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デジモンセイバーズ#3

「所構わず燃やしちゃいけないの巻」

市井の喧嘩番長であるマサルとはあらゆる意味で正反対の少年,トーマが,派遣されていたヨーロッパから日本のDATSに戻ってきた.お金持ちで顔も良く大学まで出ている天才少年はマサルとは完璧に反りが合わず,仲良くするどころか互いを戦力として認め合うことすらもできない.マサルはトーマにリング上での1対1の喧嘩を挑むが,トーマはボクシングの才能までも持ち合わせていた.

長期シリーズらしくゆっくりと1つ1つ設定を整えていく「セイバーズ」.1話に盛り沢山の要素が詰め込まざるを得ない短期シリーズに比べるとどうしても物語に火がつくのは遅くなりますが,それまでのんびりとつきあってやるのが長期シリーズを見る者の嗜みというもの.今回はマサルがどの程度成長したかの示準となる、反りの合わない同僚を投入。今後はマサルが彼にどの程度近づくかでマサル自身の成長を、そして彼がどの程度マサルを受け入れるかでマサルが組織に及ぼした影響を計ることができます。

前回、屋根落ちという豪快なアクションによって家族バレしてしまったアグモンはすっかり大門家に居着いてしまいました。しかも母は実の子よりも得体の知れないアグちゃんの方を贔屓.まあ、そもそも全然かわいくない息子ですからね(笑)。何か事件が起こっても、マサルの使える交通機関は徒歩と自転車と公共交通機関程度。ついでにでかいアグモンにぬいぐるみのふりをさせているから背負わなきゃならない。どこぞのクリーチャーのようにリンゴ3個分では済まない重量はなかなかの重荷です。
本日出現した敵デジモンは小さな炎のプチメラモン。ゴミを燃やす迷惑な放火魔。早速現場に駆けつけたマサルとアグモンではありますが、同じ火属性の攻撃は通じないしマサルはふわふわする敵を殴れないからデジチャージできないっていうか当然なんだけど拳が物理的に熱い(苦笑)。ちなみに,ついに今回ヨシノが目撃者の記憶を消していますが…そうかピカっとやるのか.きっとあれ,マサルは最後まで持たせてもらえないんだ(笑).
とまあ最初から実に冴えない無謀な主人公に取ってかわるが如く、颯爽と登場したのがオーストリア帰りのトーマ様。前回ラストではまだ機上の人であった彼ですが、今回はいきなりシャワーシーンで黒ガウンという凄まじいトバしっぷり。マサルとの生活レベルの差をありありと示すための描写ではあるけれど、本人が真面目にやってるのが妙に滑稽…(苦笑)。ただし彼の実力は並ではない.マサルが倒せなかったメラモンをあっさりと回収しやがります.
トーマ・H・ノルシュタインことトーマ様は,基地内のスタッフにファンがいるほどのクールで有能な美形.パートナーデジモンはこれも気位の高そうなガオモンで,当然ながらアホの子であるマサルの相手なんかするわけもない.なんせ彼は元々ここに着任していたのを,わざわざ請われて半年間EUに派遣されていた大学出の天才でついでに本当の貴族.…マサルにこれっぽっちも勝てる部分が見つからないのはもちろんですが(笑)ここまで来ると普通の奴と普通に仲良くすることすら難しいくらいのスペックです.
トーマ様としては突出した日本のデジモン出現率とかを落ち着いて話したいわけですが,既に負け犬のはずのマサルが横から噛みついてくるのが大変気に食わない.ぶっちゃけこんな素人役に立たないっすよいないほうがマシっすよという内容を沈着冷静丁寧に隊長に御忠信するトーマ様.こんなことを目の前で言われて短気なマサルがそのままにしておくわけがない! マサルの唯一得意な喧嘩で勝負をつけるべく,2人はリングに上がります.

