ.一流職人として全力を出し切りたい彼を引率してきた水乃だって,パンダのパンを楽しみにしています.ただし自分の姉である月乃に恨みなんかないし,雪乃の味方をするつもりじゃないともじもじと伝えようとする彼女は実に愛らしく,姉の月乃さんもそんな妹の心づかいがとってもうれしい.愛人の子として姉妹扱いしてもらえなかった彼女にも,立派な可愛い妹さんができたようで何よりです.あとは雪乃さえなんとかなれば….
しかし姉妹の絆と勝負は別の話.ベテラン職人ならではの究極の蒸しパンを投入してくるパンダの凄さを暗示するのは複数回のアルプスの爆発.通常は1回きりの蒸しパンの爆発が3度も来るってんだから恐ろしい.生地をこねてる段階での爆発はただの行き過ぎた妄想かイメージ映像だと思うんですが(笑)模糊山はどんな蒸しパンを作り上げるのか? そしてそれを倒すべく開発された和馬の中華蒸しパンの仕上がりは如何に? こんな危険物を両方喰わされる黒やんの身などを微妙に案じつつ,次回,1時間スペシャルの後半に続きます.

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「アニメ感想率調査2006冬:新番組調査」感想

ようやっとまとまった時間が取れたので,光希桃 Anime Stationさんのご厚意で開催されたアニメ感想率調査[新番組評価]について,旧来のスキームを踏襲しつつ(笑)感想とか別口分析をやってみたいと思います.図があるよ!

ペアになる同期の終了調査感想は以下.
 R'sM: 「アニメ感想率調査2006冬」感想
   └R'sM: 「アニメ感想率調査2006冬」感想・追加

さて,この形式で初めて行われた新番組プレ調査.終了番組調査とは調査時期そのものが違うので似たような形式でも傾向の違う結果が出ています.自分の出した結果の一部はこちら.

 チェック数:16(10 位)
 初期チェック率:61.5%(55 位)
 継続数:14(6 位)
 見切り数:2(31 位)

新番組の内訳は好き:2,よさげ:7,ふつう:5,「見切り」:2,「見てない」:10
どちらかといえば多量見傾向の上に高得点もあまりつけないので「好き」は2つのみ.でも終了調査に比べるとかなり甘い.新番の「好き」は終了では「傑作」に当たるんだけど,自分は殿堂どころか傑作だって滅多につけない.惚れこんで両手を掴んで振り回したり振り回されたりした作品には「殿堂」を,一般人にも胸を張って勧められる作品に「傑作」をつけているので,1ヶ月じゃ手も繋げないし胸も張れない晩生です(苦笑).

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てなわけで頑張って別口です! 以下の図をどうぞ!

縦軸は光希桃さんとこの「継続平均点」.横軸は同じ結果から出した「感想界全体印象値」.アニメ感想のコミュニティ全体で見た場合にどの作品に対する評価が大きく聞こえているかを「全体印象値」として出したものです.たくさんのサイトが良い評価を出していれば数値が高く,逆にたくさんのサイトが悪い評価をしていれば数値が低く,評価が真っ二つか見る奴が少ないときに0に近づく…てのは終了番組と同じなんだけど,実は配点を終了番組と違えています
具体的には大好き=4,好き=3,よさげ=2,ふつう=1,(「見てない」=0),うーん=-1,「見切り」=-2,の値を与え,その全体合計点をサンプル全体で割ってます.新番組の場合,「見切り」と「うーん」については,「うーんと思っても見続ける限り期待はわずかでも残っているはずだけど,たかが1ヶ月で見切られるのは相当まずい」という私見から,終了とは逆の値を与えています.

右上の青は「面白くなりそう」と判断されたもの.終了番組調査と同じ配置を利用してるんだけど,たった2作品しか入ってない上にえらい端にいるのが面白い.始まってすぐだと見切らないし駄作も出しにくいから,ある程度出来がいい作品だと端にいくのはわかる気がする.恐らく回を重ねるごとに評価が次第に落ち着いていって,終了番組にありがちな位置へと降下していくのではないかと思います.

真ん中あたりに点々と並ぶのは人それぞれで趣味それぞれ…って,さすが新番組調査,終了調査と違って沢山並んでますね.高めなのは我らが「練馬大根」と「マモル」.「MAJOR2」もいい位置.このあたりにいる作品は今後の展開次第で別の位置に移動していきそう.特に長期シリーズの場合はスタートとゴールの位置が大きく変わってもおかしくはない.逆に短期シリーズだと最終回大失敗のような余程の離れ技を出さない限り大きな移動はしにくいかも.

右下の紫は「期待したのと違うかも」.ここに入ってしまったのが「Fate」と「半分の月」.特に「Fate」は折角知名度があったのに初期段階での掴みを失敗してしまった可能性が高そうだ.完全に見切られないうちに評価を上げないと,終了評価で面白いの領域に達することができないかもしれないな.

左上のオレンジは「マニアの皆さん」.狙った通りに「WEED」が片付き「マジカノ」も片足突っ込んでます.…「練馬大根」はこっちでいいのに(苦笑).

左下の赤は既によろしくありません.左に行くほどこのままではまずいという噂が強く聞こえているはずですが,「怪」が相当ヤバい感じに.初期段階でここでしかも短期シリーズだとたぶんリカバリは無理だよなぁ….先行きがちょっと楽しみなのが「レモンエンジェル」.現段階で継続者数が少ないこの作品は,この先残ったファンを凄い勢いで大満足させると最終的に「マニアの皆さん」行きになる可能性があります.頑張れ,目指せマニア向け!

さらなる図とかランキングについては,また別の記事で!
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(3/5追記)続きをアップしました!
 R'sM: 「アニメ感想率調査2006冬:新番組調査」感想・追加

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「アニメ感想率調査2006冬」感想・追加

光希桃 Anime Stationさんのアニメ感想率調査結果を使った「アニメ感想率調査2006冬感想」感想の続きをいつものようにやってみたいと思います.

この企画の時はあちこちからリンクされるのが結構楽しみ.今回は過去のベスト・ワースト5の方に皆様目が行ってしまったご様子.確かにあの牙城は今後も決して崩れちゃだめだ.あと生霊だと本体がまだ生きてるってことになるので,蘇らせぬために亡霊にしといてください(苦笑).次回の調査で05年度分のデータが完結するだろうから,年間を通した大きな図を作ってみるのも面白いかもしれないですね.
ただし調査時期と回答者の異なるデータを重ねたときには,僅差には意味がない可能性が高いことをくれぐれもお忘れなきよう.だんごになってるあたりは正直五十歩百歩だろうから無駄に誇ったりめげたりしちゃダメ.ただ…あまりに大差がついてる場合はもう逃げようがないんですが(笑).

前回以前の記録などは以下に.セットでどうぞ!

 R'sM: 「アニメ感想率調査2005秋」感想
   └R'sM: 「アニメ感想率調査2005秋」感想・追加

それ以前の記録はこちらにまとめてます.

さて,分析追加その1.光希桃さんの評価平均値と評価率の散布図

この図は今回より継続率→評価率に変わっております.ご注意を.
縦軸の評価平均値に横軸の評価率(全体に対する「見てない」以外の評価者率)を組み合わせることによって,どのあたりのデータが偏っている可能性が高いかを示してみました.青いところや赤いところに入ったものは沢山の人にそう評価されてしまっているので大変言い訳がしにくいですが(笑)サンプルが少ない緑の領域には名作が隠れている可能性がありますんで,コメントを参考にDVDや再放送でチェックしてみてください.ただし今回は緑の上部がないので,特別な掘り出し物は探しにくいな.

で,局所的に話題が沸騰した「ロミオ」問題の解決へのヒントの1つがこれじゃないかな.左側にいる「パタリロ西遊記」よりも見た人の割合が少なくなると,さすがにデータの信憑性がかなり怪しくなるはず.だからどんな得点だろうとも評価率が低すぎる場合は参考値扱いするのが筋じゃないかと.で,参考扱いにする基準は…なんとなく誤差っぽいから5%くらい? もし5%を足切りとすれば,過去の作品なら「眞田十勇士」「超ファイターズ2」「メーテル」「活動大写真」なんかが参考値送りになるので自分としてはいい感じ.

2つ目はポジティブ評価とネガティブ評価の散布図

R'sMで出した全体印象評定値では「普通」以上をプラス,「見切り」「駄作」をマイナスとして合計値を出し,それをサンプル数全体で割ってます.ゆえに合計値が特に0に近い値の場合,そもそも評価自体が少ないのか評価は多いけれど0前後で評価が分かれているのかを区別できないという問題があります.
この図はそこをはっきりさせるため,横軸にマイナス評価の平均,縦軸にプラス評価の平均をプロットしたもの.左下(0に近い)ほど評価自体が少なく,右上ほど評価は多いけれど意見が分かれるものとなります.実際の評価率については上の図と一緒に見てくれ.

今回は「プリキュアMH」が真ん中で,「ラムネ」はややポジティブ,「はっぴぃセブン」「パラキス」がややネガティブに評価されているご様子.「やばい」に片足突っ込んだのはやっぱり賛否両論受けてしまったためなのか「パラキス」.面白かったのに….レッドゾーンにツッコんだ作品はそっとしておくとして,青の上位グループでも「ARIA」は特に高い.「ARIA」から「なのはAs」までの上位陣になると,全体印象評定値での順位にはポジティブな評価の大きさがかなり影響してきます.それは作品の質だけでなく,例えば放映局数とか時間帯とか話題性とか….

さて,最後は上記図で使用した数値とあわせ,全体印象評定値での順位です.アニメ感想サイトを読む人たちには,だいたいこんな風に作品の評価が聞こえていたはずです.ぜひ番組評価平均値と全体印象値の図と見比べながらご覧ください.

作品名終了番組
評価順位
ポジネガ感想界
全体印象
1ARIA The ANIMATION31.88 0.11 1.77
2ぱにぽにだっしゅ!21.73 0.13 1.61
3魔法少女リリカルなのはA's11.49 0.11 1.39
4ガン×ソード41.12 0.07 1.05
5Rozen Maiden traumend91.06 0.17 0.89
6絶対少年50.84 0.06 0.78
7SHUFFLE!60.81 0.11 0.70
8銀盤カレイドスコープ100.83 0.15 0.68
9ラムネ70.64 0.20 0.43
10ふたりはプリキュアMaxHeart80.47 0.23 0.24
11はっぴぃセブン~ざ・テレビまんが~150.40 0.31 0.10
12Paradise kiss120.32 0.23 0.09
13トランスフォーマーギャラクシーフォース130.16 0.10 0.06
14D.C.S.S.~ダ・カーポ セカンドシーズン~140.54 0.49 0.05
15B-伝説!バトルビーダマン炎魂110.13 0.08 0.05
16パタリロ西遊記!160.01 0.06 -0.05
17To Heart2180.29 0.48 -0.19
18涼風170.26 0.60 -0.34

良評価に後押しされて歴代でもトップとなった「ARIA」.その後に続くのが「ぱにぽに」と「なのはAs」.このランキングで上位を得るには好かれること以上に嫌われないことが大切.なんとなく楽しく最後まで見続けて「ふつう」以上を取ることのできる当たりの柔らかさが重要なので,「ARIA」がこの位置に来るのは納得かな.そして,アニメ感想界は今日も美少女が大好きだ(笑)!
「ガンソード」から「シャッフル」までは今回の比較的健闘組.「なのはAs」と同じく続編だった「トロイメント」がここに沈んでいるところで明暗が分かれてますね.「銀盤」から「プリキュアMH」はもう少し頑張りましょう.「ラムネ」は終了番組評価順位とかなり食い違っているので,もしかするとこれは掘り出し物?
そして今回の11位以下は改めて手を出すにはちょいとばかり危険.ただし,人によってはこの当たりの作品でもハマってしまうことはありますんで頭から否定するのもよくないなどと「パラキス」以上に「いちご」が大好きな自分はフォローを入れてみます(笑).アニメ感想界全体から見ると大体こんな成績なんですが,グループの中の一人一人はそれぞれにかなり違った評価をしていることが素晴らしい.そもそも皆が同じ意見じゃ感想を書く意義がないですからね.

このランキングは光希桃さんのランキングと違い,数の力で少数高評価の作品を原点方向へ弾圧しています.それゆえに埋もれた傑作を探し出すことには絶対に向きません.いつも最初に出す「番組評価平均値と全体印象値」の図は2つのランキングの弱点を補い合うようになっていて,この図なら自分を含めた極少数の好事家の支持も「マニアの皆さん」枠に楽しく叩き込んでしまえて便利(笑).質の違う2軸があってこそ,あの殺伐として愉快な図があるのだと思います.
てなわけで自分は光希桃さんの番組評価平均値も1つのデータの切り取り方として大変気に入っているのですが,もし今後精度を上げるなら,やはり評価者割合で参考値足切りするのが一番スマートじゃないかなと思います.過去記録との整合を考えると,計算式は変えないほうがいいんじゃないかな.

さて,今回は新新プレ調査もあるんですが,その分析はまた別の記事に続きます.

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練馬大根ブラザーズ#6

「名声は性悪な麻薬の巻」

各界に強い影響力を持ちマスコミを牛耳る占師・ゴクツブシホソヨ.その結果に従えばどんな願いも叶うという彼女が江古田のホストクラブに来るからと,マコは他人の金でイチローに同伴し金を取られたヒデキもそれについていく.歌手になりたいマコはホソヨの前で即席ソーセージ料理を作るも,その腕前では歌手としての成功は無理という判断.成功のために買いなさいと言われたマコはヒデキのカードで壷を買い,さすがに百万の借金を許せなかったヒデキはマコと喧嘩.その仲裁に呼ばれたカラクリはボウガンの見事な腕前を披露する.そんな騒動の傍らで仕事を終えたイチローは穏やかに眠り続けるのだった.

回を重ねるごとにいらない力もいる力も抜け,エピソードの積み重ねによって折角作った作品の型がぐらぐら壊れだした「練馬大根」.スロースターターのナベシンや御大の凄い本領が発揮されるのは半壊のその先.病の深い患者が見れば今回みたいなぐずぐずっぷりは作品のだめエンジンがかかって来た証拠以外の何物でもなく,その不安定感にどうしようもなく心震わされてたまりません(笑).
今回のターゲットはゴクツブシホソヨこと細木.特に対面の占いというのは第3者の視点から冷静に説教をしてもらうことに大きな意味があるわけだから芸能界でのあのポジショニングに関しても特に異論はないんだけど…女性で身を持ち崩す件はまあOKとして,5倍の方はどうするんだろう?

