« [雑記] コミケに行きました / 短評 | トップページ | 桜蘭高校ホスト部#19 »

デジモンセイバーズ#17

「仲間は比べるものじゃないの巻」

メルクリモンの居城まであと少し.無限氷壁に向かって歩き続けるマサルたちの前に,またもイクトとファルコモンが襲いかかる.さらにゴツモンの連れてきた完全体のマンモンが雪崩を起こしたため,巻き込まれたトーマとヨシノ,ララモンが崖下へと落ちてしまう.
ゴツモンはクラモンを使って崖下を捜索.トーマはガオモンと引き離された上に怪我を負っていて,今ここでまともに戦えるのはヨシノとララモンだけ.しかし常識外れの仲間たちの間で一人だけついていけない負い目を感じていたヨシノの心は挫けて,戦うために立つことができなくなる.

人間界とは大幅に異なるデジタルワールドをまだ歩いている「セイバーズ」.前回はヨシノが熱に倒れて1話お休みになってましたが,今回こそはヨシノの見せ場.完全体進化を果す晴れ舞台!…のはずなんだけど,うーん,なんかいろいろ物足りないぞ(苦笑).
主役を含め過去のまだ見えないDATSの一堂の中でもヨシノの背景はこれまでほとんど描かれてこなくて,前回悪夢の中でわずかに見えてきたのが今回どーんと色々出てくるものの…本人たちは納得し感動してるんだけど,視聴者的には見えてないものが多すぎて感情移入しにくい.ヨシノがばっきりと折れ,そしてララモンの歌で蘇ったあの物語の背景には,今はまだ見えないさらに別の事実があるように見えてなりません.…そういやあの過去はいつなんだろう? やっぱり10年前に近いのか?

