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ライオン丸G#9

「かっこいい奴はわかりにくいように出来ておりますの巻」

横浜で起きたカブキモノ襲撃事件の犯人は,ジョーの昔のパートナーであるユリとその手下たちだった.ジョーは豪山に逆らい続ける彼女たちを殺してでも止めるつもりで,そんなジョーの冷たい覚悟が獅子丸は嫌でならない.ジョーは獅子丸を置いて一人,横浜へと向かう.
ユリのところへ赴いたスナックZのマスターは,暴走するユリたちにいたぶられ人質にされた.たまたま電話をかけたコスKはマスターの窮地を知り,獅子丸とともに探偵事務所へと急ぐ.けれど現場に先に到着したのは,ジョーの好きな人の顔を見てやろうと押しかけたサオリだった.

最初に比べればかなり更正し,まともなヒーローものに見えなくもなくなってきた「ライオン丸G」.前回に引き続き今回の主役もジョーさんで,獅子丸とは違い真面目にダークヒーローをやっているストイックな彼の背負う過去とともに,そんな彼の中に残っている甘さが描かれます.見た目はかっこよく生身でも強く非情であり,さらに変身までしちゃう上にどうしても消し切れない優しさまで抱えているだなんて,まるで化け物のようなスペックのジョーさん.その格好よさを根本的に格好悪いエロライオンに分けてやってはくれないか(苦笑).笑いは控えめの今回は,2元中継でお届けされる激しいバトルが最大の見所.ともかく派手なアクションで,特撮スタッフの頑張り具合が素晴らしい!

今回も相変わらず丁寧な1話からのあらすじよりスタート.獅子丸が回を重ねるごとにライオン丸のことが気に入ってきてるのも芸が細かいぞ.で,そんな獅子丸をここまで何度も痛め付けてきたドSタイガーことジョーさん.オーナーの件がどうやら誤解とわかった獅子丸は平謝りの上,なんだか子分みたいになった上,横浜での事件を一緒に解決することになったってのが前回のお話.鍵はエロい女探偵のユリさん.色っぽい彼女はきっとジョーのセフレに違いないと獅子丸は睨んでいるわけですが….
このエピソードのもう1つの鍵がスナックZのマスター.毎度背景と化している無言の彼がいきなり喋った! しかもユリさんと昔なじみどころではなく,マスターはユリさんの育ての親だった! そしてマスターが昔捨ててしまった事務所に今ユリがいることも判明.…やっぱりマスターに対するユリさんの当てつけなんだろうなぁ.
「お前,カブキモノを襲ったな」とジョーと同じくユリが犯人と断定するマスター.その上で,豪山の恐ろしさはわかっているだろ!と強く諌めます.しかしユリは育ての親の諌言を容れない.逆に手下どもがマスターを取り囲むけれど,意外にも彼は大変強い.やや数には押されていますが力量は彼の方が明らかに上.…そんなマスターを仕留めるのは青い目のユリさん.育ての親を瞳の力で吹っ飛ばし,腕が落ちたわねと言い放つ.にやにやと笑う青い男を従えた彼女は,氷のように冷たいのか.
己の力と部下を使ってしがないスナックのマスターを床に転がしたユリ.仕事人エレキテルも見る影なしと言い放つ彼女が何をしたいのかわからないマスター.…彼が見いだして育て,強くしたユリ.きっとその力と強さを見込まれて,彼女は豪山のところでジョーと組むことになり,そして今は,そんなジョーの属する豪山を挑発するようなことをしている.ジョーは昔と変わらず豪山の部下なわけだから,彼女のやっていることは自殺行為.けれど彼女のはそれを願って待っている…ジョーが自分を殺しに来ることを.
思った通りジョーは豪山に刃向かうユリを殺すつもり満々.それが即席子分の獅子丸にはどうにも納得できない.なんで元相棒同士が戦わなきゃならないのか,しかもあっちは絶対にまだジョーのことが好きなのに! …理由を語らずジョーは去り,入れ替わりにいつものブスどもに見つかってしまって獅子丸げんなり.美女と殺されるのとブスに迫られるのだと一体どっちがマシなんだろうか.しかもこのブスども,ロンリーな気持ちを一人で慰めるための,絶対に画面には出せないモンスターが入った袋を獅子丸の顔にひっつけやがるし(笑)! 空気読めお前ら!
さて,マスターのいないスナックZではサオリ・コスKの姉妹がごろごろしております.サオリさんのジェンガ,高! 仕事前の彼女はコスKに学校に行けとお説教.じゃないとお姉ちゃんみたいになるわよと,反面教師としては素敵な説得力のある指導っぷり.勉強しないと栄養が胸に行くとか本気で言ってるあたりが,彼女の頭の中身の軽さを示しているのです(笑).余計なことを言い出す姉はジョーの元カノ?の件で随分落ち込んでいるらしく,そんな彼女に姉らしくないとコスKは言い残し登校.サオリさんも自分らしくないのは居心地が悪く,早速ジェンガ崩して動き出します.
コスKにとっては記事を執筆する時間と化しつつあるオザキ授業.新入生の新宿タイガーは,以前ヒカリマルを誘導してたあいつだけれど…結局誰? コスKのところには姉から早速出かけてきますと連絡が入る.マスターがいつまでも戻ってこないのでコスKへの連絡になったらしいけど,では彼は一体どこに? …コスKが電話したマスターの携帯は,恐ろしい奴が持っていました.
聞こえてきたのは見知らぬ男の声.「あなたはぁ,このオッサンの…なんなんですかぁー?」と最初から相当足りない感じが怖い! 娘です!と咄嗟に答えたコスKに,マスターの現状を腐ったミカンに例え,相当洒落にならなそうなことを伝える男.マスター本人は電話口に向かって「来るな!」と叫び,そのことで男にさらにやられていく音が聞こえてきて…「今から言う所に,パパ引き取りに来てよぉ」という邪悪な声の相手はコスKには無理! 怖くてどうしようもないときは,とりあえず獅子丸に相談だ!
ホストクラブDreamin'ではブス2人に膝枕している獅子丸.もちろん接客なんかぶっちゃけどうでもよく,ジョーとユリのことを考えて上の空.なんか怖い顔でじーっと考えた末,うわーっ!と立ち上がり「やっぱ俺,納得いかねえ!」とブス祭りを置き去りにして席を立つ.それを追うブスの前にはさらにコスKが登場.「わっ,ぶっさいく」って思いっきり言っちゃってんなぁ(笑).ジョーたちのことも気になるけれど,マスターが変な奴らに捕まったってのはもっと洒落にならないのですぐさま出発! …残されたブス2人は蘭丸にブーブー言う汚い奴を押し付けていて,本当に最悪だ(苦笑).
しかし現場に先に踏み込むことになったのは姉の方.ジョーの元彼女?の顔が見てやりたくてユリ探偵事務所に一人押しかけていたサオリさん.他のものは自信がないけれど,あたしにはおっぱいがある!と自分に強く言い聞かせ(笑)踏み込んでいったらその先は暴漢どもの巣.あのイカれた青い男たちがマスターを人質にして,運悪く飛び込んでしまったサオリを餌食にしようとするのです.

マスターが危ない! そう思ってヒカリマルで一路横浜へとひた走った獅子丸たち.しかし探偵事務所の中には刀を首筋に突きつけられたサオリさんがいてびっくり! …人質役はヒロインの仕事.今日もサオリさんは本当によく仕事してますね(笑).ユリは不在で,青くてクレイジーな男がリーダーとなりサオリさんに危害を加える半歩前! その上奥から引き出されてきたマスターも生ゴミ扱いされるくらいにボロボロで.
これまでのいろいろで,とりあえず自分の周囲を守るためには力を使えるようになった獅子丸.早速戦いたいんだけれど,サオリさんの命を考えると動けない! …ここでマスターが獅子丸のため,最後の力でひとっ飛び! ボディアタックで男の態勢を崩したことでサオリを解放.体を張って命をかけて作ってくれた機会なんだから,絶対に無駄にすることはできない! 生ゴミにナリタインデスカーとバカにする青い男に,「お前らだけは許さねえって言ってんだよ!」と獅子丸はキンサチを抜き,怒りとともにライオン丸見参!
皆青い目の敵たちは,リーダー以外はナイフを持って向かってくる.リーチが短く天井も低いので長物を振り回すのには向いてないのでキンサチも変化.ブーメランのように戻ってくるのを利用して,ばったばったと雑魚を倒す! あっという間にリーダーの青い男以外は潰れ,しかも青い目が放つ衝撃波だってキンサチで防ぐことができる.力を使いこなし受け入れるようになったライオン丸は強い!
刀と太刀のぶつかりあい.果敢に斬り合うだけでなく蹴りが出るわ転がってる仲間を盾にするわと青い男は卑怯に仕掛けまくるわけですが,ライオン丸はもうくじけない.寝転がっても立ち上がって目まぐるしく展開する剣戟! 狭い空間でぶん回るカメラワークがかっこいい! …同じ頃ジョーたちが悲しくて美しい戦いを繰り広げているけれど,こっちは派手で力強い戦いで,なぜかテーブルの上に登って斬り合ったりしております.
まだまだ獅子丸の腕前は未熟.けれど変身の恩恵で持久力ならライオン丸の方が上.クッションを切り捨てたことで舞い飛ぶ白い羽根の中,向かって来る刀をライオン丸は素手で掴み,そのまま切り捨ててライオン丸,勝利! マスターは息も絶え絶えだけれどなんとか命を繋いでおり,心配する獅子丸にユリとジョーを助けてくれと頼みます.きっと2人は,ユリが昔よく行った港にいる.「頼む…」と言い残してマスターは気絶.獅子丸はまた走り出す!
夜の横浜港.橋が遠くに見える美しい夜景の中で対峙するユリとジョー…黒い2人.一度は袂を分けたけれど,「でも気づいたの.私も闘いの中でしか生きられない」…失った家族のためにジョーは戦い,ユリはジョーのために戦うのだと.青い瞳の彼女の前で,ジョーはギンサチを抜き放ってタイガージョーに.障害物のない広い空間でのナイフと太刀の戦いがスタート! 真っ直ぐでストイックなジョーと舞うようなユリ.滑らかで美しいユリにはジョーの攻撃も当たらない.間近に迫る鍔迫り合いには色気すら漂う.
コスKはマスターの手当てに残し,今度はサオリをヒカリマルに乗せて港へと走った獅子丸が到着したときには,既にバトルも佳境! 夜景をバックに戦う黒い2人を見る,白い獅子丸とサオリ.空中で切り結ぶ2人の最後.ユリは至近距離で青い目を開き…けれどその光は涙で消える.彼女が自分を殺すことなどできないことは,きっとジョーだって知っている…けれど太刀は止まらない! やめろと獅子丸が叫んだって,彼女は結局,斬られて落ちた.頼まれて,2人のために走っても結局間に合わなかった.何もできなかった自分に獅子丸は絶叫します.

そしてしばらく時は経ち.あんだけ思いっきり斬られていながらも,ユリさんはなぜかちゃんと生きておりました.ただし再び目覚めたときには,これまでのことを全て忘れてしまっていました.そんなユリさんを横浜まで見舞いに行った,獅子丸とサオリとコスK.忘れてしまったことを謝る彼女にも「いいんです」とサオリは笑い,「俺たち,そんなに知り合いだったわけじゃなかったんで!」と獅子丸もフォローする.…本当は色々と言いたいこともあるのを胸にぐっとしまって笑うのは,馬鹿2人だけどかっこいい!
豪山にはユリは死んだと報告したジョー.昔の相棒を記憶喪失にした彼は,いい人?それとも悪い人? 「ジョーさんはいい人だよ」と自信を持って断言するのはサオリさん.いい人だからユリは彼を好きになったんだと信じる彼女は,晴れやかに「とにかく,あたしにはわかるの!」と言い切った.…ちなみに今回の獅子丸には,おっぱいも含めてまったく報酬なし.でも前よりもっと姉妹と仲良くなったことは,ささやかな報酬と言えなくもないかな.
全てを忘れたことにより,ジョーとユリ,そしてマスターの関係を白紙に戻す.…それがユリの選択.実は何も忘れていなかったけれど,ジョーのためにふりをすることで身を退いた彼女.「…錠之介.あなたの家族を殺した相手が見つかったら.あなたもいつかきっと」…この言葉にはどんな意味が込められているのか.普通に考えれば悪い奴は最終的に一人に集約されるはずなんですが….さて! シリアスもアクションもそれなりに楽しいけれど,そろそろ見たい底抜けギャグが全力でやってくる次回に続きます.

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デジモンセイバーズ#33

「努力は準備を覆せないの巻」

イワンをオトリにすることによって.エルドラディモンを巨大なデジタルゲートで人間界へと送り込んだ倉田,横浜に程近い海中に落下したエルドラディモンはギズモンたちに包囲される,そこから離れたビルの上に降りたマサルたちは早速戻ろうとするのだが.それをコウキが妨害する,倉田たちがエルドラディモンを仕留める支度を続ける遥か向こうで.横浜の街を舞台に闘うシャイングレイモンとバイオダークドラモン.マサルたちが都市を傷つけないようにしているのに対し.コウキは街を盾にして闘う.技が強力すぎるシャイングレイモンは,力では負けていないのに攻める手を失ってしまう,

シリーズ中盤の七転八倒の中,強いはずのマサルたちが追い込まれていく「セイバーズ」.聖なる都を守る闘いは局所的には勝っているものの全体的には敗北続き.倉田側が主力の3体を潰すためにはどんな犠牲も厭わないのに対し,マサルたちは全てを守ろうとしてなけなしの戦力を分散させてしまって効果的に使えない状況.事前に十分に準備して,人員も物量も大量投入する倉田側の優位はまったく揺るぎそうもないのが悲しい….
そんな圧倒的劣勢の中でもどんどん強くなっていくマサルとアグモンのコンビ.仲間を守ろうとする心は彼らの力を増していくけれど,その力が成果を出す前にあんなことになってしまう.このままじゃ強くなるために仲間を犠牲にしたようなもんで,そんな現状がどうしようもなく切ない.

イワンという手持ちの大駒を犠牲にすることによりエルドラディモンを人間界に送り込むことに成功した倉田.あのでかいデジタルゲートを開くための時空振動爆弾に,それを設置する多数の兵士たちに,マサルたちの動きを封じるための大量のギズモンどもと,倉田側がこの闘いに投入してきているものはとんでもない量.…一体彼はこれだけのものをどうやって準備したんだろう.国家機密省が財布だとしても,出せる額には限界がありそうなのに.
横浜近くの洋上に送り込まれた,小島の如きエルドラディモン.その落下によって発生した波は横浜の湾岸を壊滅させます.見慣れた公園どころかビルまでも水に飲み込まれ,ただでもひどい目に遭わされているこの街はさらに悲惨なことに.…どれだけの横浜の住人や観光客が巻き込まれて亡くなっていることやら.この段階ですら,これがきっかけでデジモンを憎む人間が大量に出てもおかしくないくらいの被害が出ているってのに.
エルドラディモンとともに人間界に戻ってきたトーマたちが呆然とするのは当然で,デジモンたちが大混乱するのもまた当然.けれどこの聖なる都の長であるバロモンは動揺する仲間たちを鎮めます.「希望を持ち続ければ,道は必ず拓ける!」と励ます湯島と,救世主の息子を心の支えにして,踏みとどまろうとするバロモン.…マサルがこの街に来ていなかったら,きっとこの段階でバロモンたちは諦めてしまったんだろうな.ちなみにその精神的支柱は最後の最後でイクトたちとともに人間界に到着.さすがに爪に掴まれてはいません(笑).
マサルたちが降りたのはエルドラディモンからは結構離れたビルの屋上.先に送り込まれた仲間たちがギズモンに囲まれているのを見つけ,こうしちゃいられないと駆けつけようとしたところを邪魔するのがコウキ.倉田配下の大駒の最後の1枚は,やっぱり使い捨てにされるようです.
実に性質の悪い負けず嫌いで,マサルには何としても勝ちたいコウキと,喧嘩を売られるとついつい買ってしまう単細胞のマサル.勢いでタイマン勝負を受けてしまったマサルはイクトたちを先に行かせて,ビル群の真っ只中で戦いを開始! 倉田によって究極体の力を得たコウキは,エクストラエボリューションでバイオダークドラモンへと変身.アグモンもオーバードライブして究極体のシャイングレイモンへと進化し,竜型デジモン同士の空中戦がはじまります.
マサルたちが闘いはじめたその頃には,エルドラディモンでの篭城戦は急激に限界に近づいていました.ミラージュガオガモンとロゼモンは確かに強いんですが,ギズモンの数があまりに多すぎる.勇気を出したパンプモン2体がトリックオアトリートで同士討ちさせたりして頑張ってるんですが,正直焼け石に水.デジタルワールドでこのコンビネーションができていたなら,かなり状況が違ってきたかもしれないんだけど….
残った最後の力全てで抵抗する聖なる都を,橋の上から監視している倉田.DATS職員たちを使って分析した結果はあまりにも無情で,ギズモンの損失は4%,敵制圧率は40%.トーマたちもかなり頑張って潰しているはずなのに,あれですら4%の損失にしかならないくらい準備されているギズモンの数は多いのか.数を頼みにエルドラディモンの周囲を完全に取り囲み四方八方から包むように攻撃し,主力であるシャイングレイモンはコウキによって分断し足止め.倉田側には順調に進む作戦は第2段階へ…エルドラディモンに軍艦が接近していきます.
東京間近の大都市で起きた大事件.当然報道ではデジモンが悪で倉田は正義の味方.実態を知ってると腹立たしいばかりだけれど,人間界側の被害を防ぐには,とりあえず周辺の避難を大々的に報じてくれるだけでもありがたい…のかな.ちなみに黒崎さんも白川さんも指名手配されつつも健在で,大門家ではサユリさんやチカさんも無事.彼女たちが人質にされると本当に厄介なことになるので無事でよかった.
シャイングレイモンとコウキのバトルは上空で展開中.バイオダークドラモンはデジモンだけでなくパートナーまで狙ってくる外道なので,マサルとシャイングレイモンは一緒に行動.中華街の上空からランドマークタワーの付近へとひとっ飛びして,ビルを利用しうまくコウキの背後を取ったのはいいんだけれど…本当に勝つことしか頭にないコウキは,自分の背後のビルを人質にする!
勝つことに対するこだわりは人並み以上だけれど,正々堂々を好むマサルにとってはコウキの卑怯っぷりは許せない.コウキは「喧嘩にきれいも汚いもあるかよ」と自信たっぷりに言い返し,同じ喧嘩馬鹿でも違いが際立ちます.ともかく勝てばいいコウキに比べるとマサルの方がまだちゃんと考えているんだな….自分のために他人の命を犠牲にすることに何の戸惑いもない敵に対し,どうしても周囲を守りたいマサルたちの動きは大きく制限されてしまうのです.

