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デジモンセイバーズ#5

「種類は違うが同じバカの巻」

マサルとトーマの目の前で,暴走したままデジタルワールドへ逃げたドリモゲモン.責任を感じたトーマはガオモンとともに勝手にデジタルワールドに向かい,無謀なマサルとアグモンも追いかける.はじめて目にする異世界で,ドリモゲモンを追って地中に入ったマサルたち.考えなしに罠へと踏み込み,大規模な落盤に襲われて地の底へと落ちたふたりが見たのは,同じように落とされたトーマとガオモンの姿だった,怪我をしたトーマにマサルは肩を貸し,2組はともに地上へと進むことになる.

バカで濃い主役に引っ張られて走りだした「セイバーズ」.やってることは実にガキ大将な古典であるわけですが,あまりにも考えなしな主役の行動力に引きずられ,つい手に汗握ってしまいます.今回の場合は特に中盤以降のマサル大暴走の顛末が圧巻で,こんなに見ているだけで怖い主役は珍しい(笑).いろいろあった末に視聴者代理役のトーマとマサルがなんとなく認め合うわけですが,正直,あんなことに巻き込んでくれたマサルを認めてしまうトーマの気が知れません(苦笑).マサルの凄さで見えにくくなってますがトーマも相当滅茶苦茶です.なんせ先に落ちてるからなぁ….

前回,不本意ながらチームを組まされたトーマとマサルは結局暴走したドリモゲモンを取り逃がしました.逃げた先はデジタルワールド.卵の転送でおなじみの例の機械で行ける世界なわけですが,人間を送った実績はなし.それでも逃がした責任を取るために勝手に旅立つバカなトーマと,喧嘩の落とし前をつけるために勝手に旅立ちたいけれど本当にバカなので機械を操作できないマサル(笑).やってることは本質的に同じなわけですが,さくっとヨシノに発見されるあたりがマサルのレベルの凄さです.
たとえ実績のない機械でも,先に行ったトーマの反応が消えたとしても,それでもデジタルワールドに行きたいマサルは装置の中で弟分とともにばたばたと暴れ,見かねたヨシノはバカどもを向こうに送ることに.…転送が失敗したらいきなり死ぬかもしれないってのに,装置そのものを守るためにあえて仲間を危険なギャンブルに向かわせるヨシノさんの判断がクールだ.もしかしなくても,マサルたちの存在はきっと迷惑なんですね(笑)?
てなわけでヨシノの手引きによってデジタルワールドに送られたマサルとアグモン.マサルはもちろんのこと,DATS育ちのアグモンにとっても未知の国.青い空や緑の草木は現実とよく似ていますが,空の一部に白や紅の回路が走っていたり川にノイズが流れているあたりはさすがデジタル.そして至る所にデジモンがいて人の姿がない.現実ではアグモンが異分子ですが,この世界ではマサルの方が異分子ということになります.
初めての世界をしげしげと観察し懐かしさなどを感じつつもドリモゲモン探索を開始するマサルとアグモン.当然トーマの行方なんかぶっちゃけどうでもよく「あいつはあいつで,なんとかやってるだろ」…まあ,そもそもマサルに期待する方が間違っているからな(苦笑).そういや,アグモンが懐かしさを感じるのはデジモンだからなのだろうか.彼の履歴もちょっと訳有りっぽいなぁ.
観光中のマサルたちはあっさりターゲットを発見! 相手は地中へと消え,マサルたちも何も考えずにそれを追って地中へ.あれだけ散々トーマが地面のあるところはダメと言っていたのに,当然のように無視か(苦笑).どうもデジヴァイスは地表にあるときしか現実からモニタリングできないらしく,ここでマサルたちの消息が不明となります.
仲間2人が勝手に行方不明となり,一番困ってしまうのは現実でマサルの動きを追っていたヨシノさん.自分の宿直中に2人も行方不明になるなんて,普通の仕事なら確実に処分されるレベルです.しかも発見したのが直属のボスじゃ言い訳のしようもない(苦笑).探してるのは「玉の輿」…トーマのこと?
ヨシノの悪事が露呈したと知らないマサルとアグモンは敵を追跡中.たどり着いたのは地中の大穴で,しかもドリモゲモンはモグラ叩きのモグラのように,顔を出したりひっこめたり(笑).…このあたり,コミカルな描写なんだけどちゃんとドリモゲモンの意図がわかるようになっているのが楽しい.案の定地盤を緩めていたドリモゲモンは,仕上げとばかりに振動を加え,マサルとアグモンをさらに地中へと落とします.
結局一発も殴れずに落とされたバカ2人.あれだけ落ちても打ち身程度のこいつらは随分と丈夫.特にマサルの丈夫っぷりはちょいと異常だ.そしてここに今回最大の驚きが.なんでここにガオモンとトーマがいるのか? 役割的にここにいちゃダメだろお前ら(笑).マサルに爆笑されてもろくに言い訳もできずに赤くなっているあたり,トーマたちもほぼ同じ経路でここに落とされたのは間違いないらしい…もしかして,トーマは単独行では暴走するタイプなのか(苦笑)?
「そーかそうかお前も同じか!」とマサルに同類扱いされるトーマ.大変な屈辱のはずですが(笑)足に怪我をしてどうしてもマサルたちの手を借りねばならないこの状況では,どんなものであれ共感は貴重.男には,意地張るよりも先にやらなきゃならないもんがある!とマサルはお前に言われたくないようなことを言って肩を貸し,デコボコ4人組の地下旅行がはじまります.
肩を貸したことによって歩く速度や見るものがほぼ同じとなったマサルとトーマ.これだけ近ければマサルもトーマの言葉を無視することはできないし,一人で大暴走して窮地にハマることもできないのでちょうどいい足枷のようです.2人と2匹が歩むのは天然の立体迷路であるドリモゲモンの巣.地盤が緩く安易に進化もさせられないこの敵地を,無謀なバカと賢いバカは一緒に歩きます.
トーマが百円玉を目印に迷路を脱出するという実に金持ちな行動に出て,マサルに「結構賢いな!」とお前に言われたくないことを言われていたその頃(笑)現実の基地では3人の不祥事の発覚によって真夜中なのに大事に.同じ装置を使ってトレースしても,さすがにヨシノよりはあのオペレーター2人の方が装置をずっと上手に扱えるみたいだ.しかし地の底のデジヴァイスの反応が現実世界から見えるはずもなく….

