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金色のガッシュベル#144

「だからそのチーム分けバランス悪いっての巻」

ファウードが日本に到着するまであと3時間半.巨大な脅威を止めるために二手に分かれて脳を目指すガッシュたち.必死の戦いを潜り抜けて脳髄を登るアースたちの前に現れたのは,ホールをコンサート会場扱いするバカだった.アースを戦わせるわけにはいかず,ウマゴンやカルディオは未だに回復していない.キャンチョメとモモンで敵の相手をせねばならないが,有効な攻撃手段を持たない彼らにできるのは時間稼ぎをすることぐらい.しかしその時間稼ぎすら,空気の読めない奴のおかげでいきなり台無しになるのだった.

困難だらけの最後の道をそれなりにひたすらに走る「ガッシュ」.今回はこの先やる余裕がなさそうなギャグの総決算? キャンチョメとモモンという面白魔物を抱えたアース組が,この状況でやるにはあまりにも恥ずかしい珍妙なバトルを繰り広げます.ビクトリームに代表される強いバカは本作を代表するキャラクターの1つですが,ファウード編でその強いバカを担当するのはいも天でありウンコのほうではないわけです.まともに当たれば間違いなく魔界送りのバカな強敵をどうやっていなし,逸らし,かわしていくか,見事な演出で描かれるギャグ担当必死の抵抗が実に愉快!

ファウードの日本上陸まであと3時間半…7話分.脳髄に踏み込む直前に2つのルートを同時攻略するために清磨がその冴え渡る頭脳で全員を2チームに分けたわけですが,その段階から不安だったのがアース組の魔物の片寄りぶり.馬2頭を1チームに入れるあたりもどうかと思いましたが,それ以上に不安だったのが変則技を得意とするキャンチョメとモモンを同じチームに入れたこと.2人とも攻撃の補助としては最高の魔物だからこそ,それを同チームに2人揃える意義がわからない.まあ,清磨がやったことなので今更驚きはしないけど,それでもやっぱりあのチーム分けは間違ってるというのを言外に強く主張するのが今回です(笑).
次のホールは第2脊髄.アース組も随分高いところまで上がってきましたが,このフロアで待っているのはデタラメの歓喜の歌を絶唱するタスキかけたバカ.なんだあれ,とアースたちは雰囲気ぶち壊しの変態に首を捻るものの,キャンチョメとフォルゴレにとっては恐ろしい再会.ファウードへの侵入直後に半殺しにされた強敵と顔を合わせたわけだからその怖さは誰よりも理解できてるけれど,バカの見た目がバカであるために他の連中に恐ろしさを理解してもらえない.キャンチョメたちだって真剣なんだからえんがちょ扱いとか無視とかしないであげてください.お願いします….
待ち受けるのはニ短調の変態・キース.現状のラスボスであるリオウをホールの音響スタッフ代わりに使い,その中心で低音の響きをコントロールしてもらう朝顔の咲いたバカ.こんな奴の相手は誰だって御免こうむりたいわけですが,それでも進み出ていきなり歌いだすのがキャンチョメ.長期のレギュラーキャラとして,バトルはともかく歌でぽっと出のゲストに負けるわけにいかない!
