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機動警察パトレイバー#23

「最悪に輝かしい彼らの軌跡の巻」

ついに香貫花が特車二課の制服を返上する日がやってきた.程なくニューヨークに旅立つ彼女だが,日本流の送別会などは拒否.けれどそれを第2小隊の仲間が放っておくはずもない.勝手に香貫花のマンションに押しかけて,サプライズ送別会を行うつもりだ.野明を香貫花の尾行につけて,彼女の部屋に不法侵入した遊馬たちは彼女が書いていた第2小隊に関する報告を発見.そこには彼女の見た第2小隊の実情が,赤裸々に記述されていたのだった.

放映を開始して半年.シリーズ全体の折り返し地点で転機が訪れる「パトレイバー」.有能だけど時々滅茶苦茶な香貫花が第2小隊を離れることになり,この先は物語全体のムードがややリアルな方向へと移っていくことになります.…目的のためなら容赦も迷いもないドライな彼女がいては,3クール目からの目玉が冒頭であっさり潰されそうな気がするしなぁ(笑).てなわけで今回はレポートに乗せてこれまでの総集編.吉永監督自らの絵コンテでこれまでの過程を集約.当時事前に予想されていた以上に当たったこの作品が,更なる半年を歩むためのチケットを手にいれた栄光の軌跡です.

前半.私服の香貫花が隊長に制服を返上し,ついに約束されていた別れの日が到来.とはいえクールな香貫花は日本流のウエットなおつき合いなどお断り.最後までマイペースを貫くつもりです.そんな一見さっぱりとした姿は,強い彼女らしく弱いところを見せたくないだけなのかも…それはできる女性なら張りがちな虚勢.まるで誰かさんみたい,としのぶさんを見る後藤がおかしい.
それでも職場を去るともなれば,仲間に挨拶くらいしたいのが人間ってもので.けれど今日の職場は空っぽで,別れを告げる相手もいない,唯一見送ってくれるのはイングラムたちのみ.このレイバーたちと,そしてここにいない同僚とともに走った半年が,どうしようもなく思い出されてしまうのです.
さよならの言葉を心の中に入れたまま,赤いスポーツカーで颯爽と昨日までの職場を旅立つ香貫花.それを陰から見守っていたのが仲間の皆様.わざと隠れて何をやる気かと思ったら…「諸君,時は来た! 作戦908を実行に移す!」とやっぱりなんかやらかすつもりで(笑),これまでの実績が実績のため,見ているだけの後藤もかなりの不安を感じてます.
野明は香貫花をかなりバレバレに尾行.2人の出会いは奥多摩の訓練場以来.先輩である他の面子と違って,野明と香貫花は配属時期だけならほぼ同期なんだけど,立派な戦歴のある香貫花は先輩方よりも角上で,そんなものをまったく持たない野明はガキだった.…それから半年.計算外の事態ばかりだったけれど確かに楽しかった.
さてその頃,野明を尾行につけといて,遊馬たちは勝手に香貫花のマンションに押しかけておりました.勝手に入って送別会の準備をするつもりなんだけど,勝手にピッキングで侵入って犯罪者だ(笑).…彼らの心は学生に近くて,しかも警察官という地位を持っているから性が悪い.不審がられても「警察だ!」と威嚇すりゃいいんだもんな,でも,ドアのノブを引きちぎるのは言い訳のしようがねえなぁ.
香貫花はデパートの喫茶店で残っていたレポートのまとめ.…まさか当時は,コンピュータがこんなに小さくなるとは思っていなかったに違いない(笑).思い出されるのはソリの合わない仲間との始末書の記憶.野明は言うこときかないし,太田はもっと聞かないし…って,ここでその音楽はどうなんだ.思わず歌ってしまうぞ(苦笑).
銭湯とかクジラとか,この部署でなければ体験しなかったような珍奇な事件がてんこもりであった半年.それはそのまま,エリートの香貫花にとっては汚点ばかりの半年でもあり,つい思い出して腹が立ってレポートを書けなくなってみたり.…巻き込まれて書かされてる方が多かったもんなぁ.
さてその頃,侵入側は宴会の準備に余念なく,ケーキやら部屋飾りまで準備完了.「香貫花クランシー送別会」をやる準備が終了した時点ですぐさま主賓も待たずに飲もうとするあたり本当にひどい奴らだ(苦笑).さらにシゲさんが香貫花のパソコンに研修レポートを発見.酒の肴に皆で勝手に眺めはじめます.
「日本のパトレイバー隊第2小隊は,unique characterで構成されている.」ってな筆頭はもちろん後藤.本庁時代にカミソリと呼ばれていたことまで書いてるあたりは偉いけど,カミソリとか昼行灯とか,言葉の意味は実はあんましよくわかってないのか(笑).今はエリート街道から外れている彼は,前の上司からはものすごく恨まれていて,狙われたこともあったっけ….
状況を先読みし適切な助言は完全に信頼,そうでないものは傍観を決め込む後藤のスタイル.のらりくらりと漂うように見えながら,妙に自信ありげで無駄な行動もせず,敵の自壊をじっと見守る「ずるっけー」大人.この人が事前にもうちょっと説明してりゃ惨事を免れた事態は多そうだけど,「言ったってやるでしょ?」と淡々と言われそうな気も.
続くのは進士.商社から警察官に転職した妻帯者は,特に奥さんがらみのネタだと切れます(笑).しかも奥多摩で見せた通り,キレると歯止めが効かないので太田以上にフォワードに向いてない.「日本ではこれを逆噴射と呼ぶ」と当時の流行語で大爆笑.…第2小隊の被害を今より減らすには,本来は2号機に香貫花か遊馬のどちらかを乗せるしかなかったんだなぁ.
香貫花の手厳しい評に爆笑する皆の中,後で進士がビールを飲んだ上にキレました.僕だけ笑いものにして終わるんですかと眼鏡を光らせて暴走開始.勝手に遊馬のレポートを読みはじめてしまう.篠原重工のジュニアで陰謀で第2小隊に…と集中回想がはじまる前に逃げ出したのは,遊馬にとっては不運.ろくな回想なしに笑われるばかりなんて,一番貧乏くじ引いてるよなぁ…(笑).

後半.前半ラストで遊馬からレポートを見てると報告されて,野明は香貫花をほうり出してマンションへ.通信機がでかいなぁ(笑).しかし夕方の中井ハイム302号室は既に時遅く,ちょうど野明の部分がさらされるところ.…そんな一同の乱痴気騒ぎを猫抱えたおばちゃんが怖々見守っておりますな.
1号機パイロットの泉野明.香貫花がまだいない1話の回想からはじまってますが,強奪されたイングラムに勝手に乗り込み犯人を倒した武勇談は誰かに聞いたのかな? 基本的には濃い仲間の中に埋もれるくらいに普通だけれど,レイバーに関してだけは無謀.レイバーに乗るためだけにこの仕事を選び,名前をつけて溺愛する.趣味と仕事の一致は幸運なのか不運なのか確かにわからないですが,少なくとも「ペットに対するようなふるまい」って形容は褒められてはいないんじゃないかな(苦笑).でも回想シーンがたっぷり放映されたんだから,流された遊馬とか「データ不足」の一言で片付けられたひろみよりは幸運,…ひろみ,クジラの回とか結構頑張っていたのになぁ….
でもって最後は本命の太田.荒削りだが射撃に関しては野明よりも上.しかし…とここから全部が実例つきの太田批判(笑).例えばタワーの火事では恥ずかしいお飾りと化し,毛有毛現のときはぶっ放した上に全弾外した.「あなたから射撃を取ったら何も残らないのに!」ってのは,きついなぁ…(苦笑).王子が来たときも雪祭りでもぶっ放しては外れ,雨の中でも銃を撃ちたがった.太田の歴史は撃っては外れる動いては被害を増やす歴史.それは同時に香貫花が彼を押え切れなかった屈辱の歴史でもあります.
「彼が警察官として存在することが,まさに警視庁の奇跡であり驚異と言えよう.正義の狂戦士,歩く火薬庫,瞬間核融合炉,man of 根性パワー,様々な形容が可能であるが,最も適切な表現は…mad policeman」…これまでの香貫花の憤怒と鬱屈がまぜこぜになったこの形容に周囲は爆笑し,屈辱に太田が大爆発しちゃったもんだからたまらない! これまで香貫花が抑えていてもこの始末なんだから,これからいなくなったらどうなることやら….
管理人のおばちゃんをビビらせる轟音とともに,破壊神太田の一暴れによって室内大破.家財がほとんど残ってなかったのが幸いしましたがパソコンまでぶっ壊しちまったのはまずそう.で,この事態をどうやってまとめるのかと思ったら「逃げよう!」なんて(苦笑).逆上した香貫花は怖いと逃走することが決まってしまい…いやぁ,隊長が予想したとおり,こいつら本当にひどいや(笑)!
しかも結局逃走できないうちに香貫花が帰宅.もし太田たちが逃げきってしまったら,香貫花には第2小隊を辞した記念日に強盗に家の中を破壊されたた…みたいな暗い記憶が残ってしまうだろうから,ちゃんとバレる方がまだマシ.管理人のおばちゃんにさっきのことを報告されて,すわテロリストかと思ったら…「HOLD UP!」で鉢合わせするのはもちろん段ボール箱抱えた仲間たち(笑).本当に,強盗とかよりはかろうじてマシなレベルで最悪です.
旅立つ前に整頓した部屋を無残にも破壊された香貫花.警察官の癖に住居不法侵入に器物破損にプライバシー侵害.さよならパーティどころかさよなら犯罪をぶちかましてくれた一同を「 GET OUT!」と追い出します.…肝心なところがシマらないのは彼らの芸風ですが,よりによって最終日にやらかさなくたっていいのに.さらに管理人から警察への通報もあったので内々に処理することも不可能に.ちゃんと準備していた後藤は奴らに与えるための始末書を取り出して,「…もう少しもらっとくんだったなぁ」.

それなりに有能ではあるんですが,どうにも調子っぱずれである第2小隊.折角の送別会は実施できないままで,互いにけなしあいながら戻っていく様が大変に間抜け.そもそも警察官なんだから決して悪人じゃなく,むしろ善人と言い切ってもいいんだけれど…香貫花を辟易させるくらいに「極めて個性的な隊員で構成されている」.
常識がやや薄くて行動に歯止めが利きにくくて…独断先行傍若無人,勧善懲悪大胆不敵! 直情径行猪突猛進戦々恐々自暴自棄抱腹絶倒荒唐無稽本末転倒空前絶後! 近所迷惑厳重注意支離滅裂! …入力する香貫花が急激にエキサイトしていく様がおかしい(笑).もちろんこんな漢字祭りは報告書には使えないけど,被害者としては「組織としては欠点だらけである」ってくらいは書いてもバチは当たるまい.部屋に残された痕跡から,彼らが善意で来たことくらいは知っている.…いや,むしろ善意だからこそ逆に性質が悪いと言えるかも(苦笑).
けれど彼らがただの迷惑なバカたちではないことを,ここまで一緒に来た香貫花はよく知っている.「その業績は当初の予想を遥かに上回るものであり」と思い出される栄光の歴史.例えば東京テレポートや大島での激戦は一般人には知られないであろう事件ですが,謎のレイバーを退けるという素晴らしい成果を出してます.柔軟に物事に囚われず,彼らなりに真剣に日々の仕事をこなす第2小隊でなければ為し得なかった見事な業績があることを,同じ仲間である香貫花は知っているのです.
「彼らを支える信念,それは」WISDOM & COURAGE.足りないものばかりの第2小隊を支えるものこそ,知恵と勇気というスローガン! 華麗なるお題目を体現し暮らしていける野明たちは幸せで,そこから離れねばならない今の香貫花はちょっぴり不幸せ? …そして,第2小隊のスタイルは視聴者から見てもうらやましいんだよなぁと思いつつ,次回に続きます.

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9月終了アニメ雑感1

アニメを押さえるだけでなく,ゲームをプレイしたり関連書籍を購入したりと割とちゃんとした「.hack」シリーズファンである自分.書店で「.hack//G.U.キャラクターファンブック」(中の人設定がわかるよ!)を見つけたんで購入し,ぱらぱらと眺めてみたんですが,気をつけろ! 中に今晩のネタバレが(苦笑)! ストーリーに深く関わる部分はなんとか回避したんですが,キャラ紹介部分でもネタバレております.なのでどれだけ読みたくても今日の30分遅れ+2話連続の最終回が終わるまでは我慢するべきです…でも,熱心なファンは昨日のうちに購入して,罠にひっかかってる可能性が高そうだ(苦笑).

てなわけで! 9月終了番組のシリーズ雑感第1弾! まだ追いきれていませんが….

3:2:1 コヨーテラグタイムショー
ユーフォーテーブルらしく折角画が美麗なのに! 動きだってアクションだって抜群なのに! キャラだってあざといけど魅力的なのに! 物語全体の構成と各話の展開の両方がどうにもダメで,素敵な画にまったく釣りあってないのが勿体なさすぎてたまりません.これで2クールあったらまた評価が違うと思うんですが,たった1クールでは登場人物たちは皆ナルシストで自分勝手に自分たちに浸っていて,視聴者どころか現状すら見ちゃいない.大好きな制作会社だからこそこの状況が悲しい.ぜひとも次回作では鉄板で面白い原作を持ってくるか,脚本面を大幅に刷新・強化していただきたい.足りないのは明らかにそこだけなんだから,他は今のままで構わないからお願いだから….

4:3:2 ガイキング
3クール目はぎちぎちに詰め込んだけど,よくぞここまで頑張った! 序盤こそ作画や物語に東映らしい崩れが見られたものの,中盤以降の品質は文句なし.特にメカアクションが最高に美しい作品で,ハッタリ効きまくりの艶っぽいメカアクションはCG全盛の現代では希少な宝でありました.大量の仲間をしっかり立てたキャラへの愛や,可能な限りの全力で物語を描ききった構成力も素敵で,最後の占いや凄いギャグ回で笑いを忘れなかったところも正しかった.全体として無駄に大人にコビないところも良かったなぁ.あ,エンディングは前期と後期を入れ替えるべきかなとは思った(笑).時間帯に恵まれなかったのは残念でしたが,そんな逆境だからこその作り手の意地の超高品質も見物.メカアクションの歴史を語る際にはぜひとも触れてあげたい秀作です!

4:3:1 ARIA The NATURAL
前シリーズの倍の話数で,前シリーズよりももっと深いところまで! 前シリーズの事前の視聴が必須となるので一般向けとしてはどうしても敷居が高くなっていますが,個人的には猫がらみの部分が増えたこのシリーズの方が前よりも好きかもしれない.時折の作画の乱れは隠せないけれど,そんな瑕疵を演出・絵コンテの良さで全部補ってしまうのが凄まじい.ここぞという時には作画も良くなっていて,シリーズ全体としての力の抜き方と入れ方が良かった.常に高品質が一番望ましいけれど,それを続けると小組織では作り手が消耗しすぎてしまうもんなぁ.前シリーズ視聴者ならば視聴は必須.前シリーズの視聴なくしては分からないようないい話もあるのでセットでどうぞ!

3:3:2 スクールランブル2学期
現状でも深夜アニメとしては十分な品質.ここまで出来てればファン向けとしては十分なんだけど,それでもどうにももの足りない.あらゆる意味で奔放でやりたい放題の傑作な前シリーズと比較されることにより,すっかり割を食ってしまった感じ.女性陣の愛らしさや恋愛要素はこのシリーズの方が濃いんだけれど,一番見たかったのはそういうまともなものじゃなかったからな…前監督はやっぱり凄かったんだなぁ.あ,小林ゆうの暴走については前シリーズを明らかに超えていました.以前の己を越えて彼女は一体どこに行くのだろう(笑).

3:2:2 シムーン
あまりにも急加速すぎるスタートで視聴者を散々振り落としたあと,それでもなお真っ直ぐに飛び続けた少女の青春の物語.やってることは最初から最後まで真っ直ぐ同じで,途中で作品の質が変わったわけではないから「化けた」とは言えないけれど,このバカ高な敷居に負けずよく訓練されてしまった視聴者には,最終的に大変に面白い作品になりました.人と人の繋がりを描く中で,シビュラたちが女性であり男性にもなり得る,性別差を無意味とする設定が華麗に機能したところが最大の見所.これだけ奇妙な満足感を感じる,詩的な作品はとても珍しい.…こうなると本当に序盤の敷居の高さが悔やまれるけれど,今より親切な「シムーン」は「シムーン」じゃないし,終盤にはもっと敷居が高くなるし…じゃ,これでいいか(苦笑)! 今から見る奴は頑張れ.最初は相当きついけど,必死でついていく価値はあると思うぞ!

4:4:3 桜蘭高校ホスト部
五十嵐監督神を連れてきた時点で勝負が決まった麗しき傑作,この半年間に放映された作品の中でも全体的な完成度の高さは折り紙つき.メインターゲットとなる原作ファンや女性アニメファン以外にも十分アピールできる,普遍性の高い娯楽作品です.特に演出面は贅沢この上ない作品で,途中「監督部」みたいになってましたからね(苦笑).ギャグ・コメディとシリアスの両面で見所があり,ギャグでは思い出し笑いを誘うほどの爆発力を,シリアスでは繰り返し視聴に耐える端正で暗喩に満ちた描写力を如何なく発揮しています.最後はいかにも監督神らしい真面目さが勝って,むしろ本作らしくない雰囲気でまとめちゃってますが,自分はそんな監督神の根本的な不器用さが大好きなためまったく問題ありません(笑).
作画は総じて良好,声も脇役,ゲストまで全員きれいにハマって文句なし.原作では空気に近いれんげさんを重用するなどかなり原作をいじるタイプの作品でしたが,そんなアレンジが大抵効果的であったということが素晴らしい.また,主題歌が作中でも効果的に使われ,正しく「テーマ」曲として機能していたのもポイント高い.好みの回を上げるだけでも1話3話8話10話13話16話20話22話23話…とずらっと並べてしまえるあたり,本当に満足度の高い作品です.年齢性別を問わず,あなたが幸せな時間を過ごしたいなら,ぜひ「ホスト部」を訪れてください!

とりあえず見終わったのはここまで.今期分はまだまだ続きます.

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写真・夏休み北海道ツアー2006:4

この最終回シーズンに帰宅が23時みたいな毎日にすっかりやられておりますが(苦笑)遅い夏休み旅行記の最終回をお届けします! 1日目2日目,3日目まではいい天気,しかし4日目はさすがに台風の接近によって天気が崩れたその後なんですが…結局台風は札幌に暑さを連れてきただけで,北の方へ抜けていきました.いや,本当に激突されないでよかった! ちょっとずれたら帰れなくなるところだった.