前半.てなわけで今回はゴクツブシ潰し.今時ならスピリチュアルカウンセラーのほうが楽しそうな気もするけれどまあ似たようなもんだしいいか.緑の顔で芸人に対し「ずばり言う! You死ぬ」と死兆星の如き結果をぶっつけるおばはん.ゴクツブシ自身の名声に便乗して鳴かず飛ばずの芸人が知名度アップのために行うのが改名行為だから,余程無理な芸名を言われても受け入れるのが芸能界のたしなみってもの.そういやX-GUNも改名したなぁ.
そんな茶番をたれ流すテレビを見ている,今日ものんきな練馬大根ブラザーズ.政治家やらスポーツ選手やらが夢を叶えてもらったというゴクツブシ先生の高名はマコさんですらも知るところ.占ってもらいたいのでその居所を掴みたい彼女のお耳に耳寄り情報.なんと江古田のイチローのバイト先でえぐい遊びを繰り広げてました,シャンパンだって嫌がるイチローに口移し.ババアにそれをやられるなんて相当臭かったに違いない.
で,辛くて臭いイチローの仕事ぶりにマコさん大ショック.「わたしのイチロー」の唇が…と勝手に所有権を設定するマコさんの態度にヒデキもショック.マコさんは横にヒデキがいても何も気にせずイチローへの恋を絶唱した上に口移しで飯を食わせようとするほど乱れまくり.しかし金ももらえないのにそんな行為をされるのはお断りであるイチローは,迷わずにマコさんの横っ面を張り倒すのでありました.前回マゾっ気に目覚めたマコにとって愛する人からのスパンキングは甘美そのもの.ただし財布とか奴隷に張られても痛いだけなので誤解しないでいただきたい(笑),財布は金だけ出してりゃいいんだとばかりにヒデキのカードから現金引き出し,イチローと一緒に江古田へ向けて同伴出勤に赴くマコさん.惚れたら負けの連鎖の業は,誰からも愛されぬヒデキに借金という形で刻一刻と降り積もります.
練馬大根ブラザーズとゴクツブシの第1ラウンドは江古田のホストクラブ.占いが当たらないと押しかけたクレーマーにすら「大最悪」というごまかしで壷を買わせる迫力を持つゴクツブシに対し我らが主役はどのように立ち向かっていくのか…って,おやっさんから借りてない練馬大根に勝ち目があると考える方がどうかしています.歌手になりたいマコさんのお願いすらもウインナーへの飾り包丁で片付けてしまうゴクツブシ.料理と占いの関係性は今一つよくわかんないんだけど(笑)とりあえず恐るべし.
料理もできない一人前でない女の明日は死ぬ日だ.料理と死期の関係性はやっぱりよくわかんないんだけど(苦笑)言われたマコは大変にショック.で,買えば死期も遠のき歌手にもなれると超お手軽に洗脳されてしまったマコは他人の百万円で変な壷購入.…なあ,料理ができないのが悪運の原因なら,百万のかわりに料理の修業するべきなんじゃないのか?
冷静に考えれば不条理極まりない要求すらも無理に飲まされてしまうのが洗脳の怖さ.そして宗教こそが力と人と金を集めるべく有史以来磨き上げられてきた高度な洗脳技法の結晶.神様はボッタクリかよというヒデキのぼやきはまさに真実で,それに巻き込まれた頭の弱いマコさんがあっさり金を絞り取られたのは至極当然.でもマコさん,理性が吹っ飛んだ状況でもヒデ兄ちゃんにタカることだけは忘れないんだ…(苦笑).
さすがのヒデキも壷代の百万の借金は我慢できずに心を鬼に.マコさんは岡山にいいつける歌を「デコでしばかれちょるのでたすけてつかーさい」と熱唱するもヒデキの愛は百万以下なのでチャラにはならない.貧乏なヒデキは金を巡って好きな相手と本気で喧嘩.あなたがその人のことを本気で好きならば,その人に金を貸すのはよしておいたほうがいいですよ.生臭い理由で喧嘩するヒデキとマコにうんざりしたらしいパンダは携帯でカラクリを呼び付けて,カラクリは区民の喧嘩をボウガンで止める.男性が女性に勝てるわけもなくヒデキが一人負けしているのはまあいいとして,パンダとカラクリの関係がなんだか気になるぞ.

後半.占い師に金を巻き上げられて喧嘩して迎えた空しい練馬の朝.ヒデキとマコは当事者だからいいとして,こんなのに一晩付き合ったカラクリが結構気の毒.そしてこの朝に明かされるマコさんの秘められた過去.なんであんなにデビューに必死なのかと思ったら,過去にアイドルやってちやほやされてたんですねこの女.名声は麻薬.若くしてこれをたっぷりぶち込まれたらそりゃ戻れないほど中毒するだろうし脳もがたがたに壊れるってもの(笑).間違いなく意志の弱いマコさんが自分から名声欲を断ち切れるはずもなく,再デビュリたいとこんなところで若い身をこのように持ち崩しているのでありました.…名声ダメ,ゼッタイ.
しかしいくら名声が欲しくても壷は役に立たないというのがカラクリがたらたら漏らす内部情報.被害届が出るほどに壷には効果がまったくなく,テレビに出ている有名人たちはゴシップをネタにゆすられて広告塔として活動させられているのであります.名声という麻薬に溺れる有名人にとってゴクツブシは今や薬のルートを支配するボス.中毒者にとって彼女は神より偉いのです.
おかしいのはそのゴシップの仕入れ先はちゃんと占いだったこと.確かに一見意味ないんだけど(笑)人間は喜びよりも恐怖によって強く繋がれるから,まともに当たる占いを頻繁にやるよりは1度の占いで弱点を握って延々揺するほうが効率いいんだ.そして最後に近日逮捕予定!と予告して去るカラクリ.かわいいものさえ側にいなければ冷静な彼女がここまで囀るのはなぜか?答えは5分後!
こうして決定したゴクツブシ対練馬大根ブラザーズの2回戦! もちろんアイテムなしの彼らに勝ち目なんかはないわけで,おやっさんこと監督に久々に3人で歌って舞ってレンタルプリーズ.けれど同じ歌と踊りは視聴者でなくても飽きるので今回はもうちょい何かつけてくれともーっとお願いされました.折角深夜だしマコさんが大サービスで脱ぐよ!と構えたとたんに出てくるグッズ.そうか,人妻好きですか.奥さんを心底愛していることは理解できますが,でもそんなのここで主張しなくてもいいよなぁ.
てなわけで貸し出されたコスプレグッズで入浴中のゴクツブシを襲う練馬大根ブラザーズ.上の階から仮装させたパンダを吊るしてここにパンダ神光臨! ただしこのグッズはこれまでにないほど役に立たない.あっさりはがれてしまうこの化けの皮は,ゴクツブシがいんちき占いをしていたという言質を引き出したのみ.…おやっさんの今回のやる気のなさが伝わってきますな(苦笑).
パンダの偽装がバレて怒るゴクツブシの前,浴槽に情けなく落下しても一応格好だけはつけてみせるダンディでボンクラな練馬大根ブラザーズ! とりあえずゴクツブシの占いに何の強制力もないことだけははっきりしたからあとは権威なき老婆を適当にぶっ飛ばして金を奪えば無問題…という状況に突如乱入するカラクリ刑事(ミラクルチャクラム25段)! 本作が1話で見せた「5分あればどんなに広がった話でもどこかに収まる」というスキルがここから炸裂.チャクラムで壷が割れるやら中から金が出てくるわ都合よく元信者が突入して金を奪って去っていくわと歌の勢いで全ての無茶が押し切られていく(笑).地獄に行くのはゴクツブシのみ.そして貧乏なのは練馬大根ブラザーズのみ.

投げやりでテンション低いツッコミ・イチローは朝には昨日の茶番も忘れてパンダに溢れた夢の中.対していかにも血圧が高そうなヒデキとマコは,結局返品された壷をゴクツブシが通信販売しているというどうでもいいオチを目にします.名声という麻薬のルートを牛耳っていたゴクツブシ自身もまた名声の中毒者.己の似姿を大廉売で世間に広めて欲を満足させたいんだろうけれど,さすがに世間だってその麻薬はもう彼女には与えないよね(苦笑).
「練馬大根たちがおやっさんから借りたグッズを使って社会の悪を倒すものの金は儲からない」ってのが本作の型.しかし今回に至りついにグッズすら役に立たないときたわけで.さらにラストではパンダまで出奔? カラクリとパンダは一体どこまで進んでるんだ? それ以上にマスコットキャラがそんなことやあんなことをやってもいいのか? 小さなエピソードが物語からちょっとずつ鉄筋を盗み,ついには凄いことになっていく待望の次回に続きます!

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「アニメ感想率調査2006冬」感想

皆様お待ちかねの結果が出ましたので,光希桃 Anime Stationさんのご厚意で開催されたアニメ感想率調査[終了番組評価]について感想とか別口分析をやってみたいと思います.いつもありがとうございます>光希桃さん.図もあるよ!
前回の記録などは以下.

 R'sM: 「アニメ感想率調査2005秋」感想
   └R'sM: 「アニメ感想率調査2005秋」感想・追加

それ以前の記録はこちらにまとめてます.

まず,このサイトとしては,

 評価作品数:9本 ( 見切り:0 )
 平均評価点(見切りマイナス換算):2.33 ( 95 位 )
 平均評価点:2.33 ( 176サイト中 25 位 )

たまに短評とか終了雑感をまとめている通り,レビューは書かないけど見てはいます.
終了番組の内訳は殿堂:0,名作:0,おもろ:4,普通:4,駄作:1,見切り:0.
今回は傑作以上は出なかったけど,「おもろ」が多目だったので割といつもと似たような結果に.秋のように異常に熱を入れたものはなかったから,それなりに順当な結果をつけたつもりだったんだけど…1作だけ評価が他に比べてずれた(笑).
当サイトのコメントとかはこちらにありますよ.
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こっから先は別口です.まずは以下の図をどうぞ!

縦軸は光希桃さんオリジナルの「終了番組評価平均」.横軸は同じ結果からこのサイトで出した「アニメ感想全体印象値」.アニメ感想のコミュニティ全体で見た場合に,どの作品に対する評価が大きく聞こえていたのかを「全体印象値」として出したものです.たくさんのサイトが良い評価を出していれば数値が高く,逆にたくさんのサイトが悪い評価をしていれば数値が低く,評価が真っ二つか見る奴が少ないときに0に近づきます.
具体的には殿堂=4,名作=3,おもろ=2,ふつう=1,(見てない=0),見切り=-1,駄作=-2の値を与え,その全体合計点をサンプル全体で割ってます.見切りと駄作については,「書くのを途中でやめるより,最後まで書くけど酷評のほうが読む側の印象はより悪くなるだろう」という私見から値を与えています.
今回は作品が少ないので,各軸の過去のトップ5とワースト5も薄字でプロットしてみました.参考にどうぞ.

右上の青は「面白かった」もの.上ほど少数精鋭,右ほど多くの人が面白いと評価しているはず.今回は真上に上がっていく作品はなし.「ARIA」「ぱにぽに」「なのはAs」の3作品はアニメ感想界の嗜好にぴったり合ったようで一番右側のグループに入ってますね.この小さな傑作グループ内でも,なんとなく右に行くほど女の子の可愛らしさや作画の良さ以上の何かを見せた作品のような気が.ちなみに「ぱにぽに」と「かみちゅ」に挟まれているのは「まほらば」.
1クール分放映時間が隣り合った「アクエリオン」と「ガンソード」はここでも近くにいます.コメントを読むと前半で視聴者を振り落とした「ガンソード」が残ったファンの皆様と幸せな最後を遂げたご様子.よかったね!

真ん中あたりに点々と並ぶのは人それぞれで趣味それぞれ.いつもだとこのあたりにもっと作品が並ぶんだけど今回は少ない.今期はそこそこの作品があまりなかったってことだよな.中でも「絶対少年」と「シャッフル」は地上波じゃないけど結構健闘.両方とも…文芸?

右下に新設した紫は「期待したのと違うかも」.これまでコメント中では触れてきたんですが,ある程度以上の人数で評価が下されているものの評価平均が今ひとつ伸びない,感想界での話題性や期待度に応じた結果を出せなかった作品がこのあたりに.「トロイメント」や「銀盤」は…それぞれ方向性は違うけど両者とも大多数の期待に応えきったとは言いにくい.折角見てもらえたのにもったいないよなぁ.

左上のオレンジな「マニアの皆さん」に属するものはなし.本放送以外なら「ロミオ」はここ.

左下の赤はかなりよろしくありません.左に行くほどつまらないという噂が強く聞こえてきたわけですが,お気に入りの「パラキス」が片足突っ込んでるぞ.やっぱりこの世界では受けが悪かったか….左下の方には皆様があんまり思い出したくない亡霊がぼんやり姿を見せていて怖いわけですが(笑)今回「涼風」が横軸ランキングで仲間入り.それでも未だ破られない「JINKI」の牙城.いつになったらここは陥落するんだろう.

さらなる図とかランキングについては,また別の記事で!
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(2/25追記)続きをアップしました!
 R'sM: 「アニメ感想率調査2006冬」感想・追加

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金色のガッシュベル#144

「だからそのチーム分けバランス悪いっての巻」

ファウードが日本に到着するまであと3時間半.巨大な脅威を止めるために二手に分かれて脳を目指すガッシュたち.必死の戦いを潜り抜けて脳髄を登るアースたちの前に現れたのは,ホールをコンサート会場扱いするバカだった.アースを戦わせるわけにはいかず,ウマゴンやカルディオは未だに回復していない.キャンチョメとモモンで敵の相手をせねばならないが,有効な攻撃手段を持たない彼らにできるのは時間稼ぎをすることぐらい.しかしその時間稼ぎすら,空気の読めない奴のおかげでいきなり台無しになるのだった.

困難だらけの最後の道をそれなりにひたすらに走る「ガッシュ」.今回はこの先やる余裕がなさそうなギャグの総決算? キャンチョメとモモンという面白魔物を抱えたアース組が,この状況でやるにはあまりにも恥ずかしい珍妙なバトルを繰り広げます.ビクトリームに代表される強いバカは本作を代表するキャラクターの1つですが,ファウード編でその強いバカを担当するのはいも天でありウンコのほうではないわけです.まともに当たれば間違いなく魔界送りのバカな強敵をどうやっていなし,逸らし,かわしていくか,見事な演出で描かれるギャグ担当必死の抵抗が実に愉快!

