« [雑記]プリンタを買って本をつくる / 短評 | トップページ | 桜蘭高校ホスト部#20 »

デジモンセイバーズ#18

「解決するには全く足りないの巻」

3人と3匹で厳しい旅路を越え,ついに無限氷壁へと到達したマサルたち.そこにはなぜかデジヴァイスのおっちゃんが釣りなどしながら待っていて,メルクリモンのいる氷の城へとマサルたちを導いてくれる.壮麗なる目的地を目前に,人間を憎むイクトがファルコモンとともに一同を襲撃.おっちゃんはイクトの素性に心当たりがあるようだが,それが明らかになる前にゴツモンまでもが襲い来る.天井の崩落に巻き込まれ,崖から落ちそうになったイクトをその手で救うマサル.マサルには彼を見殺しになどできないのだ.

突入直後にほぼ全装備を失ったのにはびっくりしたけれど,意外と順調に目的地に到達してしまった「セイバース」.10年前の悲劇を思うとマサルたちの旅路の順調ぶりが不思議ですが,それほどまでにデジモンたちが一緒にいるってのは大きいのか? …ただしデジモンと人間の間にある溝については,道を進む程に溝の深さが明らかになるばかり.DATSの知る10年前とデジモンたちの10年前には少なくとも大事件1つ分の差があって,その中では明らかにデジモン側が被害者.心身ともに傷ついたデジモンたちが未だに救われず不信の中にいるとすれば,誰かがそれを救わねばならないはずだけど…「セイバーズ」ってタイトルは,彼らがデジモン側にとっても救い手とならねばならないことを示しているのかな.

前回ララモンとヨシノは2人で盛り上がり,心の傷を乗り越えて完全体が3体揃い踏みに.けれど人間の癖にデジモンだと言い張るイクトとの交渉は泥沼.彼の母のユキダルモンが人間に殺されたってのは一体どういうことなのか.そして…人間界とかけ離れたこの世界では,どんな滅茶苦茶だって「デジタルワールドだから」の一言で受け入れていくべきなんだけど,さすがにデジヴァイスのおっちゃんをそれで説明するのには無理があるなぁ(苦笑).
いきなり目的地に待っていたデジヴァイスのおっちゃん.いくら事前に面識があってもこんなところでいきなり出て来たらいろいろと疑うべきなんだけど,マサルはバカなので疑いません(笑).そもそも彼がデジヴァイスをくれなかったらマサルはここにいなかったはずで,おっちゃんがメルクリモンのところに案内するという言葉だって即座に完全に信頼.自分たちだけでは行く先すら決めることができないならば,信頼度が低くても身をゆだねるのはアリなのです.
実際におっちゃんの指示は大当たり.迷わずに無限氷壁の入り口へとご案内するだけでなく,中の通路まで誘導してくれます.クラモンが偵察に来ているのすら釣り針で引っ掛けて遠くにリリースしてみせるあたり,マサルたち以上にデジモンの扱いに慣れているなぁ….つうか,ここでようやく見張られていることに気がつくのはさすがに遅すぎると思うよトーマ(苦笑).通路には小さいツメモンが大量にうろうろしておりますが,アグモンたちが進化せずに潰していきます.
さてその頃,メルクリモンの前にはゴツモンとイクトとファルコモンが.憎み戦いながらもなんとなく人間と話が通じてきている2人はすっかり心を揺らしております.マサルが言う通りイクトはどう見ても「俺と同じ人間じゃねえか!」であり,本人としても自分がデジモンだという確証が持てなくなり…メルクリモンに必死で「デジモンだよな?」確認しているのが哀れ.
そしてそんなイクトを受け入れるデジモン側も決して一枚板ではない,ファルコモンやメルクリモンはイクトを許容してますが,その他のデジモンたちはむしろゴツモンに近い認識なのでしょう.イクトはやっぱりどう見ても憎むべき人間.いくら王であるメルクリモンが認めても納得しないのは…それはそれでなんか悲しい理由があるのだろうか.メルクリモンの言う,人間との戦いがイクトを真のデジモン戦士へと目覚めさせる…という言葉も気掛かり.更なる進化のことなのか,あるいは一度でも手を染めれば人間側には戻れなくなるという,もっと残酷な話なのか.
状況と意図と悪意の中,純真なイクトはマサルたちを倒すために今日も出陣.舞台はメルクリモンの城の側.人間どもを「倒す!」と力む彼はすっかりおなじみなんですが,さっき加わったばかりでおなじんでなかったためにびっくりするのがデジヴァイスのおっちゃん.「イクト」には思いっきり心当たりが! 「野口」という名字まで出てるってことは,彼が見た目だけでなく中身まで,少なくとも生物学上は人間であると裏付けられたことになります.
本来はここで野口くんを落ち着かせていろいろ話したいところだけれど,彼には聞く耳なんかなさそうだし,さらにはゴツモンまで介入.口では「手を貸しますよ!」と言いながらも人間を憎むゴツモンは,マサルたちともどもイクトも潰す気満々.アングリーロックで天井を崩し,その場の全てに攻撃を仕掛けます.
大崩壊は戦場から音を奪い…しかしあれだけの災害の中でも,やっぱり全員生きてます(笑).宙に岩が浮き雪崩すらも致命傷にならないこの世界は,やっぱり重力が人間界とは違うんだきっと.ただしさすがにあまりにも高いところから落ちれば死ぬはずで,マサルは間一髪,そうなりそうだったイクトをその身で助けています.
他の面子ももちろん元気.ただしおっちゃんはゴツモンに人質に取られ,ヨシノたちはデジヴァイスを手放すはめに.「最悪なんですけど」といつものが出るヨシノだけど…おっちゃんは妙に余裕.ゴツモンを三下扱いの上に,腹を割っては話さんか,とボスのメルクリモンに呼びかけて,さらにこの無礼者にメルクリモンが応えてしまうんだから,ゴツモンはやりきれないな…(笑).
おっちゃんたちはメルクリモンのところへ連れていかれ,取り残されたのは崖に落ちそうなマサルとイクトとその他の2匹,当然ながらイクトは「離せ!」.マサルの返事は「ふざけんな!」(笑).喧嘩に関してだけは本当にバカだけれど,その他の倫理観が実に健全なマサルは,その膂力でイクトの命を救ってしまいます.
仲間のはずのゴツモンに攻撃され,敵のはずのマサルには助けられ,心はさらに乱れるイクト.しかもマサルの理由ときたら「お前との勝負がまだついてねえ」だったりするのでなお難解(苦笑).マサルは人間とデジモンを区別しているんですが,助けた理由には無関係.もしイクトがデジモンだったとしても,恐らくは全く同じ理由でマサルは彼を見殺しにはしなかったはず.違うものは違うけれど,同時にどっちだって構わないってのがマサルの考え方なのでしょう.