 

札幌についた4日目の夜,早速土産をあれこれ物色.土産物屋だけでなく,コンビニも丁寧にチェックするのが良い土産探しには大切.北海道でしか買えないというカルビーの「ジャガビー」もしっかり購入.…あれ,うまいよね.
翌日はいつものところへ.来たらお約束の牛トロ丼を食べ忘れてしまい愕然! この日の夜は3人で焼き鳥を食って楽しかったです.どんな立場でも,皆いろいろと大変.

 

そして6日目.ついに東京に帰ります.土産はホテルから自宅に送ってあるので軽装だけど,戻った先のことを考えると心が重かった(苦笑).ちなみに駅前では街路樹移植の工事中.ついに札幌駅と大通駅を繋ぐ地下工事が始まるらしい.次に来たときにはもっと進んでいるのかな.右の写真は台風が逸れていった後の空.見慣れない形の白い雲が低空に並んでる.

 

空港の山のような土産屋をひやかしたあと,おなじみの新千歳から飛行機で飛びます! 左はペットボトルの中身調べ機.乗せると中の液体がヤバいものでないかどうかをすぐに判断してくれます.…どんな原理で判断してるんだろう.この日はJクラスの上に,運良く窓側に座ることができた!

そして関東の空の上.下の湖でどこだかわかりますね.外を見ていて気になったのは,仙台あたりからずっと見えていた,南方洋上にぽこんと突き出していた雲.その横にもずっと雲が広がっていたことを考えると,あの頃太平洋にあった前線だったのかな?

かくして今年の夏休みは終了.戻ってきた東京は拍子抜けするくらい涼しくなっていましたが,戻った家の中ではハードディスクが1機クラッシュしているという惨事が待ち構えていたのでありました.移動中は天気に恵まれたけど,あのタイミングで機械が壊れるってことはやっぱり日頃の行いが悪いってことなんだろうか…(苦笑).死んだハードディスクからせっせとデータを救出しつつ,今年の夏休みの報告を終了したいと思います.

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桜蘭高校ホスト部#23

「世界はそれを愛と呼ぶんですがの巻」

偶然ハルヒの秘密を知ってしまった笠野田は,強烈な口止め以前にハルヒのことにすっかり惚れてしまい,その秘密を守りきる覚悟を決めた.恋した相手と話したい笠野田は今度は客としてホスト部を来訪.男が男を指名するその姿は部にたむろするお嬢さん方には格好のネタで,萌えの炎が笠野田を襲うのだった.
ハルヒの秘密がバレてしまった上に彼はハルヒに惚れている.その事実だけで真っ白に燃え尽きていた環.このままではハルヒが姐さんになってしまうと双子に焚き付けられてようやく意識を取り戻すのだが….

硬軟混ざった青春の魔法の世界を楽しく描く「ホスト部」.秀作で普通という恐ろしい状況でここまで走ってきてますが,今回は凄い! 内容的にここ数話分の総決算となる回であることを割り引いたとしても,間違いなく傑作回です! 原作に比べると大幅に表現が誇張され極端な描写になっているところが多いんですが,元々の物語のテンションがとんでもなく高いのでここまでやっても大丈夫.…本来,ハルヒさんと笠野田くんの普通の会話はさすがに必要なはずなのに(笑)極めきったテンションを維持するためにがっつり落として萌える婦女子の皆様方に入れ替えるという豪腕ぶりも眩しすぎ.この手のアクションには定評のある松尾慎氏のベタベタな描写も素晴らしく,見所は多々ありますが…やはり本当にアホであった殿とそれに完敗する馨かな(苦笑).

前半.前回ラストより第3音楽室の準備室の中には!女の子であるハルヒさんの着替えシーンが! ハルヒのことを可愛いけど男と思っていた笠野田君には濃すぎる刺激で「ま゛!」とか言いたくなる気持ちはよくわかる.これまでかろうじて守ってきた秘密が外部に漏洩したことにホスト部は動揺.完全に怒った双子なんかまだ可愛いものですよ.
ハルヒの秘密に比べたら笠野田君の怖さなんか正直どうってこともなく,双子には責められラブリーアイテムには「はっきりしない男って,僕,クズだと思う」と毒を吐かれ(笑)若の膝は笑いっぱなし.…今回はあちこちで膝が笑ってて,静止しそうな物語のスピード感を維持するいいアクセントになってるんだよな.
ハルヒが女性であることに最後まで気づかず,気づいてからはハルヒの秘密を誰よりも大事にしていた環に至っては,あまりのショックで真っ白に.バレた事実に恐竜が吼え,下着姿を見られて宇宙で火山が大噴火! 太陽フレアが激突で閃光に全てが包まれるほど,殿の心はかつてないほど壮大に揺さぶられているのであります.
なんとしてもこの事態を亡きものにしたい(笑)双子としては,ボサノバっちをぶん殴って記憶を飛ばすのもやむなし.しかし犯罪はもみ消すのが面倒と鏡夜が2人を止めました.…もちろん鏡夜は複雑なようで単純な双子なんかよりずっと恐ろしい.にこやかな言葉の針で笠野田の口を縫い付けていくのです.
ある事情こと借金のために女性であることを隠しているハルヒさんの秘密を口止めする権利はないけれど,その時には日本政財界の黒タマネギ部隊と呼ばれる鳳プライベートポリスが動き出してしまう.そんな事態は「もちろん避けたいよね?」…随分と楽しそうに脅迫してるなぁ(苦笑).
けれど単純あるいは暗に脅迫しまくる連中よりも,本人が意図しないままに穏やかにそっと濡れたタオルで口と鼻を塞ぐハルヒさんが一番厄介なのは間違いない.見られてしまった被害者なのに,全然平気だから!とけなげにかばってくれる「彼女」に笠野田君はすっかり惹かれてしまう.で,そんな胸キュンぶりになぜか反応している殿の脳裏には太陽に惑星が激突して大崩壊! …笠野田君の恋の軌跡は,殿のものと相当よく似ているからなぁ….
てなわけで! 缶蹴りは解決したものの新たな悩みを抱えることになった笠野田君と笠野田組.新たな悩みによって若はハンスト.折角缶蹴り用の空き缶をがぶ飲みで準備したってのに,若は人一人殺めてきたかのような雰囲気で.…缶が無駄によく描けているな(笑).テツは新たな悩みができただけだと舎弟どもに説明するわけですが,好きと大好きの2択しかない恋の相手が可愛らしい男子って…その一言に「ええええええええええええ…!」と配下は総崩れ! ハルヒさんの性別を知らないとそりゃそうなるな!
横から見れば禁断の,しかし実態はノーマルな恋に悶々とする笠野田君.思い出すたび記憶はコケティッシュな方向に補正され,その悩ましさに何もできなくなっているその様はまさにアホ.強いツッコミ属性を持っていても恋は人をボケに変えるわけです.あんなに健気なハルヒさんには余程の事情があるに違いない!と思い込んだ笠野田君はマジックで「我命有限藤岡秘密守」と腕に大書.…順序が激しく間違っている気がするけども,ヤンキー漢文ならOKなのか.
かくして缶蹴り相手ではなくハルヒさんが必要になった笠野田君は,ホスト部に客として訪問した上に「ふ,藤岡を指名したい」…とか直球で言い出すもんだから,それ見た女子どもが「ええええええええええええ…!」と黄色く沸き立つ! 本当はストレートなのにそう見えないカップリングの発生に強力モーター発動! 「ついに現れたの,本物が!」とれんげさんは目を光らせちゃって興味津々だ!
恐らくはれんげさんの布教と薫陶によってかなり腐っているはずのホスト部常連の皆様方.笠野田君の怖さなんかよりホンモノに対する興味の方が先に立ち,爛々と見つめる女子どもは異様.これまで笠野田君を囲んでいた凍てつくような状況はオーブンの中のようにホットに変わり,萌え萌えな生暖かい視線の熱が集中して発火してしまいそう.視線をここまで集める熱い体験,一生に一度あるかないかですよ(笑)!
けれどこの状況にハルヒはちっとも気づかない.そして気づかないから動じずに,ごくごく自然に接客しちゃう.女の子と気づけば彼女はなお可愛いくて,あまりの緊張に膝が笑ってしまう情けなさ(苦笑).「お客様,こういうお店ははじめてですか」なーんちゃってな台詞すら蟲惑.笠野田君的には恋の動悸で下手すれば死にそうな勢い.店の片隅は二人っきりのパラダイス!
そんなパラダイスを双子はもちろん気に食わなくて,ぜひとも今すぐ追い出したい.しかし鏡夜にとっては金さえ払えば客,さらに錯覚である薔薇の香りにお客さんが萌え燃えで客が客呼ぶお祭り状況となっているので静観を決め込むつもり.…普段だって環が惜しげもなくハルヒ愛をホスト部内で披露してそうな気がしますが,父設定がくっついているのとあまりに日常であるため(笑)ここまで祭りにできないんだろうなぁ….
借金返しそうな勢いの天然コマシ娘の間接的な大活躍.でも軽井沢での失敗がある光は特に,ハルヒさんを直接止めにいくことができない.こんなときくらいしか猪突猛進の殿は役に立たないはずなのに,今回はあまりの展開にすっかり抜け殻.「行ってこーい!」とパラダイスへとぶん投げられたら,なんとか歩きはするものの心ここにあらずで「ま゛」と鳴くメカに.
すっかり意識の飛んでるメカ環.それでも本能的にハルヒと笠野田の間に座ろうとするも!ハルヒさんの大雑把な席変更が行われて失敗.さらにおまけの知恵の輪を与えられ,妨害にすらなってない(苦笑).その様は父というよりは幼児そのもので,ハルヒさんと笠野田君のいい雰囲気は壊れるどころか揺るぎもしない….
苛立つ双子は殿に電話! 上級生の現実逃避を電話口で叱ります.彼がロボットになっているうちに事態がどんどん深刻化! このままボサノバっちにかっ攫われたらハルヒは姐さんになっちゃうと,極端な表現をすることによってついに環が覚醒! …そのまな板姐さんは大変かっこいいけども(笑)「だ…だめだ…」と環は膝を笑わせます!

後半! 「お父さんは反対だー!」と絶叫しながらついに覚醒した環! ボサノバ君に「君はこんなところで何をしているのかね!」と頭から威嚇して完全復調! 舎弟は?缶蹴りは?さあ行けすぐ行け青春しろと全力で退場を要求し,それでもハルヒとお近づきになりたいというならー!とぶんぶかヤクザな下級生を振り回す(笑).このあたり作画が遊んでるなぁ…そしてラストはびしいっと! 「父であるこの俺を,倒してからにしてもらおうか!」
この展開に呆然とした笠野田君.恋する彼はボケ補正を喰らっていますが,元々は才能溢れるツッコミなので「…父って…お父さんなんですか?」「藤岡のお父さん,その若さで?」と直球を返す! 折角の決め球をピッチャー返しされ,しかも喰らった球が急所に当たって動けない.笠野田君のツッコミはガチンコなので,むしろ自称お父さんの方が追い詰められていく….最終的にはハルヒとは「父親じゃないんじゃないすか?」と,現実を言われて顔面蒼白.二の句が告げられずそのまま破裂し飛んでいく.
20話も越えて本当に今更なんだけど,「厳密に言えば俺はハルヒのお父さんじゃないんだった」と呆然とする環.…厳密に言わなくても環がハルヒの父のわけがないってのに,今になってそんなことに宇宙レベルのショックに動転し,「整理が…必要だ」.それが必要なのはあなただけとは思いますが!
仮に環がお父さんでないと仮定するならっていうかお父さんじゃないんだけど!「ハルヒのことをこんなにも可愛くいとおしいと思うのはなんなのだろう!」…凄い直球,でも投げてる先が観客席(苦笑).お父さんでもない癖に,他の奴と一緒にいるのが心配でたまらないのはなぜ? …そりゃ好きだからに決まってんだろと内心で視聴者全員がツッコんでいるはず.
凄いところで迷子になっていたこの男に導かれていると思い込んでいた馨はショック(笑).いくらなんでももっと賢いはずだと思っていたら,判明した実情は衝撃です.お嫁さん妄想については「お父さんなら普通,他の奴の嫁にやるよりは!と思うんじゃないのか?」キスを阻止するのは「娘の可愛い唇を守ってはいかんのか」…あー,えーっと.
本作らしくもないリリカルぶりで馨が想定していたホスト部の夜を走るかぼちゃの馬車.ところがこの馬車,御者がいなくてむしろ一緒に乗っていて,そんじゃ今手綱さばいてんのは誰だよ(苦笑).家族設定は今の関係を続けるための意図された予防線なんて「…意味がわからん」(笑)!
環は伊達にバカ殿じゃない.そのレベルは馨の想像の遥かに下を行き,「アホだ!」と断定されて当然.ハルヒさんに対する気持ち,特に庇護欲や独占欲にいきなりラベルをつけ間違えて,今に至っても間違ってるとわかってない.まさに無自覚の大バカ者!
この超思考を「やはりな」と納得できるのは一番理解している鏡夜くらいのもの.これまでの妄想にリアリティがないのは奴が凄いバカであるため.自分のことにうといとかそんなレベルを遥かに越えたアホぶりに,尊敬まじりのリリカル仮説をぶっ崩されてしまう馨もまた,まるでバカみたいじゃないですか(苦笑).…そりゃ本人が恋を完全に自覚していないなら,れんげさんの萌えセンサーも反応しなくなるよなぁ.
さて,本当に今更ながらも壮絶な事実が判明して混乱するホスト部を他所に,ハルヒさんはマイペース接客を続行中.当然お父さんではないけれど,先輩ってなんかうちのお父さんみたいなとこあるんだよね!とノンキなコメント.これが命の水となり己を失っていた殿があっさり復活だ! …もちろんお父さんじゃないけれど,「みたい」という言葉に必死でしがみついて離さない.…こうなるといっそ好きだと認めてしまう方がむしろ楽な気がするんですが(苦笑).
環のおかげで焦点が逸れたのを取り戻すかのように,好きか大好きの2択である笠野田君は最後のアピールにかかります.たまには秘密を知る奴の方が気が楽とか必死で自分を売り込めば,「うれしいよ! カサノバ君と仲良くなれて」とハルヒさんの笑顔が美しい.萌え焼け死にそうな凄くいい雰囲気の中でお父さんみたいはどうすりゃいい? 自分と同じ経緯を辿って,自分より先に進んで行こうとするこの男を….
カサノバ君はついに気持ちが抑えられず!「俺!藤岡のことが! 藤岡のことが…」と素敵な均衡を壊す告白に挑もうとします.それは男の全てを賭けた本気であり,同じ男には決して邪魔なんかできない神聖なものだけれど….ハルヒさんの鈍さはそんな神聖さすら無視! 1年前,中学時代の惨事をなぞるかのように大事な言葉も聞かないで!「やっぱり,価値観の合う友達っていいよね!」
こういう話できる人いなかったからいいよね!と,笠野田君にはご満悦のハルヒさん.ただしその良さはあくまで友達としてのもの.本人からナチュラルに駄目押しまでされてかたまったところにれんげさんが!「ま,フラれちゃいましたわっ!」「…ええっ?」フラれ男のレッテルをでかでかと貼られた笠野田君には,観客の皆様方から失恋に対する同情の言葉が雨あられ(苦笑).下手に注目を集めていたため,悲惨ぶりも半端ではない!
ありがた迷惑な同情の渦の中,それでもハルヒさんのことが好きな笠野田君は彼女の立場を考えます.…男としての生活に男からの恋愛感情なんて迷惑…なんてことは実際はないという事実が切ないけれど(苦笑)天然のハルヒさんのためにしてやれることとして!「ずっと友達だ! 俺たちは! な!」と心で血の涙を流しつつ宣言し!ここにハルヒさんに撃墜マークがまた1つ刻まれたのでありました….
御者のいないカボチャの馬車は,ハルヒの天然コーティングによって何より硬くて壊れない.不安定に安定した夢の世界を支えるために笠野田君は押し潰されて…「感動をありがとう!」と関係者全員が笠野田君の献身ぶりに涙を流します(苦笑).横で見ていた事情を知らないお客たちにはこの光景がどんな風に見えていたのか,萌え萌え桜蘭日記11号の特集をぜひ読んでみたいなぁ….
一人の男がかぼちゃに挑んで見事に返り討ち.その様子をへたりこんで見ているしかなかった環は,彼の気持ちを考えて,ちょっと胸がいためておりました.本当の過保護な父親ならば同情なんかしないはず.なのに感じる胸の痛みは,彼が父親よりも笠野田君にずっと似ていることを静かに告げているのです.

大勝負が終わった後は皆で楽しく缶蹴り.笠野田君はかなり大きなものを失いましたが,それでも得たものはちゃんとあるので我慢してください(苦笑).逃げ出した環とハルヒがあのバラの東屋に隠れたら,そこには鏡夜や双子まで.お父さんみたいはお父さんではないのでハルヒと一緒でいなきゃいけないわけじゃない.お父さんみたいはお父さんじゃないから,ハルヒの隣に座る権利を賭けて,この馬車の中で候補たちと競う義務があるのです.
そんな椅子取りゲームを達観した上級生二人は上から見守っております.発展途上の光に,自分のことがわかってない超鈍感の環,そしてその他2名には環と同じ無自覚さんが隠れてる…? 御者なしに疾走する丈夫なかぼちゃの馬車の中,一体誰がハルヒを手に入れるのか? …本人が「誰のものでもありません!」と言い切っているからなぁ(苦笑).ところでハルヒ本人は,まったく恋愛感情がないのと恋愛感情は多少なりあるものの無自覚のどちらなんだろう? 恋の行方をちょいと横に置いて過去へと戻る,次回に続きます.

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写真・夏休み北海道ツアー2006:3

もう帰ってきて数日経過しておりますが,今日は遅い夏休み旅行記の第3弾をお届け! 1日目2日目,3日目を道東の晴天の下で過ごしたわけですが,今日は4日目の札幌移動の様子をご紹介.このあたりから台風の進路がヤバげなことになってきて….

 

天気のよかった3日目までとは違う曇り空の下,札幌まで特急で大移動! 田舎の駅にはもちろん電光掲示板などなく,かわりに待合室にストーブがあります(笑).地図の上では右上から左下の方へ3時間半かけて移動するのです.

特急オホーツクが来たよ! 札幌時代からずっとお世話になっているこの特急,これまでは深夜も走ってたんだけど,春から深夜は季節運行になっちゃってました….後にはこの付近では当然有名な例の岩が.ちなみにこのあたりには1輌気動車とかも走ってます.あれは小さくて可愛い.

観光シーズンらしく指定席は相当混んでいましたが,自由席の混み具合はそれほどでもなく.窓側に座ってずっと外を眺めながら移動.上の写真は当麻あたりから見た大雪山系.晴れてればもっと綺麗な色ではっきりと見られただろうに,天気が悪かったのが残念なんだよなぁ….

 

札幌に近づくほどに天気が悪くなり,ついには雨が! かなり激しく降っている模様で,この時は一昨年の再来かとかなりビビったんですが…実際はそれほど凄いことにはならなかったんだよな(笑).てなわけで,記事は帰宅するまであと1回分続きます.

