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ライオン丸G#5

「正義は自ら選ぶオプションとなっておりますの巻」

金に目がくらみ強く必要とされ,トッポギの用心棒をやることになった獅子丸.金の心配がなくなった獅子丸は店に退職を申し出るものの,惜しんでくれたのは客のブス2人とそのブスたちから回収できてない代金を立て替えてほしいオーナーしかいない.
そんな獅子丸の用心棒としての初仕事は,謎のトラックを港まで護送すること.獅子丸はまったく知らないけれど,トラックの中にはさらわれたサオリやコスKが入っている.港で商売相手と落ち合ってサオリたちの身柄を売り渡そうとするトッポギ.しかしこの取引は既に豪山の知るところで,豪山の手下と用心棒のジョーが取引に乱入.そんな戦場で何もできず逃げ出すしかなかった獅子丸は,絶叫の後,はじめて自分の意志で行動するのだった.

どうしようもない世界をどうしようもない主役が流されていく「ライオン丸G」.前代未聞のヘタレヒーローである獅子丸はここまでいいように流され殴られ蹴られてきたわけですが,5話にしてようやく正義の萌芽が!…なんとなく芽生えたような気がしなくもなく(苦笑).ひたすら戦いたくないばかりだった獅子丸.けれど自分がやろうとしていたことや今の自分ができることを思い知ることによって,ようやくまともな方向に動き始めます.とはいえ現状ではまだまだヘタレ.改善の余地は山盛りだけど,凄いマイナスからのはじまりとしてはかなりの改善ぶりではないかと! 今後も頑張って,最終回までにはそこそこのヒーローになってくれ!

今回も主役の早口でご案内されるこれまでのあらすじからスタート.しかも1話から4話のちゃんとしたダイジェストになっていて,毎度ながらここはものすごく上手い.本来はこの街を救わねばならないはずのダメホストは悪者に金で雇われて,あるべき正義はすっかり行方不明状態.アホだけどスタイルのいいサオリさんも,生意気で余計なことを書くけれど可愛いコスKもさらわれちゃってるってのになぁ.
けれどサオリさんよりもアホな獅子丸はそんなことにはとんと気づかず,もらった手付金握って「Dreamin'」に別れを告げにやってきます.すっかり調子にノッている獅子丸は重役出勤の上に店やめますと宣言するものの,店長の蘭丸もナンバーワンのアキラも,そんな些細なことは別にどうでもいいらしい.…本当に,まったく,必要とされてないんだなお前(苦笑).
店は勝手に盛り上がっていて,獅子丸に寄ってくるのはやっぱりいつものブス二人だけ.毎度ながら気持ちが悪いこいつらと別れることができると思えば,辞めるのはそう悪いことじゃないな(笑).とはいえ自分を惜しんでは欲しいので,マイクを奪い椅子の上に立ち「獅子丸ちゃんは,今日で,このドリーミンを辞めます!」と涙で引退宣言するものの…驚くのはブス2人のみ.残りの連中がやめないでって…「思うわけねーだろ!」ってなわけで巻き起こる激しいブーイング.どこまでも獅子丸,いらない子です.
そんな悲しい状況に「困るよ!」と言ってくれたのが優しいオーナー! 獅子丸はやっとうれしくて「すいません,お世話になりました!」と宣言するものの…オーナーが惜しいのは獅子丸ではなく金の方.ブスどもから回収できてない代金は獅子丸の借金になっていて,それを支払ってもらえないと困る! さらにモンスターどもは獅子丸払いで高い酒とか入れてやがるし,どんだけ苦しめれば気が済むのか(笑).
折角の手付金を雌豚にむしられまくった獅子丸.ダメホストを雇っていてくれた恩のある店にツバを吐きかけ旅立つ先は初仕事,トッポギと一緒に港まで夜のドライブをすることになる獅子丸だけれど,雇い主は笑うばかりで何しに行くかを教えてくれない.トラック引き連れた旅の先で,獅子丸はついに思い知ることとなります.
実はトラックの中にはサオリ,コスKを含めた5人の女が収まっております.獅子丸を手にしたトッポギは用済みのサオリもろともこの港で売り飛ばしてしまうつもり.一度ガスで眠らされた姉妹が目覚めたのはトラックのコンテナの中.5人揃って1セットの上玉として,取引されてしまうのです.
倉庫街に到着したトッポギは早速客と取引を開始.ところがこの客は最初からなんだか挙動不審で,どうしてかと思ったら車の陰からジョーと豪山の配下が登場.ここでの取引は豪山にすっかり漏れていて,罠を張られていたのです.…トッポギにとってはこれはいきなり大ピンチ.いくら獅子丸がいるとは言っても,絶対に正面からは当たりたくないジョーがいる!
そしてピンチに陥る男がもう一人.のこのこと連れてこられた獅子丸が見たのはトラックの中の見知った顔2つ.サオリたちにとっては獅子丸は味方…のはず.しかし助けてくれない彼は,実際はサオリたちをさらった悪人と同類だったりするから困っちゃう.ここで覚悟を決めて悪に徹することも,悪から正道に戻ることもできずうろたえるばかりの獅子丸.自分から何かを決めることすら,怖くてたまらなくて動けない.
追い詰められたトッポギは,金的蹴りで戦端を開く.闇からはトッポギ配下がわらわらと湧き出てくるんだけれど,さすがにジョーは強すぎて,変身すらすることなく素手で次々にやっつけていく! …この隙にサオリとコスKが逃げようとしてるんですが,姉は転んでしまい妹だけが逃げることに.必死で妹を守ろうとするサオリさん,アホだけどいい姉だなぁ….そんなサオリのピンチを救ったのは獅子丸!ではなくてジョー.両足揃えて綺麗に蹴って倒し,転んだ彼女を引き上げるのが「かっちょいい!」とか思った瞬間別の奴に捕まってるサオリ(苦笑).
倉庫内はやや広めなのでそこそこのリーチの武器がぜひ欲しいところ.てなわけで距離があっても攻撃できる鉄パイプを握ってる奴が結構いますね.数に差がありすぎるので間違っても囲まれないような位置取りが重要.個人対集団では集団に取り囲まれた時点で普通は終わるので,囲まれることがないように,太い柱の死角なんかをうまく使って倒しまくるのが基本かな.
トッポギが獅子丸に加勢しろというのを聞くサオリさん.自分たちの味方だったはずの獅子丸は,本当は彼女を助けてくれたかっちょいいジョーさんの敵で裏切者? …グルだったのかよ!と怒るサオリと加勢を求めるトッポギの間に挟まれてやっぱりどうしても動けない獅子丸.「馬鹿野郎,クソ野郎,インキン野郎ー!」と気持ちよくシャウトするヒロイン.しかし彼女は被害者のまま.気絶させられ他の女たちと一緒に運ばれていく….
トッポギは獅子丸にキンサチを突きつけてジョーを倒せと命令.獅子丸は無理に太刀を手に取らされて…けれど,ここまで来てもジョーは怖くて,獅子丸はついに雇い主を放棄して爆走&逃走.安くはない金を注ぎ込んでもらったってのにこの始末.そして裏切られ取り残されたトッポギはジョーを背後から鉄パイプで殴るものの,「どーだまいったか!」と勝利宣言したってジョーがあの程度でやられるわけがない.結局トッポギもこの場を逃げ出し,変身すらしなかったジョーたちが,勝者として置いてきぼりを食らいます.
本日は幼児プレイ中の豪山のジュニア.携帯でなぜ変身しなかったのかとジョーに聞いたら,「あいつが…変身しなかったから」ってな御返事.本来はボコボコのバラバラにしてほしかった敵を逃がしてしまった用心棒は,獅子丸に夢中になりすぎて仕事をおろそかにしまくりだ.ここで「カタをつける!」と宣言したのだって,実際はトッポギじゃなくて獅子丸の方だろうしなぁ….他人の新機種ケータイを握りつぶし,トッポギの部下にアジトを吐かせようとするジョーの前に飛び出したのは,逃げたはずのコスK! 「あたしが! …そのかわり,お姉ちゃん助けて!」
連れて来られても結局何もできなかった獅子丸.逃げ出した路地裏でキンサチを手にふらふらと…「チクショー!」とやっぱり抜けずに叫ぶ! 自分が利用されるばかりってこともわかってる.ライオン丸でない自分を必要としている奴なんかいないってことも知っている.行き場を失った獅子丸は叫ぶ.必要とされているのは強くて街を救うというヒーローだけ.獅子丸にとってはそんなことどうだっていいってのに!
…でも,サオリさんはグルだと知って怒っていた.助けてくれないくせに変身するなとまで言われた.変身するのも戦うのも嫌で,街なんかどうでもよくて…けれど,あんな風に罵倒される哀れな自分を自ら受け入れるのは,そして女の子にあんな顔をさせあんなことを言わせるのはもっともっと嫌なのだ.獅子丸はついに立ち上がり…はじめて自分で,腹を決めます.

いきなりジョーは来るしやっぱり獅子丸は役に立たないし,怒るトッポギはホンモノのスカルアイを自分と自分の部下に装着し豪山に殴りこむことを決定.日本の優れた商品をコピーし,肝心の時には本物で自分たちを強化するあたり,もう負ける気満々としか思えない(笑).ところが殴り込む前にやってきたのが獅子丸.いつもの情けない顔ではなくてきちんと真顔で,「サオリちゃんはどこだ」と脅します.
折角手なずけたはずなのにいきなり裏切られたトッポギの恨みは深く,スカルアイによってさらに倍増.裏切者をクズと連呼するものの…腹を決めた獅子丸はビビらない.むしろ「ああそうだ!」と全面的に認めちゃう.「確かに俺はヒーローなんてツラじゃねえよ.この街がどうなろうと知ったこっちゃねえ.…だけどな,女売りさばいて,金稼ぐような,金玉腐ったクソ野郎にはなりたかねえんだよー!」と絶対に譲れぬ意地を吼える! 自ら望んでキンサチを引き抜き,やっぱり例の呪文はないものの…「ライオン丸,見参!」
狭い敵のアジトで颯爽と戦うライオン丸.この戦いも多勢に無勢,しかも相手はスカルアイによるブーストつき.どうしても防戦主体となるところで太刀は片手盾へと変形.ライオン丸の素早さがあれば小型の盾でも十分広い範囲を防御できるし,意外と取り回しのいい鈍器としても使えるし…何よりも殴るだけなら,自分を一度は受け入れてくれた元仲間の命を奪うこともなさそうだ.
中の人がやる気となったライオン丸は主役なので強い! 特別な片手盾があればトッポギの銃だって全部はじき返してしまえる.くるくると回転するライオン丸が跳弾させた弾は皆トッポギへと戻っていき,急激に近づいて猛る心のような抜き身の太刀を真っ直ぐに悪の喉元に突きつける! …いくらスカルアイがキマっているとしてもここまで圧倒されてしまっては,さすがに正気に戻るらしい.やればできるじゃないかと必死でライオン丸を懐柔しようとするトッポギだけれど,既に愛想を尽かしてしまった獅子丸が手を組むなんてことはありえない.金ならあると言われても,ライオン丸が悪に与えるのは決別の一閃しかないのです.
さてその頃,コスKはジョーを手引きして例の服屋の試着室からトッポギのアジトへ.服屋の店主が銃まで出してジョーを牽制してますが,凄くあっさりジョーに殴り倒されて終了してんのが情けない.コスKが鏡のところでくるくる回ったりしながらも(笑)無事到着.…しかし到着した時には既にトッポギたちは全滅していてコスKびっくり.…それに対して,ジョーはこれが誰の仕業なのかを明らかに察しています.
元に戻った獅子丸は早速サオリさんたちを救助! 「ごめんね遅くなっちゃって!」と極力軽い正義の味方の獅子丸ちゃん.綺麗どころには自分の働く店の宣伝も忘れません.…いや,そこはついさっき辞めたんじゃねえの(笑).しかし一度裏切られたと思ったサオリさんの態度は激悪.折角オッパイ大きい順で助けてあげたのに「敵か味方かはっきりしなさいよ!」と全力で平手打ちするなんて(苦笑).
ここで遅れて着いたコスKとジョーが合流.「自分の力がわかったろう」と戦う気満々のジョーに対し,獅子丸がビビらないどころか後ろについていってしまう.…重大な決心をして自分とは思えないほどの結果も出して,相当高いところまで舞い上がってたんだろうなぁ….かくして始まる本日のラストバトルは,新宿の摩天楼を見下ろすビルの上での1対1.2つの太刀は2体の異形を呼び覚まし,白と黒,タイガージョーとライオン丸が推参し見参する.…アホ姉妹にはちょっと難しい言葉だったかな(苦笑)?
開けた屋上での二人きりの戦いはまさに火花散る真剣勝負.獅子丸もかなり頑張ってるけれどジョーは洗練されていて迷いがない.ライオン丸の柔軟な避けっぷりは見事なんですが,攻撃に関してはやっぱりまだまだ覚悟が足りていないのかもしれない.東横インの看板を目前に,まるでゲームのような人間離れした舞闘を見せるふたりの獣.主題歌も流れてかっちょいい!
ライオン丸の武器は分銅鎖へと変化.ジョーの太刀を絡め取ってそのまま己の武器に変えるあたりは面白い.しかしあっさり取り返されて,しかもジョー側は鎖鎌に変化.普通なら距離を取ってダメージを与えるための武器を相手武器にからみつけてそのまま引き寄せ,得意の超接近戦に引き込むあたりが非凡.しかも鎖を拳に巻きつけることによって打撃ダメージを上昇させる戦闘慣れっぷりが恐ろしい!
こんな凶悪なラッシュを思いっきり食らってそれでもまだ戦えるほど,今のライオン丸は強くない.倒れ,慌てて己の太刀を鞘へと戻し,武装を解いてしまいます.まだ変身したままのタイガージョーの前で全ての武器を放棄して,ごめんなさいと必死に命乞いする獅子丸はやっぱりヘタレ.…ちょっとどころか,相当調子に乗りすぎちゃった(苦笑).
ここでジョーは例のジジイが言っていた完全に目覚めてはいないという言葉を思い出し,いろいろ物足りない気持ちを蹴り一発に込めて獅子丸にお見舞い.野犬の悲鳴のような声で蹴りに倒れる獅子丸に,「まだ弱い!」と一層の奮起を期待する一言を残して退場.…そんな絶対強者に欲情するサオリと,驚くばかりのコスK,そして,当然ではあっても力及ばず悔しい獅子丸.

さて,ジョーにこそ負けてしまったものの雇い主のグループを壊滅してしまった獅子丸は,「すいませんでした!」と土下座して唾吐きかけた「Dreamin'」へと復帰.戦うべき時にはその力を奮う覚悟だけはできたようですが,自分から望んで戦う方向には行かないあたりが彼らしい.ダメな子扱いはそう簡単には変わらないでしょうが,今後はホストとしても一皮剥けるんだろうか.
助け出されたコスKも元気.「ライオン丸にライバル現る,戦慄!最強タイガージョー」とかアオリ倒す記事を執筆しまくる興奮したコスKにはオザキ授業は邪魔.「そんなの何の役に立つってんだよ黙ってろ!」とか吠えまくり.…中二病のこじらせ方が尋常じゃねえなあの教師(笑).
5話かけて変身したくないダメホストはどうしてもの時には変身するヒーローへと変化.ジョーに敗北したことも人並みにくやしくなってきたようなので,その悔しさを糧にこの先更に強くなっていけそう.…ただし未だ全く足りていないのは戦う動機.これがちゃんとないとヒーローでも肝心なところで心を折られて負けるんだけれど,うまく見つけ出すことはできるんだろうか? 次回に続きます.

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デジモンセイバーズ#29

「問われて気づく己の心の巻」

自分たちの中にあった力によってコウキたちを退けることには成功したものの,デジヴァイスを壊してしまったマサルたち.大門博士ならば修復できると考えた彼らは行方を掴むために流れ者の岬を再び訪れるが,そこにあったのはあの洋館ではなく,バンチョーレオモンのデジソウル道場だった.デジモンを進化させる人間のデジソウル.それが一体何なのかすら未だ知らないマサルたちに,バンチョーレオモンはデジソウルを自在に使いこなすための特訓を課す.結界の中で再生し続ける木人を完全に破壊することで,単なる力ではないデジソウルの真髄を悟らなければならないのだ.

2つの世界と現在と過去,そしてコメディとシリアスを目まぐるしく行き来する「セイバーズ」! 次々に登場するより強い悪を倒し,最終的に平和をもたらす,基本となる筋立てはごくシンプルなのが少年向け作品の基本構造となりますが,作り手によってそこに加えられた骨太なアレンジ具合が本当に素晴らしい.これ,見ないで切った奴は絶対に損をしているはずだ.今回はお約束のパワーアップ回なんですが,脚本大和屋暁は伊達じゃない.想定される最高のランクに到達する回だってのに,なんだって岬の上があんな面白いことになっているんだ…(苦笑).でも今ここに到達するってことは,本当の天井はさらにさらに高かったりするんだろうか?

コウキたちに襲われたもののぎりぎりのところで謎の力が発動し,その代償にデジヴァイスを壊してしまったマサルたち.進化できないということは今ここで倉田の配下に見つかったらその場で一方的にやられるってのと等しく,一刻も早くなんとかしなきゃならない.中でも特に重視されるのはスピードなので,「父さんを探せば直してもらえるって!」というマサルの言葉は採用しにくい.だってお前の父さん今どこにいるかわかんねえ(苦笑).だからといって何もしないわけにもいかないので,仕方なく大門博士の手がかりを追うことになる3組はまず流れ者の岬を調べなおすことに.
しかしその途中にはさっき謎のパワーでやられてさっそくリベンジを狙うコウキと,それに付き合う仲間二人がデジモンと化した姿が.今の倉田はマサルたちよりもデジモン狩りを優先して欲しいようですが,偉くプライドの高いコウキはあっさり上官の命令に反するような奴で,この闘争本能の強さはマサルと同レベル.そんなコウキを見たマサルも同レベルなので即座に喧嘩を売ろうとするも,トーマに口を塞がれ止められる.デジヴァイスを修復しなきゃなんともならないってことをよく知っているトーマは必死.まともに喧嘩するには,大至急デジヴァイスを修復せねばならないのです.
その後は案外順調に辿りついたらしい流れ者の岬.以前ファルコモンに案内してもらったはずのその岬からはなぜか館が消え,代わりに急造っぽい道場がありました! 看板は読めねえわ「ようこそ,デジソウル道場へ」とバンチョーレオモンが屋根の上から挨拶するわと,そんなに大門博士の行方を捜してもらっては困るんでしょうかこの作品(笑).だから一刻を争う事態だってのに空気読んでないバンチョーレオモンはこう問うのです.「デジソウルとは何ぞや」.
デジタルワールドの危機を救うために奔走する主役グループの前にそびえるボロ道場&道場主の番長.凄まじくシュールな状態になっていて,そりゃマサルでなくても怒るとは思うんですが(笑)聞いてることは案外重要.今更ですが,答えようとするとまったく知らないってことに気づくのです.それにデジモンを進化させる力があることはわかっていても,具体的に何かを答えようとすれば…結局「あ,なんだっけ」とヨシノみたいに悩むしかない(苦笑).
バンチョーレオモン曰く,デジヴァイスを壊してしまった原因はこの理解不足.彼はデジソウルの正体についても知っていて,それさえ会得すれば「お前達の未来も開かれよう」とか誘います.…崖下の館が消えちゃったから父を探す手がかりもないし,どうやらバンチョーは敵ではないようだし,そしてマサルはなんでもいいからバンチョーを殴りたいし(笑)3人は仕方なく道場へと入門することに.アグモンたちを道場の外に残し,厳しい修行がはじまります.
道場でバンチョーが言うことには,「デジソウルを自在に使いこなせない限り,お前達に未来はない!」…いきなり崖っぷちを宣言する師匠に対し,なんでもいいからともかく今バンチョーを殴りたがっているマサルが実にダメですが,今日の相手は彼じゃない.出された相手は自ら動く木人たちで,これを完全に破壊することができれば新たなる世界が開けるらしい! …ツッコミ属性のヨシノは壊れたデジヴァイスそっちのけのこの展開を危惧するものの,修復がしたいという彼女の言葉に「順序の違いに気づけ」とバンチョーレオモン.「この試練を乗り越えなければ,何をしようと同じことだ」という彼の言葉は正しい.直したって今のままじゃまた壊してしまうんだろうから….
同じくツッコミ属性であるトーマもこんなくだらなさそうなことに付き合うつもりはなく,さっさと出て行こうと思ったら,道場に結界が張られて閉じ込められておりました! しかもクリアしないと出られない…って,どんなバラエティのコーナー企画だ(苦笑).こうなったら諦めて木人群を素手で壊さねばならないわけですが,「拳ばかりが力ではない.力とは,強き心と,不屈の勇気に宿るもの!」 ということで普通に殴ったくらいじゃ木人は元気.…欲しいのは物理的な衝撃ではなく心の領域での強さで,精神的な鍛錬が必要だからこそわざわざ「道場」を準備したんだろうか?
てなわけではじまった木人壊しの修行.もちろん木人との3対3の戦い…なのかと思ったら,早速ヨシノが横に座って「がんばれー」とやる気なく応援してやがる.確かに殴り合いは女性の修行としてはハード過ぎかもしれませんが,狙いは精神鍛錬なんだからつきあってやれよ(苦笑)! 「デジソウルとは,単なる腕力にあらず.心の叫びを意志の力で操るべし! それが,究極のデジソウルへの近道である!」という師匠の教えに対し,「何言ってんのかさっぱりわかんねえ!」と正直過ぎるマサル(笑).何はともあれ,目の前のこいつらをせっせと殴るしかないのです.

