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デジモンセイバーズ#21

「信じられない百鬼夜行の巻」

日本アルプスでついに自分の家族と再会したイクト.けれど羽柴長官が折角の再会を台無しにする.嘘をつき全ての罪を背負って逃げ出そうとしたイクトを保護し,マサルたちはDATSの基地へと戻ったものの,さっきの嘘でさらに行き場をなくしたイクトはファルコモンすら振り切って基地から逃走した.
その頃デジタルワールドでは,ゴツモンがサーベルレオモンから配下のデジモンを借り受けて,人間の粛清に赴こうとしていた.横浜の空を制するプテラノモン軍団と地を蹂躙するボアモン軍団.過去最大級の侵攻に都市機能は崩壊.怪物たちが人間の日常を爆撃し破壊していく.

ぎりぎりの均衡がついに崩れて,戻れない段階へと転がっていく「セイバーズ」.思慮深いメルクリモンによってなんとか堰き止められていたデジタルワールド側の流れが,ついに横浜中に溢れ出して大変なことになった末に,ラストにはさらに大変なことになるのが今回! 散々匂わされていたとしても実際にその危機がくるのはきっともっと先だろうだなんて甘い予測は通用しない,この世界の崖っぷちぶりが如実に示されます.
誰かがきっかけを作ればすぐさま2つの世界はぶつかり合い,その中ではDATSの力なんてないも同然.…究極体ともなれば話も違うかもしれませんが,それでも同時多発でやられた瞬間にマサルたちは何もできなくなってしまうわけです.ある面では既に少年少女の手には負えなくなりはじめているこの状況,誰がどうなんとかするんだろう?

デジタルワールドでは新たな究極体の登場によって大きく事態が動き出します.メルクリモンのところにやってきたサーベルレオモンはかなり好戦的.人間を放っておけば手遅れになると,シンパや配下を率いて人間界へと赴いて粛清するつもり.それに同格のメルクリモンを誘いに来たようですが,彼はなかなか動こうとしません.
連れて行く仲間たちもただでは済むまいと,わざわざ人間討伐に出掛けることには反対のメルクリモン.この世界に侵入した人間たちだけを倒せばいいと考える彼はメルクリモンと組むことを断り,「生温いわ!」とサーベルレオモンに吼えられる.武闘派は専守防衛派と袂を分かち,邪魔だけはしてくれるなと言い残すして出陣.メルクリモンは怒りに震えてますが…それでも動こうとしないのはなぜなのか.
一方,勢いで人間界侵攻をやらかそうとするサーベルレオモンに「ともに戦いとうございます!」と志願したのはもちろんゴツモン.いくら焚き付けても煮え切らないメルクリモンのもとで不満を募らせていたゴツモンにとって,戦う気のあるリーダーは待っていたもの.人間界の経験を売り込んで,その軍勢の一部を借り受けることに成功します.
さてその頃,イクトはついに人間の両親と再会できたわけですが,そこになぜか羽柴長官と国家機密省の黒尽くめたちがあまりにもタイミングよくあんな田舎にいきなり登場.成り行きでイクトが犯人役を引き受けてしまったために,黒づくめたちに山の中を追いかけまわされるはめに.…ファルコモンで飛んで逃げちまうことには頭が行ってないようで(笑)捕まえられるその寸前に,DATSの車が突っ込んできてイクトを奪取!
