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金色のガッシュベル#148

「持たざる者の激しい憎悪の巻」

リオウを倒しファウードの主となったゼオン.ガッシュを敵視する彼は仲間たちからガッシュと清麿だけを切り離し,因縁を語るのと同時に痛めつける.ゼオンとデュフォーは強大な力を使ってこの世界を壊すことを楽しみにしていて,いくら彼らからこの世界を守ろうとしても今のガッシュたちでは相手にならない.ガッシュたちがこのファウードに導かれたことすらゼオンの差し金.どうしても欲しかったものをガッシュに取られたと恨み怒るゼオンは,その鬱憤を晴らすかのようにガッシュをいたぶるのだった.

3年の長い旅の終わりが間近に近づき,いよいよ始まりの因縁が明かされていく「ガッシュ」.魔界の王となるために人間界に送られた魔物の子たちの一人としてこの世界にやってきたガッシュですが,人間界への到着後に何者かの襲撃を受け,今はすっかり魔界での記憶を失っています.あのキャンチョメにすらあいつになら勝てると思われるほどに弱かった上に,戦う相手の情報も皆無という状況でここまでなんとかやってこれたのは,パートナーである清麿がそのあたりを全部肩代わりしてくれたからでしょう.
人間界に送られた直後は,イギリスの妖精の森で一人怯えて暮らしていたガッシュ.そこに来たガッシュと同じ顔をした者がガッシュの記憶を奪っていったところからはじまるのが現在.再び訪れたイギリスでガッシュがその記憶の断片を取り戻したときにガッシュの体が金色に輝き,そして手に入れた第4の術が…バオウ・ザケルガ.この作品の幹とも言える重要な設定の真実の一端がついに明らかになります.

ゼオンが主となったことにより,ファウードは加速し残り時間はあと50分…2話分に短縮.ここに来てラスボスのレベルがとんでもなく上がってしまった上に,ガッシュとただならぬ因縁があるようで大変おっかない.これに対するはずのガッシュと愉快な仲間たちは一旦ゼオンたちのいる部屋と切り離されます.ゼオンとデュフォーのいるメインコントロールルームの頑丈な扉は閉じられ,術では傷一つつかない…だからお前ら,扉がダメなら脇の壁とか天井とかもっと想像力を(苦笑)! 折角凄い風景に集中したくてもガッシュが扉の向こうから叩いて叫ぶのは結構邪魔で,ゼオンはガッシュと清麿だけを部屋の中へと招きます.
ガッシュとよく似た顔の銀色のゼオン.彼こそがあの森でガッシュの記憶を消した魔物! 強い力を持つだけでなくその力を弱い者いじめに使うことを楽しむゼオンには,ファウードを止めるつもりは毛頭ない.彼はガッシュの「忌々しいことに…そいつの兄弟さ」.色違いでそっくりな外見は2人が双子の兄弟だったから.しかもゼオンは,握り締めた拳から血が滲むほど,ガッシュに対する強い怒りと恨みの気持ちを隠さない.
ここでも清麿がファウードを止めろと魂の説得を発動するものの,対リオウ戦と同じく確固たる信念を持つ愉快犯には説得は通じない.…ここまでやらかしておいてファウードを止めるヤツの方がどうかしてる(苦笑).そして,世界を壊そうとしているゼオンに協力するデュフォーもまた,この世界の行く末なんかはどうでもいいご様子.どうやら超能力者であるらしいデュフォーが清麿の心の中に伝えた過去の光景は,彼をそうさせるに相応しい壮絶なものでありました.
絶壁の上に研究所で非人道的な実験を施され生きてきたデュフォー.彼はゼオンに出会うまで人間扱いされることなく,特殊な実験材料として扱われていたようです.能力的にも待遇的にも,彼は清麿と同じような人間ではなくむしろ魔物に近い存在で,実際に彼を人間扱いしたのも魔物のゼオンだけだった.…大変に血生臭そうなデュフォーの過去にも驚きましたが,ここで究極のパートナーとして超能力者を持ってきたところもなかなか豪快です.今までも天才とか特にカンの鋭いパートナーはいたわけですが,ここまで人間離れしたパートナーを出して来るとは思っていませんでした.
その過去は余りにも過酷で,人間に敵意を抱くのも無理ないけれど…それでも清麿は怒ります.自分がいくら辛かったからって,その鬱憤を全世界にぶつけていいわけがない.自分たちはこの世界を守るためにここまで来たんだから,ファウードを止めるまでは引き下がるわけにはいかない!と盛り上がるところでゼオンがもう1つネタばらし.ここにガッシュたちを導いたのはゼオン.ファウードの存在を告げに来た謎の使者はゼオンの髪からつくられたかかしで,ガッシュたちは皆ファウード解放の鍵&内部撹乱のためにゼオンに利用されていたことが判明! この現実に怒りが限度を越え,例の悪鬼の形相で使者を引っつかんでがくがくやる清麿が…(笑).気持ちはわかるんだけど,ギャグをやっている場合ではないので,もうちょっと冷静になってください(苦笑).
ファウードを止める気がないのはリオウもゼオンも同じ.ラスボスの首が変わったとしても,ガッシュはファウードを止めるためにゼオンを倒さねばなりません.対するゼオンはガッシュをいたぶる気で満々.彼がガッシュを憎むのは,ガッシュがバオウ・ザケルガを授かったから.要するに欲しかったものを取られて怒る大人気ないゼオンは鬱憤晴らしにガッシュを嬲ります.
ラウザルク強化されたガッシュでもゼオンの洗練された体さばきには遥かに及ばず,前回のリオウのように一方的にやられるばかり….何もかもゼオンに劣るガッシュが唯一持つ良いものがバオウという術.発動条件や威力など,通常の術とは大幅に異なるバオウには,ゼオンをここまで嫉妬に狂わせるほどの特別な何かがあるのは間違いないようです.