その頃,これから共に戦い続けるために,もっと強くなるために必要なことだとバンチョーに言われ,外でパートナーを信じて待っているアグモンたち3匹.外は青空,お日柄も良くて,中でパートナーたちが必死で殴ったり応援したりしているとは思えないほどに静穏.バンチョーレオモンについては,ガオモンは態度保留,ララモンはなんとなく信頼,アグモンはおなかが空いている(笑).…時間つぶしをする3匹がケンパで遊んでいるのが面白い.トーマと一緒なら絶対ガオモンはこういうことはしなさそうな気がしますが,案外付き合いのいい奴なんだなぁ….
しかし平穏は長くは続かない.パートナーが出てきてないってのにコウキたち3人が道場を発見し,平穏を破って早速襲い掛かります.ろくに進化もしていない非力な3匹は正直何の力にもならないけれど,それでもパートナーを庇おうとするのがけなげ.バンチョーレオモンの言葉とパートナーの力を信じて,進化できなくてもここで踏みとどまる所存! …コウキはアグモンたちにそこをどけと命令してますが,お前羽根あるんだから飛び越してしまえばいいのに(苦笑).
信頼されたパートナーたちは未だ殴り中.この手のことにはとても筋のいいマサルが一撃で壊すところまで来てるんですが,壊しても壊してもすぐ元に戻ってしまう.「デジソウルを垂れ流すだけではダメだ! 精錬し,凝縮して,1箇所に集中させるのだ!」とかアドバイスを受けているときに伝わる振動! コウキたちがアグモンたちを攻撃している衝撃が伝わることにより,一同は外での異変に気づいたんですが….
「知ったところでどうにもならん!」とバンチョーレオモン.…確かに現状では外に出たって進化させることもできないんだから「さっさと修行を終わらせろ!」ってのは間違いないんだけれど…それでも,道場の壊れたところから傷つくアグモンたちを見ているしかないのは辛い!
しかし,そういう風に生まれついているのか,デジモンたちは人間よりも真っ直ぐで信頼深い.「きっと兄貴たちはうんと強くなって戻ってくる!」と傷つきながらも頑張る弟分のけなげな姿に,兄貴は心を動かされます.3人を命がけで信じる小さな仲間たち.敵に捕まり殺されかける大切な存在を目前にして,弱い自分を痛感し,なんとかしたいと今まで以上に強く求めるその心に…マサルの中にあったデジソウルが全身から強く噴出! それは謎の力を得たあの時と同じ輝き!
しかし強くなるために必要なのはここから先! バンチョーは噴出するデジソウルを感情ではなく意志の力で制御することを求めるものの,マサルにはそんな細かいことはわからない(苦笑).ゆえに彼にもわかりやすく,「お前の望みはなんだ! お前の望みはなんだ!」と質問.そして問われてはじめて明らかになる,今の彼の気持ちは…「俺は! アグモンたちを,助けたい!」…暴走するデジソウルは一つの言葉で収斂されて,マサルの体でほのかな光となって輝く!
マサルが会得したことにより,「デジソウルとは人の思いの力.そしてデジモンは,人の思いに応える!」と回答を宣言するバンチョーレオモン.その言葉でトーマもやっと気づきます.デジモンたちが人の欲望に反応し時に暴走していたのはおなじみですが,デジモンに影響を及ぼす欲望は退廃的で悪っぽい7つきりではない.「誰かを守りたいという純粋なる思いもまた,欲望の1つ.それを己の意志で制することができたとき,究極のデジソウルは誕生するのだ!」…無理やり体で学習するマサルと,理詰めで理解するトーマ,そして2人を追いかけていくヨシノ.3人の体は今までにないデジソウルの光を放ちます.
バンチョーレオモンは,「そのデジソウルを,お前達のデジヴァイスに叩き込め!」といきなり指示! 相変わらず前置き抜きで不思議なことを言い出すのでついていく方も大変ですが(笑)考えるより動くマサルがさっさとやったら,壊れていたデジヴァイスがなぜか修復されちゃった! これぞデジヴァイスバースト.より強くなった思いを受け止めるために,デジヴァイスそのものが進化した姿.「究極の力,存分に叩き込むがいい!」
戦わねばならない理由を目の前に,戦うための手段を取り戻したマサル.彼から噴出されるデジソウルは木人たちどころか道場や結界まで全部を粉砕! 信頼に応えるためにその眩しい光の中からさらに飛び出していく,いつも以上に気合の入ったマサルの拳! …デジソウルの強烈な噴出による周囲への衝撃波の発生,これがもし自在に再現可能なら,マサル単体での攻撃力もさらに上がってしまったような気が(笑).あ,これまでマサルが見せてきたあの凄いジャンプ力も,小規模なこの現象が足裏から発生していたのかも….
やられちゃってぼろぼろの弟分に駆け寄る兄貴.「信じてたぜ」とアグモンに言われて,その信頼に応えることができるのはなんてうれしいことだろう! …だから,これまでの借りは全部返す! 「デジソウルチャージ! オーバードライブ!」と一気に究極体のシャイングレイモンへと進化! 残る二組もそれぞれミラージュガオガモン,ロゼモンへと進化して…うわ,さすが究極体,シャインとミラージュがでかい! 敵がおもちゃにしか見えない(笑)!
カラーリングだけは一応ヒーローカラーのコウキたち3体.しかしいくら完全体離れした力を持っているとしても,究極体3体の相手になるわけがない.つうかむしろここまで圧倒的に強いと,パートナーすらその威力にちょっとヒくくらいなんだから(苦笑).ついに敵を追い越した元DATS組は,大技をド派手に連打してまたも連中を追い払うことに成功!

夕方.壊れてしまった岬の上での師匠と弟子の別れ.短期間で究極のデジソウルを身につけたことを誉めるバンチョーレオモン.「その純粋なる意志の力,忘れるな」とか「きっかけは何であれ,全てお前達自身の力だ」とか.言ってることはなんかいい師匠に聞こえますがマサルは納得できない(笑).あれだけ世話になっておいてなんですが,バンチョーはやっぱり滅茶苦茶.「一歩間違ってりゃアグモンたちがどうなってたか,わからなかったんだぜ!」と叫ぶマサルの方がとても正しい(苦笑).
てなわけで,「手前との決着も,必ずつけてやるからな!」とスパルタすぎる師匠にもちゃんと喧嘩を売るのを忘れないマサルと,そんなマサルを笑うバンチョーレオモン.「その時が来れば相手をしてやる」と請け負ってくれたけれど…いつかやっぱりその時が来るのかな.その時,バンチョーレオモンはどんな立場でマサルの前に立つことになるんだろうか?
さて,デジヴァイスが修復され新たな力も手に入れて,この先どうするかを考えねばならないわけですが,ここでバンチョーが推薦してくれたのが聖なる都.そこに力を必要としている者たちがいるとだけ教え,「さらばだ」と言い残して背を向ける.…デジモンにとっては禁忌の地である流れ者の岬に道場を建て,デジソウルを知り,デジヴァイスの自動修復機能を知り,マサルたちを救ってくれた大変に厳しくて優しい目の彼は一体何者なのか…ってなあたりはとりあえず置いておいて,現在絶賛放置中の父探しの方がなぜか進展した上に,思わず耳を疑うことになる(笑)伝説の次回に続きます.

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機動警察パトレイバー#30

「あいまいな黒の前兆の巻」

小笠原で夜間訓練中の自衛隊のレイバー隊を,謎の黒い影が次々に沈めていく.夜の闇に乗じて訓練地に乱入し不破のヘルダイバーすら器用に沈めたその機体は,砂浜に「ぐりふぉん参上」と大きく書き残し去っていった.黒いグリフォンの背後にいるのはシャフト社の内海たち.完全に規格離れした機体そのものではなく,生み出した理論を売り出そうとしている内海は,最高のレイバーOSである篠原OSをイングラムから奪い取り商品にすることまで考えていた.
南洋上でそんな悪巧みをされているとも知らない特車二課内では,気になる噂が広がっていた.レイバーによる犯罪件数の急増に対応するために,小隊をさらに増やす動きがあるというのだ.そうなればきっと隊長は巡査部長の五味丘かあるいは熊耳か.このままではさらに差をつけられることになってしまうと太田は苦悩するのだった.

前回は横道に逸れたものの再び原作をなぞりはじめた「パトレイバー」.一般的には他の超メジャーなアニメに比べるとややマニアックな秀作として扱われていることの多い本作ですが,コンピュータ業界では間違いなくメジャーな作品の1つ.元々この業界にオタクが集まってるってこともあるんですが(笑)それ以上にこの作品は,日本でのPCの勃興期の雰囲気を色濃く反映しています.コンピュータと同様にレイバーもハードウェアとソフトウェア,そして人間によって構成されるものであり,このシリーズで描かれる国産の篠原と海外のシャフトという構図も,当時国内では最も普及していたNECとそれを凌駕する性能を持ちかつ高価であったAppleやIBMの関係をそのまま反映.…てなわけで,当時の事情を色濃く反映したこの作品をコンピュータマニアが特に気に入ったのは当然の話ではあるのです.

前半.冒頭はいきなり悪夢.壊れていくイングラムとそれを襲う黒い影.必死で太田を呼んでも既に2号機は壊された後…という夢に奇声を上げて野明が飛び起きたのは朝3時.冷や汗かくほどの凄い悪夢はきっと予知夢な上に,満月の下,自衛隊を相手に悪夢は現実と化していました.南方,小笠原で夜間訓練中の自衛隊のレイバーを次々に襲う黒い影.あっさり自衛隊の一個小隊がやられていくシーンなんですが…暗い中で発光が続くから,随分酷い修正を喰らっているなぁ(苦笑).相手はあまり強すぎ早すぎ手際が良すぎ,襲われた方は必死で助けを求めるしかないものの….
謎の通信妨害を受けている本部には,現場の惨状は伝わらない.しかしこれが大島の時と同じ現象なのだとしたら,恐らくはほとんどの小隊が壊滅しているはず….一応極秘訓練であったはずの小笠原をわざわざちゃんと狙ってきた敵の情報収集能力が恐ろしい.残っているのは不破率いるヘルダイバー部隊のみで,しかもあっさり彼女達も黒い影の餌食に.現行機としては相当優秀な篠原の新鋭機を使っていても予想も尽かないような動きと強さを見せる黒い機体は,驚くべき器用さでコックピットにもぐりこみ,パイロットのヘルメットをとんとんと中指で叩いてご挨拶.レイバー戦のプロ相手に余裕で遊んでみせたこの敵の正体は,翌日の砂浜で一応明らかとなりました.
翌朝,快晴の空の下で発見されたふざけたサイン.砂浜にでかでかと「ぐりふぉん参上」と犯行声明が残されていたのです.…グリフォンのパイロットがやらかしたその悪戯を見て,黒幕である内海課長は大笑い.真面目な黒崎は冷静に憤慨しているけれどこの程度じゃ証拠にならないと余裕の内海課長.こんな人に「僕から言っておくよ」とか言われても…絶対言うはずがないんだな(苦笑).
南洋の眩しい太陽の下,海を行く客船の中では昨夜暴れた黒い機体が休息中.慣らし運転であの始末って本気で動いたらどうなることやら.案の定内海は昨日のことを咎めたりはしないものの,健康診断に関してはちゃんとバドに命令.本人は体をいじられるのをかなり嫌っていますが,「真剣に遊ぼうと思ったら,それなりの苦労も覚悟しなきゃ」と運用に不可欠なステップを外すことは許しません.
グリフォンは搭乗員が常時健康診断を受けなければ動かない機体.それは通常の機体なら最優先されるべき安全性に大きな課題があることを示唆します.確かに開発者たちの成果は褒められるべきものなのかもしれませんが,違法行為を行っていることだけでなく,人命を使って実験まがいのことを行っているあたりからすっかり腐ってる….こんな風に腐らせたのはもちろん責任者である内海のいいかげんすぎる姿勢に違いない.
グリフォンは,そのままでは世に出せない素晴らしい成果.強い上にコンテナに格納できるため移送もしやすい.豊富な資金ゆえのイリーガルな一品を開発者は誇り,しかし世間に公表できないと嘆きます….穴掘りデモンストレーションは確かに似合わない,兵器としてはあまりに安全性に問題があり過ぎるこの機体.しかし内海には絶対に成功する自信があるようです.
汎用機としては規格が従来のものと異なりすぎて売り物にならないグリフォン.しかしそれを支える基礎理論は確かに法に違反しない売り物となるはず.しかしそれでは押しが弱いと考えたのか,篠原のOSまでおまけにつけるとか言い出す内海.当代最高のOSで,ゆえに軍事機密並に硬いそれを手に入れるには,現在篠原が試験運用している警視庁のイングラムを1機捕獲すればいいととんでもない.…ヘルダイバーにも近いバージョンのOSが乗っていたはずなのにわざわざイングラムの1号機を狙うのは,OSそのものよりもそこに蓄積された動作データ狙いに間違いない.
さて,悪の組織から狙われることになった野明ですが,昨日の激しい悪夢について呑気に遊馬に説明しておりました.思わず太田に助けを求め,しかもぶっ壊れていたと聞いて,夢の不条理と正しさを感じるひどい遊馬.「部分的には妙にリアルなんだよなぁ」なんて言われてしまう,正夢らしい明け方の夢.
けれどきっとこれはアルフォンスを異様に大切にしているからなのだと,遊馬はパートナーを安心させにかかります.ずたぼろにされるのは戦闘に対する恐怖だろうし,既にやられた太田機については「いつものことだ」で流していいのか(笑).
夢は経験の反映と言われ,簡単な野明はちょっと安心.半年かけてようやく動きに馴染んできたところ.これからはもっと高いレベルで働けそうだからこそ,ぼろぼろに壊れるなんて絶対に勘弁なのです.「予知夢だったりしたらたまんないよ!」と能天気に笑う二人….まさかこれが正夢だとは,そしてその正夢に巻き込まれて遊馬までひどい目に遭おうとは(苦笑).
そして,既にやられていることでおなじみの太田なんですが,彼は彼で今まさに窮地に追い込まれようとしていました.香貫花に引き続き熊耳の尻に敷かれている太田は,「太田くん」と君づけされるのが嫌でもろくに抵抗もできません.しかも進士たちの噂によれば,近々小隊増設の動きがあって,新隊長には熊耳や五味丘が有望! …このままではさらに頭が上がらなくなる.太田の苦悩は深まります.

後半.数日後,隊増設の動きについて警視庁で説明を受けた後藤と南雲.しかし隊を増やすかわりにイングラムを手放さねばならないってんだから大変です.もちろんまだ本決まりではないものの,とても現隊員が納得するとは思えないから頭が痛い.「…そうだ,対応策相談しない?」と後藤は飲みに誘ってみるものの,先約があるのとしのぶさんにさくっと断られちゃってがっくり.
南雲の先約は友達の不破との飲み会.お好み焼き屋で2人でつついてる姿が実にほのぼので,旦那とか子どもとか仕事とかの話をしているこの姿からは,彼女たちの職場での姿は想像できない.けれどやはり同じ業界の一員として,レイバーの話が中心になりがちのようです.…不破の目的もその情報交換.自衛隊では探しきれないものも警察にはあるかもしれないと「今,限りなく人間に近いレイバーって,どれくらいあるのかな」と唐突に質問してみます.
現状で最も人間に近い機体は,篠原のイングラム,シャフトのTYPE-7ブロッケン,そしてトヨハタのSR-70…実質篠原とシャフトの2社寡占状態で,そのうちの1社が警察や自衛隊に機体を納品しているとなれば犯人の目星はついたようなものなのですが(笑).「なんかあったの?」と聞き返すしのぶに「…別に」と不破,それにひっかかりながらも「まいっか」と追求をやめてしまうしのぶの柔らかさは,年齢と,もっといいかげんな後藤の影響なんだろうなぁ(苦笑).…別れ際になって「ぐりふぉんって名前に心当たりない?」と肝心なことを聞いてみる不破.本当は友達ともっとぶっちゃけていろいろ聞きたいけれど,立場上ここまでが精一杯なのです.
課に戻ってきた隊長は,今日も絶好調で整備班員にイングラムの魅力を語る野明を見ながら悩み,「愛情が大きいほど衝撃も大きい,だよなぁ…」ってなわけでとりあえず遊馬に嫌な役目を押し付ける(笑).野明を一番よく知っているからこそ,そんなことを言えば絶対怒るに決まってるとわかっている遊馬には酷な役目.見るまでもなくわかってるじゃありませんか,と嫌がる部下に「でも見たい」と上司はわがままだ(苦笑).しかも手まで合わせられてしまったら,これは…折れるしかないのが縦社会です.
かくしてわかっている結末を確認するため,野明と一緒に屋根に上がった遊馬.いい天気で上気した彼女は胸元をぱたぱたやっていて,それは若い男としてはやっぱり気になることで…(笑).しかし本題はそこじゃない.「…あのな!」と言おうとするけれど言い出しにくくて,そのまま写真を突きつける! …そこには篠原の新型機,98式AVのエコノミーの姿があり,「イングラムを下取りに出して,そいつを何機か購入しようかって動きがあるらしい!」と遊馬が話したら,「ふうん…えええええー!」と野明絶叫そして暴走.勢いに乗って隊長室に乗り込んで「納得できません!」と異議を叫ぶ(苦笑).…こういう勢いのある描写のおかしさは,アニメの方が優れてるかも.
こうならないために遊馬に押し付けたはずなのに,結局野明の直撃を受けることになってしまった隊長.アルフォンスは日々完璧に磨きがかかってると強く強く強く主張され,「これまで育ててきた苦労は一体なんだったんですか!」とがっぷり噛みつかれ,後藤は遅れてきた遊馬にひどく悲しい顔をする(苦笑).でもこうなるのは最初から見えてたんだから,今恨みがましい目で見られても….
これはまだ決定したわけじゃないから上の方にはそう伝えておくと後藤が請け負ったおかげで,野明の怒りはようやく終了.…そもそも隊長室にいきなり殴り込みをかけるというのは滅茶苦茶なので(笑)あわてて保護者の遊馬が回収し退場しようとしたところ,なぜか南雲隊長が「グリフォンって名前,聞いたことはない?」と聞いてくる.もちろんその名はレイバーメイカーの社長子息の記憶にもありません.
保護者に連れられ退場した野明ですが,イングラムを下取りに出すなんてことは「説得力のない計画」扱いで断固反対.育て上げたイングラムは素晴らしく,それをなぜ今更別のものに取替えなければならないのかと憤慨中.けれど遊馬から見ればこの計画は完全な間違いとも思えない.なんせ実験機的な色合いの濃いイングラムは高くつきすぎるし,そもそも現状でも事件の数に対してパトレイバーの頭数がまったく足りていないのです.
機体が現状よりもスペックダウンすることは間違いないけれど,その分大量投入することで小隊数を増やし数で勝負する.犯罪に使用されるレイバーのスペックの向上を緩いと考えれば,そんな計画をお偉いさんたちが考えるのも不思議ではない.…もし,この後あの一連の事件が起きなければ,この段階で第2小隊はイングラムを失っていたかもしれないんだな.
優れた現行機を下取りに出し廉価版を大量購入する.計画の是非を決めるのは上層部ではありますが,二課の見解をまとめるために開かれた隊長クラスと次期隊長候補によるブリーフィング.これは昇進の機会だけれど,「結論は出てるんじゃありませんか?」とあっさり否定する熊耳.しかも第2小隊の熊耳だけでなく第1小隊の南雲や五味丘までもがイングラムの性能を信頼しエコノミーに疑念を抱いています.そして,一番頼りになる榊班長も使えるかどうかが怪しいということで態度保留.実際の品定めは現物を見てからということになります.

その品定めの場となるのが第3回国際レイバーショウ.晴海でやるのは今年で最後…って,当時の敷居の高いネタですね(笑).ここに篠原がエコノミーを出品し…内海たちも勝手にグリフォンを出品するつもり.もちろんこんな衆人環視の状態で犯罪マシンのお披露目をやらかすなんてリスクが大きすぎるわけですが,内海はそれ以上の効果があると余裕たっぷり.犯罪をリスク扱いするこの危険な思想こそ,内海が特異な悪役として名を馳せた所以です.…垂れ込める暗雲と雷鳴が,やがて悲劇の雨を呼ぶ次回に続きます.