前回はウイルスにやられてまる1話寝ていたヨシノは,ワクチンのおかげでようやく復調.まだ悪夢を見たりはしてますが,無事に動くことができるようになりました.このまま行けば明日の夜にはメルクリモンのところに到着.どう考えてもそこは戦場となるはず.ヨシノもララモンとともにあの巨大な敵と戦うことになる予定です.
今日の旅路は復活したヨシノが仲間を引っ張っていきます.足元は雪で白く,病み上がりなのに足が寒そうだ(苦笑).アグモンが疲れても休憩提案をあっさり却下するのは,こんな隠れるところもない場所で襲われたら洒落にならないから.確かにマサルから「意外に考えてるな!」と感心されるだけのことはありますが,これって実際は戦いを回避するための行動だったりもするんだよな.居丈高に「リーダーである私の指示に従ってもらうわ!」と宣言するお姉さんにには誰も逆らうことなどできません.…リーダーではないマサルならばなおのこと(笑).
さてその頃人間界では,DATS本部では必死に彼らの行方を捜索してるんですが未だ見つからず.心配する白川さんは「マサルたち,デジモンに食べられちゃったのかも!」なんて心配.リーダーではないけれどひとまとめにするとやっぱり「マサルたち」になってしまうところが面白い.これは自分が行くしかないかと薩摩隊長が思い始めたところで…「困っておるようじゃな!」とやってきたのは!ラストに続く.
そしてマサルたちが目指す無限氷壁では,メルクリモンがマサルたちが近づいているのを感じ,こちらも復調したイクトが征伐に飛び出していきます.…ファルコモンは前回協力し合ってしまったこともあってあんまり本調子ではないのかな.さらにゴツモンは陰でイクトへの恨みを募らせてます.仲間のファルコモンが道を誤ったのも全て人間のせいだと,感情とわずかな知識と偏見だけで全部の責任を人間に被せようとしている姿は…とても残酷だ.
イクトはすぐにマサル達を発見して襲撃.ここから先は一歩も通さないと頑張るイクトと,止められるものなら止めてみろとそれを迎え撃つマサルは,年齢はかなり違うはずなのにとっても同類(苦笑).イクトはさっさとペックモンへと進化させて更なる機動性を手に入れてアグモンの進化を封じ,クナイバネによって雪原を次々に爆破.着弾してからやや遅れて爆破する羽根の特性は,時限装置的にも使えそうだなぁ….ここまでは圧倒的にイクト側が有利だったんですが,あのゴツモンが登場したことによって状勢が大きく崩れます.彼はマサルたちだけでなく,イクトの敵でもあるのです.
大きな完全体のマンモンを連れてきたゴツモンは雪崩を起こさせて,マサルたちだけでなくイクトたちまで巻き込んで谷底へと一同を流します! …普通だとあの勢いで雪崩に飲まれたら絶対死にそうなんですが,デジタルワールドの雪は人間界とは恐らく重みが違うようで全員がほぼ無事.崖の上にはアグモンとマサルとガオモン,そしてイクトたちが残って,残った連中はどうやら崖下.…ここでガオモンがトーマのデジヴァイスを発見してるんですが,これは見なかったことに(苦笑).ガオモンは崖下に降り,マサルたちとイクトたちは崖上でバトルを続けます.
さて,マサルたちが戦う遥か下では,落ちて気絶したヨシノが夢をみております.前回の悪夢,そして今回冒頭の悪夢に繋がる,幼い自分とピアノの出てくる悪夢.彼女が姉も母も大嫌いなのは,ピアノのコンクールでの体験が原因.大ホールでのピアノ発表会では姉の2人は見事に連弾し,しかしヨシノには自分が弾ける自信がない.いくら母に才能があるといわれても,どれだけ練習してきても,自信のなさは埋めることができなくて.舞台に立っても足が震えて動けない….冷静で強気ないつものヨシノの中には,随分と弱いものが眠っていたようです.
ララモンに呼ばれて悪夢から目覚めれば谷底.ヨシノを庇って傷を負ったトーマもすぐ傍に転がってます.…ここでトーマの腰にちゃんとデジヴァイスがぶら下がっている気がするけれど見なかったことに(笑)! 狭く逃げ場が無い上に,隠れる場所も少ないこの場所は長く留まるには不向き.追ってゴツモンがクラモンたちとともに探しにきたので,さっさと隠れねばなりません.
間一髪で岩陰に隠れたヨシノたち.しかしガオモンやマサルたちと合流するには,次第に近づいてくるあいつらを倒さねばならないわけですが…ヨシノは「無理よ」とすっかり弱気.これまでの展開とさっきの夢で,勇敢なDATS隊員の中に隠していた弱気の虫にすっかり支配されてしまった彼女,「皆の足を引っ張るだけのダメ隊員だもの」とひどい自己卑下.マサルならともかく,ヨシノは決して足なんか引っ張っていないのに….
若く未熟なバカと天才の間に挟まれて,ヨシノはこれまで実によくやってきました.戦闘力こそ劣りますが,戦闘以外の場面では気が利いて常識があって実務能力の高い彼女がいなきゃ回らないことも多かった.…ただ,デジタルワールドでは彼女らしい能力の活かしようもなかったので,色々と思いつめてしまったのかも.バトルのインフレは進むばかり.バカと完璧超人は平気でもごく普通の女の子には「とてもついて行けない!」
実際ヨシノの言うとおり,この現状に完璧に順応しているあの2人は絶対おかしいので,そのおかしい片割れによくやっていると言われても複雑.ララモンはヨシノのことを深く信頼してくれるけれど,今のヨシノにはそれすらも辛い.「才能があるもの!」という言葉すら痛くて涙ぐむばかり.幼い頃から,ヨシノの前には優秀な姉たちがいて,今はマサルたちがヨシノの前にいるのです.

