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桜蘭高校ホスト部#18

「最終兵器ロリショタの巻」

ホスト部では比類なきロリショタぶりを発揮するハニー先輩.彼には中等部在籍中の弟がいて,顔を合わせれば弟が仕掛けてくるそんな殺伐とした兄弟仲.以前は家の跡取りとして無理に男らしくふるまっていたハニー先輩だが,ホスト部に入りケーキと可愛いものの誘惑に屈した今となっては禁欲も自制も見る影もない.ただしこのロリショタはべらぼうに強く,そのことが格闘家としての兄を尊敬する弟には我慢できない.

2クール目を快調に,部員たちの内面をさらに掘り下げていく「ホスト部」.普通はどんな明るい顔でも内面を掘り下げると底暗いものがどろりと出て来たりするわけですが,ごく稀にそういうのとは全然違うものが出て来るという,今回はそういう話(笑).最上級生にはとても見えないハニー先輩の過去と現在は壮絶にシュールで,どこをどう頑張ってもまったく共感できない展開が映像のキレも相俟って面白い! 今回は脇に徹する双子のシンメトリーぶりも大変に楽しい.すっ飛んだ展開なので当然感情に来るものはないわけですが(苦笑)そのトビっぷりににやにやしちゃいましょう.ちなみに原作からは大幅な改変がなされてるんですが,1話でまとめるには削るのもやむを得ないですね.

