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金色のガッシュベル#142

「諦め悪過ぎかっこ悪の巻」

ファウードの日本到着まであと4時間半.一刻も早くこの巨大な脅威を止めるため,2組に分かれて脳のコントロールルームを目指すガッシュたち.ウォンレイとリィエンを置き去りに先に進んだ清麿たちの前に,またも一組の魔物が現れた.鉄の体で高速移動,しかも銃撃で遠距離攻撃までこなす難敵に対し,この先のある仲間たちを温存するためにたった1組で勝負を挑むのがリーヤとアリシエ.戦士としての研ぎ澄まされた力を発揮するアリシエと彼に従うリーヤは見事な戦いぶりですぐさま敵を追い詰めるが,とどめを刺そうとした瞬間に横槍が入る.ロデュウたちが捕虜にしたリィエンとともに追ってきたのだ.

原作を離れて着々と残り時間を消化していく「ガッシュ」.引き伸ばしで有名な東映にしては珍しく着々と時間を経過させるのがなかなか怖い.ついでにこれまでは人間界でバトルを繰り広げながらもそれなりに穏便にやってたわけですが,せっせと泳ぐファウードがついに日本の日常までもを揺るがす様子が挟み込まれているのが興味深い.この先どんな決着が待っているとしてもさすがにアレをなかったことにはできないはず.この騒動のど真ん中にいる連中が事がおさまったあとにどんな風に扱われるのかも気がかりです.あ,バトル自体は折角アリシエが結構頑張ったのに中盤以降その頑張りが台無しにされて気の毒です(苦笑).

広い海を悠々と泳いで日本に近づくファウードを,再び体内に乗り込んだガッシュたちは小さな力でなんとかせねばなりません.前回はカルディオとウマゴンの連携…というかエリーの説得のおかげでリオウ側の魔物2体を見事に撃破.2体の特性が違えばこそ倒せる敵もいるはずなので,必ず複数で敵に接するべきではないかと思います.どんな理由があっても1対1のバトルをを自分から願い出るような奴は自分から帰還フラグを立てるようなもの.圧倒的に劣勢なんだから命を粗末にしちゃいけません.
今回闘うのは清麿チームで,ホールで待ち受ける次の敵は小型だけど鉄装甲が印象的な魔物.しかも戦いを楽しむためにわざわざホールの出口を塞ぐという見事な戦闘バカっぷり.一応忠誠の証としてリオウにいいとこ見せるという目的もあるわけですが,単独で3組に挑むあたりはあんまり頭が強いタイプではなさそうです.ここで敵の使った鍵が壊れない説明が意外と以前の話を踏襲しているのが楽しい.ただ,あのとき捕虜にされた連中は正直非力だったので,ガッシュが全力でぶっ放せばなんとかなったんじゃないかと.最悪扉は壊れなくても扉の周囲が吹っ飛ぶはずだ(笑).
敵の襲来という見せ場に対して早速戦闘体制に入る主役たちだけど,その出番を横から奪っていこうとするのがアリシエとリーヤ.この戦いで重要なのは清麿を先に進めることなので,そのためだったら捨石になる覚悟満々のこいつらはきっと頑張っても言うこと聞いてくれそうにもないと清麿は判断したようで,すぐその行動を認めてしまいます.協力しあうことで計算以上の力を発揮するガッシュたちの場合,単体で戦いを挑むのは帰るのと紙一重なんだけど…まあ,壁で隔てられたわけでもないので,やばそうになったらすぐにフォローに入ればいいと判断したのかもしれません.
かくしてリーヤとアリシエのバトルがスタート.高速移動対鉄棒ミサイルはミサイルを高速に殴り外されて高速移動の勝ち.しかし打ち出した鉄柱をさらに炸裂させる変則攻撃をリーヤが放つと見事にヒット.高速回転によって敵の攻撃を弾き飛ばしながら突進するリーヤに対し,容赦なくリーヤに打ち込むことで止めようとする…と作画が特に優れているわけではないんですが,技の組み立てとバトルの駆け引きがなかなか面白い.呪いが解けたアリシエは以前にも増して強く,その強さがリーヤの技にも影響しているようです.
敵も鉄装甲だけのことはあってなかなか丈夫で元気の上,一応本気も出してないということでいかにもバトルバカらしい.けれど敵以上に格闘に対して熱心なのがアリシエたち.これまでのぶつかり合いをちょっとした挨拶程度にしか考えていないってのがまさに敵と同レベル(笑).過酷な環境で暮らしてきた彼にとって生きることと闘うことは余程近しいものなんだろうけど,正直,1つの目的のために頑張らねばならない今の場合は,この無駄な戦闘欲はサウザーの突出と同じでチームにとって有害だよなぁ….
甘さを捨てた戦人として敵の間合いに突入するリーヤとアリシエ.敵の爪撃が2人を追うけれどこれを人間のアリシエまでもが術なしの足だけでかわし,技を紙一重で避けながら特攻し間合いを詰めた上に再び回転しながら敵への最終アプローチ! 短時間で仕留めると請合っただけのことはありアリシエとリーヤのコンビネーションは高速かつぎりぎり.至近距離ではリーヤが打ち負けたのかと思ったらこれは囮.実際は油断した敵のところに飛び込んでパンチを食らわせるアリシエこそ本命.魔物に人間の拳はほとんどダメージを与えることはできないけれど,相手のバランスを崩し行動を一時的に遅延させるだけならば十分.態勢を崩した敵魔物に対しリーヤの下から突き上げる追い討ちが見事にヒット.これによってホール出口の鍵がアリシエの元へ.
卓越した運動能力を持つアリシエがパートナーでなければ不可能な芸術的な組み立ての闘いを繰り広げた上,欲しいものも手に入れたので間髪入れずに最強の術でとどめを狙おうとする2人.しかし!折角シャオウを出そうとしたアリシエたちに無粋な妨害が.いきなりの横槍は背後から.ウォンレイたちにまかせたはずのロデュウたちと…囚われたリィエンの姿が!