ガッシュたちがゼオンに苦しめられていたその頃.ガッシュたちと切り離されてしまった仲間たちはなんとか扉を突破したいと悪戦苦闘.モニターにはガッシュたちがやられている様子がライブ中継されているので,そりゃもう仲間としては一刻も早く会場に駆けつけたい.遅れていた仲間たちも追いついて合流するものの,あのテッドの術でも扉は突破できずに気ばかりが急いて….
ここで突然リーヤがティオをつつき,お前ガッシュが好きかと乙女なティオには答えにくいことを尋ねます.とはいえこの「好き」は色恋よりは尊敬や期待に近い「好き」.リーヤはガッシュが好きであり,ガッシュを助けることが自分たちの義務なのだと考える.この思想はウォンレイや弱気なモモンが見せた,主役のために礎となる思想とよく似ています.…自分たちが見込んだ奴の力となるために,扉に対しありったけの攻撃呪文を叩き込むリーヤ,ウマゴン,カルディオ,テッド.今ここで扉が開かなければ全てが終わってしまうのだと,理解しているがゆえの贅沢な特攻です.
扉を突破しようとする仲間たちの奮闘も知らず,ガッシュの体力と清麿の心の力はゼオンによって急激に削られていきます.双子の兄弟でありながらも,全員にあいつなら倒せると思われるほどの落ちこぼれであったガッシュと,特別なエリートであったゼオンではあまりにも立場が違いすぎるのに,ゼオンはバオウに異様にこだわります.あれだけ強ければバオウなんかなくたって良さそうなものなのに.こうして存分に弱者をいじめたゼオンはザケルを放ちます.最も弱い術であるはずのザケルですが,ゼオンの術は全てまともに喰らえばゲームオーバーの強力なもの.これがガッシュの間近に迫り….
全てが終わる直前に乱入してガッシュを守る仲間たち! ガッシュたちを救うティオの盾.こんなところにまで来てくれる皆の友情が実にうれしい! ただし,あのゼオン相手では頼もしい仲間たちが何人加わっても恐らく力の差は埋められないでしょう.いくらやる気が十分でも,それと実際の成果は悲しいほど一致しないもの.ゼオンのザケルガはあのギガ・ラ・セウシルを破って仲間たちを地に伏させるほどの凄まじい威力!

残り時間は35分.ゼオンの私怨に仲間たちや世界を巻き込みたくないガッシュは,お前の狙いが私なら私を倒せばいい,とその身を差し出す覚悟.しかし,ガッシュの言葉に従うなんて絶対に嫌なゼオンがその提案を飲むわけがない.かわりにゼオンの術に身を捧げたのは…リーヤ.自分が見込んだガッシュのために盾となり,術1つを引き受けた上で魔界へと退場していきます.これは単にガッシュを救うだけではなく,ガッシュがゼオンを倒す以外に世界を救う道はないのだとこの場の全員に理解させ追い詰めるための行動です.
今はもうガッシュにしかゼオンを倒す可能性はない.だからガッシュと清麿をなんとかして生き残らせることが仲間たちの使命! ここで見せ場を得るのが防御のスペシャリストであるティオ.扉を突破する段階で温存していた心の力は,私が守るという心とともにゼオンの術で今にもリタイアしそうなガッシュたちを救います! …出てはいたものの読めなかった呪文によって宙に輝く女神の環.この術には,現在の圧倒的劣勢をひっくり返すだけの力はあるのだろうか? もはや効果のわからぬ術にすらすがらねばならないこの状況は,果たしてあと2話と仲間たちの力だけでなんとかできるものなんでしょうか….次回に続きます.

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