前半.庶民の世界から見れば異世界である桜蘭のさらに異世界である第3音楽室にやってきたのは,中等部の眼鏡の少年.しかめっ面な彼とそのハニー先輩が顔を合わせたならば…「光邦,覚悟!」といきなりバトルの開始.大抵の超展開には慣れたはずのハルヒさんでも,いきなりのバトルは追従しにくく,しかし他の連中は特に動揺することもなく,むしろ実況とかはじまって異様にノリノリ.
手広くやってるれんげさんは突然の戦いすらも見事に実況.今様牛若丸であるハニー先輩に挑むのはチカ君.2人の縦横無尽なバトルっぷりは達人の域なんですが,ハニー先輩のあの力みもなく平静な表情は…ちっとも本気じゃないんだろうなぁ(苦笑).対してチカ君はあっという間に息が上がっております.
ハイレベルな2人の喧嘩.この学校的にはいつものことのようでギャラリーの皆さんも実にのん気.はらはらしてるのは慣れてないハルヒだけ.チカ君はどこからか取り出した金属の棍を構え,ハニー先輩を吹っ飛ばした…と思ったら,この勝負はハニー先輩の勝ち! チカの足元にはハニー先輩のクナイがっつり刺さって「影縫いだ」.どうやら格闘スタイルだけでなく,武器も暗器もOKなルール無用のバトルなんですね.銃火器とかミサイルは…流派的にはOKでも日本国内じゃ法に触れるからダメか(笑).
無傷のハニー先輩はやはり最強であることが実証されたので実況のれんげさんは退場.かなり痛んだモノクロフィルムを使ってたあたりも絶好調でマニアだなぁ….で,あまりに敷居の高い今回はハルヒさんはすっかり置き去り.そもそもチカ君がわからないんだけど…よくよく見ればあっさりわかる,「ハニー先輩の弟さんだよ」
古来より武芸で名を成し,しかしそれに留まることなくあらゆる武術を取り入れてきたという埴之塚流.これを極めんとする者は,顔を合わせたら即座に切り結ばねばならないために冒頭のようなことに.ホスト部の皆にもそれぞれ家庭の事情があるのだと今のハルヒは知っていますが…ハニー先輩の事情は珍妙すぎてやっぱり敷居が高すぎです.
埴之塚流の基本は自身を戒め無我を目指す.…それは中学生がテニスで出すアレのことかい(笑)? 自律自戒が重要で,快楽に流されることは禁止なのでケーキもだめ.けれど次期当主の呼び声高きハニー先輩はケーキ好きで甘えたロリショタ.まさに砂糖菓子の煩悩の塊のような彼は流派的にはもちろん例外で,ゆえにチカ君は兄のことを呼び捨てにする程度に大嫌い.今の堕落したハニー先輩には,当主の資格はないとまで言うのです.
ホスト部へと移籍して以来,武道の道よりショタの道を極めてしまったハニー先輩.そんな兄貴を弟が尊敬するのはさすがに相当難しいようで,負けたくせに「学校では俺に近づくなよ」とか捨て台詞まで残していく始末.…刺々しい言葉を実の弟から一方的にぶつけられるばかりの先輩はさすがにうさちゃんを抱えてちょっぴりヘコみ気味.でも「余ったケーキ,どうします?」と環がケーキを差し出したなら,満面の笑みで食いました(苦笑).家庭の悩みは人並み以上に抱えているものの,ケーキやうさちゃんには絶対勝てないあたりが実に彼らしい.
なぜにハニー先輩はまともな空手部からうさん臭いホスト部「なんか」に移籍したのか? ハルヒは不思議がり殿はプライドを砕かれてます(笑).知らないハルヒに双子が教えてくれるのは,ホスト部ができる前,今より2年前のハニー先輩空手部時代の物語.
ハニー先輩の空手部鬼主将伝説! 2年前のあのころの先輩は,当主として相応しくなろうと一生懸命.1年生で空手部の主将を務める実力は本物なんですが,あまりにロリショタな外見にはさすがに周囲の目も厳しかった.それをなんとかするためには,己を律し弱さと甘さを切り捨てて真の強さを掴むしかなく,傍で見てると切なくなるほどの努力を「そりゃもう頑張られた!」 …ただし武道の修行ではなく,見た目を鬼主将にする方向の努力なんですが(苦笑).
実力的には十分なハニー先輩は,それ以外を次期当主らしくするために努力.可愛いものを封印し,勇ましい仕草や勇ましいメニューを選ぶハニー先輩.…それはどうにも似合ってないし,必死の努力や我慢がむしろいじらしくて萌え(笑).この頃のハニー先輩にとっては,何をやってもファンクラブが結成されてしまうほどの自身の愛らしさこそが最大の敵であったわけです.
ちなみに「鬼主将伝説」なのは,当時あまりの不憫さに同情した部員たちが「鬼主将」と社交辞令を連発し,それにハニー先輩がほんわり喜んでいたため.どう見ても鬼じゃない相手を必死で鬼と呼ばねばならない!そんな周囲の必死の努力が泣けます(笑)!
世の中にはどれだけ頑張っても無理なことがあるわけですが,それを必死にやっていたハニー先輩の目を奪った,ピンクうさぎの手踊り人形.ハンドパペットのかわいらしさに見事に誘い出された鬼主将が見たのは…薔薇を撒き散らすまだ若い金髪の王子様とうさぎ.彼は「僕と一緒に部を立ち上げてみませんか?」とハニー先輩を誘惑します.
スカウトっていうか部長の一本釣りに挑戦してきた中学時代の環.これからホスト部を作ろうと考えている彼は,思いつく限りのメリットを餌にして大魚釣り.格闘家としてはネガティブな意味しか持たない容姿を生かすことが可能.さらに可愛い小物や甘いケーキも存分に! 「僕らと楽しく過ごしてはみませんか?」
可愛いものと甘い物の誘惑から必死で逃れようとしていたハニー先輩にとって,その中心から来た環の言葉はまさに悪魔の誘い.必死で関心のないふりしても,うさちゃんからは目が離れない(笑).見事に獲物は針にかかっているので,後は魚に諦めさせればいいだけです!
環が抵抗する魚に問うのは「真の強さとは一体何なのですか?」本当の自分を隠して見栄を張ることは逃げであり,本当に好きなものを知って認めることではないのかと.「楽しもうとする前向きな力,それこそが本当の強さではないんですか?」…凄まじい揺さぶりの上にうさぎを残して,環は一旦退場.引くだけ引っ張っていきなりふっと緩めたわけですね.
ただでも無理していたところに,環の言葉に揺るがされたハニー先輩.己の中に無理と迷いがあることを自覚した彼は,ここまでの彼をデザインしてきた父に向かって,真の強さとは何かを尋ねます.…ここで適当論理で口頭で説明していたら,きっとハニー先輩はホスト部には入らなかったんだろうけど…おもいっきし実戦でもって語ろうとしたのが運の尽き.天才武道家の父は病院送りにされました!
恐ろしいまでに完成していたハニー先輩の格闘能力.その発露は審判を完璧にビビらせ,内々に大量破壊兵器認定までされてしまうほどの無茶苦茶ぶり(笑).なんだこの最終兵器ロリショタ.寝起きの悪さで特殊部隊をやっちゃったのもやっぱり本当なのかなぁ.
こうしてハニー先輩は釣り上げられてホスト部へと移籍し,大変に共感しにくいキャラの大変に共感しにくい過去話はようやく終了.ハニー先輩は型破りすぎて埴之塚にも収まらないというか人類の範疇に収まっておらず(笑)それに比べるとチカ君は家風でがちがちっていうかまともゆえに反りが合わない.…でも,弟と喧嘩するのは辛そうなので,「埴之塚ブラザーズ仲直り大作戦を開始する!」と環は宣言するのでありました.