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デジモンセイバーズ#21

「信じられない百鬼夜行の巻」

日本アルプスでついに自分の家族と再会したイクト.けれど羽柴長官が折角の再会を台無しにする.嘘をつき全ての罪を背負って逃げ出そうとしたイクトを保護し,マサルたちはDATSの基地へと戻ったものの,さっきの嘘でさらに行き場をなくしたイクトはファルコモンすら振り切って基地から逃走した.
その頃デジタルワールドでは,ゴツモンがサーベルレオモンから配下のデジモンを借り受けて,人間の粛清に赴こうとしていた.横浜の空を制するプテラノモン軍団と地を蹂躙するボアモン軍団.過去最大級の侵攻に都市機能は崩壊.怪物たちが人間の日常を爆撃し破壊していく.

ぎりぎりの均衡がついに崩れて,戻れない段階へと転がっていく「セイバーズ」.思慮深いメルクリモンによってなんとか堰き止められていたデジタルワールド側の流れが,ついに横浜中に溢れ出して大変なことになった末に,ラストにはさらに大変なことになるのが今回! 散々匂わされていたとしても実際にその危機がくるのはきっともっと先だろうだなんて甘い予測は通用しない,この世界の崖っぷちぶりが如実に示されます.
誰かがきっかけを作ればすぐさま2つの世界はぶつかり合い,その中ではDATSの力なんてないも同然.…究極体ともなれば話も違うかもしれませんが,それでも同時多発でやられた瞬間にマサルたちは何もできなくなってしまうわけです.ある面では既に少年少女の手には負えなくなりはじめているこの状況,誰がどうなんとかするんだろう?

デジタルワールドでは新たな究極体の登場によって大きく事態が動き出します.メルクリモンのところにやってきたサーベルレオモンはかなり好戦的.人間を放っておけば手遅れになると,シンパや配下を率いて人間界へと赴いて粛清するつもり.それに同格のメルクリモンを誘いに来たようですが,彼はなかなか動こうとしません.
連れて行く仲間たちもただでは済むまいと,わざわざ人間討伐に出掛けることには反対のメルクリモン.この世界に侵入した人間たちだけを倒せばいいと考える彼はメルクリモンと組むことを断り,「生温いわ!」とサーベルレオモンに吼えられる.武闘派は専守防衛派と袂を分かち,邪魔だけはしてくれるなと言い残すして出陣.メルクリモンは怒りに震えてますが…それでも動こうとしないのはなぜなのか.
一方,勢いで人間界侵攻をやらかそうとするサーベルレオモンに「ともに戦いとうございます!」と志願したのはもちろんゴツモン.いくら焚き付けても煮え切らないメルクリモンのもとで不満を募らせていたゴツモンにとって,戦う気のあるリーダーは待っていたもの.人間界の経験を売り込んで,その軍勢の一部を借り受けることに成功します.
さてその頃,イクトはついに人間の両親と再会できたわけですが,そこになぜか羽柴長官と国家機密省の黒尽くめたちがあまりにもタイミングよくあんな田舎にいきなり登場.成り行きでイクトが犯人役を引き受けてしまったために,黒づくめたちに山の中を追いかけまわされるはめに.…ファルコモンで飛んで逃げちまうことには頭が行ってないようで(笑)捕まえられるその寸前に,DATSの車が突っ込んできてイクトを奪取!
折角のいい空気を読まない人の話を聞かないいけすかないおっさんたちからイクトを奪ってしまったマサルたち.でもおっさんは管轄官庁のお偉いさんなので,挟まれた隊長が困っております(苦笑).有能ではあるけれど本当に目茶苦茶な部下とかよくわからんのとかを抱えて大変だなぁ,この人….
たとえこっちに一切非がないとしても,目の前でニセ犯人を奪われた羽柴長官たちはこのまま黙ってはいないはず.すぐに引渡しを要求されるだろうから,イクトをどこかに隠さねばならない.ここですぐさま受け入れ表明をしたマサル.「俺んちに連れて行く!」と勝手に本気で請け負ってしまうんだけど…文句もないけどイクトもいない!
DATS基地から逃げ出して,赤レンガ倉庫のあたりをさ迷うイクトとファルコモン.この世界にひどく怯えつつ,しかしどこにも行き場もない.なのにさらに自分を追い詰めるように,イクトはファルコモンにデジタルワールドへ帰れと命じます.自分には居場所がなくてもファルコモンにはあるはず.自分とは違う存在を冷たい言葉で突き放して逃げ出すイクト.…置いていかれる側の心も知らないで,一緒に育った一番の理解者すら放り出してひとりぼっち.
ガード下でへたりこむ行方不明のひとりぼっちを探すためにそれぞれが追跡.マサルはいつものように自分の足.「しょうがねえなぁ」と探しているのを,デジヴァイスの中でアグモンが繰り返してるのがおかしい.ヨシノはもちろん車で「まったく勝手なんだから!」と問題児を探し,トーマは基地でモニタリング.…普通ならトーマとヨシノの動きが逆になるんだけど,年齢と天才属性で逆転しているわけですね.
探し続けて陽は陰り,体力バカでもさすがに疲れたのか一休み.公園で水を飲もうと思ったら,アグモンが勝手に出てきて水遊びをはじめやがります.…やっぱり疲れたわけではなくて,探すのに飽きただけなのか(苦笑)? ここでついにデジモン反応が出てイクトの居場所がわかるのかと思ったら…出たのはファルコモンではない!
凄い数のデジモン反応によって真っ赤になる基地のモニター.しかも数はどんどん増える! …ここまで予測されていながらも.こんなに早く来るとは思っていなかった大規模侵攻のはじまり.夜の横浜の上には戦闘機の如きプテラノモンの群れが大群で通過! 道には巨大なボアモンが大挙して爆走! 穏やかな日常の夕方が一瞬にして崩壊し,非日常の百鬼夜行の世界へと化けていく様が恐ろしい.人間をピンポイントで狙っているわけではないのが不幸中の幸いですが,ここまでやられたら絶対死人が出ているはずです.
人間界へとなだれ込むデジモンの数は増えるばかり.もはや限界を越えたと判断した薩摩は「第1級非常事態宣言!」…これは関係機関を全て表立って動かす決定らしいので,相当の覚悟がなければ出せないものでしょう.ただし取れる作戦としては他の関係機関には全て避難を行わせ,唯一戦力になり得る隊員たちを被害を小さくしやすい海岸端に集めて迎撃させるのが精一杯.
とんでもない状況を前にしても「まとめて面倒見てやるぜ!」と相変わらず威勢のいいマサルを「マサルらしい台詞だな」とトーマが笑ってますが,百だろうが二百だろうが一緒な喧嘩番長は例外として,数倍程度なら計画次第でなんとでもやりようがあるけれど,数百倍の戦力差を前にしたら別の意味でしみじみ笑いたくなってしまいそう…けれどそれでも希望を失わずに戦うことが偉いのです.

サーベルレオモンに兵を借りたゴツモンの侵攻は容赦なし! 二度と人間たちがデジタルワールドに足を踏み入れないように全てを破壊するという名目で砲撃を開始! ビル街に容赦なく上空からミサイルが叩き込まれて横浜市が炎上.市民も必死で逃げるしかない.地上ではボアモン軍団が逃げ惑う人間を追っかけまくり,その一角では女の子が踏まれそうになって…それをヨシノがライラモンとともに救う!
ただしいくら有能なDATS隊員だとしても,大量の完全体相手は分が悪すぎる.ボアモンの力はライラモン1体では抑えきれるものではない.マッハガオガモンのフォローが入れば有利になるけれど,それも1,2体相手の時に限られる.マサルがボアモンぶん殴ってアグモンを完全体に進化させたとしても,ライズグレイモン1体ではやれることはごくわずか.都市全体を標的にされてしまったら,どれだけ頑張っても焼け石に水.
都市崩壊の危機に瀕する横浜市.ここまで状況が悪いと正攻法で立ち向かっても絶望的なので,指揮官の居場所を突き止めてそこを集中して叩くくらいしか手はなさそうで.けれど市民を見殺しにしてその手段を取るのも立場的には難しいし.このままでは持たないと判断した薩摩が彼のデジヴァイスを取り出したところに,羽柴長官がまたも登場! …くそう,もうちょっと来るのが遅ければクダモンの進化が見られたのに(苦笑).
確かにライズグレイモンは完全体としては破格に強いし,スピードに優れたマッハガオガモンと広範囲の特殊攻撃に優れるライラモンのコンビだって悪くない.けれどあまりに数が多すぎてこのままでは…「弱音を吐くな! 戦いはまだこれからだぜ!」と無駄に元気なマサルですらも,プテラノモンの集中爆撃を喰らって万事休す?…かと思ったら,なんとポーンチェスモン2体がマサルを庇ってくれました!
いつもはオペレーターとして仕事している黒崎さんと白川さんだって,この非常事態には現場戦力として働きます.防御を任せることができるのは心強いですが,デジヴァイスを持った二人がやたら高いところから登場する理由がわかんねえ(笑).二人揃ってのデジソウルチャージはやたらに作画がキレており(苦笑)ナイトチェスモン2体はなかなか馬鹿でかくて頼りになりそうで…でも戦況をひっくり返すには足りないか.
ところがここで現在圧倒的に有利なゴツモンが人間たちに突如通告.1時間一切の攻撃を中止するので,2つの要求を飲むなら撤退してやろうと取引を持ちかけます.1つは全てのデジタルワールドへの転送装置を破壊すること.もう1つは,全ての災いの元凶であるイクトを差し出すこと! 1つ目はともかく2つ目に対しふざけんなと憤るマサル.正義の味方がそんな要求呑めるわけがないのに!「飲んでもらうぞ!」と羽柴長官が言いやがるのです….
一人の人間と数十万人を天秤にかけて「どちらが大切かなど,言うまでもないでしょう?」とイクト一人を犠牲にすることに何の迷いもない羽柴.これが指揮官おびき出しの罠ならば卑怯でも同情の余地があるんですが,こいつはそんなことすら考えてないんだから薩摩隊長,殴っちゃえ(苦笑)! …でもあんなでも政府上層部の決定なのは間違いないので,下部組織としては従わざるを得なくって….
成り行きをずっと見ていたイクトは,ここでついに飛び出します.自らゴツモンのところへ赴こうとする寸前でマサルが止める! 混乱の末の自暴自棄で「俺,災いの元,俺の居場所,どこにもない!」と死を志願するイクトに対し「甘ったれるな!」とここに至ってもシンプルかつ正常な倫理観で言葉をぶつけるマサル.「居場所なんて,自分で見つけろ! それでもなけりゃ自分で作れ! やけになってそんなことしたって,誰も喜ばねえ!」…ここは自分の居場所ではないとくじけて殻の中に篭りっぱなしの人間には,大変耳に痛い理想です.
それでもなおも頑張るイクト.自分のことなんか誰も必要としてないからいいと,何もかも振り切ってただ犠牲になるためだけにゴツモンのところに行こうとしたら…最後の最後で止めたのがファルコモン! 計算や損得を抜きにして彼が動いてくれたのは「僕たち友達だろう?」.幼い頃から今までずっと一緒だったから,たとえ自分が持っているものを手放してでも一緒にいたいのが友の本心!
自分から居場所を捨てたってのにうれしそうなファルコモン.大好きだから自分の居場所なんていらない.「ずっとイクトと一緒にいられればいい!」…驚くほどの純真な信頼で,自らの未来をイクトに委ねてしまうファルコモンの心が感動的.ここまで全力で尽くす奴は致命的な状況であっても惑わないだろうから,大変に怖いフラグが立ったような気もするけれど(苦笑).
壮麗な音楽の中,デジモンも人間も関係なく,イクトだからこそ傍にいて一緒に戦うと決めるファルコモン.人間がデジモンと戦うよりも,デジモンがデジモンと戦う方がなお辛いかもしれないけれど…それでもゴツモンに敵対する腹を決めてしまう.不幸な最後を辿ったピヨモンも含め,パートナーつきデジモンたちのパートナーに対する信頼と忠誠心は半端じゃない! …その強い絆は掛け値なしのもの? それとも,何らかの本能?

命を狙うゴツモンと,ついに袂を分かつことになったイクトとファルコモン.人間界側に立つデジモンたちは現在6体.どのデジモンたちもそんじょそこらの連中より有能なんですが…それでもあの軍勢を相手にするにはあまりにも足りない.いくら根性があってもたかが6体には出来ることにも限界があって….
そして登場する白衣の第6の人物! 災厄の横浜と必死のDATSを傍観する彼のシルエットには見覚えがあるぞ! この惨状を前にしても余裕たっぷりに,彼は「It's show time!」と空に巨大なデジタルゲートを開きます! デジモンたちを根こそぎゲートの向こうへと引き剥がしてしまった彼こそが….戦争状態となれば役立たずなので,それ以前になんとかすることがDATSの限界であることが明確になっただけでなく,ついに伏せられていた6枚目のカードまでもが開きはじめる次回に続きます!

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写真・夏休み北海道ツアー2006:2

遅い夏休み旅行記第2弾! 1日目に続き,この記事では2日目と3日目の記録をお送りします.道東で過ごしたこの両日はやはり良い天気.朝夕はかなり寒いんですが,日中は陽の当たるところは暑かった.…それでも,毎日どんどん寒くなってる感じはしたかな? 長袖でちょうどいい感じ.

これは3日目.西日なので色調は赤めなんですが,地面がかなり赤いのはアカザが生えているせい.ちなみにアカザはサンゴ草の仲間.この季節に赤くなるのはアカザの仲間の特徴なのかな.

 

この2日間何をしていたかというと,主にうまいものを食わせてもらっておりました(笑).左は2日目の家ジンギスカン.柔らかくておいしい羊肉! 右も2日目のうに丼.…東京の輸入うにはアメリカ産とかチリ産とか,遠くてミョウバンが効き過ぎて苦いのが多いですが,これはロシア産でミョウバンはちょっぴり.それだけずっと食べていたいくらい,もう大変においしい.

 

北海道なのでこんなのもいますよ.左は馬…ではなくてポニー.柵の外で刈られて乾いた草を黙々と食べておりました.…逃げなくていいのか(笑)? 右はおなじみの乳牛.用心深いので知らない人に見られて警戒してます.

この空は2日目の夕方.雲も穏やかで高い秋の空です.
かくして3日目までは穏やかな天気の中で過ごしたわけですが,4日目からは札幌に移動して,結局ついに雨に降られることになります.特急オホーツクでの移動などは次の記事で.

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写真・夏休み北海道ツアー2006:1

お久しぶりでおなじみの旅行記でございます.例年仕事の都合でこの時期になってしまう夏休み帰省旅行の様子について,今年もレビューの合間に写真中心にまとめていきますよ! 現在は3日目が終わるところなんですが,この記事は1日目の記録.去年の旅行記事はここからはじまってますが,あの頃は「ガッシュ」映画2に夢中だったっけ.五十嵐監督神を神認定した超秀作で,最高に面白かったもんなぁ.

 

今回の羽田出発は15日の午前中.少し早めに空港に入ったらなんか変なのが(笑).連休に合わせたのか,交通安全キャンペーンで着ぐるみが出張ってました.今回は飛行機は窓際でなかったので空写真はなし.機中の音楽番組の中に「強ing! Going! My Soul!!」を発見.自分のiPodにちゃんと入っているのに聞きたくなる(苦笑).

今回は道東から札幌へと回るコース.無事に到着した道東は,東京の曇天なんか嘘みたいないい天気! 先週は天気悪かったらしいので,いい時期に帰ってきたのかなと思いました.この時は….

 

毎度サンゴ草の赤い時期に帰ってきてますね.ただし一番赤い時期にはもう少し日数が必要みたいだ.ちなみにこの赤いのはこんな赤い草からできているのです.

空は真っ青! 風も涼しいし湿気もないし,この季節の北海道はやっぱり最高です.…でもこの時はまだ台風が行く手に接近していようとは思っていなかったのであります.そういや2004年の夏旅行では風台風に激突されたわけですが,今回はその再来に…なったら嫌だなぁ(苦笑).

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機動警察パトレイバー#22

「趣味は戦うものではないのにの巻」

春,第2小隊が講師役を務めるレイバー講習会に,なぜかヤクザの組長がやってきた.妙に野明や香貫花のことを気に入ったこの組長はレイバーのコレクター.自宅の倉庫には国内だけでなく海外の民生機まで勢揃いだ.集めて飾って楽しむだけだった組長に,親切心からつい設定や操縦について教えてしまった野明.熱心な組長はすぐによたよたながらもレイバーを動かせるようになってしまい,警察とヤクザの癒着のようなものはどんどん深刻になっていく.さらに組長のレイバー熱を上げたのが同業の競争者の存在.後追いで嫌みな大那組組長にだけは負けたくないという気持ちが,とんでもない行動に繋がっていくのだった.

重たい前後編を越えて再び愉快な日常に戻りながらも,今までとは少し違った寂しさが漂いはじめる「パトレイバー」.シリーズ冒頭で加わった香貫花がアメリカに戻る日が次第に近づいているのです.暴走する太田を抑制する…よりは一緒に暴走することが増えている彼女.アメリカに戻ってから一体どんな活躍をするのかもかなり気になりますが,その前には折角なじんだ仲間との別れが待っているので,段々寂しい気持ちになるのは冒頭の一瞬のことであり!帰る前に日本文化を堪能しまくるラストの香貫花は悪乗りしすぎです(笑)! 一体どこの誰があんな着流し&木刀を準備したのやら.横手氏の脚本によっていきいきと描かれた女性陣を,ベテラン青木康直氏の演出が飾ります.絵コンテは菊池一仁氏で…自分は割と好きでしたよ「サムライガン」.