とはいえ今キースを刺激するのは自殺行為.なんせ今まともに戦えるのはキャンチョメとモモンの色モノコンビのみ.…やっぱし組み分け失敗してるって! 一応キャンチョメにはディマブルクの連携攻撃はあるけれど,モモンと2人合わせてもそれ以外の攻撃手段がないって事実が恐ろしい.彼らに可能な有効な手立ては必死の引き伸ばし策のみなんだから,それを即座に選んだフォルゴレを変態の仲間扱いしないであげて!
なんとか時間を稼ぐべくキースに歓喜の歌をリクエストするフォルゴレ.シリアスキャラのはずが完璧に裏方として巻き込まれているリオウたちが愉快だ….キースをいい気分で歌わせた隙にこっそりホールから逃げ出す策はさすがに見つかってしまったから,トイレに行きたいのだとアースたちだけでも離脱させる.フォルゴレの「トイレもファウードも,時間に間に合わなければ大変なことになるんだぞ!」という必死の一言が泣かせます.普段は清麿というツッコミの下でボケ放題のフォルゴレですが,今ボケしかいないこのチームを何とかできるのはフォルゴレしかいないのです!…ボケツッコミのバランスの面でも,やっぱしこのチーム分け失敗してる….
トイレでごまかされるキースはもちろんバカですが,台の下に入っていたキースのパートナー・ベルンだって立派な変態.さて,時間引き延ばし策の一環として今度はキースの選曲の謎に迫ることになりました.間違ってもそこで「ベートーベンでしたの?」とか言っちゃだめだと思ったらエルさんが見事に口を滑らせる…(苦笑).ホールの真ん中で置かれたちゃぶ台で,キースとベルンとフォルゴレとキャンチョメとエルとモモンといも天が演じるアットホームな茶番劇.
タイトルはたぶんキースとベルンといも天とベートーベン.キースとベルンは日本料理店で出会い,ベートーベンに乗せていも天を揚げるとうまく揚がるということが判明.なんだそりゃ.その美味さに対するリアクションとしてベルンのお花の真っ赤な蕾も見事に花咲く…って,鼻の頭のあれって咲くんだなぁ(笑).藤田先生のも咲くんだろうか.何はともあれ歓喜の歌によって魔物とパートナーは宿命の絆と魂を震わせたのでありました.ああ頭がおめでたい.
トイレ休憩でアースたちはこの馬鹿げた状況から一足先に離脱しているものの,取り残されたキースはバカなりにそれが気になってくる.それをごまかすべく再度ベートーベンに話を持っていこうとするも,折角のフォルゴレの苦労を台無しにしてくれるのがエルさん.どうして歌詞がデタラメなんですか?ってわざわざ逆鱗を踏むのか.ガッシュたちに出会うまではエロ魔物のモモンに引きずられ振り回されてきた悲劇のヒロインのはずの彼女ですが,もしかして出会う前から空気読まないせいでモモンに物凄く迷惑かけてきたんじゃあるまいか.
言ってはいけない一言によってむきになったキースは顔文字入りの我流の歌詞を絶唱し,エルさんもなぜかムキになって正しい歌詞で歌って返す(笑).ここまで自分自身の芸…術を愚弄されればバカだってさすがに怒るわけで,「生かして帰さん!」 と言われてしまうのも仕方ない.…ところでトイレに行った連中はもうどうでもいいんですかね?