折角のいい空気を読まない人の話を聞かないいけすかないおっさんたちからイクトを奪ってしまったマサルたち.でもおっさんは管轄官庁のお偉いさんなので,挟まれた隊長が困っております(苦笑).有能ではあるけれど本当に目茶苦茶な部下とかよくわからんのとかを抱えて大変だなぁ,この人….
たとえこっちに一切非がないとしても,目の前でニセ犯人を奪われた羽柴長官たちはこのまま黙ってはいないはず.すぐに引渡しを要求されるだろうから,イクトをどこかに隠さねばならない.ここですぐさま受け入れ表明をしたマサル.「俺んちに連れて行く!」と勝手に本気で請け負ってしまうんだけど…文句もないけどイクトもいない!
DATS基地から逃げ出して,赤レンガ倉庫のあたりをさ迷うイクトとファルコモン.この世界にひどく怯えつつ,しかしどこにも行き場もない.なのにさらに自分を追い詰めるように,イクトはファルコモンにデジタルワールドへ帰れと命じます.自分には居場所がなくてもファルコモンにはあるはず.自分とは違う存在を冷たい言葉で突き放して逃げ出すイクト.…置いていかれる側の心も知らないで,一緒に育った一番の理解者すら放り出してひとりぼっち.
ガード下でへたりこむ行方不明のひとりぼっちを探すためにそれぞれが追跡.マサルはいつものように自分の足.「しょうがねえなぁ」と探しているのを,デジヴァイスの中でアグモンが繰り返してるのがおかしい.ヨシノはもちろん車で「まったく勝手なんだから!」と問題児を探し,トーマは基地でモニタリング.…普通ならトーマとヨシノの動きが逆になるんだけど,年齢と天才属性で逆転しているわけですね.
探し続けて陽は陰り,体力バカでもさすがに疲れたのか一休み.公園で水を飲もうと思ったら,アグモンが勝手に出てきて水遊びをはじめやがります.…やっぱり疲れたわけではなくて,探すのに飽きただけなのか(苦笑)? ここでついにデジモン反応が出てイクトの居場所がわかるのかと思ったら…出たのはファルコモンではない!
凄い数のデジモン反応によって真っ赤になる基地のモニター.しかも数はどんどん増える! …ここまで予測されていながらも.こんなに早く来るとは思っていなかった大規模侵攻のはじまり.夜の横浜の上には戦闘機の如きプテラノモンの群れが大群で通過! 道には巨大なボアモンが大挙して爆走! 穏やかな日常の夕方が一瞬にして崩壊し,非日常の百鬼夜行の世界へと化けていく様が恐ろしい.人間をピンポイントで狙っているわけではないのが不幸中の幸いですが,ここまでやられたら絶対死人が出ているはずです.
人間界へとなだれ込むデジモンの数は増えるばかり.もはや限界を越えたと判断した薩摩は「第1級非常事態宣言!」…これは関係機関を全て表立って動かす決定らしいので,相当の覚悟がなければ出せないものでしょう.ただし取れる作戦としては他の関係機関には全て避難を行わせ,唯一戦力になり得る隊員たちを被害を小さくしやすい海岸端に集めて迎撃させるのが精一杯.
とんでもない状況を前にしても「まとめて面倒見てやるぜ!」と相変わらず威勢のいいマサルを「マサルらしい台詞だな」とトーマが笑ってますが,百だろうが二百だろうが一緒な喧嘩番長は例外として,数倍程度なら計画次第でなんとでもやりようがあるけれど,数百倍の戦力差を前にしたら別の意味でしみじみ笑いたくなってしまいそう…けれどそれでも希望を失わずに戦うことが偉いのです.