ファウードの日本上陸まであと3時間半…7話分.脳髄に踏み込む直前に2つのルートを同時攻略するために清磨がその冴え渡る頭脳で全員を2チームに分けたわけですが,その段階から不安だったのがアース組の魔物の片寄りぶり.馬2頭を1チームに入れるあたりもどうかと思いましたが,それ以上に不安だったのが変則技を得意とするキャンチョメとモモンを同じチームに入れたこと.2人とも攻撃の補助としては最高の魔物だからこそ,それを同チームに2人揃える意義がわからない.まあ,清磨がやったことなので今更驚きはしないけど,それでもやっぱりあのチーム分けは間違ってるというのを言外に強く主張するのが今回です(笑).
次のホールは第2脊髄.アース組も随分高いところまで上がってきましたが,このフロアで待っているのはデタラメの歓喜の歌を絶唱するタスキかけたバカ.なんだあれ,とアースたちは雰囲気ぶち壊しの変態に首を捻るものの,キャンチョメとフォルゴレにとっては恐ろしい再会.ファウードへの侵入直後に半殺しにされた強敵と顔を合わせたわけだからその怖さは誰よりも理解できてるけれど,バカの見た目がバカであるために他の連中に恐ろしさを理解してもらえない.キャンチョメたちだって真剣なんだからえんがちょ扱いとか無視とかしないであげてください.お願いします….
待ち受けるのはニ短調の変態・キース.現状のラスボスであるリオウをホールの音響スタッフ代わりに使い,その中心で低音の響きをコントロールしてもらう朝顔の咲いたバカ.こんな奴の相手は誰だって御免こうむりたいわけですが,それでも進み出ていきなり歌いだすのがキャンチョメ.長期のレギュラーキャラとして,バトルはともかく歌でぽっと出のゲストに負けるわけにいかない!
とはいえ今キースを刺激するのは自殺行為.なんせ今まともに戦えるのはキャンチョメとモモンの色モノコンビのみ.…やっぱし組み分け失敗してるって! 一応キャンチョメにはディマブルクの連携攻撃はあるけれど,モモンと2人合わせてもそれ以外の攻撃手段がないって事実が恐ろしい.彼らに可能な有効な手立ては必死の引き伸ばし策のみなんだから,それを即座に選んだフォルゴレを変態の仲間扱いしないであげて!
なんとか時間を稼ぐべくキースに歓喜の歌をリクエストするフォルゴレ.シリアスキャラのはずが完璧に裏方として巻き込まれているリオウたちが愉快だ….キースをいい気分で歌わせた隙にこっそりホールから逃げ出す策はさすがに見つかってしまったから,トイレに行きたいのだとアースたちだけでも離脱させる.フォルゴレの「トイレもファウードも,時間に間に合わなければ大変なことになるんだぞ!」という必死の一言が泣かせます.普段は清麿というツッコミの下でボケ放題のフォルゴレですが,今ボケしかいないこのチームを何とかできるのはフォルゴレしかいないのです!…ボケツッコミのバランスの面でも,やっぱしこのチーム分け失敗してる….
トイレでごまかされるキースはもちろんバカですが,台の下に入っていたキースのパートナー・ベルンだって立派な変態.さて,時間引き延ばし策の一環として今度はキースの選曲の謎に迫ることになりました.間違ってもそこで「ベートーベンでしたの?」とか言っちゃだめだと思ったらエルさんが見事に口を滑らせる…(苦笑).ホールの真ん中で置かれたちゃぶ台で,キースとベルンとフォルゴレとキャンチョメとエルとモモンといも天が演じるアットホームな茶番劇.
タイトルはたぶんキースとベルンといも天とベートーベン.キースとベルンは日本料理店で出会い,ベートーベンに乗せていも天を揚げるとうまく揚がるということが判明.なんだそりゃ.その美味さに対するリアクションとしてベルンのお花の真っ赤な蕾も見事に花咲く…って,鼻の頭のあれって咲くんだなぁ(笑).藤田先生のも咲くんだろうか.何はともあれ歓喜の歌によって魔物とパートナーは宿命の絆と魂を震わせたのでありました.ああ頭がおめでたい.
トイレ休憩でアースたちはこの馬鹿げた状況から一足先に離脱しているものの,取り残されたキースはバカなりにそれが気になってくる.それをごまかすべく再度ベートーベンに話を持っていこうとするも,折角のフォルゴレの苦労を台無しにしてくれるのがエルさん.どうして歌詞がデタラメなんですか?ってわざわざ逆鱗を踏むのか.ガッシュたちに出会うまではエロ魔物のモモンに引きずられ振り回されてきた悲劇のヒロインのはずの彼女ですが,もしかして出会う前から空気読まないせいでモモンに物凄く迷惑かけてきたんじゃあるまいか.
言ってはいけない一言によってむきになったキースは顔文字入りの我流の歌詞を絶唱し,エルさんもなぜかムキになって正しい歌詞で歌って返す(笑).ここまで自分自身の芸…術を愚弄されればバカだってさすがに怒るわけで,「生かして帰さん!」 と言われてしまうのも仕方ない.…ところでトイレに行った連中はもうどうでもいいんですかね?

バカな強敵の闘志に誤って火をつけてしまったフォルゴレたちは,ろくな攻撃手段もないのに戦う羽目に陥りました.ちなみにサンビームとサウザーは前の戦いで消耗しすぎて役立たず.よりによってキャンチョメとモモンのデコボコならぬボコボココンビでなんとかするしかありません.ただしこの組み合わせなら最初から無理に戦わなくてもいいってことは救い.下手にガッシュとか混じってるとシリアスバトルに巻き込まれて命を削る可能性が高い.
てなわけで弱虫たちは生きて先に進むために力を奮う.モモンのアムロンでキースの伸びてきた手を見事に止めて,そのままぶんぶんと縄跳びの縄に.そこにキャンチョメが飛び込んで,続いてフォルゴレもエルもベルンも飛び込んで跳ねて…あまりに苦しいごまかしだ(笑).
キャンチョメたちはシリアスバトルにされた時点でリタイヤ内定だから絶対にギャグ路線を維持しなきゃならないけれど,さすがにこれは無理ありすぎて(苦笑)キースにすらツッコミ待ちの自覚を与えてしまっておふざけは破綻.一応ここまでフォルゴレたちが頑張って茶番を演じているのはサンビームたちに回復する時間を与えるためなんだけど,むしろこの疲れる展開を見せられちゃ心の力は減るかもなぁ….
シリアスバトルじゃ絶対にキースには勝てないキャンチョメとモモン.モモンの縦横無尽な移動っぷりも,キャンチョメの虎の子のディマブルクすらもキース相手では通用しない.複数のキャンチョメたちをギガノギニスやらアムガルギニスやらであっというまに片付ける上にキースにはディオガ級の技がまだ残っていて,これを喰らったら全員ひとたまりもない.ここは…何としてもギャグをやらねばなりません!
さすがにヤバイので見ていられなくなったサンビームとサウザーはろくに回復してない状態で戦線に.もちろんあんなコントを延々と見させられていた連中が長く持つわけがないから,せめて4組が稼働している間にキースを止めたい.ゆえにモモンはおとりになると立候補.見た目はバカですが賢い彼は,自分の力量を誰よりもよく理解しています.自分には王になる力量はないけれど,王になれなくても仲間のために戦える…なんてくだりはあのときのウォンレイを見るようです.エルにとっては本当にうれしいモモンの成長ぶりだけど,ウォンレイの例からわかる通りこれは帰還フラグ以外の何物でもない.仲間が消える気配に敏感なキャンチョメは,望んで死地に赴こうとするモモンを「だめだ!」と止めます.
自分にはその力がないと諦めるモモンに対し,自分たちでもやればできると語るキャンチョメ渾身の魂の説教! 例えばコルルのように,自分の本に火をつけさせて帰らなかった魔物にはわずかでも王になりたい気持ちがあるのだと,ウォンレイが聞いていたらきっと苦笑いしそうな正論をぶつけるキャンチョメ.そして自分の夢であるお菓子の国妄想をご披露することで,シリアスまっしぐらであった物語を強制的にギャグに変えます!
そして…あまりにも場違いに過ぎるお菓子の国やらチョコ大臣やらの妄想により,己の本領に再び気づいて目覚めるモモン.彼の本性は稀代のエロ魔物.己の本領を思い出させてくれたキャンチョメに対する礼として宝物のティオのパンツを引渡し,彼が王になった暁には現実となるこの時間帯には放映できないレベルのパラダイスまでも夢想する.ギャグこそ彼の生きる場,そしてエロこそが力!
自分たちの本領を再確認したキャンチョメとモモンは再度最前線へ! 正面からは決して当たらずあくまで本を奪うことに集中する2人の戦略.そのためならばどれだけみっともなくても諦めず,どこまでも食い下がるのが2人の正しい戦い方.オラ・ノロジオでの動きの鈍化やポルクによる自爆の誘発など彼ららしい攻めだけではない.ガンズギニスやギガノギニスを喰らってもなお消えない心の炎こそ2人の強さ.その炎がお菓子とエロを燃料にしていることはまあ気にするな! 思った以上にしぶとい敵にさすがのキースもディオガ級をぶっ放すしかないと判断したところで…台無しに!
ここまで頑張って積み上げてきた空気をまったく読まない魔物が,いきなり部屋の壁を術でぶち破って登場! …やっぱしあのホールの扉って,あんまし意味ないよね…(苦笑).呼ばれもしないのに乱入する魔物バリー.テッドたちとともにファウードに乱入してきた彼は,その無体な強さでパワーアップウンコすらも適当にやっつけてここまでさくさく来ちゃったようです.ウンコ,あれで退場なんだ(笑).
バリーの目的は強い奴,具体的にはガッシュと戦いにきたわけですが,そんなバリーに必死のアピールをはじめる奴が! 彼のライバルを自認するキースが,嫌がるバリーに無理やりモーションをかけていきます.強い魔物がいなければここには用はないと立ち去ろうとするバリーを引き止めてうれしげに戦いを挑むキース.腐れ縁らしい2人のバトルが「照れるなよぉ」「照れてねえ!」と嫌なじゃれあいの中ではじまって場がぐたぐたに.で,その隙を突いて全力で逃げ出すフォルゴレたち….バトルで勝てなくてもラストが冴えなくても,生きて先に進めればそれで勝利です!

オリジナルとしては破格のギャグに大満足の今回のラストを飾るのは,清麿組の前に出現した…あんたたち誰だっけ(笑)? 敵味方全員から忘れられていたパピプリオたちは,リオウの助力もなくティオの盾によって切ないくらいの返り討ち.こっちのチームツッコミ多いからなぁ.折角のボケに乗ってかぶせてくれる度量のあるボケがいないもんなぁ….もうちょっとバランスを考えてチーム分けしなきゃだめでしたよ清麿.さて! 次回はいつもの路線に戻ります.急遽仲間入りしたテッドの前に姿を現す探し人の真実はいかなるものか.次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#64

「時代を越えてこそ王道の巻」

「焼きたて9」の6回戦.一勝すれば戦局がひっくり返るこの大舞台にサンピエールが投入したのはあの三木のり平,すなわち桃屋の看板だった.彼の専門であるノリを使ったパン勝負に向けて和馬と冠は力を尽くし,河内はその内容をまったく知らなかった.
ノリでは勝ち目が薄いパンタジアはパンの工夫で圧倒するしか道はない.バターのクリーミングや1次発酵後に再度こねるリミックス法を駆使した和馬のパンは黒柳に激しいリアクションを取らせる.島のつく有名人をかき集めた上,足りない一人は自分の婿入りで補って「十六島」.そして審査員は新婚旅行に旅立った.

もはや後のことなど考えずひたすら笑いに挑む「ジャぱん」.前回見せた凄まじい出落ちなど,その破滅的な笑いの追求ぶりはもはややけっぱちにしか見えないわけですが(笑),今回もまた精一杯危険な道を走ります.本作はこれまでゴールデンタイムの作品として可能な限り広い範囲に受け入れられる笑いを狙ってきたわけですが,本来笑いとは範囲が狭ければ狭いほど笑えるもの.今回の13人目と14人目は尖端を狙ってはならない本作があえて狙った尖端,要するにマニアのリトマス試験紙.…しかし真の勝者は時代すらも越える大きなもの.誰にでも理解できる丸くて鈍い笑いこそが,社会までも大きく動かしていくのです.

前半.山崎パンが桃屋とのバトルを受け入れることで視聴者の度肝を抜いた前回に決着がつくのが今回.ノリのスペシャリストである桃屋の人にノリを使ったパンで勝つには,パンタジアは余程パンに工夫を凝らさねばなりません.過去経験した逆境の中でもここまで無茶な状況は存在しなかったはずですが,それでも挫けず工夫を積み重ねる和馬は偉くそれを支える冠も偉く,そんな2人の奮闘をただ信じて見守っているだけの河内は偉くない(笑).本当に「なんやて」を言うためだけの係になってしまったなぁ….
ボウルでバターを泡立ててパンの仕上がりをふっくらさせるクリーミングは和馬とのり平の両方が採用.パンについては素人のはずの桃屋の人がここまで頑張るとは.さすが超一流は何事においても出来が違う.しかし和馬も本作の主役として,のり平にない新たな工夫を見せつけます.
和馬がその腕で見せたのは,1次発酵を終えた生地を再度こねなおすというリミックス法.一度できあがったグルテンを壊して再度作らせるというこの技は以前のダブルグルテンと同じコンセプトではありますが,グルテンを抽出する過程なしに二度ごねだけで同じ以上のものを作れるようになったと考えれば,和馬の技術面での上達ぶりを示している描写ではないかと.課題のノリに関しては精一杯の工夫として生春巻きにコーラ煮ノリを巻き込んでパンに包んで焼成し完成!…なんだけど,ここまで主に後出しで勝ってきたパンタジアには珍しい先出しがやっぱり不安を誘います.
和馬のパンを食った黒やんのリアクションは軽い大爆走&行方不明からスタート.心の赴くままに美味さを表現するがゆえの奇行は今に始まったことではないので,命を粗末にするような真似さえしなければ特に焦ることもない関係者の慣れっぷりがなんか悲しい(笑).もちろんこの行方不明もリアクションであり,店長に肩車された河内が観客の中に見つけたのは….
タレントにスポーツ選手に棋士に歌手,そして…大変に微妙な業界から(笑)「島」のつく14人が大集合.今回作画はそんなに良くはないんですが,そんな絵柄で頑張って似顔絵を描いたことから醸し出される微妙な感じがたまらねえ(笑).14人目はなんでこの人なんだろう.サンデーで洒落が通じそうだったから?
そして最後に登場する新郎新婦は島夫妻.島さんの家に入り婿してまで十六人の島を揃えて「十六島」をやってのける思いきりの良い黒やん改め島やん! たかがパンの美味さを表現するためだけに結婚しやがったこのバカは,パンへの愛だけを抱えて偽りの新婚旅行に出掛けるのであります.…で,肝心の審査はどうすんの?

後半.パンの美味さを表現するためにわざわざ入籍までしちゃった黒やん改め島やん.名字は島だけどあんまり見目麗しくない女性と結婚し,新婚旅行に出掛けるもののやっているのはパンの審査以外の何物でもない.普通なら新婦のことだけを考えなければならない旅行中でも新郎の頭には和馬のパンの美味さしかない.他人のパンの凄さを説明するためだけに結婚した新郎の愛はもちろんパンに向けられている.なんて豪快な妻に対する裏切り! そこには微塵の愛もない!
飛行機の中や南の島のみならずホテルでの初夜に至るまで,島やんの頭の中にはパンだけしかない.ノリから染み出す水分を吸収して食い止めるライスペーパーの工夫を讃えるためのハネムーン.米であるライスペーパーはノリとパン生地の仲を見事に取り持って,逆にパンによって引き裂かれた島夫妻は新婚旅行の直後に離婚する.パンバカの島やんは黒やんへと戻り,たった1度のリアクションで独身青年はバツ1にクラスチェンジしたのでありました.…この人でなしめ(苦笑)!
いろんな島さんを揃えただけでなく自らも島となった黒やん体当たりのリアクションはかなりの好感触の証.普通のバトルなら勝っていてもおかしくないレベルなんだけど,今回はさすがに相手が悪い.続いて差し出されたのり平のパンを食った黒やんは…その妄想世界を無意識のままに現実に広げ,いかにもゴールデンらしい高尚なリアクションを繰り出します.
河内の顔どころか会場全体にどこぞのペイントソフトのようなエフェクトをかけてしまう黒やんのリアクション! フィルタがかかったこのあたり,雑誌では印刷が汚くて見難かった覚えがありますが(笑)アニメでカラーで動くとやはり映えますね.このもやもやとした画風はモネ.モネや→モモや→桃屋とダジャレ的には普通ですがスポンサーでもないメーカー名を礼賛しちゃう本作はやっぱりどうかしているわけで,今回はサンピエールの勝利!
そしてさらに展開される,写楽を筆頭とした名画テーマの連続パロディ.パンタジア側の「島」揃えと違って爆発力はありませんが,この先何年経っても劣化しないであろうこの笑いこそ一般向けアニメの選ぶべき道であります.桃屋がパンタジアに勝っていたのはまずはノリの煮込み時間.生ノリならば炊き上がるのも早いから長時間の煮込みは逆効果.のり平が選んだ30分の浅炊きこそが唯一の正解なのだと,黒やんはみどりの髪も美しいモナリザこと河内に説教します.
そして,のり平がさらに優れていたのがノリを包むのにとうもろこしと小麦の菓子・パータフィロを使っていたこと.生春巻きに比べれば格段に噛み切りやすい生地を使ったことにより,サンピエールのパンは全体として素晴らしい歯切れの良さを得たのでありました…ってなくだりをひまわりやらムンクの叫びやら中国山水画やらウォーホルやらのパロディによって表現する黒やんと巻き込まれている河内.パンタジアも素晴らしかったけれど肝心の部分の詰めがサンピエールより甘かった.一時的にはウケたけれど,芸術となるまで磨き上げられたものではなかった.これが最大の敗因です.