必死に防戦する聖なる都ではあるけれど,彼らにも限界が訪れます.エルドラディモンの周囲にやってきた軍艦たちは赤い光を放つ巨大な砲台を搭載.その赤光はエルドラディモンの4本の足を捉えて固定し,苦しめる…この狼藉にこれ以上エルドラディモンを傷つけるなと叫び,思わず縁に立ってしまったのがバロモンの失敗.動揺した彼はギズモンに襲われ消去されてしまう….己の身が消える間際にもスグルの息子に言葉を残すバロモンの信頼は,人ではありえないくらいに深い.「エルドラディモンを,た,頼んだと…」と言い残して消えた大きな柱.
このままエルドラディモンの動きを封じられていてはろくなことにならないのは目に見えている.トーマはまず船を破壊しようと考えるものの,上空ではさらに大きな動きが….ヘリが運んだ巨大なミサイルを中心に,橋の上のトレーラーに積まれた山盛りのギズモンたちが寄せ集まり,空裂くような超巨大な槍・ギズモジャベリンに! …確かにあんだけギズモンが残ってれば4%にしかならねえや(苦笑).仕方なくトーマはなけなしの戦力をさらに分散.ロゼモンは船に,ミラージュガオガモンを上空に向かわせます.
聖なる都が滅亡の際に追い詰められていたその頃,マサルたちもコウキに追い込まれておりました.なんせマサルたちの周囲は守るべき人間ばかり.本気でコウキをぶっ飛ばしたいのに,決して安い挑発に乗ってくれない卑怯な彼は,真正面から向かってくるどころかビルを倒してマサルを押しつぶそうってんだから最悪です.倒れていたシャイングレイモンが頑張って庇ってくれて無事だったものの,究極体のデジモン相手では,いくらマサルでも一つ間違えば確実に死んでしまいます.
しかもコウキはそんなマサルの心までも追い詰める.エルドラディモンの上空に作り出されている巨大なギズモンの杭,対エルドラディモン用決戦兵器の存在を示した上に,あれが完成すれば全てが終わると宣言する.…実は一番威力のあるグロリアスバーストを未だに放っていないシャイングレイモン.なんせあまりにも威力が強力すぎて,バイオダークドラモンが仕留められても,一緒に都市まで焼き尽くしてしまいそう.…だったらコウキなんか無視して空中の槍目がけてぶっ放せば良さそうなもんですが,ここにはマサルにそう助言してくれる人がいないんだよなぁ.
己の絶対優位を確信しぺらぺらと囀るコウキ.黙って見ていろ後でゆっくり片づけてやると饒舌なコウキに,「黙って見ているつもりはねえ!」と地上のマサルは猛る! 目の前で仲間が大変なことになっているのに,コウキが邪魔して助けていけない.しかもコウキときたら正々堂々じゃないし男気もなく,この状況に我慢できないマサルのテンションは急上昇! 「何度倒されようが,俺は何度だって立ち上がってやる! 何度でもな! …可能性がある限り,俺は絶対諦めねえぞ! 必ず,手前を,ぶっ倒す!」 と燃える心に呼応して光るデジヴァイス!
マサルの心に呼応して輝きだしたデジヴァイスに,マサルが掌を差し出すと,さらなる発光とともにオレンジの光に包まれるシャイングレイモン.絶対にこの場を何とかするという強い思いは新たな力となり地から生まれる.シャイングレイモンが大地を穿って取り出す新たなる力,ジオグレイソード! この状況を切り裂くために生まれた,圧倒的…というよりは使い勝手のいい力.普通の武器入手イベントではこれまで以上の力を手に入れるのが普通だけど,力よりも周囲への影響の小ささに喜ぶというひねり具合が面白い.
必殺技を放つと周囲を焦土と化しかねないシャイングレイモンにとって,そこまでの破壊力を持たない手持ち武器は本当に便利.これまでの借りを熨斗つきで返してやれと叫ぶマサルに,「おう,兄貴!」と決戦へ! このジオグレイソード,剣だけでなく槍の役目もできるのでなかなか使い勝手が良い.しかも半端な攻撃じゃ傷もつけられないコウキにダメージを入れられるだけでなく,敵のダークロアを跳ね返すことができるくらいにしなやかで強い! …名前が「ジオグレイ」ってことは,やっぱし「ライズグレイ」とか「シャイングレイ」とかもありそうだ.
周囲に迷惑をかけない攻撃手段を手にしたシャイングレイモンと,それでも戦いをやめないバイオダークドラモンの最後の交差はもちろんシャイングレイモンの勝利.コウキは他の2人と同じく人間へと戻り,その横にはデジタマも転がっています.…一度合体した人間とデジモンの関係ってのは,一体どうなるんだろう? 卵が上手く孵化すれば,コウキたちはそのデジモンのパートナーになれたりするんだろうか?
謎の新たな力によってまたも強くなったマサルたち.しかし,時は既に遅い! コウキの時間稼ぎ中にギズモジャベリンは見事に完成.密集しはちきれそうなギズモンの結集によって作られた紫の槍はエルドラディモンの真上.シャイングレイモンはそれを止めるために全力で飛んでいくけれど…倉田の合図で降下していく紫の槍は,エルドラディモンの背に深々と突き刺さり,動けない彼を貫き殺してしまう. …結局間に合わなかった! その無力感に,悲しみに,マサルは絶叫する!

あれだけ頼られておきながら,結局守れなかった聖なる都.元DATSの面々は必死で頑張ったものの,最後まで倉田のいいようにされてしまって立つ瀬もない.成果を出せなかった無力感で胸も一杯で.…けれど,マサルだけは未だに猛る.「まだ戦いは終わっちゃいねえ!」と.生き残った聖なる都の仲間を一人でも多く助けることが,これからの戦いだと即時に切り替えてみせるのです.
今回は倉田の物量と入念な計画に押し潰されてしまったマサルたち.臆病な上に手段を選ばない倉田を倒すには,できる限り彼に接近した上で裏を掻き,容赦なく全力で叩きのめすしかなさそうです.勝つためのポイントは2つ.どうやって倉田の懐に入るか,そしてどう再起不能に持ち込むか….
悔しいけれど新たな任務のために動き出すマサルたち.けれどトーマにだけは特別なお迎えがやってきました.黒服の2人は,なぜかトーマたちを易々とヘリで運んでいってしまいます.様子からすると己の意志でヘリに乗ったようですが,彼は一体何を考えているのか? これまでマサルが握ってきた物語の主導権は,ここから先,勝手に行動しはじめるトーマに奪われることになります.…本当の闇も,そして夜明けももう少し先.次回に続きます.

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2006年冬映画感想

メリークリスマス! 皆アニメ見てる? 自分はかなり頑張って見てる! 田舎に帰るためにスケジュールが切迫する上に,この時期独特の時間変更とか特番が重なってきてもう大変.「最終回だけ10時に時間変更ってそりゃ見逃せってことか?」とか「ドラマの10分延長は性質悪いなぁ」とか「そこで1時間SPなんかやられたら裏の最終回にかぶるじゃねえか!」とか「ああ失敗した!」とか日々調整に苦悩中.…まあこれも楽しみの一部ではありますが,あんまり苦労はしたくないや.
そんな年末に結構無理やり時間を作ってまとめて見てきた映画3本と,何の因果か会社で見に行くハメになった短い映画についてご紹介.こちとらバリバリのアニオタですが,基本的には日常消費されるサンライズや東映のアニメが大好きで,何よりも根っから押井守リスペクトな自分にどうやってジブリの本拠を楽しめと…(苦笑).


そんな本拠地.

てなわけで今日は映画感想まとめて4本分をお届け.たった30分のために映画館に足を運んだ上に,ついでに見た「鉄コン」よりも文が長くなってしまった自分の「セイバーズ」好きぶりに呆れてください(笑).

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[映画感想] ※私見:一般:電波で各5点ずつ

2:3:1 星をかった日
ジブリ美術館内映画館でのみ公開されている小品.井上直久の「イバラード」を原作とした掌編で,内容そのものよりは映像的な気持ちよさや雰囲気を楽しむための作品.自分はジブリにまったく思い入れがないため点が低くなっていますが,ジブリ作品が好きでわざわざ美術館にまで行った大人には向いてるんじゃないかと.動きは緻密だし抑えた描写だけれど綺麗なファンタジーです.
ただしこの美術館にやってきた幼い子どもたちにとっては,一般を2マイナスしてもよさそうです.渋い作品ゆえに子どもの観客が欠片も食いついていなくって,大人ばかりが楽しんでいるのはなんだかすげえ可哀想な気がします.それと,ジブリ作品だから仕方ないんだけれど,聞いただけで声を出している奴の顔が浮かんでくるようなキャスティングはきついなぁ….とりあえず,ジブリマニアや映像マニアにお勧め.

4:2:2 映画デジモンセイバーズ 究極パワーバーストモード発動!!
「プリキュア」の前座を務めた小品.テレビの本編は味方側の登場人物が結構多い上に大変に込み入った展開でおなじみであるわけですが,映画版は20分程度の小品なので大変に豪快な人員整理がされております.てなわけで,映画なのに僕たちは寝てただけか?とか,俺たちなんか姿もないぞ!みたいな面子がほとんどなので思い入れのあるキャラがいる奴は気をつけろ.作画は全体的に「ビィト」っぽく,見所はララモンの大暴れと(笑)外から見た進化シーンかも.…そうか,ああいう風に見えているのか.
主役はアグモンたち成長期の3体.謎の少女を助けつつ,茨に支配された横浜で大活躍! テレビでも散々横浜をぶっ壊している本作ですが,映画でもその点は一切手を抜いておりません(笑).中でもテレビではあまり舞台にならなかった中華街でのバトルが面白く,小さなデジモンたちの軽快なバトルだけでなく,背景の正しさにもついつい目が釘付けに.…あの正確さは,子どもを連れて劇場にやってきた親へのサービスなんだろうなぁ.
いきなり深刻なノリで物語がスタートした時には,果たしてこの劇場に「プリキュア」目当てにやってきた小さなお嬢さん方に受け入れてもらえるかどうかが相当心配でしたが,そんな彼女たちの目を釘付けにして笑いを誘っていたのはララモン! この映画,ララモンファンは大満足の可能性があるくらいララモンが素晴らしい.その状況で一体何をやってんだと笑っていたら,実はこれがエンディングに繋がっていくとは….
残念だったのがはなわ演じる悪役のアルゴモン.まったく時間がないので悪を掘り下げる余裕もないのはわかるけど,その動機はいくらなんでもあまりにもありがちで(苦笑)終盤の説教シーンが内容と声優の拙さの相乗効果で相当薄っぺらいことに.クライマックスでの復活はお約束でも燃えたので,あのあたりは残念だったなぁ.そして真のエンディングはスタッフロールの流れる横で展開.あんなものがついてるってことは,この映画もDATSの広報宣伝活動の一環だったりするのかな? てなわけで自分はちゃんと楽しんでしまいましたが,これを目当てに映画館に足を運ぶのは絶対にどうかしてると思うので(苦笑),それほど期待せず何かのついでにぜひどうぞ.

3:2:1 映画プリキュアSS チクタク危機一髪!
てなわけで「セイバーズ」のついでに見た本作.新シリーズに入ってからは全然見ていなかったので今回が初見でしたが,キャラはお約束通りなのでいきなり見てもそんなに戸惑うことはなし.ただし今回は仲のいい2人が喧嘩するというのが一番の見所になっているため,感情を押し込めたままでクライマックスまで話が進んでいくことになります.喧嘩したままの抑圧された展開は終盤の感動のためには不可欠とはいえ,可愛いヒロインたちの楽しい大暴れを見に来た子どもたちにはちょっと辛いかも….
そんな辛目の展開をいい感じになごませてくれるのが,映画だけのゲストキャラであるアワーズとミニッツ.せっかちとのんびりの可愛いコンビに,ただの説明マスコット以上の役目が与えられているのがうれしい.そんな重要なアワーズには菊池正美,ミニッツにはTARAKO,そして敵のサーロインには速水奨と実力のある声優を豪華に配し,厄介なゲストには本人役を任せて黙らせてしまうことによって(笑)声がいい感じになっているところは好ポイント.終盤まで子どもが耐えてくれるかどうかがやや不安ですが,ファンならば子どもと一緒に足を運んでみてもいいんじゃないかと思います.

4:3:1 鉄コン筋クリート
原作既読.松本大洋の大変に尖った原作を見事劇場アニメーション化.STUDIO4℃の描き出す猥雑で美しく激しい映像は大スクリーンに映え,背景の細かさやカメラワークの妙を見ているだけで目が眩むほど! 原作の持つ癖の強さはそのままに,ただし線はさらに洗練させて動かした点だけでも誉めたい芸術的な作品! まるで万華鏡のようなこの作品の視覚的な魅力は映画館並の大画面でないと味わいきれないはずなので,特に映像面で興味のある奴はぜひとも劇場に足を運んでいただきたい.そして全部見終わって出てきたときには,なんとなく人ごみが今までとはちょっと違った風に見えるという追加効果もついてきます(笑).
物語としては,序盤はかなり集約してますがほぼ原作に忠実.結構長い内容をこの長さにきちんとまとめきった脚本家の力量は素晴らしいですが,原作に忠実すぎることで一般向け映画としては問題を抱えることに.原作を愛し尊重し忠実に再現し過ぎてしまい,終盤の難解な部分もまったくそのままアニメにしてしまったってのは大問題.アニメ側で理解と感動を導くための原作の再解釈がほとんど為されていないので,一般の観客には難しすぎる可能性が高い.コアファンやアニメやサブカルに詳しい人には勧められても,普段アニメを見ない大多数の人には凄く勧めにくいなぁ….
とはいえここまで贅沢な映像を腹一杯見られる機会はそうはないはず.緻密で錆びた宝町の姿や,猛スピードのクロの暴力,ネズミたちの見せるあの短時間にぎゅっと煮詰まっていく生身の情念,無垢なシロと対極なのになぜか通じ合うクロと似ていても通じ合わない沢田の対比.雪のシーンは特に美しく,覚悟の上で劇場中に響き渡り鼓膜を揺らす銃声も素晴らしい! 娯楽として楽しませてもらうのではなく真正面から組み合って闘うことが楽しい作品なので,敷居の高さを覚悟の上で本気で闘うことをお勧めします.あの曖昧なラストを定義づける者は,もはや観客しかいないのです.

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とりあえず冬映画はこんなもんで.

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機動警察パトレイバー#34

「不利は当然,受け入れてなおの巻」

深夜,バビロンの城門の木更津側に上陸したグリフォンは,待ち受けるSSSのエイブラハムを瞬く間に退けた.人工島の川崎側に回っていた第2小隊が海路で木更津側に移動している間に,闘いを嗅ぎ付けたマスコミたちも現場へと集まり,唯一居残りとなっていた遊馬も榊とともに現場へと移動する.程なくライアットガンを装備した1号機とグリフォンの闘いがはじまるものの,野明はグリフォンの足元に報道陣の姿を見つけて銃を撃つことができない.その隙にグリフォンの目潰しを食らい敵の居所がわからなくなった野明は,咄嗟に手に持っていたものでフルスイングしてしまう.

本編最高のバトル編であるグリフォン編最高潮の「パトレイバー」.2回をかけて描かれるこれからの決戦は実に正しいロボットアニメで,当時のファンも,実際の最終回よりもこの2回の印象の方が強い奴も多いんじゃないかな.絵コンテ・演出は現在監督として活躍中の青木康直,作画監督は西村誠芳と気合たっぷり.原作のゆうきまさみのテイストがよく出たキャラたちが,白と黒のロボットバトルを中心に躍動します!

前半.現在のところ,シャフトジャパンの企画7課は警視庁の第2小隊と敵対し,さらに企画7課はシャフトジャパンに喧嘩を売り,シャフトジャパンは当然不祥事を警視庁に気取られたくない…という三つ巴.敵の敵は味方にならない状況ではありますが,とりあえず企画7課の内海さえいなければこんな面倒なことにはならなかったはず.さすがは希代の悪役です.
そんな3団体の闘いの舞台となるバビロンの城門には,敵味方だけでなく報道陣まで嗅ぎ付けちゃってトラブルの元に.気持ちはわかるが自分で自分の身が守れない奴は危険な場所に近づくな(苦笑).第2小隊は川崎人工島まで出向いたものの黒いレイバーが上陸したのは木更津側.一同…特に野明は相当の覚悟の上で,海路にて舞台を目指すことになります.
報道のヘリがリアルタイムで全国にお送りする,人工島に上陸したグリフォンの雄姿.黒い機体は投光器の光に映え,そのビジュアルでも実力でもSSSのエイブラハムどもなどまったく相手になりません.もちろんグリフォンが待っているのは第2小隊のイングラム1号機だけ.ルックスも実力も比肩する上に,それを倒したとなれば社会に与える影響もでかい! 非合法な挑戦者にとっては最高の獲物です.
運ばれてくるイングラムを待つグリフォンに襲いかかるエイブラハム2機.数が多くてもわざわざ練習してきても,正直相手になりやしない(笑).1機が陽動し背後の1機が本命の「ジェーット,ストリーム,アター…!」「やかましい!」とバドはネタを一喝(笑).そりゃバドにはわからないからな(苦笑).「練習したのに…」と悔しがる隊員たち.いくら噛ませ犬でも,本社からわざわざ送り込まれてきてそれでいいのか?
空に舞うへりから全国にお伝えされる噛ませ犬の惨状.カメラマンが即席のレポーターとなって報じる眼下の光景は,常識を超えた大事件を報じるニュースを見たときのようにフィクションのようで.映画のような光景に重なるカメラマンの軽やかな名調子.とても犯罪の現場には見えないような現実離れした光景に苛立つのは,やはり当事者たちだけではないかと思います.
報じられる光景を見て,自分に苛立っているのは2課に置いてきぼりにされた遊馬.テレビを消して仲間のために何かをしてやろうとしても,怪我をした今の自分にはできることがない.…結局このまま見ているしかないのか? 遊馬は苛立ちます.
このままではいられない遊馬は現場に出る南雲隊長に同行を志願.しかし遊馬は怪我人だし,黒い奴との格闘…いいようにやられた経験があるとしても,持ち場を離れて勝手に格闘したのが上層部で問題になっていて連れていけないわけですよ.…そんな大事なことが当事者に全然伝わってない第2小隊って,本当に規律がねえなぁ(苦笑).
なんとかして現場に行きたいけれど断られるばかりの遊馬をようやく救ってくれたのは整備班長の榊.「謹慎じゃなかったのか?」とか言われてる遊馬は,実際は上層部で問題になって謹慎になってるんだけど,それを伝えるべき後藤がちゃんと伝えてないんだろうな(笑).案外過保護なほどにパートナー思いの遊馬は,予備の電池を持っていく榊のヘリに同乗させてもらうことになります.…結局行ったって痛いだけなんだから,おとなしくしてればよかったのにな(苦笑).
当事者ばかりでなく自衛隊や一般市民も注目するテレビ中継にはついに主役が登場! 仰々しいライアットガンを装備した正義のイングラム.「これ以上の狼藉は,警察が許さないぞ! 騒乱罪器物破損! その他もろもろ全部まとめて,現行犯で逮捕する!」と凛々しい白の声に黒の中身であるバドは喜び,ついにシリーズを代表するバトルがはじまります.
星空の下,2体が見合い静かにはじまったメインイベント.臨時指揮官の香貫花は先手必勝なのでライアットガンを撃ちなさいと指示するけれど,野明は撃たない…下手したら土壇場でも撃たないかもしれないくらいに野明は武器が苦手です.後藤は撃てなきゃそれなりの工夫をするだろうと楽観的だけど,まさかそれがあんな惨事を引き起こすことになろうとは…(笑).
動かない第2小隊と企画7課の脇で,散々やられた末に現在無視されているのがSSS.しかし彼らもグリフォンを消し去るためにあらゆる手を尽くします.警察の目をそっちに引き付けるために倉庫を燃やすくらいはお手の物.混乱に乗じて現場に侵入した報道の車たちもちょうどいいと素通りさせて,たった1機残ったエイブラハムに何かやらせるつもりのようです.企画7課も含め,シャフトはどんだけ日本の法を犯せば気が済むのか(苦笑).
ついに仕掛けたグリフォン! 向かってくる黒い機体に野明はライアットガンの照準を合わせようとするけれど…足元にテレビ局の連中がいて撃てない! ピューリッツァ賞とか狙うのは勝手だけど,警察はあんなのが足下にいたら絶対撃てないってのに(苦笑)! …戸惑う1号機にグリフォンは閃光で目潰し.これまでファントムに散々やられてきた目くらましをモロに受けたモニターは焼きついて効かなくなり,仕方なく野明は手に握ったものを振り回してグリフォンを打つ…しっかり装填してあるライアットガンでフルスイング! そして当然発射!