置き去りになっているデジヴァイスを見つけたマサルたちは,イクトたちを置いてメルクリモンのところへ.残されたイクトとファルコモンは,改めて人間について考えるわけですが…ファルコモンの結論は「奴らはユキダルモンを殺した人間たちとは,どこか違う気がする」.中にはいい奴もいるんじゃないかと,人間の差異にまで目が行きはじめてます.しかしファルコモンよりもずっと人間に縛られたイクトの場合,「そんなことあるわけない!」と頑張るしか,彼の立ち位置と心を守る手段がない.
さてその頃,城の中に運ばれたおっちゃんたちはメルクリモンとご対面.あの言いっぷりから推測できた通り,旧知の間柄であったおっちゃんと敵のボス.しかも10年ぶりってことは,やっぱり彼はあの探検隊のメンバーだったわけで…マサルにデジヴァイスをくれたのも,彼の父を知った上での行動だったのかな.
メルクリモンがイクトを育てているのは,人間が親子の絆を教えたから.どうやら完全な人間文化の否定派ではないメルクリモンだけれど…現状認識は人間たちと大幅に食い違っている.人間とデジモンの諍いの直接の原因となったのは,マサル父やおっちゃんの行った10年前の探検そのものではなさそうなんですが….
「よくもそんな嘘を!」とメルクリモン.彼が言うところによれば,「あの男」はデジタルワールドと人間界の平和のため,お互いどちらの世界にも手出しはしないと約束したはずなのに,その約束を破り人間は大勢のデジモンを殺した.「あの男」はなんとなく大門父っぽいですが,デジモンの大虐殺についてはおっちゃんにすら心当たりがない! これがデジモンとマサルたちを大きく隔てる知識の壁で,話が通じない最大の原因です.
きっと約束した探検隊の去った後で.突然大勢の武装した人間たちと背後に付き従う巨大な影の群れがデジタルワールドに侵攻し,デジモンをデジタマに戻すことなく消し去った.メルクリモンは約束を破られたと人間を憎み,今世界の壁を越えて2つの世界を混乱に陥れていることすら人間の仕業と考えて…けれどおっちゃんにはやっぱりまったく心当たりがない.
デジタルワールドがそう簡単に行けるような場所ではないことから,詳細な知識を持つ探検隊の面子がまったくの無関係とは考えにくいけれど,おっちゃんの態度を見る限り全員が侵攻に加担していたわけではない.知らぬところで中の誰かがやらかして,それがデジモンワールドで人間が深く憎まれる原因となった…ってことか?
過ちを認めない人間に怒るメルクリモンは,我慢の限界を超えて攻撃を開始.おっちゃんはもちろん,デジヴァイスのないトーマたちも役立たずなので万事休す!かと思ったら,えらい上の方からいきなり出てきたのがマサル.ひたすら登って登りすぎ(笑)もう天井みたいなところから飛び降りざまにメルクリモンをぶん殴る!
デジモン大虐殺事件の一部について,マサルはメルクリモンを殴るより前,またも仕掛けてきたイクトに聞かされていました.デジモンは通常ならば倒せばデジタマに戻るはずなのに,イクトによれば攻撃を受けたユキダルモンは消えて何も残らなかった….例えばイクトの攻撃で弁当が消えたように,この世界では無生物はある程度の衝撃を食らうと消えてしまうんだけど,デジモンの生命だけは別扱いで維持されるはずだったのにそうならなかった.これを「殺された」とこの世界の住人は解釈しているわけです.ではユキダルモンの生命は一体どうなってしまったのか…なんてことはマサルはもちろん考えてません.彼の頭の中は,目の前の喧嘩のことで一杯です!
メルクリモンと戦うためにここまで来たマサルと,なぜかマサルの拳のデジソウルに覚えがあるメルクリモン.「大門スグルの息子か!」なんて言ってるってことは,大門父に殴られた経験でもあるのか(笑)? しかしメルクリモンは口を噤み,その口を割らせるためにもマサルたちは三人揃ってフルチャージ.ライズグレイモン,マッハガオガモン,ライラモンの揃い踏みで総攻撃を仕掛けることに! …ライラモンちっちゃいなぁ(笑).
完全体って相当でっかいはずなのに,それよりもなおメルクリモンはでかく重く強く.ライラモンやマッハガオガモン程度の攻撃では軽すぎて,ライズグレイモンですら力が足りない.傷一つつかないとくじけてしまいそうなときに…「3体で同時攻撃するんだ!」と言い出すマサル.そういやジオグレイモンとガオガモンの同時攻撃は,以前トーマが提案したものだっけ.いきなりやると言われても難しそうだけれど,「どんなときでも,力づくで可能性を作り出す,それが男だ!」と尽きぬ闘志に,仲間たちも皆技とか命を賭ける.3体揃ってのフル攻撃は,メルクリモンですら耐えがたい!
メルクリモンの背後には人間界への帰還の道であるデジタルゲートが.けれどメルクリモンは3体に対し本気の攻撃でお返し.あっさり完全体進化が解けてしまって,この3体で互角以上の戦いをするには,少なくとも1体はもう1段階進化しないとダメか….デジタマに戻らなかっただけまだマシではあるけれど,皆に止めを刺して終わらせようとするメルクリモンの前に立ち塞がるのが,緑のデジヴァイスを持ったおっちゃん!