実はオリンピックのチャンピオンに勝つほどのボクシングの腕前を持つトーマ様.しかしそれをまったく知らないマサルはヘッドギアなしで力任せに挑み,面白いように攻撃を読まれてフィニッシュブローは無防備な頬に.もう敵さえ殴って倒せればあとはなんでもいいマサルと,DATSの使命を胸に刻んで責任と義務を果すために頑張るトーマはあまりにも違う….戦う本能だけでここにいるのは大変に危険なことだけど,使命と責任と義務だけでここにいるのもなんだか危険な気がする.トーマは一体,どんな欲を満たすためにここにいるんだろう.
ボクシングとしてはトーマのKO勝ち.けれど粗暴で低俗な喧嘩番長はいつまでもどこまでも勝負から逃げない.マサルがやっているのはあくまで喧嘩.ルールも場所も問わないガチンコ勝負には期限もないから,勝負を終えたはずなのにさらにマサルは生意気なエリートを殴りに行って…結局引き分けた! ルール無用の割に成果はぱっとしませんが,そもそものトーマのレベルを考えるとこれは金星扱いでもいいんじゃないかと思います.さすがはデジモンを殴り倒す男.喧嘩の強さだけは世界レベルの可能性が高い.
ただし拳を握り殴り合っても,全然似たもの同士でないので友情も目覚めないこの状況.さらにさっきのマサルたちの不始末によって,再びプチメラモンが大量に出現します! やることはちょっとした放火くらいなんですが,体の一部が分かれると新しい別の個体となるやっかいな性質を持つプチメラモンは,さっきマサルが殴ろうとして散々散らせた体が短期間に成長したらしい.これを片づけるのはもちろんさっきも捕まえてきたトーマ様.たった1人と1体で,手際よく大量のプチメラモンを片づけます!
プチメラモンには実体らしい実体はないけれど,存在していないわけではない.トーマはガオモンを進化させ,大竜巻を作らせることで微小な存在のプチメラモンを一気に吸い込んで回収.軽くて風に流されやすい敵の特質をきちんと把握した上で行われた回収は4分かからずに終了.殴れもしなかった自分とあいつとの間に,本当に大きな差があるということをやっと把握したマサルは,その悔しさから飛び出します.
自分が負けたことを痛感したマサルは,それが悔しくてたまらない.しかも自分を負かしたトーマ様に腹を立てるのではなく,「俺が腹立ててるのは,俺自身なんだよ!」とまたも迷うことなく自罰傾向.なんだって彼はこれほどまでに自分にわざと高いハードルを課そうとするんでしょうか? 本当に不思議な奴だよなぁ.
そして悔しいマサルの前に,あの釣りのおっちゃんがまたも登場.今日は魚など焼いてます.そして彼が語るのは炎の不思議.小さいのはすぐ消えて逃げるけれど,しかし大きくなればもう消えない….大変にわかりやすいプチメラモン攻略のためのヒントを聞かされ,ついでにプチメラモンの残党がガスタンク近くに出現.ついでにトーマたちはまだ遠い…これはものすごくわかりやすい,汚名返上の機会です.

小さくてふわふわしている火は殴れないけれど,もっと大きくなれば違うかもしれない.バトルの基本が殴ることからはじまるマサルなので,一発殴るためなら状況も手段も選びません.引火したらヤバそうなガスタンクのすぐ脇で,アグモンの炎をプチメラモンたちにぶつけて炎をもっと大きくします…って,危ねえなぁおい(苦笑).結果的にはメラモンに進化して殴れるようになったんだけど,これは火薬庫の傍で火遊びしてるようなもんだ.でもそんな危うさはバカなので無視.いつものように殴ってアグモンを進化させメガバーストで勝利.…本当にそれでいいのか?
てなわけで大変危ういながらもメラモンを回収したマサルとアグモン.でもガスタンクの横でがんがん火を焚く様な奴をもちろんトーマ様は認めることができず,逆に折角の結果にケチをつけられたバカマサルは腹を立て,この隊員2人の喧嘩に隊長はついに怒り,今後は2人でチームを組めと懲罰的異動としか思えない辞令を下します(笑).果たしてDATSは無謀な男の首になんとか鈴をつけることはできるのか.次回に続きます.

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