かくして絶対落とせない大一番をついに落としてしまったパンタジア! 作り手が危ない橋を渡って呼んできた凄い刺客は,見事に役目を果たして最強の主役を倒してくれました.実際本作では和馬の強さは反則レベルで,これを負かすのは並大抵の敵ではそもそも無理.しかし,そのキャリアが段違いである桃屋の人ならば仕方ないと,視聴者だって納得せざるを得ないのです.
しかも敵役に回ってもらった豪華なゲストに対する心配りも忘れてません.さっきまでの敵の健闘を讃えた上に自作秘蔵のノリレシピ集まで渡してくれる桃屋の人はいい人だ.日本人の手で既存の料理を改革していこうとする意志は全ての国内メーカーが持つべき高い志.パンとノリという題材の違いはあれども,山崎パンも桃屋も真剣に日本の食を追及し日々前進していくのであります.…世にCM手法は数あれど,ここまで広告効果の高い使い方はそうはないだろう.河内の顔については無視しつつ,窮地の次回に続きます.

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練馬大根ブラザーズ#5

「オラ営だって立派な仕事の巻」

練馬大根ブラザーズは今日も地域のはじかれ者.彼らの犯罪行為をバレバレで内偵するカラクリ刑事も加わって夕食のラーメンをいただきます.食事が終わればイチローは江古田に出勤…かと思ったら今日の予定は歌舞伎町.新宿ナンバー1のホストの偵察にお出掛けだ.カラクリ刑事を首尾よく自宅に軟禁したあと話題のナンバー1ホストの面を拝みに出かける練馬大根ブラザーズ.女を転がしまくって金を搾り取る彼よりもイチローのほうがいいという理不尽な理由から,今回のターゲットはナンバー1に決定だ.

大人のふりした子どもたちが無駄なあがきを繰り広げる「練馬大根」.努めて大根畑という現実を見ようとしない彼らに猶予を与える保護者であり執行者のカラクリ刑事も加わって,練馬大根ブラザーズの夜の社会見学はなおも続きます.今回の見学先は人心をころころ転がすホストクラブなんだけど,そんなところで働く奴でも現実に普通の暮らしすら営めないようなダメ人間よりは人として断然勝っているという厳しい教訓が描かれているようなそれは考えすぎなような(笑).

前半.23区の外れにある練馬区は都心で働く人達のベッドタウン.ヒデキの畑の周囲はしっかり宅地化されて今夜も静かに眠る権利を要求します.たぶん周辺住人からは凄く迷惑な畑だと思われてるんだろうなぁ…こんだけブーイングを食らうんだったら土地は売るなり返すなりして別の土地に移ればいいんじゃないかとメンバーですら思っているわけですが,「練馬大根ブラザーズ」という名前にこだわるヒデキは移住に関して断固反対.自分で作った縛りにぐるぐる縛られて,ここにあるのは大根と叶わぬ夢ばかり.
そんな地域の迷惑者たちを今日も内偵しているつもりなのが前回から登場したカラクリ刑事・ユキカ.あんなのは叩けば埃が出るんだから適当な罪状で引っ張っちゃえばいいものを,練馬区警察は真面目です.彼女の弱点はかわいいもの.あまりのかわいさにバーサーカーモードにスイッチオンだからパンダには擦り寄られたくないんだけど,それでもパンダはやっぱりかわいい.つかず離れずのアンビバレンツの狭間で苦悩する派手な年増のお姉さんは無駄に目立つので内偵なんかになるわけもなく,あっさり発見されてなぜかラーメンに誘われます.
カップめんのCMが言う通りラーメンの前には境界などなく,一時休戦して同じ食卓でラーメンすする仇敵同士.敵には塩ではなくバターラーメンが与えられ,そんなラーメンのうまさを讃える歌を絶唱する4人は見事息ぴったり.もちろんこれはヒデ兄ちゃん渾身のカラクリ餌付け計略だけど,融通の利かない彼女にいくら恩を着せても正直効果はなさそう.しかしどんな恩も着なさそうな彼女が唯一執着するのがパンダ.愛らしいパンダさえここにいてくれれば,ユキカは結局何もできないに違いない.
さて今回彼らを待つ舞台は歌舞伎町.吸い込まれそうな瞳でおなじみの江古田のナンバー1・イチロー先導で偵察に出かけることに.江古田にすら影響を及ぼす新宿のナンバー1ホストなら凄い金持ってるから巻き上げてやろう…なんてことはこの段階ではほんのちょっとだけしか考えていなさそう.むしろ田舎者が魔都歌舞伎町におっかなびっくり物見遊山に出かける気分じゃなかろうか.
とはいえ練馬大根行くところ手に入らない金と大騒動あり.早速彼らの行動を妨げるのは今日のラーメン代はゴチなカラクリ刑事.この女についてこられると荒事をヤりたくなったときにできなくなってしまうから,うまいこと彼女を動けなくしなきゃいけません…とはいえ計を案じられるほど頭は良くないので,とりあえずカラクリを追跡してみます.
派手なカラクリ自転車を一輪車に乗って追跡するヒデキたち.傍から見れば凄まじく目立っているこの一団の先頭を努めるカラクリ刑事は,追跡者を安心させたあとで今度は自分が追跡しようと悪巧み.佇いやシステムからペットまで凄く特徴的で彼女らしい(笑)カラクリ部屋に帰って安心させたあと,勇んで彼らを追おうとしたらあら出られない.ユキカについてこられては困る練馬大根ブラザーズは粗大ゴミをかき集めて玄関口を塞ぎやがるという実にベタな対処を取っておりました.
とまあ,カラクリとのふれあいはちょっとしたくすぐりで,今回の本題はここから先.邪魔者を幽閉した練馬大根ブラザーズは愛と欲望の危険な街・歌舞伎町について歌います.実際あの街,たとえ昼間でも一人で歩くのはなかなか怖い街でありますよ.そんな街に燦然と輝くホストクラブは「愛LOVE遊」.これってやっぱり愛グループのインスパイアなんだろうな.凄く目立つもんなぁ(苦笑).
ホストクラブには初回は極力お安い料金で遊べるシステムがあるので,回を重ねるごとに貧乏に磨きのかかる練馬大根たちでもちゃんと店に入って偵察ができます.そして目にした新宿ナンバー1ホストは大変なキザ男であり,なおかつ女たちをころころと転がすオラ営のスペシャリストでありました.オラ営とはすなわちオラオラ営業.尊大な態度でお客にがんがん金を貢がせるという,ホスト本人にそれが許せるだけの魅力がなければ長期間は維持できない営業スタイルです.
新宿ナンバー1のオラ営は転がされて貢がされているほうだってすっかり幸せなんだけど,その幸せは女心の理解できないヒデキには意味がまったくわからないし,ナンバー1の強引な営業手法は線が細すぎるイチローにはあんまり参考にもならない.折角新宿まで来たのにこのままじゃ収穫ゼロになっちゃうので,そんな弱気じゃだめだとマコはイチローにはっぱをかけてみたものの,イチローがマコの頬にばしっと平手をかましてしまったために大変なことに! マコさんが今更イチローへの恋に目覚めた(笑)!
バカかマゾの練馬大根ブラザーズの中ではきっとバカだと思われていたマコさんですが,やっぱりマゾっ気もあったんですね(苦笑).愛する人にばしっとされる快感に目覚めたマコさんはすっかりイチローのとりことなり,新宿よりも江古田のほうが優れていることを証明するべく,新宿ナンバーワンを今回のターゲットで選ぶのでありました.…イチローの普段の営業スタイルって,友営? それとも枕?

後半.歌舞伎町にも朝は来て,ナンバー1は凄い外車フェローリ(なぜか発音できない)で華麗にご帰宅.練馬大根どもはタクシーでその後をつけてしまい,ナンバー1の御殿はわかったもののタクシー代を借りちゃいなマネーすることになりましたとさ.今,ヒデキの借金ってどれくらいあるんだろう.30万を越えたあたりから,利息を支払うのも難しくなってくるらしいですよ?
新宿のお店ではまさに暴君として君臨しころころ転がしていたナンバー1.しかし自宅の御殿の中では見るからにおっかない恐竜女に稼ぎを根こそぎ奪われるやら家事に務めるやらと立場が逆転.ここで出てきたアイアンハンドの恐竜女役声優がまたもう無駄に豪華! こんな仕事を受けて深夜に悠長に歌ってくれてどうもありがとう(笑).恐竜妻にアレまで握られちゃってるナンバー1ってふうがわりい.つまり岡山弁で恥ずかしい.
いくらオラ営でも夜間の勤務明けだってのに,休みもせずに洗濯も皿洗いも料理も掃除もてきぱきこなすナンバー1はけなげ.夜の顔と朝の顔のギャップに面食らった練馬大根たちはとっとと金を奪ってこの不条理な状況からとんずらすることに決定しますが,宝は常に竜に守られているものであります.恐竜妻の寝室の金庫を朝寝の隙に開けちまおうと思ったら,寝たふりだったアイアンハンドに早速狙われちゃいました.
確かに全員とってもやましい気持ちで部屋に侵入してはいますが,奥さんの体だけは狙ってないから安心してくれ(苦笑).ここで恐竜妻がイチローの目に釘付けに.イチローにすとんと落ちる部分,実に楽しそうに声も演じていらっしゃいますな.竜の宝を狙ったギャングは逆に竜に仲間が捕まってしまいさあ大変.叩かれて目覚めたマコがあたしのイチロー呼ばわりなのはまあいいとして,イチローは嫌がってるんだか楽しんでいるんだか微妙な反応.そして恐竜妻の正義の鉄拳(アイ・)アンパーンチを見事に食らい,邪魔者たちは御殿の外へと追い出されたのでありました.
相も変わらず圧倒的に弱い素手の練馬大根ブラザーズ.ここはおやっさんこと監督に泣きつくしかないとイチローなしでレンタルプリーズ.特にマコは愛するイチローのために必死.そんなマコのことをヒデキは従兄弟だけど大好きであり,これでイチローがヒデキに惚れると見事な三角形ができるなあ.あ,パンダがヒデキに惚れて獣入り四角形ってのもあるか.ちなみにおやっさんが出してきたのは「プランダースの犬」絵本.…これでどうやってアイアンハンドに勝てと言うのか!
使用法不明の武器を手に,竜退治に挑む練馬大根ブラザーズ.アイアンハンドに捕らわれた仲間を救うべく,ヒデキとマコで練馬大根プランダースを演じます.涙は心の汚れた大人が流すものであるとかの脚本家は常々語っていらっしゃいますが,恐竜妻も一応は人類である上に十分心も汚れていたのでしょう.真冬もへそ出しのマロと駄犬ヒデラッシュはどこか淡々としたナレーションとともに天に召されて怪獣の目にも涙.作り物の茶番にいい大人がわあわあ泣くなんて,作品はともかく泣いてるほうは実にみっともないですよ(笑).
弱みを見せた恐竜妻はもはや最強の暴君ではない.練馬大根ブラザーズは無敵のアイアンハンドを涙で砕き,貯め込まれたあくどいお金をいただきます.…しかし,たとえ女を転がして得たお金だってイチローのバイトと同じで勤労の成果に違いなく.しかもそんなお金よりも貴いものが彼女にはある.夢を無駄に追って日々を費やすバカどもにはない,自分とナンバー1と大量の子どもたちで営むまっとうで幸せな家庭生活.幸せな現実は叶わぬ夢を真っすぐに貫いて砕き,ギャングたちのやる気は見事失われたのでありました.

非合法活動に手を染めても根っからの悪人ではない練馬大根ブラザーズは結局今日も空回り.わざわざ借金して手にいれたチャンスを無駄にしちゃった空しさを埋めるべくユキカにラーメンをおごってもらおうとするものの,お前ら前半にユキカさんに対して何やったのかもう忘れちまったのですか(苦笑).バカでマゾで懲りない練馬大根どもの何も生まない空転はまだまだ止まりそうにもありません.次回に続きます.

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1・2月開始新番組チェックとか

たまに暖かくなったらそのあと凄まじく寒くなるという気温乱高下の中,皆様いかがお過ごしですか? 風邪ひきまくりのRowenです.ここ数年あまりひどい風邪を引いてなかった分免疫が弱っていたのか,1ヶ月と置かず2種類の風邪をひきました.先週末なんか忙しいのに会社を病欠しちゃったくらいなので,皆様もぜひ気をつけてください.発症すると3日間は確実に使い物にならなくなりますよ.
てなわけで現状,光希桃 Anime Stationさんのアニメ感想率調査 2006年冬に提出するためのデータを作るどころかレビューを書く余裕すらろくにない始末.この先年度末の忙しさも増すので今期はたった3作で3月末まで走ることになりますが,その3作が…(苦笑).4月は大幅入れ替えだな.

写真は帰り道の風景.

右側手前に新しいビルが立つので,この角度から建物全体を見られるのもあと少しなのかも.線路のこっち側は,気がつくと古いビルが壊されて新しいビルへの建て替えがはじまる街です.

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新番組の残り2本分について印象.

◎→○ マイネリーベ・ウィーダ
良家の師弟がくそまじめに織り成す超絶不条理コントが今ここに再び! 1作目は笑いの面でまさに群を抜いた良作であったわけですが,監督変更後の今作は…やっぱし真下監督は偉大だ(苦笑).キャラの数が増えたりドリルが行方不明になったりいらん女の子が出てきたりするのはらしくなくても百歩譲るとして,どうしても欲しいのに足りないのが素晴らしい音楽.例の5人+1の面白思考回路や珍妙行動が前作と同程度のレベルだとしても,要所で豪奢で荘厳な音楽がどーんと来ないので笑うきっかけをつかめません! 音楽という笑い屋やテロップなしで彼らは一体どこまで行けるのか,斜めから楽しむ者としてはそれはそれで今後が実に楽しみです.

△→△ びんちょうたん
野生の萌え幼女の生態を高感度カメラで追ったドキュメンタリーですか? 溢れる自然に淡々とした描写にナレーション.びんちょうたんの台詞のなさも手伝って,幼女を見守っているというよりは里の狸の1年を見守っているような気分に.ここまで徹底して観察させることに重点を置いたドラマというのも,なかなか珍しいんじゃないかと思います.ただし自然ドキュメントの醍醐味はその生物と周辺のものが織り成す生命のドラマ.生と性と死の織り成すシンプルでダイナミックなドラマは必ずや感動を与えてくれるはずなんだけど,主役が炭ではこの3つのどれもが無理(苦笑).ではその代替としてどんなでシンプルでダイナミックな物語を描いてくるのか,そこが本作の評価を決める鍵になるんだろうと思います.

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今期の新番組の中ではこれまで特に触れたもの以外では「タクティカルロア」「LEMON ANGEL PROJECT」がじわじわと,既存では「うえき」「アカギ」「キン肉マンII世」「ビィト」が大変に面白くなってきていて目が離せません.忙しくてもHDレコーダーとiPodのフル活動で年度末まで粘って追っていきますよ.
そうそう.今日の「ジャぱん」と「BLEACH」は両方スペシャルなので,皆様も時間変更にはくれぐれも気をつけてお過ごしください.

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金色のガッシュベル#143

「参謀格の強敵だったはずなのに…の巻」

ファウードが日本に到着するまであと4時間.ロデュウの悪あがきは見事退けたものの,アリシエとリーヤの本当の敵は後からやってきたザルチムの方だ.ガッシュたちの動きを己の分身で止めてアリシエを倒すべく仕掛けるザルチム.以前ザルチムは捨て身で戦うアリシエに圧倒されて動けなくなった経験があり,そのときに味わった屈辱をこの場で晴らそうと考えていたのだ.直前の戦いで心の力を消耗しているアリシエたち.しかし彼はどんな逆境でも闘志を失うことは決してない.