サーベルレオモンに兵を借りたゴツモンの侵攻は容赦なし! 二度と人間たちがデジタルワールドに足を踏み入れないように全てを破壊するという名目で砲撃を開始! ビル街に容赦なく上空からミサイルが叩き込まれて横浜市が炎上.市民も必死で逃げるしかない.地上ではボアモン軍団が逃げ惑う人間を追っかけまくり,その一角では女の子が踏まれそうになって…それをヨシノがライラモンとともに救う!
ただしいくら有能なDATS隊員だとしても,大量の完全体相手は分が悪すぎる.ボアモンの力はライラモン1体では抑えきれるものではない.マッハガオガモンのフォローが入れば有利になるけれど,それも1,2体相手の時に限られる.マサルがボアモンぶん殴ってアグモンを完全体に進化させたとしても,ライズグレイモン1体ではやれることはごくわずか.都市全体を標的にされてしまったら,どれだけ頑張っても焼け石に水.
都市崩壊の危機に瀕する横浜市.ここまで状況が悪いと正攻法で立ち向かっても絶望的なので,指揮官の居場所を突き止めてそこを集中して叩くくらいしか手はなさそうで.けれど市民を見殺しにしてその手段を取るのも立場的には難しいし.このままでは持たないと判断した薩摩が彼のデジヴァイスを取り出したところに,羽柴長官がまたも登場! …くそう,もうちょっと来るのが遅ければクダモンの進化が見られたのに(苦笑).
確かにライズグレイモンは完全体としては破格に強いし,スピードに優れたマッハガオガモンと広範囲の特殊攻撃に優れるライラモンのコンビだって悪くない.けれどあまりに数が多すぎてこのままでは…「弱音を吐くな! 戦いはまだこれからだぜ!」と無駄に元気なマサルですらも,プテラノモンの集中爆撃を喰らって万事休す?…かと思ったら,なんとポーンチェスモン2体がマサルを庇ってくれました!
いつもはオペレーターとして仕事している黒崎さんと白川さんだって,この非常事態には現場戦力として働きます.防御を任せることができるのは心強いですが,デジヴァイスを持った二人がやたら高いところから登場する理由がわかんねえ(笑).二人揃ってのデジソウルチャージはやたらに作画がキレており(苦笑)ナイトチェスモン2体はなかなか馬鹿でかくて頼りになりそうで…でも戦況をひっくり返すには足りないか.
ところがここで現在圧倒的に有利なゴツモンが人間たちに突如通告.1時間一切の攻撃を中止するので,2つの要求を飲むなら撤退してやろうと取引を持ちかけます.1つは全てのデジタルワールドへの転送装置を破壊すること.もう1つは,全ての災いの元凶であるイクトを差し出すこと! 1つ目はともかく2つ目に対しふざけんなと憤るマサル.正義の味方がそんな要求呑めるわけがないのに!「飲んでもらうぞ!」と羽柴長官が言いやがるのです….
一人の人間と数十万人を天秤にかけて「どちらが大切かなど,言うまでもないでしょう?」とイクト一人を犠牲にすることに何の迷いもない羽柴.これが指揮官おびき出しの罠ならば卑怯でも同情の余地があるんですが,こいつはそんなことすら考えてないんだから薩摩隊長,殴っちゃえ(苦笑)! …でもあんなでも政府上層部の決定なのは間違いないので,下部組織としては従わざるを得なくって….
成り行きをずっと見ていたイクトは,ここでついに飛び出します.自らゴツモンのところへ赴こうとする寸前でマサルが止める! 混乱の末の自暴自棄で「俺,災いの元,俺の居場所,どこにもない!」と死を志願するイクトに対し「甘ったれるな!」とここに至ってもシンプルかつ正常な倫理観で言葉をぶつけるマサル.「居場所なんて,自分で見つけろ! それでもなけりゃ自分で作れ! やけになってそんなことしたって,誰も喜ばねえ!」…ここは自分の居場所ではないとくじけて殻の中に篭りっぱなしの人間には,大変耳に痛い理想です.
それでもなおも頑張るイクト.自分のことなんか誰も必要としてないからいいと,何もかも振り切ってただ犠牲になるためだけにゴツモンのところに行こうとしたら…最後の最後で止めたのがファルコモン! 計算や損得を抜きにして彼が動いてくれたのは「僕たち友達だろう?」.幼い頃から今までずっと一緒だったから,たとえ自分が持っているものを手放してでも一緒にいたいのが友の本心!
自分から居場所を捨てたってのにうれしそうなファルコモン.大好きだから自分の居場所なんていらない.「ずっとイクトと一緒にいられればいい!」…驚くほどの純真な信頼で,自らの未来をイクトに委ねてしまうファルコモンの心が感動的.ここまで全力で尽くす奴は致命的な状況であっても惑わないだろうから,大変に怖いフラグが立ったような気もするけれど(苦笑).
壮麗な音楽の中,デジモンも人間も関係なく,イクトだからこそ傍にいて一緒に戦うと決めるファルコモン.人間がデジモンと戦うよりも,デジモンがデジモンと戦う方がなお辛いかもしれないけれど…それでもゴツモンに敵対する腹を決めてしまう.不幸な最後を辿ったピヨモンも含め,パートナーつきデジモンたちのパートナーに対する信頼と忠誠心は半端じゃない! …その強い絆は掛け値なしのもの? それとも,何らかの本能?

命を狙うゴツモンと,ついに袂を分かつことになったイクトとファルコモン.人間界側に立つデジモンたちは現在6体.どのデジモンたちもそんじょそこらの連中より有能なんですが…それでもあの軍勢を相手にするにはあまりにも足りない.いくら根性があってもたかが6体には出来ることにも限界があって….
そして登場する白衣の第6の人物! 災厄の横浜と必死のDATSを傍観する彼のシルエットには見覚えがあるぞ! この惨状を前にしても余裕たっぷりに,彼は「It's show time!」と空に巨大なデジタルゲートを開きます! デジモンたちを根こそぎゲートの向こうへと引き剥がしてしまった彼こそが….戦争状態となれば役立たずなので,それ以前になんとかすることがDATSの限界であることが明確になっただけでなく,ついに伏せられていた6枚目のカードまでもが開きはじめる次回に続きます!

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