« デジモンセイバーズ#7 | トップページ | 機動警察パトレイバー#7 »

桜蘭高校ホスト部#7

「見た目はロリショタ中身は…の巻」

日頃の接待疲れを癒すために鳳グループ所有の人工プールにやってきたホスト部.ただしハルヒだけは帰宅途中に強制連行だ.熱帯のジャングルを模したこのプール.いかにも金持ちの道楽らしく,巨大なドームの中に本場の動植物を持ち込んでいたりするのだが,運悪く発生した巨大な波に巻き込まれ,ハニー先輩がドーム内で行方不明になってしまう.ここは本場のワニも多数放し飼いしている危険施設.ゆえに,一刻も早く彼を探し出さねばならない.

今期放映中のアニメの中では特に安定していて,これなら土曜夕方にぶつけても勝てるんじゃねえかと思わせる「ホスト部」.こんな良いものをマニアだけのおもちゃにしておくのは大変にもったいないので,ぜひアニメにもマンガにもあまり興味のない方にこそ見ていただきたい…はずだったのに,今回は一般人と薄いマニアを置き去りにする濃いギャグが炸裂.まあ,わかんなんくても特に問題はないんだけど(苦笑).ネタ元探求に関してはテレビ版より映画版をお勧めしたい.あれは良いものですよ.
今回の渦の中心はハニー先輩とモリ先輩の見えざる一面.ホスト部のマスコット的存在に君臨しまくるハニー先輩の意外な本性とモリ先輩の可愛らしさが満載.また,前半の撃ち合いと終盤の私設警察のあたりは,映像面でも異様にノってるところも見所かな.

