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デジモンセイバーズ#2

「お望み通りの素敵な環境?の巻」

ヨシノの所属するDATSの基地に重要参考人として連行されたマサルとアグモンは,アグモンをデジタルワールドへ強制送還せねばならないと聞いて逃げ出す.結局1人と1匹が逃げ込んだのはマサルの部屋.しかし寸詰まりでもでかいアグモンはマサルの家族にあっさり見つかり,その上マサルたちの居所はヨシノを通じてDATSに筒抜けなのだった.ヨシノは組織からアグモンの監視を指示されてマサルの家に勝手に居候を決め込み,マサルの部屋の人口密度は3倍に跳ね上がったのだった.

過去の栄光を重みとしながらもかなり面白い「セイバーズ」.マサルが馬鹿の上に超行動派でアグモンが物知らずのために状況が分かりやすくなっているのが素晴らしい.現段階の状況説明はごく表面的なものですが,具体的なところはこの先説明されていくことになるのでしょう.今回把握しておきたいのはデジモンは単独で悪さをするだけではないことと,デジチャージできる人材はどうも希少らしいということくらいか.
前回から続くプロローグはようやく終了し,ラストでは主役が主役のあるべき位置に入ります.この状況に話を持ってくるために少々ご都合主義の展開をしているんですが,その無茶な展開を越えるほどに主役の思考回路が滅茶苦茶なので目立たないというのはどうなんだろう(苦笑).

前回ラストで2枚の濡れ衣を晴らすことには成功したものの,やっぱり重要参考人のままなマサルとアグモン.なんせデジモンはここに来てしまっただけで犯罪.そしてヨシノたちが連れているデジモンたちは犯罪者を捕えるためのパトカーみたいなものなので特別にここにいるのだと知り「…そうかー」といきなり納得するマサル(笑).喧嘩馬鹿ではありますが,考えが極度に足りないだけで飲み込み自体はそれほど悪くはないらしい.手間はかかりそうですが,考える癖さえつけてしまえば意外といい線行きそうな気がするなぁ,
けれどまあマサルの素質とアグモンの処遇は別の話.隊長の薩摩は卵に戻した上でデジタルゲートを通じて強制送還という姿勢を崩さず,もちろんマサルはそれを受け入れることもできずまた逃亡….1話に続いて逃げ回ってばっかりだなぁこの主役ども(苦笑).その最中に前回釣り師のおっちゃんにもらったデジヴァイスをマサルが落として行ったことから,薩摩は彼が特別な素質を持つことを悟ります.
尻に帆かけて基地のある倉庫街から坂道を登り住宅街へと逃走するダンボールとマサル(笑).モンスターの見た目はどう見たって特殊だから,目立たないように箱を被せて引っ張るふりってやっぱり不審だ….マサルが目指すのは自分の家.この目立つ子分を匿ってついでに空腹をなんとかしてやり,さらに結局徹夜になってしまった自分自身も休息を取らねばならないからこそのセレクトだろうとは思いますが,もちろんバカなので,完全に個人情報を把握しているDATSが自宅だって当然知っている…なんてことは想像もしていないに違いない(苦笑).