後半! 弾がちゃんと込められたライアットガンをバットにしたら,そりゃ衝撃で弾が発射されるのは当たり前です.野明は暴発したと連呼し動揺しまくりですが,絶対弾が出るような状況を作ったんだから明らかに暴発じゃねえだろう(苦笑).「装弾したライアットガンでチャンバラはせんほうがいいぞ」と後藤は今更ながら助言し,「もうひまへんこりまひた」と野明は呆然.…完全武装させたかった後藤の親心はいい感じに裏目に出ております.
少なくとも一般市民がうろうろしている現状では,1号機はライアットガンが使えない.とんでもないアイテムも飛び道具として使わんのなら怖くない!とバドは判断して果敢に飛び込み,野明はそれを間一髪でかわす.グリフォンが一方的に押しまくるのをひたすらイングラムは耐えるしかなく,後退を続けていた野明はついに足元を滑らせる.そこに組みつかれてひっ転び,1号機は壁に叩きつけられて…その衝撃がクレーンに伝わる.
レイバーにとって重機はご先祖様のようなもの.そんなご先祖様の前で破壊ばかりのロボットバトルなんかしたバチが当たったのかもしれない.2機の上からクレーンの頭が迫り,1号機は間一髪で避けグリフォンに直撃! 偶然ながらもこれはグリフォンには大ダメージ.倒すことはできなかったけれど,流れはここから変わっていくのです.
さてその頃,さんぐりあ号からは内海と黒崎がSSSの隊服を着用の上で脱出.同僚のふりしてすれ違い,「暴力集団が」と吐き捨てながらも彼らの車を奪って有効活用した上に,SSSの制止も嫌いな暴力で振り切っていくんだから滅茶苦茶だ.…運転でも残飯漁りでもなんでもするさと笑顔の内海.でも言ってる事とやってることが全然違う奴らの言葉は信用ならねえ…(苦笑).
一度は倒れたグリフォンだけどすぐさま復帰.ただしここで時間を稼げたことにより,うろうろしてた邪魔臭い報道陣を香貫花や太田が排除に行く時間を稼げたのが大きい.…巨大なレイバー用の銃を抱えたひろみが置き去りにされてるのが気の毒だ…(笑).遊馬もついにヘリで押しかけ,太田の誠意溢れる説得という名の実力行使&強制退去で足下の報道陣も片づけられて邪魔者なし! 「心置きなくやってくれや」と後藤も太鼓判を押してくれます.
これでようやく本気で撃てる,戦える! もちろん「言うほど楽じゃないですが!」…動けば発砲すると警告してライアットガンの銃口を向ければ,黒いレイバーの動きも止まる.そこに後方からエイブラハムが接近.グリフォンの背後に爆薬を装着しに来たんだけれど,野明にとっては守るべき一般市民なので動揺したところにグリフォン接近!
黒いレイバーを狙ったはずの銃撃はエイブラハムの足をふっ飛ばして倒し,さらにその下敷きとなった車が炎上! 手には爆弾を持ったままなので…引火!爆発! 背後での爆発をモロに受けたグリフォンはイングラムに向かって吹っ飛び,もつれ合うようにして港の端まで転がった末にコンテナに衝突! この展開にはさすがの内海もびっくり.「やってくれたなSSS!」…いち早く復帰したのは,イングラムにぶつかることによって衝撃を多少なりと吸収できたグリフォン.それに対し挟まれた1号機は応答なし.…中の彼女は,夢を見ていました.
体育館とバスケットボールとゴールと,彼女の動きを止めようとする沢山の影.ゴールをひたすら目指す彼女は小さくて…シュートを阻止されて,その選手生命が終わる.…交替する彼女に呼びかけるのは,現在の自分.「やるだけやった?」と問う現在の自分に,まだ髪も長かったあの頃の彼女はVサインで応える.…確認したかったのはあの時自分が全力を尽くしたかということ.ハンデなど関係なく出来る限りのことをしたのか,そして今もできているのか….
ようやく意識を取り戻した野明の耳に響くのはよく聞き慣れた声.後藤から通信機を奪った遊馬が呼んでいる.「気を失ってる場合か! 相手はもう復帰してるぞ! 立て!」と言われて1号機も泡食って復帰.自分がどのくらい気を失っていたのかもわからない野明に,1分足らずだけど命取りになるぞときつく警告する指揮官.「やることやってから気絶しろよな!」と全然優しくないバックスに,「少しは優しい言葉の1つもかけてよね! こっちは流血してるんだから!」と文句の野明.それに遊馬は結構本気で狼狽し…でも唇切っただけなので「ふざけろよこの野郎!」と怒る(笑).この当たりの野明の作画,抜群です!

気絶して過去を見て,もう状況など関係なしにベストを尽くすべきだと吹っ切れた野明.「遊馬,正解だよ,優しい言葉かけられると,甘えちゃうんだあたし!」…なんでこんな戦場で赤面トークが展開されるのか.遊馬の照れる様子がまるで太田のようだ…(苦笑).こっちは警察で気を配るべきことが盛り沢山.向こうは犯罪者で自分たちのことだけ気にしていればいい.でも,そんな不利は承知の上で!「やることやってから気絶するか!」と気合が入る!
不利を受け入れて落ち着いた野明に対し,圧倒的に有利だったはずのグリフォンに乗るバドはここまでの展開にひどく混乱.これまで簡単に掴めたものが掴めない…「なんでこいつは,捕まらへんのや!」と感情のままに向かって来る! その動きは確かに苛烈.けれど,運の良さもあったけどここまでしのぐことができたから,怖いけど,力の及ばない相手じゃない.
自分の力を再認識し,冷静になっていく野明は感情で突っ走るバドの腕を取り,「捕まえたのは…こっちだー!」と一本背負い! 野明だけでは足りない力をアルフォンスは力強く補ってくれる.そして彼女の後ろには,志を同じくする仲間たちもいる! ひとりではない彼女はさらに黒いレイバーを追い詰めて…夜明けの訪れる次回に続きます.

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ライオン丸G#8

「週何回だけでなく曜日まで特定できるようになっておりますの巻」

横浜でスカルアイを装着したカブキモノたちが,何者かに襲撃されるという事件が連発.豪山興業の命令でジョーと獅子丸が犯人を捕まえることになった.オーナーの件について誤解していた獅子丸はジョーに詫び,殴られた後はまるで舎弟のようにまとわりついて懐くのだった.
獅子丸をオトリにしておびき出さなくても,ジョーには犯人の心当たりがあった.向かった先は「Detective office YURI」.昔パートナーだった女性が経営する探偵事務所だ.理知的でエロい女探偵がまさか犯人が使うという謎の術なんか使うわけがない.しかし,そう思っているのは過去を知らない獅子丸だけだった.

周囲から追い込まれまくることによってようやくヒーローとして成立した「ライオン丸G」.ここまでの獅子丸の翻弄されっぷりや彷徨っぷりを見ていると,特別な能力だけでは人間はヒーローになれないってのがよくわかる.その拳をどんな理由で誰のために振るうかってのが人をヒーローたらしめる最大のポイントであり,同時に作品の個性の出しどころでもあるわけです.
現在の獅子丸の戦う理由は,身近な人が自分の宿命のせいで傷つくことを防ぐこと.大変に微笑ましいささやかな目的のためにライオン丸が動くとすれば,ライバルのタイガージョーは一体何のために動くのか? そのあたりを描くための準備をするのが今回と次回となります.凄い強面で戦闘狂だけれどなんとなくいい人であるジョーさん.彼にももちろん過去がありました.

スカルアイとキンサチと豪山興業によって翻弄されまくった獅子丸がお送りするこれまでのあらすじ.毎度ながら大変によくできていて,しかも回を重ねるごとに獅子丸の精神的な成長,あるいは慣れも描写されているのが素晴らしい.最初の頃に比べたら,ライオン丸に変身することを「かっこいい」と思えるようになってきてますからね.
そんな獅子丸を目の敵にして付け狙うことでおなじみのジョー.獅子丸も戦えるようにはなってきましたが,その実力差はまだまだ大きい.ただしこの人根っからの悪人ではないらしく,前回獅子丸をキレさせたオーナーの件についてはどうやら誤解ということが判明.下らない情は捨てろとか言ってた癖に自分ではちゃんと助けてるなんて,言ってることとやってることが違ってるなぁこの人.見た目は確かに冷徹だけど,中身はどうなんだろう?
さて,今回の敵はスカルアイをつけたカブキモノ…ではなくて,そのカブキモノを襲う青い目のものたち.事件のはじまりは別作品ですっかりおなじみとなった横浜.善良な市民を襲って金を巻き上げるカブキモノの2人を不思議な力で吹っ飛ばし,指輪の嵌った拳で殴りまくって潰すこの一団.リーダーはピンヒールの見るからに尖った女.彼女は犠牲者に迫りナイフをすらりと抜いて,何の迷いもない刀身には赤い血が流れる.
そんな新キャラが出て来たとも知らない獅子丸は,今日も職場の片隅でブス係.相変わらず大五郎とか持ち込んで無理やり飲ませて酔わせて,さらには無理やり唇まで奪うだなんて,今にはじまったことじゃないけど本当にひどい客だなぁ! 店長の蘭丸はこのブスサミットを解散させろと命令するも,そんな店長にいつものように噛み付いていくブスども.頼まれたってお前らなんかおかずになんかしないっていうか,むしろ夢にでも見てしまっただけで自分が嫌になるってもんだ(笑).
蘭丸がオトリ?になっている間に逃げ出そうとした獅子丸.けれどそこを豪山の手下たちがあっさりキャッチしてそのまま連行.これまでの実績からまたひどい目に遭わされそうだと覚えて来た獅子丸が,半信半疑の軽口で「保険でもかけてるんでしょう」と言ったならビンゴ(笑).どうせ獅子丸がなんだから開き直ってしまえばいいのに,いきなり挙動不審になる三下ぶりが可愛らしい.
抗えず連れてこられた豪山の事務所.そこには本格的なコスプレっぷりのジュニアさんが.ゴスロリとか小森のおばちゃまなのかと思ったら,きっとフレンチカンカンなんですねこれ.そんなジュニアさんが獅子丸に命じるのが冒頭の事件の解明.横浜でカブキモノがやられているのをジョーと一緒に調べてこいと命じられる.戦力としては数えられていない獅子丸だけど「…だったら借金返してよ!」ってなわけで拒否権などなし.
横浜の地図には襲撃地点を示す×印が乱舞し,襲撃者は怪しい術を使うらしいということまで教えてくれたジュニアさん.いきなりケツをまくった上で,「キバって,ケツ引っ張ってきてね!」と真顔で言われると…もう頷くしかないよなぁ(苦笑).かくして獅子丸はまたもジョーとともに行動させられることに.
横浜にいる襲撃者も怖いんだけど,今の獅子丸はジョーのことも怖い.前回どうやら誤解の上で自分がつっかかってしまったことを負い目に思っている獅子丸は決心,「すいませんでした!」と新宿の路上で全力土下座し平謝り.誤解はともかく獅子丸とは凄く戦いたかったジョーは「済んだことだ」と醒めたもんですが,けじめがつかないと考えた獅子丸は「チャラってわけじゃないけど! 俺のこと殴ってください!」と申し出る.
文無しどころか借金つきで,ライオン丸にはなれるけどタイガージョーより弱いし,その強さを金に替えるだけの覚悟も発想もない.獅子丸に差し出せるのはなけなしのプライドと体くらいなんだけど…ジョーはガチなので本気で人の顔を殴ります(笑).お約束を無視するジョーってひどいけど(苦笑)いくら痛くても「ありがとうございました!」と言うしかないんだね今の獅子丸は.
てなわけで,痛い詫びも完了して気が抜けた獅子丸の前にセクシーなお姉ちゃん登場.半額チケットを持つ彼女がサービスしてくれると聞いて,何の疑いも持たずについていくようなアホだからあんな借金抱えたんだと思います(笑).ぞくぞくして何回でもできそうな夢の部屋.…でも個室には「ヨロシクオネガイシマアス!」と高音の奇声が(苦笑)! マニアレベルとしてはブスどもと同程度のセーラー服のおばちゃんに襲われるなんて嫌だ!
それよりしばし後.ヒロイン姉妹の溜まり場であるスナックZでは,サオリはプチプチを潰しコスKは執筆しマスターは無言.そこに結局あのゲテモノにタンパク質を抜かれちゃった獅子丸が登場.実際はサオリさんの命を救っているのは獅子丸なんだけど,ジョーに惚れてる彼女はウンコ野郎にはとことん冷たい.それに対してコスKはなんだか獅子丸に接近中.ネタとして優秀だからなんだけど,どこかで本格的なロマンスになったりするんだろうか?
なんとなく自信がついてきているっぽい獅子丸は「明日,ちょっと出かけるよ.ジョーさんと」と気楽な感じで2人に報告.獅子丸はどうでもよくてもジョーのことが気になるサオリと,事件のことが気になるコスKが反応するのは当然として,なんでマスターが横浜に反応してるんだろう? 姉妹はついていくと必死のアピール! サオリさんときたら連れていってくれるなら後でオッパイ見せてあげるとまで! …でもそんな大盤振舞は嘘に決まってる.戦えるようになって自信がついて,言動は落ち着いてきたけれど,獅子丸のエロライオンぶりは相変わらずだなぁ….
体のほてりをなんとかするためにまたも街へと出た獅子丸が出会ったのは,美人のおねえちゃんではなくていつものジジイ.…それで抜くのは無理だ…(苦笑).獅子丸だけでなくジョーのことまで気にしているジジイ.2人はそれぞれ選ばれしもの,お前たちの力でこの街を救ってくれ!…って言われてもやっぱり困る.しかもジジイは今はこれしか言えないだなんて,何も言わないのと一緒だし.もう何度目だよとさすがに覚えてきた獅子丸が呆れる前で唐突に消えるジジイ.…こんな放置プレイは嫌だ(笑).
さて翌日.前日その拳を受けた獅子丸はすっかりジョーの子分状態.はじめての横浜ということで観光気分も手伝ってハイテンションなバカに懐かれるジョーは大変に迷惑かも.手に肉マンとシュウマイ串を握る獅子丸を氷のように冷たい目で見るジョーだけれど,すっかりうきうきな子分はちっともくじけてくれやしない.…しかしジョーがスカルアイを差し出したことにより,獅子丸もさすがに正気に戻る.なんせ豪山の指示では獅子丸がこれつけて犯人をおびき出せってんだから!
カブキモノになって襲われるなんて断固お断りな獅子丸だけど,ジョーも「必要ない」と言いきってくれたので一安心.なんせジョーには犯人に心当たりがあったのです.獅子丸を引き連れてやってきたのは「Detective office YURI」…ユリ探偵事務所.ずかずか入っていくジョーについていった先には,青い男と…「驚いた」と影から出てくる女.ボブの髪も滑らかな彼女がジョーの心当たりで,冒頭の襲撃の犯人なのです.
昔豪山のところで雇われていたという理知的な美人のユリさん.ジョーとパートナーだった彼女は危ない仕事が嫌になり,この探偵事務所の代表になったのだという.「女探偵さんっすかー! エロいっすねぇ!」と獅子丸は彼女の網タイツの足に夢中です.…どうやら豪山とは折り合いが悪いらしい彼女に,ジョーはカブキモノが襲われていると語り.ユリは新聞で読んだわと軽くいなす.…ジョーは,既に彼女のことを疑っているのだ.
獅子丸はまさかこのエロい人が術とか使うわけないと思い込んでいて,彼女も「変わったのよ私は」ととぼけ…けれどジョーは冷たく「俺が来た意味を考えるんだな」と敵意満載.ユリ曰く昔も今も戦うことしか頭にないジョーと,いつでも風俗情報で頭が一杯な獅子丸のコンビは果たしてまともに機能するのか? …そしてジョーと同じくユリを犯人と断定し,このまま続くようなら殺せと指示する豪山.凍った瞳のユリは屈するつもりもないに違いないのに.

横浜から戻ってきた獅子丸はやっぱりスナックZに向かい,今日の出来事について報告.サオリは獅子丸のおみやげの巨大肉マンをがっついて,コスKは中華街土産の不思議なマスクを被りながら聞いてます.話題の中心はやっぱり女探偵で吸い込まれそうな瞳のユリさん.ジョーは相当疑っているようだったけれど,絶対に彼のタイプはあれだと獅子丸は確信.元仕事のパートナーというだけでなく絶対デキてたに違いない.週4,月水木金とヤッてたに違いないとホストの勘を無駄に働かせやがるのです(苦笑).
そんなボッキ野郎の妄想にサオリは腹を立て,撃たれそうになってもやっぱりジョーのことが好きなサオリの姿に獅子丸はとってもやるせない.いくら好きでも,このままじゃ最後まで努力もタンパク質も無駄になりそうだ….そんな可哀想な獅子丸になぜか牛乳をサービスするマスター.しかも…「彼女は,彼女は元気か」って喋った! これまで無言を貫いていた彼が喋ったことに一同びっくり.しかもマスターが持つ写真には,黒服のマスターと幼い少女の姿が….
夜の新宿を歩くジョー.彼が思い出すのは昔の記憶.美しい瞳の掛け値なしの凄腕.彼女の戦いぶりの繊細さの前ではジョーの無駄のない攻撃すらも乱暴に見えるほど.…踊るようなナイフ裁きは美しく,敵を吹き飛ばす彼女の青い瞳の力と,力強いジョーのナイフ.2人が組んで戦えばその前に敵など一人もいなかった….
しかし彼女は自分から豪山を辞めると言い出して,ジョーは一緒に辞めるのを断った.安らぎに向かう彼女に背を向けて,ひとりで戦い続ける修羅の道を選んだのだ.「自分の家族を殺した相手を捜すため? 本当に復讐のことしか,戦うことしか頭にないの?」とユリが叫んでもジョーはその心を曲げることはなく,それからはたった一人で新宿の闇を生きてきて,今日もまたひとり,進んでいくのです.

豪山にこれ以上続くなら潰せと言われていたユリたちは,ジョーの警告も無視して新宿での活動を開始! スカルアイ装着者を笑顔で潰すユリの青い目は輝き,豪山のお膝元であるネオ歌舞伎町での襲撃にジュニアさんが怒る…闘牛士の格好で(苦笑).横浜まで何しに行ってたんだとジョーをなじり.どうやってケジメつけてくれるのかと脅す剣をがっちり掴み.「ケリはつける」と真顔で宣言するジョーさん.…それはそのまま,昔の相棒の命を絶つことと等しいわけですが.
さらにこの件に深く絡んでくるのがスナックZのマスター.喋っただけでなく店まで留守にして,ユリの探偵事務所に出向いたのです.深い瞳で見るユリに「久しぶりだな」と声をかけるマスター.あの写真に映っていたのは,昔のマスターと彼女なのか? …いつでも獅子丸の前を行くジョーだけでなく,マスターの事情まで見えてくる次回に続きます.