終着点目指して沢山の人々と魔物の運命が集結し絡み合っていく「ガッシュ」.今回は前回主役の座を途中で奪われたアリシエがもう一度頑張る回なんだけど…また途中で主役の地位を引きちぎる2人とかバイクの2人に奪われている気が(苦笑).見せ場の奪われ具合はちょっと面白いくらいなんですが,きっと今ここでリタイアするよりはずっとマシなのだと信じたい.ちなみに全体的に格闘戦が中心になっていてしかもかなり頑張って闘っているので,気合トークで繋いで繋いで凄い術でどーんといういつもの「ガッシュ」らしい大味な展開が見られないことに妙な違和感を感じます(笑).

前回リベンジを挑んだものの味方にすら見捨てられやっぱり退場させられたロデュウのへたれっぷりは記憶に新しいですが,まさかそれを越えるヘタレが次の回に誕生するとは….ロデュウを噛ませ犬に使ったザルチムはアリシエが程よく消耗したところで登場.偉そうな態度で出てくる彼ですが,因縁に決着をつけるなら互いに同条件で闘えばいいのに,わざわざ消耗させてから出てくるあたりで既に腰がかなり引けてます(苦笑).そんなに怖いなら分身の術で縛ってそのまま倒してしまえばいいのに….
わざわざガッシュたちを影で縛り上げ,アリシエたちのみ戦闘が可能という舞台を作ったザルチム.ファウードのサポートシステムで自分の分身を作り,その分身に影縛りをやらせるというのは確かに正しい使い方.持続する上に効果範囲と魔物の間に距離のある術は,こういう場面で使うには実に使い勝手が良さそう.ただしこの段階で即座に清麿を潰しておかなかったザルチムの判断は甘すぎる.叩けるときに徹底して叩かなかった甘さが今のぐだぐだな事態を作り出しているのだと,リオウ側の魔物は即刻全員で反省するべきです.
てなわけでザルチム対リーヤ…というよりはアリシエ戦が開幕.敵の力は残りわずかな上に時間稼ぎをするだけでも相手への大きなダメージになるという絶対有利な状況でも,わざわざ自分から銃撃を仕掛けてしまうザルチムの浮き上がりっぷりが情けない.折角の優位なんだからゆっくり言葉攻めするとか,自分に自信を持ってゆったりと仕掛けていただきたい.この状況で浮き足立つだなんて,自分で「小物です!」と宣言してるようなもんですよ.
圧倒的に有利なはずのザルチムを小物に変えてしまったのは,アリシエが以前彼に与えた恐怖の成果.どんな状況でも闘志にはまったく衰えのないアリシエは,以前ザルチムが迎えに行ったときに彼を大変恐ろしい目に遭わせていたのでありました.リオウの呪いを受けながらも自分の命を庇うことなくザルチムの首をひっつかんでみせたアリシエはまさに鬼であり,そのあまりの身の捨てっぷりにザルチムの脆弱なハートはトラウマレベルに傷ついてしまったご様子.アリシエの怖さは刺し違えることを恐れないところ.自分の命1つで村が助けられるなら本望と命を粗末にする戦士ぶりは,強いとはいえまだ子どもである魔物にはやっぱり怖かったに違いない.巻き添え自爆覚悟で最強術を自分の魔物に命令するという狂犬ぶりを見せるアリシエに,あの日ザルチムは完全に圧倒されたわけです.
そんなアリシエもさすがに人質には負ける.あまりにも一途で真っ直ぐゆえに,守りたいもののためにはどこまでも弱くなるのがこのタイプ.ある意味悪人にとっては一番やっつけやすいタイプなんだから,今だってザルチムも折角つかまえたガッシュたちをもっとうまく使えばいいのに….人質によってアリシエを制したザルチムが,「最初からそう言やよかったんだ」と震えながら言っているのがもう本当に情けない.ザルチムの地位が参謀から小物へと急降下です(苦笑).
あのときアリシエに与えられた屈辱を晴らすべく.ザルチムは影の爪を両手に装着して宿敵に接近.人間を殺す気満々のザルチムに対し,アリシエは毎度のように攻撃にひるむことなくむしろ突っ込んでいきます.リーヤを巨大化させても決定打にはならないけれど,ザルチムが1体で闘っているのに対しアリシエとリーヤは2人がかりで仕掛けてくるんだからやっぱり怖い.今のザルチムには敵が倍の戦力で攻めてきているように感じるはずで,その恐怖が彼のなけなしの判断力をさらに激しく乱すわけです.
そして,ここまで縛られて観客にされていたガッシュたちは,アリシエたちからついに主役の座を奪回するべく動き出します.アリシエの身を捨てたバトルを目の前にして,我慢できずにすごい力で影をちぎり始めるガッシュ…とティオ.ここ,ガッシュだけが頑張ってもまったく問題ないシーンなんだけど,おつきあいで馬鹿力を発揮するティオが怖い…(苦笑).仲間の足を引っ張りたくないという根性だけで術を引きちぎるお子様2人はそのまま分身を攻撃して倒し,アリシエに対するザルチムの最大の切り札が今ここで使わないうちに失われます…情けない(苦笑).
さてこの頃,ファウードの接近は人間の社会を大きく揺るがせはじめています.巨人が日本を狙って接近しているとなればそりゃもう大混乱.ファウードから逃げるには国外脱出しかないと判断されているようで,脱出希望者が船に殺到してごったがえしている程度のモチノキ町は平和なほうじゃないかと.もっと人口の多い都会なら殺気だった人たちがパニックになって殴りあいとか殺し合いとかしている気が.
脱出希望者と船の数は明らかに釣りあわず,このままではモチノキ町には沢山の人が残されてしまうのかと思ったら,高嶺教授とプロフェッサー・ダルタニヤンがでっかいお船でやって来た! この調子でこれまでの登場人物がどんどん出てきてくれるんだろうか.日本経由の世界の危機の只中で,夫に再会できた華さんがとてもうれしそうだ.

ガッシュたちが自力で脱出してくれたおかげで味方のことを気にする必要もなくなり,動きやすく服をちぎって布で己の手に本を巻きつけた格闘家のアリシエ.ゴウ・アムルクの連打をザルチムに向け,さらに最強術のシャオウ・ニオドルクをザルチムにぶつけて勝負は決した…はずがこれはザルチムの罠.珍しく敵の狙いに直前で清麿が気づいて止めようとしたものの既に遅く,アリシエは心の力をほぼ使い果たしてしまいます.
自分が精神的に物凄く気圧されていることは棚に上げ,相手が術を使いさえしなければ勝てると考えている小物のザルチムはうまいことやったといい気分.最大術がぶつかったのはあくまで分身.アリシエたちはほぼ術が枯渇した状況で本物のザルチムと闘うことに.ちなみにさっき戒めを無理やりぶっちぎったガッシュたちは今度は防衛システムに捕まりました.…結局こうなるなら,無理に脱出しなくてもよかったような…(笑).
超捨身の攻撃を得意とするアリシエの思考回路はザルチムもとっくに予測済み.たとえ術なしの状態でも特攻をかけてくるに違いないバカに合わせて自分の最大呪文を叩き込む…はずが,いきなりリーヤがアリシエの前に出て勢いを止めた! 自分以外のためなら全てをかけがちなアリシエは大変な死にたがりであり,かけがえのないパートナーを失いたくないリーヤは特攻なんかして欲しくない.ゆえに自分の身を最前線にさらすことで敵とアリシエの間に距離を取って自爆を防がなきゃならない.ここまでしなきゃ止まらないだなんて,なんて手間のかかるパートナーだ(苦笑).
ザルチムの最大呪文,巨大な闇の死神の中に飛び込むリーヤ.ザルチムの術に勝つには影の源となる目の光を消すしかないわけだけど,ニドルクでやっと強化された程度のリーヤでは光は半分しか覆えない.このままではやっぱりアリシエは助からない…って,リーヤで半分ならアリシエも一緒に影の中に飛び込めば全部消えたんじゃないか(苦笑)? 状況が厳しいのはわかるけど,あまりにも2人ともテンパリすぎで同じく一杯一杯のザルチムにすら負けるぞ…というところに乱入してきたのがバイクに乗ったテッドとジード! おお,こんなに早く合流してくるのか!
プライドを賭けた対決にいきなり乱入して横からぶんなぐって中断させる格闘戦のスペシャリスト・テッド.さらに一緒に復帰したリィエンの大活躍も相まって,乱戦の中でおいしいところをまたも全部持っていかれたアリシエとリーヤ.いくら新参とはいえ2回連続でこの仕打ちは辛い.そしてもっと可哀想なのは敵の戦力増強を前に撤退を決めたザルチム.本当に強いんならテッドに殴られた23発とか覚えちゃだめだよ.どう見ても負けて逃げて帰ってるんだから,いくらそれが本当だとしてもあんなのよりも重要な敵がいるとか一生懸命語っちゃだめだよ…(苦笑).
アリシエの見せ場と引き換えにしてガッシュ側には頼もしい戦力が参加.窮地を救われたアリシエの感謝の笑顔が場に合わないけどなんだかうれしい.テッドがこっちに来たってことは彼と因縁のある魔物もこっち側に出てくることになるのかな.そして,リィエンの合流によってウォンレイのリタイアを知った一同.そしてここで,最後までリィエンのことを気遣うウォンレイの最後が追加.時期的に原作とアニメが相当接近していたはずだけど,せめてあのシーンはやりたいということで追加したんでしょうね.

ガッシュ側にはテッドたちという頼もしい力が加わったわけですが,気がかりなのはついに動き出した2人とかトガったあの魔物のような第3勢力.強い彼らの行動次第では戦況がひっくり返る可能性は非常に高いから,リオウも高みの見物を決め込んでいる場合じゃないと思います.この戦いで大幅に株を下げたザルチムはこのままヘタレ一直線なのか.アリシエが最後まで主役を演じられる時は来るのか.そしてモチノキ町にたった一人残された鈴芽の運命はいかに? 沢山の魔物と全世界の生命の運命がかかった次の闘いの相手は…あれですか(苦笑).笑いを忘れない次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱんですよ#63

「史上稀に見るすごい出オチの巻」

「焼きたて9」の5回戦で実の兄と対決した冠はジャム勝負に引き分けてしまった.後継者問題は一番いい形で決着したため文句なしだが,次の対戦は一気に2枚のパネルが与えられる重要なものとなってしまう.この戦いにサンピエールは権利をクリアした上でなんと桃屋の人を投入.しかも第6戦の舞台は海苔で有名な十六島,さらにチャンスパネルなので勝者にはパネルを1枚プラス.サンピエールが圧倒的に優勢なこの状況で,桃屋の人は和馬たちにその実力の片鱗を見せる.ごはんですよトーストによって和馬が発した超絶リアクションは,ついにフィクションの殻を破り現実までもを侵すのだった.

原作を読んだ段階で「さすがにこれは無理だろ」と思っていたネタにも果敢に挑む無謀な「ジャぱん」.過去のリアクションの中では大麻ジャぱんが最もきわどいネタじゃないかと思いますが,今回のリアクションはそれすら越える凄まじい迷惑のかけっぷり.歴史改編によって作品世界中の時間の流れをひっくり返した大麻ジャぱんに対し,パンにごはんですよを乗せた奴は作品世界の外側にあるタイトルに影響を及ぼしちゃったからさあ大変.
これをわざわざやろうとした奴も相当どうかしてますが,許可した奴もやっぱりどうかしています.ある意味アニメの歴史に残る偉業の達成は,褒めてやったほうがいいんでしょうか.それとも怒ってやったほうが本人たちのためになるんでしょうか…(苦笑).

前半.和馬不在の第5回戦は接戦の末になんとか引き分け.明らかに格上であった堤相手に引き分けに持ち込めたのは相当な健闘であったわけですが,いつだって冷静に場を見ている冠は結果に憂鬱.ちなみに後継者問題については1名を除けば満場一致で前回の結論に満足です(笑).和馬がさらっとひどいこと言ってんなぁ….店長の意志はまあどうでもいいとして,このままじゃサンピエールを倒したとしてもパンタジアが組事務所みたいになりかねないんだけどそれはいいの?
冠を憂鬱にさせるのは引き分け時のルールと勝負の流れの変化.引き分けた場合次回は一度に2つパネルが取れる上,連勝を崩されたことによって場の流れは明らかにサンピエールに傾いている.回を重ねるごとに敵の刺客は強さを増しているから,重要な次の戦いには絶対とっておきの超強敵が来るはず!というのが冠の読み.しかし現実は冠の予想を軽く上回ってくるんだからラスボス霧崎恐るべし.病から復活した上にどこまでも楽天的な和馬は心強いけれど,そんな和馬すら狼狽させる恐ろしい未来が会場に待っていたのです.
てなわけで第6回戦の収録開始,パンタジアの3人とお茶の間を驚愕させる強敵のその姿は!CMで見たことのあるあの人だ(笑)! 相手は誰だろうと関係ないとか言ってられない対戦相手は桃屋の人.影すらついてないあのキャラクターそのままで,山崎パンの牙城に乱入! 桃屋の,そして山崎パンの懐の深さはかのサンリオ以上ではないかと思います(苦笑).
桃屋の人こと三木のり平は日本の英雄.特に説明しなくても視聴者はその凄さを嫌ってほどに知っている.作中人物に権利関係を心配されるほどの大物の登場はまさにサプライズ.たぶんそこらの作品内CMよりもずっと効果的じゃないかと思います.放送打ち切り覚悟の大技を繰り出せるのもこの時期だからってことなんだろうけど,何はともあれともかく無茶苦茶です.
この人が出てきたら予想される次の課題はアレしかなく,案の定次の舞台は島根県の十六島.日本有数のノリ産地が舞台な上にさらに乗ってくるのが焼きたてチャンス.星つきパネルを引いた場合,勝者にはもれなくもう1枚パネルをプレゼントという限りなく後づけのインチキルールがパンタジアを襲う! パネルの選び方でこれまでの苦労が水の泡となる大ピンチ.最悪だ….
ぽっと出の和馬たちなんかとはキャリアの違う大ベテランとよりによってノリで闘わねばならない上に,試合に負ければ最悪パネルを5枚も取られる大ピンチ.しかも新参の食品関連キャラクターに容赦ない追い討ちをかけてくるところもさすが大御所.ジャぱんに興味を持ったというのり平は自己紹介がわりにごはんですよトーストを差し出します.…和馬たちの後にあるアニオタ刑事のパネルがどうしても気になる…(笑).
のり平のトーストを食べたのは和馬.しかし彼はトーストに対してなんのリアクションも取っていない…わけじゃない.わざわざ多大なる迷惑をかけつつも外部から招集した凄いゲストの実力は半端ではなく,今までの敵で最強と判断するに相応しいリアクションが巻き起こっていたのでありました.巻き戻せばタイトルが「ジャぱんですよ!」に変わってる….アイキャッチやテレビ欄や原作18巻や当時の連載誌でもやっぱり「ですよ」がついていたのです.わざわざ全部タイトル替えるだなんて,なんてスケールでかい上に無駄に迷惑なリアクション! 原作のときもびっくりしたけど,まさかアニメでこれをやるとは…各方面に考えられないほどの迷惑をかける,これが今の「ジャぱん」という作品の実力というか覚悟というかバカぶりです!