気合ばっかりのマサルと状況分析ばっかりのトーマ.お互い嫌な奴だと思いながらも一緒に先に進んだら,巨大な横穴の壁の中腹にたどり着きました.横穴の底は深くて怪我人連れでは降りられないわけですが,ここにターゲットが出現してしまったことで主役が壊れる(苦笑).眼下を走ってくるドリモゲモンになけなしの理性を吹っ飛ばしたマサルは戦いたくてたまらない.ここが不利な場所だってのは百も承知でそれでも喧嘩がしたいから,地上に出るのが先決というトーマのまっとうな言葉を「やなこった!」と拒否!
かくしてマサルの真っ向勝負に巻き込まれたアグモンとトーマとガオモン.ここは行動あるのみという名目で,怪我人に肩を貸したままで高いところからジャンプするこのバカを誰か止めてください(苦笑)! 自分たちを襲うモンスターの背中にわざわざダイビングするバカに巻き込まれた被害者3名は,暴れるドリモゲモンの背中から振り落とされないように必死で捕まるしかないってのに,元凶のマサルは毛皮を掴んで登って頭の上へ.凄い身体能力でドリモゲモンの頭をひっつかみ,穴を掘って逃げる方向を無理やり上向きに! …人の話を聞かない奴ではありますが,地中から出なきゃならないってことだけは一応忘れないでいてくれて本当によかった…(笑).一同は敵にしがみついたまま,一気に地上へ!
行き当たりばったりの衝動的な行動の末,ついに最大の窮地を切り抜けた大変に運のいいマサル.考えないから計算は後回しで無謀で危険.けれどトーマが言った通りにドリモゲモンをやり過ごして地上を目指したりしたら,途上で体力が尽きていたかもしれない….まあ,だからって怪我人をモグラロデオに巻き込むのは無茶苦茶なんだけど,ともかくマサルは丈夫な上に,一か八かの賭けを任せられる程度に運がいい.正攻法では砕けない壁を砕く強運という才能こそ,主人公である証!
マサルはさらにもう1つ,トーマに散々言われたことを忘れずにいました.ドリモゲモンとは戦うならば場所を考えねばならないというわけで,観光中に発見した氷のドームへドリモゲモンをご案内! 堅い氷に囲まれたここならば,地中に逃げることができないからゆっくり喧嘩ができるのです.…たぶんマサルの強運のおかげで,ドームの中に別の強いデジモンが待っていなくて本当によかった(苦笑).
絶対有利な舞台の中で,アグモンとガオモンは進化してジオグレイモンとガオガモンに.しかし進化した2体を前にしたドリモゲモンの様子がおかしくなり,ついにはディグモンへと進化! でかくなった敵を相変わらず楽しそうに殴りにいくマサルがバカだ…(笑).ジオグレイモンのメガフレイムの炎に耐える装甲を手に入れた上に,地中以外での機動力が段違いに上がったディグモンはなかなかの難敵です.
今回不本意にもリアクション役を担当してきたトーマにとって,唯一かつ最大の見せ場がついに到来,前回はジオグレイモンとガオガモンの技が正面衝突で相殺されたわけですが,これを相乗にできるのではないかというのがトーマの仮説.そして「まずはやってみる! それが君のやり方だろう!」…ああ,マサルが伝染した…(笑).火と風ならば属性的な相性は悪くないから,タイミングを合わせ同方向に同時攻撃を仕掛けたら,メガフレイムとスパイラルブローは互いを巻き込んで巨大な炎の竜巻に!
まったく違う2つの力を正面からぶつけて消すのではなく,うまく融合させることによって威力は跳ね上がる.それは2体のデジモンの技の話でもあるし,2人のDATS隊員の話でもあります.まさにバカとハサミは使いよう.理屈抜きで燃え盛るマサルという炎を,トーマの頭でまともな方向にどうにか向けてやりさえすれば,この先のいろいろもなんとかなるはず…だといいな.

ディグモンを倒してようやく帰還の途につくことができた2人.大冒険のオチとして,トーマはなぜあのとき飛び降りたのかを尋ねます.もちろんマサルの回答は「ただの勢い」.うわ,おっかないことを笑って言うなよ…(苦笑).規格外で強引で乱暴で強運のマサルの思考と行動はトーマの頭脳でも解析不能.けれど互いのコミュニケーションのコツはなんとなく掴めたから,拳をぶつけて…「よろしくな,トーマ!」
もちろん不祥事を起こした3人は薩摩からひどく叱られます.勝手に装置を使って危険行為して仲間に心配をかけたってのは言い訳のしようがないもんな.今回は運良く戻って来れたけど,行き倒れる可能性はそこかしこにあったわけだし.特に今回一番危険だったのはマサルなので(苦笑)薩摩は「よく戻ってきたな」とか言って甘やかしちゃだめだ.絶対この先も規則を破って規律を乱しまくるに違いないぞ.火薬庫みたいな主役を次第に受け入れていくDATSの未来をかなり案じつつ,次回に続きます.

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