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デジモンセイバーズ#32

「気づく前からもう遅いの巻」

マサルとイクトたちが倉田を倒しに向かった後,バイオロトスモンによって今回の作戦の要である滝が破壊されてしまった.エルドラディモンを守っていた湖は一晩で干上がってしまい,ミラージュガオガモンも聖なる都に戻らない,主力を欠いた都にギズモンたちを率いるイワンたちが襲来,現場指揮官の動きを封じて侵攻を遅らせるためにヨシノとララモンが彼の相手を引き受けるのだが,イワンがヨシノに気があって,ララモンがヨシノを大好きなことで戦場の雰囲気がおかしなことになる.

聖なる都攻防戦の第2幕の前半はコメディ味たっぷりに展開する「セイバーズ」,今回の主役はヨシノとロゼモンとイワン,思ったことをそのまま言う上に色惚け甚しいイワンと,そんなイワンになぜか対抗心を燃やすのがおかしいロゼモンの戦いが一番の見物,普段は暴走するバカと冷静な天才に引っ張られている紅一点のヨシノですが,その2人がほとんど不在の今回くらいはきっちり話を…なんで引っ張っていかないのかな(苦笑),イワンとロゼモンの大好き祭りに巻き込まれてしまって完全に埋もれてしまうヨシノ,でも,幼い頃からララモンに好かれ,以前にはアイドルと浮名を流したくらいないんだから,理由はよくわからないけれど,種族を問わないほどにともかくモテるんだろうなぁ….そしてそんなコメディ味をしっかり打ち出しつつも,終盤ではシリアスやスペクタクルまでも併せて見事に描き出す演出の技量が素晴らしい.

聖なる都VS倉田軍団の大決戦は微妙な仲間割れから開始,トーマの懸念を聞き入れないマサルたちは倉田を倒すために暁の丘へと2組のみで特攻.残された連中で聖なる都を守るものの,ナナミのおかげで防御の要となる滝を決壊させられてしまい大ピンチ.このままではエルドラディモンを守ってくれていた水がなくなってしまい丸裸,いいように攻撃されてしまいそうな状況です,
水が引いていることは現在快進撃中のマサルたちも気づいていますが,.聖なる都の守りについてはトーマに任せたから大丈夫と信じてその足を止めない.…もしこの段階で戻ったとしても,すっかり敵地に入り込んでいる自分たちはそのまま挟み撃ちされる可能性が高い…なんてことは欠片も考えてないな(苦笑),ともかくトーマならなんとかするだろと,ごく単純に,けれど強く信頼しているだけでしょう.
朝になったらエルドラディモンの周囲の水はすっかりなくなって,かわりに大量のギズモンどもがイワンに率いられて押し寄せてくる.トーマがまだ戻ってこないので全体的な指揮を取るのは湯島とバロモン.聖なる都の精神的な支柱である救世主の息子こそ不在ですが,その彼に向けられる信頼は命を懸けるほどに重い.普通の奴ならそのプレッシャーだけで潰されそうなほどに.
間を置かず全軍突入してくるギズモン.元々並のデジモンより強い上に数が多すぎて,トーマが教えた連携攻撃をやっている余裕すらない大乱戦.湯島のカメモンがガワッパモンとして戦力となり,エルドラディモン自らも戦い,そしてララモンだけでなくヨシノ本人まで戦ってる…のはどうなのか(笑).二段オチとか上着とか,このあたり映像としては小気味良くて抜群なんだけど,お前らは早く進化してください(苦笑).
防御を突破しヨシノの前にやってきたイワン.好みのタイプのヨシノさんに愛しのハニーとか言い出して,もうウザいったらありません.場所や立場の違いすら彼の恋を燃え上がらせるだけで,「愛してるだなんて,口が裂けても言えん」と相変わらずのダダ漏れっぷり.しかもこいつ,恋によって完全に目も耳も曇っているらしく,ヨシノさんが相当嫌ってることすらわからないどころか心の中で求めていたとか曲解しやがる恋愛ストーカー気質が怖すぎる.
もちろんヨシノさんとしては,こんな恥ずかしいバカ男なんか嫌だし熱き思いも迷惑だし.「俺との交際を賭けて,勝負だハニー!」とか言われても,はぁ?ってなもんですよ.正直こんなの相手にしている余裕もないはずなんですが…「そのかわり私が勝ったら二度とヨシノには近づかないで!」となぜかララモンがこれに乗る.デジモンに変身する男とデジモンに取り合いされることになったヨシノ,大人気(笑).…ララモンが進化するロゼモンの大人の魅力な姿,本人的にもやっぱり相当自慢なんだなぁ.
勝手に商品扱いされてしまったヨシノは不本意.「万が一のことがあったらどうすんの!」と文句を言ったなら,ララモンにも一応まともな考えがありました.現場指揮官であるイワンを封じ引き付け叩きのめすことができれば,今回の進撃もかなり止められるのではないかと踏んでいるのです.…その考えはまあ納得できるものだったのでヨシノはオーバードライブ! ララモンはロゼモンへと究極進化,
対するイワンも倉田のくれた力でエクストラエボリューションし究極体のバイオスピノモンへと進化,究極体のロゼモンとやりあっても互角に渡り合える力を持つ難敵で,ステゴモンに比べスピード10倍パワー100倍,そして「ハニーへの愛は無限大だ」…この緊迫した状況にこんな敵嫌だ(笑).でも,デジモンと融合させられて進化して,体だけでなく頭の中身まで良くならなくてよかったなぁ….
ヨシノを手に入れたくてたまらないイワンのアタックは熱烈,「腕を組んで街を歩きたいアタックー!」「公園の池で一緒にボートを漕ぎたいクラッシュ」「1つのジュースを2つのストローで飲みたいボンバー」と,ゲームでは出てこないような大技てんこもり.この暴力的な攻撃に対して,ヨシノの嫌がる心が乗り移ったかのように軽量級のロゼモン大健闘! 「腕は組まない!ボートも乗らない! ジュースはひとりで飲みなさい!」
しかもこのロゼモンの猛攻には,多分にロゼモン本人の意志も含まれているらしい,とことん嫌がるヨシノに心配しないでと言う彼女,「ヨシノは絶対に渡さないからね!」とトゲムチ持ってにこやかに言われると,それはそれで大変に複雑(苦笑).バイオスピノモンとロゼモンの間で燃え盛る炎は…それ嫉妬? 「…あんたたち,何やってんの?」と賞品は呆れます,
さてその頃,聖なる都を既に守りそこねたトーマは,ナナミを連れて歩いておりました.聖なる都が攻撃されていち早く反撃しなきゃいけないってのに,なんだってこんなとこでもたもたしているのやら,ナナミ戦での傷が癒えないってのもあるだろうけれど,前回に受けた精神的ダメージの方が深刻か…彼らしくもない「大門マサルの力」で戦ってしまったトーマ,その結果湖は守り切れなかった.彼の言う「マサルは大丈夫」はマサルが言ったものとは違ってひどく弱い.ここでは悲しいくらい本領を発揮できない彼は一体,どこを目指すことになるのか,

ロゼモンとイワンのバトルは白熱中.しかしその途中に幼年期のデジモンが出てきてしまって,それをロゼモンはヨシノごと体でかばう.…実力は互角だとしても,味方陣地に踏み込まれた状態での乱戦は不利,特に味方のほとんどが戦力として期待できない状況では,守り切れずいいようにやられていく仲間を見るしかなく,戦力的にも精神的にも消耗するばかり,
命乞いも好きな人の言葉も聞かずにデジモンを殺すイワン,それはあまりにひどすぎて,「あなたそれでも人間なの」とヨシノに言われ…「ひどい? これはビジネスだ!」とイワンは即答.虐殺も金で雇われたイワンにとってはただの商売.金の代償に体を差し出し,倉田の命令に従うことこそ使命だと,「デジモン狩りは俺のビジネスなのだ!」と誇るイワンは本当に「最悪なんですけど!」
人間と同じ一個の生命をビジネスとして狩ることが許せないヨシノ.デジモンとは心を通わせて友達にだってなれる.それは彼女が世界で一番よく知っていることだから「心が痛まないの?」とイワンに問いかけても,ビジネスに心は不要と彼は言い切った.…これまでの行動を仕事の一言で片付けられてはたまらない.そんな契約を提案する倉田もおかしいけれど,それを受け入れるイワンだってどうかしている!
「…体だけじゃない.あなたは,倉田に心まで売ってしまったのね」と呆れて怒るロゼモン.デジモンを物扱いするような痴れ者は決して放置しておけません.ローゼスレイピア,アイビーハグと技を連打,そして必殺技のフォービドゥンテンプテーションは…効果とはいえいきなり裸になったみたいに見えてびっくりするなぁ(笑).極上の誘惑をバイオスピノモンへとぶつけ,「心をなくした者に,愛を語る資格はないわ」とかっこ良く.
けれどそれでもイワンはまだ,この使命をやり遂げる理由があると負けてくれない,「そのためなら,体であろうと心であろうといくらでも差し出してくれる!」と偉い気合の入りよう,…このあたりから急激にシリアスへと転調していくんだよなぁ,最悪だけど真剣なイワンのブループロミネンスはかすっただけでも相当痛く,こんなものが直撃したら姿も残らないかもしれない大出力.けれどヨシノはここで引けない,負けられない!
イワンの意地とヨシノとロゼモンの意地,青いブループロミネンスとピンクのフォービドゥンテンプテーションが真っすぐに激突! その力の差は一目瞭然.普通なら即座にロゼモンが押し負けるのだろうし,実際すぐに押されるのだけど…一緒に消滅する危険も顧みず,負けられないヨシノはその体でロゼモンを支える,「負けられないんだ…もう,もう絶対誰も殺させないんだ!」…そして,寄り添って同じ方を向く2人の力は真っ白な輝きとなり,圧倒的な力としてバイオスピノモンを消滅させたのでありました.究極体に人が寄り添って気力を振り絞ったことによる技の強化,これは気合で片つけていいのか,それとも新しい扉への鍵なのか…,
敗北したイワンと,その横に転がる卵.イワンのポケットからは兄弟の写真が覗く.これがイワンが非道な行いに手を染めた理由.家族のために身も心も金に代えて非道な行いに手を染めた.「イワンのバカ! お金のために,心も体もなくして,それで本当に家族が喜ぶと思ってるの!?」…ヨシノが嘆いてもイワンは笑っている.そしてきっと,彼の家族も彼の稼いだ金を喜ぶに違いない.貧富の差は厳然としてあり,そんな風にしなければ生きていけない人も多い,だからこそ…「人の弱みにつけこんで,こんなことさせるなんて,倉田の奴,絶対に許さない!」

イワンであったバイオスピノモンの敗北を伝えられた倉田,エルドラディモン周辺で何事かやっていた兵士たちが必要としていた5分は既に過ぎ,イワンもまた倉田にとっては捨て駒であったことが明らかに,重要なのはイワンやギズモンで稼いだ5分で成されたこと.5分が過ぎてからではもはや勝ち目などないことを,これからマサルたちは身をもって知ることになります,
全てのデジモンの敵でユキダルモンとメルクリモンの仇の倉田,彼を討つためにここまで来たけれど,倉田の元にはまだ3人組の最後の1人,コウキが残っている.…あんだけ狙われながらも未だに「誰だ!」とか言い出すマサルの頭がいつもながら心配ですが(笑)「またお前か!」と続くので顔くらいは覚えていたのか.コウキとマサルの生身の格闘は一瞬,マサルは殴らないと進化できないってのに,コウキはつっかかるマサルの頭を取って投げやがり殴らせてくれない!
コウキがマサルたちを引き寄せているうちに,ギズモンはエルドラディモンの元から撤退.ようやく到着したトーマとガオモンがエルドラディモンの足元に急降下した時には,既に装置が動いてる…カウントダウン中のボックスタイプの時空振動爆弾.残り時間は30秒を切っていてしかも複数台.イワンをオトリにして稼いだ時間を有効に使った倉田.いくら天才でももはや解除も間に合わない!
イクトはフルチャージしてファルコモンはヤタガラモンに.けれど強化されたコウキは完全体すら蹴り一発でふっ飛ばすほどに強くて倉田の野望は止まらない.ほくそえむ彼の「It's show time!」の声に合わせて爆発する時空振動爆弾は,連携してエルドラディモンの足元に大穴を開けた! …デジタルワールドでの倉田シナリオの最終章は,2つの世界の間に大穴を開けることによって,そこに住むデジモンたちごとエルドラディモンを人間界へと送り出すこと!
沈んでいくエルドラディモンと共に人間界に送られていくトーマやヨシノたち.「全ては私のシナリオ通り!」と倉田は勝ち誇り,マサルたち,というかマサルたちを足に掴んだヤタガラモンはエルドラディモンの元に戻らざるを得ません.急転する状況の中で必死にエルドラディモンへ近づこうとするも,ギズモンがいて接近できず,足に掴まれて振り回されるマサルとアグモンが大変気の毒なことに(笑)! 緊迫した状況を見事なスピード感で描き出すだけでなく,ちゃんと笑いも取る演出が素晴らしいなぁ.
エルドラディモンは沈み,ゲートはすぐに閉じていく.ギズモンに組み付かれたヤタガラモンは高速回転で地面に急降下することでそれを振り払い,ありったけの力でゲートを目指す! もちろんすっかり死にそうな主役たちを足に掴んだままで(笑).…そして,人間界へと降りていくしかない巨体.低いビルなら飲み込んでしまいそうな津波を横浜の海に起こしつつ降下するエルドラディモンの周囲は既に敵ばかりであり,この世界に送られてしまった時点で,事態は既に詰んでいたのでありました.…普通の奇跡くらいじゃ崩せないシナリオを粛々と歩む,次回に続きます.

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機動警察パトレイバー#33

「三つ巴覚悟の戦場の巻」

第2小隊に多大な被害を与えながらも会社からの信頼を失ってしまった内海.彼とグリフォンを取り押さえるためにアメリカ本社からシャフトの私兵隊が送り込まれるが,内海たちは捕えられる寸前に極東マネージャー管轄のさんぐりあ号へと逃れて海路から東京を目指す.
黒いレイバーの墜落が偽装であったことを伝えられた第2小隊は,間近に待つ再戦に向けて準備をはじめた.予測される戦場はバビロンプロジェクトの要所の1つであるバビロンの城門.東京湾と外海を隔てる水門の工事現場が,次の闘いの舞台となるのは間違いない.

グリフォン編のメインバトルに向けて粛々と準備を進める「パトレイバー」.本当の戦いは次回からなので,今回はテンションがひたすら高まっていくばかり.正しいことのために完全武装し覚悟を決める第2小隊と,楽しいことや利益のために暴走する企画7課.もちろん正義は第2小隊側ですが,組織を食い物にして我を通す7課も相当魅力的.
企業犯罪としては組織ぐるみの犯罪行為とか証拠隠滅とかあるいは一部が横領して私腹を肥やしてみたりってのが普通なんですが,内海がやってるのはシャフト社に対する部署ぐるみでの背任と造反.シャフト社内で少数精鋭が数に勝る相手に挑むという構図になっているので,その活躍ぶりには悪なのに妙な爽快感が…(笑).で,完全にグリフォンのかませ犬になってしまったSSSでは今回も若かりし子安氏が2枚目声で頑張ってますよ!

前半.内海が警察にマークされたことをきっかけにして完全に内海の敵へと変貌したシャフトジャパン.問題児から危険なおもちゃを取り上げることを決定した専務はSSSを呼び寄せた.アメリカを拠点とする私兵集団がこれほど早く船で押しかけられたのは,きっと東南アジア諸国での活動中だったからに違いない.元々香港で働いていた熊耳の知るSSSは,その粗暴ぶりでも有名な組織なのです.
警察に加えてそんなのにまで狙われることになった内海.なけなしの専務の信用がすっかり消えた証拠として,土浦研究所でも警備員たちが内海たちを包囲.次のステージのために東京に帰りたくても足止めされて,しかし仕方なく素直に従う…わけもない(笑).見た目以上の武闘派である黒崎が肘で警備員を倒して包囲を崩し,そのまま2人で掻い潜って脱出! グリフォンを回収して東京を目指すのです.
内海だけでなく,手塩にかけて制作した土浦の研究者たちにとっても大変に可愛いグリフォン.表には出せないスーパーマシンを動かせる場があるならば,たとえ法を犯すことになろうとも最後まで付き合うつもりなので,内海や黒崎とともにグリフォン一式とともに研究所から脱出! SSSが来るより先にグリフォンを載せた黄色と青のトレーラーは東京へ.…これを追う松井刑事たち.彼らのマークによって得られた情報は二課へと伝わり,次の舞台に役者を揃える役を果します.
特車二課に動きがあったのは夕方.夕食は「泉がつくりました!」なのに「悪い知らせだ」と間の悪い隊長(苦笑).もちろん悪い知らせは夕食ではなく千葉県警の検証結果の方で,墜落地点の残骸は晴海の黒い奴じゃない.破片はわかりやすいデタラメで,右腕2本や旧式の油圧シリンダーなど,まるで嘘だと言っているようなずさんな目くらまし.ホンモノを持ち去るための偽装に警察はあっさりとひっかかり,犯人はのうのうと持ち去って…もう一度仕掛けてくるに違いない.だから覚悟した野明は会話に参加せず,箸を握ってばくばくと飯をかっこみはじめる.「どのみち,もっかい出てくれば嫌でもぶつかることになるんだから,今のうちに力つけとくんだ」
土浦から逃げ出した内海の一団.専務たちは内海の動きを封じることができなかったことで複雑な立場に追い込まれました.内海が目指したのはシャフト極東マネージャー預かりの,シャフトジャパンが容易に手の出せないさんぐりあ号.しかも専務に電話した内海はグリフォンを連れて夜半には東京港で雄姿を見せると嫌らしい宣告を.内々で処理したい専務たちにはその行動は洒落にならない上に,内海ときたら「こちらのお尻に火をつけた人がいましてね…専務,あんたが悪い」と笑顔の裏のどす黒さを表に出す.
そんな内海を止めるために呼ばれ,捕まえ損ねたSSSは次の舞台を早速準備.M5エイブラハム4機をバビロンの城門へと運び,入港するグリフォンを工事現場で内々にやっつけるつもり.バビロンの城門は川崎第2人工島と木更津第1人工島の狭間.東京湾干拓計画であるバビロンプロジェクトの要衝で,ここに建設される水門によって将来東京湾は外界と切り離されることになるのです.その工事のために土木機械は手足を得て,今や巨人の姿となって首都圏の治安を乱しているわけですね.…この段階から地球温暖化とか海面上昇の話題はちゃんと出てたんだなぁ.
いたずら気分で法を犯し,会社を敵に回してまでも城門へと突き進むという,普通の神経なら無理な行動を取っている特異な犯罪者の精神状態について,香貫花は警察病院まで押しかけた上,熊耳から直接聞いてます.…枕の下にちゃんと拳銃を置いてるあたり,熊耳さんも香貫花と中身はあんまり変わらないのか(苦笑)? 熊耳が知っているリチャード・王は追い込まれても黒いレイバーが健在ならば…「では間違いなく,仕掛けてくるわ.彼はそういう男よ」.
夜中に病人に無理させて,聞きたいことだけ聞いて立ち去ろうとする滅茶苦茶な香貫花が「敵は取ってあげるわ」とかっこよく言い残したら,「その必要はありません」と熊耳は拒絶.熊耳はリチャード・王を敵と思ったことはない….では彼女にとってリチャード・王がどのような存在なのかと言えば,詳しくは小説をお読み下さいってなところですね(笑).
内海は必ず来ると最もよく知る者から証言を得た香貫花.さらに後をつけていた松井からも内海が東京湾に向かっていると連絡が入り,警察と直接対決したくないSSSは無人の工事現場である城門で待ち受けている.間違いなく舞台はバビロンの城門.そこに行けばあの黒い奴との再戦ができる! この前提に「こいつは思案のしどころだなぁ」と後藤は考える.工事現場のどちら側にグリフォンが来るのか,果たしてこの状況であの黒いのに勝てるのか.…そして,そもそもあの黒いのと戦うことにどれほどの利があるのか.