前半.春の交通安全週間に合わせたレイバー講習会に駆り出されている第2小隊.どうやらまたもイメージアップ作戦のようですが,根本的にこの問題を解決するには太田をどうにかするべきなんだよなぁ(苦笑).講師役は進士が務めてるんですが,そこに入ってきた恰幅のいい,いかにもその筋っぽいおっさんが今回の主役.声が永井一郎氏である時点で只者ではない彼.「ジャパニーズマフィア?」と香貫花は遠慮なく口走ってますが,彼自身はなんだか妙に協力的.
理論の後は実践で,青空の下での講習では香貫花が説明役,野明が実機を動かしてデモを行います.…さすがに太田にデモンストレーションをやらせるわけにはいかないものな(苦笑).建築資材の運び方などを丁寧にこなして終わらせた香貫花に「ねえちゃんねえちゃん」と寄ってくるさっきのおっさん.リモコンなのかと聞かれても,もちろん現役の隊員が中で操縦しているわけで.野明を見たおっちゃんは「女だてらにえらいことしおる!」と上機嫌に退場です.
野明とおっちゃんとの次の邂逅は事故現場.ちょうど講習に絵に描いたようなヤクザ屋さんが来たよ!と遊馬に報告している最中に本人が顔を見せちゃうもんだからびっくり! …後半のあの描写を考えると,この段階で既に蛇の道は蛇だったのか? ちなみに最初は割とヤクザ屋さんのことに遊馬は寛容.「お前人をそういう目でみちゃいけないよ!」とか説教してるんだけど…当の本人を目の前にするとなぁ(苦笑).
やってきたおっちゃんは現場の仕事にも興味津々.ついでに第2小隊にも興味津々で,ヤクザの癖に警察官に名刺をくれました.彼の正体は花藤組組長・藤岡奈保矢.もめごとがあったら言うてきなさいといろんな意味で実に大らか過ぎ.ボスがあれだと,きっと側近たちの苦労も並ではないんだろうな….
第2小隊ではあのおっちゃんの真意について議論が弾みます.レイバーに興味があるのは抗争の道具? けれどレイバーはあくまで乗り物で,銃刀法のように所有に規制があるわけではない…民生用レイバーの所有には当然規制はない.ただし銃火器を装備した一部のレイバーや軍用レイバーについては当然規制されているはず.それに,レイバーに乗って公道に出るには特殊車両用の免許が必要なんだよね.
どうも異様に第2小隊を,中でも特に香貫花と野明のことを気に入ったおっちゃんは,わざわざ仕事帰りの二人を外車で迎えに来た上に,有無を言わさず組へと連れていってしまう.警察官的には相当ヤバい状況なんだけど,野明は車とか屋敷の迫力で動けなくなってるし,香貫花はこういうのがヤバいということを今ひとつ理解していないみたいだし(苦笑).
連れて行かれた倉の中には,今まで出てきたレイバーが勢ぞろい! もちろん民生機ばかりだけれど海外の高級レイバーまで並んでます.組長の趣味はレイバーのコレクション.98式はさすがに無理でも海外からも購入する気満々.…以前来た王子様ほどではないけれど,ここまでのコレクションは資金的に余程潤沢でないと難しそうだ.けれど組長は動かす方はからっきしで,…ここで2人が余計な親切心を出さなければなぁ(笑).
野明と香貫花が初期設定のやり方を教えてしまったため,後日,組長から二課に豪華すぎる薄謝が届きました! …一応警察なのに….初期設定もできないような連中が2課の情報を手に入れてもどうにもならない,と香貫花はさっぱりしたもんですが,そもそも貰っちゃう時点で相当まずい.すぐさま突っ返しても大問題になったっておかしくないってのに,そんな薄謝を率先して隊長が食ってしまうから第2小隊は根本的に何かがおかしい.
かくしてすっかり結びついてしまった第2小隊と花藤組.親分の現状について電話連絡されるのも相当なんだけど,その成果をわざわざ特車二課に押しかけて見せつけるのは新手のデモですか(笑)? 田んぼ用レイバーをひとしきり操って…踊ってみせる組長に,「注意が両足同時に行ってないでしょ!」とずばずば注意する野明はどうかしてる.あまりに堂々とした注意ぶりは,相手が組長ってことを完全に忘れちまってるんだこの娘(苦笑).さらにそんないい加減な隊員をびしっと締め付けねばならない隊長まで,スジはいいとおべっか使ったりまた来ることを許したり…もう滅茶苦茶過ぎ!
しかし,第2小隊と花藤組が個人的に癒着しているくらいならそれほど話は大きくなりません.問題はその癒着が表に出ること.警察とヤクザの蜜月?が壊れるきっかけになったのはヤクザ間での諍い.業界内での会合で顔をあわせた大那組組長が実に鼻持ちならない嫌な奴で,しかも他人の趣味に横から顔突っ込んでくるような嫌な奴であったことから,ヤクザとレイバーと第2小隊の狂想曲がはじまります.

後半.生意気な大那組の組長に自分のコレクションを見せびらかした花藤組の組長.レイバーが勢ぞろいした倉庫の奥に新たに加わったドイツ製のグラウベアはさすがの貫禄.一般人のコレクションのレベルを完全に逸脱しています.…ところがこれに対抗する凄い逸品を準備していたのが大那組.花藤さんのように数だけではないと嫌味を言って見せつけたのは,金色に塗装されたグラウベア! 本体の5倍の金をかけてついでに角までつけて(笑)世界でただ1機の成金マシンにカスタマイズしやがったわけです,
後発のインテリヤクザに負けてしまったとすっかり落ち込んでしまう組長.コレクションに関して数と質のどちらが重視されるべきかは諸説分かれるところですが,それ以前にコレクションを行う対象に対する深い愛情と洞察がなければ収集の意味なんかないってことだけは間違いがなく,その点では花藤の方が間違いなく勝ってるんだけど,それが別の方向の競争に変わってしまったのがまずかった….
コレクションでは大那に負けても運転に関してはまだ自分の方が上と気づいた組長は,特車2課で使ってもらえまへんやろか!ととんでもないことを警察にお願い! 賄賂とか癒着とかそういうレベルではないことを提案されても,さすがにこれはいい加減な第2小隊でも無理なこと.気持ちはうれしいんだけれど花藤組の1500人を警察が使うというのはあらゆる意味で完全にヤバくて…電話は田端への出動で中断するんですが,組の動きは警察よりも迅速だった!
中断して向かった先の事件現場には,グラウベアに乗ったおっちゃんが先回りしてお手伝い! 無線を盗み聞きして第2小隊の出動先を突き止めた組長たちは,先に喧嘩していたレイバー2台をスクラップにしておりました.…運転手たちも当然病院送りになってるし,これは民間暴力なので傷害事件として扱うべきところ.ところが何をどう間違ったのか,嫌々ながらも感謝状なんか出してしまったのがさらにまずかった….
これはまさに火に油.「調子のいいことを言ったこっちも,どうもなあ」というわけでレイバー隊としてはやんわりとしか組長に注意することができず,そんなやんわり注意を感謝状に浮かれた組長が聞いているわけもない.早速その感謝状を大那組組長の前で見せびらかして,口だけ動かしてるのは下の下やなぁと挑発! …そりゃここまでやられてしまっては,面子を重んじるヤクザとしては正面から対抗するしかないわけで.
とうとう花藤組と大那組の両方が特車二課の仕事を狙うようになってしまってさあ大変.蛇の道は蛇というのは本当で,埋立地から第2小隊がせっせと出動してくる頃にはヤクザの組長が操縦する2機が犯人を追い詰めちゃってます.犯人機が渋谷方面に向かうはずが途中で3機で乱闘中という報を受けて,「それ以上言わないでぇ!」と嫌な予感に悶える野明がおかしい(笑).
桜散る四谷ではグラウベア2機が獲物を取り合い.互いに気に食わない同士が角突き合わせる横をそっと逃げようとする獲物が「逃げるんじゃねえ!」の一喝で逃げられなくなってるのが大変に気の毒(笑).そのスジのおっかない奴2機に挟まれて,犯罪なんかやるんじゃなかったと心底後悔したに違いない.
しかしこれでまたヤクザ屋さんに仕事を取られるってのは警察の面子に関わります.遅れてやってきた野明は2機に向かって全力で説教! 「一時の激情と目先の功名心に溺れて仁義を欠き,任侠の道を忘れ,悪戯にカタギの生活を脅かす! それでも極道と言えるのか! 人を統べる立場にある人間がすることか!」…本人は否定すると思いますが明らかにノリノリです(苦笑).ヤクザをへこませ仲間をビビらせるらしくない傲岸不遜な発言の末に「それでもまだやるというなら,この勝負,あたしが預かる!」と啖呵まで切りましたよ.
…そして,これでもまだ事態が沈静化しません.真正面から野明にこっぴどく叱られて,すっかりヘコんだ花藤組の親分は仁義を通すために指を詰めようとし!それを止めるためにあわててタクシーで駆けつけた野明は大那組が花藤組へと向かうのを発見! これは間違いなくヤクザの出入り.このままでは警察の行動が発端となり,2つの組がぶつかりあうことに!
転がるように悪化して辿りついた今回のクライマックスは,ヤッパやポントウ,そしてレイバーの出張る度派手な出入り! すっかり抗争が激化したところに野明が駆け込むわけですが,ただの女の子には目の前でいい大人が武器を手に戦っているのを止められないからなぁ….そこにやってきたのが香貫花なんですが,彼女はなぜか白い着物に紫の帯を着流して,右手の木刀なんか握っております…いやぁ,随分気合の入ったコスプレだなぁ(笑)! こんなバカ騒ぎは一刻も早く終わらせましょうと言いながら,格好が悪乗りしすぎてどうしよう(苦笑).
そして遊馬が持ってきた1号機に乗って止めに入った野明は,香貫花とは別の方向にキレました.仲裁に入ったところで大那組グラウベアのパンチがイングラムの顔に当たってしまったのが大変にまずかった…「どうして! なんで! 落ち着いて! 話し合いで! 解決,できないのー!」と掴んでぶつけるのからはじまってパンチにエルボー,キックなど技のデパート! その下で香貫花はとりあえず木刀で全員を殴って倒し,桜散る夜の抗争の結果は,第2小隊の完全勝利と決定したのでありました.

大勝利によって天下の警視庁の面子は保たれ,ヤクザ屋さんたちはレイバーの危険性を心底感じてレイバーをすべて特車二課に預けることに.…こんな風にこりごりになってレイバーを扱うことを止めてくれるのは,たまたま今回のヤクザ屋さんたちが極度にお人よしであったからでしょう.もしこれが現実ならばあの威力を彼らが進んで手放すようなことは考えられないので,フィクションっていいなぁと思いながら(笑)次回に続きます.

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桜蘭高校ホスト部#22

「真実はなんて悩ましいの巻」

笠野田組の跡取り息子,1年D組の笠野田律.彼は生来の目つきがあまりにも怖すぎて,学校どころか組ですら浮いていた.本当は他人と仲良くしたい彼は同じように目つきが悪くて無口で無愛想の癖に皆から好かれるモリ先輩に弟子入りを志願するのだが,とても手に負えないモリ先輩は仲間に助けを求める.
カサノバとかボサノバとか適当に呼ばれ,モリ先輩との相違点はラブリーアイテムの有無であると主張され,ヤンキーファッションを双子主導で改善された結果もっと大変なことにされてしまう笠野田君.すっかり殿や双子のいいおもちゃになってしまった彼に向かい,悪意の篭った視線を送る者たちがいた.

たまには普通の奴もいるけれど,基本的にはホスト部抜きでも相当現実離れした桜蘭学院を舞台としている「ホスト部」.この学校は基本的には金持ちであれば入学を許されるらしいですが,内部の割り振りで家柄が効いてくるという方式.庶民特待生のハルヒは別枠扱いなんですが,家柄がいい順にA,B,Cとランク分けされ,Dともなればそれなりの人たちが集っているという寸法.この組分けだとあからさまにD組が学級崩壊に陥りそうなんですが,ピンクで清潔な校舎と圧倒的多数を占める善良な人たちのおかげでなんとかなっているのかな.
今回と次回のゲストはそんなD組の笠野田君.現在同じ日テレの土曜9時に放映されているドラマの主役の彼になんだか似てますが,強面だけど仲良くしたいというキャラはたぶん「泣いた赤鬼」の方に似ています(笑).…皆と仲良くしたいと赤鬼が相談を持ちかけた先は,まさに魔窟! 絵コンテ・演出の安斎氏の原作の整理ぶりが光ります.

前半.かなり大きな笠野田組の朝.バリバリのヤクザさんたちが勢揃いで若のお勤めをお見送りしようとするけれど,学校を「お勤め」扱いしたのが若の気に障っちゃっておっかない.…原作は少女マンガゆえに怖い顔にも限界がありましたが,アニメの笠野田君は声もひっくるめて本当に怖いなあ(笑).そんな彼の部下でありながらあんまりビビってないのが舎弟のテツ君.こっちは可愛い系ですが極道は極道.
いつものような午後3時.今日のホスト部は新選組で池田屋です.環だけは坂本竜馬に扮してノリノリ.…微妙な土佐弁以前に,新選組を従えるハーフの竜馬がおかしい(笑).普通人であったハルヒは知らなかったようですが,幕末は視聴率的には微妙なもののジャンルとしては手堅いもの.桜蘭にも大好きな女子は多くて大盛況.このジャンルの魅力について,スペシャリストのれんげさんが頼まれなくても語ります.
国のために散った気高さや,武士道を貫くストイックさを表看板として,ギムナジウム的な男子集団の禁断の香りでもって婦女子の皆様方を魅了する由緒正しいこのジャンル.池田屋もいいが五稜郭もいいってあたりはまではわかるんだけど,なんでそれでご飯3杯いけるのかはわからないままでいたいです(笑).
この手のジャンルには滅法強いれんげさんがスーパーバイズしているので,客のツボを押しまくることにも抜かりなし.わざとキャスティングしないことで妄想心を強める仕掛けにお客は見事にひっかかっております.沖田はやはりハルヒさん? その繊細ではかなげな風情は乙女の心を揺さぶるわけですが,その薄い笑いの向こうにはスーパーの豚肉が…(苦笑).
ホスト部では一番ガタイのいいモリ先輩に似合うのは,島田? 山崎? それとも相馬? …本当に武芸に長ける彼ならどの役でもしっかりハマりそうなんですが,そんな彼が見事に,しかし突然に槍術を披露したもんだからびっくり! もちろん目立たないからでも台詞がないからでもなく(苦笑)不法侵入者に反応しただけ.ここで冒頭の笠野田君が再登場.彼はモリ先輩の名を叫び,すわ討ち入り!かと思ったらなぜか弟子入り.
土下座してモリ先輩に弟子入りを志願した笠野田君.その特異性は学内でも相当有名のようで,あまりの怖さに未だ友人なし.ヤクザの息子でなくてもあの怖さでは誰も声なんかかけないだろうし,むしろクラスメイトには人間ブリザード扱いで,人間扱いしてもらってないのが気の毒かも….
けれどもこの人間凶器は,自分は生まれつき目つきが凶悪なだけだと主張.カサノバとかボサノバとかちゃかされるのは許せないけれど(笑)あくまで生まれつき悪いのは目付きだけで,その他は片寄った教育によって歪んだだけと主張するのです.
幼いころから今世紀最大の極道になる器クラスの目付きの悪さを発揮してしまった笠野田君.父直伝の極道帝王学でもってその怖さはさらに強化され,現状の兵器ぶりが完成したわけなんだけど…父の教える濁点つきの「あ゛あ゛」はともかく,濁点付きの「ま゛」に対してそれはロボだそんな言葉どこで使うんだと見事なツッコミを見せてます.幼い頃からツッコミ資質も高かったんだなぁこの人.ちなみに使いどころは今回のラストです!
抜群の素質はアレな英才教育によって磨かれて,今や誰もでも恐れられる立派なヤクザの跡取り息子が完成.けれども当の本人は周囲と仲良くしたくて仕方がないからややこしい.慕ってくれる舎弟と缶蹴りとかしたいという些細な夢など抱えていて,意外と子どもっぽいというか環みたいだからバカっぽいというか(笑).笠野田君が見込んだのは他の誰でもなくモリ先輩,どうしてそれほど好かれるのか教えて欲しいと願うのです.
モリ先輩に弟子入り志願などしているのは,きっと自分とモリ先輩が似ているのに違うと思うから.目つきが悪くて無表情で無口で無愛想で地獄の番犬なのになぜ周囲に慕われているのか! 「どうかその秘訣を,俺に!」…目前で土下座している下級生から,過分なまでの侮辱のお言葉を戴いたモリ先輩は「少し,眩暈が」(苦笑).モリ先輩はそんなに目つき悪くないよなぁ.他は…まあ置いておくとしても(笑).
笠野田君マターはモリ先輩の管轄と環は部としての不干渉を宣言.他人が口を挟んでいいことじゃない…と大人っぽく一歩退いて見せたものの,置き去りにされたモリ先輩が「タスケテ。」という相当深刻な目でこっちを見るので(笑)「いいでしょう!」と環はきれいに掌返し.きっと笠野田君に構いたくて仕方がなかったおバカさんは,バトンタッチで仲間とともに若のイメチェンに挑みます.
モリ先輩とボサノバ君の決定的な相違点について,自称キングは語ります.あってないのはラブリーアイテムのミツクニ君! そのままでは目つきが悪く冷たい印象もアイテムのおかげで一気に改善.包容力のある寡黙な好青年というイメージに見えてしまうという巧妙な戦法! …実際にはピンでも冷たい印象はそれほど漂っていないと思うんですが,ハニー先輩と一緒にいることでその魅力がより際立つのは間違いない.
殿の主張するセット売り最強説にハルヒと双子もなんだか納得.…そして言われ放題のモリ先輩は,ラブリーアイテムに僕のこと利用してたのと泣かれてしまっててんやわんや.しかも長期契約話でまたハニー先輩が泣いちゃってるよ…(苦笑).サブタイトルに名前は入っているものの,今日のモリ先輩はいつもよりも不幸だ.
何はともあれ笠野田君にはラブリーアイテムが必要で,さらにヤンキーファッションも改善しなきゃいけなくて.ホスト部プレゼンツで笠野田君を誤った方向に改造した結果が,夕方の笠野田組を襲います….魔窟から帰ってきた若は大変悲惨な状況に.赤いドレッドに緑のスカーフ,そして怖い顔.ヤンキー通り越してもっとおっかない方向にレベルアップしてるのに,腕には環のくまちゃんが(苦笑)! ぬいぐるみの可愛らしさは本体の恐怖をより際立たせる方向にしか働かず,もちろんやってる本人としてもものすごく恥ずかしい…(笑).
あまりの恥ずかしさに周囲を威嚇したまま部屋に戻って,もう全然ダメだと怒る笠野田君.…きっと早いうちに自分の現状のヤバさには気づいていたものの,バカたちの勢いはどうにも止められなかったんだろうなぁ.で,そんな威圧感レベルアップの笠野田君を監視して敵視する2人.彼らはある理由があって恨んでいるのです.