卑下する必要なんかないくらいの才能があるのに,周囲が凄すぎて「私には才能なんかない」とすっかり落ち込んでいるヨシノとその他2名をクラモンが発見.一刻も早く戦わねばこのまま倒されてしまう大ピンチ…なのに,ナーバスで戦意喪失のヨシノは立ち上がることができない.ゆえに唯一動けるララモンが単独で敵の前に!…けれど敵はクラモンでもゴツモンでもなくマンモンだったのでぶっちゃけ勝負にならない!
DATSの3体のデジモンの中でも特に線が少ないデザインのララモン.巨大なマンモスからすればピンポン玉みたいなもの.一撃で吹っ飛ばされそうなところに飛び込んで救ってくれたのが,崖上から降りてきてくれたガオモン!
ただし進化なしでは勝負にならないから,ガオモンをトーマと合流させるため,ララモンがマンモンの足止めを引き受ける.「これでもDATSの一員ですもの!」と頑張るけれど…いくら一員でも無理がありすぎるんだよなぁ(苦笑).
崖下が大変なことになっていたその頃,マサル組とイクト組はまだケンカを続けております.異様に身体能力に優れる二人が真面目にガチンコやってるその背後で,ごろごろ転げていくアグモンとファルコモンが変な笑いを誘います(笑).イクトが人間を目の敵にするのがマサルにはよくわからない.「お前だって俺と同じ人間じゃないか!」なのにイクトは「俺はデジモンだ」と言い張るもんだからなおわからない.…生まれた場所とか暮らし方とか価値観とか信じるものとか,目に見えないものによる分類の話に繋がるんだろうなぁ.
人間が母親のユキダルモンを殺したというイクト.親を失うことについては多少の理解があるマサルだけれど,その親がデジモンっていうのはやっぱりよくわからず,「頭を冷やせ!」と向かってくる腕を取って雪中にぶん投げる.「人間同士がどうして憎しみあうんだ!」と至極シンプルな主張をするマサルと,母を殺された恨みで向かってくるイクトの主張は平行線.戦闘的には人間とデジモンをバラして戦うとイクト側が明らかに不利なので,ファルコモンの判断で撤退.相互理解には程遠いですが,会話がなんとなく通じるようにはなってきてますね.
そして崖下.「たとえ進化できなくても,逃げるもんですか!」と意地で頑張るララモン.もちろん意地で体格差がなんとかなるわけもないので,そこそこ有効なのはナッツシュートの連打による目くらましくらいだろうか.そもそも攻撃が軽すぎるからなぁ.
その間にガオモンはヨシノたちと合流.すぐにもララモンの援護が必要なんだけど,折れてしまったヨシノは戦うことを拒否.ララモンがたったひとりで,ヨシノのために実力差のありすぎる相手と戦っているってのに.…このララモン対マンモン戦,相当悲壮なシーンのはずなんだけど,あまりにララモンのデザインがシンプルなので悲壮感が感じられないのが辛いなぁ(笑).たとえ進化ができなくても,自分にできることを精一杯,ヨシノの分まで頑張るしか!
今ララモンにできる精一杯こそがシングアソング.ララモンとヨシノの思い出の曲によっ今て,マンモンの眠りを誘います.今回は敵をこの場で倒さなくても,逃げるための時間稼ぎができればいいのでなかなか効果的.…そしてララモンがヨシノに捧げた思い出の曲は,ヨシノとララモンの出会いへと繋がっていきます.
幼い頃,ちょうど今と同じように折れていたヨシノは,謎の声によって導かれてピアノを弾きました.あなたならできると促され,たった一人で何のプレッシャーもなく弾いたあの曲は,今や彼女の一番の理解者の眠る卵を世界を越えて呼んだのです.その歌に世界の壁すら越える力があったのは本当.他の二人とは違う力だけれど,決して劣るようなものではないのです.
自分のための歌を聴いて,ヨシノの心はようやく復活! 今のヨシノはひとりきりではなく,自分のために歌ってくれるララモンがいるし…「あなたには大勢の仲間がいる!」.前を走るうらやましい2人だって競争相手じゃない.一緒に走ってくれる仲間と比較したって仕方がない.自分らしく全力を尽くせば,前の2人のようにやろうと思わなければ,ヨシノはマンモンになんかに負けるはずがない.「ひとりで悩んでるなんて,バカみたいよね!」
完全に吹っ切ったヨシノはいきなりフルチャージ! …うわ本当に心の問題だけだったのか(笑).ヨシノがフルチャージに必要だったのはパートナーを信じる心…でいいのかな? マサルやトーマがいなければ,もしかしたらもっと早く完全体になっていたのかもしれない.
完全体のライラモンは美しい上に速い! 飛行こそできたけれどスピードが足りなかった前の姿に比べると,敵の攻撃に先制して睡眠等の特殊攻撃を仕掛けることが可能になったのはかなり大きい.強い単体相手では真価が出せないかもしれないけれど,3体きりで大量の敵と戦うときにはかなり効果的なはずです.攻撃力も上がったので,相手の動きが十分に遅ければ弾を当てまくって倒すこともできるし…ってなわけで見事マンモンも撃破.これで完全体3体揃い踏み! …あれ? トーマお前割と元気(笑)?

マサルたちが厳しい旅路の果てにたどり着いたのは,恐らく今よりもさらに厳しい戦場である無限氷壁.ただしあまりにでかすぎて,メルクリモンの居城がどこにあるのかすらわからない….と困ったマサルたちに,思わぬところから救いの手が差し出されます.一生懸命歩いてついにやってきた目的地の脇,凍った池で釣りしてるのは…デジヴァイスのおっちゃんだ! どうやら隊長の代わりに彼らを助けにきてくれたらしいおっちゃんですが,彼の秘密の中には相当激しいネタが詰まっていそうです.かくして決戦の舞台に到着したのはいいんだけど…さらにややこしい怒涛の展開が待つ!次回に続きます!

|

« [雑記] コミケに行きました / 短評 | トップページ | 桜蘭高校ホスト部#19 »

レビュー◆デジモンセイバーズ」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/11548986

この記事へのトラックバック一覧です: デジモンセイバーズ#17:

« [雑記] コミケに行きました / 短評 | トップページ | 桜蘭高校ホスト部#19 »