後半.前半終盤の展開でパンタジアの面々は視聴者ともども度肝を抜かれたわけですが,それでもバトルから逃げるわけにもいきません.十六島にはもうやっぱしノリしかなく,敵はタイトル替えるほどのノリのスペシャリスト.しかしそれでも和馬は大バカなのでそれほどくじけず,前向きに勝利の道を探します.この勝負はパン勝負だからノリで負けてもパンで勝てばいい,という和馬の考え方は間違ってはいないんですが,黒やんが今回のパン作りに特に要求しているのはインパクト.見た目だけであまりにもインパクト溢れるあの人に勝つのはかなり難しいはず.
しかし,そこまでは考えてない和馬たちはまずは勝負のためにノリを手に入れるべく港へ.このあたりで採れる筆海苔は100グラム数千円から2万円の超高級食材.羽織にできるほど丈夫で硬いこのノリをごはんですよ並に柔らかくしなければ,そもそもパンと組み合わせることができない…と思ったら,和馬がぺぷみコーラを出してきました.なるほどこっちの権利はだめでしたか(笑).病に倒れた前回分の活躍を取り戻すべく,今回の和馬は実によく活躍しています.
コーラの炭酸の力で柔らかくする,肉の煮込み料理でよく使われるコーラ煮のテクニックをノリ相手に再現する和馬.現地のおっさんに頼んで鍋やコンロをちょちょいと調達してみせるあたりがおかしいけどリアル.大体ああいうものは港には装備されているものです.黒いノリを黒いコーラで煮るという奇行レベルの路上クッキング.地元の子にまで笑われながら和馬謹製のノリが完成し,嫌がる河内に食わせたならば…権利はダメだった割に無駄にノッてるなぁ(笑).
あたかも計ったようにさっきの女の子がいきなり海で溺れているのはリアクションの前兆.本作はおいしさを表現するためには幼女を海に落とすことすら厭いません! 素人では溺れるから助けにいけないところに颯爽と飛び込んでいく,河内のリアクションであるぺぷみマン! …リアクションそのものも相当どうかしてますが,ぺぷみマンのテーマ曲が無駄によく出来ていて素晴らしい.きっとここにしか使えないだろうに(苦笑).サメだって倒して女の子を助けちゃう河内ぺぷみマン.オリジナルと同じく「しゅわー」しか言えないスーパーヒーローのこの河内,和馬にとってはなんだかうざい.和馬にとって河内はヘタレで当然であり,無駄にヒーローらしいのは許せないってことなのかな(笑).
本日の宿は冠の家庭の危機も終わったのでいつものボロ宿に戻って苦露荘.掛け軸までも真っ黒だと河内はひたすら文句をたらたら.冠にとってはこの河内はいつものようにうざい.冠にとって河内は別に喋らなくてもいいものであり,無駄にぺらぺら喋るならしゅわーの方が随分マシってことなんだろうなぁ(苦笑).
コーラ煮すればパンに合うやわらかいノリができることはわかったから,今度はパンをなんとかするしかない.あのスペシャリスト相手では間違いなくノリ単体で勝てないからこそ,今のリードを守るには得意なパンの工夫で押し切るしか選べる手段がないのです.パンの天才である和馬は割に調子がいいようで,次の工夫,ご飯並みにふっくらした生地の作り方についても既に着想があるようですが,そんなぽんぽん思いついたネタであの影のない人にどこまで食らいついていけるかは微妙.トータルの成績では追われるものですが,この戦いに限ってはパンタジアはかなり格下の挑戦者であることをもう少し自覚するべきではないかと思います.

翌日のステージは人で満杯! 十六島周辺の人々をここまで煽り立てるごはんですよの無料配布恐るべし(笑).さらに熱狂はのり平さんのロッカーぶりで最高潮へ.桃屋さんになんて無茶なことをさせてるんだと狼狽しそうにもなりますが,元々CMで様々なコスプレを見せてくれていた彼にとっては普段と何も変わらないのかもしれません.
常に自然体でここまで歴史の荒波を乗り越えてきた超ベテランキャラは,歴史の浅いパン宣伝キャラたちに果たしてどんなことを教えてくれるのか.生春巻き程度でパンタジアは桃屋に勝てるのか.そして製作者のやりっぱなしは果たして許してもらえるのか? さらにきわどいリアクションが待つ,次回に続きます.

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練馬大根ブラザーズ#4

「悪が悪呼ぶ悪の混沌の巻」

練馬大根ブラザーズは今日も今日とて大根飯.3度も悪を倒したというのにむしろ借金ばかりがかさんでいる素晴らしいギャングぶり.そこに訪れたのが練馬警察のカラクリ刑事・ユキカ.練馬区で起きた3件の謎の兇悪事件の犯人として浮かび上がったヒデキたちを現行犯で捕らえるべく,ホストクラブでイチローに偽情報を流し警察の地下の金庫に彼らをおびき寄せようとするのだった.

権力もスポンサーも見ている人間の平均年齢も全部無視して,あまりにもマイペースすぎるバカ話をとっても楽しげに展開している「練馬大根」.手間がかかりまくって洒落にならないミュージカルという拷問に自分から飛び込んでひいひい言いながら快感をむさぼるバカでマゾの姿が脳裏に浮かんできますんで,作り手はそのままマゾの道を極めればいいと思います.そんなマニアのプレイに巻き込まれた普通の性癖のスタッフは大変お気の毒ですが,そこはぜひ自らマゾとなってやりすごして頂きたいところです.

前半.過去3回に渡って犯罪者を襲撃してきた練馬大根ブラザーズですが,ちいっともその財政状況は回復しないどころか過疎地域の財政のように一方的に悪化するばかり.特にヒデキは毎回キャッシュを借りてしまって家計は真っ赤に燃えているはず.いくらドームをおっタてようと思ってもいい物食わなきゃタつ物もタたない.マコさんが肉キボンヌでも誰が奢ってくれるわけもなく出てくる大根喰うばかり.イチローのなよなよとした普段の歌声は至極不安定なんですが,英語の部分は声優が地声張っていてうまいなぁ.
叫んだだけ無駄なカロリーを消費してしまうジリ貧な練馬大根畑の真ん中に飛び込んでくるのが,間違いなくお巡りさんに止められるレベルの改造自転車.無駄にセクシーでド派手な御登場をぶちかました割に,ステージ上の3人にツッコンでもらえるのを待っているという構ってちゃんなお姉さん.3人が無視を続けたのでパトライトを鳴らしてアピールしやっと構ってもらえることになった眼鏡の彼女こそ,今回いいところを全部持っていくカラクリ刑事でございます.
ギャグアニメという治外法権の世界で生きる練馬大根ブラザーズのところにわざわざやってきた彼女は,無駄にセクシーで途方もない変人の上に作品の主旨を理解していない.セクシーなバディとイリュージョンなカラクリで練馬区民を守ってくれるカラクリ刑事! …練馬警察には他のあだ名つき刑事もいるのかな? 女性の価値はバディで決まるとばかりにトランジスタなマコを舐めきるお姉さま.
変人ゆえに最近練馬区で起きた3件の類似した襲撃事件についたわざわざ調べた彼女の結論は,芸能プロと韓流パチンコと病院で起きた事件の犯人がここにいるということ.そういや最近CMしてる「パチンコ冬のソナタ」ってみんなどう思う? もちろんそのまんま犯人であるヒデキたちは大変にわかりやすく狼狽.被害届けが出ていないので事件になってはいないんですが,練馬大根ブラザーズが強盗とか傷害致傷とか器物損壊とかをやらかしまくるギャングなのは間違いないのです.
たとえ事件にならないとしても,犯罪者を食い物にする犯罪者でも裏には返らず犯罪者.彼らがいつ一般人に手を出すかわからない以上,警察は内偵を進め組織の全貌を把握してあわよくば逮捕しちゃって治安を守らねばなりません.善良な市民の皆さんから白眼視されそうな正義のムチで大根切り飛ばしたりマコさんを畑に埋めたりと暴れつつ,ハードに歌う彼女が示す真実は,一連の事件の犯人は男2人に女1人,しかも名前は自分で歌って名乗ってる「練馬大根…」というところでイチローがパンダとともに仕事にお出かけ.普通の人間ならたぶんイチローの目にメロメロとなるはずなんですが,彼女はイチローの肩のパンダの方に妙な反応.これが一応オチのための伏線になってるんだけど,正直たいしたオチじゃないので覚えてなくてもいいです(笑).
女刑事の事情聴取をマイペースに振り切ったイチローは今日も江古田のホストクラブでゆるゆる勤労.「やさしくしてね」と言いつつもついた今夜のお客さんはデブ・スケルノ夫人.社交界に顔が売れている割には何も飲ませても食わせてもくれないドケチなのでこの手の夢を売る店としては大変に嫌な客.しかしそんな彼女がイチローに支払うのは耳寄りな話と1枚の地図.警察が暴力団と通じていて金庫にはその癒着でつくられたばっちい現金が唸りを上げて眠っているらしいという三流ゴシップ誌レベルのネタに加えて練馬署の図面もくれるだなんて,なんて露骨過ぎる釣り! もちろんこの夫人は女刑事がカラクリで粉飾している姿なんだけど,見た目の偽装の凄さに対して引っ掛ける話があまりにも出来てない.キャラは立ってるけど話が全然ダメ.こんなんじゃ熊だってひっかからないですよ.ちなみに25メートル以上のリムジンネタでお父さんの借りてくる車のことを思い出す奴はマニアです.

後半.これまでの決戦の舞台は深夜であったわけですが今回は晴天の下で襲撃スタート.イチローがうかつにも持ち帰ってしまった毒入りネタを見事に喰って警察襲撃を決定する練馬大根ブラザーズ.このカモネギ具合,高級布団とか消火器とか浄水器とか洗剤とか複製画とかを5秒で売りつけられそうな勢いなのが情けない(苦笑).汚い金を奪って使ってやろうと決めた悪党3人は,朝もはよから一発イっちゃいます.おやっさんことナベシン監督に歌と踊りを捧げましたら,今回はあの狭い口からは絶対出せないものが出てきました.なんだか懐かしいなぁ,あのフォルム(笑).
先端にどでかいドリルがついたスーパーマシンに乗り込んた練馬大根ブラザーズは素晴らしき掘削機を使って目的の場所へと地下の旅.誰に邪魔されることもなく3人揃って現地に御到着…と思ったら,金庫の前には分厚い非常線とカラクリ刑事の姿が! わざわざ練馬大根ブラザーズなんかを現行犯で捕えるためにここで待っていた暇人カラクリ刑事ユキカ! 正直そんなことに大量の人員を投入するのなら,練馬警察はもっと別にやるべきことがあるんじゃないかと思います.どうせ放っておいたって頭の悪いあいつらに悪事がちゃんと勤まるわけがないんだから(苦笑).
しかし本作の空気を読んでくれない彼女は真面目に彼らを捕まえるつもり.4話にしてお縄となる大ピンチを迎えたヒデキたちは尻に帆かけて逃げ出します.これを今度は鎖分銅手錠でつかまえようとする女刑事の武器バカぶりがちょっと面白い.手錠なんだから投げ縄みたいに捕まえるのかと思ったら,コンクリの床を貫く投擲武器になってるぞ.しかしこの凄い威力の手錠は誤爆して警察の金庫が本当に開き…中には汚職の現行犯が! さすがは天下の練馬の警察,フィクションらしい気持ちのいい腐敗っぷりがたまりません.
確かに金庫の中は秘密を隠しておける場所だから,署長とヤクザの組長がこんなところで逢引中.それを成り行きで見つけてしまった関係者はさすがにショック.特に正義の権化であるユキカにとっては上司の不祥事は自分の不祥事.自分が悪いことしている真っ最中じゃ練馬大根を捕まえることもできないに違いない.熟年男性の許されざる恋ということでごまかそうとした署長と組長だけど本作は正直ホモネタはもう見慣れてしまったので目くらましにすらならない爛れっぷり.署長と組長のラブソングは結構頑張っていて気持ちが悪いです(苦笑).
とっておきのホモネタも現金授受現場を目にしてしまったユキカに通じるはずもないから,公権力とヤクザは結託した上に裏側を知った者を排除するというベタベタのお約束を実行.ユキカが一転追われるものに成り果てて,口封じのためにさっきまでの部下までもが全員でユキカを追いかける…という警察&極道コントの中で放置されてしまったのが練馬大根ブラザーズ.彼らは場の混乱をいいことに金庫の中の汚い金を全部持ち出して「サランヘヨー」と勝手に離脱.ついでにユキカも消えてしまい,署長と組長はあのボンクラどもにしてやられたことに気がついたのでありました.
大金積み込み例のドリルマシンで逃走する練馬大根ブラザーズ! 今回はちゃんと金を抱えて現場を離脱できたのでいつもに比べると成功度が大幅アップなわけですが,追ってくるのがモノホンの警察なのでさすがに追跡を撒けません.白昼の逃走劇の末についに公園で燃料が切れ,練馬のギャングどもは警察とヤクザに包囲されてしまいます.もしお金に意志があるのなら自分たちに使われたがるはずだとマコは下手な腹話術で主張するわけですが,そんな茶番を認めてくれるほど国家権力と民間暴力はバカじゃありません(苦笑).…ちなみにお金に意志があるかどうかはよくわからないですが,仲間がいるところに寄って行くという習性はあるらしい.
権力と暴力に包囲されて絶対絶命の3バカども.しかしここで彼らが持ち出した現金の入っているはずのスーツケースの中から聞き覚えのある声が! 正義とは何者も恐れない愛ゆえの力,正しきことは美しきこと! 正論を堂々と吐き散らかしつつトランクからテンコー並のイリュージョンを炸裂させて復活するカラクリ刑事ユキカ! 奇跡の変形ギミックとともにここに復活! しかも今回は空気のはずの練馬大根ブラザーズを手駒として使おうってんだから豪気です.でも,正直あいつら役には立たないと思うよ….
どっちも悪いというかどいつも悪い混沌の中,やっぱし予想の通りに役に立たないヒデキたち.ここには悪党と悪党の部下と悪党の子分しかいないわけですが,ことに汚職をやらかしていた署長と組長が飛びぬけて悪く,その巨悪2人がユキカを巡っていきなり喧嘩をはじめてしまいます.確かに部下をきっちり束ねてこそ長というものですが,ユキカみたいなタイプはたぶん誰が長でもなんともならないと思うよ!
署長と組長の蜜月は壊れて元の木阿弥宿敵同士.もはや敵しかいないこの練馬の公園で全てに対してトドメを刺すのはやっぱりユキカ.可愛いものを見るとつい興奮して暴れてしまうバーサーカーモードを搭載したユキカ.今回はパンダのおかげで見事スイッチが切り替わり,女刑事バーバリアンが高音の雄叫びを上げながらぶっ叩いてなぎ倒すという大混乱の中,今回も金を奪えないままで練馬大根な1日は終わっていくのでありました(苦笑).
崩壊した戦場に最後まで残ったのは,スイッチの切れたバーサーカーのみ.彼女は闘いの空しさを語るがのごとく,メロウな歌声で区民の皆様のために歌います.…歌ってもらえる練馬区民がうらやましいなぁ(笑).どうでもいい歌詞のバラードは妙に穏やか.好き勝手に暴れたおかげでストレスがいい感じに放出されたようで何よりです.練馬警察にとってはもの凄い不祥事発覚なんだろうけど….

一足先に戻っていた練馬大根ブラザーズは今日も夜中に歌おうとして周辺住民からクレームを受ける.彼らは歌手とかギャングである以上に,手の届かない夢を叶えるという名目でモラトリアムを続行する筋金入りのダメ人間.真のダメ人間は行動すらしないんだろうからそれよりはちょっぴりマシなんだけど,やったって失敗するのがわかってることを何度も繰り返すのはやっぱりダメだと思います(苦笑).
手の届かない夢に溺れて現実から逃避する彼らは深夜帯でギャングなんだけど子どもであり,そこがどうにも情けなく同時になんだかいとおしい.正論を振りかざしてモラトリアムをぶっ壊そうとするユキカは今回見逃してくれましたが,夢のために同じ場所をぐるぐる回る宴がどこまでも続くわけもない.夢追い人の生き様は傍から見てれば感動的ですが,親戚からは総じて大変に評判の悪いもの.こいつらにもいつか目覚めよと呼ぶ声は聞こえるのだろうか? ぐるぐる回す次回につづきます.