ヨシノの言葉に反して割に好き嫌いのないアグモンは,締め切ったマサルの部屋でおやつ三昧.とりあえず子分の腹はなんとかしてやれたわけですが,匿う方はなかなかうまく行きません.まずは帰ってこなかったマサルを心配してきた母が部屋に襲来.どうやら過去には本当に警察のお世話になっていたために母からの信頼がこれっぽっちもないらしく(苦笑)そんなマサルが箪笥の中に押し込めた珍妙な風体で良く喰う上にちゃんと喋るし尻尾まであるでかい隠し事を隠し通せるわけもない.
どうも父親が留守らしいこの家庭は,父が帰ってくるまで親子三人なんでも隠さず話し合うということを約束していたご様子.しかしアグモンまで隠さずに話し合うことはさすがにためらわれ,ベランダに無理やりアグモンを押し出したらそこに来た妹に見つかりましたとさ.…このシーン,セリフの中であと1人いることを緩く匂わせたあとで直後に出す展開が無駄に凝っていて素晴らしい.ちなみにでっかいトカゲことアグモンは見つかってあわてて屋根の上に逃走し,今度は猫とご対面(笑).
妹が目撃してしまったでっかいトカゲ,これに母は「UMAね!」と実にマニアな叫びを上げます.子が子ならやっぱり親も親であり,怯えることもなく屋根に逃げた未確認生物への母の興味は増すばかり.この無謀な興味,確実に遺伝していると思われます.アグモンが見つかるのはヤバいと考えたマサルが逃がすために屋根に上がろうとしたら,上から猫と一緒にでっかいトカゲが落ちてきてそのまま巻き込まれて地面へと落下….2話にして2階の屋根から落ちる主役は,三の線を爆走中です.
屋根から落ちれば普通は病院送りなわけですが,運良くアグモンがクッションになってくれたおかげで気絶するだけで済んだ運のいいマサル.しかしこの状況は幸運ってわけでもない.なんせ目覚めたマサルが眼にすることになったのは,勝手にマサルの家庭に馴染んで飯を食っている子分と変な女の姿(苦笑).そもそもこの狭い家でアグモンを隠しきることなんか無理ってのはわかっていましたが,いやにあっさり家族バレしたなぁ.
もちろんデジモンの話には一般人には一切秘密であるはずですが,両手に串カツ掴んで離さないヨシノは隊長から現場監視を命じられたために居候を決め込む模様.ちなみに彼女が施そうとした「記憶処理」の実態については次回実例が示されます.
そして,ただの喧嘩バカに1日ぶりでようやく訪れた静かな夜.ただしマサルの部屋がヨシノとアグモンに侵食されてしまったように,マサルの喧嘩物語もまた超自然の存在によって見事に侵食されてます.ちょくちょく警察に捕まるようなリアルファイトの世界から謎の生物とともに謎の生物と戦うファンタジーへと強制トレードを受けることになった主人公.これは学園激闘伝から夜明けのなんとかにサブタイトルがいきなり変わるようなものなので,本人の納得が行かないのはもっともなことです(苦笑).