後半! あれだけおもちゃにされたのに,翌日も笠野田君のモリ先輩への弟子入りは続行.極道流で無闇にドスが効いている元気なご挨拶だけで周囲を凍りつかせたりしております.ところがここに不穏な事件.大き目の観葉植物の鉢が二人の上から落ちてきた! これをモリ先輩の手刀が実にかっこよく退けて,モリ先輩の周囲だけには心配する沢山の人たちが群がってくる.…それは今の笠野田君にとって憧れの光景.自分のことをいたわってくれる人たちに周囲を取り囲まれる機会は…笠野田君には次回訪れます.ただし相当不本意な形で(笑).
観葉植物はモリ先輩を狙ったものだと考える笠野田君ですが,とりあえずモリ先輩に限って誰かの恨みを買うようなことはありえない.他の部員のような際立った特徴もなく常識的で人間が出来ていて部内では背景並の彼を(笑)わざわざ恨むような物好きはいないでしょう.…では誰が狙われた?という件はまず放置.まずは改造計画が先!
ボサノバ天使化計画は本日より始動! 昨日のことはなかったことにして今日始動(笑)! あの屈辱をノーカウントはないだろとボサノバ君は荒れ,環はあの双子の勇み足だ…と他人に責任をなすりつけます(苦笑).…この計画を割と傍観気味なのがハルヒと鏡夜.細かいですが鏡夜はずーっと何かメモしてますね.
かくして笠野田君をどういじるかについて楽しい会議に興じるホスト部連中.それを傍観するしかない笠野田君に,あの人たちのことを信じすぎない方がいいよ,と善意でチクるハルヒさん.真面目な若はまだあのバカたちを信頼しているわけですが,その信頼がきっと無駄に終わるってことを,ハルヒさんはこれまでのいろいろと壮絶な経験からやたらとよく知っているのです….
紅茶など入れて,笠野田君と2人で話すハルヒさん.高等部から入学という立場も似通い,缶蹴りの趣味はないけれど「たまにはいいかもね!」とごく普通に接してくれること自体が孤独な笠野田君にはたまらない(笑).相手が男子学生だってことすらも忘れそうなハルヒさんの天然の魅力は凄まじい.元々素材が良かったところに,日々のホスト部活動で磨かれた結果なんだろうけど,いくら可愛くても己の性別まで忘れちゃだめだボサノバ君(苦笑).
邪なことを考えたバチが当たったのか,ホスト部会議の結果,ボサノバ君の次のラブリーイメージ戦略はネコミミモードに決定.…おっかない顔に猫耳カチューシャ.「化け猫」とハニー先輩がずんばらりと斬り捨てております(笑).どうやら本気でネコミミがいいと思ったらしいアホの環はおかしいなと戸惑い,あれじゃ足りないツメが甘いと双子が楽しく燃料をくべるもんだから戦略大炎上.本人不在の会議の末,思い切ってネコミミメイドさんにされちゃったところに手下のテツ君が(苦笑)!
あれに萌えるのはいくら中身がツンデレでも無理という若の姿に動揺するテツと,そんな舎弟以上に動揺している若.決して密やかなご趣味なんかじゃねえとちゃんと着替えてから逃げ出していきます.客でない奴にはホスト部こと魔窟の濃さはあまりにも毒.いくら極道でも耐えられるようなもんじゃないさ(苦笑).…自分の怖さに本気で苦悩して,仲間と缶蹴りしたがって,外見はともかく中身は十分可愛いカサノバ君について「イメチェンなんで必要なのかな?」とハルヒ.ハニー先輩も同意見で「はやく気付くといいね」と化け猫を気遣ってあげたり.
逃げ出した笠野田君が向かったのは庭のバラの下に隠した籠.その中には怪我をした雀が入っておりました.池の傍で雀に餌をやってると,ハルヒさんが見つけて隣に座ります.…傷ついた雀をかくまって世話してるあたり,やっぱり笠野田君の中身は十分可愛らしい.見た目はともかく(苦笑).
見た目の怖い笠野田君をちっとも恐れない,見た目も可愛いハルヒさん.すぐ傍に座って自分をちっとも怖がらないこの可愛い生き物に笠野田君はもう夢中.その女みたいな容貌に全力で心惑わされておりましたら(笑)ペンキの缶が飛んできた! ハニー先輩が間一髪で助けてくれたものの中身の赤い色がハルヒさんの制服にべったり.怪我していた雀は騒ぎの中で空へ.「飛んだ」と見上げる笠野田君の笑顔は…見た目だって怖くない.
ペンキ缶なんか投げやがった犯人たちをモリ先輩が捕まえてきたなら,頭のぼっちゃんをさらったとか誘拐魔とかぼっちゃんを返せとか聞きなれない話を語ります.実はこの二人に狙われていたのはボサノバ君.ホスト部は騒動にならないように皆で見守ってくれていました.「どちらが悪人かは,見ればわかる」とモリ先輩.凄くいいとこ見せてるんですが,ここで着替えに行ったハルヒさんに結局全部持っていかれるんだよなぁ(苦笑).
そして本当の原因は若の舎弟のテツ君.可愛い顔に似合わず実にガラ悪く犯人たちを制裁している彼の正体は,千堂組組長の息子の千堂鉄也.…実は笠野田君と同じ立場であった彼は,組をひとりで飛び出した雨の中で,おっかない顔だけれどとても優しい人に助けられて惚れこんでしまったのでありました.
自分が濡れるのも構わずに傘をくれたあのときの笠野田君は,今と同じに人一倍照れ屋で不器用で人一倍暖かい.そんな若の魅力はテツだけでなく組の皆だって知っていて,「恥ずかしがるから言えないだけなんです!」…真実ってなんてうれしいんだろう.心底惚れこんだ人のところにいたいテツ君が差し出す傘に,「つ,使わせてもらう」と礼を言う笠野田君はやっぱり怖いけど,中身はとてもいい人,そしていい話….

さて,この分なら缶蹴りもできそうな笠野田君は自分の件で迷惑をかけたハルヒさんに早速謝りにいくわけですが,一件落着と考えるのはまだ早い.なんせあの子は着替えに行ったわけで! …笠野田君が開いた第三音楽室の準備室の中には,着替え中で白いブラのハルヒさんがいてさあどうしよう! とりあえず「ま゛!」ってこんなときに使います(笑).最終的にはこれまで数話の総決算となる,男の客は来なくていい!アホ全開の次回に続きます(笑).

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デジモンセイバーズ#20

「信じたくない己の出自の巻」

人間界へと戻ってきたマサルたちはイクトの実の両親である野口夫妻と逢うために日本アルプスに足を運ぶが,イクトの父はお引取りくださいとマサルに頼んできた.生き別れの息子との面会を拒絶されてマサルは怒るが,大切な息子を失ったことで一度は壊れかけた妻の精神を守るため,彼も必死なのだった.
ゴツモンには人間と言われ,行き場を失い森の中へと逃げ出したイクト.いくら本人が否定しても彼は人間の子.けれど目の前で消えてしまったユキダルモンに人間たちが行ったことを忘れることもできない.悩み多い雨の中,未だイクトとの再会を諦めていなかった彼の母は,イクトの思い出のおもちゃに合体したデジモンに襲われていた.

確実な手がかりさえきちんと見つかれば,惜しみなく真相についてバラしてくれる「セイバーズ」.今のところ10年前から現在までに起きた事件が中心で当時の重要関係者が皆生きていることから,無用なネタの引き伸ばしに繋がらないのがありがたい.…イクトの素性なんかあと1クール引っ張られてもおかしくなかったからなぁ(苦笑).
今回は野口くんの10年ぶりの帰省.いきなり戻ってくれば家族だって戸惑うこととか,自分の入る場所がないと苦悩したりとか,それでもなお子どもに会いたかったりとか,人間ならば当然なのに話の都合でないがしろにされがちな心の機微がきちんと描かれているところがうれしい.

イクトを連れて日本アルプスの野口家へと向かったマサルたち.途中でゴツモンがさらに孤独なイクトを追い詰めやがり,今や彼の心の迷子ぶりは最高潮.行き場所を失ったイクトにとって辛うじて残った希望がこの家のはずなんですが…迎える方にもいろいろと都合があるのです.
この家にいた頃の記憶は当然ながらどこにもないイクト.自分とイクトの年齢差をはなから無視するマサルって大ざっぱだなぁ(苦笑).登り棒から落ちて怪我したってのは,これまでに入手した10年前の情報の中で一番どうでもいいな(笑).
折角到着した野口さん家.玄関で呼んでも返事がないので勝手に上がり込んだら,裏には母らしき人と赤ん坊が一緒におりました.…彼女が一人きりだったらイクトの行動も違ってきたんでしょうが,母だという人は自分ではない誰かを大事にしていて,イクトは衝動的にこの場から逃げ出してしまいます.
森へと逃走するイクトと追いかけていくファルコモンに代わってマサルたちの前に姿を見せただけでなく,マサルとアグモンに体当たりまでされた(笑)バイクでやってきた小太りの男.DATSを知るこのおっちゃんこそ「野口ケンジ,イクトの父親です」 彼は現在の事情について既に薩摩から聞いてるんですが,口にしたのは意外な言葉.生き別れの息子がわざわざ訪ねてきたってのに,生きているのを確認したなら「それがわかればもう十分です.お引取りください」って,いくらなんでもそりゃないだろう!
もちろんこんなとんでもないことにも理由はあります.10年前のデジタルゲート研究の最中,2人は自分の子どもを研究室に置いておくという,実に研究者らしい取り返しのつかない失敗をしていました.ふいの雷鳴によってデジタルゲートが異常反応し,幼いイクトがその中に籠ごと飲み込まれてしまったのです!
大事な我が子を失った母は半狂乱.彼を取り戻すためならば,危険なデジタルワールド探検隊に参加することも厭わない.…これで6人の隊員のうちの5名までが顔見せを終了したので,一人残っている大門博士の助手がやはりキーなのか.けれど探検隊が苦難の末に得た成果は,イクトと一緒に持っていかれたおもちゃと籠のみで.
取り戻せなかった悲しさに彼女は心を痛め,一時は誰とも口が聞けない状態となったものの,10年という時間によって娘も生まれようやく立ち直ったところ.ゆえに父は彼女の心を守るため,イクトの心を犠牲にするつもりなのです.これ以上妻を傷つけたくないと頭を下げる野口博士.…気持ちはわからなくはないんだけれど,だからこそ.
「勝手なこと言うんじゃねえよ!」と怒るマサル.イクトの立場に立つ彼は,大人の勝手な言い訳を許容できません.子どもがわざわざ親のところまで戻ってきたってのに,あんたそれでも人の親かと.片方を守るために片方を切り捨てるだなんて言語道断.傷もお互い庇いあって一緒に生きていくのが家族ではないのかと,彼らしい素朴で理想の家族像で野口博士を責めます!
もちろん大人の野口博士は,マサルに言われるまでもなく正論なんて重々承知.それでもどうしても伝えたくないと頑張ります.バカで真っすぐで何も知らなそうなマサルには,そうでない者のことなどわからないだろうと.心を壊しかけるほどの絶望もそれを側で必死で支える苦悩も,この見るからにバカっぽい少年は知らないだろうと.…でもあのバカもそれなりに厳しい過去を潜ってきてるんだけどな.マサルは酷く怒るけれど,最後には「わかったよ!お邪魔しました!」と我慢して退場.…行動の激しい兄貴を持つと子分は大変だなぁ(苦笑).
降り出しそうな暗い空の下.逃げ出したイクトはヨシノの追跡から逃れ,ファルコモンと一緒に花畑におりました.ファルコモンはイクトとよく似たあの人間とイクトを逢わせたいようですが,しがらみ満載のイクトはそれを拒否.自分の母はユキダルモンで自分はデジモン.それが彼の全てであったはずなのに,その両方が崩れていくのは怖いんだから,たとえファルコモンでもそっくりなんて「言うな!」
あの人を受け入れることができないのは,人間の凶行を決して忘れられないから.幼いあの日,森は炎に包まれてユキダルモンは倒れ,自分よりもイクトたちのことを最期まで気遣って目の前で消えました.…ただしあのとき大切な母はイクトに言いました.これから辛く悲しい運命が待っているかもしれないけれど「決して人間を憎んじゃいけないよ」.
人間と戦うことはユキダルモンの本意ではない.なぜならお前は…と言い残したその言葉の先も,今のイクトならば容易に予想もつくはずだけれど,それは断じて認めたくない!「俺は絶対に人間を許さない!」とイクトは頑張り,あの女が母でないことを,ユキダルモンだけが自分の母であることを証明するために走り出します.…ユキダルモンは人間を憎むなと言ったのに,意地っ張りなパートナーを持ったデジモンも大変だなぁ….
妻の心を守るために一度はイクトを否定した野口博士.その意地の強さは息子に似ているのかも.ただしイクトのことを憎んでいるわけではない上にマサルに正論をぶつけられたりもしたので,後悔を感じているようです.…しかしまさか母があれほどまでにイクトを求めていたとは彼も思っていなかったでしょう.雷鳴によって急に動き出したデジタルゲートの発生装置.普通なら災害を思い出して逃げてもおかしくないのに,息子が帰ってくるのかもしれないと考えて装置に駆け寄るあたり,その愛情は実に濃い.
しかし! 当のイクトはまだ森の中で,開いたゲートの中から出てきたのは成長期のハグルモン.侵入したものを意のままに操るハグルモンは,10年前に回収したロボットのおもちゃの中に入り,それをコアにして巨大になっていきます.あっという間に家全体がハグルモンの体に.その中から必死で逃げようとする野口夫妻ですが,もう少しで出られるところで妻は足を取られて,娘だけを夫に渡して閉じ込められてしまいます….触手というかケーブルで縛られる母というなんか随分マニアックなものを内部にマウントし,家は巨大なロボットへと変貌!

ついに降りだした雨の中,運転手で傍観者なヨシノとララモンはバス停「大杉山道」で雨宿り.そこに野口博士と交渉決裂したマサルたちが追ってきます.イクトとファルコモンの行方は雷のために現場の機材では探せない.本部の機材を使えば話が違うけれど,代償として隊長に怒られるのが嫌で言えない(笑).噂をすれば影で隊長の方から緊急連絡が入るんですが,それは新たなデジモン反応を伝えるもの.出現場所は野口家!
証明という名の悪あがきのために戻ったイクトが現場に一番乗り.ハグルモンは命令に従うようなデジモンではないので,イクトを追跡してきたとは考えにくい.じゃなんで…という会話に「事故って線もあるかもしれないわね」と混ざってくるのがヨシノたち.…ただしこの件は完全に偶発的なものとも考えにくい.もし終盤の展開を導くためのことだったとすれば….
逃げてきた野口のおっちゃん曰く,「あの中にまだミスズが!」イクトの母が閉じ込められているとなればDATSの出番だし,無関係と強がっているイクトだって無視を決め込むことなどできないため,巨大なロボットに総出で挑むことになります.
イクトのおもちゃをベースとしたハグルモンの巨大家ロボット.サイズは馬鹿でかいものの動作は緩慢.しかも「ママ・ドコナノ」「ヒトリニシナイデ・オイテイカナイデ」と語る.…ここしばらくデジタルワールドにいたため視聴者も忘れかけの設定である(笑)「デジモンは人間の欲望を吸収して暴れる」という推測が再び語られることになります.
ハグルモンが暴れているのは人の思いがあってのこと.だからマサルはイクトに見覚えがないかと尋ねます.幼い頃にイクトが遊んでいたおもちゃではないかと.…もちろんイクトには10年前の記憶なんてほとんどない.それでもわずかに残っていたのが,雪の降る寒い中にひとりぼっちで母を求めていた過去.
イクトの心の奥をそのまま引きずり出したような巨大な怪物.それを前にしても「嘘だ!」とイクトはどうしても頑張るんだけど…さすがに限界.「自分の気持ちをごまかそうとするんじゃねえ!」とマサルは叱ります.顔を見たことがなくたって子どもは親への気持ちは消せない.いつだって大切に胸に下げていて,決して忘れやしないわけです.「子どもなら,人間なら!それが当たり前なんだよ!」…どんなに辛くても誰にも逃げようのない,それは本能のようなもの.
今ハグルモンを暴走させているのは,おもちゃに残っていた幼いイクトの残留思念.赤ん坊の頃の強い気持ちが巨大な姿で無軌道に暴れ,今母を苦しめているわけです.…それが今のものでないとしても,暴走させた責任を取るために,イクトは行かねばなりません!
かくしてはじまるデジモンバトル.今回はサイズこそ大きいですが,積極的に襲いかかってくるわけではない上に,マサルの拳で壊れるほどにヤワなのです(笑).アグモンをライズグレイモンへと進化させてぼこぼこ攻撃させてたら,胸の真ん中が崩れて母発見.…相手はかなり柔らかいんだから,母が見える前からもうちょっと手加減して攻撃するべきだと思うんだけどなぁ(苦笑).
敵味方双方の行動と攻撃によって相当揺さぶられているはずの彼女を救うのはもちろんイクト.マサルに指名された彼は場の勢いに流されてファルコモンとともに走りだします! …しがらみなんか吹っ飛ばす展開の勢いに流されて,ようやく「母さん!」と叫ぶことができたイクト.本当は陰から見たあのときからそう言ってみたかったに違いない.
怪物の胸の中に飛び込んだイクトは,母に絡んだケーブルを外し引っ張り出してさくさく脱出.相手の動きが緩慢なためにあっさり救出に成功してますが,もうちょっと頑張ってアクションの見所にしてもよかったんじゃあるまいか(苦笑).救出によって障害もなくなったため,ライズグレイモンの問答無用のトライデントリボルバーによってハグルモンをデジタマに戻し,今日の戦闘はここで終了.
事態の沈静化によって場の勢いは急激に薄れ,助けたばかりの自分の母や,自分と血が繋がっている家族のところに歩み寄ることができなくなったイクト.けれどそんな彼のところに,誰よりも心を痛めていた母自身が歩みよってくれます.「お願い!顔をよく見せて!」と駆け寄る彼女は,確かにイクトによく似ています.泣いて抱き寄せてくれるその腕は優しくて,暖かくて…もちろんユキダルモンのことを忘れたわけではないけれど,同じように自分を愛してくれそうな….
10年以上に渡る別離の末についに真の家族と再会し,ようやく失った居場所が見つかった…のかと思ったら! ここに予期せぬ人物がいきなり登場.野口博士を国家機密法違反で逮捕すると,SPたちを連れてなぜか羽柴長官がやってきた! 罪状はデジモンの不法所持とデジタルワールドの開門実験.デジモンの密輸と研究をやらかしたと濡れ衣を着せられてしまいます.確かに研究室からハグルモンは出現したけれど断じて意図してのことではないし,それ以上になぜ都合よく長官たちがここに居合わせるのかも不思議だし.…もしかして,偶然ハグルモンが出てきたわけではなく,長官たちは開くとわかっていてここに来たのか?
夫を庇う妻のことを主犯扱いして逮捕しようとする長官.誤解だと必死でマサルたちも食い下がり….救出の達成感も勝利の開放感も再会の感動も台無しにされたぐだぐだの雰囲気の中,いきなりとんでもないことを言い出す奴が! 「デジタルゲート開いたのもこいつらの家壊したのも,みんなこのオレ,デジタルワールドの戦士,イクトさまだ!」
デジタルワールドには人間である自分の居場所はない.人間界では自分の存在が家族に迷惑をかけるためにやはり居場所がない.行く先を失ってしまったイクトは自暴自棄に限りなく近い行動に出てしまいました.自分はそいつらの子どもじゃない,愚かな人間を滅ぼすためにやってきた正義のデジモンだと,今や自分でも信じられないような大嘘をついてファルコモンとともに逃走.この事態にさすがに母は耐え切れず倒れ,折角の再会をぶち壊した長官にマサルは怒る!