後半.苛烈な戦いを目前にして動き出す第2小隊.後藤は予備庫の鍵を弄び,野明はこれから苦労をかけるであろう整備員たちにお茶を汲んでサービス.元からレイバー大好きで,「あたしの方も頑張りますので,イングラムの方,よろしくお願いします!」と殊勝に頭を下げる野明は整備員たちをしっかり味方につけてます.…そんな彼女を戦場へと駆り立てる警報.未だ癒えない傷を抱えた第2小隊のリベンジマッチの始まりを告げるのです.
早速後藤の前へと集まる隊員たち.私服の遊馬もまだ帰ってなかったのか混ざってますね(笑).どうせ戦うことになるなら,待機はせずにこちらから出向こうというのが後藤の計画.戦場となる城門をグリフォンが完全に掌握する前に乱入して場を乱すってところかな.ここから近い川崎側に行くことになって隊員たちは走り出し…当然ながら怪我人の遊馬は置き去り.素直に帰ればいいのに「怪我人は仲間はずれですか」とごねる遊馬.仲間を心配する気持ちはわかるけど,結局痛いだけなんだからお前は早く帰れ(苦笑).
もちろんなんか子どもっぽい遊馬を後藤は現場に連れていかない.いらつく気持ちはよくわかり,後藤だって「ときどき顔がひかついちまうんだから!」と似合わない真面目顔がおかしいけれど,だからこそそんな気を張った鉄火場に怪我人を連れていくことなんかできない.…いくら情けない顔でしがみつかれても,そんな哀れな目で見たって困るだけだ(笑).
出撃の仲間には入れてもらえない遊馬は,それでも緊迫する格納庫内をうろうろ.今度は自分の代理を務める香貫花に,野明は夢中になると目先のことしか頭になくなると助言.それから相当無理してるはず…と自分の推測も伝えてみたら,過保護ぶりに香貫花は呆れてしまう.たとえ強がりだってカラ元気も元気のうち.「彼女あなたが思ってるよりも,ずっとしっかりしてるわよ」.実際に一緒に行けないと詫びる遊馬を「バカ! そんなことで謝るんじゃない!」と野明は太田のフリで振り切って,ずっと強い彼女は,遊馬を置き去りにしていくのです.
そんな野明に後藤が渡す秘密兵器は,予備庫と10号ロッカーに封印されてきた最強の武器.厳しい使用許可も取り付けた上で,巨大なライアットガンを1号機に装備させます.野明が銃器を好まないことは知っているし,こんなもの使ったら周囲が滅茶苦茶になるけれど!それでも後藤は野明のここまでの成長を信じて,使用の判断を任せます.…この凄い装備に正気を失ったのが2号機をメーカー送りにされている太田.あの素敵な銃を撃つ為に野明と替わりたい太田に「大丈夫だよ太田さん…やれる」と野明は大変真面目に返答.危険な黒い奴狩りに,野明はイングラムと命を賭ける覚悟です.
城門にはグリフォンの載るさんぐりあ号が刻一刻と近づきます.回収され組み立てられたグリフォンも,そのパイロットであるバドも元気なのが大変に厄介.敗北すれば全てが終わる戦いなのに,今度は絶対成功しよな!と元気なバドには操縦によるストレスの兆候もない.そんなグリフォンを倒すために城門で待ち受けるSSSは,船の積荷の警備用として持ち込んだエイブラハム4機を配置.表向きは警察にも従順な態度を示していますが,その内実はどんな汚い手も平気で使う暴力集団.「これから一区画向こうで火災が起きるから,そのようにな」という命令は,言外に向こうの倉庫を燃やせと命令しているわけですね.…子安の声が若いなぁ(笑).
城門に近づく洋上のさんぐりあ号.エイブラハムを並べるSSSの大変威圧的なお出迎えに内海は大喜びして,さんぐりあ号の甲板にグリフォンをさらけ出したままで入港! シャフトの船でここまでやられては,黒いレイバーとシャフトの関係を大声で叫んでいるようなものであり,この状態ではもはや穏便に済ませることなど不可能.穏便に済ませたかった思惑を大幅に超える内海とSSSの派手っぷりはもう制御不能! 「これはもう…戦争だよ」.

城門を目指す特車二課.怪我人の遊馬は置いていくとして,2号機のない太田はどうするのかと思ったら,指揮車にイングラムのリボルバーカノン縛り付けて何をするつもりだ(笑).大田にとってのレイバーは,でかい銃を撃つための台に過ぎないんだろうなぁ.内海という犯罪者を把握しきれていない香貫花は城門に来ると確信できないものの,既に城門は爆破音や燃える炎で盛り上がっているので(苦笑)「内海って奴は間違いなく,城門で一戦やらかすよ」と後藤は確信.ここまで派手に待たれたら,あの派手好きが素通りすることは絶対にない.野明だって舌なめずりして待っているのだし.
洋上には報道のヘリが舞い,上陸した黒いレイバーはSSSのエイブラハムをさくさくと片づけていく.上陸場所は城門の木更津側.川崎側まで迎えに出た第2小隊は海路にて戦場へと赴くこととなります.報道によって関係者だけでなく,日本中がリアルタイムで見守ることになった三つ巴の戦い.舞台へと向かう戦うヒロインは「…今夜は,ぼろぼろになるまでやるからね…」と覚悟を決めて,いよいよ激闘スタート! 報道って邪魔だなぁと思う次回に続きます!

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ライオン丸G#7

「善悪の境は曖昧となっておりますの巻」

キンサチを手にしたことで変わってしまったダメホスト獅子丸の日々.食事の帰りに謎の怪人どもに襲われて,獅子丸をこれまで助けてくれたオーナーは病院送りに.キンサチに選ばれたことで押し寄せる苦しみや悲しみから周りの人を守るためには,獅子丸がライオン丸となって戦うしかもう道がない.一方的に宿命を押しつけられた上に戦わないのが悪いと責められるばかりの獅子丸.どうしようもなくダメでヘタレな獅子丸だけれど,大切なオーナーを傷つけた奴のことだけはどうしても許せない.

主役が主役らしくなってきた分,シリアス味も増してきた「ライオン丸G」.最初は一体どこ行くんだこの作品と思って笑っていたけれど,この調子だと案外ちゃんと過去まできっちり回収する王道を歩むつもりなのかもしれません.…ヘタレの癖に(苦笑).前回ラストで大切な人を自分の甘さで傷つけてしまった獅子丸はついに戦いから逃げるのを諦める.ダメで弱虫でもいい奴である獅子丸は,身近な人を傷つけられることだけはどうしても耐えられず,自分から進んで剣を取ることになるわけですが…キンサチはそんな獅子丸の心根の優しさに反応したのか,あるいはまだ表に出ていない何かがまだあったりするのか.なんだか奥行きが感じられてきて,股間が痒い癖に生意気だ(笑).

今回も実にコンパクトでよくできたあらすじからスタート.立て板に水なノリでご紹介されるスカルアイやカブキモノやキンサチやライオン丸.調子に乗った獅子丸がジョーにまで挑んだものの敗北して悔しくなったあたりまでが前々回までのあらすじ.で,前回はスカルアイの強奪犯が出てみたりサオリがジョーにメロメロになったりなどの動きもあるものの,一番大きかったのは豪山の手下のシャドウがオーナーを傷つけた上にジョーがそれを傍観していたってのが大事件.
シャドウが誰に命じられたのかを知らない獅子丸が,ジョーがやったのかと疑念を抱きながらはじまる今回.泡食ってオーナーを病院へと運んだ獅子丸だけど,シャツがべったり赤く染まる怪我を負った普通の人間は当然重体に.…この件については「そのうちわかる」としかジョーには言わない豪山.わざわざシャドウに命じてこんなことをさせたのにはどんな意味があるのか.
オーナーの手術は一応成功.しかし意識が回復しない.眠ったままのオーナーにすいませんと謝るしかない獅子丸.本当に自分の非がないと考えるなら,謝ったりはしないはず.しかしこれまでの経緯を考えるとオーナーは獅子丸の事情に巻き込まれたに違いなく…優しい獅子丸は泣きたいくらい悔しくて,拳をぎゅっと握りしめます.…なんだかよくわからんままにキンサチの持ち主にされて,なんだかよくわからんままにそれで戦うことを命じられる.そして病院でヘコんでいても,あのジジイが選ばれし者の定めとか言い出す.定め定めと言われ続けた獅子丸はジジイに向かい「ちゃんと説明してみろよ!」と叫び,キンサチを投げ出そうとする!
そんな獅子丸にジジイは酷い.「お前がこのキンサチを抜いていればこんなことにはならなかったはずだ」と,何の責任もないはずのお前が悪いと責めた上に,このままではさらに周りの人間が傷ついて死んでいくと警告.それを防ぐにはライオン丸で戦うしかない.「それしかお前に残された道はない」と一番キツい道を示して去っていくのです.
獅子丸がこれまでにないシリアスな展開に巻き込まれていたその頃,豪山興業ではジュニアさんが雰囲気台なしのミニスカポリスになっておりました(笑).スカルアイを持っていった時田は未だ捕まらず,ジュニアの格好に対するジョーのリアクションも薄く…でも,変態に手を出さないのは当たり前なので「いくじなし」呼ばわりされたくないな(苦笑).きっと最終回までまともな格好をしないであろうジュニアのところから離れたジョーは完全にやる気なしな上に,自分から目を反らす奴をボコボコにする大荒れぶり.
虫の居所が悪ければ,普通人だって普通に殴るジョーさんの本性を知ったサオリさんはがっくりしつつ妹に報告.あんな粗暴なのは無理とくじける姉に対し,コスKはジョーにも事情があるのではないかと無責任にフォローしてみる.適当に捏造してみたジョーの暗い生い立ちは,借金取りに追われて親が自殺して,その借金全部一人に背負わされて家を売って土地を売ってそれでも払えないから戸籍を売って,それでも足りなくて自分の内臓まで売って…と壮絶なフィクションぶり.…この妄想,誰にどの程度当てはまるのやら(笑).で,このあまりにもウソ臭い妄想にやられサオリさんはめそめそ.だからそれはフィクションだってのに(苦笑).
甘い嘘に酔うサオリさんは再びジョーにメロメロとなり,今度は自らラブレターを作成.…前回妹が代筆していた理由がここで露呈.サオリさんの描く自画像はナマハゲや落ち武者に良く似ており,その壮絶具合はきっと救世主だって絶句するくらいの素晴らしいダメぶり(笑).この小学校低学年なラブレターをコスKは豪山商店の老夫婦に手渡して,老人,またも渡し先を間違える(笑).
受け取ったのは前回もサオリのラブレターを受け取った彼.一度待ちぼうけを食らった彼がこの子どもみたいなラブレターを真に受けるわけがない…ってことはない(苦笑).見た目こそアレですがサオリのジョーを思う真心とか体の火照りはちゃんと伝わって,12時にカレー屋前で待ち合わせってのを真に受ける.…パスミスを食らってばかりの彼が報われる日は,果して放映中に来るんだろうか?

頻繁にお着替えするジュニアの命で時田を追うジョーたち.未だ追い詰めきれない部下たちに女性テニスプレイヤー姿のジュニアさんは荒ぶったりしてますが(笑)あれだけ大量のスカルアイの取引ともなれば,その情報がネオ歌舞伎町の裏世界に流れないわけがない.大口取引の時間と場所が突き止められるのはもう目前です.
その頃,運命に翻弄されまくる獅子丸はスナックZに足を運んでおりました.戦わなければ周囲の人間が傷つき死んでいく,クソ喰らえのサダメに巻き込まれた獅子丸にはまともに相談できる友達もいなくて,仕方なく知り合ったばかりのコスKなんかに相談しに来たのです.コスKの見たところ,オーナーを傷つけた化け物たちとジョーはなんだか仲間っぽい.ジョーは弱い奴を殴った上に,お前はこいつらよりクズだとか言うような悪い奴! 「…なんだそれ.全然意味わかんねえ!」と驚く獅子丸だけれど,本当はこの件やジョーが獅子丸を目の敵にする理由は同じ.化ける者同士で気に入らないってな単純な理由ではない….
バカゆえにわかっていないのか,あるいはジョーの荒れる原因の一端が戦わない自分にもあることを認めたくないのか,何の罪もない人を傷つけるジョーが「許せねえ」獅子丸.しかしサオリさんときたら「ジョーさんはそんな人じゃないよ!」と未だに甘い夢の中.がっちりおめかししたサオリのジョー贔屓は徹底していて,本当は心の優しい人と根拠なしに主張(笑).おっぱいのでかい彼女が好きな獅子丸は「なんで俺じゃなくてジョーさんに惚れるわけ!」と不本意だけど,サオリが格好悪い獅子丸に惚れるわけがないや(苦笑).
己の中で妄想を強化しつつ,ジョーさんは可哀想な人だと主張するサオリ.架空のジョーの生い立ちには,学校ではいじめられ自殺まで考えたこととか結局ゲイ専用の風俗に売られもてあそばれたことまで追加.…これが大当たりだったら,ジョーさん,いろんな意味で洒落にならねえ(苦笑).ジョーはきっと復讐のために強くなったに違いない.心臓も1つないに違いない…と信じるサオリ.これほどの過去を背負ってなければああはならないと考えるってことは,これくらい壮絶な背景がなきゃ,サオリさんはジョーを受け入れられないということでもあるのでしょう.
そんなサオリに自分の方がいいと獅子丸は強く強く主張.だってジョーは化けて人を傷つける危険な奴! もちろん化けて危険なのは獅子丸も同じではありますが,「ジョーさんみたいに,人を傷つけるようなことはしません!」と断言! …でもそれがまさか墓穴とは…「それは,戦うことから逃げてるヘタレってことよ!」とサオリさんはあまりにも手厳しく,宿命や定めに搦め捕られた不幸な自分が「ヘタレ」の一言で集約されちゃって獅子丸大混乱(笑).悪いのは自分ではなく,理由なく人を傷つける化け物やジョーのはずだったのに!
辛辣な言葉以上に獅子丸を追い詰めるのは,病院のオーナーの容態の急変.医者は獅子丸と蘭丸に非常に危険な状態と宣告.助かるかどうかは半々で覚悟したほうがいいとまで言われ,「覚悟ってなんだよ」と獅子丸は医者に組み付いて怒る! …助けるためにベストを尽くしてくれている医者にこの行動はあまりに理不尽.オーナーを助けるために行動する医者に比べたら,助けられるのにしなかったヘタレの獅子丸はずっとダメ.確かに悪いのはあいつらだけれど,戦うことから逃げた自分にも責任があるのは間違いないから…走り出す!
今回はコスプレしまくりのジュニアさんは今度は神父の格好で,時田の取引場所が判明したとジョーたちに宣告.実際に時田はその取引先に向かう最中,ジョーとのデートに向かうサオリさんとぶつかっておりました.大金をばらばらと落とすうかつな時田は,男なら大好きなサオリさんのおっぱいに夢中となって早速食事に誘います(笑).その食事の予算ときたら1時間百万円! 元々使い込みしてエンコ詰めたくらい,金遣いの荒い時田です.
恋に走る乙女は金なんかで引き止めることはできないわけですが,現金なサオリは時田に引き止められまくり.何でも欲しいものを買ってやると言われて,転がしたいからと土地とか要求するあたりが大変に現金でとってもお高くて…乙女じゃねえ(苦笑).そして時田は例の取引のためにサオリをここに待たせて取引場所へ.…ラブレターを真に受けたあいつが店の前でバラと純情を散らせているのが気の毒だなぁ….
強欲な上に待つ者の心も知らないサオリ.けれど好きな人を目にしてしまえば,大金よりもジョーを追うことを優先する程度には乙女.けれどこの乙女っぷりが彼女を窮地に追いやります.ジョーたちが向かっていたのは時田の取引現場.スカルアイを盗んだ愚かな男を酷い目に遭わせるために取引現場に踏み込んだなら,やぶれかぶれの時田は居合わせてしまったサオリを人質に! しかし本当の衝撃はこれから.なんとジョーが,サオリのことなどお構いなしに時田を銃撃! いくらサオリが助けを求めて叫んでも,ジョーの凶弾は緩むこともなく…それを止めたのは獅子丸の「ジョーさん!」という叫び!
病院から突っ走った獅子丸は,あのおっかない豪山の事務所に自ら赴き,MTBのフル装備で韋駄天なジュニアさんからジョーの居場所を聞き出し駆けつけたのでありました.あんた何やってんだよと本当に怒り,ジョーに殴られながらもくじけず,本当に人間の血が流れてるのかと怒る! 「あんた疫病神だよ.オーナーもサオリちゃんも,あんたが絡むと皆が傷つく!」…それはそのまま,獅子丸にも当てはまることだけれど!
このままでは獅子丸は大嫌いなジョーと同じ.だからこそ獅子丸は人のために動くと誓い,ジョーはそれが獅子丸の弱さと言い…「うっせーよ! なんで関係ない人まで巻き込むんだよ!」とついに獅子丸がジョーを殴った! 変身後ならともかく絶対に勝ち目のない生身のままで,それでもジョーを殴らずにいられなかったほどに獅子丸の怒りは激しい.「一体どんな人生送ったら,そんな人間になんだよ」と,やられても決して譲らず,立ち上がる….
そんな獅子丸の必死の叫びで呼び起こされるジョーの過去は両親を殺されて赤い.…コスKが適当にでっち上げた過去,最初の部分は正しかったのか? けれどジョーはそんな弱さを表に出さず,選ばれしものなら下らない情は捨てろと挑発.もちろんすっかりキレた獅子丸は引き下がらない.「ふざけんなよ! 選ばれしものだかなんだか知らねえが,絶対許さねえ!」とキンサチを自分から抜き放ち…そのまま怒りをぶつけ合うのだ.

ライオン丸とタイガージョー.地下での戦いは剣戟からスタート,パイプを切断したことで視界が悪化しながらも,キンサチを握る獅子丸は果敢にジョーを攻める! ジョーが自分より強いことは知っているけれど,それでもなお立ち向かおうとする意志は武器を槍へと変化させ,その気合はあのジョーを上回る! 今回の軽快なバトルは獅子丸の気合の方がジョーよりも上.しかし心意気はともかく戦闘能力はやはりタイガージョーが上で,ライオン丸が槍を手放してしまったところを襲う蹴りの雨霰! 怒りだけでは実力差は埋まらなくて….
ここで「それ以上やってはならん!」と止めたのがいつものジジイ.2人は選ばれしもの同士で,しかも殺しあうために出会ったのではないらしい.獅子丸が完全に目覚めたときに明らかになるという真の使命のために,2人は力を手にしたのだから,それまで待つんだと割って入るのです.「そのうち全てがわかるはずだ」と言い残してジジイは去り.その言葉にジョーも従って…獅子丸は一人取り残されてしまいます.
勇んで飛び出していったのはいいものの,ジョーも倒せず使命もわからず,結局病院に戻ってくるしかなかった獅子丸…なんだけど案外あっさりオーナーが意識を取り戻していてびっくりだ(笑).しかもオーナーはジョーに救われたのだとか言い出して大混乱.実際にはジョーは傍観していただけだし,もしその傍観がオーナーの命を救っていたとしても,さっきサオリさんを銃撃したという非道の説明がつかないんだけど(苦笑)! …時田の扱いの適当さと併せ,物語の展開のために随分無茶するなぁと笑いつつも次回に続きます.