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金色のガッシュベル#142

「諦め悪過ぎかっこ悪の巻」

ファウードの日本到着まであと4時間半.一刻も早くこの巨大な脅威を止めるため,2組に分かれて脳のコントロールルームを目指すガッシュたち.ウォンレイとリィエンを置き去りに先に進んだ清麿たちの前に,またも一組の魔物が現れた.鉄の体で高速移動,しかも銃撃で遠距離攻撃までこなす難敵に対し,この先のある仲間たちを温存するためにたった1組で勝負を挑むのがリーヤとアリシエ.戦士としての研ぎ澄まされた力を発揮するアリシエと彼に従うリーヤは見事な戦いぶりですぐさま敵を追い詰めるが,とどめを刺そうとした瞬間に横槍が入る.ロデュウたちが捕虜にしたリィエンとともに追ってきたのだ.

原作を離れて着々と残り時間を消化していく「ガッシュ」.引き伸ばしで有名な東映にしては珍しく着々と時間を経過させるのがなかなか怖い.ついでにこれまでは人間界でバトルを繰り広げながらもそれなりに穏便にやってたわけですが,せっせと泳ぐファウードがついに日本の日常までもを揺るがす様子が挟み込まれているのが興味深い.この先どんな決着が待っているとしてもさすがにアレをなかったことにはできないはず.この騒動のど真ん中にいる連中が事がおさまったあとにどんな風に扱われるのかも気がかりです.あ,バトル自体は折角アリシエが結構頑張ったのに中盤以降その頑張りが台無しにされて気の毒です(苦笑).

広い海を悠々と泳いで日本に近づくファウードを,再び体内に乗り込んだガッシュたちは小さな力でなんとかせねばなりません.前回はカルディオとウマゴンの連携…というかエリーの説得のおかげでリオウ側の魔物2体を見事に撃破.2体の特性が違えばこそ倒せる敵もいるはずなので,必ず複数で敵に接するべきではないかと思います.どんな理由があっても1対1のバトルをを自分から願い出るような奴は自分から帰還フラグを立てるようなもの.圧倒的に劣勢なんだから命を粗末にしちゃいけません.
今回闘うのは清麿チームで,ホールで待ち受ける次の敵は小型だけど鉄装甲が印象的な魔物.しかも戦いを楽しむためにわざわざホールの出口を塞ぐという見事な戦闘バカっぷり.一応忠誠の証としてリオウにいいとこ見せるという目的もあるわけですが,単独で3組に挑むあたりはあんまり頭が強いタイプではなさそうです.ここで敵の使った鍵が壊れない説明が意外と以前の話を踏襲しているのが楽しい.ただ,あのとき捕虜にされた連中は正直非力だったので,ガッシュが全力でぶっ放せばなんとかなったんじゃないかと.最悪扉は壊れなくても扉の周囲が吹っ飛ぶはずだ(笑).
敵の襲来という見せ場に対して早速戦闘体制に入る主役たちだけど,その出番を横から奪っていこうとするのがアリシエとリーヤ.この戦いで重要なのは清麿を先に進めることなので,そのためだったら捨石になる覚悟満々のこいつらはきっと頑張っても言うこと聞いてくれそうにもないと清麿は判断したようで,すぐその行動を認めてしまいます.協力しあうことで計算以上の力を発揮するガッシュたちの場合,単体で戦いを挑むのは帰るのと紙一重なんだけど…まあ,壁で隔てられたわけでもないので,やばそうになったらすぐにフォローに入ればいいと判断したのかもしれません.
かくしてリーヤとアリシエのバトルがスタート.高速移動対鉄棒ミサイルはミサイルを高速に殴り外されて高速移動の勝ち.しかし打ち出した鉄柱をさらに炸裂させる変則攻撃をリーヤが放つと見事にヒット.高速回転によって敵の攻撃を弾き飛ばしながら突進するリーヤに対し,容赦なくリーヤに打ち込むことで止めようとする…と作画が特に優れているわけではないんですが,技の組み立てとバトルの駆け引きがなかなか面白い.呪いが解けたアリシエは以前にも増して強く,その強さがリーヤの技にも影響しているようです.
敵も鉄装甲だけのことはあってなかなか丈夫で元気の上,一応本気も出してないということでいかにもバトルバカらしい.けれど敵以上に格闘に対して熱心なのがアリシエたち.これまでのぶつかり合いをちょっとした挨拶程度にしか考えていないってのがまさに敵と同レベル(笑).過酷な環境で暮らしてきた彼にとって生きることと闘うことは余程近しいものなんだろうけど,正直,1つの目的のために頑張らねばならない今の場合は,この無駄な戦闘欲はサウザーの突出と同じでチームにとって有害だよなぁ….
甘さを捨てた戦人として敵の間合いに突入するリーヤとアリシエ.敵の爪撃が2人を追うけれどこれを人間のアリシエまでもが術なしの足だけでかわし,技を紙一重で避けながら特攻し間合いを詰めた上に再び回転しながら敵への最終アプローチ! 短時間で仕留めると請合っただけのことはありアリシエとリーヤのコンビネーションは高速かつぎりぎり.至近距離ではリーヤが打ち負けたのかと思ったらこれは囮.実際は油断した敵のところに飛び込んでパンチを食らわせるアリシエこそ本命.魔物に人間の拳はほとんどダメージを与えることはできないけれど,相手のバランスを崩し行動を一時的に遅延させるだけならば十分.態勢を崩した敵魔物に対しリーヤの下から突き上げる追い討ちが見事にヒット.これによってホール出口の鍵がアリシエの元へ.
卓越した運動能力を持つアリシエがパートナーでなければ不可能な芸術的な組み立ての闘いを繰り広げた上,欲しいものも手に入れたので間髪入れずに最強の術でとどめを狙おうとする2人.しかし!折角シャオウを出そうとしたアリシエたちに無粋な妨害が.いきなりの横槍は背後から.ウォンレイたちにまかせたはずのロデュウたちと…囚われたリィエンの姿が!

さて,前回アポロたちの手引きでファウード中に飛び込んだ魔物と言えばテッドたちのことですが,実は同じタイミングでもう1組が侵入していました.あの強さと特徴的なトンガリの持ち主は….この先ファウードの中にさらに魔物が集結しちゃうんだろうか? ちゃんと移動手段つきでファウードに入ったテッドたちはなかなか賢いですが,ガッシュたちが散々迷走したファウードの中であっさり重要な目的地に向かっているのに少し違和感が….現在脳の方向に魔物の気配が集中しているからなのか,あるいはザルチムの感じる「嫌な気配」が影から誘導しているのだろうか?
ガッシュたちの前には片付けてもらったはずのロデュウたちが,あのリィエンとともに登場.ウォンレイの姿がない…ことよりも,ロデュウたちが健在ということ自体が仲間に洒落にならない事態が発生した何よりの証拠.ロデュウはウォンレイは魔界に帰れず死んだと言って,見てきたようなことを付け加えてしまうから化けの皮がはがれてしまいます.何も言わずにガッシュたちの想像に任せていればこの勝負勝てたはずなんですが,自分で墓穴を掘るあたりが小物だなぁ(苦笑).
見てきたような嘘を言うロデュウに対し,清麿は「置いて逃げ出しやがった」の一節からおかしいと気づく.サドっ気全開の夢ストーリーをうれしそうに語るロデュウに対し,鈍いガッシュ以外の全員がどうもおかしいぞと気づきはじめます.裏を取るために清麿がリィエンにロデュウの言葉が真実であるかどうかを確かめると,そこで涙を浮かべてリィエンが肯定し…清麿の疑いは確信に代わります.
このリィエンはありえないというのが仲間の結論.ロデュウに操られているという可能性を無視した清麿たちはザケルガを放ちティオたちもギガ・ラ・セウシルで攻撃を封じ,さらに今回の主役だったはずなのにいきなり脇に追いやられているアリシエたちにも攻撃続行を命じ,リーヤの容赦のない最強術によって魔物一体が魔界送りに.さらにあまりにも計算外の展開に驚いたロデュウはガンズ・ラギュウルを放って自爆(笑).ウォンレイ戦の体のダメージは既に消えているようですが,元々の頭のダメージはなんともならないようで…面白い奴だなぁ.ラストはガッシュがラウザルクでロデュウをぶん殴って圧倒的劣勢.やはり敵とは複数の魔物で闘うべきです.
いくらチータはリィエンを人質に脅しをかけたって下手な芝居と晴れやかに言い切る清麿.…本当は今ここにロデュウたちがいる事自体がウォンレイたちのかなりの危機を伝えているんだからあんまり晴れやかじゃまずい気もするんだけれど,敵を精神的に圧倒するときにへこんで見せても仕方がない.自分たちの知っているウォンレイが逃げるわけがないし,リィエンもそんなウォンレイを認めるわけがない…というお約束をわかってない奴が約1名.主役なのに,その察しの悪さはちょっと恥ずかしいですよガッシュ.
ちなみにその頃リィエンは,ホールまで来たテッドたちに助けられておりました.何十匹もの魔物と闘っていたから体力が…という娘さんのコメントにさすがの魔物とパートナーもびっくり.彼女の頑張りぶりを見てしまうと,折角アリシエがあれほど紙一重で頑張ったのにその印象が吹っ飛びます.
折角の芝居もあっさり看破されたダメなロデュウでありますが,未だにへこたれない諦めの悪さは敵味方の全てにとって迷惑.こんな状況でもファウードの力に頼ればなんとかできると考える必死の負け犬を,ついに「無理ね」とパートナーのチータが見捨てました(苦笑).前の戦いでかっこいいウォンレイがリィエンを守りきったのに対し,自分の魔物は未だに他の権威に頼ろうとするチンピラ根性全開じゃやってられない気持ちはよくわかる(苦笑).もう自分たちの格が小さすぎるのでこれ以上はいいです,とチータが投了した途端,なんと捕虜のリィエンが彼女の本を切り裂いた!
「ざまぁねえな」と語るのはリィエンを偽っていたザルチムで,使えない部下を消去しつつ本当の姿を示します.お前無能で弱いから帰れとロデュウにリストラ宣言する彼は,肝臓で苦戦した例の影縛りによってガッシュたちの体を拘束.しかしアリシエたちのみ縛らずにわざわざ一騎打ちをやらかすご様子.己のプライドを守るための闘いはどんな決着を迎えるのか.そしてアリシエたちは今度こそ目立つことができるのか.

海の真ん中で間断なくバトルが繰り広げられていたその頃,日本は夜明けを向かえています,せっかく気配で起きたとしても勝手に寝なおす日常パートのヒロインがマイペースだ…(苦笑).何気に布団の柄が細かいな.彼女を含め日本の大半は未だに夢の中にあるわけですが,時が過ぎるごとに悪夢が海から迫っていることに嫌でも気づく.海からの巨大物体の接近に備えてモチノキ町にも非常警報や避難指示が出始め,これまであくまで内々に行われていた魔界関連のバトルはついに人間界の日常を揺るがしはじめます.脅威は大切な日常をどのように揺るがしていくのか.次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#62

「もはや後先考えてないよねこのリアクションの巻」

「焼き立て9」の舞台を借りて,将来をかけて兄弟対決することになった冠.あまりにも兄が有利な状況に絶望しそうな冠たちのところに,倒れたはずの和馬が病院を抜け出して戻ってきた.諦めない和馬の行動は素晴らしい着想をもたらし,冠は翌日のジャムに堂々と挑む.
溶岩石の鍋にジャムフランベ.弟に対する深い憎しみを抱いた堤が繰り出す本場の技は冴え渡り,完成した燃えるジャムは審査員の黒柳にとんでもない行動を強いる.煮えたぎるジャム鍋に顔を突っ込んで顔面にひどい火傷を負う黒柳.その姿は幼児のスーパーヒーローを作った人にひどくよく似て危険だった.

たった9マスの道程も半分を越え,いろんな意味で険しい道がクライマックスまで続くに違いない「ジャぱん」.和馬たちも大変そうだけど製作現場だって相当厳しいことになっているに違いない.しかしそんな逆境の中でも他人のキャラをインスパイアするだけでなく主要キャラの一人に新設定を原作どおりに追加する作り手の間違った根性万歳.ゴールデンタイムにやるからこそ価値を増す激しい悪ふざけの世界がここにあります.

これまで連勝を続けてきた和馬たちだけどさすがに今回は分が悪い.冠の兄である堤の腕も怖いんだけど,それ以上に和馬が倒れてしまったのが洒落にならない.どれほど不利な状況であったとしても「○○ジャぱんじゃー!」と叫んだ瞬間に戦況を根こそぎひっくり返す秘密兵器なしにパンタジアは戦わねばなりません.たった2人のパンタジア,しかも河内は数に入れられないという状況で,冠は一人でよくここまで頑張ったと思います.
しかし全ての面で兄に上を行かれてもはや諦めるしかないかと思われたそのとき!病院を脱走しふらふらの和馬が宿にやってきちゃいました.自分の体がどうなろうとも仲間のことを忘れられない和馬は筋金入りの大バカで,そんな一途な主役だからこそバカだけども好ましい.で,和馬を看病する過程で冠は逆転の1手に気づきます.最高の職人は作らずして最高の味を導くことができるようです.
翌日,決戦当日のバトル前.可愛い2人の息子をややこしい状況に巻き込んでしまった冠と堤の父,橋口組長は複雑な思いとともに戦いを見守りにやってきました.こんなときばかり父らしくふるまう組長に堤は反感を抱いているようだけど,ヤクザの組長の場合はいくら行きたくても授業参観に出ないほうが子どものためだろうに.きっと息子たちのためにいろいろずっと我慢してきたはずの父は,未だにこの戦いそのものの是非に悩んでいます.
組長が今すぐにでも欲しい橋口会の後継者.数万の子分を束ねねばならない立場には超一流の人材を迎えねばならないわけですが,別の業種で超一流の成果を出しつつある息子たちの道を曲げるのは申し訳なく,しかし組には息子たちの代わりになる人材はいないし…と悶々.組織の長はバカで務まるはずもなく,苦しくても出来のいい息子たちに望みをかけねばならないのです.…実際,頭の回る冠が組長になったら橋口組はかなりいいとこまで行きそうな気もします.
真面目に悩んでくれている父の心中など知らず,弟に対する憎しみばかりを煮えたぎらせているのが兄の堤.自分の場所を奪った上に自分を越える才能を示した冠への嫉妬は深く,この場で絶望した弟をさらに容赦なく叩きのめすことでのみ鬱憤も晴らされるもの…と思ったら,昨日散々打ちのめしたはずの冠が意外と元気に登場.今日は不在の和馬のかわりに遅刻芸も披露.彼が手にしているのはリンゴの木.対戦相手に想像のつかない素材の登場は逆襲への序曲となります.
対戦開始.兄は早速溶岩石の鍋を出して煮えたぎらせているわけですが,この状況の意味は料理の知識のない一般人にはまったくわからない.で,ひょんなことから松代店長と接触した組長は,息子たちが何をしているのか解説を頼み込むのでありました.…軽くヤクザどもをやっつける魔人ぶりを示す松代店長にそんなことを頼み込む組長はさすがに度胸がいいなぁ.一度は説明を断る店長を翻意させる月乃さんのとりなしがうれしい.肉親と戦ってきた彼女だからこそ,肉親の情には特別思うところがあるんでしょうね.もちろん店長にもちゃんと情はあり,前途有望な可愛い後輩を守るため万が一の場合には組を相手に喧嘩するつもり満々です.
こうして店長の注釈つきで展開する兄と弟の一騎打ち.河内はもちろんいつものように戦力外(笑).兄はジャム鍋としては最高の溶岩石鍋で暖かいジャムを作る.ただし暖かいジャムがうまくても市販の冷蔵ジャムを暖めても甘過ぎてうまくないのでご注意ください.さらに堤はカルバドスでフランベしジャムに素晴らしい香りをトッピング.鍋から炎の立つ実に見栄えのいい技術を披露した上,兄は必殺の燃えるジャムを黒やんに提出したのでありました.
さて,本作は主に試食者の珍妙なリアクションを楽しむための作品であり,作られるものが美味くなればなるほど食う側のリアクションに際限がなくなるという重い宿命を背負っております.宮廷料理人謹製の凄いジャムを目にして鼻にした黒やんは辛抱たまらず燃える黒鍋に頭をそのままツッコんだ(笑)! こんな新種の拷問は絶対真似しちゃいけません.しかもこのリアクション,黒やんの命も危ないけれどリアクションの暗示するものも相当に危ない.心眼で見ると黒鍋を顔につけた黒やんは幼児のスーパーヒーローに見えてきます.サンライズがお送りする制作会社巡りの旅は今回はトムス・エンタテイメントをお送りします.しかも黒やんが表現したいのは正義の味方を作った者.やなせさんではなく「…ジャムのおじさんや!」