後半.チカ君は空手部主将として掛値なしの鬼主将ぶりを発揮しておりますが,あまりにも兄が凄すぎるのでその頑張りが薄れてしまうのがやるせない.でも,即座に正拳突きを鼻先にくれたり休憩をやめさせたりするのは鬼主将だけど大変に情けないぞ.チカ君の歪みっぷりはお約束どおりのものであったため…双子は揃って別の遊びを探しに行こうとする薄情ぶり(笑).面白いことだけを求める双子にとっては,ハニー先輩の気持ちなんかどうでもいいんだな.
今日も他人のことに一生懸命な環に向かって,ハニー先輩は「僕いいんだ」と遠い目.ロリショタだけど兄だから,弟が元気にすくすく育つのを祈るばかり…と考えてることは妙に老けてるんだけど,見た目はアレで弟の方がでかいし,ついにはあまりに皆がうるさいので,あっさりチカ君に発見される始末.
出会ったらそのバトルというのが埴之塚流.その相手がたとえ兄でも宇宙人でもルールは絶対…って,宇宙人? チカ君はハニー先輩を宇宙人呼ばわり.確かに人類離れはしてますが,強すぎて甘いのと可愛いのが大好きなロリショタに対する呼称としてはいささか不適当にも思えるわけですが…「あの人毎晩夕食を食べた後にホールケーキ3個とか,平気で食べるんです!」…わあ.
チカ君が兄が嫌いなのは強いからとか甘いのと可愛いのが好きだからではなく,兄が人間離れしているから(笑).食後にホールケーキ3個を瞬時に消し,夜中にはうさちゃんと一緒にケーキ祭り.小粋なウエディングケーキレベルのブツに取り囲まれた週に1度のスペシャルケーキナイトは,チカ君のトラウマになるくらいに怖かった….ケーキバイキングで大活躍する人を見たときの数万倍の衝撃を喰らったわけだから,そりゃ嫌になるさ.
「はっきりいって怖くないすか?怖くないすか?」と必死で己の味わった恐怖を伝えようとするチカ君(笑).常識の枠内で考えれば,うさちゃん電波で一晩中ケーキ食べてるような奴は宇宙人扱いされても仕方がない.…それでも昔はまだちょっと過剰なくらいだったから仲良くできたけれど,ホスト部に移籍するときにタガが外れてしまった(苦笑).好きなものを認めるのが真の強さとか吹き込まれたのを真に受けて,強い兄は宇宙人へと変貌! あの説得がなければ今の不仲もなかったのか….
仲直り大作戦の企画者が不仲の原因であったことが判明しては,さすがに仲直り仲介は難しい.しかし兄はしっかり誤解しながらも,甘いものが嫌いな弟と向き合うことを決めました.すっかりホスト部に染まった彼は今の自分に恥じるものなし.ゆえに!「男らしく,埴之塚流でケリをつけよう,靖睦」と言い切る様が実に凛々しい.
本日締めの大一番.どこだかわからん草原ではじまった勝負には,「夜中にケーキを食べるのはやめる」という懸賞がついております.…この程度の条件ですらチカ君があっさり飲むくらい,ハニー先輩の病は重いのか….前回とは逆に今回はハニー先輩が攻撃側.どこからともなく棍を出して攻め,チカ君が影縫いを狙ってきたところを綺麗に棍で跳ねてしまう.
いつもいつでもハニー先輩を見守り続ける,モリ先輩が珍しく長台詞するところによれば,チカ君はハニー先輩の動きを常に取り入れ,ハニー先輩は常にその技を出すきっかけをつくってやっている.武道家としてはチカ君はハニー先輩を未だに尊敬し,近づきたいと思っている.…そこにはちゃんと絆があるから,モリ先輩的にはこのままでいい.兄弟の繋がりは完全に切れているわけではないのです.
それにこの勝負に関しては,ハニー先輩はわざと負けて勝ちを譲るつもりだとモリ先輩は真剣に見立てます.どんなときでもずっと一緒だったから…「あいつのことなら,なんでもわかるさ」なはずなのに! その目前で兄は弟を手加減抜きで吹っ飛ばし,最悪のダメージを食らったモリ先輩(笑)!「…あ」

宇宙人の考えていることは人類にはわからない.その人類が弟でも筋金入りの臣下でも,全然別の生物の頭の中なんかわかるわけがない(笑).本気で甘いものが好きなハニー先輩はスペシャルケーキナイトを止めることなどできず,むしろ勝利したからと週3回にグレードアップ! …そんな食生活は絶対体を壊すと思うけど,宇宙人だったら壊れないのかもしれないなぁ…(苦笑).
あっさりやられちゃったチカ君と,自分のこれまでをぶっ壊されて真っ白になったモリ先輩はご愁傷様.そしてケーキのためなら武道だろうと弟だろうと犠牲にできるハニー先輩はケーキの鬼だ! 自制自律もあくまで人間の枠内で推奨されることであり,人間離れしたハニー先輩には似合わないし,らしくないし,楽しくないから…ここは素直に,正直に!「うさちゃん,だーい好き!」…これほど悲壮感とかしっとり感のない過去話は珍しいよなぁと笑いつつ,次回に続きます.

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