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デジモンセイバーズ#31

「彼の内なる大ピンチの巻」

都を救った救世主の息子として,聖なる都で絶大な信頼を得たマサル.デジモンたちの前で全ての元凶である倉田を倒すために赴くと宣言し喝采を浴びるが,トーマから見ればそれはわざわざ罠にハマりにいくようなもの.けれどマサルは攻撃は最大の防御と譲らず,湯島までもがマサルの意見を尊重し,天才のトーマの意見を受け入れる者はここにはいない.
結局マサルとイクトたちが倉田征伐へと赴き,残る全員でエルドラディモンを守ることになった.トーマの配慮で湖の中央に陣取ったエルドラディモン.敵にとっては足場がなく身を隠して攻撃することもできないこの位置取りは,守るに堅く攻めるに難い.ただしその優位も湖水あってのこと.干上がれば形勢が逆転すると警戒するトーマは滝を守ろうとするが,そこには既に倉田の仲間の姿があった.

デジタルワールドで自分たちを信頼してくれる組織と出会い,はじめての集団戦を経験することになる「セイバーズ」.これまでの戦いは極少数のチームでこなしてきたマサルたちだけれど,聖なる都という大組織を背負う戦いはいつもに比べ勝手が違う.元々倉田と元DATSの間には圧倒的な戦力差があるってのに,さらに弱いものを守りながら攻めるなんてのはなけなしの戦力をさらに分散させる愚かな行為.さらにあの戦力差からすれば,時が過ぎるほど聖なる都が不利になることも見えてい相当に厳しいのです.
弱いものを都から出して隠れさせ,エルドラディモンを含めたありったけの戦力で一気に倉田を押しつぶしに行くか,動きの遅いエルドラディモンをオトリにして倉田側の隙を狙って奇襲するあたりがきっと最善手.けれどどちらの方法も,弱いデジモンたちかエルドラディモンのどちらかを犠牲にすることが前提となる作戦.マサルのカリスマがあればできなくはなかったものの,あくまでも人道主義な主役たちがそこまで割り切れなかったのが悲劇のはじまり.…今回は特に中盤からの作画が抜群.艶かしく美しい動きで描かれる,本作にはまったく足りていなかった上にそもそも必要かどうかが怪しい(苦笑)エロスっぷり炸裂! なんだ.やればできるじゃないですか(笑)!

大門スグルの功績によって全面的に受け入れられることになった大門スグルの息子とその仲間たち.父の威光で信頼されることに何の疑問も抱いていないマサルに対し,そんな恵まれたマサルにトーマはなんだか嫉妬.エルドラディモンを湖の中央,見晴らしの効く場所へと誘導して陣を張ったのだってトーマの機転なのに,その功績は何もしてないマサルの影に隠れるばかり….救世主は偉いかもしれないけれど,救世主の息子ってのはそんなに偉いものなのか? トーマの力量と業績が,味方よりも敵の倉田側で高く評価されているのも大変に複雑です.
イクトの連れてきたイガモンたちは倉田たちの集結場所が暁の丘であることを確認.さらに「リーダーはこの男だ!」と人相書きまでつけてくれるんだけど…誰だこれ(笑).デジモンに絵心を期待する方がそもそも間違いなんですが,「救世主が焦りの表情を!」とか愕然とされてもなぁ….このときも眼鏡と白衣を確認して断定したのはトーマ.彼はちゃんと仕事をしているのです
しかしそんな確実な仕事ぶりは,この場ではまったく認めてもらえない.デジモンたちを集めて演説をぶちかます時にも中心は救世主の息子であるマサルで彼だけ椅子も立派.噛みながらも「敵の居場所がわかったんだ! こっちから乗り込んで,倉田をぶったおす!」とシンプルすぎる目標を語れば,イクトもそこに乗って「メルクリモンやユキダルモンのためにも,こんな戦い,早く終わらせる!」と盛り上げる! …デジモンたちはこの演説に歓喜してやる気満々なんだけど,「これは罠だ!」と冷や水をぶっかけるトーマ.段取りが悪すぎてたまりません!
敵に居所を晒す不用意ぶりは倉田にしては不自然だから,きっと自分をオトリにして戦力分断させる策に違いない.ここは敵襲に備えるべきだと懸命に主張するトーマ.…そういうのは本来演説の前に十二分にマサルと打ち合わせておくべきことですが,さすがにトーマがそれをやってないとも考えにくいので,きっと事前に打ち合わせした上でマサルが本番で大暴走したに違いない(苦笑).トーマに比べて思考がシンプルな仲間たちは考えすぎとマサルの意見を支持.ついてきてくれる奴のいないトーマ,味方の間ですっかり孤立無援です.
倉田を倒せばいいと真っ直ぐに考えるマサルと,それでは思う壺だと考える慎重なトーマ.そう行動するために必要な裏づけのまったくないマサルの意見は論外だけど,敵の策を予測してもそれをさらに覆す方向に頭が行ってないトーマもまた甘い.少数で行けばいいと頑張るマサルとそれこそが敵の狙いだと主張するトーマは平行線.「これは喧嘩じゃない! 作戦通りにやらなければ,聖なる都は守れないんだ!」「攻撃が最大の防御だろ! 俺は倉田をぶっ倒しに行く!」
…凄く大事なところで割れてしまった2つの見解.その上皆はマサルの味方で,場のノリからトーマの意見は考えてもらえず,頼みの綱の湯島までもが「まー,その場の勢いを殺さんほうがええかもな」とマサルの意見の方を容認しちゃう.これが人間界なら,あるいはせめて薩摩がいればいつも通り主導権を取れるはずなのに,デタラメなデジタルワールドや仲間たちの間では正しいはずの言葉がまったく通じない.人間界での常識や既成概念を越えたこの世界とマサルの相性が最善であったのに対し,トーマとの相性は最悪で…結局折れるしか道がない.
夕方,マサル組とイクト組は倉田を倒すために出発! 「ここの守りは任せたぞ!」と屈託ないマサルを「…言われるまでもない」と見送るしかないトーマ.仲間と共にデジモンに乗って対岸まで行くはずが,飛び乗るタイミングが遅くて湖に落ちた上,そのまま泳いで行くリーダーってどうなのか(苦笑).「俺を置いていくな!」と必死で追いかける,人の忠告を聞かない考えなしの筋肉バカの暴走にトーマは呆れるしかないけれど,ヨシノたちはマサルの行動についてやや違った見方をしています.無茶を押し通したのは,トーマならここを守ってくれると信頼しているからではないかと.…本当に信頼しているなら,全面的に意見を聞き入れて欲しかったんだけどなぁ…(苦笑).
マサルたち去りし後,案の定聖なる都には倉田の放ったギズモン第1陣が襲来.対岸から3体が向かって来るのを,遠距離射撃,背後からの攻撃,聖なる都直前での攻撃の3段で綺麗に仕留めます.…バロモンがなんだかおかしなことになっているけどまあいいや(笑).湖水・湖面を利用した3段の防御はこの都が取れる最大防御なんだけれど,用心深いトーマはあっさりやられた第1陣についてはあくまでも偵察と考えています.もっと厳しい本隊は,きっと後からやってくるはずなのです.
てなわけで今回の位置取りで最大の弱点をカバーに行くトーマ.湖水が作り出す障害が重要な意味を持つ今回の位置取りでは,その湖水が流れ出す滝を狙われて水を抜かれると洒落になりません.もちろんそんなことに気づく奴はわずかしかいないだろう…と思ったら,既に敵はトーマを待ち受けておりました.倉田配下の変身3人組の紅一点,ナナミ.闇に浮かぶ彼女の妖艶な表情はなんだか本作らしくなくて…大変に素晴らしい(笑).
重いエルドラディモンにとって湖水はその重量を支えるためにも重要.滝を壊され湖が干上がったら,エルドラディモンは一気に無防備となってしまう.この滝はアキレス腱のようなものだからきっとトーマが来ると予測した.「ちょっと考えれば誰でもわかりますわ.そうでしょう? トーマ・ノルシュタイン博士?」…ぶっちゃけバカ祭りである味方には全く理解してもらえず,敵には十二分に理解されてしまったトーマは不幸.同類への興味で,ナナミはトーマに仕掛けてくるのです.

トーマがシリアスなバトルをはじめていたその頃!マサルたちも早速倉田の元へと殴りこみをかけておりました.ただしリーダーはマサルでも今回の主役はトーマなので,与えられる役目は天丼(苦笑).ここで終わらせる気満々のマサルはともかく走ってともかく殴り,その行動には迷いなし.待ち伏せされても「罠なんて関係ないって言ったろ!」と闘志が衰える気配もなく.圧倒的劣勢の彼らに残された時間はわずか.まだ戦えるうちに勝つためのきっかけをつくっておくことは確かに重要なんだけど…「来いよ,全員まとめて,ぶっとばす!」
ガオモンとナナミの戦いは,きわどい癖にパンチラがない素晴らしい動き! 行動を的確に読んでくるナナミは人の姿をしながらもデジモンを凌駕している.頭も体も人間離れした彼女にも1つだけわからないことがある.「あなたはなぜ戦うの?」.トーマとナナミは似ているようで決定的に違う.「デジモンなんて取るに足らない存在,あなたのような天才が,戦う理由なんてないでしょう?」なんて言葉はそのままトーマの逆鱗.今彼を動かす原動力そのものなんだから!
デジモンは友達.だからその友を苦しめるような奴は許せない.そんなトーマの純粋な意志をくだらないと評する生意気なナナミ.これまでの苦労や苦悩も知らないで,弱い者を助けることで優越感にひたっているだけだとか酷いことを言いやがる.「DATSの任務だって,所詮は一人よがりの,自己満足だわ」…今も雰囲気ぶち壊しの天丼を重ねているマサルを除けば,人間はデジモンに対抗できるほど強くないのに.
マスターを馬鹿にされて怒るガオモンを翻弄しながら,なおも語るナナミ.「私にはわかる,あなたの孤独,何をしても満たされない心の乾き」と今度はトーマに大げさに共感してみせる.天才の彼女には同じ天才のトーマの気持ちがよくわかる.周りの連中は馬鹿ばかりで誰も理解してくれない.天才は常に孤独で寂しくて….確かにさっきもトーマはやるせない思いをしたばかりですが,バカでもマサルたちと行動をともにしていて,さらに常にガオモンと一緒にいる彼は,ナナミが言うような「孤独」じゃないよなぁ?
「そこまで言うなら」とトーマはナナミに質問返し.なんで天才の癖に,デジモンを恐れ根絶やしにしようとするような愚か者の倉田に味方するのか.…けれどトーマは笑われる.ナナミは味方になった覚えはない.「デジモン狩りは,退屈しのぎの1つに過ぎません」と下衆なことを言う.天才は退屈だからデジモンを狩るのだと言い切り,別種の知性に対する敬意の欠片もない! そんなナナミが見つけたもっと面白いものが同種のトーマ.「あなたと私が組めば世界を思うがままに作り替えることだって,夢じゃないわ」と誘惑の手を伸ばすのです.
ナナミに足止めされている間にエルドラディモンへの攻撃もはじまる.自爆攻撃で仲間が吹っ飛んでいくのを今すぐなんとかしたいのに,ナナミは「あなたの戻る場所はあそこじゃないわ」とトーマを行かせないつもり.退屈のない世界を作り上げるのだと誘う手.その白い手を払いのけるトーマ! 「断る! 僕には聖なる都を守る使命がある!」とどこまでも相容れなくて,「…天才の癖に,わからずや」とナナミも実力行使を決意.元DATSの究極体に対抗するための長い名前の新進化,ハイパーバイオエクストラエボリューション!
ナナミが進化した究極体のバイオロトスモン.究極体以上と豪語する彼女と戦うのは,オーバードライブした究極体のミラージュガオガモン! 進化によってタダでも洒落にならなかったナナミはさらにスピードを増し,読みも的確で技も痛い.やられたミラージュガオガモンに駆け寄ろうとするトーマをバイオロトスモン…ナナミが妨害し,一緒に来いとさらに強烈に誘惑.自分なら理解してあげられる,2人なら世界どころか宇宙だって支配できると,現在ろくに話も聞いてもらえないトーマをおだてまくるわけですが!
とうとう宇宙まで持ち出されたトーマだけれど,彼は元々そんな荒唐無稽なおだて話に安易に乗るようなバカじゃない.自分の能力に限界があり,この世には計算できない力が存在することだってとうの昔に気づいてる.「…大門マサルね」「そうだ.その力に助けられたこともある」…けれどナナミは,あやふやなものに頼るトーマを許さない.なぜなら全てを理解する天才にとって「理解できない」は敗北宣言なのだから.
心理攻撃で無数の蛇のトーマの周囲にとぐろを巻いて締めつけるナナミ.この時間に放送しちゃいかんようなエロ妄想な気もしますが,男女が逆転してるからまあいいか(笑).今回はギズモンたちとさらに天丼を重ねているような愚か者のぬるま湯で自分を磨くことを怠っているだけと手厳しい彼女は,一刻も早くそこを捨てて一緒に新しい世界の神になれと誘うけれど…友であるミラージュガオガモンが夢を破る.
自らトーマと同格と言い切るナナミには死角がない.もし作戦がわずかにナナミの予測を越えていたとしても,デジモンとしての能力でそれを埋めてしまう.ついでにバイオロトスモンは乳が揺れパンチラ全開.だってほら,モンスターだし!人間じゃないし(笑)! トーマの作戦では一撃も当てることができない.ナナミは滝を人質にとり,一緒に来るなら壊さないであげると脅迫し….
認めたくはないだろうけれど,今のトーマとミラージュガオガモンだけではナナミの予想を越えることはできない.けれど「まだ,まだ終わっていない!」とあがくトーマはいきなりミラージュガオガモンの肩へ.脆弱な人の体に凶悪な攻撃を喰らっても,避けることも逃げることもせずに死ぬ気で接近,至近距離で必殺技を指示して放つ! …まさか賢い奴がこんな無謀な行動に出るとは思わず,意表を突かれたナナミは敗北.唐突な行動で相手を狼狽させてその隙に技をたたき込むという手法はまさにセクシーコマンドーですが(笑)賢い敵ほど有効だったりするのです.
計算を越えた無謀な特攻.それをトーマは計算なしでなんとなく選択.「至近距離に迫って攻撃すれば,なんとかなると思っただけだ」と彼には珍しく完全に勘だけで行動していたらしい.…そんな馬鹿馬鹿しい戦い方は絶対に威張って言えるようなことじゃない(笑).そして確かにバイオロトスモンには勝って合成されたデジモンも分離できたようだけれど,結局技の衝撃で滝が決壊したのでトーマの負け!

勝ち残り退けることはできたけれど,守り切るためには絶対に譲れないものを失ってしまったトーマ.そこにさらにナナミが追い打ちをかける.ナナミはトーマに負けてない.なぜならば…「あなたが使ったのは,大門マサルの力.ですもの」…計算を越えたなんとなくで勝利を掴むのは確かにマサルの手法で,決してトーマの手法ではない.そんな手法を思わず取ってしまうほどに,今のトーマはマサルに汚染されていたのです.
基本お笑い担当で自分より格下の同僚ばかりが尊重されて,自分は味方に話を聞いてもらえず,自分を見込んだ敵に勝ってもそれは同僚の手法に負けたのだと言われるトーマ,悲しいくらいいいところなし! …あのマサルに似てきている自分を感じ,トーマの心の揺れは収まらず「…なんだ,この苛立ちは」.あまりにも影響力の強すぎる奴の脇にいて個性も居場所も失いつつあるこの内的な大ピンチ.自分を取り戻し立て直すためには,マサルと真正面から殴りあったり修行に出たりしなければならないわけですが….さらに大事となる次回に続きます.

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機動警察パトレイバー#32

「勝者であっても追い詰められるの巻」

謎の黒いレイバーの襲撃によって,装備と人員の両面で多大な損害を負った第2小隊.その上敵はレイバーの癖に空を飛んで逃げて未だ行方も知れない.第2小隊で無事に動けるのは野明と1号機のみ.バックアップを失った彼女にのしかかる義務と責任はあまりに大きく,黒いレイバーが墜落したという知らせもその重荷を軽くすることはない.
晴海の現場から飛んで逃げたグリフォンは,落下した千葉県の山中ですぐに分解され偽装されてパイロットごと現場を離れた.翌日に落下地点で見つかったのは使い捨ての翼と内海の部下が残していった偽の残骸.その痕跡からテレビでは敵の自滅が報じられるが,それでこの事件が収束するわけがない.

グリフォン編の序章が終了し,次の戦いへの準備がはじまった「パトレイバー」.前回の凶行で第2小隊は思いっきり力を削がれてしまったものの,あの事件でそれなりのダメージを負っていたのは企画7課も同じ.イングラムと新型機をぶっ壊してグリフォンの技術力の高さを示すことには成功したものの,現場で内海が顔を見られ,さらに同乗していた奴が警官を銃撃した上に殺せず,事情聴取の場に現在の内海を知る者がたまたま同席してしまったというコンボが相当まずかった.会社とは無関係を装って悪さをしていた内海ですが,これほど早く完全マークされるとまでは予測していなかったに違いない.優秀な日本警察を甘く見て遊んでいたツケは,ぜひとも耳を揃えて支払っていただきたいところなんですが!