後半.いろんな意味で危ないジャムのおじさんを火傷で腫れ上がった顔で表現する命懸けのリアクション師黒やん.溶岩石の鍋と紅玉のカルバドスを使ったフランベはジャムのおじさんにも大満足であり,このレベルの危険なリアクションが炸裂すると戦況を引っ繰り返すのはかなり難しいはず.しかしバカだから諦めの悪い河内はまだまだ冠の勝ちを信じている.バカだからリンゴの木を何に使うのかは知らないし,バカだから同じチームの作戦内容を私生活とごっちゃにしてはいるけれど(笑)それでも冠には相手の予想を越える1手があるはず!
冠の特製キッチンでもうもうと煙が上がって動揺する父親だけれどこれは調理の一環.ドラム缶でジャムを燻製にする温薫だ! 燻すのに使うのは当然遅刻しかけて手に入れたリンゴの木.燻製は使う木で香りが変わり甘いものを燻すときにはリンゴが最適.和馬を暖炉の火で暖めたことからこれを思いついた広い知識と,翌日には失敗できない会場でそれをやってのける経験と腕にさすがの兄もびっくり.しかしそれでも自分の優位は揺るがないはず…と信じてはいるけれど,冠のジャムを食った黒やんのリアクションについては激しく動揺せざるを得ません.
冠のジャムを食った黒やんは沈黙し,心の赴くままに動き出します.ふらふらと歩みゆく彼の先には燻すのに使ったドラム缶.堤は必死で審査員のリアクションを止めにかかります! これは審査妨害ではなく諏訪原忍者が和馬のパンを奪って逃亡したのと同じ意味.今の黒やんにリアクションを取らせてしまうと本人が死んでしまうがゆえの緊急避難措置! ドラム缶に入ってリンゴの木で燻されてしまったら,ジャムのおじさんの燻製が完成してしまう.自殺行為を止めるべく総出でジャムのおじさんの進撃を止めようとするものの,トランスゆえに彼の力は半端ではなくこのままではチンピラ総出でも止まらない.突進するリアクション馬鹿を止めるのが松代店長の心理分析!
人はある行動が何らかの事情で出来ないときには,別の行動で自分の欲望を満たそうとします.今自分を燻してジャムのおじさんの燻製を作ろうとしている黒やんを止めるには…月乃さんを占い師にして運勢を占うしかない! やったら死んじゃう燻製ではなく運勢を占われ,うんていにぶら下がることで己をごまかし慰める黒やん.…いくらトランスしていたとしても,心のどこかではきっと死にたくはなかったんだろうなぁ…(苦笑).そして,この現実離れした状況で適切なダジャレを出して一人のスーパー審査員を救った男の胆力と判断力に,つい魅了されてしまう者が出てしまったのでありました.

黒やんをジャムのおじさんに変えた堤のジャムと危うくジャムのおじさんの燻製を作りかけた冠のジャム.その味わいは甲乙つけがたく,結局勝者なしの引き分けに! 黒やんの精密な判断の結果引き分けってことは,まったく違った技法を使っても優劣がつけられなかったんでしょうね.それじゃ今回のバトルの焦点である跡継ぎ問題はどうするのかと思ったら,男が男に惚れてしまったために明後日の方向に流れ弾が飛んで行った(笑).料理に対する真の熱意を持つ息子たちよりも組長に相応しい男がここにいた!
見た目も性格も申し分ない上に腕も立つ上に判断力も知性もある.その上,下の者を率いるカリスマ性まで持ち合わせた男の中の男として推薦されちゃったのが松代店長! …元々あの風体でパン屋の店長と言い張ることの方に無理があると思っていた全員がこれを歓迎してしまい,店長はアンタッチャブルな世界に強制的に引き込まれていくのでありました.…本人以外はめでたしめでたし.しかし引き分けのパネル1枚分が次回持ち越しとなったことで「焼きたて9」には激動が訪れます.本当にとんでもないのが来ちゃう次回に続きます!

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練馬大根ブラザーズ#3

「誰より弱くて誰もが勝てないの巻」

ホストクラブに仕事に出掛けたイチローが通り魔に襲われて病院に収容されたと連絡を受け,深夜の救急病院に向かったヒデキとマコ.病院内でヒデキは大きなたんこぶを作り,重病人ということで検査の末に緊急手術されてしまう.実はこの病院はいない客も自作する主義のぼったくり病院.マコは若さと往生際の悪さを評価されて病院の客引きアルバイトとして雇われる.その才能で瞬く間にナンバー1に上り詰めるマコだったが,勝手にカモにされて金を搾り取られたヒデキは当然,この病院の存在を許すことはできないのだ.

子どものようなおっさんたちの酔っ払った馬鹿話を深夜にご披露する「練馬大根」.初回2回目は凄まじい社会的な踏み込みで視聴者の度肝を抜きましたが,ナベシンにしても浦沢御大にしても本来は純粋なキッズ畑の出身である上にかなり重症なスロースターター.てなわけで3話はこれまでに完成したテンプレートをそのままなぞった,実に軽い上にまったく内容のない(笑)話となっております.
実際,ナベシンも御大も元々時事ネタや社会的なネタにネタ以上の興味を持つタイプとも思えず,ゆえに社会の暗部をえぐるシリーズがずっと続くはずもなかったわけで.むしろ視聴者に考えさせたら負けだと思うタイプの2人だからこそ,こんな全年齢対象のしょうもない話だって深夜に平気でやってしまえるわけです.てなわけでそんな作品に惹かれるという病を負った視聴者としては,こいつら下ネタ好きだなぁと笑いつつマコのナース姿を鑑賞してれば大丈夫だと思います(笑).

前半.練馬区には畑も残ってるんですが土地は主に宅地として利用されていて,ヒデキの畑のステージは夜間にゃ当然騒音公害.住人が都心に出掛けている昼間はともかく,夜中に野外バンド活動なんかされたなら即刻苦情が殺到するに違いない.しかしそんな逆境にわざわざ身を置いた上に絶対叶わない夢に向かって邁進するなんて,練馬大根ブラザーズは余程のバカかマゾに違いありません.ドーム立てるにゃ360億!…そんな金,練馬区だって持ってはいないぞ.
バカとマゾだときっとマゾであるイチローは今日もお店へのらくら出勤.なーんも考えてなさそうなイチローの頭の中にはパンダしかなく,今日は不在のふわふわのもこもこを讃え哺乳類同士のエクスタシーにもだえる歌を絶唱してたらバットで殴られましたとさ.…いい気持ちっぽく気絶してるんでマゾで獣姦でしかもバカなんですね.
イチロー去りし後,ステージ茶の間に取り残されたのはマコとヒデキのイトコ同士.ご就寝しているマコさんをじっと見ながら悶々と,間違った法律の知識でなんとか理性を保っているヒデキ.抱きたくてたまらない淫夢をドラムセットになすりつける野郎はうざいセクハラ以外の何モノでもなく,マコはヒデ兄ちゃんにいいかげんにしろとクレームをつけるのでありました.シャツ1枚で寝ていたマコは寝ても起きても扇情的で,そのいやらしさにヒデキが鼻血を出してふざけていたら急を告げるのが夜中の電話.割とどうでもいいおふざけの末,ここに至ってイチローが通り魔に襲われて病院に担ぎこまれたことが判明.2人のカモはまんまと病院へと駆けつけてしまいます.
バカとマゾだとバカッ気の強いヒデキはあわてて病院に飛び込んだわけですが,横から出てきた女医にいきなり一斗缶で殴られる.これは不意打ちなので見事にクリットした上に,その犯人の女医がヒデキににじり寄って重病人の急患の地位に押し込みやがりました.これは物凄くわかりやすい傷害&詐欺行為なんだけど,悲しいかなヒデキは大変なバカなので騙されているのがわからない.気を抜けば食い物にされる苛酷な東京の食物連鎖の中では,彼らはプランクトンレベルではなかろうか.
イチローが入院しヒデキは急患,残されたのはマゾではないからバカに違いないマコ.この若いだけが取り柄で往生際の悪いお嬢さんは院長になぜか見込まれて病院の客引きバイトをすることに.…こんなところで往生際が悪いという風説を流されて,双子座B型の自分は大変に複雑な気分です(苦笑).ここまでの流れを見ればマコだってカモであることは自明.いくら看ギャのナンバー1になったとしてもどうせ搾取されてんだろうなぁという諦めはもちろん真実で,練馬大根ブラザーズのカモっぷりには一分の隙もありゃしない.…ちなみにボルボックス並みのヒデ兄ちゃんはレントゲン撮影ことスナップ写真撮影会の末に頭が悪いので手術室で眠らされてしまいましたとさ.
手術室で麻酔で眠らされ,目覚めたら包帯ぐるぐる巻きで保険の利かないタコ部屋に強制的にご案内されるヒデキ.ちなみに金のないヒデキは入院する前にやっぱし金を借りたわけですが,この借りちゃいなマネーはなかなか素晴らしい.CDにはこのバージョンを収録してほしいぞ.で,ヒデキはタコ部屋でミイラ男でふはふはのほはほはのイチロー君とようやく再会.さらに殴られて連れ込まれた2人は自分たちが手術なんかされてないことに気づきます.ミジンコに手術なんて勿体無いですからね.
ようやくどうも騙されてると気がついたミドリムシどもですが,マコのみは絶好調で敵の策の中.ナースコスで外を歩く男どもを引きまくるマコさんは実に生き生き.彼女の天職はきっとここにある.究極リアルを追求したイメクラ病院は野郎の金を搾り取るための出来のいい装置で,エロさに引きずられた野郎は喜んで骨抜きになるんだろうから男ってのは愚かなもの.何はともあれマコさんのナースコスは大変にコケティッシュでいかがわしく人目にさらすのはあまりに勿体無いというわけで,無力なはずのアメーバどもはこの病院をぶっ潰しにかかります.

後半.良くできた集金装置であるこの病院は患者は自ら作る主義.特に首魁の院長は金の亡者の熟女であり,お注射10万怪我100万という法外な値段設定にも微塵の疑問も抱いてない.先生と呼ばれる職の中でもお医者は法曹関係と並んで他の先生方に命令することのできる最強職の1つ.患者作って絞り上げる業態をローリスクハイリターンと絶唱するこの病院の場合,傷害行為をローリスクと歌い切るってことは近辺の警察なんかをもれなく抱き込んでしまっているに違いない.
悪魔の魂を抱いた白衣の天使どもの歌声に,ようやくマコも自分が搾取されるケンミジンコであったことに気づきます.つうか25円ってどんな内職作業だよ(苦笑).イチローにとっては底の抜けたザル並に金払いのいいお客でもありましたが,悪は悪なので話は別.…ちなみにイチローの披露した泳ぐ金魚,無駄に真似してみたくなる素晴らしい芸であります(笑).くにくにと.
お金があればなんでもできる.別にカリスマトリマーとか犬神様でなくても犬にも猫にもサルにもできる.そんなあまりにも幼すぎる拝金妄想にマコがイッちゃって声まで上げてしまったため,潜入捜査を気づかれてしまう練馬大根ブラザーズ.もちろんこんな秘密情報を知ったなら絶対ただですむわけがない.しかし成り行きでそんな洒落にならない逆境にマコを置き去りにするヒデ兄ちゃんたちああ無情.指1本以上触れされるわけにはいかないものをうっかり置き忘れるだなんてとんだドジっこです(笑).
白衣の悪魔の手先はバカ2人を夜の練馬に取り逃がし,残った一人はどこに行ったのかなーと思ったら院長の背中に潜んでました! 二人羽織で院長の体を盾にして逃げまくる若さを誇るマコさんですが,院長自ら取り出した槌が見事にマコさんのど頭をクリット.これで練馬大根ブラザーズ全員が殴られて気絶するノルマを達成です.そして下水道に逃れた微生物ことヒデキとイチローは残してきたマコさんの無駄なぴちぴちぶりが損なわれるのを案じ,いつものようにレンタルショップに駆けつけるのでありました.
路地裏のレンタルショップでパンダで遊ぶおやっさんことナベシン監督.そんな作品の神に出来の悪い作中人物はいつものようにすげえのを依頼.マコさんだけがミニパト状態でのレンタルプリーズも芸が細かい.で,お約束のように気に入ってくれたおやっさんが差し出したのは思ったよりも小さな潅腸.しかも無駄にメカニカル.「何すりゃいいんだこれでー!」と絶叫するヒデキの気持ちは視聴者にだってよくわかる(笑).
さて,絶賛捕らわれ中のマコさんの動向なのですが,ヒデ兄ちゃんが妄想した通りのベッドに拘束される大ピンチ.悪の病院で捕まったとなれば全身バラして大安売りというのが世間じゃ相場なのですが,マコさんの場合はバラさずに血を抜かれます.血を2リットルも取られればアカギだって死にかかるのであり,ましてやあんなでかい注射器でアカギよりも小さなマコから血を抜けばもうガチで死ぬはず.しかも麻雀で鷲巣を潰すチャンスもなしに,やりたいこともできずに命を散らせるマコの無為な人生.ここまではヒデ兄ちゃんに寄生してうまいことやってきたマコですが,哀れ院長にその命ごと搾取されてしまうのか?
しかし! 3分あれば大団円に持ち込める本作はここから怒涛の寄り切り.神から借り出したメカニカル潅腸と畑で育てた大根背負い,ヒデキとイチローが話をまとめに参上だ! バンド活動の合間に適当に育てたに違いない大根は壁をも貫き,バカでマゾではあるものの水虫菌並みに生命力に溢れた練馬大根ブラザーズは院内を徹底的に汚染した上,メカニカル潅腸の力を借りて院長の大腸菌で見事な仕上げを施します! 前行くお尻に自動追尾の空飛ぶ潅腸.誰の尻に刺さっても悲惨な最後を遂げるからこそ,特に使い方の説明もなかったんだろうなぁ(苦笑).…にしても,こんな深夜帯にこんな小学生レベルの映像をつくる奴もつくる奴だし,見る方も見る方できっと何かの病気だと思います.本当に.

ラストの展開で転がるように対象年齢が下がったせいか,今回は汚染地域には戻れないという実に大人しいオチ.食物連鎖の頂点に君臨する万物の霊長であっても大腸菌とかその他もろもろには負けますんで,皆様も清潔にお過ごしください(笑).次回に続きます.

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