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ライオン丸G#4

「正義と悪の号泣の混沌の巻」

借金ダメホストな獅子丸の命を豪山興業が狙い,ライオン丸に変身できる獅子丸をジョーが狙うという状況でさらに獅子丸を狙う勢力が増えた.人身売買もこなすトッポギたちはサオリを誘拐.そのサオリがライオン丸の正体について語ってしまったことにより,獅子丸がトッポギたちにさらわれてしまう.無理やり獅子丸にキンサチを抜かせ,ライオン丸に変身させて大喜びするトッポギ.彼の片目を潰した豪山のジュニアに勝つためには,豪山の抱える用心棒,タイガージョーに匹敵する力が絶対に必要なのだ.

完全に巻き込まれた主役が,諦めずにひたすら逃げようともがく「ライオン丸G」.いいとこなしの獅子丸と誰もから一目置かれそうなライオン丸の間にはDMCのヴォーカル並に大きなギャップがあり,もう,さっさと諦めてライオン丸活動に専念しちゃった方が楽なんじゃねえか?と思うのも同じ(笑).実際ジョーさんみたいに用心棒として食っていく道だってあるんだし.ただし今回ラストで獅子丸の前に提示される道は,いくら感動的だとしてもさすがにダメか…(苦笑).

スカルアイでぶっ飛んだスワンキーズだって,変身した獅子丸なら倒せてしまう.けれどそれによってあのおっかないジョーさんにつきまとわれて喧嘩を売られることになったので,下手に強くなるのも正直考え物ではあります.その上キンサチはちっとも獅子丸の側から離れてくれないし,ついでに安すぎて質草にもならないし.
獅子丸自身はわかってないけれど豪山は借金を回収するために彼を窮地に追い込みまくっているから,キンサチでの変身がなければたぶん1話で死んでいる.前回だってすぐ変身しちゃえばぼろぼろになることもなかったはずなのに,抜かなかったおかげで気絶するわジョーにも蹴られるわ軽蔑されるわと本当に散々.そこまでされても変身するのはごめんってんだから,ヘタレぶりもここまで貫けば男気のように見えなくもなく….
キンサチに選ばれた人間のはずなのに,殴られ蹴られてぼろぼろの獅子丸.公園で目覚めたら横にはあのじいさんがいて,痛くて辛くてたまらない主役は哀しく叫びます.「つうかさ,あんたがこの刀から持って現れてから,調子狂いっぱなしだよ! 俺さ,この街救うことになんか全然興味ねえし!」…じいさんに必死で刀を持って帰れと言うけれど,選ばれしものの定めとか言われて逃げられず,しかもじじいは怪我人を置き去りにして去りました.選ばれたはずの獅子丸は,リポDの炭酸にすら負けるのに.
さてその頃,トッポギ配下にさらわれたサオリさんはようやく目覚めておりました.鈍いというかアホのサオリさんは状況を飲み込めていませんが,ここにいる先客たちは皆腕に竜の入れ墨の入ったデブの手引きで,例の試着室からさらわれてきたことが判明.…だから「あんたあたしの客取ったでしょう!」って話じゃないんだって(苦笑).ついでに頭の良さとバストサイズは関係ないし!
しかしそんな飲み込みの悪いヒロインその1でも,さっきのデブが笑いながら檻の外にやってくればようやく状況を掴めるってもんで.しかも上客であったはずの彼は,サオリを「工業哀歌バレーボーイズ」に出てくる女に例えるという女性としては最悪の屈辱を与えてきます…だからそこでヒロインその1はノルな(笑)!
本当に状況読めてないアホのサオリさんは,首謀者であるトッポギを変態呼ばわり.実際に彼は変態で「ドSなんだよ!」と衝撃の告白.放っておけばあんなこともこんなこともされぞうな貞操…ではなく生命の危機に,「あたしに変なことしたら,ライオン丸が黙ってないんだからね!」とやぶれかぶれに叫んだことにより,またも獅子丸がトラブルに巻き込まれていくのです.
姉と連絡が取れなくなったコスK.いつものスナックZにも戻ってこないし,巷では誘拐事件も流行しているということで早速獅子丸のところに相談に.…いくら変身できるったって中身はダメホストなんだから,あんなのに相談したってどうにもならないと思うんだけどなぁ(苦笑).実際獅子丸は男と逃げたんだろうとにべもなく,サオリさんへの執着も「まあ,仕方ないよね!」の一言で振り切ってしまう.
しかし姉が男と逃げたというちゃちな推測は,コスKには絶対に納得できない回答であったご様子で,「あたしとおねえちゃんのことなんも知らないくせに!」と主役の頬を叩き蹴るヒロインその2.…たった二人きりの姉妹である彼女たちもまた,語られるべき重い過去を背負っているに違いない.しかしそんな暗さを見ようともしない獅子丸は犯しちゃうぞとか言い出してるし.…おもちゃを売らなくていい変身ヒーローは本当に気楽だよなぁ(笑)! もちろん獅子丸にそんなことをする余裕などなし.だってトッポギが部下連れでお迎えにやってきた!
高笑するおっかないトッポギたちにアジトへと連行されちゃう獅子丸.例のキンサチの小太刀を獅子丸に無理やり持たせた上で,引き抜かせてみる! どうあっても変身したくない獅子丸は「だめなんですよー! だめですってー!」と可憐に悲鳴を上げるものの,結局抜かされてライオン丸に変身しちゃう.変身バンクはいつものようにかっこいいんだけど…「もうー!だからやだってゆったのにー!」と嘆く主役.子どもみたいな奴だよなぁ.
あっさり欲しかったものを手にいれたトッポギは,早速その旨を仇敵へとお電話.今日はフライトアテンダントでキメている豪山のジュニアのところに喜びと警告を伝えます.…過去,目玉1個を奪われているトッポギは,そちらが虎ならこちらはライオンだと,わかる奴にはわかることを電話連絡.…ジュニアのお仕事ごっこ,この界隈のこの業界では大変に有名なんだろうなぁ(笑).
虎に対抗できるライオン.その虎である用心棒のジョーには大変よくわかる言葉なのですぐさま喧嘩に行こうとするも,豪山のボスはそれを止めてシャドウ3体を放ちます.豪山にとってライオン丸は商売の邪魔.本来はそのままジョーと戦わせて潰してしまえばいいのにすぐにそうしないのは,ジョーでは絶対勝てないからなのか,あるいは戦うこと自体が相当面倒なことを引き起こすからなのか….

本気で逃げるならライオン丸のままで全部蹴散らせばよかったのに,なぜか人間の姿に戻ってもまだ捕らわれのままの獅子丸.…テンパって,そのまま逃げるという選択肢が頭から吹っ飛んでいるんだろうなぁ(苦笑).切々とあんなのにはなりたくないと訴える獅子丸だけれど,トッポギはあらゆる手段で懐柔する気満々.偽スカルアイを差し出しいい金になるぞと誘うものの,獅子丸は豪山やジョーさんが怖くて踏み切れないってな時にシャドウがこのアジトに攻めてきやがりました.
ここが出番と無理やり引っ張り出され,またもキンサチを無理やり抜かせて不本意ながらもライオン丸見参.…既に呪文は完全無視(笑).そんでもって戦場に無理に押し込まれ,細い通路で謎の強そうな3人相手に戦うことになっちゃったライオン丸.中の人である獅子丸はビビり,しかし体は戦闘モードで反応する.元々獅子丸は身のこなしは軽い奴なんですが,ライオン丸モードでの華麗な戦いぶりは変身でもたらされる効果? それとも獅子丸の中に元々あったもの?
マントで視界を封じてみたり,迫る2体を流麗な剣さばきでかわしたりと善戦するライオン丸.敵3体のコンビネーションは抜群で普通ならかわしきれないはずですが,狭い場所に合わせて剣がなぜか鎌へと変形.長すぎて取り回しの効かない剣よりもこの方が明らかに有利で,数の差すら覆して反撃だ! …途中で回りすぎてくらくらキたり,吐きたくなってるのはご愛嬌(笑).結局3体のシャドウを追い払うことに成功はするものの,獅子丸は戦って強くなる自分が嫌でたまらない.「もう本当に嫌だー!」と叫ぶ彼に,トッポギたちは獅子丸コールを浴びせかけます.
ライオン丸にシャドウが負けたことを知った豪山は,結局ジョーをジュニアにつけてトッポギ征伐にやることに.トッポギの増長とライオン丸との接触のリスクを比較するとやっぱり前者を優先せざるを得ないってのは,超然として見えても案外卑近だ.…メイド姿でデザートを勧めてくるジュニアに至っては卑近を通り越して超然としている始末であり(笑)その情けなさにボスは指先の赤い光線でジュニアの体を操って,ジュニアの顔にたっぷりとデザートをお見舞いしちゃう.
で,敵が卑近であれば主役もまた相当に卑近で,獅子丸は今まさに金で身柄を買われようとしておりました.絶対無理と言い張る主役にお前が必要だとラブコールを送るトッポギは,その誠意を札束でもって示します.ダメホストを抱えるためだけに月2百万も払おうとする謎の誠意.「どうして…俺のことそんなに…」と問う獅子丸への返答は,「お前が…私たちにとって…かけがえのない存在だからだ!」
金額のこともありますが,かけがえがないとまで言われた獅子丸はうれしくてたまらない.部下の皆さんも口々に一緒にやろうと言ってくださり(笑)頭が簡単に出来ている獅子丸はあっさりと感激.あまりのうれしさにこれまでの哀しみを全部吐き出します…「俺! ガキの頃から.何の取り得もなくて,何やってもダメで,大人になったらなったで借金あるわ,ホストになっても女にモテねえわ,ここはいっつもかいいわ! 変なモンに変身しちまうわで!」…と号泣.ドラッグの偽物売買とか人身売買とかする奴に本心を吐露する正義の味方.それが感動的であればあるほど,滑稽なのです.
「軽く…人生諦めてたんですけど! …でも,かけがえのない,俺,今まで誰からも…そんなこといわれうわえってー!」号泣ゆえに後ろの方はちゃんと言えていませんが(笑)ここで獅子丸ついに陥落.…生まれて初めて必要としてくれたのは悪の組織.優しい悪の皆さんに獅子丸の号泣は止まらない!

さて,どんなに優しく受け入れてくれても,やっぱりトッポギたちは悪の一味です.姉を探すコスKは写メに残ったチャイナ姿を手掛かりにして早速あの店を発見.…しかし店自体への警戒を怠ったことにより,5人目の被害者として更衣室から拉致られてしまっておりました.
結局姉と同じところに囚われた妹.特撮ではヒロインの人質活動は大変重要なものなので,その職務を全うする姿は偉いというか間抜けというか…(苦笑).彼女たちにとってはトッポギは悪で,獅子丸はなんとなくたぶんきっと正義だったらいいなと思いたい存在.けれどその獅子丸はついさっきトッポギに抱き込まれたところで….
そして,正義の味方が悪その2に抱き込まれたのを知った悪その1は,悪その2の下っ端を捕まえて拷問.ジュニアさんのお寿司屋さんでは,光り物とはゴキブリのこと(笑).トッポギとの接触についてゴキ握りで吐かせ,トッポギもろともライオン丸まで潰す気満々.…汚い仕事で作られた金を手にうっとりする主役は,果たして正義を持ち合わせているのか? 混迷がわずかに晴れる次回に続きます.

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デジモンセイバーズ#28

「足りず溢れて壊した力の巻」

イクトの両親の力を借りて,倉田を倒すためにデジタルワールドに戻ったマサルたち.ジュレイモンの森を目指す彼らの前に,ギズモン4体が出現する.完全体ではまったく歯が立たない相手を前に,いきなり全滅しかかるマサルたち.そんな彼らの危機を救ったのは通りすがりのバンチョーレオモンだった.特殊な技など一切なしに,あっという間にギズモンを倒してしまうその強さにマサルの闘志は燃え上がるが,バンチョーレオモンは力の足りないマサルを喧嘩の相手として認めない.
マサルたちの中には拳ではない力がある.それを探せと助言して去るバンチョーレオモン.あのデジモンの正体はわからないけれど,このままではギズモンすら退けることができないのは真実.拳ではない強さに心当たりのあったイクトはファルコモンとともにマサルたちと別れ,残された3組はジュレイモンの森を目指す.

人間界とデジタルワールドを行ったりきたり,当初問題になっていた安全性すらすっかり忘れて,ついにはゲート中でバトルまでやらかす無謀な「セイバーズ」.いつか本当に洒落にならねえことになっても知らねえぞ(苦笑).一刻も早く倉田を倒さねばならないものの,明らかに力不足であるマサルたちの前に出現する新たなキャラは…番長か! ここまで喧嘩番長としての地位を欲しいままにしてきたマサルにとって,そのお株を完全に奪う彼は挑戦しがいのありそうな強敵であり,本来は尊敬すべき先達でもあるんだろうなぁ.
正義を行うために必要なのは,その正義を実現するための絶対的な力.…敵の倉田も彼なりの正義に従って,同じ考え方で外道な手段を取ったのならばひどくやりきれないですが,少なくとも己の手を傷めることもなく,虐殺や人体実験をしなきゃ手に入らないような戦力だけは,どれほど崇高な目的があろうとも否定されねばならない.そんな大人の主張が揺るがずに表現される本作は,間違いなく「子ども向け」の作品です.

倉田を追ってデジタルゲートを潜ったマサルたちを挟み撃ちした謎の3人組.しかもこいつらいきなりデジモンに変身しやがって,そりゃシリーズが違うんじゃないのか(笑)? そんな危機を救ってくれたのは殿の薩摩とクダモンのコンビ.爆発の中に敵もろとも消えてしまいましたが,相当強いらしい2人なら問題ないでしょう.
とりあえず以前知り合ったジュレイモンのところへと向かうマサルたち.けれどその途中にも倉田のギズモンの姿が.無人で動いているらしいこいつらは,無差別にデジモンを攻撃・分解し光の粒子をタンクに貯めている.もちろん正義の味方は目の前の虐殺を放ってはおけず,イクトを筆頭に総出でフルチャージ! ただしマサルだけは殴れなくて大変に苦闘してますが…(苦笑).ギズモンはやっぱり完全体でも早すぎて強すぎる相手.序盤ですぐさま全滅しそうな大ピンチ!
敵のギズモン4体はろくに損傷もなく健在.マサルたちはすっかりぼろぼろで.それでも引き下がるわけにはいかないと猛る精神力だけは誉めてもいいですが,そんなもんで勝てるなら倉田はとっくに滅びているだろってな状況に…響く草笛.激しく場違いな音色とともに出てきたのは,オレンジ色でバンカラな…「通りすがりの番長,バンチョーレオモンだ!」
正常な神経の持ち主ならば即座にツッコミたい凄い姿のバンチョーレオモン.自分の信じる正義に忠実に生きる究極体…って,説明もいい感じにトバしてんなぁ(笑).例えばふざけた格好の怪党とかふざけた格好の仮面の戦士Xとか(同一人物)この手の面白いことは本当の実力者でなきゃやれないため,この番長にも凄まじい実力があるのは間違いなさそうです.
DATSも知らずイクトも知らないマイナーなバンチョー.下手すれば倉田の手下の可能性すらあるわけですが,そんなことはねえ!と即断するマサル.しかもその理由も「番長に,悪い奴はいねえんだ!」…それをお前が言うのか…(笑).このバンチョー,ギズモンすらもあっさり殴り倒すあたり種を越えて同類であり,またそういう姿こそが理想であるマサルはすっかり夢中!
相手の正体は不明ながらも,すっかり盛り上がるマサルとバンチョーレオモン.一刻も早く倉田をやっつけなきゃならないってのに,そんな目的もあっさり忘れて早速タイマン(苦笑).「面白れえ」と胸躍らせて面と向かってみるわけですが,バンチョーには隙がねえと驚くしかない.…また別のジャンルになってんなぁこの作品(笑).余裕のバンチョーレオモンは「俺様と拳を交えるには,百万と三十五年早え」と宣言.伏線マニアとしてはその35年が大変に気になる.後々意味を持つ数字だったりしないだろうか?
強いバンチョーレオモンは弱いマサルたちに,両者の決定的な差について問う.バンチョーレオモンにあって今のマサルたちにないもの.「それは力だ!」 …確かに大量に出てくるギズモンすら満足に倒せない今のマサルたちは,このままでは理想を実現することもできないくらいに弱い.しかも番長の見立てでは,マサルたちに足りないのは拳の力ではなくて,「答えはお前達自身の中にある!」
いきなり登場して危機を救ってくれたバンチョーの去り際もやはりいきなり.言いたいことを全部言った後,かっこ良くマサルを置き去りにして去っていきます.「力を探せ! そして俺様を認めさせろ! そのときこそ,お前の拳を受けてやろう!」…細かい説明は全部抜きにして,ともかくやらねばならない目標だけを提示…というかダメ押し.実にシンプルで,ゆえに強い言葉です.
誰に言われたのだとしても,ギズモンにすら苦戦する今に問題があるのは間違いない.てなわけで力を必要とする4組の中,真っ先に動き出したのがイクトとファルコモンのコンビ.力を得るために行くところがあると,説明抜きで皆を置き去りに! …デジタルワールドでは説明をしないのがマナーなんだろうか(苦笑).そして2連続置いてきぼりを喰らったマサルは「勝手な行動取んな! チームワークが乱れるだろ!」とか大変お前に言われたくないことを言い出して,ヨシノになげやりにツッコまれてます.

残された3組はジュレイモンの霧の森の中へ.ギズモンは強い上に数も多くて,いくら入念な計画をしたってもし数の差で押しつぶされたら終わってしまうから,バンチョーレオモンの言葉の通りに彼ら自身の中にあるという力を引き出さねばならない.…もしバンチョーの言葉がなかったら,無駄に戦って命を落としたり,この時間がないときに無力を悩んで行き詰っていた可能性もあるので,説明不足でも希望を目前にぶら下げてもらえてよかったのか.
霧の中,アグモンがコケたのをきっかけにトーマとララモン以外全員がまとめてすっ転んだところで(笑)「でーてーゆーけー」と例の声が響く.「俺だ! マサルだー!」と答えたら,それに応えてジュレイモンの霧のトンネルが開きます.究極体の彼の元にはたくさんの傷ついたデジモンたちが身を寄せておりまるで野戦病院の風情.けれどこの森の広さからすればここにいる数はひどく少ないはずで,付近でも多くの命が失われてしまった様子.
「メルクリモンは残念なことをしたな」と語るジュレイモン.どうやらデジモンは「風」によって離れた場所で起きたことについても把握できるようで,ここにじっとしていても,勇敢な戦士の死の後でデジモン抹殺がはじまったことも知ってます.ギズモンにやられた仲間を守るために霧を張って隠れることしかできない彼ら.全員が無傷なら反抗もできるんだろうけれど,傷ついた命や幼い命を守るには隠れるしかないってのが厳しい.…あっさり抹殺するよりもぎりぎりで生かしておく方が,敵の消耗をより促進するって考え方もあるんだよなぁ.
ギズモンが例のビームとタンクでデジモンの生命エネルギーを集めていることにトーマは気づいていますが,その理由に関しては物知りそうなジュレイモンにもわからない.…もちろん,いいことのために命を集めるわけがない.今もギズモンが次々に命を散らし集めているのだと知り,「絶対ぶん殴ってやる!」と無力なマサルは憤る.
しかしいくら怒っても今のマサルたちに対抗手段はなく,だからこそ倉田側は攻撃の手を決して緩めない! ギズモンがロストしたのを気にした倉田はデジタルゲート内で振り切ったはずの変身3人組を派遣し,招かざる客としてジュレイモンのところにやってきちゃった! …薩摩を「死んだよ」と言うのは腹が立つけど絶対にブラフ.相変わらずイワンだけが空気を読んでいませんが(苦笑)この3人がここにいる全てを殺すためにきたのは間違いない!
怒ったマサルは突進,コウキも同様に突進で互いの拳がクロスカウンター! マサルを含め元DATSの3組と敵3人が一気に進化します.数だけ見れば3対3,しかし人間から進化した怪物たちは並の完全体よりよっぽど強く,薩摩と戦ったばっかりだってのにダメージの欠片もなさそうなのが洒落にならない! 気合や根性だけではどうしようもない相手を前に,マサルを含めた総力を投入するんだけれど…それでもまだ,まったく足りない!
相手にならないと敵からバカにされてしまうほどの劣勢の中,傷ついたものたちや弱いものたちまでマサルたちに加わってくれる.ジュレイモンを守るためにも一度倒れたライズグレイモンは再び立ち上がり…しかしその身を盾にするだけで力尽きてしまう.「俺の自伝でのお前らの名前は雑魚ABCだ!」とかコウキは勝手に決めてきやがるし,どうしても守ってやりたい命を守る力もなくて…今まさに全てが終わろうとしたその時!
大切なものを守りたい.悪い奴から救いたい.純粋な気持ちに満ちた3人からデジソウルが噴出.そのままパートナーのデジモンたちに伝わって…暴走させる! 完全体の背後にはさらに1段上の影が浮かび,その影の放つ技の威力は凄まじく,デジヴァイスにヒビが入るほど! 完全優勢だったコウキたちをあっさり潰すその力は,いくら主役でも「汚ねえぞ手前ら…なんだそれ!」と敵からクレームが入っても仕方がないほどのもの.もちろん何も知らないマサルたちには,この反則の正体なんてちっともわからない.