前半.夏まではまだ遠いはずなのに,今回はヤシの木そよぎ波の歌う南国ビーチにやってきたホスト部.ただし頭上には朧に格子が.これは夢でなく金持ちの道楽.金はあるけど時間のない金持ちが心を癒すための南海テーマパークであり,その中でハルヒさんは登場直後なのに即刻帰りたい.
鳳家が作ったオープン前のテーマパークを貸し切って遊ぶホスト部.美少年ホストの休日とか年中頭が休日の奴がほざいておりますが,普通の平日放課後から拉致られてきたハルヒはもう帰りたくてたまらない.人々の幸せを考えているというお題目が信じられない鳳グループの癒し系テーマパークも,ハルヒにはただのばかでかいストレスのようです.
今日の部活はお休みのホスト部.客はいないので素の自分を晒しても特に問題ないはずなのに,ハルヒさんは水着ではなくパーカー.一応ここに連れ込まれた直後,メイドさんたちに無理やり新作水着に着替えさせられていたはずなんですが,バカが恥ずかしい配慮をかましたがゆえのこの状態.…着せられた水着がヒモだったらその配慮も納得せねばならないところですが,実際にハルヒが着用したのはレトロなピンクのワンピース.大変その可愛らしいその格好を禁止したのは…自称父である環.たかが水着に真っ赤になって,「女の子がお肌を見せていいのは,お嫁にいくときだけだ」とパーカーを差し出すあんたが一番恥ずかしい(笑).もうすっかり親心の範疇からは外れているし,そもそも環は父でもなんでもないし.
てなわけで模造ビーチの片隅で,パーカー姿の我らのヒロインは無関心.水遊びならビニールプールで十分と断じるわけですが,当然のように庭にプールのある金持ちたちにはビニールプールがわからない(笑).エアボートと混同した上,ハルヒの思い込みとか庶民の知恵とか言って可哀想がる奴らが大変に不愉快です.
ただしその不愉快度は,奇妙な配慮で自分にパーカーを着せたバカの方が恐らくは上でしょう.本当はハルヒさんの水着を見て脳裏に焼き付けたいはずなのに,自分以外に見せたくないとパーカーを着せた環はむっつりで独占欲全開.ここまでやるその心境を「父心」と信じて疑ってないってんだから,この人ホントにバカだなぁ(笑).
さて,この巨大な人工物の中で実に愛らしいハルヒさん…ではなくハニー先輩.流れるプールで無意味に遊ぶ姿はとても最上級生には思えない.泳げるはずなのに腰にしっかりつけた浮き輪は「だって,この方が可愛いでしょ?」 なんとなく流されてしまう一堂ですが,超一流は雰囲気なんかに流されやしません.例の強力モーターをぶん回しつつ登場するれんげさん! 殿がハルヒさんにパーカーを着せたのは怪我の功名で大正解.これだけ神出鬼没だと,この先も一切油断できなさそうだ(苦笑).
しかもこの超一流のマニアときたら,腹にとんでもないネタを抱えてやってきました.横腹に描かれた模様だけで爆笑できたあなたのレベルはなかなかのもの.なんせあんだけアレだった作品をかなりの話数見続けてた根性があるってことですからね(笑).しかしこんなもんはわかるほうが異常なのであり,元ネタの本物の画像を見ても「久遠って誰」?となったあなたの方が圧倒的に正しい(苦笑).
何のコスプレかを問われて「らら」と答えるれんげさん.原作読者の大半を置きざりにするこの大サービスは,同時に坂本真綾いじめでもあるようなないような….そんなわけであれはコスプレなので肌をさらしても特に問題ないと殿は判断.…れんげはハルヒではないし,あんな妙なのと積極的に関わりたくないのは誰でも一緒か(苦笑).
視聴者を置き去りにすることすら恐れないれんげさんが解説するところによれば,ハニー先輩は恐ろしい.前回のやんちゃ系で揺らいだ立場を取り戻すべく,彼は無邪気に計算している.「だって,この方が可愛いでしょ?…僕が」…なんて恐ろしいショタ強化策! 流れるプールの逆行すらも高度な計算による天然ボケ偽装に見えてきて(笑)こいつはたしかにディープだ….
さて,いつまでも最上級生に怯えていてもつまらないので双子がウォーターガンで遊び始めます.ハルヒにちょっかいをかけることで環を誘いこんで水銃の撃ち合い.ここの3人の撃ちあう姿がさわやかでかっこいい.実に動きが面白いんだよなぁ.…しかし転がっていたバナナの皮によって物語は大幅に滑っていきます.滑った環が激突したトーテムポールはなぜか発光して何か巨大な機械が動き出し…大波が発生! とんでもないところに設置されていたスイッチを動かしてしまったために,遊んでいたハニー先輩が波に持っていかれた!
計算なのか天然なのかはともかく,小さなハニー先輩が行方不明で大変だ.残されたホスト部一同は早速追跡を開始しようとするものの,無駄に施設が本格的であったがために出鼻をくじかれまくり.…柵もなしにワニの放し飼いはヤバいだろ.うかつに踏み込むと命の危機って,どこが癒し系施設だよ(苦笑).しかもホスト部が施設のモルモットであることまで判明して,鏡夜はどこまで黒ければ気が済むのか….流されたハニー先輩までは恐らく800メートル.地図もない密林を越えてゆかねばなりません.