本人の意図がどうであろうと,次の日は勝手にやって来るもの.いかにも素行が悪そうなマサルですが学校に通っているようです.…こいつにとっての学校は,喧嘩の相手を見つけるためのバトルアリーナに過ぎないようですが….そんな尖った態度じゃ,学校で強敵とか宿敵とか仇敵以外の友達なんかできそうにもないなぁ(苦笑).
ここでも問題になるのがアグモンの存在.なんせUMAだから学校に穏便に連れていくことは無理なのかと思いきや,ヨシノがデジヴァイスの機能を説明してくれます.アグモンに向けてスイッチを押せば,あのでかい体がこんな小さなおもちゃの中に収納可能! 中の空間が一体どうなっているのかはわかりませんが凄く便利.ただし入れられた本人は狭いところが嫌らしい.閉所恐怖症?
アグモンは隠せてもヨシノの監視はどこまでも続く.プライバシー大侵害のこの状況は普通なら不便なわけですが,マサルの無茶な行動力の前には監視なんか割とどうでもいい.登校途中に妹の学校で騒ぎが起きているのを見つけて寄り道し,飼育小屋のニワトリやウサギが襲撃されているのを確認.しかもこれはアグモンとは別のデジモンの仕業.ってことは…「また思いっきり,暴れられるってことだー!」…いくらヨシノがついていても,ついてるだけで抑止力にはまったくなってないのな(苦笑).悲嘆に暮れる雰囲気を無視して必ずぶっ飛ばしてやるとか小学生に請け負うマサル.もうバトルできればなんでもいい雰囲気に陥ってますが,デジヴァイスから勝手に出てくるアグモンの特質は結構重要な気がするんだけどなぁ.
マサルの無駄な行動力は一切止まることはなく,今夜は小学校に不法侵入した上に小屋にオトリを入れて引き寄せる作戦開始.犯人は現場に戻り易いらしいですが,よりによってアグモンをオトリにするのはどう考えても無理が….しかも鍵までかけちゃってるし.アグモンとマサルの配置が根本的に間違ってるあたりが実に本作らしい.
どう考えてもザルであるこの作戦.しかしこのザルにわざわざ近づいて来る者が! …それは朝悲嘆に暮れていたはずの飼育係の小学生.ただしぼんやりとして様子がおかしい.飼育係なんかやりたくなかったとぼそぼそ喋る彼は何かに寄生されている.昨晩,学校のPCを経由してこの世界にやってきた闖入者が彼にとりついたことが全ての発端.無害そうな幼虫の姿ですが,やることがあまりにもえげつない!
てなわけで今回のバトルは愛らしいララモンと弱そうな幼虫型デジモンのバトルでスタート.なんせアグモンは小屋に閉じ込められたままなので(苦笑)脇に折角のチャンスを取られてしまうのです.しかしその弱そうな見た目に反して,両者の攻撃とも随分と本格的.バトル自体はララモンでは歯が立たないのでヨシノがサンフラウモンに進化させるものの,相変わらず緩い喋りであんまり強そうじゃないんだよな.どう見ても格闘向きじゃないんだけど,何か他に優れた能力でもあるんだろうか.
そして敵さんもこちらに合わせてしっかり進化.…なんか単体で勝手に繭つくって進化してますが,本来デジモンはデジソウルなしでも進化できるものらしい.となるとわざわざデジソウルが必要なアグモンたちはむしろ不便になっているような気がしますが,もし進化のトリガーが敵から与えられるダメージだとすれば,攻撃を受けなくても進化が可能なのは利点になるか.…何らかの蓄積が進化のきっかけになるってのは,アグモンたちも同じなんだろうか.もしそうなら,デジソウルなしでも進化可能ってことになるよな.
さて,繭の中から羽化したのはでかい虫型のデジモン.しかもしびれ粉を撒いてくるという蛾型モンスターらしい攻撃です.これにヨシノとサンフラウモンはやられてしまい,相手を進化させて戦線離脱という,お前らむしろ敵じゃねえかという状態に(笑).ここに残るはマサルと小屋から出られないアグモンのみ.今すぐ進化させて小屋からアグモンを出したいものの,進化させるためのデジソウルがない! 前回敵デジモンをぶん殴った時に拳に宿ったあの力がなければ,マサルもアグモンも勝つことはできません.
しかし,勝ち目がなくても目の前に立ち塞がる敵から逃げることは,マサルの喧嘩バカの血が決して許さない.敵をぶん殴れば例の力が手に入るなんてことはまったく知らないままで,弟分たちを守るためにあえて最前線へと出るこの姿こそバカの生き様! 「敵に背を向けて,逃げ出せるかよ!」と叫んで一発殴る! …こうして再び拳にあの力が宿り,それをアグモンに与えてジオグレイモンに進化させて形勢逆転! 同サイズとなった恐竜と蛾の戦いは恐竜の炎によって圧勝.そしてアグモンの閉じ込められていた小屋とか現場の遊具が全壊しました(笑).
この様子を見ていたのがマサルにデジヴァイスをくれた釣り師のおっちゃん.身分を隠しているものの,恐らくDATSでも一番偉そうな彼は,怒りの拳がデジソウルを生むか,と,バカにも状況が掴みやすくなるナイスなコメントを発した上に,その拳を振り回すには人間界じゃ狭すぎるだろうと見事に焚きつけます.今のマサルとアグモンにとっての一番のエサは,倒しても警察のお世話にならずに済むとびっきりの強敵.それは,デジモンの世界にこそ待っているのです.

かくして見事乗せられたマサルとアグモンはDATSに出頭した上入隊を志願することに.前日には絶対ありえない状況だったはずですが,これでアグモンも強制送還されることはないし,ヨシノの監視も外れることになりますね.…ただし,普通に戦うだけでも被害甚大なこいつらを野放しにするのは危険なので,この組織にとってめでたいのかどうかはわからない(苦笑).このようにして喧嘩バカの主人公たちは,強い奴らと喧嘩し放題の素晴らしい環境を手に入れたわけですが,この問題児たちは本当に組織の中でやっていけるのか.次回に続きます.

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