厄介な3人を不思議な力で退けたので,生き残ったジュレイモンは同じく生き残った仲間と共に,防御壁を張って眠りにつくことを選びました.今度ジュレイモンが目覚めるときまでに事態を収拾しておくことが,マサルたちに課せられた義務となります.メルクリモンだけでなくジュレイモンにもこの世界の未来を託されたマサルたちの責任はさらに重大です.
ちなみにさっきの力については,アグモンが「あれは兄貴の力さ」とあっさり言ったためなんとなく正体が判明.これがさっきバンチョーが言っていた人間の中に眠っていた力だったわけですね.しかし問題は壊れちゃったデジヴァイス.あの凄い力を今のデジヴァイスでは受けきれなかったのはいいとして,このままじゃ普通の進化すらできなくてこの先どうしよう?
しかしこんなときでもマサルはやはり立ち止まらない.デジヴァイスは自分の父が作ったのだと思い出し,ならば父はこれを直せるはずだと,普段極力使ってない頭を珍しく使ってみせました.あの時メルクリモンが語ったように,大門博士が究極体と素手で殴りあうような凄い奴なら今は行方不明だとしても「探すんだよ! 父さんは必ず生きている!」 …かくしてまた父探しをすることになったはずなのに…次回予告がちっとも父探しに見えないのはなぜだ(苦笑).父探ししようとか言う割に全然探してない現状にちょっぴり呆れながらも,さらに凄い次回に続きます.

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機動警察パトレイバー#29

「食することは人の業の巻」

埋立地の果てという特殊な立地ゆえに,半自給自足を強いられる特車二課.彼らの食を支えるのは海と鶏小屋とトマト畑と近所のコンビニと,一番近くの中華料理屋・上海亭だ.特に昼食は上海亭に頼るものがほとんどであり,課員たちにとっては人と違うものを食べることができる昼食は数少ない娯楽でもあった.
某月某日.依頼時にトラブルが発生し遅れたものの,いつものように上海亭に注文を出した特車二課.けれど,いつもの出前が来ない.上海亭の店主は出前は出たはずと言うのだが,店員が昼食を運ぶオートバイはいつまで待っても姿を見せない.空腹に憤り悲しみ混乱する特車二課は,今まさに地獄の縁に沈もうとしていた.

回によって出来不出来は多々あるものの,平均値が高めな上に傑作回は本当に凄い「パトレイバー」.今回はその傑作回の中でもベストとも言われる一本.破れかぶれの押井守脚本の滑稽の真骨頂が披露されます.群れて暴走する無名の青年たちや食への強い欲求,芝居がかった言い回しと警句と…犬.根本的なアホぶりナンセンスぶりと併せ,間違いなくスラップスティックコメディの名手である押井氏でなければ不可能な仕事です.演出の西山氏も絵コンテの吉永監督ももうどうでもいいくらいの押井ぶり,最高! ちなみに端役であり今回の主役である整備員たちには,子安氏に加え大塚明夫氏梁田清之氏石田彰氏と無駄に豪華な名が並んでいるのも密かな聞き所(笑).自分としては,この回がやりたくてレビューをはじめたようなもんだったりする本当に大切な回だったりするんですが…注文部分,間違ってたらごめん(苦笑).

前半.この先に待つ終盤の惨劇を匂わせもしない穏やかなはじまり.しかしそんな穏やかなはずの日常にも,彼らを襲った惨劇の陰が深く暗く刻まれています.課内に響き渡る警報は整備班に鶏小屋の増築作業を告げるもの.これを拒否すると405配給資格を剥奪される…ってことは405は卵か.で,課内総出でなぜ増築を行わねばならないのかと言えば….
今回のナレーションを引き受けるのはまだここでは新人である熊耳さん.彼女の執筆するレポートは,脚本家が乗り移ったかのように妙に高尚.「主曰く,人はパンのみにて生きるに非ず.されどまた曰く,人民にパンと自由を.市民に娯楽を!」…どんなときでも人は腹が減り,それは警察官も同様であることを滔々と語り出すわけですが,これがまた「天地自然の理」とか「神聖なる義務」とか大変に大仰.
確かに腹が減っては仕事なんかできないし,体力勝負が求められることの多い警察官ならばなおさら.ゆえに食べ物のことを甘く見てはならないってのは間違いないんだけれど,それをここまで熱弁せねばならないその理由は,ある恐怖の出来事にありました.正義を執行する警察官こと凡俗の徒がその馬脚を顕した(笑)あの一件.…黒バックにゆっくりと打たれる「特車二課 壊滅す」のサブタイトル.
そのはじまりは食料を得るための難解な呪文の失敗.課内の注文を野明が取りまとめるわけですが,20名を越える注文をメモなしで記憶しなきゃいけないのは何かの競技ですか? 遊馬はワンタンメンと餃子.太田が焼肉定食大盛り,シゲが五目チャーハンにタンメン.指揮車の整備班員たちが味噌ラーメンとライス,チャーシュー麺大盛り,チャーシューワンタン麺大盛り,トレーラーの整備班員がニラレバ炒めに豚汁にライス大盛り,カレーライス大盛り福神漬け抜き,肉入りピーマン炒めにライス大盛り…とここまではなんとか覚えているらしい.
進士とひろみ,そしてここでは出ていない榊班長は弁当ありですが,そんな特権階級はごく一部.作ってくれる人も作れる才覚もない大部分の課員たちは注文に頼ることになります.畏まった整備班員はもやしソバとチャーハン,青空を見る整備班員は大盛り味噌バターラーメンと半ライス,下から顔出す整備班員が中華丼大盛り,眼鏡の光る二人がニンニク入り肉ネギ四川炒めとニラ玉ライス,ニンニクとニラ抜きで同じ奴,声のみの2人がカツ丼特大,エビチャーハンと半ラーメン.コードをいじる班員が茄子味噌定食大盛り,横向きの班員が麻婆ラーメンと餃子ライス.そして後藤は太田の始末書に判を押しながらチャーシュー麺と半ライス.で,しのぶさんがエビチャーハン.
ここまでの長い長い注文を上海亭に電話する野明.記憶だけで注文することになるわけですが…タンメンのあたりでひっかかってしまった.やっぱりあのバリエーションを一度で覚えきるのは無茶であり,むしろ失敗しない方が異常.てなわけで,さっさと注文してくれないことに皆が苛立っている中をもう一度注文取り直します.…シゲまでは問題なしなんだけど問題はそれ以降.トレーラーの整備班員3人目が半ラーメン追加,空を見る整備班員がキクラゲ入りの卵スープに変更.下から顔出す整備班員がカツ丼大盛りに変更,声のみ一人目が天津丼特大に変更.
2回目の挑戦では無事に上海亭に全部を伝えることに成功した野明! …しかし真の敵は多種多様な注文ではない.今回の惨劇の首謀者は,上海亭の店員であるニキビ面のツトム.忙しい店主にがみがみ叱られる彼の不気味な表情が恐ろしい.そして,注文が遅れた上に種類も量も多かったため,配達が来ないと短気な太田が直接上海亭にクレームを入れたのが更なる一押し.「せめて人と違うメニューぐらい喰わにゃあまりにも惨めだろうがボケ!」とか客に怒られてもなぁ….さらに店主もバカの相手をするツトムを叱り,板ばさみのストレスが大爆発して….
惨劇のはじまり.就業を告げるサイレンが鳴り終わっても出前が来ない.しかも熊耳がナレーションで予告するとおり,もはや出前がここにやってくることは二度とない.短気な太田はまたも上海亭に電話して喧嘩を売るものの,店主も慣れた様子で「飯が遅れたぐらいで騒ぐなこのバーカ」と大変にフレンドリーな対応を取る(笑).出前はもう出たらしいけれど,今にも整備班から暴動が起きそうなところをメガ…シゲが実に押井な演説で押し留めます.「今一度だけだ! あのオヤジの言うことを信じて待とう!」と30分の猶予を持ったんだけれど.
反上海亭総決起集会と化した特車二課.その命運は30分後に託されたものの…60分が経過しても結局出前は来なかった.本当に短気な太田はまたも上海亭に電話.「大人しい俺でも終いには怒るぞ!」という台詞は何かの間違いだと思うんですが(苦笑)上海亭も店員が戻ってこなくて困ってるらしい.けれど飢えた上に猛る太田にそんな理屈が通じるわけもなく,ふてぶてしい店主との激しい押し問答が続いた上に…「手前んとこからもう今後一切とらないからそう思え,バカヤロー!」と電話を壊す!
交渉役としては最悪の太田のおかげで完全に決裂.限られたライフラインの1つが切れてしまったのを目前にした遊馬の「だから太田に交渉させるなって言ったのに!」ってな逃げの台詞が実に無責任.そして,ただでも空腹で情緒不安定な仲間達にこんな悲しい知らせを伝えるハメになったシゲの苦悩は誰よりも深い.「交渉は決裂した! 出前は…来ない!」と芝居がかって泣きながら,やりたくもない断交に突入しなきゃならない.しかも断交したって腹が一杯になるはずもないのだ.
腹が減ることほど若い連中にとって耐え難い苦痛はない.いくら榊班長が「馬鹿野郎!」と部下を叱責したとしても,不安定な心で疑心暗鬼の塊となっている彼らにとって,目の前で弁当を優雅に食っていた勝ち組の言葉を受け入れられるはずがない.さらに榊班長と南雲隊長が本庁回りのために退場し,二課の厳しい良心が去ってしまったことにより,事態のタガは完全に外れていくのです.

後半.空腹に苦しむ課員たちは食料を求めて手を尽くすものの,コンビニは改装中だし魚は上がらないし備蓄の米も底を尽いたし鶏も卵を産まずトマトもなく…どこにも喰うものがないこの状況で,同じように食ってない後藤隊長に相談したら,「謝っちゃえば?」と大変に軽いアドバイスが戻ってきました(笑).ここでまたも太田が交渉役をやるのか…と思ったら今回は謝罪だけで本格的に暴れる前に野明に交替.屈辱の降伏宣言とともに,さっきの呪文を再び繰り返せって言われてももうあんなメニューの羅列,すっかり忘れて当然だ(苦笑).
本日3度目の注文では,太田の焼肉定食大盛りがミディアムレアに.シゲが五目チャーハングリーンピース抜きとワンタンメンのワン抜き.指揮車の連中がそれぞれライス大盛り,チャーシュー麺特大盛り,チャーシューワンタンメン馬鹿盛りに,トレーラーの二人目が生卵追加,空を見る整備班員が大盛り味噌バターコーンラーメンとライス三杯盛り追加,下から覗く整備班員が麻婆丼超特大盛り,眼鏡の一人目がニラ玉ライス大盛りで卵3つ追加,二人目がニンニク増量で生卵5つ追加.声のみの一人目が天津丼特大に.そして後藤は太田の5月13日分に判を押し…「なんでもいいよもう」…こんなの書いたって覚えられねえよ!
ところが!折角伝えたのに店主がやっぱり「出前できない!」とか言ってきた.店員が戻らないし野犬も出るしというやる気のない親父に太田は断固抗議.野犬に関してはこっちが護衛してもいいとまで言っちまったもんだから,もはや双方引くに引けない.榊さんもしのぶさんもいなかったがゆえに,あの特車二課が野犬から出前を守るためだけに出動することに(苦笑).気合満載で2号機トレーラーで出陣する太田と,それに同行することになってしまった進士.…そして,彼らは未帰還者となりました.
時は過ぎ,すっかり暮れた星空の下,指揮車を通じてトレーラーと連絡を取ろうとする遊馬だけれど応答はなし.曲がりなりにも警察官が,しかもレイバーまで持ち出した上に戻らないってのは尋常な事態ではないということで遊馬たちや隊長が整備班を置いて見に行くことに.彼らが出発した直後に電話.それは息も絶え絶えの「ここに来ちゃ,いけない…」という進士の警告.「ワン,タン,メン」という謎のダイイングメッセージ….
着かない出前に募る空腹.限界を越えてついに壊れた整備員たちは進士の警告の意味すら吟味せずに動き出す! あらゆる足で一丸となり,「特車二課整備班,総員出撃せよ!」ってなシゲの号令で上海亭に討ち入った連中もまた…全員未帰還者となりました.結局彼らがこの夜ここに戻ってくることはなかったのです.
残るはここまでナレーション役として傍観を貫いた熊耳のみ.彼女が事件の中心へと向かい目撃することによって,惨劇の顛末が露になりました.上海亭の周囲は死屍累々.救急車が集結する周囲では野犬の声が響き渡る.そして読読新聞の1面に踊るのは「特車二課壊滅す!」という見出し.前代未聞の惨劇,大失態の原因は…「集団食中毒」!

熊耳が目撃した真実は喜劇.根本的な原因は特車二課が昼食を上海亭のみに頼りきっていたこと.注文内容すら途中で忘れそうな連日の大量かつ複雑極まりない出前という負荷が上海亭にのしかかり,その負荷を店主から押し付けられていた店員,内山ツトム22歳が負荷に負けて凶行に走ってしまったわけです.彼は出前を野犬のエサにして逃亡.店主がその現場を発見し,食器をそのまま持ち帰ったがゆえに,…誰も帰ってこなかった.
太田と口論の末に大至急料理を作らねばならなかった店主は,調理を焦るあまり野犬が食い荒らした食器を洗わず使用.最初に到着した太田と進士は,その皿と料理が汚染されていることにも気づかずに店内で食ってしまって悶絶.これに店主が恐ろしくなって逃げ出したのが事態をさらに悪化させてしまったのは間違いない.
入れ違いに到着した隊長たちは食って倒れた二人を見つけ,あわてて回収し病院に運んだんだけど,ここでも連絡が遅れてしまったのは本当にまずかった….続いて到着した整備班員たちが目撃したのは,無人の店内に食事が山盛りになっているというマリーセレスト状況.「そこでいかなる事態が展開されたか,多くを語る必要はあるまい」.…そして訪れた悲劇と壊滅.犬の食った皿に乗った料理を食い,ほぼ全員が食中毒に倒れたという大醜聞.これが特車二課の恥多き歴史の中でも特筆すべき大失態「上海亭出前事件」の全貌.
…それから3週間,報復を恐れて逃亡していた店主も戻り隊員達も復帰して,ようやく事態は正常に戻りつつありました.熊耳が仰々しくしたためていたこの報告書も,あの忌まわしい事件によって露呈した現在の二課の構造的欠陥を上層部に上申するためのもの.貧弱な二課の居住環境が改善されなければ,さらに深刻な事態を招く可能性は極めて大であり,「ここに警鐘を鳴らすものであります」と見事に文を締める熊耳.しかもその危機はごく身近なもの.今日にも同じ目に遭わされてもおかしくはないのです.しかも今度は猫で(笑).…グリフォン放り出してお前ら一体何やってんだと呆れつつ,本筋に戻る次回に続きます.

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[写真] 11月平日秋葉原駅周辺の夜 / 短評

今年ももうすぐ終わりなのだと思うと気が遠くなりそうな昨今,皆様いかがお過ごしですか? 今日は秋葉原駅の周囲を写真でご紹介.…夜でないと写真を撮る時間がない(苦笑).

まずは最近ネットニュースにもなったTXの改札付近のクリスマスツリー.駅が地下にあるのでTXを利用しない人は案外縁遠いかもしれない.中央改札側から地下に降りると,きれいな構内の中心で輝いています.

 

なかなか豪勢な電飾.CPUもちゃんとぶらさがっています.

クリスマスを控えて,駅近くの新施設…の近くの木にも電飾が.…ヨドバシ横の木が青くなったのは最近のはずだけど,UDXは前からこうだったっけ? あんまり夜にこっち側にこないからわからないなぁ….

電気街側は特にクリスマス対応することもなく,いつものような普通の夜.店があらかた閉まってしまうので,土日の電気街でよく見る人種はぐっと減り,会社帰りのサラリーマンが駅を目指してる…ってのが普通の夜.

 

ただし忘年会シーズンはもうはじまりかけているので,スーツの酔っ払い集団はやや多いかもしれない.皆無事に家まで帰りつけよー.

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[開始短評]

-→○ 結界師
原作部分的に既読.いかにも「サンデー」らしいマニアックな秀作がなぜか看板時間帯のアニメに! 原作の絵柄の端正さ,完成度の高さは間違いなく折り紙つき.しかも制作はマンガ原作作品のアニメ化にも実に手馴れたサンライズ.声も違和感なく時間帯にも恵まれすぎて,社会的な影響力を持つ秀作以上の出来を狙える布陣ではあるんですが…日テレのゴールデンタイムでやるにはやっぱり地味だ(苦笑).他の妖怪モノ作品に比べれば明らかにアニメに向いているけど,この地味な色彩であの華やかな「コナン」の相棒を務めるのはやっぱり無茶だと思います.これがせめてテレ東の夕方だったらなぁ….とはいえキッズアニメとしての出来はなかなか.まだまだアクション面は地味な方ですが,この先どんどんインフレしていくんだろうから不安感もない.で,実際にファンが増えていくのも,そのインフレが本格的にはじまってからになるんじゃないかな.


[放映中短評]

○ それゆけ!徹之進(~#44)
まだあの調子で続いているという事実に呆れ,それを未だに見ている自分にびっくりの一作.当初はセレブの暮らしに腹を立てたり犬の世界の人間臭さにツッコミまくったりする作品でしたが,そこにシロガネとの激戦とか秘伝書とか飼い主バレとかスパイの存在とかが加わって…真のカオスに(苦笑).最近輪をかけて敷居が高くなり,一体この作品で誰が楽しめるのかがまったくわからなくなってきてますが,少なくとも自分は楽しんでしまっていいのかどうか.余程の犬マニアか電波作品に対する耐性の持ち主でなければ続けられない,超レベルの刺激がたまらない…かも(笑).

△ NHKにようこそ(~#1)
3人揃ってダメ街道をさ迷う様が,現実的には相当哀れなんだけどどうにも同情できないのは何故だ.新キャラ・委員長の参入によって主役以上のダメ人間が登場したのはいいものの,こいつときたらあっさり勝手に救われてしまって,結局置き去りにされた3人組がなんだかなぁ(苦笑).そんだけ行動的ならもうひきこもりじゃねえだろってな感じの佐藤より,ヒロインの底暗さの方がずっと気がかり.終盤のエピソードでは彼女を救うことが目標になるんだろうか?

△ 彩雲国物語(~#26)
ときどき休んで品質を保つのはやっぱりずるいと思うんだ(苦笑).虚無的で超実力派の策謀家が巨悪として登場したことにより,戦闘力・知力・経済力・政治力等あらゆる面で既に最強パーティであった秀麗側がようやく危機に陥ったように見えてきました.…まだまだ官吏としてはひよっこなのに,ここまで強力でないと釣り合わないんだから面倒だ(笑).しかし正しい官吏であるならば,彼女たちの敵は個人ではなくそんな個人を生んだ社会システムそのものであるはず.そのあたり,この先描いたりするんだろうか?

△ ネギま!?(~#7)
最初の頃から勢い増して,時間帯と内容の不整合ぶりが深刻になっていく….マニアなら録画してでも見るしDVDも全部買ってくれるからVRの調査なんかもうどうでもいい的な漢気が大変にいさぎ良い.でも子どもには…さすがに敷居が高すぎるのは間違いない(笑).巻末のファンページを見る限り原作には意外と少女層がファンとしてついているはずなんですが,彼女たちはキャラの愛らしさだけでなく萌え抜きの正統派マンガとしての面白さを好んでいるはずなので,そのあたりを全部ぶっ飛ばして爆走されると振り落とされそうだけど…別に彼女達はDVDとかは買わないからいいのか(苦笑).

○ マージナルプリンス(~#7)
今一番おかしいギャグアニメ.作画の微妙さと物語のアホぶりと歌が壮絶な不協和音となり,ついつい見続けてしまった自分の場合,完全に癖になってます.よりによっていきなり水の中で歌い出すという,画面見て涙を流しながら「助けて…」と呟いてしまうほどの破壊力に溢れたギャグは久しぶり! しかもお前ら,これが面白いことだって全部わかってやってんな(苦笑)? 初代「マイネ」で爆笑したこなれたマニアにはぜひともおすすめ.ツッコミどころがあまりにも多すぎて楽しいぞ!


[終了短評] ※私見:一般:電波で各5点ずつ

3:3:4 ギャグマンガ日和2
やってることは前期とあんまり変わりなし! 1作目こそ先鋭的なセンスや前衛的で適当な映像が高く評価されたけど,同じノリで2回目なら…やっぱり評価的にはこれくらいじゃないかな.もちろん毎回それなりに面白かったし「3」があったらまたちゃんと見るとは思うんだけど,現状のままでは前作以上の特別な高評価を得るのはかなり難しい.なんせ適当さやユルさの面では「フロッグマンショー」の方が遥か上を行ってたからなぁ…あれに比べると本作はずっと動いているしずっとまともだし声優も上手いので,ヘタウマ道ってのは本当に厳しいと心底思います(苦笑).前作と併せ,原作ファンとちょっとヒネたセンスの大人に特にお勧めしたい作品です.