後半.折角プールに来たのにホスト部の活躍の舞台は密林へ.緑の奥から聞こえてくる声すらも本格的なジャングルに消えたハニー先輩の消息は? …つのる不安の中心にいるのはモリ先輩.寡黙で冷静で隙のなさそうな彼ですが,バナナの皮で滑って転ぶ程度に動揺.なんせモリ先輩にとってハニー先輩はイトコであると同時に主君.自分の家が仕えてきた家につい従ってしまうってのは,家柄を誇れる方々にはなんかいい話らしいです.庶民からすると,血で強制されるだなんて怖いしちょっと気の毒にすら聞こえるんだけどな(苦笑).
主君を大波で失ったモリ先輩は,スコールをしのぐ間もじっと外を見ています.その顔はいつもの無表情…のように見えますが,表面よりは中身を見抜くタイプであるハルヒには心配ぶりがよくわかり,「大丈夫ですよ」と気遣ってみます.でも意外と丈夫そうだしバナナもあるし…ってな続くフォローが実にざっくり(笑).モリ先輩は優しい上にざっくりなハルヒさんに微笑んで感謝し,その傍らで環がパニックに(笑).確かに環よりはモリ先輩の方が父っぽい感じはしますが,そんな小姑ポジションを目指す奴は殿だけだから安心しろよ….
人工の雨が上がり,モリ先輩は動物っぽく,臭いと野生のカンでハニー先輩のところへと勝手に移動開始.その行動に気づいたハルヒだけが密林行に同行することになります.もちろんこの無駄に本格的なジャングルは女の子が歩くのは危険なので,ハルヒを呼んで腕に抱えて連れて行くモリ先輩は優しい.…名前を呼んでもらえたことがうれしいハルヒさん.滅多に話さないからこそ,一言の価値が大きくなるんだよな.
さてその頃,モリ先輩たちがいないことに気づいていない鏡夜が,行方不明のハニー先輩を確保するためにプライベートポリスを動かしてしまったことによって事態がよりおかしな方向へ.このプライベートポリスっていうか特殊部隊の出動シーンがまた無駄に気合入ってるなぁ…(笑).鏡夜ときたら捜索ターゲット=小柄な少年としか伝えていないもんだから,誤ってモリ先輩とハルヒさんが発見されてしまったらでかい先輩は小柄な少年を捕まえる不審人物扱い.罪なき者が銃火器を装備した兵士どもに取り囲まれるという大ピンチ!
小柄な少年を確保しようと,プライベートポリスが無理やりハルヒの腕を掴んだことからはじまる大立ち回りの主役は…行方不明のはずのハニー先輩だ! 「タカシ! ハルちゃんどいて!」とターザンのように颯爽と登場するロリショタの大家は,恐ろしいほどに冴え渡る蹴りと投げで私設軍をさっぱりと片づけていく.小柄な体は筋力面では明らかに不利.しかし他人の力を綺麗に利用するハニー先輩は豪快な投げを連発して数秒で全滅.決め台詞は「僕の仲間をいじめたら,めっ!だよっ!」…いやそれめっ!ってレベルじゃねえよ…(苦笑).

かくしてホスト部は再び全員集合.流されたハニー先輩が自力で移動している気配をモリ先輩は正確に把握していたようで,臣下の血って凄いなぁ(笑).そして判明するハルヒの知らない2人の真実.ハニー先輩は武道の名門はじまって以来の猛者であり,中等部で空手と柔道で全国制覇.さらにモリ先輩も中等部で剣道全国チャンピオン.…モリ先輩はまあわかるとして,ロリショタのはずのハニー先輩の超武闘派な正体が意外すぎ(苦笑).あの体格でそこまで上り詰めたとなると,彼の天性の格闘才能は凄まじいはず.
その猛者に大汗垂らして平伏するのはさっき倒したプライベートポリスたち.こいつらは埴之塚の門下生であり,ハニー先輩と手合わせしただけで名誉になるって天位でももらえそうな勢いだ(笑).しかしそれ以上に凄いのは,実は精神的にはハニー先輩がモリ先輩の保護者であるところでしょう(笑).可愛いだけのはずのウサギがライオンどもすら倒すほど強く,しかも大きな熊を従えているってのはディープ過ぎる….そしてロリショタ強化週間的には完璧に失敗している気がする…(笑).
ディープな事実が明らかになったプール遊びも夕方にはお開き.次は本物の海に行こうという話に,意外にもハルヒさんが乗ってきます.ごく普通の庶民で本質を見る性質のハルヒさんは,このプールのようなあからさまな人工物はダメ.けれど海は自然だから,きれいなので好き.…上辺ではなく中身を見る彼女に認められるってことは,本当に凄いことなんだろうなぁとか思いつつ,次回に続きます.

|

« デジモンセイバーズ#7 | トップページ | 機動警察パトレイバー#7 »

レビュー◆桜蘭高校ホスト部」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/10368183

この記事へのトラックバック一覧です: 桜蘭高校ホスト部#7:

« デジモンセイバーズ#7 | トップページ | 機動警察パトレイバー#7 »