案の定カメモンのパートナーであったおっちゃんは,リアライズさせた上にガワッパモンへと進化までさせちゃう.才能さえあれば大人だろうとなんだろうとパートナーになれてしまうのがこの世界.ファンキーなガワッパモンはゴツモンよりも効率よく,氷の城の柱を壊して徹底的に崩してしまう.小型のデジモンなら避けようもあるんですが,この手の範囲攻撃はでかいメルクリモンには大変不利.ボスが己の城にやられて身動きが取れなくなっている間に,マサルたちは逃げねばなりません!
喧嘩番長は当然ながら敵前逃亡は大嫌い.けれど今や仲間たちは戦える状態ではなく,このままでは全滅してしまう! 「今は仲間を守れ.それが男じゃ!」と男語録を勢いでおっちゃんが追加.…マサルはあの人の息子だから仕方ないからはじまって,息子の拳のデジソウルに覚えがあったり男語録を元仲間が口にしたり,大門博士ってのは一体どんな博士だったんだ…(苦笑).おっちゃんは逃走のどさくさにまぎれてイクトまで強奪.マサルたちと一緒に人間界に送り出すのと引き換えに,自身はデジタルワールドへと居残ってしまいます.
舞台は再び人間界へ.メルクリモンは倒せないわ父を連れ戻すどころか未帰還者が増えるわと散々だったデジタルワールドツアー.数少ない土産は新情報とイクトとファルコモンですが,DATSはこれらを上手く生かして解決への道を探ることができるのか? 野口くんの帰還によって人間界側での過去がさらに明らかになる,次回に続きます.

|

« [雑記]プリンタを買って本をつくる / 短評 | トップページ | 桜蘭高校ホスト部#20 »

レビュー◆デジモンセイバーズ」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/11671193

この記事へのトラックバック一覧です: デジモンセイバーズ#18:

« [雑記]プリンタを買って本をつくる / 短評 | トップページ | 桜蘭高校ホスト部#20 »