とりあえず最近追いついたのはこんな感じ.

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ライオン丸G#3

「完全に目覚めるまでは時間がかかることになっておりますの巻」

獅子丸の前で,キンサチと良く似た黒い小太刀を抜いて変身した用心棒のジョー.変身した彼に襲われた獅子丸は,変身することもなく逃げ出してしまう.化け物になって戦うなんてやりたくない獅子丸はキンサチを手放そうと必死だが,謎の老人はキンサチと獅子丸は一心同体で,その力でこの街を救ってくれと頼む.
借金のためにまたも豪山興業に連行された獅子丸は,新しい仕事を押し付けられる.今度の仕事もスカルアイの偽物の売人を捕まえるという危険なものだが,獅子丸にとってはまたもジョーと同行することの方が恐ろしい.

ダメ主人公がダメ街道を突っ走る「ライオン丸G」.折角変身して凄く強くなれる権利を手にいれたのに,獅子丸ちゃんは現在のところそこから恥ずかしいほど全力で逃走中.怠惰な己の日常を壊したくないがゆえの逃避は,自分と同格の存在を見つけたと思い込んでいるジョーをひどく苛立たせることになります.獅子丸の逃げっぷりは尋常ではなく,死に瀕しても命を賭けてまで逃走しちゃうあたりが不思議.ヘタレだからで説明できる領域をやや越えたこの逃げっぷり,まるで力を持つことを死よりも恐れているように見えるけれど,なんだってそこまで力が嫌なのか? ヘタレだからこそ力にあっさりしがみついたっていいはずなのに….

冒頭のあらすじでは前回だけでなく1話からここまでの粗筋を主役の早口でご紹介.謎の太刀キンサチでライオン丸に変身してスワンキーズを倒す!という展開に一番ついていけてないのが主役本人だったりするのが情けない.しかも変身バンクで「雷怖いー!」って悲鳴はいらんだろ(笑).どうやら選ばれし者らしい獅子丸の前で,同じような小太刀を引き抜いて変身する薄情な用心棒のジョーに向かって,「ジョーさんもおかしいよ!」ってなナレーションが正直すぎる.
てなわけでジョーさんに喧嘩を売られた獅子丸.黒い虎の化け物に刀を抜けと脅迫されて,頬まで切られてしまいます.普通ならきっと睨んで自分のキンサチを引き抜くところですが,獅子丸の場合はやっぱり悲鳴を上げて逃走.怖いものからは全力で逃げる,筋金入りのヘタレです.
身近な人間がいきなり化け物になる.しかも前より人数が増える.そりゃ普通びっくりして逃げ出すのは当然なのでサオリさんが逃げるのは当然.好奇心で写メ撮ってるコスKは,その好奇心で寿命を縮めそうな気がするな(苦笑).
真っ先に逃げ出した獅子丸はついつい握ったままだった忌わしい物体を投げ捨てて逃走.これでやっと普通の世界に戻ってきたかと思ったら,あのじいさんが目前に登場して小太刀を押しつけてくるから本当に困る(苦笑).キンサチは獅子丸と一心同体で,「それがわかるまで,俺は何度でも現れるからな!」とか言われても…そんなものとはさっさと縁を切りたい獅子丸は,「なんで」と呟くくらいしかできない.
さてその後,己の目でライオン丸を確認したコスKはライター魂が燃え上がったらしく絶好調で記事書きまくり.「謎のヒーローライオン丸,凶悪スワンキーズを一斉退治」と見るからに嘘臭い衝撃スクープを執筆中.好奇心だけで指を走らせる妹に,姉は謎のヒーローはやめとけと水を差す.確かにあいつらはそんな柄ではないけれど,折角頑張って書いてるんだから自由に書かせてあげればいいのに…ってなわけでマスターは腐ったミカンを渡して警告.
そんな記事にされているとも知らない獅子丸は,キンサチを手放してついでに小銭も手に入れてやろうと質屋訪問.しかし「ごごごごごごごごごじゅうえん?」ってのはいくらなんでも安すぎる! …でも,質屋からすれば抜けない小太刀はただの棒.結構凝った作りに見えるので50円は絶対にボッてると思うけれど….しかも質屋の見ているネオ歌舞伎町マガジン最新号には,正義のヒーローライオン丸が掲載された上に笑われてる.自分の知らないところで自分を笑う?記事を発見することになった獅子丸は最悪.でも雑誌の取り合いで獅子丸にヅラをはがされた質屋の方がもっと最悪(笑).「ごめんね…傷つけた…? …あ」と落ちるヅラ.
店の更衣室,コスKのいい仕事で笑いものにされてひたすらに恥ずかしく腹立たしい獅子丸.いっそ笑われても全部が荒唐無稽な夢物語なら幸せなのに,獅子丸の頬にはあの出来事が夢ではないことを伝える傷が残ってる….てなわけで獅子丸,コスKにいたく腹を立て,「俺が許しても獅子丸ジュニアは許さねえぞ!」と己の股間を握ってお仕置きを誓います(苦笑).
そこにやってきた「Dreamin'」のオーナー.イカレた本作中では浮くくらいまともな彼から見れば,もちろんライオン丸はデタラメにしか見えなくて…けれどライオン丸がスワンキーズを倒したことで獅子丸が今生きている.獅子丸の命を救ったのは間違いなくライオン丸と,それに変身するためのキンサチ.ジジイは獅子丸のことを選ばれし人間と言ったけれど,ヘタレホストにはこの街を救うなんてことは想像もつかなくて,…だから,ヒーローの証もロッカーの中に押し込めて見ないふりするのが精一杯.
今晩も「Dreamin'」には例のブス二人が来店中(笑).自分の部屋レベルでくつろぐ場をわきまえない野獣どもなど,獅子丸も相手なんかしたくないけれど!…ヘタレゆえにやっぱりブス二人の席に回されてしまう.ただし今日の獅子丸ちゃんは,たぶんいつもとちょっと違う.ブスどもにネオ歌舞伎町マガジンのライオン丸を笑われて,ライオン丸になんかなりたくないのに,なぜか異様に腹が立ち…獅子丸は個性的な二人の顎をぐっと掴んで「お前らの顔よりいいよなぁ?」と汚い言葉を吐きつける!
しかし本作中ではミジンコ並に弱い獅子丸が勝てるのはブス二人くらい.ライオンくらい強い豪山興業がやってきたらあっさり連行されてしまう(苦笑).…取り残されたブス二人は言葉責めに下手に火照って大変に邪魔.そんなブスに「遠くから見ると豚に見えるよピンク着てると」と強烈な責め言葉をぶっ放す蘭丸.いいぞ,もっとやれ(笑)!
またも連れてこられた豪山商店の奥の豪山興業.今日の豪山ジュニアは大工さん.ジョーがいないってことで獅子丸は安心してますが,獅子丸殺して保険金巻き上げちゃえとか考えてるヤクザの本拠地に連れて行かれてタダで帰れるわけもない.前の仕事はチャラにされ,次の危険な仕事を押し込まれてしまいます.
獅子丸に手渡されたのはスカルアイのパチモン.これをつけても本来得られる効果は皆無.ただ気だけでかくなったバカガキが出て邪魔だし,何よりもスカルアイは豪山のトレードマーク.そこから得られるはずの利益を掠め取るようなうさちゃんのパチモンは許せない…ってなわけで,借金6か月分と引き換えに犯人を捕まえてくるように命令されてしまうのです.
前と同じ不吉なパターンの上に,さらにやっぱりジョーが同行するとか言われたらもう洒落にならない(苦笑).ジョーさんは豪山のボスに近づくなと言われていた獅子丸に近づいたことで怒られてるんですが,その険しくぎらぎらとした表情は近づく気満々闘争心全開で「…出たー」と獅子丸は既に半べそ.

獅子丸が連れて行かれた後も,豪山ジュニアの大工修行はまだ続く.当然獅子丸をアクシデントで殺して保険金をせしめるつもりの彼が作り出す椅子は,なんだか芸術的なフォルムで実用には明らかに向いてない(笑).座ればそのままばさりと崩れて…分解.これも違うとひたすら何かを探すジュニアの自分探しは今日も迷走.でも,俺はどこに行けばいいんだって聞かれてもなぁ….
パチモンの売人を探しに出かけた獅子丸とジョー.近未来では煙草は一箱500円.そこから下品な話題を必死に広げようとする獅子丸は場をなごませようと必死ですが,ぎらぎらなジョーはなぜ逃げたと怖い顔で聞く.獅子丸的には逃げる以前にあれがなんだかすらわからないんだけど,なんなんすかと聞いたなら「定めだ」とジョーはばっさり,説明になってねえ(苦笑).キンサチとギンサチに選ばれるのは運命….ちなみに獅子丸はキンサチをロッカーに入れっぱなしで,ジョーには持っているとすぐにバレる嘘を言う.
ただのヘタレホストでいたい獅子丸にとって,変身の鍵であるキンサチは不要.ついでに金にもならないし.だからジョーが異様にこだわっているのが獅子丸には不思議でならなくて,緊迫した雰囲気をなんとかしたくてひたすら聞いて喋りまくる獅子丸に向かって,「黙れ」とジョーさん頭突きをかます(苦笑).その上獅子丸がキンサチをちゃんと持ってないことまであっさりバレて,これだけ雰囲気悪くなるんなら,嘘なんかつかなきゃよかったのになぁ….
コスKの通う定時高校では数学でオザキ.半分大人×半分大人×3.14は17's MAP.…とりあえずオザキの歌詞から適当に数式を作ってるらしい教師は,数学教師としての資格は持っていないに違いない(苦笑).あまりにアレな学校に呆れて早退したコスKは,運良く?ジョーと獅子丸の二人組に遭遇します.
キンサチを抜けとジョーに迫られて絶体絶命だった獅子丸にとって,空気読んでないコスKの乱入は幸運そのもの.でも変身するときには携帯に連絡くれって言われてもなぁ….ついでにお姉ちゃんが会いたがってたってなうれしい言葉もあっさり嘘だったので,姉のかわりにコスKの乳を揉みにかかる獅子丸ですが,姉が一家の大黒柱として今日も同伴を頑張っていると聞いて「そっか…じゃいいや!」と諦めるのが面白い.割と弱かったり大変だったりする奴には優しいよなぁ.このまま同行させるのは危険なので獅子丸はコスKを帰します.ジョーの皮パン,確かに蒸れそうだよな….
で,あっさり偽スカルアイの受け渡し現場らしきもの発見しちゃった獅子丸とジョー.獅子丸が行きたくないけど確かめに行ったら.赤いコンタクトにはパチモンの印である兎のマークが.ここで偽者だと騒ぎ立てたら売人の男に攻撃されて大変なことに.「調子こいてんじゃねえよ…」とへっぴり腰で強気な言葉を吐くものの,変身もしていない,っていうか積極的に変身しないヘタレホストと強い売人では勝負にならない.ライオン丸への変身を期待していたジョーさんもあまりのやられっぷりに諦めて乱入.相手は中国拳法だけど,ジョーの拳の方が売人の頭突きよりも上! …結局売人は逃走し,やられっぱなしの獅子丸は気絶.
キンサチを抜かずあっさり負ける獅子丸にジョーはすっかり頭に来て,気を失ってるダメホストを怒りに任せてさらに蹴る.…これを止めたのがあの謎のじじい.華麗に傘を使いこなし,軽い身のこなしでジョーを翻弄する浮浪者曰く,そこでノビてる獅子丸は確かに選ばれた者.「だがまだ完全に目覚めていない.それまで待て」…と.

その頃,一家の大黒柱であるサオリさんは刺青のデブと同伴中.服屋で男に買ってやるから着替えて見せてほしいと言われて,ウキウキでお高い服を試着しようとするんだけれど…この時点で店主がけたたましく笑ってんだよな.サオリさんが入った更衣室,選んだ緑のミニスカチャイナはよく似合ってる.しかし大鏡がひっくり返って,彼女は鏡の奥に引っ張り込まれる!
スカルアイのパチモンを売りさばき,さらにサオリさんをラチったのはトッポギという男のグループ.いかにも海外のアジア方面からいらっしゃった風情の彼は,昔豪山のジュニアに手痛い目に遭わされていました.日本人兵士の格好で,豪山を裏切った報いとして目に剣山を埋められた壮絶な過去.…豪山があのジョーを抱えている限り,トッポギには勝ち目なんかないはず.けれどネオ歌舞伎町マガジンには,対抗手段がでかでかと掲載されていたのです.タイガージョーと対を成すライオン丸が,トッポギは欲しい! …未だ気絶している主役の知らぬところでライオン丸を求めてさらに新宿が動く,次回に続きます.

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デジモンセイバーズ#27

「心で繋がる家族の絆の巻」

ついに解体されてしまったDATS.記憶を取り戻したマサルたちと逃げ出したアグモンたちの目の前で,基地を爆破した倉田はデジタルワールドへと逃走した.このままでは向こうの世界のデジモンたちが倉田によって虐殺される.けれど転送装置を壊されてしまっては止めにいくこともできない.残された頼みの綱はデジタルゲートを研究していたイクトの両親,野口夫妻だけだ.
囚われていたイクトの両親を救い出して早速協力を求めるマサルたちだが,イクトの身を案じる両親はゲートを開くことを一度は拒否する.けれどデジモンを救いたいというイクトの決心の固さから,軽井沢の装置で彼らをデジタルワールドに送ることを承諾するのだった.

退路どころか行く道まで絶たれて,残されたたった1つの道へと追い込まれる様が面白い「セイバーズ」.この展開に持っていくための野口夫妻の設定なんだろうと思うと,場当たりではないあらかじめ計画されたシリーズの構造が素晴らしい.10年前の6人目である倉田が完全な悪として行動しはじめたことにより,ここからしばらくは物語の主な流れを10年前に関係する者たちが引っ張っていくことになります.…今となってもつくづく悔やまれるのは,倉田なんかが当時の探検隊に入っていたこと.弱虫の彼が一緒に来なければこんな事態にはならなかったはずなのに….今回の展開で,倉田以外の探検隊の面子は全員倉田に敵対し大門博士の理想を後押しする側につくことに.この期に及んでもおたおたしている中盤までの野口夫妻が大変じれったいですが,馬鹿でもヒーローでもなんでもない普通の人間としては,精一杯以上に頑張ったのではないかと思います(苦笑).

人間界に戻ってきた直後から倉田の妨害を受け,それでも断ち切れなかった絆とDATSとしての誇りを持って再び立ち上がったマサルたち…だったはずなのにやってきた本部がいきなり爆発! しかもそんな本部爆破を「Game is over!」と芝居じみた言い方をする倉田には本当に本当に腹が立つ! しかも彼は危険な時空振動爆弾でゲートを無理やり開き,追いかける術のないマサルたちの目の前でデジタルワールドに向かってしまう.「See you not again!」とおどける声だけが夜の闇に残り,「畜生…倉田ー!」とマサルは絶叫!
基地を失った一同はなぜか大門家に臨時の基地を置いた御様子.サユリさんたちも記憶は回復したようで,ここで反逆者を手伝う危うさを承知の上で匿ってくれているようです.…この先この世界に残される二人がちょっと心配.特にチカさんの才能が悪い奴に狙われなければいいけれど….倉田を倒しに行って結局逃げてきたイクトたちが倉田の傍に謎のデジモンがいることも確認していて,事は一刻を争うことが確認されます.このままでは再び向こうで最悪に最悪な大虐殺をやらかすことは間違いないから….
虐殺という悪を行う者は絶対に許しておけないから倉田を倒さなければならない.「俺たちの手で,デジタルワールドを守るんだ!」というアグモンの言葉は,この場の全員の意志が完全に一致するところ! …ただし一人複雑な表情でいるのがサユリさん.以前愛する夫をデジタルワールドで行方不明にしている彼女だけれど,ひたすら盛り上がってる息子を止めることもできなくて,我慢して…「気をつけてね」と痛々しく笑う.でも転送機どうしよう?という問題には「1つだけ可能性がある」と突然隊長が大門家に登場.「あの人が最後の望みだ」とかっこつけてますが,あの仰々しい格好で普通の民家にいると…浮くなぁ(苦笑).
実は国家機密省によって既に横浜の某名所に監禁されていた頼みの綱.最後の望みであるこの人たちを救うため,ボーイとメイドと清掃員…に仮装した3人組がそこに潜入いたします.閉じ込められている部屋の前にルームサービスをお持ちして,ライラモンのシングアソングで眠らせる.…普通の人間相手なら,進化しないデジモンでも十分脅威になるんだよなぁ.部屋の中には野口博士たちの姿が! 考えてないマサルだけが野口夫妻にびっくりしてんのがおかしい(苦笑).
デジタルゲートを開いてもらいたいDATSとイクトに会いたい両親の意図が一致したところではじまる脱出行.会わせてもらえるか心配する母に,「当たり前だろ,心配すんなって!」と応じるマサル.前の再会は羽柴に台無しにされたので,今度こそちゃんと会わせてやりたいと考えるのは当然のこと.野口教授の頭脳を独占したがる国家機密省の手から二人を奪還し,デジモンたちの手もしっかり借りて皆を乗せてワゴン車で逃走! …もちろん追っ手はすぐかかりますが,これを妨害したのが薩摩とクダモンのコンビ.わざわざ影からそっとフォローを入れてる様子がなんだかおかしくて…そんな逃走をビルの上から2つの影が見ている.
真夜中近く.営業終了後の遊園地で待機しているイクトのところに,マサルたちとともに両親が到着! …前の別れは全ての罪をイクトが背負って逃走という壮絶なものだったので,無事に再会できたことは何よりなんですが…母の愛はイクトやマサルたちの予測以上に深かった.息子のことが心配で,「危ないことはもうやめて,家族一緒に暮らしましょう」とかいきなり言い出す彼女.気持ちはわかるけど,事態はもうそれどころじゃないってのに.
たぶん2つの世界の狭間で,一番人生を狂わされているイクトが両親にするお願いは「俺,デジタルワールドへ行きたい.デジモンたち守りたい」.しかし彼のもう1つの故郷を守りたいが故の申し出を,もう二度と息子を失いたくない母は拒否.必死で息子を縛ろうとする気持ちはよくわかるんだけど…,ちなみに野口さん家地下の装置は無事なので,一刻も早くゲートを開いてもらいたいのに,「申し訳ありませんが,協力はできません」と野口父まで拒否.それも研究が未完成なので安全に開ける自信がないという情けない言い訳で.
イクトを行かせたくないからと頑張る困った野口夫妻.今まで何もしてやれなかったからとこんなところで頑張られても,イクト自身にとってすらありがた迷惑以外の何物でもない.「何がいけないの! 子どもを危険な目に遭わせたい親なんていないわ!」と叫ぶ母.…言われればその気持ちはマサルにもわかるし,さっきの母の複雑な表情の意味も今になって理解できるんだけど…それでも協力してもらわなきゃ困るんだ!
息子のことが大切すぎて,デジモンやデジタルワールドのことを完全に後回しにする野口夫妻.それは愛情ゆえの行動ではあるけれど,自分だけ助かるなんて誤りをイクトは決して受け入れることができない! 「俺,人間,だけどデジモンとして育った.そしてどっちの命も大切だと知った…」自分と同じ失われてはならない命だと知っているから,命を賭けてでもデジモンたちやデジタルワールドを守りに行きたいイクト.それは自分の母を泣かせても,曲げることのできない本心で….
息子との意見の相違に離れて泣く母のところにやってきた野口博士.彼女の心を傷つけないために一度は息子のことを見捨てようとまでした彼ですが,ここでようやく父親らしいことをしてくれました.デジタルワールドで育った10年の間に息子が手にしたものを真剣に思い遣った結果,今イクトが成長の証として背負うものを潰すわけにはいかないと悟ってくれたのです.
その道が正しい道であるならば,成長し自分の行くべき道を見つけた息子のために精一杯のことをしてやるのが親の務め.まだまだ幼い息子と離れることは身を切るように辛いけれど,「男の子には.行かなきゃならないときがあるんだ!」と父は言い切る.今イクトが必要としているのは,守って縛る手ではなく閉じた扉を開いてくれる手.それに再会し再び家族となった今ならば,離れていても怖くはない.だって四人の家族の胸に…「…絆は,ここにある」.だから息子のために「デジタルゲートを開こう!」

早速ワゴンで高速をぶっ飛ばし,野口邸に到着したマサルたち.野口博士は地下のデジタルゲート発生装置を操作して,ゲート解放の準備をはじめます.けれどこれだけ派手な動きを国家機密省が放っておくわけもなく,早速やってきた追っ手を退けるために黒崎さんと白川さんが地上で頑張ることになるんだけれど,正直今回は相手が悪すぎる.なんたって相手はついさっき高速を爆走していた薩摩を足止めした2つの影.文字通り人間離れした恐ろしい相手なのです.
黒さんと白さんの前に立つのは,銀髪の大男と金の髪の美少女.「またお会いしましたわね!」と初対面のはずなのに不思議なことを言い出すのは,あのとき,イクトを救いに来た二人を見ていたから….そして「黒髪の方がエキゾチックで好みだが,そんなことは口が裂けても言えん」とダダ漏れイワン伝説もここからスタート(笑).この先も順調にダダ漏れて,敵側のシリアスな雰囲気を無駄になごませてくれますんでお楽しみに!
野口教授は割とあっさりゲートのオープンに成功.…これは夫妻にとって息子を失った装置ですが,息子を救うために必要な装置でもあったので,使わなくてもずっとメンテナンスだけは続けていたんだろうなぁ….マサルたちは次々にデジタルワールドへと向かい,殿のイクトはデジタルワールドを救う道を開いてくれた両親に,デジモンに代わって感謝の言葉を捧げます.そして…「その考えができる俺,ここにいる.それ,イクトとして存在するから.…ありがとう.命を与えてくれて.父さん,母さん」…なんて彼らしい素晴らしい感謝! これ,子どもと一緒に見ている親の方が感動してしまいそうです.
成長した息子は「俺.行く!」と晴れやかに告げて,「行ってきます,だ」と父が訂正.家から出かけるときは家族にそう言う.「ただいまと,おかえりなさいを言うためにな」と,大事な息子に人間の常識をはじめてひとつ教えます.…ここで帰還の挨拶もできるように,「行って,きます」と家族に告げて,イクトも旅立っていきます.
さてその頃! 結局やっぱりポーンチェスモンたちはやられてしまい,あの謎の二人組は「失礼!」とまだ開いたままの野口博士のゲートに.…そして,不安定になったゲートに最後に飛び込むのはようやく追いついた薩摩とクダモン.「イクト君は私が守ります!」と野口夫妻に誓い,既に危険な道となった門の向こうへと旅立つのです.
デジタルゲートを通過中のマサルたちの前には,こんなところで菓子を喰う謎の男が登場.「俺の自伝に新たなページを書き加えるか.名づけて,デジタルゲート大虐殺」と殺る気満々であるこの男に加え,後からは追ってきた謎の二人も合流.マサルと似たような背格好で,やたらに自信家で好戦的なコウキ,ヨシノが好みであることが口からダダ漏れしている巨漢のイワン,そして本作に不足している萌えを供給してくれそうな黒ベースのゴスロリ美少女ナナミ.…これからライバルとなる,倉田配下の3人組です.
しゃらくせえ!とコウキを殴るマサルだけれど,なぜかその拳からデジソウルが放散.人間殴ってなんでこんなものが出てくるのかと思ったら,人間を越えた存在と自負する彼らはとハイパーバイオエボリューションで変身しやがる! …人間だったはずの3人は,バイオサンダーバーモン,バイオクアトルモン,バイオステゴモンというデジモンに変身.これが倉田の仲間だってんだから洒落になりません.…あいつ,デジモンだけでなく人間まで実験動物扱いしてやがるのか!