前半.晴海で黒いレイバーにいいようにやられてしまった第2小隊.ぼろぼろになった2号機を二課まで運び,これから徹夜でチェック作業! さすが高価なイングラムはしっかり作られていて,この状態でも動いたんだから凄いわけですが,それでもダメージが深すぎてメーカー送りもやむなし.明日朝一番に送り出すための戦場みたいな激しい作業が今晩も続きます.第2小隊が出来てから徹夜が多くなってかなわねえと嘆く榊に,「今度ばかりは参りましたよ」と珍しく真面目な後藤.メーカー送りも痛いけれどそれ以上に人的損害が大きすぎる.篠原と熊耳,常識的な判断でフォワードを支えるバックスが二人とも欠けたのだ.
しかも敵は得体が知れない.生き物みたいな動きや凄まじい力とスピードも滅茶苦茶だけど,最後には空飛んで逃げるってどんなスーパーロボットだ(苦笑).その非常識ぶりに「呆れたもんだ」とレイバーを知り尽くした榊も驚く.…なんだって土木作業機械にジェットエンジンなんか積みやがったのか,設計者はとても正気とは思えない(笑).実際レイバーを飛ばすのは無茶なのでそう遠くまでは逃げていないはず.けれどひろみが地図に描いた落下予想範囲は東京湾中央から千葉県中央にかけてで,そりゃ広すぎて範囲がわからないのと同じなんだよな.
主に進士をいじめる太田のところに「篠原がいないとさみしいだろ」と後藤が登場.太田は欠けた二人の分まで働いてみせると言うけれど,2号機はメーカー修理に出すのでしばらく帰ってこないと残酷な宣告(笑).いくらやる気があっても太田が生身でできることなんかそうはなく,第2小隊の未来は唯一無事な1号機に乗る野明に託されるわけでですが…野明は病院送りになった奴のことが心配で上の空.
未だショックを受け止めきれていない野明に「為すべき仕事があるなら,1つずつ片づけておけ」ととりあえずお茶を入れるように命じる後藤.経験豊かな彼は雑用をやらせることで,彼女に余計なことを考えないようにさせようとしているんだろうな.この先野明に期待されることはあまりに大きく,遊馬なしでこなすのは大変そうだからとひろみはお茶汲み役を進んで交替.皆が野明のことを気遣う夜にテレビに流れるテロップ.可奈ちゃんが歌う上にかかる速報は…千葉県山中に謎の飛行物体墜落.東京晴海でのレイバー乱闘事件との関連を調査中….
実際にグリフォンが落下した雨の千葉県山中.ジェットエンジンによる飛翔の名残で立ち上る湯気の中,グリフォンは分解されていきます.使い捨ての羽根を残して重要な本体だけをトレーラーに積み込み,さらに別の作業用レイバーのハリボテで偽装して運び去るつもり.もちろん雨の中で寒そうなパイロットも重要な部品としてしっかり回収.工事関係者の化けの皮を被って現場を一刻も早く離れなければなりません.
山道を逃走する最中に警察の車両とすれ違った一同.急にパトカーがUターンしてきたからどきどきなわけですが,運び屋はなまったトークの巧妙な演技で警察をやり過ごす.…バド,そこでサイドミラーをいたずらしちゃダメだ(苦笑).墜落偽装なんか装ったのも全て内海のケレンな指示ゆえ.内海と黒崎は某ホテルで待機中.グリフォンを無事に回収できたと聞いて,内海はもう1ラウンド行けるぞと上機嫌.しかし….
悪が上機嫌ならば正義は憂鬱.悪夢がそのまま現実になってしまった野明は,激しすぎる今日の余韻と遊馬や熊耳のことが気になってどうにも眠れない.一方,己の意志で夜中も働いているのが後藤.病院の南雲隊長と連絡を取り,エコノミーは次期パトレイバーにはなりえないという見解で一致.…それを明らかにするために,あまりにも高い代償を支払うことになってしまったけれど.
そんな後藤の仕事ぶりを隊長室の前で立ち聞きしていた野明の気配を見つけた後藤.いつもは快活の塊みたいな野明も今日ばかりは「…なかなか寝付かれなくて」と繊細でしおらしい.そんな野明に後藤が教える病院最新情報は,熊耳の手術は無事終了で遊馬も入院の必要なし! …眠れない悪夢の現実をちょっとだけ明るくする朗報に,ようやく野明はほっとして,すぐに朝が来る.
よく眠れなくて酷い状態の野明を親切心の進士が早朝からたたき起こす(苦笑).テレビで中継されているのは昨日の敵が墜落した様.そこに映っているあの黒い翼には確かに見覚えがあるけれど….これは飛んで逃げた敵の自滅? けれどこんなことで終われば警察なんかいらない.たった1回の犯行のために空飛ぶレイバーを準備し潰すだなんて,犯罪者の行動としてはあまりにも金も手間もかかりすぎ.だから後藤は報道に,「気に入らんなぁ」と洩らすのです.

後半.勝ちっぱなしの企画7課を崩したのは病院での事情聴取.目立つ二課の制服をひっかけて歩くところを看護婦に咎められたりしながらも,遊馬は歩いて熊耳の部屋を訪問.あれだけ酷い目に遭った割に入院の必要がないと判断された彼は,一足先に退院する挨拶をしに来たのです.熊耳は現在銃撃事件の事情聴取中.松井の部下が銃撃犯の車に同乗していた「リチャード・王」によく似た似顔絵を作っていて…遊馬はその顔に覚えが.「よく似てるなぁ,内海さんかと思っちゃった」.実は相当大事な犯人の最新情報を抱えていた遊馬は,刑事たちに捕まって吐かされたようです(笑).
つい最近遊馬が街中のゲームセンターで知り合い,晴海の会場でも顔を合わせたシャフトの内海.いつでも笑ったような特徴的な顔を手がかりにしてリチャード・王の最新情報を手に入れた松井たちは早速シャフトの日本本社を来訪.ここで間を開けると企業に証拠隠滅されてしまうので迅速です.その速さが功を奏したのか実際に内海らしき人物がこの会社に在籍していることまで明らかになったのはかなり大きい.シャフトをマークする大義名分は,この先捜査を進める上で絶対に必要なものなのです.
銃撃犯と繋がっていると思しき,シャフトエンタープライズジャパン企画7課の内海課長.彼は先週から土浦研究所に出張中のはずだけれど,警察が確認したいのはある事件現場での目撃証言.…土浦と晴海は離れてはいても,同じ関東圏だから移動できないわけがない.この追求はシャフトにとっては大変に分が悪く,常務ははぐらかして追求を避けようとするもののそれで警察が止まるわけもなく,「念のため写真をお借りできませんか」と松井はラッシュをかけるのです.
レイバー戦では大勝でもそれ以外の大失態で段々追い詰められていく内海.土浦研究場には早速本社から電話が入り,専務は内海にグリフォンを二度と使うなと厳命.…犯行現場で警官に顔を見られて,それでももう1戦できるとうきうきしていた内海はあまりにも楽天的すぎたのだ.警察にマークされた彼を常務は海外の遠いところに飛ばすつもり.それに「ちょっとおっさん!」と反抗するいい大人の子どもっぽさが,むしろ怖い.
内海情報をしっかり提供した遊馬は私服で2課へと帰還.昨日の今日,肋骨にヒビが入り包帯も取れずぼろぼろですが,それでも大人しく寝ている気にはなれなかった御様子.…そんな相棒の仮復帰を知らない野明は,眠気覚ましという名目でこの先1ヶ月野放しが確定した太田と組み手中で,いいように投げられまくっております.…距離があるのに野明が良く寝ていないと気付く遊馬.「遊馬さんのことが心配で,熟睡できなかったんじゃないですかねぇ」とか言われるとやっぱり照れるのな(笑).本当は進士がたたき起こしたせいなんだけど…,「この色男!」とか言いながら遊馬の胸をド突く進士.そこにはまだ新しいヒビが…(苦笑).
太田に散々投げられて,それでも立つ…つもりが体がついていかない野明.体力の差も技量の差も歴然で,うまくチャンスを掴んでもどちらかが足りずに倒れてしまう.組み合って投げる…かと思ったらそのまま潰れてしまう野明は,己のふがいなさに畳をどんと拳で叩き,「非力だ…」と呟く.遊馬がディスクを持ち出していたのが最大の原因とはいえ,昨日何もできなかった自分の無力を悔しがるのです.
べっこりへこむ野明に向かって,太田の言葉はまったくデリカシーなし.「非力は今にはじまったことじゃないだろう!」と正直すぎ.野明が助けられなかったことについても俺は助けてもらおうとは思っとらんと余計なお世話と言わんばかり.昨日のどたばたについても「全部篠原が悪い!」と豪快に切り捨てる(苦笑).…確かに遊馬が事件を悪化させたのは間違いないんだけれど.墜落したと聞いてほっとしている自分が情けないと嘆く野明にも,それに気付いただけでも上出来と歯に衣着せぬ言い切りっぷり.誰に対してもまったく容赦がねえなぁ太田(笑).
何もできなかった野明にこれから課せられる任務はきっとこれまで以上に重いはず.不器用の塊である太田が野明の気分転換にわざわざつきあってくれたのも,不本意ながらこれから野明に自分の役割も任せねばならないと知っているからでしょう.そうしてやりたいくらいに重荷は苛烈で…そんな様子を「少しは気合,入ったかなー」と見守る後藤.もちろん太田は根本的にこういうのは嫌なので(笑)「愚痴は篠原にこぼせ.俺はな! 俺は困るからな!」と反論するのがむしろ恥ずかしい.ここで野明が遊馬の存在に気付き…肋骨痛めた奴に抱きついちゃ可哀想だな(苦笑).
なんとなく光明の見えてきた特車二課に対し,企画7課は折角の計画が潰える寸前.あの笑顔は変わらないものの内海だって腸が煮えくり返る思い…らしい.しかも会社はアメリカ本社からシャフトセキュリティシステムまで呼び寄せている.内海の暴走を警戒した専務がアメリカ本社を通じ,シャフトの抱える私設軍隊をこの日本に呼び寄せていたのです.もちろんその銃口は内海たちの方を向いているはずで.
けれどそんな威圧で楽しい計画を諦めるなんて,子どもは絶対に我慢できない.パイロットのバドは内海のデスクに乗って抗議するほどに不本意! 会社命令じゃ仕方ないと言う内海に「サラリーマンみたいなこと言うなぁ」と驚いてみたり(笑).…それでもバドは戦いたい.「グリフォンはどこも壊れてへん! ゲームオーバーの赤ランプはまだや!」と諦めが悪く,その言葉に内海も考える.グリフォンは未だ内海の手の中.さらにSSSであってもグリフォンに勝てるはずがないから….

悪も悪で活路を見出していたその頃,ようやく昨日の衝撃を受け止めることができた第2小隊には更なる力が! 「Hi, I'm back」と軽く挨拶するのはあの香貫花! アメリカでシャフトの傭兵部隊であるSSSをマークしていた彼女が,しばらくの間第2小隊と行動をともにしてくれるってのは願ってもないこと! 現在指揮官不在となった第2小隊からイングラム1号機の指揮担当を要請されて,「Yes, Sir」と香貫花も即座に快諾.特別に有能な彼女ならきっと,2人と1機の大きな欠落のかなりの部分を埋めてくれるに違いない.…だから遊馬は安心して,ここで帰ればよかったのに(笑).直接対決のためにさらに舞台が整えられる,次回に続きます.

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ライオン丸G#6

「大切なものほど危険な目に遭うことになっておりますの巻」

トッポギの人身売買を止めるため,はじめて自分の意志でライオン丸に変身して戦った獅子丸.新しい就職先を壊滅してしまった獅子丸は結局元のダメホストに戻ることになった.復帰早々ドンペリ運びに失敗して全部割り,ついでに腰まで痛めて仕事を休むような問題児を暖かく見守るホストクラブのオーナー.身寄りも才能もない獅子丸がここまでこのネオ歌舞伎町で生きて来られたのは,彼の境遇に共感し同情するオーナーが拾ってくれたからなのだ.

5話かけてようやく主役がまともな方向に動きはじめた「ライオン丸G」.絶対に許してはならないことを正すためにようやくキンサチを抜けるようになった受け身主人公に,今回はさらに強力な動機が与えられます.触ることすら嫌がっていたキンサチを持ち歩くようななった獅子丸.けれど何の迷いもなくそれを抜く覚悟まではまだなくて,それゆえに本当に大切なものを傷つけてしまうことになります….本作中では完全に浮いてしまうほどに底抜けの善人であるらしいオーナー.職業柄女性からは容赦なく搾り取るんだろうけれど,獅子丸には激甘.思わずそういう趣味なのかと勘ぐってしまいそうですが(笑)これはあくまでオーナーの父性の発露と信じてますよ!

最低最悪な街をさ迷い流されてきた最低最悪なホストの獅子丸ちゃん.筋金入りのチキンである彼は怖いのも苦労も勘弁なんですが,前回までかかってようやく戦うことができるようになりました! 十分な力を持っていてあからさまな悪を目の前にして,それでも立ち上がらないような奴は人間として間違ってる.ギリギリのラインで人でなしではなくなった獅子丸だけれど,ジョーの好敵手となるにはまだまだ力が足りなくて「…なんか俺,ちょっと悔しいかも」と向上心までもが生まれつつあるようで,主役としては大変にめでたい.
てなわけで元のホストクラブに戻った獅子丸.もちろん変身するなんて職場で話せるわけもなく,便所掃除とか荷物運びとかやめる前より悪い待遇になってもじっと我慢するしかない(苦笑).しかし便所掃除にもちゃんとキンサチを持っていってるあたり,口ではこいつのせいだとか嘆いているけれど,本心では自分が選ばれたことくらいは認めつつあるのかな.両手に握ってぐうっと力を入れても「抜かねえよ?」などと遊んで,触るのすら嫌がっていた頃に比べれば相当の進歩.…けれど獅子丸の根本的なダメな子ぶりは改善の兆しなし.お高いドンペリ3ケースを一気に運ぼうとして腰がイき,全瓶割ってしまうのです.
さてその頃,スカルアイ販売で儲ける豪山ではまたも事件が発生.スカルアイ500セットの取り引きで,売人が突如豪山の配下を襲撃.商品を奪って逃げ出しやがったのです.効果としてはアッパー系の麻薬よりもなお悪いスカルアイ.当然非合法の品なので盗まれたと警察に泣きつくことも無理.豪山は自力で売人を捕らえねばなりません.
同じ頃,今回はさらわれないヒロイン姉妹は食事中.前回ジョーに救われたサオリはすっかり上の空.口の端にご飯粒をつけてジョーの雄姿を思い出してるあたり,確かに強くて頼りがいはありそうだけれど,とても危険な相手にすっかりほれ込んでしまったらしい.…こんな「バレーボーイズ」の女みたいなのに好かれてジョーがうれしいかどうかはわからないけれど(苦笑).てなわけで,姉とジョーをくっつけてみたいコスKは,自慢の腕で凄いのを作ります.
後でアホ姉妹が訪問するとも知らない豪山興業では,スカルアイ強奪犯の追跡にジュニアの配下だけでなくジョーまでもが加わることに.ボスの言うことを聞かずに獅子丸につっかかっていくジョーの気を逸らすための命令なんだけど,これは獅子丸だけでなく今日はブルース・リーでキメてみたジュニアにとっても迷惑.ボスはジョーばかり可愛がり,自分をちっとも見てくれやしない.
死亡遊戯改め足踏みマッサージ師と化したジュニアは,スカルアイ強奪犯の正体について些細な情報からあっさり特定.小指がいつも立っていて曲がらない程度の情報で極秘要注意人物リストから時田洋司を特定.組の金を使い込んで小指をツメた見栄っ張りの極道崩れ.小指は偽物ゆえに曲がらない…ときっちり情報を提示して「すぐに探せ」と指示する彼は思った以上に有能で…でも「次,がっつり揉んでやるからよ!」とか最後に言うからダメなんだ(苦笑).駅員になったりしないで極道としての自分をひたすら追求すれば父にここまで軽んじられることもないだろうに,警笛なんか鳴らしたりするからジョーの方が重用されるって面もかなりあると思うんだよなぁ….
さて,獅子丸の働くホストクラブDreamin'にはいつものブス二人が今日も来店.普通はコンビニ袋でホストクラブに突入できないはずなので(笑)きっと長い時間をかけてここまでカジュアルでチープな状況に到達したんだろうなぁ(苦笑).しかしこの疫病神どもが愛する獅子丸は今日もお休み.さっきドンペリを持ったとき,すっかり腰をぶっ壊してしまいましたからね.
ドンペリを大量に割ったのをさすがにオーナーに叱られる獅子丸.割った損害は卸からの仕入れ値なのでタカが知れていますが,それでもあれだけ割ればそれなりの額になるに違いなく.けれど優しいオーナーにとっては,その損害よりも彼のぎっくり腰の方が重要らしい.保険証すらない哀れな獅子丸を気遣い休暇を与え,さらに当座の生活費まで貸してくれるだなんてなんて善人!…風俗やトライクルの燃料は娯楽費なのに(苦笑)!
既に何十万も借金がある獅子丸に異様に甘いオーナー.この店のためを考えれば害にしかならないような奴なのに,金を出すわ休みをやるわと大盤振る舞いなオーナーのえこひいきが蘭丸は気に入らない.なんだって首にしないのかと思ったら,「あいつは,ここを辞めても他に行くところがない」.履歴書どころか住所も家族もない獅子丸とオーナーの付き合いは店を立ち上げた頃からのもので,行き場のない獅子丸の必死のアピールについにオーナーが折れて雇うことになったというのが過去の成り行き.実はオーナーも獅子丸と同じく頼る人間がいない孤独な人間で,同情や共感からここまで甘かったことが判明します.
オーナーにすっかり甘やかされてここまで生きのびてしまった獅子丸ちゃん.本日は腰を痛めてまともに歩くこともできないところ,豪山と泥棒の追いかけっこに巻き込まれて突き飛ばされ倒れ踏まれてより一層惨めになったところをあのジョーに見つかってしまいます.キンサチに選ばれた自分と同格のライバルのはずなのに地面に転がり,「それ,もういらないっす!」とキンサチをジョーにやろうとする卑屈な獅子丸.そりゃジョーも腹を立てて連打するってなもんですよ(苦笑).
さらにぼろぼろにした獅子丸にキンサチをぶつけて返すジョー.こんなダメ人間が自分の宿命のライバルだなんて「俺は認めない!」と言い残して去り,残された獅子丸は「なんなんだよ一体!」と苦しむばかり.双方とも宿命に翻弄される同格の存在のはずなのに,獅子丸の一方的な負け組っぷりは凄まじい.さらにその負けを増すためにかかってくるのがジュニアからの電話.もはやフツーには動けない獅子丸に,またも借金5ヶ月分をエサにして事務所に来るように命令.…もちろんジュニアさんは借金をチャラにする気など毛頭なく,カウボーイとしていじめるつもり満々だ(苦笑).獅子丸もいいかげんこのパターンは学習するべきだと思うんだ….
ヒーローは腰を痛めてライバルに蹴り倒される,そんなイカれた街では教育もまたイカれてる.すっかりおなじみとなった例のオザキ授業ですが,今日のコスKは授業にノートパソコンだけでなくプリンタまでも持ち込んで,姉のラブレターを熱筆代筆.で,ジョーをオトすためにコスKが書いた恥ずかしいラブレターを,素敵なメロディつきで絶唱する教師と手拍子する生徒ども.…本当に,どいつもこいつも骨の髄からイカれてる.

