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しりとり竜王戦 日本代表決戦前夜SP

皆様おなじみしりとり竜王戦.今回はワールドカップ便乗特番の1企画として行われましたので,今回も私的な記録として,そしてあまりにも深夜過ぎて見逃した幸運な方々のために書いていきたいと思います.ちなみに前回までの歴史については こちらよりご覧下さい.
今回はスペシャルプログラムの一環として27時50分から競技開始という無茶っぷり.視聴者を深夜まで引っ張るためにこんな時間帯に人気企画をやりやがったわけですが(笑)最深夜アニメ並の厳しい時間に生放送で見ていた奴がどれほどいたのやら.けれど今回に限っては!見ていなかった奴が幸運です! 審査員公認の最悪回がここに誕生しちゃってどうしょう….
今日の競技はサッカー縛り.名人(選手)は山崎(アンタッチャブル),井上(次長課長),西川(レギュラー),有野(よゐこ)と嫌な予感のする天然ボケ揃い.中でも初登場の西川の実力が大変に不安.どんな状況でもそれなりに強い有野やツボに入れば圧倒的に強い井上はまだなんとかなるかもしれませんが,追い詰められるとひたすらパニくるだけの山崎もまた不安材料.
最深夜ゆえに頭に弁当の輪ゴムを装着する奴とかテンション上げすぎて眠い奴とか満載で,今までのどの勝負よりもぐだぐだな雰囲気が漂って….司会(審判長)はいとう.判定はいとう・勝俣・MEGUMIのいつもの3人.勝俣のラストのキレっぷりに関しては,大変に共感いたします.

1戦目はたぶんしりとりイマジネーション.イメージでしりとり.
テーマは「決戦前夜のジーコの寝言」.「翼くん,準備して!」からスタート.

素早い挙手で西川が最初の回答権をゲットしてしまったのが,全ての惨劇の始まりだったのかもしれません.しかもその回答ときたら「手短に手短に,ガッツポーズは手短に」と言ってることが矛盾してる…コメントも手短にと勝俣にツッコんでもらえてようやく完成する回答ってダメだろ(笑).続く有野は「ニシンウドンクダサーイ」と道を模索し,続く山崎は「インドとだったよなぁ…」と道に迷ってる.そして井上は一人無邪気に「泣いたら,アルシンドに怒られるな!」…あの,本番なんだけど….前の回答を反省した西川は「内臓に」と今度は短すぎ.この泥のような流れを有野が「滲んでるよ! 手からカルピスが!」と不条理な方向に振ってなんとかしようとするも,折角の勢いを山崎が「か」なのか「が」なのかにこだわってブレーキかける.その上回答は「ガーンターンク!」…まあ寝言だからいいんだけどさ(苦笑).輪ゴム装備の井上は駒音失敗の上「食ってもよし!」と無邪気なだけ.西川は「シメオネ,助けて」とぎりぎり許される回答を.…誰一人流れを作れないという切ない状況の中,有野は悩んで「手に持ったコーラを置いていけ!」と飲み物シリーズ.そして山崎は今度は「け」なのか「げ」なのかに無駄にこだわってもう散々.「ケントデリカットさん来るんだっけー」は最初のインドと同じくジーコの忘れんぼうぶりを継承しているわけですが,それ以上に頭文字にこだわるから流れが作れてない.自分で自分の首を絞めてどうする….マイペースな井上の「警察沙汰だ!」はOKだけど,西川の「タメ口はあかんて」は審査員的にアウト.サッカー縛りってのはなかなか難しい.有野の「テーマは夏男で行こう!」はファッションなのか作戦なのか.で,どうもそれに乗ったらしい山崎,「後ろささっとこう,まくってもらっちゃっていいですか?」…あの,後の方が聞き取れないんですけども(苦笑).