人のデジソウルでデジモンを進化させる,本作のお約束を完全に破ってきた3人の敵.とはいえ相手がどんな無茶苦茶な相手でも,立ちはだかるものは倒すというのがマサルとアグモンのお約束.「兄貴,やっつけてやろうぜ!」「おう,当たり気しゃりきだ!」とやることはあんまり変わりません(笑).…でも,こんな不安定なところでいきなりフルチャージしてバトルを始めるのはどうかと思う(苦笑).
今回はファルコモンが負傷してるのでイクトは見学.3対3のバトルが展開されるんだけれど,敵にダメージがまったく入らない上に,相手の攻撃は完全体とは思えぬほどに痛い.一方的な攻撃によってあっさりアグモンたちの完全体が解けてしまい,すぐさまトドメを刺されそうになったその時,「待てー!」と乱入してきたのが最後に入った薩摩! しかも「ここは私が引き受ける!」と凄い助っ人だ!
マサルたちを先に行かせた薩摩は,1対3の不利過ぎる戦いを受けてたちます.もちろん「生きるためにしか戦わん!」と負ける気もなし.フルチャージしてクダモンは完全体のチィリンモンに進化.このチィリンモン,デジモンとしては破格に強い奴らしく,もしさらにこの上に進化したらどこまで強くなることやら….予想以上の戦いぶりを示すチィリンモンは3体をぶっ飛ばし,最後には双方の全力の激突で激しい発光…大爆発!
その光と爆発に追われたマサルたちは間一髪でゲートから脱出! …ただし隊長もあの3人も出て来ない….けれどここで待ったり嘆いたりする時間はない.「きっと無事さ,俺たちの隊長なんだぜ!」と強く信じて,隊長に任された使命を胸に進むしかない! 「絶対倉田の野望を阻止してやる! 必ずデジタルワールドを守ってみせるぜ!」ってなわけで! 悪の侵攻によって滅亡の危機に瀕する種を救うための厳しい戦いがはじまる…はずなのになんでここで番長?な次回に続きます.

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機動警察パトレイバー#28

「反則だらけの黒いライバルの巻」

休日に一緒に映画を見に出掛けた野明と遊馬.映画の後に行ったゲームセンターには,レイバー隊を題材にしたゲームが置かれていた.現役の隊員として早速それに挑む2人だが,ゲーム機は勝手が違ってちっとも歯が立たない.そんな時に横から出てきた黒の騎士と名乗る謎のサラリーマンは,目の前で軽く全面をクリア.さらに彼の連れらしい関西弁の外国人少年も完全クリアして野明の敵を討ってくれる.野明も遊馬もまだ知らないけれど,ゲームがやたらと上手いこの2人は,これまで第2小隊に髑髏レイバーをけしかけてきた黒崎の仲間なのだ.

これまでの2クールではちょっとしたアクセントに過ぎなかった伏線を本格起動し,ついにシリーズ最長のエピソードを開始する「パトレイバー」! 当時既にコミック版で展開していたエピソードをTVアニメ版の物語の中にそのまま填め込むってのは,実はなかなか挑戦的.
放映当時,メディアミックスの代表であった本作は,やや異なる複数の物語を同時に展開していました.おおよそ初期OVAから劇場(小説),TVアニメから後期OVA,コミックと大別されるわけですが,これらの微妙に違う世界はメディアを越えて合流したり,さらにそこから別の流れに分岐したり,あるいは別の流れのエピソードをネタ元にした強化エピソードを展開したり…と複雑に絡み合い影響しあっています.これは複数のメディアを横断して楽しむ視聴者にとっては時折絡み合うパラレルワールドを見るようなもので,ゆえにこのエピソードについても,通常の原作つきアニメとはやや異なるものであることは気に止めておかねばなりません.
今後この大エピソードを展開していく上で基準となる今回は,脚本に伊藤氏絵コンテに滝沢氏演出に元永氏と強目の布陣.バド役は声変わり前の合野琢真,内海役はもちろん鈴置洋孝! 作画監督の高木氏は原作に近い絵でおなじみ.原画には磯野氏の名も見えますね.

前半.前回の途中で約束された通り,ある晴れた休日に野明は遊馬と映画に出掛けることに.それなりの格好で野明が待ちぼうけしていたら,ナンパが来るわ宗教が来るわと意外にモテてます(笑).それを警察手帳で追い払ったり頑張っているところで「よ! 待った?」と能天気な遊馬がようやく到着.…小さく廉価な携帯電話のないこの世界では,待ち合わせもいろいろ大変です.
遅れてきた遊馬に野明はご立腹.10分前に来て10分遅れられて待った20分.待たされた不快を半分しか引き受けようとしない遊馬は,女心がわからない…というよりは,女性扱いしていないんだな(笑).なんせ「世の中には物好きが多いんだからね!」と自分で言うあたり,野明自身すら自分を女性扱いしてないからなぁ.ここで不機嫌な相棒のためにお茶を奢るはずが,「チョコパフェで手を打とう」と値上げされてしまう軽妙なやりとりはいかにもゆうきまさみな感じ.
映画の後はお約束の喫茶店.早々にパフェも食い終わり…「あたしたち何やってんだろーね?」とやっぱり不本意そうな野明.休日になんでここで映画のパンフを真剣に読まなきゃならないのか.ここで遊馬が夕食までろくにスケジュールを準備していなかったのが露呈するわけですが,あの遊馬にそこまでの期待をする方が間違いかも.しかも休日をより有意義に使うために向かったのがゲームセンターって,高校生ですか(苦笑)?
とはいえ行けば面白いもんで,体感ゲームの「パトレイバー」を発見しちゃって乗り込むことに.本職としてのプライドだけを抱えて説明書きも読まずにはじめてしまうもんだから,すぐに敵が来襲しても実機とはまったく違う仕様にひたすら戸惑うばかり.遊馬がバックスよろしく後ろから必死で指示を浴びせるも無駄.…ゲームセンターで「搭乗員は指揮担当者の指示に従うべし!」とか叫ぶのは,濃いマニアに見えてすげえ格好悪いなぁ(苦笑).
結局あっさりやられちゃった野明.そしてやっぱりやられた遊馬(笑).乗る前には腕の問題とか偉そうなことを言った癖に,やられたら「結構難しいのな,これ」とあっさり敗北宣言する情けなさ….そして,本職の癖に実に情けない1号機担当の2人の前に,本作を代表する2人目のいんちきおじさんが登場します.
ふがいない2人の前にやってきた笑った顔が張り付いたような顔のおっさん.「あなた」「どなた?」とここが出番と自負するおっさんに尋ねたならば,「黒の騎士とでも呼んでもらおうか」と恥ずかしげもなく宣言.この不思議な男は自信満々で乗り込んだ上,そりゃもう見事な腕前をいきなり披露するのです.
ギャラリー背負ってもあの笑顔のままで,次々に面をクリアしていく謎のおっさん.ついには最後の1機にまで到達し,それもきちんと片付けてエンディングが流れます.モニタの中には現実では縁遠い警視総監賞が表示され,2位とダブルスコア近い差をつけた彼は己の名「UTSUMI」をを入力.…悪くて軽い稀代の悪役,内海の登場です.
目の前でスーパープレイを見せられて,その上「本職のレイバー乗りでもない限り,相当手こずると思うよ」なんて憎たらしいことを言われたら野明の競争心はかっかと燃え上がり!…ただしプロの面子を見せつける割には「2面はクリアーしたいね!」なのでプライドの高さは相当低い(笑).実際野明の操縦能力は,太田と比べても勝っているのは効率の良さくらい.そしてそんな動きは日々の鍛練でしか培えないから,一発勝負に近いゲームセンターでは真価は披露できそうにないんだな.
軽い面子で戦場に戻った野明を見送って遊馬は内海と会話.あのゲームについては「よくできてると思います…ただ…」特車二課の一員としてはあんだけレイバーがぞろぞろ出て来て戦うってのは微妙という判断.レイバーはそもそもクレーンとかの建機の仲間なんだから,それをロボットアニメのように戦闘させるのはどうだろうって気持ちはわかる.…虫同士でバトルさせるゲームが流行ったりするので現実はさらに斜め上ですが(笑).
今は建機でも将来的にはどうだろうね?と含みのある内海のところに,浅黒い肌の長髪の少年が登場.関西弁の彼はやたらと「パトレイバー」がやりたいらしく,けれど内海は立派なおもちゃが準備してあるってことでやらせたくない.…これから特車二課を長く苦しめることになるあの仇敵を「おもちゃ」扱いしているあたりが怖い.しかも内海にとってのおもちゃは,実際は中身もひっくるめてだからなぁ.
結局少年のわがままで,1回だけゲームをやらせることになった内海.案の定負けて出てきた野明に「ボクと交代や!」と少年.難しいゲームなのに「敵討ったるわ!」と軽いノリで引き受けて,言葉の通りに本職でも手こずるゲームを軽く片づけてしまう! 順応性や反射神経や操縦・格闘センスに関して,少年は天才だったのです.
…ってな出来事を二課の風呂で太田に披露する遊馬.目の前で凄いプレイぶりを見せられた遊馬は相当驚いたようで,たかがゲームと舐めている太田が大変に不快.ゆえに湯船から出るところで太田の足を取って転がしてしまう…本当に,いい年をして一体何をやっているのか(笑).その風呂場サービスはたぶん誰も喜ばないぞ?
夜の某社.その1室には内海と少年と,さらに東京テレポートや大島の事件の裏で糸を引いていた黒崎の姿.モニターに流れているのは第2小隊とファントムなどの激闘の記録….これまでの事件の犯人はこの企業.しかも新しいおもちゃまで準備してこの先も犯行を繰り返す気満々.それもゲーム気分で.レイバー戦の基本は格闘と反省し,次の機種には飛び道具は乗せずに第2小隊に挑むつもりの彼ら.これまでの敗北経験を全て踏まえて肥やしとして「…君に正しいケレンを見せてあげよう」.
このゲームの相手が今日ゲームセンターで出会った二人組だと気がついて,要するに警察に面が割れたってのにちょっとした失敗程度にしか考えてない内海.黒崎には自重してくださいと呆れられてますが「これは楽しい予感がするな」とまったく余裕.…けれど後に,この慢心が彼らを内外から追い詰めていくことに繋がっていきます.

後半.警察の一組織でありそれほど金もない特車二課.彼らの最大の利点は様々な現場や訓練で積んできた経験と,日時の運用を支えてくれる有能な整備班の存在.本日は実機を使って模擬戦をやっている野明と太田.奥多摩で訓練した頃に比べると素晴らしい進歩で,これくらいの体裁きができるようになればあの時の香貫花とやってもいい勝負ができそうだ.特に絶好調の1号機を「それっぽい形になってきた」とおやっさんも控えめに絶賛.でも.いくらうれしくてももみじ饅頭音頭3番までは…(笑).
確かに実戦ではもっと行儀は悪いし,射撃に関しては太田が上.しかしこんな行儀のいい状態ですら勝てないような奴が条件のもっと悪い実戦で勝てるはずがないので(笑)熊耳さんは妥協なく「今日は居残り特訓しましょう!」と鬼の提案.香貫花に引き続いて尻に敷かれている太田.熊耳さんは香貫花と違って弱点の強化にも妥協がないから,太田にとっては本当にいい相棒だ….
それに対する某社某組織の最大の利点は異様に潤沢な資金.戦闘機10機分程度は問題なしとか採算度外視とか異様に景気が良く,1部門が赤字でも儲けは他の部門で出せばいいなんて,「シャフトはそれができるんだからさ」と言い切ってしまえるのも,こいつらが当時のバブル景気の権化だから.…潤沢な資金で集められた人材と資材で作られている新しい黒い化け物が,イングラムのスペックを遥かに越えてくるのは間違いない.さらに搭乗員となるバドの資質は野明を遥かに超え,唯一足りない経験だってファントムの蓄積や新たな事件で補うってんだから洒落にならない.…新しいおもちゃが形になるまであと1週間,そして最終チェックに2週間.彼らが動き出すのはもうすぐ.
さて,金はないけれど組織と正しい志のある特車二課では,野明がイングラムを磨いております.レイバーをとことん愛し知ろうとする彼女の性格もまた素晴らしい資質.時々そのレイバー愛が任務遂行の足を引っ張ったりもしますが,自分が乗っているものを愛し知ろうとするのは結構重要なことで,そんな熱心さはシゲさんや榊班長にまで認められてます.簡単な整備に関しても「仕事に差し支えない範囲で教えてやんな」とありがたいお許しを戴いたところで,いきなり出動命令が!
湾岸工区で発生した事件.テロリスト「海の家」の仕業ってことにはなってますが,機種がシャフトのサターンであるあたりで犯人の意図ははっきりしてるよな(笑).いきなり暴れられて折角の工事を台無しにされた担当者は怒るものの,警備用の最新鋭機に作業用レイバーが勝てるわけもない.…それを見守るシャフトの3人.ここでイングラムの格闘の様子を生で見るのが今晩のイベントです.
2号機は早速蜂の巣にしてやると飛び出し「往生せい!」と叫んで撃つも,反撃の一撃でひっくり返されてしまう.スペック的には互角の相手の真っ直ぐ挑んじゃそうなるのは当然.もうちょっと考えて挑まねば被害ばかりが増えるばかりなので,1号機の野明は横の鉄骨にワイヤーをひっかけた後で参戦! やっぱり1号機の方が動きはいいんだけれど,珍しくサターンの手を避けそこなって頭部のアンテナを壊されてしまいます.
ここで味方だけでなくシャフト側の内海たちまでやきもきしてるのがおかしいですが(笑)1号機には2号機にはない頭がある.足元に張ったワイヤーでスマートにサターンを倒し転がして! なぜか2号機がとどめを刺している(苦笑).…折角ここまで頑張ってお膳立てしたのになぁ….
長さに限度のあるワイヤーを有効に使うために,ぎりぎりをすり抜けた野明の度胸.それは無謀な自信なんかではなく,自分の操る機械に対する深い信頼があればこその行動.ついでにこれは機体を傷つけることを嫌がっていた野明が,逮捕のためには機体損傷を恐れなくなっていることも示しています.…結局サターンは煙幕を張って物証を残さずに逃走.常に先手を取れるシャフト側に対し必ず後手に回らねばならない警視庁.常に不利な戦いを強いられる第2小隊は難敵に対しどう挑んでいくことになるのか.

別日.シャフトの研究所を再び訪れた内海とバド.ついにお目見えする新しいおもちゃは,イングラム以上の性能を与えるために旧来の規格から完全に離れたモンスター.見るからに思い切り作り手が趣味に走った新型機…「シャフトエンタープライズジャパン,土浦研究所謹製,タイプJ-9,グリフォンです」.「パトレイバー」シリーズ中最強の悪役レイバーがついに起動し,ここから第2小隊との激闘がはじまる…のかと思ったら!特車二課はまったく別のものと戦うことに(苦笑).次回,本作どころか本シリーズを代表する,押井守の真骨頂に続きます!

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ライオン丸G#2

「マントは着脱可能となっておりますの巻」

借金3ヶ月分と引換えにスワンキーズをおびき出すオトリ役をやらされたダメホスト獅子丸.しかしこれは保険金目当ての豪山興業が仕組んだ罠だった.このピンチに謎の老人が投げた赤い小太刀を引き抜いた獅子丸は,ライオン頭の化け物に変身してしまう.事態についていけない中の獅子丸に反してこの化け物,ライオン丸は滅法強くてスワンキーズを倒してしまった.
獅子丸の変身を目撃した豪山興業の用心棒の錠之介.彼のボスである豪山は対となる存在には近づかぬように警告するが,強さを知りたい錠之介はスワンキーズに命じてサオリをさらわせ,獅子丸の力を試そうとするのだった.

日曜深夜のまったりとした時間帯に,やたらと刺激的な「ライオン丸」.深夜帯だからもういいだろってなノリの暴力表現や下品なネタも満載で,その野卑な力がなんだか楽しい.何の間違いか変身ヒーローの末席に座らされることになった主役は,余程その椅子に座りたくないのか(笑)見苦しいほどに必死に抵抗.決して悪い奴じゃないんだけどあんなヘタレをなんでキンサチは選んだのか.…なんとなく弱者に優しい奴らしいことは見てとれるんだけど,当の本人があの弱者っぷりじゃなぁ(苦笑).

前回豪山興業の罠にハメられて,おっかないスワンキーズのアジトにキャバ娘のサオリと用心棒のジョーとともに入っちゃった獅子丸が,謎のじいさんに渡された小太刀を引き抜いたなら大変身! ただのダメホストがライオンになっちゃってびっくりです.…前回までのあらすじで変身バンクを見て,ここまで動揺する主役ナレーションってのははじめてだ(笑).
「気持ち悪!」なものに変身しちゃった獅子丸ちゃん.手には立派な光る太刀など握り締めておりまして「なんじゃーこりゃー!」 あまりのことに完全にうろたえ,よりによって敵であるスワンキーズに事情を聞こうとするあたりも間抜けですが,その拍子に吹っ飛ばしてしまうのも間抜け(笑).おかげで敵には逃げられて,味方のはずのサオリさんにすら怖がられて逃げられて,残る険しい顔のジョーさんに聞いたなら…「刀をしまえ」.
言葉のとおりに太刀を鞘に収める獅子丸.あの短いのから出てきたあたりで不思議でしたが,長いのがするすると入っていってはみ出さないのも不思議で「なんじゃーこりゃー!」 そして元のヘタレホストの姿を取り戻して「戻ったー! よかったー!」と半べそ(笑).
あの太刀のおかげで獅子丸が命拾いしたのは間違いなく,しかしそれでも変身なんてお断り.変なもの渡すなと浮浪者のじいさんに太刀を投げ捨て,そのまま逃走ってどんなヒーローだ(苦笑).そんなダメ主役を追いかけるじいさんと,そしてジョーさん.全員に置き去りにされるヒロインその1のサオリさんが気の毒だ.
動転して逃げる獅子丸の前にはあっさりさっきのじいさん登場.あの赤い小太刀が怖くてたまらない獅子丸と,それを押し付けたいじいさんのへんな追いかけっこ.路上販売CDを手裏剣がわりに放つじいさんと,それを華麗にかわす獅子丸は,現実からの浮きっぷりについてはいい勝負? …獅子丸が逃げる様はなかなか俊敏で,運動神経自体は悪くなさそうなんだけど,それだけでヒーロー役に抜擢されるわけもないしなぁ.
結局獅子丸はじいさんを振り切ることに成功.ただしさっきの変身を思い出すと,未だにパニックは収まらない….混乱する意識の中で過去の映像と現在の映像がないまぜになって吐いてしまう獅子丸.…なぜ彼は現実だけでなく,わざわざ過去の映像まで見てしまうのか.彼にとっては過去もまた現実だったりするんだろうか? またあれか? 過去から来たとかそういう奴か?
スワンキーズの巣から生きて帰ってきた3人のその後はそれぞれ.スナックZでは置き去りにされたサオリさんがヒロインその2のコスKにさっきの出来事を説明中.もちろん妹がそんな荒唐無稽な話を信じるわけもなく,必死で描いたライオンの化け物は,素晴らしい画力のなさでなんだか可愛いらしくなっちゃってるし….
ヒーローでありながらも大混乱中の獅子丸は,「ライオンじゃねーって」とうわ言を呟きながら街を行き,銀座ライオンの看板にビビり,ライオンの銅像にビビり,そしてヤマンバ強化型にライオンっぽくねえ?とか言われて逃げ出して,子どものライオンズ帽子にビビり,最後にはシゲルマツザキの歌声にビビる(笑).ライオンズ帽子あたりからの無理のありすぎるライオン責めが異様におかしい.富士サファリパークに怯えるホスト….
そして一番事情を理解していそうなジョーさん.スワンキーズを取り逃がしたと豪山のジュニアに報告に行ったら,ジュニアはマジシャンになってます.…「どう思う」とか言われてもなぁ(苦笑).ジョーはジュニアを置き去りにボスのところへ.例のコンタクトに向かってなんかやってる豪山曰く,あれはジョーの持つ刀,ギンサチと対を成すキンサチであり,持つべきものが持てば力は解き放たれる…らしい.どうやらストイックに強さを求めるタイプであるジョーは,好敵手かもしれない奴の出現にすっかりギラついておりますが,豪山はその男には近づくなと警告します.