親子の再会が悲しいくらいに壊れてしまったその頃,デジタルワールドでは大きく事態が動いていました.メルクリモンがイクトたちに寄せる信頼はかなり深いようで,ゴツモンから裏切ったと嘘の報告を受けても信じていません.人間界に攻め込もうと唆す言葉にも動じることなく,戦になれば仲間も傷つくと全面対決を拒否.…ただし「今はまだその時ではない」だけで,そのうち時が来るのかもしれないけれど.
そんな動かないボスの前に「怖気づいたかメルクリモン」と登場するのがこれも究極体のサーベルレオモン.メルクリモンと同格であるらしい彼はかなりの武闘派で,人間界侵攻にも積極的.彼の登場によって,これまでメルクリモンの自制によってなんとか維持されてきた2つの世界の均衡がついに崩れます! デジモンワールド側の本気の凄さを痛感する,次回に続きます!

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機動警察パトレイバー#21

「慢心は亡霊を殺すの巻」

クリスマスの夜,東京テレポートに出没した謎のレイバーが再び出現したとの知らせを受けて,第2小隊は真夜中の大島へと向かう.演習中の自衛隊と地元警察によって厳戒態勢の大島には例の髑髏のようなレイバーが上陸.上陸した第2小隊は居合わせた警備会社から警備を引継ぐことになるのだが,後藤の指示は可能な限り目標とやりあうなという実に消極的なものだった.一方,ただ一人八王子の工場に向かった遊馬は,切り札になるかもしれない3号機を受領して皆を追いかける.

2話連続のシリアスによってこの先のための伏線をさらに張っていく「パトレイバー」.なんでもできる本作の中でも,黒崎の後ろにいる組織と第2小隊の戦いというのは非常に重要な縦糸の1つ.当時の視聴者の印象に一番残ったのも,彼らとの激戦に関するエピソードでしょう.
クリスマスの戦いでは2機がかりでなんとか退けた亡霊は再び蘇り,やがて大島の朝日に晒されることに.船による出動や夜明けの戦いは劇場版1を思い起こさせます.脚本は伊藤和典,絵コンテは吉永尚之.強めの布陣で珍しく,ヒーローものを描きます.

前半.野明の気のきかないおせっかいによってはじまった喧嘩は未だ終わらず,深刻な亀裂を生じたままで,片方は大島,片方は八王子へと分かれることに.2人の先に待ち受けるのはクリスマス以来2度目の邂逅となる謎のレイバー.通信をジャミングしたりレーザー撃ってきたりする反則マシンです.
仲直りできずに夜の海を行くことになった野明.同室の奴がひどい歯軋りをするわけでもないのに(笑)眠れません.枕元の明かりをつけたり消したりする様は,いつものからっとした彼女には考えられない.
化け物の登場によって大島は厳戒態勢.仲は悪いので自衛隊と警察は境界で睨み合っていたりはしますが,双方とも大島の平和を守るという目的は一応一致してるはず.この両組織の一番良いレイバー,最高の将棋の相手を引っ張り出したい黒幕である黒崎は,演習地区外から自社機で中へと誘導する約束をしてみたり,習志野の空挺レイバーを引っ張り出すため,こっそり部下に命令してみたり.深夜だってのに実に勤勉です.
習志野の部隊は敵の位置が確定しなければ来れないということで,夜釣りの船の前にわざと姿を見せる髑髏のレイバーことファントム.そのまま上陸することでまんまとヘルダイバーを引っ張り出します.ここまでは思った通りにことが運んで,悪役は実にうれしそう.
さらに自衛隊レイバー以上に欲しいかもしれない第2小隊のイングラムも到着.星のきれいな真夜中に上陸する帝都の破壊神に,引き継ぎという名目で近づいてみるあたり,黒崎は明らかに調子に乗ってます(苦笑).絶好調の黒崎と,その昼行灯ぶりには定評のある後藤の一騎打ち!
SRX-70を導入した警備会社の相談役みたいな男に対し,後藤は警戒の様子を見せないようにちゃらんぽらん.そんな様子が自分の上司にどことなく似ていると笑う黒崎に対する,「私みたいな上司をお持ちでいらっしゃる,そりゃ災難でしたねえ!」というコメントはきっと本心だろうけど.
退場しようとする黒崎を呼び止めて,例の化け物について「個人的にどこのメーカーのものなのか,非常に興味を持っとるんですが…」とふってみる後藤.黒崎は見ていないとの返答なのでそれ以上は追求しないわけですが,これは純粋な質問というよりは警告に近い.自分はちゃんとレイバーメーカーに目をつけているんだからバカなことすんじゃないぞと言っているはずです.
黒崎が去った後で後藤が隊員たちに出した指示は「可能な限り目標とはやりあうな」.ひたすら逃げて自衛隊の皆さんに始末をおまかせしろ…と丸投げを命令します.やりあう気満々の太田はもちろん承服できないけれど,後藤には敵の目的が見えているので「みんなで幸せになろうよ!」とぼやく.出たな後藤の名台詞(笑)! ちなみに1号機の指揮は後藤隊長が務めることとなり,野明は不服を言えなくなりましたとさ.
さてその頃.八王子では徹夜の上で急ピッチで進められていた3号機のバージョンアップがようやく終了.遊馬と3号機を運んでくれるコンテナ船は彼の父のコネあればゆえのものではありますが,そんなことに難癖つけてる余裕なんかない…けど,彼は厚顔無恥に使えるものは使えるほどの大人ではないわけです.
バージョンアップの末に再起動した3号機にはろくなデータが入っておらず,このままでは役に立たないのかと思ったら,シゲさんがわざわざ1号機のデータを持ってきてくれました.その質は野明よりも遊馬の方がよく知っているでしょう.愛情込めて素直に教育されたデータの完成度は折り紙つき.たとえ喧嘩の相手でもそれを否定することはできません.ちなみに大島は今夜が勝負.「間に合うかなぁ?」と尋ねる遊馬に「まあなんとかなるっしょ!」とシゲはいつだって気楽.
はじまりの迫る大島には,3号機よりも先に空挺レイバーが到着.空中で輸送機から降りてパラシュートで降下できてしまうあたり,さすがは定評ある篠原の製品ですね.…しかし降下の最中にモニタにノイズが走り,地上からはビームが! パラシュートを焼かれた一機が落下.あるはずの地上部隊からの支援はなく…ついにスタート.

後半.謎の亡霊レイバー対自衛隊&警視庁,あるいはシャフト対篠原重工のバトルがついにスタート! 隊長の指示なんかそっちのけの2号機,香貫花と太田のコンビはもはや止めようもなく,逆に1号機側は指揮の後藤のために「こっちに来ないように祈ってようか」とまったく出る気なし.
乗員と指揮の資質によって暴走する2号機は,レイバーキャリアと指揮車とレイバーの3点セットで警察と自衛隊がにらみ合う境界に突入(笑).「道路のどこかに線でも引いてあるの? 私には見えないわよ」「俺にも見えんな!」ともうノリノリで,演習地区に押して通っちゃう.どうせこの先演習地区に誘導で入らなきゃならないなら今入っても一緒,目標を民間地に出さなければ結果は同じと超理論を炸裂させる香貫花が気持ちいいほど過激です.
重大な検問を細かいことと押し切って,鬼神の1機と2台は自衛隊の支配領域へ.その直後には既に奴の仕業であるジャミングが発生.「来る!」と香貫花が察知した直後に,強烈なビームが!
反則みたいな飛び道具を装備する遠距離戦には理がないと踏んだ香貫花は接近戦を指示.太田がジャミングされたモニターを諦めて肉眼視に切り替えた隙にもビームが来る! 前回よりは確実にタメの小さくなっている亡霊.さらに防御力も上がっているようで,機械が開いた弱そうな部分にがんがん撃ちこんでちっとも効いてくれない.
とはいえ太田もまったく学習していないわけでもないので,短くなったタメの時間を突いて接近し後ろから羽交い絞めに.この成果は香貫花もうれしそうですね.…ただし学習の程度は明らかに相手が上.操縦者なしで1号機と同じ動きをさせるあたりがとんでもない.当然のようにやられた2号機は頭をやられて行動不能.このままでとどめを刺されてしまう!…しかしこの機にこだわることなく退く亡霊.先に降りていた2機っきりの空挺レイバー部隊が間近にいたのです.
第3者の存在によって運よく命を繋ぐことができた2号機チーム.追跡を実行する自衛隊機を見送ってから現状をよく調べてみるわけですが…中の太田が気絶しているのはどうでもいいとして(笑)2号機の頭を吹っ飛ばした敵の攻撃は….
その頃,主役の野明はコックピットの中.2号機がやられた報告を受けても指揮の後藤は落ち着き払ったもの.やっちゃったものはしょうがないと実に寛容…なのかとっくの昔に諦めているのか(苦笑).当然ながらそこまで人間のできていない野明はいつまでここに居ればいいのか不安になるわけですが,後藤は「待とうよ」と動く気なし.
本当に魅力的ならば自分が動かなくても周囲が放っておかないもの.大変に魅力的な1号機の動きが欲しくなり,黒幕である黒崎はリスク承知でファントムを1号機にぶつける算段.民間地で夜も明けるってのに計画を進めてしまうほどに1号機のデータは貴重で…その上ものすごく調子に乗ってたんだなぁ,黒崎(苦笑).
かくして魅力的な1号機の元へと急ぐファントムと,それを追いかけるヘルダイバー2機.…クリスマスのことを考えると,演習地区外とはいえ隣接地域なんだから気にしなくていいと思う(笑).そして追跡者を連れた亡霊は,後藤が前日から読んでいた通りに1号機の側に出現!
早速ビームで挑発してくる亡霊.早くなってるなぁと後藤は冷静に観察.当然ながらイングラムや指揮車が蓄積した動画情報は見てきているはず.大島に来る前から犯人の目的が名人相手の将棋だと看破していた彼の指示は「一歩も動くな!」
ヘルダイバー2機が追いつき頭部のレンズを集中銃撃.後藤も知らないことですが野明は自衛隊機に借りがあるので,お任せにしろといくら言われても目の前で必死で戦う2機を前にしては我慢などできず,「加勢します!」とあっさり命令違反.若いがゆえに,こらえ性なし.
背景では迫る夜明け.亡霊にとってのタイムリミット.陸自は2対1で亡霊を攻め,数に任せて確実に仕留める…はずが!伏兵がいきなり頭部を狙撃! さっき太田が敗北したのも亡霊の他に未知の伏兵あってのこと.折角の優勢が即座に引っ繰り返って不破機がまさにレーザーを撃たれようとしたその時,1号機が危機を救います!
電磁警棒を食らわせた上に,重要な頭部レンズを破壊する1号機.リモートシステムで動いているファントムにとって,ワゴン車との通信を行う部分が破損したのは痛い! この事態にはさっきまで思いっきり調子に乗っていた黒崎も顔色を変えてます! 自衛隊機はさっきの攻撃で動けなくなってますが,この先追って行く野明に「もう1機いる」と情報を流してくれるのが…結果的にはあんまり役には立たなかったんだよな(苦笑).
長かった夜は終わって大島の夜明け.白む空の中でクライマックスがはじまるのが劇場版1っぽい.1号機は追い亡霊は逃げ,朝焼けの中で力比べに.いくら相手が学習してきているとしても野明の腕の方が上.フラッシュのような小手先の目くらましなんか効きはしないんですが…ただし純粋なパワーの差はあまりに大きく,抱えられるとほとんど身動きできない.…動けない1号機は格好の標的.
未ださっきの現場に残っていた香貫花たちが発見したのは,サターンのオートカノンと同経口の42ミリの薬莢.うさん臭かった警備会社はついに真っ黒となり,現場でも動けない1号機を前に警備会社のレイバーが1号機を狙ってくる!銃声,伏兵に撃たれた…と思ったら,銃口は別の方向へ.第2小隊側の伏兵であった3号機がサターンを殴る!
夜通しここまで追ってきた篠原の切り札はサターンとも当たり負けることなし.発売時期からするとサターンの基本スペックはイングラムといい勝負であったはずですが,篠原重工のアップデートによってハードウェアレベルで機能強化されたことと,野明が時間をかけて学習させてきたソフトウェアが優秀であったからこそ,パイロットではない者が乗ってもここまでの成果を出せたわけで.「待たせたな野明!」と遊馬は大変かっこいいですが,その成果の大半は嫌いな親父と喧嘩している野明の成果なのを忘れてはいけません.
面倒な伏兵を潰してやっと数で圧倒した篠原側.3号機が投げ渡した電磁警棒を,1号機は頭部に突き刺します. レイバー戦はこれにて勝利.敵メカとしてはやはり最後には大爆発することが必要なので,大きく手を開いて爆発するファントムから,1号機を体で庇う3号機.無人機な上に決して証拠を残せないことから,実に景気よく木っ端微塵.…そして,肝心なところで危なっかしい野明と遊馬は「ありがとう」「…ばか」と仲直り.ここまで徹底してやればくっつきそうな気もするんだけど(笑).

さて! 今回の篠原重工対シャフトの戦いは篠原の勝利.舞台に名人を引っ張り上げたまでは黒崎の思い通りに運んでいたけれど,結果的には送信機を途中で破壊されたことと,実験機を丸ごと失った両方がかなり痛かった.時間と金を注ぎ込んだ実験機を失ったのは当然厳しかったけど,敗北した際の実データを入手できなかったのも痛かったはず.それもこれも黒崎があのとき調子に乗らなければ防げたこと.逃げるヘリを見上げる第2小隊と,ヘリから見下ろす敗北者.後藤は「あのヘリを落とせるか?」と野明に聞きます.…冗談でなくここであの機を落としておけば,この先のグリフォン編はなかったに違いない.
完全に亡霊は潰せたものの,黒崎を捕えられなかった以上この先また第2小隊にちょっかいをかけてくる可能性は高い.実際にほとんどのことにカタはついていなくて,更なる災厄が次クールの目玉となっていきます.その中で中心に立つことになったのは,今回でカタがついてすっかり仲直りしたあの二人.未熟ゆえに危なっかしい二人は,まさに体を張って驚異に対抗することになるわけですが,それはもうしばらく先の話.…予告の香貫花が偉いノっててびっくりした(笑)次回に続きます.

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桜蘭高校ホスト部#21

「静止した夜の中での巻」

高等部1年A組の今年のハロウィン企画は,相変わらず暴走しているれんげの提案で肝試し大会に決定.面白いのが好きな常陸院ブラザーズをはじめ,クラスのほぼ全員が大乗り気で,顔を青くしてるのは委員長の相賀だけだ.怖がりの相賀が冷静なハルヒに必死に助けを求めているのを見つけた双子は,面白がって2人と同じチームに加わってしまう.

この分なら一切息切れなしでラストまで走っていくことが確実な「ホスト部」.あらゆる面,特に演出・絵コンテで贅を尽くしまくる本作もそろそろクライマックスの準備をはじめています.スポットライトの中にいるのは主役のハルヒと環と常陸院の双子.ただし馨は光を置いて,ライトの中から外れようとしていますが….今回は面白おかしいだけの話にできるはずですが,割とシリアス担当で常識的な馨の目から見るとどこか寂しい雰囲気が漂ってみたり.ただ…もし原作と同じなら,正直買いかぶり過ぎなんだよなぁ(苦笑).

前半.今日の表の主役は委員長の相賀君.いかにも育ちが良くて真面目そうでごく普通の少年ってのは本作ではかなり珍しい.レギュラーが全員いろいろ突き抜けちゃってるから….金持ち学校は悠長で,模試の採点とかぶる10月末まで授業が休み.仮装パーティができたり親睦目的で1日使えたりと,別にホスト部でなくても相当夢のような学校ぶりです.
通常ならお茶会や映画上映でお茶を濁すような1日.けれどこのクラスはホスト部員を4人も擁する濃いクラス.普通の企画で済むわけがない(笑).早速暴走するれんげさんは凄まじい動きっぷりでコビまくりつつ提案.…どうでもいいシーンに凄い技術力が投入されているなぁ(苦笑)! ちなみに今日のれんげさんのコスプレは,発売前ゲームの女子制服.濃い人の側には自然と情報が集まるものですが,未発表情報なんてどこから仕入れたのやら.…スポンサー?
コスプレ茶会程度はホスト部では普通.曲がりなりにも日常に近いクラス行事と非日常の濃縮エキスみたいなホスト部の活動を同列に扱い,さらなる刺激を求めようとするれんげさんは滅茶苦茶.「何がハロウィンでしょう!」とか言われてもなぁ(苦笑).
れんげさんが提案するのは「ハロウィンスペシャル!肝試し大会」.夜の学校で生徒同士で脅かしあいの脅かされあいは立派に非日常なので双子ですらも大乗り気.…前回の孤独っぷりと比べてみると,2人が部活によって改善されたことがよくわかる.副委員長の倉賀野嬢はうーんと怖い奴を希望.途中で逃げたら臆病大臣として校内新聞の1面を飾る!と罰ゲームまで決定し,転がるように企画が実体化していくわけですが….
この状況に異様に脅えているのが委員長.なんとか3,4人ずつのチーム制は提案したものの,企画の実体化に伴い顔色は悪化,これだけやる方向で盛り上がってしまうと止められそうにもないってのに,必死で異論や反対を求めております…特にハルヒを見つめて.しかし結局誰も異議を唱えることはなく,なしくずしに企画が通ってしまったのでありました.
学校全体が非日常に染まる秋の頃.ホスト部でも当然ハロウィン仕様のバンパイアのコスプレがお目見え.鮒ちゃんに血という名のおやつを求める環は特に絶好調で,いかにも背徳的なのに能天気という凄い状態(笑).けれど双子とハルヒはクラス行事を優先するので部活を休む.…さっきの双子のコスプレはイメージ映像? しかしハロウィン当日までは手の届かぬところにハルヒを連れていってしまうと聞いて,絶好調のはずの殿も一気に陶酔が覚めます.
間抜けなドラキュラより狡猾な悪魔の双子は,夜の学校でスペシャル肝試し大会やるんだもん!と環に自慢.クラスイベントの内容を聞いて環のあんまり良くない頭はくらくら.ミッドナイト脳内劇場では双子に脅えたハルヒが抱きつく様が予想され…って,沖縄のときにハルヒがそういうのには反応しないことはもうわかっているんだけどさ(苦笑).
環の過度の心配を他所に,クラスの親睦も大事とあっさりいかがわしいイベントに参加するというハルヒ.環はこれに「ふしだらな…」とか「お父さんは絶対に許しませんよ!」ともう必死.今日も彼の脳内家族劇場は絶好調なわけですが…これを魔法の呪文と考えているのが馨.ハルヒは娘で自分たちは家族.そんな設定が彼らを包み,夜の中を駈けていくのです.
クラス行事の名目で双子にハルヒを取られてしまった環をさらに襲う恐怖! いきなり猫沢先輩が変なところから登場するんですが,環の「にゃ!」って悲鳴が可愛すぎて怖いのが吹っ飛ぶなぁ…(笑).ホラーイベントは黒魔術部のお家芸.横で聞いてて勝手に乗り気となり,底無しの恐怖を無理やり1年生どもに押しつけるつもりです.こりゃ本当に呪われたようなもんだなぁ….
実行に先立ち企画の細かいところまで積められていく中,今回の主役はハルヒに必死で助けを求めます.委員長はあの顔色の通り暗所恐怖症でホラー映画も怪談もダメでいきなり脅かされるのもダメな筋金入りのチキン.肝試しの実施が決まってしまった今誰よりも脅え,膝を抱えて錯乱.シンプルなハルヒからすれば嫌なら反対すれば良さそうなものなんですが…それは委員長の権限を振りかざすみたいで嫌だから「助けてもらおうと思ったのに! フジオカにー!」
己の立場を考慮してきちんと一歩退いた相賀君は大変いい人なんですが,あのハルヒに気を利かせてもらおうとしたのが大間違い.甘いのを食いたい先輩に向かって都こんぶを差し出すような,テレパシー能力ゼロの奴に気遣いを期待するほうが無茶なんだ(苦笑).
それでもハルヒの冷静ぶりに期待して,同じ班になってくれと懇願する相賀君.ついでに双子には内密に…と願おうとするのもまた大間違い.どう考えても双子はハルヒと組みたがるんだから,ハルヒに近づいた段階でおもちゃにされるに決まっているのだ.倉賀野さんに4人で班をつくると双子が先に宣言しちゃったもんだから.もはや戻れず,委員長はとってもお気の毒…(笑).