さて,前回アポロたちの手引きでファウード中に飛び込んだ魔物と言えばテッドたちのことですが,実は同じタイミングでもう1組が侵入していました.あの強さと特徴的なトンガリの持ち主は….この先ファウードの中にさらに魔物が集結しちゃうんだろうか? ちゃんと移動手段つきでファウードに入ったテッドたちはなかなか賢いですが,ガッシュたちが散々迷走したファウードの中であっさり重要な目的地に向かっているのに少し違和感が….現在脳の方向に魔物の気配が集中しているからなのか,あるいはザルチムの感じる「嫌な気配」が影から誘導しているのだろうか?
ガッシュたちの前には片付けてもらったはずのロデュウたちが,あのリィエンとともに登場.ウォンレイの姿がない…ことよりも,ロデュウたちが健在ということ自体が仲間に洒落にならない事態が発生した何よりの証拠.ロデュウはウォンレイは魔界に帰れず死んだと言って,見てきたようなことを付け加えてしまうから化けの皮がはがれてしまいます.何も言わずにガッシュたちの想像に任せていればこの勝負勝てたはずなんですが,自分で墓穴を掘るあたりが小物だなぁ(苦笑).
見てきたような嘘を言うロデュウに対し,清麿は「置いて逃げ出しやがった」の一節からおかしいと気づく.サドっ気全開の夢ストーリーをうれしそうに語るロデュウに対し,鈍いガッシュ以外の全員がどうもおかしいぞと気づきはじめます.裏を取るために清麿がリィエンにロデュウの言葉が真実であるかどうかを確かめると,そこで涙を浮かべてリィエンが肯定し…清麿の疑いは確信に代わります.
このリィエンはありえないというのが仲間の結論.ロデュウに操られているという可能性を無視した清麿たちはザケルガを放ちティオたちもギガ・ラ・セウシルで攻撃を封じ,さらに今回の主役だったはずなのにいきなり脇に追いやられているアリシエたちにも攻撃続行を命じ,リーヤの容赦のない最強術によって魔物一体が魔界送りに.さらにあまりにも計算外の展開に驚いたロデュウはガンズ・ラギュウルを放って自爆(笑).ウォンレイ戦の体のダメージは既に消えているようですが,元々の頭のダメージはなんともならないようで…面白い奴だなぁ.ラストはガッシュがラウザルクでロデュウをぶん殴って圧倒的劣勢.やはり敵とは複数の魔物で闘うべきです.
いくらチータはリィエンを人質に脅しをかけたって下手な芝居と晴れやかに言い切る清麿.…本当は今ここにロデュウたちがいる事自体がウォンレイたちのかなりの危機を伝えているんだからあんまり晴れやかじゃまずい気もするんだけれど,敵を精神的に圧倒するときにへこんで見せても仕方がない.自分たちの知っているウォンレイが逃げるわけがないし,リィエンもそんなウォンレイを認めるわけがない…というお約束をわかってない奴が約1名.主役なのに,その察しの悪さはちょっと恥ずかしいですよガッシュ.
ちなみにその頃リィエンは,ホールまで来たテッドたちに助けられておりました.何十匹もの魔物と闘っていたから体力が…という娘さんのコメントにさすがの魔物とパートナーもびっくり.彼女の頑張りぶりを見てしまうと,折角アリシエがあれほど紙一重で頑張ったのにその印象が吹っ飛びます.
折角の芝居もあっさり看破されたダメなロデュウでありますが,未だにへこたれない諦めの悪さは敵味方の全てにとって迷惑.こんな状況でもファウードの力に頼ればなんとかできると考える必死の負け犬を,ついに「無理ね」とパートナーのチータが見捨てました(苦笑).前の戦いでかっこいいウォンレイがリィエンを守りきったのに対し,自分の魔物は未だに他の権威に頼ろうとするチンピラ根性全開じゃやってられない気持ちはよくわかる(苦笑).もう自分たちの格が小さすぎるのでこれ以上はいいです,とチータが投了した途端,なんと捕虜のリィエンが彼女の本を切り裂いた!
「ざまぁねえな」と語るのはリィエンを偽っていたザルチムで,使えない部下を消去しつつ本当の姿を示します.お前無能で弱いから帰れとロデュウにリストラ宣言する彼は,肝臓で苦戦した例の影縛りによってガッシュたちの体を拘束.しかしアリシエたちのみ縛らずにわざわざ一騎打ちをやらかすご様子.己のプライドを守るための闘いはどんな決着を迎えるのか.そしてアリシエたちは今度こそ目立つことができるのか.

海の真ん中で間断なくバトルが繰り広げられていたその頃,日本は夜明けを向かえています,せっかく気配で起きたとしても勝手に寝なおす日常パートのヒロインがマイペースだ…(苦笑).何気に布団の柄が細かいな.彼女を含め日本の大半は未だに夢の中にあるわけですが,時が過ぎるごとに悪夢が海から迫っていることに嫌でも気づく.海からの巨大物体の接近に備えてモチノキ町にも非常警報や避難指示が出始め,これまであくまで内々に行われていた魔界関連のバトルはついに人間界の日常を揺るがしはじめます.脅威は大切な日常をどのように揺るがしていくのか.次回に続きます.

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