好敵手候補を見つけてしまい,その力を試してみたくて仕方のない困ったジョーさんは豪山の警告を無視.スカルアイをスワンキーズのところに持ち込んで獅子丸を襲うように命令するという悪漢ぶり! でもって狙われた獅子丸はすっかり憔悴.動物園でライオンに「俺お前なの?」と問いかけるという錯乱ぶり(苦笑).…明らかにジョーの方が格上ではあるけれど,どっちもどっちでヒーローじゃねえなぁ(笑).
本作のお楽しみの1つであるコスKの通う夜間学校で行われるオザキ授業.本日は現代国語で「ダンスホール」を題材に,オザキ崩れの教師が熱く熱く授業してうざい! コスKはそんな授業にノートパソコンを持ち込んでネオ歌舞伎町マガジン掲載用の記事を執筆しておりますが,この段階では「駄目ホスト獅子丸!カブキモノに狩られる!」ってなノーマルな記事.いくら妹でもあの姉の言葉を信頼するのは相当厳しいですからね.
夜になればホストクラブも営業開始.今日の「Dreamin'」では例のブス二人が蘭丸捕まえて遊んでます.獅子丸がいないのでブスどもは不機嫌.そんなブスの相手が嫌で蘭丸も不機嫌.でも,いくら相手がアレだとしても,さすがにおぱいにパンチはどうかと思う(笑).…ここでジョーの命令を受けたスワンキーズが店に乱入,店内で暴れてぶっ壊す! 店員も客ももてる奴も歌う奴も全員をとりあえずぶっとばして圧倒するわけですが獅子丸はいない.
襲撃の直後にホストクラブのオーナー自ら獅子丸の家ことカプセルホテルを訪問.獅子丸は下着姿で欠勤を詫びるものの,問題は欠勤そのものじゃない.明らかに獅子丸を狙ってスワンキーズが来て暴れたってのが大問題で,これ以上迷惑をかけるならやめてもらうとまで言われてしまいます.厳しいことも言うけれど,ネオ歌舞伎町で生きている奴にしては店のオーナーは妙に優し気でまとも.彼ならどこでも儲けることができそうなのに,なんでこんなところに店を置いているんだろうなぁ.
さてその頃,スナックZではコスKが姉にある訃報を伝えておりました,イノシシ役の森なんとかというおじいちゃん…うわ,まだ生きてたのか(笑)! また凄い方向に敵を作っているところに,ジョーの命令を受けたスワンキーズが来てサオリさんを拉致! しかもコスKにボディランゲージで伝言し,それをコスKが正確に読み取ったのが相当不思議だ.姉を助けたいコスKは伝言どおりに早速獅子丸のところに赴いて「廃墟ビルに来いって!」と伝えるんだけど,ヘタレの獅子丸にそれを要求するのは無茶.薄情なアホに「お断りします」と言われてしまい(笑)コスKは怒って蹴りをかまして出ていきます.
…でも獅子丸だって好きで薄情なわけじゃない.変身して以来の展開が怖くてわけがわからなくてテレビに逃避していたら,流れる番組はは屋外プレイもの…ではなくて貞子(苦笑).…このままサオリさんを見捨ててしまったら,さらにおっかない亡霊がやってくるかもしれないと思うとひたすら怖くって,「許してくださいごめんなさい」と涙ながらに怯えつつも出かける獅子丸…巻き込まれ,流されるばかりの様が実に惨めです.
亡霊はやっぱり嫌なので仕方なく,白のトライクルでスワンキーズのところへと向かう獅子丸.巻き込まれて流されることはやっぱり不本意なので,その代償にぶるんぶるんなめなめしてやると心に誓いつつ敵地に向かうその頃には,サオリさんだけでなく助けに行ったコスKまでもが囚われの身となっております.…この先もこの二人は人質要員として大活躍することになるんだろうか.特にコスKは有能っぽいので,もうちょっと別の役目も与えてあげたいところだけれど.
敵地へと嫌々向かう獅子丸の前には謎のじいさんことクソジジイが登場.獅子丸を変身させたあの小太刀を渡そうとするんだけれど獅子丸はやっぱり怖いので受け取らずに現場へと逃走(笑).そこでばしっと受け取って颯爽と廃墟ビルに向かうのが正しいヒーローで,トライクルで逃走するのをジジイに自転車で追いかけられるようなヒーローはやっぱり大間違い(苦笑).

行きたくなんかないけれど,着いてしまった廃墟ビル.怖がる獅子丸は必死で走って走って,ついに目的地に到着…した早々からひっ転ぶという見事なヘタレアクションを発揮.我慢して言われたとおりに来た獅子丸.しかし二人の人質を返してもらえるどころか,非道なノックがいきなりはじまった…グラブなしの獅子丸に浴びせられる痛烈な球! 主役なのに狙われまくって痛い痛いとうずくまるしかないのが切ない.その上特製の黒い球まで出てきちゃったから洒落にならない.なんとこちらの商品は嘘みたいに爆発しちゃいます!「えええええー!」
たぶん直撃を食らったら,そのまま命の危機となる黒い爆発球.その雨あられのなかを逃げる獅子丸は既に怖さに洩らしちゃってるわけですが!ピッチングマシーンまで登場しちゃって絶体絶命! 180キロ以上の剛速球を避け続けなければならない死の舞踏.その怖さはCD手裏剣なんか無意味に見えてしまうくらいであり,ヒロインたちに「助けなさいよー!」と叫ばれたって「ゴメン無理ー!」って言うしかないさ.…そしてこの危機に,クソジジイが追いついてキンサチを投げた!
…爆弾球とライオンの化け物の究極の2択.獅子丸にとってはどっちも嫌! どっちからも逃げたい! …けれどそうすれば死んでしまうから,仕方なく獅子丸はキンサチを掴んで引き抜くしかない.例の呪文はまたもなしで,叫びだけで引き抜いたならライオン丸に変身.光の太刀の一閃は,飛んでくる球すら爆発前に両断する.向かって来るボールをさくさく切り捨て,スワンキーズの真っ只中に踏み込んで吼えるライオンの化け物! しかし,変身の高揚は即座に去って醒めてしまって…本作アクションの真骨頂がここからスタート!
正気に戻った化け物の中の獅子丸,見た目は変わったけど中身はヘタレなので早速逃走しようとしたら,ボール踏んでまたもひっ転ぶ(笑)情けないヒーローの殺陣は面白い.へっぴり腰で自分のマントを被って前が見えなくなってみるというコミカルな仕草が実に獅子丸らしく,スワンキーズにマントを掴まれるとがっぱり外れて軽快な逃げっぷりを披露.本日3回目の避けアクションとなりますが,ライオンの化け物は獅子丸以上の体裁きでスワンキーズの攻撃を避け,床を這いずって後退しまくった末に刀を手にして攻守交替!
変身直後の高揚は既に去ったものの,この格好で戦ってるとだんだんトランス状態に入るようです.忘我のライオンの攻撃は獅子奮迅.鮮やかに刀を振るい蹴りを出しスワンキーズをどんどん片づける! ボスが真剣で向かってきたときはさすがにビビったけど,丁々発止の末に両足で剣を挟んで奪い取り,そのまま蹴り入れてやっつけちゃった!
勝利が確定したところで獅子丸は,ようやく我に帰って元の姿に戻ります.ここで「見事だ,ライオン丸!」と声をかけてくるのがあのクソジジイ.「…なんだよライオン丸って! つうかなんだよこれ! わけわかんねえんだよ!」と本人はやっぱり激しく狼狽し困惑するわけですが,ジジイときたらそんな疑問を全部無視して「そのキンサチをお前に授けよう」とかにっこり言われても…「いらねーよ!」と叫びたくもなるさ(笑)!
ジジイ曰く,スカルアイは人間を人間でなくする恐ろしいもので,このままカブキモノが増えていけばこの街や人は滅びてしまう.「だがお前ならそれを止められる!」と勝手に見込んで勝手に選んで,この街を救ってくれとかいきなり言われても.確かにキンサチの力は凄いけど,怖がりの獅子丸にはあまりに難易度の高すぎるお願いで….
しかも獅子丸の前に立ちふさがるのはスワンキーズだけじゃない.姉妹を助けた獅子丸をぎらぎらした目で見るのは…用心棒のはずのジョー.「刀を抜け」とか言ってくるのはなんでかと思ったら,同じような小太刀を取り出して引き抜いたジョーさんは,獅子丸よりもずっと慣れた様子でかっこ良く,漆黒の虎の化け物へと変身する! 「タイガージョー,推参」…ってなわけで! モテたい相手にはまったくモテないのにモテたくない相手には狙われるという切ない日々が本格的にはじまる,次回に続きます.

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デジモンセイバーズ#26

「拳で繋がる切れない絆の巻」

デジタルワールドで倉田の悪行を知り,彼を倒すために人間界へと戻ったマサルたち.しかし先に逃げた倉田はマサルたちが裏切ったと通報していて,頼みの綱の薩摩隊長は国家反逆罪で逮捕,マサルたちもDATSを解任された上に記憶まで消去されてしまう.
パートナーと引き離されたアグモンたちは,DATS基地の一角でまとめて幽閉されていた.2つの世界のために働いていた彼らに対してこの仕打ちはあまりにもひどいけれど,人間全てが悪いわけじゃない.そして一緒にやってきたパートナーたちとの絆は決して切れないと信じているから,反逆者の汚名も顧みず,基地から脱出し再会することを選択する.

2つの世界で翻弄される人間たちだけでなく,組織や社会の動揺までも描いてくれる「セイバーズ」.キッズアニメの場合クライマックス間近なら割にこういう大規模な動揺が描かれることも多いんですが,中盤から激動し続けるってのは案外珍しい.なんせ世界の動揺は敵が出てきて味方が倒すという1話内の定型の崩壊に繋がるので,定型が失われても先々まで展開していける物語そのもののの強さがないとこの段階ではかなり難しいはず.そこをあえて進もうとする,シリーズを通しての構成面での気合が大変好ましい! 元々DATSと国家機密省の間にはかなりの意志の差があったので,遠からず冒頭の展開が来ることは初期段階から予想できたわけですが…それでもさすがにラストにはびっくり.2クール目の終わりで主役たちの帰る場所を失くすとは!

倉田のギズモンによってメルクリモンは死に,その悲しみが最後の一押しとなってイクトは完全進化を会得.ギズモンを撃破できたのはよかったけれど,倉田に一足先に逃げられたのは大変にまずかったってのが今回のお話.全員でDATS基地に無事帰還したのはいいものの,「転送完了!」とトーマはかっこつけてるんですが彼含め全員で重なって倒れてます(笑).キッズアニメとして,大変な状況でもこんな風に笑いを挟み込んで気を抜いてやるのは案外大切です.
戻ってきた基地には隊長や白さん黒さんたちの姿もなく静か…なのかと思ったら,既にここは罠の真ん中.いきなり踏み込んできた黒づくめたちと羽柴は,倉田のDATS隊員がデジモン側に寝返ったという通報を受け,裏切り者を待っていました.マサルたち3人はDATSを解任.薩摩隊長は国家反逆罪で既に逮捕! 本当は悪いのは倉田なのに,そんな真実を無視してマサルたちを取り押さえて例の装置を押し付けピカっとやっちゃう! これまで情報漏れしないようで活用されてきた記憶消去装置.これでピカっとやられると,デジモンに関する記憶が失われてしまうのです.
やがて目覚めたマサルは,新しい服を着て海の傍の公園のベンチに寝ておりました.もちろん記憶は失っているのでなんでこんなとこにいるのかも思い出せない.公園からはちゃんとおなじみの基地が見えるんですが,そこでこれまでに起きた出来事なんか当然思い出せないのがどうにも悲しい.手には持ち慣れたデジヴァイスもなく,大事なパートナーであるアグモンの姿もなく….
そのアグモンたちは基地内で一まとめにして隔離されておりました.…ここでいきなり倉田の手にかからなくて本当によかったなぁ(苦笑).アグモンとファルコモンは大暴れ.特にここまで翻弄されっぱなしのファルコモンの「人間って一体なんなんだよ!」という叫びが痛い.守ろうとしたり傷つけたり,今回悪いのは間違いなく倉田なんだけど…とりあえず情報交換の妨げになるので,やかましい口にはガオモンのパンチがハマります(笑).
新米のファルコモンにクダモンが,ここまでのDATSのあらすじをご説明.人間界とデジタルワールドの間の壁が崩れつつあるこの世界で,デジモンと人間の無用な衝突を避けるために設立された特別対策チームこそがDATS.2つの世界の平和を守る誇り高い組織であるはずなんですが…ここまで一緒にやってきたパートナーたちと切り離されたことにより,デジモンたちは戦う力を失い,人間たちは戦う理由を失ってしまったという辛い現状.
大事なことをあらかた忘れ,なんとなく日常に戻ってしまったパートナーたち.けれど窓の外の復興しつつある街の様子とか,2週前の巨大怪物の出現に関するニュースとか,そのニュースで報道される倉田明弘教授の顔なんか見てしまうと消されたはずの記憶が無理やり蘇ろうとするのか,どこで何をしていても頭が痛む….トーマの執事が用意する数を間違えているように,彼らの周囲の人々も記憶を消されているようですが,デジモンを目にしなくてもここまで苦しんでいるのはあの3人だけかもしれない.
正義を行うためには力が必要で,その力を奮うためにはパートナーが不可欠.切り離されて閉じ込められてさすがに動揺していたデジモンたちですが,現状を思いなおすにつれて,段々いつもの調子に戻っていきます.…辛気臭い雰囲気に「兄貴がDATSをやめさせられたって,どうってことねーよ!」とか言い出したアグモン.なんせ崇高な理想とかをまったく無視して,怪物と喧嘩するためだけにDATSに入ったバカがこいつらです.
マサルのデジソウルとアグモンの存在が揃わなければ,強い相手と喧嘩ができない.それはこれまでの戦いや仲間割れで思い知ってきたことだから,兄貴に自分が必要だということには何の疑いもない.どんな困難が2人の間にあろうとも,同じ欲求と目的を共有する「俺たちの絆は,絶対に断ち切れないもんね!」
堂々とそんなノロケを言われたら,そりゃ他のデジモンたちだっていろいろ自慢してみたいもんで(笑)ララモンもガオモンも自分とパートナーの強い絆を主張.辛さを共に耐えたり,互いに敬意を持って接したり,ファルコモンもポーンチェスモンたちもパートナーとの絆の強さについては誰に譲るつもりもなくて…自分とパートナーの絆の強さを思い出せば,記憶消去なんかどうってことないと思えてくる.自分の姿を見れば思い出すに決まってると思わずにはいられないのです.
ここを脱出して自分のパートナーに会いにいこうと一気に盛り上がるデジモンたちに,冷や水を掛ける冷静なクダモン.ここから抜け出せば反逆者扱い.それでも行くというのかという重い課題をしばし考え,それでもきっぱり決断するアグモン.「俺は行くね! 本当に大切なものは命がけで守り抜く,それが男だ!」…いつも一緒の,強くて大好きな兄貴のように.「似てるのはバカなとこだけじゃないみたいだな!」とトーマ並みにキツいことを言うガオモンの言葉に皆で笑って意見も一致,つまりは全員で脱出だ!
…やることを決めたなら後はそのまま,周囲の迷惑なんか完全無視して一直線.アグモンは本当に奴によく似ていやがって(苦笑)脱出すると決めたからいきなりベビーバーナーを放つ!ってこんな狭いとこでやるな(笑)! みんな燃やされかかってのけぞってるぞ!思わずこんがりしそうになる火球の熱と衝撃で拘束は解け,ついでに火災警報まで鳴ってくれたのは渡りに船.駆けつけた職員が扉を開いたところで,ララモンのシングアソングが響くという脱出モノの王道展開.「滅茶苦茶だよ」と愚痴も出るけどとりあえず脱出できたので,早速相棒たちの元へと向かいます.

まずは基地内に幽閉されていた面子,イクトや黒崎さん白川さんコンビは無事にパートナーとご対面! 状況をよく知っているクダモンの手引きでスムーズに運んだわけですが,そのパートナーである薩摩だけはすでに移送済み.基地内の面子は同じ隊員でも記憶消去を受けてないんですね.ここでクダモンはさらに薩摩のところに向かおうとするもイクトが拒否.憎きメルクリモンの敵を討ちたいという気持ちのままに倉田のところに突っ走り…とんでもないものを目にすることに.
3人のパートナーのもとへと向かったアグモンたちは街頭を疾走! 白昼から注目を集めまくっておりますが,今や一刻を争う状況なので仕方なし.これまで縦横に活躍してきたこの街をよく知っている彼らは比較的あっさりと相棒のところにたどり着き….ボクシング練習中のトーマのところに戻ってきたガオモン.街角でピアノを見て頭を悩ませているヨシノのところに戻ったララモン.そして….
大門家ではあまりにも凄い量の卵焼きに困惑.マサルと同じく記憶を消されたサユリさんですが,ついつい以前の習慣通りに山盛りに作ってしまったようです.出来事の記憶と動作の記憶は元々ちょいと別のところに入ってますんで,ピカっとやっても行動に関しては消しきることができない様子.…そして!そんなところに「たっだいまー」と能天気に帰ってきたアグモン.兄貴と無事に再会できて大喜びである上に,勝手に卵焼きを喰うこいつにマサルたちはびっくりし…頭が痛い!
覚えてるアグモンはいつもの調子で大喜びなんだけど,無理やり忘れさせられた3人にとってはこの闖入者は頭痛の種.見たこともないこの変な怪物を見ると3人して苦しくなるわけだから…「やい! カエルの化け物,人ん家勝手に上がりこんでどういうつもりだ!」と兄貴は怒る! カエルじゃないアグモンは兄貴にぜひとも思い出して欲しいんだけど,「お前なんかに兄貴呼ばわりされる覚えはねえぜ!」と薄情に,寄るんじゃねえと突き放す!
ふたり揃えば最強の無二のパートナー.アグモンにとっては決して失えない兄貴…けれど!顔を合わせて即座にそれを思い出すほど,マサルの頭は立派ではなかった(苦笑)! ならばと思い出の公園へと連れて行き,ここが出会った場所だと,ここで男と男のタイマン勝負をしたのだと必死で記憶を呼び起こそうとするアグモン.「兄貴は恐れることなく,俺を受け止めてくれた! 本気でぶつかってきてくれた!」と,あの懐かしい出会いを回想させようと必死.「俺はそんな兄貴をかっこよく思って子分になったんだ! その俺のことを,子分のことを忘れちまったっていうのかよ!」…あの時拳と拳で繋がった絆は,絶対に切れないと信じているのに!
相棒との再会によってさらに強まる頭の痛み.それは今すぐ打ち壊さねばならない記憶の壁なんだけど,マサルときたら結局「…うるせえぇ!」と拒否! 「いい加減どっかに失せやがれ!」とまで言われてアグモンは愕然.ここまでやったのに思い出してくれない困ったマサルの頭…多分他の二人はこの段階でちゃんと思い出したんだろうからなおさら複雑だ(苦笑).
しかし,頭はアレでも体はちゃんと覚えてた.「兄貴の…バカー!」とアグモンの涙のパンチがマサルの頬にヒット! この一撃の感触がマサルの中の記憶の壁をぶち壊す! 思い出したのはマサルが兄貴となり,アグモンが子分となったあの日.あの時から世界は急激に変化したけれど,2人は常に変わらずに拳で強大な敵を殴り続けた.傷つき,悔しさを味わう日も越えて強くなり…夕焼けの中,呆然としながらもマサルは「アグ,モン」と目の前にいる相棒の名を呼んで…笑った!
兄貴が兄貴に戻ってくれて喜びを爆発させるアグモンと,頬擦りする子分に困りながらもにこにこのマサル.…そもそも主役コンビがこんなところでリタイアするわけもないんですが(笑)マサルの鈍さにヒヤヒヤしたけど元の鞘に戻って本当によかった! で,敵である倉田は当然これが気に入らず,監視につけていたギズモンでふたりを早速襲わせる.無防備な二人を狙う突然の急襲.これを救ったのはライラモンのマーブルショットと,マッハガオガモンのウイニングナックル!
マサルと同じく決して切れない絆を持ち,一足先に記憶を取り戻したヨシノとトーマは,進化させたパートナーとともにマサルたちと合流! しかもそれぞれにギズモンを倒してきているってんだからさすが.…記憶を取り戻した喜びと非道な倉田に対する怒りが,更なる力を与えてるんだろうな….最後のギズモンにマサルが一撃入れてフルチャージ.ライズグレイモンとその仲間2体の3体同時攻撃ならばギズモンすら一撃!
本当に大切なものを自力で取り戻した3人と3匹は,さっきまで忘れていたDATS基地を目指すことになります.行くべき場所を思い出した,身分を剥奪された人間たちと勝手に脱走して反逆者となったデジモンたち.彼らの心はDATSの理念や理想を忘れていないから,もう絶対に後戻りはできない.「肩書きなんかどうでもいい! 倉田だけは,絶対許せねえ!」

ところが! 乗り込んでぶっ飛ばす気満々でやってきた3組の前に走って逃げてきたのがイクトたち! 「来ちゃだめだー!」と叫ぶ彼の言葉は真実で,なんと踏み込む前から基地が爆発! 倉田に復讐しようとしたイクトたちと,そんな無謀少年たちを守りに行った黒崎と白川たちが目にしていたのは,闇の中に光る3対の赤い目.完全体のヤタガラモンすら一蹴する新たなる敵! …身分も基地も失って,それでも倉田を倒さねばならないマサルたち.想いと力は取り戻せたけれど道を失った彼らを救うのは….さらに怒涛の次回に続きます!