後半.あっさりやってきたハロウィン当日の夜.静かな夜の学校はかぼちゃの明かりで飾りつけられ,うきうきでどきどきな一夜のはずが委員長だけはすっかりどんより.なんせ同じチームの2人が率先して怖がらせようとするからなぁ(苦笑).ハロウィンに時計塔の魔女の姿を見たら呪われる!などとおっかない話を吹き込んで楽しむ双子を叱り,怖さに幽体離脱する委員長を引き戻すハルヒさん.4人の中では一番男前です.
冷静で男前で頼りになって,けれど肝心のところで何かが致命的に欠けているハルヒさん.借りてきた本「怖い状況を切り抜ける108の方法」.その1の段階で「耐えていればいつかは終わる」ってことは,中身を吟味しないで借りてきてますね(苦笑).双子には脅かされハルヒさんにはボケられ,幽体離脱でいいから現実から逃げ出したい委員長をなんとか現実に縛り付けている存在こそ,倉賀野さんです.
幼馴染の倉賀野さんのことが好きな相賀君.自分が心底嫌な企画でも,彼女が大変楽しみにしていたのを台無しにしたくなくって我慢.己の気持ちと身の程をしっかりわきまえて,控えめにできることをやろうとした委員長の純情キャラに双子は愕然.彼はホスト部にはいないタイプのまともな感性の持ち主で,常識のタガがないようなおかしな人たちがいじめてはいけない国の人.「ああ己の穢れが浮き彫りに!」と悶えます.…同じ純情でも,己の気持ちとか身の程をあんまりわきまえてない上に親切をごり押しするピュアさんはいじめてもいいんだな(笑).
だったらなおさら協力しないと,と双子はおもちゃを手放す気は毛頭なく,ここから双子プロデュースの後押し大作戦が始まる…はずが,先に動いていた別の作戦に巻き込まれていきます.窓の外には白いのが走り,謎の足音響く階段からはドクロがころころ落ちてくる! すわAチームの騙し討ちか?と警戒する双子だけれど…「いたい…いたい…」と出てきた女は予算300円のレベルじゃない! 「ドクロを蹴ったのはお前らかー!」と威嚇する怖い顔にさすがにビビったBチームは耐え切れずに逃走! 全員揃ってチキンの仲間入りでございます(笑).
闇雲に逃げる4人は2人ずつ別の方向に.ハルヒと光は仲良く廊下の罠にかかり,委員長と馨は部屋で待機中のすげえ微妙な怪物に脅かされた末に理科室に閉じ込められます.今日のモリ先輩の仕事は「ふんがー,ふらんけーん」だけか(苦笑).「おおかみおとこー!」と叫ぶジャックオーランタンはシュールだなぁ.ホスト部先輩連中-鏡夜+猫澤先輩の,後輩ビビらせ大作戦は一応大成功.
でかい網の中に捕まってしまった光とハルヒ.早速光が馨がいないことに動揺して暴れているのが恥ずかしいブラコンぶり.たまたまハルヒさんが持ち合わせていたソーイングセットのハサミで網を切ることになったわけですが…折角二人で超密着だってのに,普通に口喧嘩しているのが勿体無い(苦笑).光と馨の性格の違いを語ってくれるなんてのはきっと光にとっては大変貴重な体験のはずなのに,一人でもうるさいし非常識!と悪口大会になっちゃってる.ただし魅惑の密着状況は変わらないどころか,ハルヒのまな板が目前に(笑)!
野郎の目の前に自分の胸があってもちっとも動揺しないどころか気付いてもいなさそうなハルヒと,さすがにこの状況下では兄弟のいない不安を忘れるほどに動揺してしまう光.いろいろ思うところはあるだろうけど,ここはしっかり我慢しなさい(笑).そして陰で見ていて動揺する自称父も我慢.作戦の都合上,階段の怖い女に扮装していた殿は目前のストロベリーを止めることが出来なくて一番お気の毒….
さて,理科室に閉じ込められられた委員長と馨の動向ですが,委員長は余りの怖さに突き抜けてしまいました.突然の闇討ちによって倉賀野姫と委員長をいい感じにするための心温まる双子のシナリオも台無し.けれど委員長は倉賀野さんへのアプローチを遠慮.ハルヒのファンである彼女の幸せのためならば,積極的に身を引く所存なのです…まあ,その幸せは神に誓って来ないんだけどね(笑).
相賀君は倉賀野嬢とともにいられる今が楽しくて壊したくない.告白なんかしようものなら,どっちに転んだとしても今のままではいられないとわかっているから一歩退き,穏やかで楽しい場所に留まり続ける….真実から逃げて刹那の喜びの中に埋もれて,魔法の馬車で夢の境界線をどこまでも走っていく.そんな魔法の呪文を唱えたのは誰かと言えば….
委員長の乗る魔法の馬車.そしてホスト部が乗っている魔法の馬車.今の関係を壊したくないという気持ちが魔法に変わるのだと馨は考えています.御者である殿が作り出した凍った時間の中でホスト部は今まで味わったことのない喜びを存分に味わって,けれどいつかは魔法は解けて泥沼のかぼちゃになってしまうに違いない.見ているうちに倉賀野嬢には別の彼ができてしまうかもしれない.微妙な均衡も誰かが壊してしまうかもしれない.
予測される憂鬱な未来の夢想に浸る馨…のところに必死で飛び込んできた光! それぞれ別の個人ではあるけれどやっぱり二人で一人.引き離されれば寂しいのは昔から変わりなく,客もいないのにひしっと抱き合っております.…ついでに光ってばハルヒを置き去りに.網を抜けた途端にストロベリーを置き去りにして兄弟のところに走るだなんて,ブラコンもここに極まれり(笑).
ようやく罠から逃げ出したBチームはクラスの仲間と合流.これまでのアクシデントが誰の仕業なのかを未だにわかっていないハルヒたち.どうやらクラスメイトの仕業ではないと判明したところで…窓の外には不気味な?巨大な影が!

翌日.校内新聞「桜スポ」の1面を飾ったのは1-Aの全員.冷静に見ればあれはどう見たってベルゼネフ.猫澤先輩が関与していたことはすっかり明らかなのでした.ちなみに相賀君の我慢は結局倉賀野さんにバレ,しかし「偉いです!」と思った以上に好印象.…とりあえず彼の魔法は続いているのかな?
魔法なんて長く続くわけがないと馨は考えています.今はハルヒより馨を優先する光は魔法の中にいるけれど,いつかその優先順位が狂う日がきたら,その瞬間にホスト部は崩れ,一緒に双子の関係も崩れて魔法が解ける.そこに待つのは泥だらけのかぼちゃ.御者と客とが醜い取り合いを演じるような近未来,一人置き去りにされる予定の馨は一体どうすればいいのやら.…とはいえ! 原作どおりなら馨は本当に買いかぶりすぎ.実はアホの子は魔法とかどうでもいいくらいにアホなのです.次回に続きます!

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デジモンセイバーズ#19

「信じたくない己の孤独の巻」

父も見つからずメルクリモンも倒せぬままに人間界へと帰還したマサルたち.デジヴァイスのおっちゃんこと湯島所長を救うためにもマサルは一刻も早くデジモンワールドに戻りたいのだが,イクトと二人がかりで転送機を壊してしまう.あと2週間は戻れなくなったマサルたちは,この世界でイクトの過去を知ることになる.イクトはデジタルワールド探検隊にも参加していた野口夫妻の息子.研究中の事故で行方不明になった彼を救うためにデジタルワールドにまで足を運んだ二人の研究者は,今は日本アルプスにいるという.マサルたちは行き場のなくなったイクトを連れて,野口夫妻の元へと向かうのだった.

長期シリーズのはずなのになかなかの生き急ぎっぷりを見せてくれる「セイバーズ」.2つの世界が繋がった10年前を中心にしてかなりのネタを仕込んでいることは早いうちからわかっていましたが,ここまで山のように詰め込まれていたとは! 若いマサルたちの前には未知の過去がもうてんこ盛り.それを広げる度に洒落にならない事実が転がり出てくるのかと思うと…間違うことを恐れない,無類の伏線祭り愛好家としてはうれしくてたまりません!
巻き込まれてるキャラたちにとっては笑い事じゃないんだけれど,現在手に入っている情報から一人に絞り込んでも,そこには一概に悪とは言い切れない理由と別の誰かがいそうな気がして,下手すりゃその後にもまだなんかありそうで….それに加えて本作がいいなと思うのは,キッズ向け作品として伏線祭りの中でも子どもを置き去りにしないためのわかりやすいサービスが行われていること.もっと激しい伏線祭りであった某作の場合,あいつら完全に子ども向けサービスそっちのけでやってたからなぁ(苦笑).

無限氷壁での決戦は人間側の逃走で終了.おっちゃんの介入によってなんとか生きて帰れたわけですが,おっちゃんは向こうの世界に置いてくることになり,その代わり…イクトを持ってきてしまいました.おまけのファルコモンも当然ついてきて,デジタルゲートを潜って逃げた一同が基地近くの洋上に落っこちてからが今回.
帰還者を回収したDATSは,問題児が1名増えて大変なことに.…まあ,見ず知らずの場所にいきなり連れてこられたイクトが暴れるのは仕方ないとして,マサルまで同レベルで暴れているのがなんだかな(笑).パートナーデジモンたちの落ち着きぶりを見習えってなもんですよお前ら.
帰りたいイクトと助けに戻りたいマサルはやかましく,薩摩隊長が「今戻ったところでどうにもならん!」と一喝.カメモンと一緒にマサルたちを助けてくれたデジヴァイスのおっちゃんこそが,対デジモン犯罪の第1人者であり探検隊の隊長であった現DATSの最高責任者,湯島所長.マサルたちをこれまで見守っていてくれた彼もまたマサルの父につながる人であったわけですね.…トーマたちはリアクション薄いなぁ.
このままとんぼ返りしたっておっちゃんが助けられる可能性は低く,同じ過ちを繰り返すことになるだけだと薩摩はデジタルワールドへのダイブを禁止.で,持ってきたイクトとついてきたファルコモンについては事実上の軟禁状態に.いくらDATSの情報操作能力が並外れているとはいえ,昨今の大事件の連続の後だと,秘密のはずのデジモンの存在を疑う者が出ていてもおかしくないので,これ以上人間界を乱さぬためにも大人しくしておいてもらわねばならないのです…デジモンが悪いわけではないんだけど,秩序のためには仕方がない.
トーマたちがデジモンワールド珍道中について報告する間,後ではマサルとイクトが無駄な抵抗をしております.今すぐに戻りたい二人は知識なしの気合ばっかりでコンソールと転送機を手荒くいじり!衝撃を与えたら壊れました! …高くてデリケートな機材だろうに,性懲りもなくまた壊すマサルのバカめ(苦笑).そんな破壊活動には加担しないアグモンやファルコモンの方がずっと大人だ.完全復旧までには2週間かかるぞこのバカどもであり,良かったことと言えば壊れてしまえばバカどもも戻れないということくらい.機材はもっと大切に!
最終的には自分たちで作ってしまった身動きできない時間.まず薩摩はマサルたちに足りない知識を注ぎます.語られるのは10年前のデジタルワールド探検隊が発足したその前段階.突如始まった一連の無差別連続失踪事件を解決するために国家機密省が編成した特別チームこそがDATSの前身.元々刑事だった湯島所長と薩摩隊長.民間機関出身の大門博士と助手の倉田,そして超空間研究の第一人者であった野口夫妻の6人の研究の成果こそがデジタルワールドとそこへと通じるゲート.…ついに6人全員の名前が出揃ったわけですが,まだ一人足りない彼がやっぱり悪いのか…?
6人の探検隊はマサルたちの旅路に比べ明らかに過酷な道を歩むこととなりました.結局大門博士が行方不明となり,それが現在マサルをデジタルワールドへと向かわせる理由になってしまっているわけですが,10年前にも類似の理由でデジタルワールドへと赴いていた二人がいたのです.
イクトのDNAを鑑定した結果,彼が野口夫妻の息子であることが正式に判明.生まれて間もない息子を失踪事件で持っていかれた野口夫妻は取り戻すためにゲートの向こうへと赴きました.…いかにもゲートっぽい機械作ってたんですね.てなわけで,彼らは存命の上に日本アルプスにいるので,イクトを連れて話を聞いて来いというのが新しい任務.
今だって一刻も早くデジタルワールドに行きたい気持ちに変わりはないだろうけれど,マサルは嫌がるイクトを引っ張ります.生き別れの親子の再会が目前なのだとしたら,同じ状況をよく知っているマサルは無理にでも会わせたい.未だに自分はデジモンだと頑張るイクトを黙らせるためなら,「ここにはこいつの居場所なんて,どこにもないんだぜ!」ときつい言葉を吐くことだって厭わない.
…そして,確かに今のイクトには人間界で身を寄せるところなどなく,デジタルワールドにも戻れない上に戻ったとしても行き場がなさそうな予感.彼を憎むゴツモンの言葉が相当効いてます.行きたい場所もないなら文句ねえだろ!と強引に連れ出すマサルにろくに抵抗することもできず,宿命の小旅行に連れて行かれたのでありました.

車中から人間界を眺めることになったイクトはびっくり.はじめて見る光景に驚く様は,下手なおのぼりさんよりナイスリアクション! しかし自分の出身地にはないものばかりと認めることが嫌らしく,構ってくるマサルとないとかあるとか得意とか不得意とか100個持ってるとか小学生レベルの口喧嘩を繰り広げております(笑).運転手のヨシノにとってはマサルが二人になったようなものなので大変お気の毒.…でも,口喧嘩ではありますが,なんとなく会話になりつつあるのは喜ばしい.本当にゆっくり,イクトも気を許してきてるんですね.
ファルコモンが見る人間界は不思議な世界.狭いところに色んなものが沢山いるのにぶつからない.大勢の生き物が一定のルールを共有しているってのは,広い場所でそれぞれのルールで暮らすデジモンには想像もつかないのかな.そして気になるのが親子連れの姿.卵で生まれ成長しやがてまた卵に戻るという,閉じたサイクルの中で暮らしているらしいデジモンには,親子や世代交代という概念すら理解が難しいのかもしれません.
さて,生まれてはじめて車に乗せられてスピードを出されると,大抵の子どもはやっぱり酔うんじゃないかと思います(笑).高速道路で気持ち悪くなったイクトを休ませるためにサービスエリアへと入って休憩.ここでマサルが食い物をちゃんと買ってきたり,戸惑うイクトの前でファルコモンが食べてみせるところが楽しい.2人がイクトのことを気使っているのがわかります.
ようやく餌付けされ,満腹になったのか寝てしまうイクトを見るマサルが「ガキのお守りは疲れるぜ!」と大変に偉そう.どう見ても同レベルにしか見えないんだけど,本人的にはここにいる誰よりもイクトの気持ちがよくわかるつもりなのでお守りをしているつもり.「親がいるなら会わせてやりてぇ,それだけの話だ」
…本人がどう考えているのかを抜きにすれば,やっぱりマサルはイクトと同レベル.サービスエリアを出発した後,マサルときたら助手席でよだれ垂らして寝てやがります(苦笑).隣ででかい体でがーがー寝ているってのは後部座席で大人しく寝ているより悪い.エチケットがなってない私だけ運転させて自分は爆睡ってどういうことと,最悪なマサルにダメ出ししまくるヨシノ.「マサルって絶対女の子にはもてないわね!」という厳しいコメントは,きっと真実だと思います(笑).
さてその頃,デジタルワールド側ではメルクリモンがイクトとファルコモンの回収をゴツモンに命令.しかしイクト大嫌いなゴツモンは勝手に画策し,森で仲間をスカウトした上で人間界へ移動.…ここで狙ったとおりに日本アルプス付近に出てきたのは,野口さん家が近くにあることも影響しているのだろうか?
近くにデジモンが出たことを察知した本部からの報告を受け,マサルたちも寄り道してデジモン退治に向かいます.敵はでかいオオクワモン3体.そしてそれを指揮するのがゴツモン.…もちろんゴツモンはイクトを巻き込んで潰すつもりだし,イクトもゴツモンが狙ってくるんじゃないかと疑っている.でも仲間のはずの相手に狙われてるかもしれないだなんて,やっぱり誰にも相談できないよなぁ….
完全体のオオクワモンとの戦いでは,やはり完全体のサイズが必要.さくさくと進化したライラモンがマサルを空中に連れていった上,敵に向かってぶん投げるという連携が豪快だ(苦笑).さっきの車中でのダメっぷりに対する怒りがこんなところで発露しちゃっているのだろうか….投げられたマサルはオオクワモンを殴ってチャージ,さらに地上に弾き倒してもう一発殴ってフルチャージ! 面倒でもやっぱりちゃんと2発殴ってくれる方が見ている方もノれますね.普通に完全体を殴り倒せてしまうマサルの身体能力って,凄いなぁ.
頼りないアグモンは強くて速いライズグレイモンへと進化.もちろんオオクワモンなんか敵ではない.しかし残る1体があからさまにイクトを狙っていることから,周囲もイクトの立場が相当危ういことに気づきだします.イクトは人間と一緒に行動する裏切り者であり,人間界とのごたごたが起きた原因.デジタルワールドには不要! いない方がいいのです!とゴツモンが残酷な本音を本人にぶつけるもんだからたまらない! なんとなくそう感じてはいたけれど,あまりに痛すぎる精神攻撃にイクトは動けなくなり,そこにオオクワモンが迫って….