バカな強敵の闘志に誤って火をつけてしまったフォルゴレたちは,ろくな攻撃手段もないのに戦う羽目に陥りました.ちなみにサンビームとサウザーは前の戦いで消耗しすぎて役立たず.よりによってキャンチョメとモモンのデコボコならぬボコボココンビでなんとかするしかありません.ただしこの組み合わせなら最初から無理に戦わなくてもいいってことは救い.下手にガッシュとか混じってるとシリアスバトルに巻き込まれて命を削る可能性が高い.
てなわけで弱虫たちは生きて先に進むために力を奮う.モモンのアムロンでキースの伸びてきた手を見事に止めて,そのままぶんぶんと縄跳びの縄に.そこにキャンチョメが飛び込んで,続いてフォルゴレもエルもベルンも飛び込んで跳ねて…あまりに苦しいごまかしだ(笑).
キャンチョメたちはシリアスバトルにされた時点でリタイヤ内定だから絶対にギャグ路線を維持しなきゃならないけれど,さすがにこれは無理ありすぎて(苦笑)キースにすらツッコミ待ちの自覚を与えてしまっておふざけは破綻.一応ここまでフォルゴレたちが頑張って茶番を演じているのはサンビームたちに回復する時間を与えるためなんだけど,むしろこの疲れる展開を見せられちゃ心の力は減るかもなぁ….
シリアスバトルじゃ絶対にキースには勝てないキャンチョメとモモン.モモンの縦横無尽な移動っぷりも,キャンチョメの虎の子のディマブルクすらもキース相手では通用しない.複数のキャンチョメたちをギガノギニスやらアムガルギニスやらであっというまに片付ける上にキースにはディオガ級の技がまだ残っていて,これを喰らったら全員ひとたまりもない.ここは…何としてもギャグをやらねばなりません!
さすがにヤバイので見ていられなくなったサンビームとサウザーはろくに回復してない状態で戦線に.もちろんあんなコントを延々と見させられていた連中が長く持つわけがないから,せめて4組が稼働している間にキースを止めたい.ゆえにモモンはおとりになると立候補.見た目はバカですが賢い彼は,自分の力量を誰よりもよく理解しています.自分には王になる力量はないけれど,王になれなくても仲間のために戦える…なんてくだりはあのときのウォンレイを見るようです.エルにとっては本当にうれしいモモンの成長ぶりだけど,ウォンレイの例からわかる通りこれは帰還フラグ以外の何物でもない.仲間が消える気配に敏感なキャンチョメは,望んで死地に赴こうとするモモンを「だめだ!」と止めます.
自分にはその力がないと諦めるモモンに対し,自分たちでもやればできると語るキャンチョメ渾身の魂の説教! 例えばコルルのように,自分の本に火をつけさせて帰らなかった魔物にはわずかでも王になりたい気持ちがあるのだと,ウォンレイが聞いていたらきっと苦笑いしそうな正論をぶつけるキャンチョメ.そして自分の夢であるお菓子の国妄想をご披露することで,シリアスまっしぐらであった物語を強制的にギャグに変えます!
そして…あまりにも場違いに過ぎるお菓子の国やらチョコ大臣やらの妄想により,己の本領に再び気づいて目覚めるモモン.彼の本性は稀代のエロ魔物.己の本領を思い出させてくれたキャンチョメに対する礼として宝物のティオのパンツを引渡し,彼が王になった暁には現実となるこの時間帯には放映できないレベルのパラダイスまでも夢想する.ギャグこそ彼の生きる場,そしてエロこそが力!
自分たちの本領を再確認したキャンチョメとモモンは再度最前線へ! 正面からは決して当たらずあくまで本を奪うことに集中する2人の戦略.そのためならばどれだけみっともなくても諦めず,どこまでも食い下がるのが2人の正しい戦い方.オラ・ノロジオでの動きの鈍化やポルクによる自爆の誘発など彼ららしい攻めだけではない.ガンズギニスやギガノギニスを喰らってもなお消えない心の炎こそ2人の強さ.その炎がお菓子とエロを燃料にしていることはまあ気にするな! 思った以上にしぶとい敵にさすがのキースもディオガ級をぶっ放すしかないと判断したところで…台無しに!
ここまで頑張って積み上げてきた空気をまったく読まない魔物が,いきなり部屋の壁を術でぶち破って登場! …やっぱしあのホールの扉って,あんまし意味ないよね…(苦笑).呼ばれもしないのに乱入する魔物バリー.テッドたちとともにファウードに乱入してきた彼は,その無体な強さでパワーアップウンコすらも適当にやっつけてここまでさくさく来ちゃったようです.ウンコ,あれで退場なんだ(笑).
バリーの目的は強い奴,具体的にはガッシュと戦いにきたわけですが,そんなバリーに必死のアピールをはじめる奴が! 彼のライバルを自認するキースが,嫌がるバリーに無理やりモーションをかけていきます.強い魔物がいなければここには用はないと立ち去ろうとするバリーを引き止めてうれしげに戦いを挑むキース.腐れ縁らしい2人のバトルが「照れるなよぉ」「照れてねえ!」と嫌なじゃれあいの中ではじまって場がぐたぐたに.で,その隙を突いて全力で逃げ出すフォルゴレたち….バトルで勝てなくてもラストが冴えなくても,生きて先に進めればそれで勝利です!

オリジナルとしては破格のギャグに大満足の今回のラストを飾るのは,清麿組の前に出現した…あんたたち誰だっけ(笑)? 敵味方全員から忘れられていたパピプリオたちは,リオウの助力もなくティオの盾によって切ないくらいの返り討ち.こっちのチームツッコミ多いからなぁ.折角のボケに乗ってかぶせてくれる度量のあるボケがいないもんなぁ….もうちょっとバランスを考えてチーム分けしなきゃだめでしたよ清麿.さて! 次回はいつもの路線に戻ります.急遽仲間入りしたテッドの前に姿を現す探し人の真実はいかなるものか.次回に続きます.

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