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[雑記] 最初に投資次に訴訟ってどうよ(2006/11/4現在) / 短評

GyaO視聴でついに終了した「MUSASHI」.壮絶な迷走を重ねた末についにどこか遠くへと旅立っていった本作の感想については最後に回しますが,なんとBS-iで類似スタッフ,同プロダクションで新番組がはじまることになったってんだから世も末です.コンテンツ自体が足りないのは百も承知ですが,なんだってまた同じところに頼むのか.制作会社に対する新手の羞恥プレイか?

新番組,「RGBアドベンチャー」
BS-i Online エンタテインメント:RGBアドベンチャー

キービジュアルの貧弱さは当然の話として,気になるのがこのタイトル.「確かどっかで見たことあったような気がするぞ…」と思ってググった結果(2006/11/4現在),相当上に出てきやがるの.

1番上で公式ページが投資を求めてるのもなかなか豪気ですが(金額も),
RGBアドベンチャー|投資情報.
2番目が「RGBアドベンチャー事件」.見たことあったのはこれだ!
ひらお法律特許事務所・判例情報2

…古い話ではあるけれど,さすがに関係ないよね? あるいはこの問題は解消した上でアニメにするんだよね? 万が一放映中に蒸し返して大変なことになったら,それはそれで新たな単位とか伝説になるような気はするけれど.やったらちゃんと最後まで見るので,またGyaOでやってくんないかなぁ.


写真.餌なし釣竿でひっかけました.

タタキにしていただきましたよ.

  • 「.hack//G.U. Vol.2」,バイクについてアドバイスありがとう! …でも,内側を回るようにしてもやっぱり金ゴブに当てることができません(苦笑).バイクのチューンはもう限界なので,これは単に自分の腕がヘボすぎるためだ…とりあえず頑張って練習してみたら,4匹目までは当てられるようになったのであと1匹! …クリアまでにはぶつけられるように頑張ってみる.
  • ああ,やっぱり0円はダメってことになったなぁ
  • いい加減メインマシンのU101のCPUに限界を感じてきたので,新しいのが欲しい.…もちろんSONYじゃなくても構わないんだけど,二つ折りのノートPCでこれより小さいのが出なかったら買ってしまうかも.また.

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[開始短評]
-→○ ときめきメモリアル
原作未プレイ.根本からリニューアルされているとはいえコンテンツとしては枯れた「ときメモ」.ただでも本数が多すぎる今,普通に作っていては確実に他の萌えアニメに埋もれると判断したこの作品が取った戦略は…コメディ味の大幅過ぎる強化でありました(苦笑).あまりにも現実離れしてギャグにしか思えない校風!そしてノリの良すぎる生徒たちと濃すぎる教師たち!ついでにヒヨコ!…の合間に主人公と美少女が完全に埋もれているってのは斬新だ(笑).確かに学校生活の中に恋愛しかない他の萌えモノのリアリティのなさに比べると,恋愛が時折後回しになるこの状況の方が,現象的には現実離れしているけれどバランス的にはリアルかもしれない.この調子で最後まで変なコメディとして走ってくれるといいなぁ….


[放映中短評]

○ シュヴァリエ(~#12)
ロシア編完結.作画は良好だけれどそれ以上に,結構難解な題材をリアルとハッタリの間を上手に辿る良いエンターテイメントに仕立てている脚本面が素晴らしい.事情は段々明らかになってきましたが,怒りに支配されると暴走する爆弾みたいな姉を抱えたデオンの苦悩は,まだまだこれからが本番なんだろうなぁ….歴史的には先々まで行けばバッドエンドとなるはずですが,最後は存命中は引き伸ばしってことで終わることになるのかな.次からはイギリス編.4人の命が大変心配.じいちゃんとかやばそうなんだよなぁ….

△ RED GARDEN(~#5)
絵柄は時折微妙になりつつも,物語のヒキの強さで視聴者を引きずっていく赤くて暗いサスペンス.…歌うブームは去ったようで何よりです(苦笑).欠けた彼女によって繋がっていたらしい4人は未だただの集団で,「仲間」とは決して言えない状況なんだけど,次回の衝撃でさすがに結びつかざるを得なくなるんだろうか? 主役の少女4人はそれぞれに人間らしい弱いところや醜い部分を持っていて,それが露呈する極限状況下で協力し合わねばならないからなおさら辛い.現状ではとことん落ち込む要素しか彼女達の手にはないけれど,どこかに希望はあるんだろうか?

○ 家庭教師ヒットマンREBORN(~#5)
まだまだ原作は潤沢の上に,脚本・演出に結構いいスタッフが集まっていて好調,画もキャラ差(愛の差?)はあるものの驚くほど安定.今期開始のジャンプ原作作品は本当にいい仕事してんなぁ! 敵味方含めて派手なボケばかりという状況でひたすらツッコミに徹するツナの気の毒ぶりが素晴らしい.あの状況でもまだ諦めず依然としてツッコミ続ける彼の精神力は既に並のものではないと思うんだがどうか(笑).…ここまで現段階で面白いとなると,この先バトル展開に入ったときに寂しくなるかもしれないな.

○ 乙女はお姉さまに恋してる(~#4)
華やかで愛らしいのは言うまでもなく,エロスな状況を整えた上での眼福サービスも怠らない映像に,ツボを心得た他愛もないコメディぶりもなかなか.とっかかりこそ超展開ではあったけど,お嬢様学校モノとして手堅い出来上がりです.丸っこいディフォルメキャラもパンツ丸出しでとても可愛いな.原作では主役の中身は割とSっ気があるらしいけど,アニメではそういう面はやっぱし封印なんだろうか?


[終了短評] ※私見:一般:電波で各5点ずつ

3:0:5 MUSASHI-GUN道-(GyaO版)
なんでこれを放映したのかが一番の謎! いっそ放映事故にしてくれと泣きたいくらいのシーンは数知れず.しかもそこまで品質を落とした上でなお総集編をやってみたり,終盤20話を越えてからは自分で自分を笑いはじめるという自暴自棄っぷりを披露したりと,アニメを制作する上でやってはならないことの塊みたいな作品です.
どうしても見た目の面白さに目を奪われてしまいますが,物語そのもののコンセプトは案外興味深くてどんなオチがつくのかな…と楽しみにしていたら最後は諦めちゃうんだもんなぁ.絶対語り切れなかったとしても,当初の真面目なノリで最後まで頑張ってくれたなら志の高い超駄作として名を残せたのに,大変勿体なかった.ただし声優に関しては贅沢な作品で,全てを諦めた出演陣の暴走と怪演具合は凄まじかった.つうかこの作品ほど櫻井氏を無駄遣いしている作品は見たことがありません.そのギャラの分をなぜ作画に回さないんだ(苦笑)!
全体的な品質のアレさは尋常ではなく,ヤシガニ(1話まるごとダメ)やガンドレス(映画1本分ダメ)のようなマイナス方向の新単位(2クールまるごとダメ)として成立することは疑いようもありません.アニメマニアなら基準を知り伝説の誕生を目にするために見なければならないでしょうが,その他の人には一切勧められません.ぜひ今後作られる作品がこの単位で計られることのないように祈りたいところですが…新作かあぁぁぁあ!


とりあえず最近追いついたのはこんな感じ.

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機動警察パトレイバー#27

「ちょっと欠けてるあたりが可愛いの巻」

解体寸前の廃墟で演習を行うことになった第2小隊.内装を外すのも取り壊しを促進するのも,警備部としては釈然としないけれど仕事は仕事だ.この廃墟には明らかに人ではない何かがいるらしく,その何かが第2小隊を翻弄.レイバーを襲う謎の不調くらいならかわいいもので,後藤隊長は亡霊に刀で斬りかかられる始末.けれどこの世紀末に,まさかそんな非科学的なことを隊長が率先して主張する訳にもいかないのだった.

有能な新隊員を加えて3クール目に突入し,この先は本作最長のシリーズが待っている「パトレイバー」.ただし有能すぎる新隊員は明らかに第2小隊のカラーではないので,今回は彼女の弱点と可愛気を晒すことで視聴者に新参者とより馴染んでもらうことになります.
当時のコアなファンにとってはコミック版からやってきた彼女は既におなじみの顔.しかしアニメしか見ていない普通の視聴者のためには,これから渦中の人となる熊耳さんをより掘り下げるこのエピソードは不可欠です.脚本伊藤和典,絵コンテ演出青木康直,作画西村誠芳と豪華な布陣も印象的なんだけど…ある意味一番豪華なのは,作業員Bという端役をあの子安氏が演じていることかもしれない(笑).

前半.はじまりを告げるカラスの声.廃墟に群れて鳴く様は尋常ではなく,人知で計れぬ何者かがここにいることを告げております.で,そんな怪奇スポットに到着したのが我らが第2小隊.ハイテクの塊であるレイバーを扱うエキスパートたちですが,意外とハイテクと超常現象には親和性があるものです.
嫌な感じのする本格的なでかい廃墟が今回の仕事場.今にも崩れそうなぼろぼろの建物の中でレイバーを動かし,どんな影響が出るのかを検証するのが主目的.そして暴れて取り壊しが促進されるならそれもまた良し.…実際は解体工事の手伝いみたいなもんなので,警察の仕事じゃないと遊馬は考えているようですが,特殊な市街戦や災害のシミュレーションと言われれば,釈然とはしないけれどなかなか文句も言いにくい.
演習,というか解体を行うためにまずレイバーで不要なものの撤去をはじめる一同.レイバーで広いホールに入って,その手で壁にかかった絵を外します.値打ちのあるものが残されてるわけもないということでどんどん乱暴に絵を外していく太田に,自分の好きな絵を乱暴にされて野明が悲鳴を上げる程度で,まだまだ現場は至って平穏.でも天井から瓦礫がぼろぼろ落ちてきているので,レイバー搭乗員はともかく,指揮担当者などはちゃんとヘルメットを被るべきだと思います(苦笑).
片付けを続けていくうちに,陰気臭い建物に訪れる夜.今晩は2号機が夜間作業に当たって1号機は早上がり.休憩中の遊馬が野明を映画に誘っているのが次回に繋がり,将来の仇敵と出会うことになるので次回以降をお楽しみに.何はともあれ休日デートなどを計画する「若者はいいなぁ」とぼやく後藤.…その背後でふいに開く扉.けれど,誰もいない.
大急ぎで仕事を終わらせ,2号機よりも先に上がる工事の人たち.…ヘルメットに「春」マークってことは高校生か(笑).今晩は泊まって夜間作業をする第2小隊に,「お巡りさんは勇気があるなぁ」と気になることを言い残しながら逃げるように帰っていく彼ら.満月が真上に灯る深夜には,彼らの恐れるものが最大の力を発揮するのです.
ないはずの気配は確かな存在感となり,2号機で作業中の太田を戸惑わせます.人の死角にいる何か.しかし「誰だ!」と振り返っても誰もいない….レイバーを後から引っ張るような不審な気配を確かに感じて,物理法則をまるで無視したものだとしても,「しかし,確かに…」と緊迫感溢れる状況に「ただいま…」とお弁当持って帰ってきた進士は間が悪い(笑).そりゃビビって「ひれかつ!」と絶叫もするさ(苦笑).
しかし,ちょっと引っ張られるくらいなら可愛いもの.廃墟の1室にポータブルパソコンを持ち込み,一人で仕事している後藤.灰皿替わりの空き缶が触れてもいないのに落ちて転がるのからはじまって…パソコンの画面には「たすけて」の文字が連続.電源をオフにしてもその文字列は消えることなく,この異常事態に後藤は「勘弁してよ」とこぼします(笑).
深夜残業を乱す超常現象はたった一人をさらに追い詰める.扉の向こうでは不審な物音.みしみし,みしみしと続いて開いた扉の向こう.…暗い通路の前には青白い兵士がひとり.思いっきり目の前に出られて「…どちら様?」と怯えつつ聞いたなら,真剣抜いて斬りかかってきた!
何の恨みがそこにあるのか,謎の兵士の握る軍刀から必死で逃げることになってしまった可愛そうな後藤! そりゃ当たれば無事じゃすまない得物から必死で逃げて,ようやく掴んだのが転がっていた鉄パイプ.命懸けの防戦は実体のない沢山の観客に見守られていて…ここで2号機チームが現場から引き上げてきてくれて本当によかった(笑).
やってきた進士の手には夜食の入った袋,そして必死で戦っていた後藤の手には鉄パイプ.「何やってんです?」と聞かれるのは仕方のないところ.なんせ「…見てわからんか?」と言ったって,目の前にはもう誰もいやしない.「…ああそうね.見ただけじゃわからんか.つまり!このところ運動不足だったこともあってね,食前に少し運動しておこうかなと思ったわけだ!」
つまり!から先を務めて明るく言う後藤隊長.証拠もないし幻覚かもしれないしこんな話で隊員たちを不安にさせても仕方がないし…という諦めの配慮なのですが,実は鉄パイプには刀の当たった後がしっかり残ってる(笑).他の連中には言えないけれど大変に怖くなった後藤は,仮眠の時は太田に「ここにいなさい,2,3時間で起きるから」と厳命.人間相手なら怖い物なしっぽい隊長ですが,さすがにあれには負けるようです.

後半.翌日も同じ廃墟で仕事が続き,しかし「何か変だねぇ」と何かの気配に関して語る野明.浮浪者でも野良猫でもない気配の正体はわからないけれど,「何だろうねえ」と3人目が口に出すことで事態は変わっていきます.同じ気配を野明だけでなく太田も感じていたことがわかって,どうやらまったくありえない…わけではないという道筋ができていくのです.
この廃墟はそれなりの曰くつき.「この間の地震」で土地が液状化し随分と人死にが出たなんてエピソードが気配の存在をさらに濃いものにしていきます,…あの悲惨な東京湾中部大地震はたった4年のこと.彼らは一度相当ぶっ壊れ,そして復興した東京の上に暮らしているのです.何かあり気なここに来てから,いろいろとやっぱりおかしい.レイバーの調子も後藤の様子もおかしいし(笑),空模様まで急激に崩れ,廃墟が呼んだかのような雨が降りだすし….
買い出しに出掛けるたびに近所から情報を仕入れていた進士によれば,この建物で幽霊が出るのは有名な話! 近所の交番勤務の警官も夜間の警邏中に,足のない侍たちを見てるってんだから面白い.こういうのがいかにも好きそうな遊馬が「古典的だなぁ」なんて言ってる横で,さすが隊長は言うことが違う.「そりゃあ,俺が見たのと違うなぁ」なんて言い出すもんだから「えええ!」と遊馬は大喜びで進士も興味深々.ひろみはすっかり怖がって…そして彼女は,非科学的な話題をばっさり切り捨てる.
結構面白い話題なのに,空気を読まずになぜか怒り出した熊耳さん.わざわざ話を合わせる必要もないでしょう!と隊長まで叱りつけるほど激烈に反応するものの,なんせ斬りかかられた後藤にとっては進士の情報はぜひ欲しいので,熊耳の反対も押し切って話を続けてもらうことに.
この間の地震以前から,酷い目に遭い続けてきたというこの建物.第2次大戦中には爆弾直撃,関東大震災で半分を焼失,さらに焼失し現在は中庭になっているところには,火浦藩の江戸屋敷があってそこでも惨劇が.もちろん続編がいつまで待っても出ないというモダンホラーではなく(笑)宝暦の頃に藩主の宮脇が乱心し家臣を切り捨てたという.…霊障を起こしても不思議ないほどの強烈な由来によって,ここにいるらしい何かの姿は濃くなっていくのです.
話が怖くてひたすら怯えてるひろみちゃんと「いいかげんにしてちょうだい!」と怒る熊耳さんは,好対照なように見えて実はこれ以上聞きたくないってのが共通.すっかり怪談話モードの太田も「聞く耳持たないわ!」と頭から拒否! …確かに怪談の現場で百物語するのはどうかとは思うんですが(苦笑)ここまで盛り上がっているなら無理に話の腰を折らなくたっていいのに….
どんなにそれが非科学的でバカらしいものであったとしても,状況証拠はそれが現実であると告げる夜.今晩は廃墟を使って模擬戦を行うわけですが,やっぱりレイバーの調子がおかしい….2号機が弾切れしたところを1号機が狙い撃ちしようとしたら,モニターがいきなり死んでしまう.おかしいと思って1号機から降りかけた野明が見たのは,唐突に中庭にいる少年.青白い彼は何も言わずに静かに指を下に向け…しかもその少年,遊馬には見えないし,一瞬の後には野明にも見えない….
あまりに濃い「何か」を見てしまった隊員達は隊長に談判.いくら非科学的と言われてもあるもんは受け入れるしかないわけで,少年が指さしたあたりを掘ってみようと決める隊長が「うん.俺も見ちゃったのよ.やっぱり気になるわなぁ…」と正直に語ったら,熊耳さんの顔色が悪化.下手な演技で必死でごまかしても,「ああ,巡査部長の後ろ…」なんて言われてあっさり悲鳴を上げてパニくってしまう! …赤坂プリンスじゃないんだ(笑).
これまでの怒りは恐怖ゆえの虚勢.クールな現実主義者はやめてやめてと完璧に取り乱した末に「あたしこういう話まったくダメなんです!」と泣いちゃった.近寄り難い完璧超人にもやっぱりあった弱点を「…可愛い」と評する野明がおかしい.でもこれはやっぱし可愛いで正解だ(笑).現場を掘っている最中に2号機が落盤で落ちた先には沢山の骸骨.周囲を取り囲む亡霊の姿に気を失う熊耳は,相当可愛いと思うのです.

骸骨発見からしばし経った99年の5月2日,後藤は隊長室で自分たちの活躍が掲載された新聞を眺めております.「特車2課200年前の犯罪を暴く」という見出しで,先の骸骨が藩主の乱心の際に内々に埋められた十数名分の遺体であったことを紹介.どうやら全ての霊障の源はその十数名分だったらしく,それに巻き込まれて死んだ連中が大元を鎮めて欲しくて第2小隊に必死ですがった,というのが真実らしい.…すがって刀振り回すのも面倒だなぁ(苦笑).
生きている人間相手なら割と役に立たないのに,幽霊はちゃんと救ってしまった第2小隊をしのぶが呆れるのは当然の話.でも,本当に命の危機だったんだから,今回ばかりは後藤隊長をあんまり邪険に扱わないでほしいなしのぶさん(苦笑).結局更地に戻った現場で熊耳さんが花と酒と線香を手向けているのは,もう自分の前に出てこないでほしいと強く強く願うために違いない.…科学的なオチがなくてもそのまま受け入れてしまうほどに間口の広い本作ですが,その真骨頂はやはりレイバー絡みの社会派のドラマ.ついに大きな物語が蠢きはじめる,次回に続きます.

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