オオクワモンに殺されそうなイクトを間一髪で救うのはもちろんマサル!「世話かけさせんじゃねえよ!」と面倒見のいい彼が叫んでバトルも終盤に.ライラモンが1体,ライズグレイモンがもう1体のオオクワモンを卵に戻したので残るはあと1体.ゴツモンは全滅よりも撤退を選びます.
まだゴツモンは仲間だと思っているファルコモンは,イクトと一緒にゴツモンとともに元の世界に帰りたいけれど…ゴツモンは拒否.イクトは災いをデジタルワールドへと呼び寄せる,忌むべき存在だと言い切ってしまいます.きっと前から相当嫌いだったんでしょうが,ここまで言い切ったら決してイクトをメルクリモンの前に帰還させるわけにはいかない,命令違反中のゴツモンにとっても大変に重い宣言です.
デジタルワールドにはイクトの居場所などどこにもない,イクトは人間なのだと,思うことを全部ぶつけてそのまま去っていくゴツモン.ここまで言えばイクトもデジタルワールドに簡単には戻れなくなりそうですが,万が一メルクリモンの前にイクトが戻ってこの件を報告したら,ゴツモンはどうなっちまうんだろう.…そして,薄々感づいてはいたものの,デジモンの側から切り離されたイクトは慟哭します.未だ十分な言葉を持たない彼が,自身の孤独を表現するには叫ぶしかないってのが切ない.…デジモンではないイクトがこの先見つけるものは一体何か.そしてマサルは孤独に一体何をしてやれるのか? 次回に続きます.

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[雑記] 台風擬人化 / 短評

数ある暇つぶしの中でもネットの上をうろうろするのはなかなか楽しい上に時間があっという間に過ぎていって洒落にならないものですが,その最中に見つけたあるサイトに夢中です.

台風ステーション
http://www.typhoon.st/

タイトルの通り台風情報を掲載しているサイトなんですが,このサイトの中の「台風の気持ち」というコンテンツが大変に面白い.
台風に適当なキャラをつけてインタビュー形式で現状を教えてくれてるんだけど,台風ごとについている名前とその規模や特徴からキャラを立ててます.…一体どんな顔でこれ書いているのやら(笑).
軽くハジケたマリア,意外と姉御肌なサオマイ,頑張り屋のボーファに少年キャラのウーコン,で,そんなウーコンしか見えてないソナムーと,現在ゴーウェスト中なアメリカ出身のイオケ.実際の被害を見るとウーコンとソナムーのコンビが本当に洒落にならなかったりして複雑な気分になったりもしますが,わかりやすさを考えると相当レベルが高いのは間違いありません.
現象が現象だけに不謹慎扱いされる可能性も高そうですが,わかりやすい記述で警告することによって発生するかもしれない被害を小さくできる部分もあるだろう…という建前でもって(苦笑)これからの台風シーズンもずっと続けていただきたい.…イオケは来ないといいなぁ….


写真.前に写した横浜の大桟橋.


物凄い既視感が(笑).

  • サイドバーのアンケート回答はそろそろ締め切りにする予定.32件になりました! どうもありがとう! そして次は何を聞けばいいか考え中.堅い焼きソバと柔らかい焼きソバのどっちがいい?とかでもいい?
  • 先週の「.hack//Roots」ではラストのハセヲに大爆笑.お前折角サードフォームになったのに….「The World R:2」はレベル間での強さの差が大きくて,少しレベルが違うだけで攻撃量も防御力も大幅に違ってきます.今週のハセヲはフォームこそ3rdだったけれど,碧に比べるとレベルが足りず,さらにそれを補えるだけの中の人の技術もなかったんだろうと思うと…無性に笑える(苦笑).あの後は物凄く悔しい気分のままで,ひたすらレベル上げに勤しんだに違いない.
  • 今週の「アイシールド21」(原作)は燃えました!


[放映中短評]

△ アイシールド21(~#72)
全国大会出場を賭けた強敵西武との激しいバトル.どれだけ勝ち目が薄かろうとも,それでも挑むのが男ってもんなので頑張れ泥門! 原作の絵の上手さに比べるとどうしても質は落ちますが,それでも競技の緊迫感や静止画では表現しにくい複雑な動きはアニメの方がわかりやすいし,試合の作画を精一杯頑張っているのもよくわかるので好感が持てます.ただしこの先には大きな見所が連続するんだけど,それを十二分に表現するには…やっぱりまだ画の力が足りないかなぁ(苦笑).

○ ゼロの使い魔(~#8)
物語にはやや語り足りない部分が散見されるものの,作画が安定して大変に愛らしいため安心して見られるのが素晴らしい.キャラの魅力を強く押し出すこの手の作品の場合は特に,画が良くないと安心して作品世界に浸かることができないからなぁ.基本的にはとってもツンなのが可愛らしいルイズに加え,無表情&薄幸のタバサのプッシュも怠ることなしってのが実にあざとい.後は物語の方が作画の良さに追いつくかどうかで最終評価が決まってくるはず.現状の出来なら佳作以上の評価を受けることも可能なので,最後の最後まで絶対に気を抜かずに頑張れ!

△ NHKにようこそ(~#8)
確かに佐藤君はダメ人間であり,周囲の面子もそれぞれにダメかつ底が見えずに不気味であり…でも,お前ら全然どん底じゃない(笑).若いし見た目も悪くないしあんだけ女の子が傍にいるってのはむしろ明らかにうらやましいので,ダメだと自嘲し苦悩するのが…同情できないどころか大変に腹が立つ(笑)! 本来は悲惨ぶりに共感したり上から見て呆れたりしなきゃいけないはずなのに,あいつよりダメな自分が見えてきてもう泣きそうです.アニメとしての完成度の高さを軽く凌駕するほどの精神的な痛さ,一体どこに持っていきゃいいんでしょう….

○ ガイキング(~#36)
今期最もメカが生き生きと強く,しかも艶っぽい1本! やりたいことが多すぎて時の速さを恨むが如きの怒涛の展開が凄まじい,…でも,別にあいつは乗せなくてもよかったんじゃねえのか…(笑)? 特にプロイストの悪役化が凄まじく,お嬢声で喋っているときの方が怖く聞こえる程に声の凄みも増してます.深夜帯でも勝負のできるスタッフの愛情と気合の篭った作画と,王道らしくも豪快で激しい物語,これでもうちょっと時間帯に恵まれていればなぁ….物語の急展開を受けてあまりにあちこち行き過ぎ人数も増えすぎ,幼い視聴者には難易度の高すぎるものになってしまってますが…好きな気持ちは制御できないものなので(苦笑)このまま傑作目指して突っ走ってしまえばいいと思います.次回の出来でさらに1段評価を上げることができるかどうか! 頑張れ!


[終了短評]

3:3:1 雲のむこう,約束の場所
崩れかかった世界の中であがく少年たちと少女のロマンチックな物語.エンディングテロップを見ていて面白くなるくらい新海誠味が濃厚.空気感溢れる素晴らしい映像に乗せて,SFと言うにはあまりにも破天荒なファンタジーが展開します.相変わらず光の描写が素晴らしいですが,それ以上に凄いのが寒さの描写! あの冷えて乾いた風景は,北の方出身者からすると懐かしさを感じるくらいにとんでもなくリアルです.既製品で大量生産品な通常のテレビアニメとは違い,作り手の個性が大変に強く出た作家モノなので単純な比較はしにくいですが,人によっては凄まじくツボに入るかも….美術に関しては確実に超一流なので,まずはそこを目当てにぜひ試してみてください.

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機動警察パトレイバー#20

「思った以上に敏感で鈍感の巻」

技術の進歩は著しく,最新鋭のはずの特車二課のレイバーですらロートルへと近づく日々の中,野明は遊馬と彼の家庭の事情のことで喧嘩してしまう.それがどれほどデリケートな問題なのかもわからずに,無神経に他人のプライバシーに踏み込む野明と,いくら好意だとしてもこの件については他人の話なんか聞けない遊馬の諍いは静かに悪化するばかり.そして明るく気楽なムードメーカー2人の喧嘩は,第2小隊全体の雰囲気を悪くする.

荒唐無稽とリアルの混ぜ合わせっぷりが絶妙な「パトレイバー」.今回は久々の2話連続で,大変に私的な理由でバランスを欠いた第2小隊を例の敵役たちが襲います.自由意思を持つ人間を集めた組織では,集まった意思がぶつかり合って軋轢が発生するのが当然.実際これまでも遊馬と太田は何度も小競り合いを繰り返し,野明と香貫花もそれなりに衝突してきてます.一応そんな感情を棚に上げて業務を遂行するのがプロってもんだけど,若く未熟な彼らにはなかなか難しい.そんなところに大島のうさんくさい事件までからんできちゃってさあ大変!
重要回なので脚本は当然伊藤氏.日常シーンも自衛隊演習シーンも画はかなり頑張ってますが,特に原画の中に川元利浩氏が混じっているのがなんだか得した気分になりますね.

前半.今日はまだ事件の起きてない平和な特車二課.新聞が話題の中心になるような日常は重要.…朝から靴下脱いで後藤隊長は何やってんだろう(苦笑).ホリセキュリティサービスという民間の警備会社がレイバーによる警備にも本格参入というわけで,警備会社のレイバーにスペック的に負けそうな第1小隊の南雲隊長は気が気じゃない.もちろん警察と警備会社にはやれることにも大きな違いがあるので一方的に敵視しても仕方がないわけですが,そこに第1小隊に納品予定だったSRX-70が入ったりしたらどうしよう.
民間の能力が警察を凌駕するとかそういうレベルではなく,SRX-70はレイバーの戦闘情報を収集するというメーカー側の意図があった危険な機体.実際にその機体はホリセキュリティに納品され,さらにそこの相談役として例の眼鏡の男が相談役としてくっついてるんだから洒落にならない.黒崎と名乗る彼はレイバーを連れ,自衛隊の大島演習に体験入隊.…この国で戦闘データを収集するなら,これ以上の相手はないでしょう.
てなわけで首都からは遠い洋上できな臭い展開がはじまっていた頃,第2小隊にもささやかですが深刻な戦端が開かれようとしていました.第2小隊ではテスト機の3号機を一旦メーカー工場に戻してマイナーチェンジすることに.2日かけて基盤もセンサーも取り替えて,うまくいけば1.37倍の向上が見込めるわけですが,そんないい話もいきなり本番機でなくてテスト機で試そうとしているのが実に正しい.マイナーチェンジで向上の見込めるイングラムは幸運ですが,第1小隊の機体ではもうそんな向上も見込めないんだろうなぁ.
篠原の工場から受領にきた工場長の実山.彼は篠原の家に近しく,当然社長の息子である遊馬とも幼いころからのつきあいで,きっと父と息子の諍いを一番心配しているはず.けれどこの件に関しては異様にかたくなな遊馬は顔を合わせないほうが互いのためとまで言い切る始末.
この手のトラブルは見た目以上に中がこじれている可能性が高そうなので,安易に介入するのは介入される側にもする側にも決してプラスにはならないんだけど…そこまで気を回せない野明が「そういう言い方はないんじゃないかな!」と無神経に絡んでしまったのが大変にまずかった.デリケートなところにわかってない奴に踏み込まれた遊馬は即座にへそを曲げ,しかし野明にはなんでそこまで過剰反応するのかわからない.いつも能天気でいい加減な兄さんが一気に憂う芝居が素晴らしい.
あんなでも真っ直ぐな遊馬と1代でのし上がった父との間にはいろいろあって,具体的には小説の「父の息子」をお読み下さいなわけですが,そんな事情があると知らない野明はついつい傷口をさらにつついてしまって嫌われます.屋上で布団と一緒に虫干し中の遊馬のところに行って,お父さんと仲直りしたほうがいいんじゃないかと安易に言うあたりが本当にデリカシーなし.バカじゃないから言われなくても正論なんかとうの昔にご存知で,しかしそれでもそうしたくない遊馬は顔を背けます.
家庭の問題については誰にも間に入って欲しくない遊馬.「お前にはわかんなくてもいいことだ」と,たとえ仕事上のパートナーだろうとその介入は完全拒否.プライベートには嘴つっこんで欲しくないと物凄くナイーブなので,いいかげん野明も退けばいいのに…けれどデリカシーなしには過敏な彼の心などわからなくて結局喧嘩.もういい!遊馬のことなんて知らないから!と,二課の片隅で深刻な戦いがはじまったのでありました.
少数精鋭のつもりの第2小隊.隊員は全部で6人.そのうち2人が喧嘩しているとなると,全体の3分の1が大喧嘩してるってことになるから影響大.喧嘩しながら喰う飯というのは大変まずいものなので,そんなまずさを全力でおすそ分けする野明と遊馬は大迷惑(苦笑).折角の会話もぼきぼき腰を折る遊馬.普段のムードメーカーが真正面から激突しているので,見守るはめになってしまった残り4人は大変困っておりますよ.
いたたまれずに我慢できずに,太田は遊馬を倉庫に呼び出して説教.とはいえ元から太田の言葉を聞く気なんか毛頭ない遊馬にいくらご高説を垂れたって無意味! 悶々とする気持ちを周囲に撒き散らすなと言いたいらしいけど,普段から周囲に撒き散らしっぱなしのあんたに言われたくないし,こんなときは銃をぶっ放してスカーっと…なるくらい単純なのもあんただけ(笑).さらにこの説教が気を使った結果だってんだから不器用も度を越せば罪.…もちろん周囲に迷惑をかけてるってことはわかっているんだけれど,傷口はまだ若くて本当に痛いんだ.
喧嘩の相手になってしまった野明もまた,一人で落ち込んでおります.遊馬に理由を話してもらえないため,なんでこんなことになってしまったのかすらよくわからない.そんな青春すれ違いを演じる野明と遊馬が香貫花には歯がゆい.妙なわだかまりを残して帰国したくないわと,早めの解決を野明に促します.ニューヨークから半年の予定でここに来ていて,最初は長い半年と思ったけれど春になれば「香貫花アメリカに帰っちゃうんだ」.
気持ちは収まらないけれど喧嘩はやめたい二人の再度の接触.鉢合わせした遊馬と野明は,いつもと違って言葉がうまく繋がらない.互いに本心では自分が正しいと思っているため,言葉のやり取りはどうしようもなく刺々しくて,「…だいたいな,お前無神経すぎるぞ」「無神経はお互い様じゃないか」とやっぱり喧嘩に.自分を心配している野明に悪気がないのはわかっているけれど「お前なんかに何がわかる!」.確かに自分も悪かったけれど周囲の迷惑を気にせずに嫌な気分を振りまく「そんな遊馬なんか嫌いだ!」…もうここまで来ると周囲が回復に協力できる段階ではなく,二人がなんとかするべきという,香貫花の見解は正しいんだけれど.

後半.まずはその夜に大島で起きた事件について.夜間に警備会社のレイバーと自衛隊のレイバーで模擬訓練をやるなんて,余程自衛隊との太いコネがなければできなさそうな訓練ですが,もちろん自衛隊機はちゃっちゃと民間機を沈めた…ところで,いきなり発生する大規模な通信途絶.そして闇を貫くビーム,そして…髑髏のような顔のレイバーが闇の中に浮かび上がる! クリスマスの夜に自爆したはずの亡霊が再び出現したのです.
大島で大事が起きたその翌日,野明は機嫌の悪い南雲隊長にいきなりネクタイと寝癖を注意され,その直後に顔を合わせてしまった遊馬に同じことを指摘されて「うるさい!」と答えてしまった! 一晩越えて頭も冷えたところで仲直りする機会を間接的に台無しにしたのは大島のファントム.昨晩の事件を報道する紙面の中に,南雲が警備会社のレイバーとしてSRX-70の姿を見つけてしまったからなのです.
SRX-70ことサターンが納品されたホリセキュリティサービス.その背後にはクリスマスの事件の黒幕と目されたシャフトがいる? 民間機が警察用レイバーの性能をいつか越えていくことは宿命なんだから諦めるとしても,後藤はあいまいな記事が気になる.何による損傷なのか公表できないってことは….
検証の結果,レイバーたちがやられたのはビーム兵器でないかと推測されて,黒崎がしれっと去年のクリスマスの話を持ち出します.警視庁とやりあった謎のレイバー…って,もちろん彼が手引きした奴なんだけど.自衛隊もバカじゃないので,ホリセキュリティサービスとあのとき一緒に確保されたブロッケンがシャフトで繋がることくらいは把握しているはずだから,当然警備会社との合同演習は中止.ただし離島のために退去まではさせることができません.
惨事に加えて黒崎が部下に命じて流した情報によって,ついに第2小隊に大島行きの命令が下ります.相手はクリスマスの時に出た化け物レイバーの可能性が高いので,一度はそれを退けた第2小隊にお呼びがかかったわけです.けれど後藤は「どうしても行かなきゃダメですか?」とやる気なし.君たちが行かずに誰が行く!とか言われても…前の件を情報収集のための罠と考えてしまうとなぁ.
「本当は誰も行かない方がいいと思うんだよね」を思いっきり及び腰の後藤.相手が求めてるのは強者との戦闘経験.名人相手の将棋を指し,ついでに名人と渡り合ったという箔までつけたい.もちろん今回の舞台なら,イングラムだけでなく自衛隊のレイバーとも戦える.当然前より強くなってるし,戦えば学習チャンスを増やすだけだし.たとえ臆病と言われようとも自衛隊と打ち合わせて大島から全面的に引き上げてしまうってのが一番いいんだ.…置き去りにしてやったら黒崎はどんな顔するだろう(笑).

そして夕暮れ.結局大島行きを告げられた第2小隊が船へと積み込みしている最中に,後藤は遊馬と香貫花を呼び出してじーっと見比べております.しばらく悩んで「決めた!」と遊馬に八王子行きを命令.切り札になりそうな3号機を受け取って追っかけるように指示します.遊馬は未だに野明と仲直りできてませんが,今一緒に仕事してもどうせぎくしゃくするだけだろうから,強制的に一度引き離すのは正解かな.
かくして遊馬抜きの第2小隊は海路にて大島へ.出航まで遊馬の別行動を知らなかった野明は,あわてて後部甲板へと走ります.遊馬の乗る1号機指揮車は一足先に八王子へと出発.船から見えるのは小さくなっていく白い車.…響く汽笛の中で遊馬の名を叫ぶ野明.思ってもいなかったいきなりの別行動に激しく動揺する野明は,果たして大島でまともに戦うことはできるのか? 自衛隊の不破隊長との再会も気になる,次回後編に続きます.

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