確かにこんな深夜にしかもサッカー縛りをかけられた選手たちの苦悩は想像を超えるものなのでしょうが,…これはテレビ放映してはまずいレベルです(苦笑).選手も審判も制作者たちも視聴者も,このままではまずいと大変焦るもののもはやリカバリ不能,慣れてない西川は有野に向かって拾ったサッカーボールをぶつけ,折角の有野のパスをもらいながらも山崎がぐだぐだとして勢いを殺す.これほど褒めようのない試合も珍しかったんだけど…まさか,これより,下があるとは(笑).

2戦目もたぶんしりとりイマジネーション.イメージでしりとり.
テーマは「高倉健が日本代表の試合を見て言った一言」.「お力になれなくて申し訳ない」からスタート.

高倉健は定番ですが,試合を見せなきゃならないのがちょっと難しいこのお題.今回は有野からスタートで「犬,のけてもらえますか」ととぼけた不条理.あの空輸した応援犬のことですか? 続く山崎は「か」にひとしきり悩んだ上に「かなりー,あれだね」…苦しいのはわかるが二度目はもう許されないぞ.井上の「ねえねえ,これ,海?」は審査員の推測するところたぶんスタンド.低調ながらも一定のレベルは保っているので悪くない.で,大問題の西川は「右利きやね」…だから苦しいのはわかるけど二度目は許されないと! ここで痛恨のプレーが出てしまった有野.「寝てて…すいません」お前ちゃんと見てないんかいとツッコみやすい回答なのに!この状況で「ん」がついて3点減点って! かろうじてマシだったプレイヤーすら西川の再三の反則によってついに故障で,まさに阿鼻叫喚の泥試合.山崎はぶつぶつとひとり言の末に「ね,どっちが勝ったの?」…実はこれ,そんなに悪くはない.寝ていた直前の回答を継承し,視聴していながらも結果がわからないボケの悲しみが表現されているわけだから,後から勝俣のツボに入ったのもわかる.むしろ問題なのは続く井上の「ノットだね,4ノットだ」の方.まさかとは思うけど高倉健じゃなくて加山雄三を思い浮かべていませんか(笑)? …あまりの惨事についに音を上げたのが審判陣.お前ら素人並みだと選手を叱責し,しかしいくら責めたって状況が好転するはずもない.しりとりの神髄は関東外へは持ち出し禁止なんだろうか…(苦笑).西川の「タッチアップせーへんかったね」はぎりぎりレベル.これ以上ひどかったらぶっとばします!と勝俣が宣言.有野は「猫背,でしたよ」ともうぎりぎりの雰囲気のみ.しかしその雰囲気を断ち切る山崎の鉄壁のディフェンスが心底憎い…「呼ばれてましたよ?」

かつてないこの大惨事,終盤になると一回りしてむしろある種の事故として大変面白くなってきたわけですが(笑)必死の夜更かし,あるいは気合の長時間録画でこれを見てしまった視聴者が一番の被害者.普段のあの素晴らしい緊張とキレっぷりを知っていると,今回は出来の悪い素人コピー以下…って審査員たちが評価しちゃってるから,もう視聴者すらフォローできないって,切ないなぁ….
例えばダメな電波アニメを楽しむときのように,その崩壊ぶりを珍味として積極的に味わう方法についてはよく知ってます.…でも,そのスキルをこの企画で要求するのはおかしいだろ(苦笑).もはや笑いの風が止まった中で選手が祈っているのが不思議でなりません.しりとりの神はさっき4人がかりで縊り殺してしまったってのに.あと,西川君ポーズ間違ってる(笑).
結果,有野-2,山崎0,井上3,西川0.いっそやらない方がよかった壮絶な試合が終了し,井上名人がサッカーしりとり竜王という汚名を背負うことになりました(苦笑).タイトルホルダーになってしまうと何かある度にこの試合を思い出される呪いがかかりますんで,今回に限っては有野竜王は勝たなくて正解.あと,ぜひ西川は神を復活させるための生贄にしてください!
今回が稀に見るダメ回なのか,普段が奇跡の連続なのかはわからないですが,次回こそは持ち直してくれることを心から祈りつつ,今回のレビューを終わりたいと思います.

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