授業中に作った恥ずかしいラブレターを豪山商店まで持ってきたコスKは,まるで背景のようにいつも表に並んでいる老夫婦にそのラブレターを渡しちゃう.夏なのに革ジャケットで変なエクステのジョーに渡して欲しいと結構わかりやすく頼んだんだけれど,ジジイときたらいきなり手紙をジョーとは似ても似つかぬ豪山の構成員に渡しちゃう.中身はジョー宛のラブレターなので異様に熱烈.「2人のグルーヴがハンパなかったらつきあいたい! むしろヤリまくりたい!」って,さすがネオ歌舞伎町,もはや恥じらいの欠片もねえなぁ…(苦笑).おかげで豪山のチンピラはコマ劇前で待ちぼうけ.これがきっかけでこの先恨まれちゃったらどうしよう.
サオリさんはコマ劇前ではない場所で,ジョーの本性を目にすることになりました.街角で一人を集団でいじめるチンピラどもを見つけたジョーは,悪のチンピラどもを容赦なく一瞬でかっちょよく全滅させるだけでなく,罪のない犠牲者まで思いっきり殴って踏む.これは犠牲者の絶対弱者っぷりに卑屈なライバルを思い出してしまったがゆえの八つ当たり.「お前は,こいつらよりも,遥かにクズだ!」と獅子丸に言いたいことを他人にぶつける激しい態度にサオリはびっくり.てっきり正義の味方だと思っていたジョーがまったくそうでないと知り…それでもサオリの恋は続くんだろうか?
で,本当は正義の味方のはずの獅子丸は腰を痛めつつ悪の巣窟である豪山興業の事務所に到着.…そこにはレスリングスタイルとなったジュニアさんが手ぐすね引いてお待ちかね.もちろん借金がチャラになることなどはなく(笑),金を返さないバカの肉体はジュニアのおもちゃに! ジュニアスペシャルでエビ反らされた獅子丸は大変に痛そうだけれど,ここで超絶対弱者に奇跡が起きた! なんと翌日獅子丸の腰が完治! ジュニアさんの手痛い治療ですっかり復活した獅子丸は,見舞いにまで来てくれたオーナーと一緒に食事に出かけます.
その頃,弱すぎる獅子丸が気に食わなくてたまらないジョーは豪山のボスに噛みついております.抜く人を選ぶというキンサチなのに,なんでよりによってあの獅子丸なんかが抜いているのか? 「あいつにそんな資格があるようには見えない!」って気持ちは視聴者も同じだ(笑).しかしボスは「キンサチが選んだからには,理由がある」と言い切るばかり.…冷静なジョーをここまでおかしくする獅子丸という特異な存在.ボスはシャドウたちを獅子丸のところへと飛ばして彼の本性を確かめることに.
誰より弱くて人を苛立たせるばかりの獅子丸を大切にしてくれるオーナーは実に奇特な人物.完治した獅子丸と焼肉屋で歌舞伎町一のおいしいお肉をいただいた後,仲良く帰る.獅子丸にとってオーナーは父のような兄のような存在で,身寄りのない彼にとってはきっと一番大事な人物.そんな人と一緒にうまいものが食えるのは幸せそのもの…けれど突如,裏返る.帰り道で通り過ぎようとした神社の境内で,平凡で幸せな日常は赤い非日常へと変わります.
神社の境内を歩く2人の前に,突如ボスの送ったシャドウたちが出現して行く手を阻む.ごく普通の人間であるオーナーは面食らうばかりですが,ここまでの経験で悲しい程にこういう事態に慣れてきた獅子丸は「やばいっす逃げてください!」と必死! なんとか逃げ切らなければ大切なオーナーの命が危ないから,持てる限りの力と命を賭けて逃がそうとするわけですが….
その頃,ソープランドに出現した例のスカルアイ強盗を追っていたジョーは,偶然獅子丸たちがシャドウどもに襲われているのを発見.生身のままで防戦一方の獅子丸だけれど,動きは思った以上にしっかりしたもの.それなり以上の才能がなければ,数と力の両面で不利なこの状況をここまで耐えられるわけがない.大人一人分の重量を長い棒の先に乗せたままで振り回すなんて,半端な膂力じゃ絶対無理.…これがキンサチが獅子丸を選んだ理由だったりするんだろうか? もちろん生身のままではやられてしまうのは時間の問題.他に道のない獅子丸がついにキンサチに頼ろうとするその直前…オーナーがシャドウに刺された.

倒れる恩人.赤く染まるシャツ.それを傍観するジョー.絶叫する獅子丸…その一部始終を影で観察する謎のジジイ.シャドウが去って悲惨な状況だけがこの場に残り,さっきまで幸せだった獅子丸はパニック.オーナーに駆け寄って傍のおっかないジョーに怒りをぶつける! 「あんたあいつらの仲間かよ! なあ,マジなんてことしてくれたんだよ!」
そんな獅子丸の顔を殴るジョーは,「どうしてキンサチを抜かない! どうして戦わない! それがお前の定めだ,まだ気付かないのか!」とこれまで言いたくて仕方がなかったことを思い切りぶつけるんだけれど,「関係ねえだろ!」と獅子丸は聞こうともせず,ジョーを振り切りオーナーを連れてヒカリマルで病院へと向かう.…確かにキンサチを抜いていればオーナーを傷つけずに済んだかもしれない.けれど,悪いのはオーナーを傷つけたあの化け物たちで,その化け物の仲間のジョーだ! …大きな犠牲と引き換えについにダメ主人公も強い動機を手に入れることになるのか.次回に続きます!

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デジモンセイバーズ#30

「希望に満ちた幻の晩餐の巻」

バンチョーレオモンの助言に従い聖なる都を訪れたマサルたち.巨大なエルドラディモンの背中に作られた聖なる都に歓迎する素振りで招き入れられるが,これはもちろん人間を憎むデジモンたちの罠だった.デジモンを救うためにやってきたマサルたちにとってあまりにも不本意なこの扱い.バロモンたちはマサルたちを広場へと引き出して,同じく捕まっていた湯島とともにまとめてケルベロモンの餌食にするつもりだ.もちろんそれを黙って見ているアグモンたちではない.カメモンの手で自由になった彼らはパートナーを救い出し,アグモンを進化させるためにマサルはケルベロモンを殴る.しかし,怒涛の反撃をはじめようとしたその矢先に叫んで戦いを止めたのは,さっき一同を罠に嵌めたバロモンだった.

そこらの大人・マニア向けアニメなどまったく比較にならないほどに激しく熱く物語を躍らせはじめる「セイバーズ」! これまでも散々暴れ馬の如く跳ねてきた本作ですが,この先には今までの個人的な事情などとは比べ物にならないほどの激動が待っています.大きな使命を背負った今回の珍道中はここが終着点となりますが,同時にこの回が大門博士の偉大…というよりは異常な足跡による「救世主」という呼称の登場やチーム内での亀裂のはじまりなど,この先の七転八倒へとつながる起点ともなります.「救世主」が番長の上の位ってのは知りませんでしたが(笑)本作タイトルでは複数形なので最終的には複数の力で世界は救われることになるはず.だからいくら凄くてもひとりでは世界なんか救えないに違いない.
ちなみにこの回からオープニング変更.バトルシーン大増量のハードな仕上がりですが,ここぞというところでマサルがぱっと笑ってくれるのでひどく暗くはならないのが救い.中でも目玉はやはりマサルとタグと父とバンチョー.その業績があまりに凄すぎて人間離れした父と,父の不在中は力を持て余し喧嘩に明け暮れていたという息子.そこになぜバンチョーが交じるのか…やっぱりそういうことなのか?

何度か思い立っては毎度中断されているマサルの父探し.前回もやろうとした矢先にバンチョーレオモンに会ってしまってまたも横に置いておかれることになってしまいましたが,その代償としてデジソウルの真髄を悟り,究極体へとパートナーを導くことにとうとう成功! どうしても欲しかった敵と対等以上に戦える力を折角入手したんだから,ここからは怒涛の反撃を!…とはいかないのが本作(苦笑).間抜けな音楽に心も緩む,最後の息抜きがはじまります.
霧の中を歩き倒してへとへと.なんだかバンチョーレオモンの助言すら信じられなくなってる元DATSご一行様.番長を自称するマサルは「番長は嘘はつかねえよ!」とはっきり言い切るわけですが,トーマはその言葉になぜかカチンと来て喧嘩腰.君はボクが間違っているとでもなんだーやんのかー喧嘩腰なのは君の方じゃないかってな感じで二人して苛ついてぶつかり,ガチガチと噛み合っている.無駄に血の気の多い少年たちをヨシノが止めていたところに…響き近づく,巨大な足音.
やってきたのは超巨大なデジモン.街が丸ごと1つ乗った巨大な亀,究極体・エルドラディモンの雄姿! しかも街はただの飾りではなくデジモンたちの住居になっていて,「聖なる都にようこそ!」とバロモンがマサルたちを偉く歓迎してくれているのが…大変に怪しい.10年前からこの世界では人間は疎まれていて,しかも現在倉田の奴が大虐殺を続行中.この環境で人間を歓迎するデジモンなんかいるわけがない.当然トーマは二の足を踏むものの…仲間たちは頭を使うのがひどく苦手な奴ばかり(苦笑).警告も聞かず「きっとご馳走だぜ!」と誘いに乗ってしまったバカたちを待っていたのは,もちろん罠でありました(笑).
わかりやすい罠にまんまとハマって,「ちくしょー!」と叫ぶアホ主人公.いくら本人たちが救うためにここに来たんだと主張したって,デジモンから見れば人間は人間.大ざっぱな一くくりで倉田と同類扱いされても仕方がない.悪いのは倉田一人きりなんだからと「人間とデジモン,力を合わせて戦おうぜ!」とさわやかに主張するマサル.けれどバロモンが悪い人間を信じるはずがなく,やかましいマサルを含めて人間3匹を別の場所へと連れ去ってしまいます.
縛られて残ったアグモンたちがバロモンに連れて来られたのは,エルドラディモン内部に広がった巨大なコロシアム.土俗的なお祭り騒ぎの雰囲気満載の広間の中央には,棒に縛られたマサルたちが登場! …異種の文明の中で行われる残酷な処刑の光景は,異文化の激突という本作のテーマを打ち出すに至った社会的な背景まで考えると相当ストレートな映像で,笑うより前にびっくりするぞ.
「これより,人間どもの処刑をはじめる!」ってなわけで祭りの熱狂の中で人間どもを殺してしまおうとするデジモンたち.マサルたちには弁護士どころか弁明の機会すら与えられることはなく,さらに4人目の生け贄として湯島元所長まで混ざってるってのはどういうことだ(苦笑).「なんじゃ,お前たちも捕まっとったんか…情けないのう」とか,同じ立場の奴には言われなくない(笑).
開いた門から広場に出てくるケルベロモン.「聖なる都の存在を知った人間を生かしておくわけにはいかん」ってなわけでかみ殺させようとするわけですが,アグモンたちがパートナーの危機をそのままにできるわけがない.「忘れてしまえ,人間のことなど」なんて言われたって,忘れちゃったパートナーの記憶を無理やり思い出させてここまで来た彼らにその選択肢はありえない.
「人間は我々を虫けらのように殺す.人間とデジモンは所詮相容れぬ存在なのだ」と人間不信のデジモンたちには,人間とは友達にだってなれるという甘い言葉なんか届かない….傷ついた者の心は安易に解きほぐすことはできず,かといって友を切り捨てることは決してできず,アグモンたちが処刑されようとも助けようと覚悟したところで静かにカメモンが登場し,彼らを自由にしてくれるのです.
広場ではケルベロモンが早速ヨシノのところに走り!それをララモンがナッツシュートで救う! 人間の友である3匹がパートナーを見捨てるようなことはなく,満員の観客つきのデジモンバトルがここに開幕! すっかり見世物になっているこのバトル,なぜかヨシノが闘牛の真似事をはじめている意味がよくわからない(笑).ケルベロモンの顔に上着を被せて視界を封じ,さっき空振っていたマサルががつんと殴り,マサルの拳にデジソウルが溜まって進化への準備が完了!
ところがここから思ってもいなかった展開に.人間を殺そうとしていたバロモンにはマサルのデジソウルに覚えがあって,エルドラディモンもそのデジソウルに鳴動する.こっからが本番とチャージしようとするマサルたち,そしてケルベロモンに向かって「待てーー!」と叫ぶバロモン.…ここからが本番だってのに即刻中止となったのは,昔この聖なる都を訪れた一人の男の行いのため.

昔,大干ばつの中でエルドラディモンは動けなくなり,このままでは背中の聖なる都ごと死に行くのを待つしかないような状態に陥ったことがありました.そんな存亡の危機をただの一撃で救ったという救世主.拳で地面を殴り水を噴出させ都市を救った「その男の名は,大門スグル!」…メルクリモンを殴ってたあたりからマサルの父とはいえ異常だった大門博士.ここであっさり人間の限界を越えました(笑).
大門スグルのデジソウルと息子のマサルのデジソウルはそっくりで,虐殺を行う敵の仲間は英雄の息子さんご一行へと早変わり.デジモンたちは今度は本当に歓待してくれます! 父の偉業による英雄扱いをあっさり受け入れているマサルを,なんだか複雑な表情で見ているトーマ.DATSは3組で1チームだったのに,ここからいきなり,マサルの存在だけがやたら特別になっていくのです.
公開処刑は夜の晩餐会へと変わり,ようやくまともに話し合うことができるようになった一同.湯島元所長も交えてまずは情報交換.無限氷壁で吹っ飛ばされて以来デジタルワールドを彷徨い生き残り,風の噂でDATSの現状までちゃんと知っていた湯島.敵視するモノたちのど真ん中で大門博士の足跡を辿っていたってんだから凄い.「その旅の途中で,この聖なる都に辿りついた,というわけです」とつい喋ってしまったカメモンに「喋った!」とヨシノ.…これだけシャイなカメモンでは情報収集は難しそうだから,主に湯島の話術だけでここまで乗り切ったってことになるなぁ.
大門博士は聖なる都にとってはまさに救世主.ようやくタイトルにも入ってる「セイバー」が出てくるわけですが,頭の使い方がなってないマサルには「救世主」の意味がよくわからない(笑),ヨシノが「番長よりも強いってことよ」と豪快な一言でまとめ,マサルはそんな父の偉業と威光を案外あっさりと受け入れて…横で見ているトーマはなお複雑な表情に.
歓待の席から離れて夜を見るトーマ.正しい考えの暴力バカは救世主の息子として祭り上げられ,彼より優れているはずの自分は完全におまけ扱い.やるせない気持ちの理由を「うらやましかっただけさ,無条件に尊敬できる,父親の存在が」と呟いてみたら,ガオモンは嫉妬を口にするなんて珍しいと鋭く指摘し,「そうか,僕は嫉妬してるのか」と今更気づく.…尊敬できない父のことすらも,自分より恵まれているように見えるマサルに対する嫉妬をごまかす言い訳に過ぎないのかも.父不在のマサルの10年も知らないで….
そんな複雑な夜を襲うギズモン! 来襲を外にいたトーマが見つけたのに直後のシーンでトーマがなぜか中にいるのはあんまり気にするな(笑)! 究極体への進化は倉田とその手下を倒すために手に入れたもので,ギズモンはその力を生かすのに格好の相手.デジモンを殺してその生体エネルギーを吸収する狼藉モノを倒すためにオーバードライブ! 前回覚えた力を早速生かします.
まずはロゼモンとミラージュガオガモン出撃.なんせ主力はここまで来ても相手を殴らないと戦いに参加ができないため,まずロゼモンがソーンウィップで捕まえたギズモンをマサルに殴らせる! …軽快に鞭の上を走っていくマサル,思い切りいいなぁ! 拳から噴き出す父と同じデジソウルでオーバードライブ.アグモンはシャイングレイモンへと一気に進化.究極体3体を前にしては,ギズモン程度は相手にならない!
驚異の敵から雑魚へと変わりつつあるギズモン.しかしこいつらにはマサルたちにはない数がある.シャイングレイモンたちが相手にしているギズモンたちは陽動で,背後から別の1体が聖なる都を襲う! …離れた場所で戦うシャイングレイモンたちが戻ろうとするも間に合わない.それを見たマサルが即座に危険な現場へと走るもののやっぱり間に合わない.このままでは都が陥落する…かと思われたときに響く聞きなれた声! 自分勝手に離脱していたイクトとファルコモンがここで合流! しかも来たのはふたりだけじゃない.「仲間,沢山いる!」ってなわけで,イガモン軍団がギズモンから都を守る!
…この世界を救おうとする力が集まってはじまる夜明け.力を求め,メルクリモンが彼に遺してくれた言葉に従いイガモン一族を仲間にして連れてきたイクト.デジタルワールドで育ちデジモンの心を持つ彼らしい,種族の差を越えて共同戦線を敷くには最高の「新しい力」の参入です.…抵抗するデジモンの力とそれを救おうとする人間の力.2つを束ねる象徴役は本来2つの狭間にいるイクトが似合いなんだろうけれど,今回は双方から人望の厚いマサルがその役を務めます.「皆で戦おうぜ,デジタルワールドを守るために!」

聖なる都に抵抗する力が集結しつつあったその頃,倉田側でも大幅な強化が為されていました.前回究極体にすっかりやられたコウキたちは,倉田の手でより強いデジモンのデータにDNAを書き換え.勝利のためなら命の危機も覚悟の上で外道な処置を受ける3人.…デジモンだけでなく人すら人間扱いしない倉田によって作り出され調整される3人は,もはや人間とは呼べないような存在になっちまっているなぁ….
そんな人間改造にも使用されているらしい,ギズモンが収集しているデジモンの生体エネルギー.それを一番食わされているのは未だ水槽の中で育成されている巨大な影.「もっとデジモンたちの命をむさぼって大きくなるのです.私の夢を叶えるために…」と倉田に愛されるこの存在はいつになったら動き出すのだろう.水槽の中にいるのはデジモン? 人間? それともそのどちらでもないもの? …そして,誰の味方で誰の敵?
上書きによってさらに強化されたコウキたちを使い,今やデジモン最後の砦となった聖なる都の陥落に挑む倉田.総力でこの世界に残ったデジモンの命全てを搾り取ろうとする彼は「恐らく,これが最後の戦いになるはずです」とひどく悪い顔.…倉田はどのようにしてここまで外道な研究を進めたのか,その理論や資金は一体どこから来ているのか.未だ謎だらけで底の見えない彼を倒すのは相当に骨が折れそうだ….DATSに入ったヒビが次第に大きくなっていく,次回に続きます.

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機動警察パトレイバー#31

「惨事の痛みは雨に染みの巻」

晴海で開催される国際レイバーショウの警備に当たる第2小隊.会期中はイングラムが出動するような事態は起こらず,交替で会場内を眺めたり,偶然知り合いに出会ったりと和やかに過ごしていた.どうしても気になるのは篠原が展示している新製品.この先配備されるかもしれないエコノミーの性能が知りたいのだが,実際に動かしてみなければ運用に耐えるものかどうかまではわからない.
導入されるかもしれない機体の真価を知りたい遊馬は,最終日に1号機の起動ディスクを借り出し,篠原の社員を説得し挑発して新型機へと乗り込んだ.駐車場を歩く新型機の姿にいろんな意味で周囲の目は釘付け.そしてその陰で,今日のメインイベンターが静かにトレーラーで入場する.

ついに企画7課と第2小隊の激突開始.その冒頭で今までにないシリアスな大惨事が訪れる「パトレイバー」.前々回の食中毒では大量の入院患者を出したけど,あれはギャグだったからまだよかった.今回はシリアスに複数の隊員が病院送りな傷を負い,2号機にも洒落にならない大ダメージが! お忍びで既にデビューしていたグリフォンはとうとう表舞台に躍り出て,篠原の廉価版を後継機候補から引きずり降ろす.…あのオレンジの安そうな奴の真価がわかって機種交換話が一旦立ち消えるなら,隊員の2人の身体とイングラム1機程度安い物…のわけがない(苦笑)!

前半.国際レイバーショウがついに開幕.人も車もぎっしりと集まり.警備も報道もたっぷりの大ビジネスイベント.そこで第2小隊が警備に当たるのはまあ当然のこと.会場内にはタイプ7=ブロッケンのような軍用レイバーも展示されていて,それが強奪されたらイングラムじゃないと止められやしないはず.…でも,一般も入るイベントで軍用機を展示って,なんか凄いなぁ(笑).
展示物はレイバーだけどやってることは普通のイベント.そこそこ賑々しい会場内のあちこちで,レイバーの脇に張り付いてポーズを取る水着姿の美人お姉さんたちが.太田はなんでそんなのが必要なのかと腹を立ててますが,会場が華やかになるし,車時代からの伝統だしいいじゃないですか(苦笑).しかも彼女たちはプロ意識だって高く,説明せねばならないことはきっちり頭に入れてます.それができるかどうかで給料が変わったりしますからね.
きれいな上に賢いお姉さんたちに圧倒された太田.不機嫌なまま第2小隊の待機場所に戻っていきなり野明にリニアアクチュエイターとは何かといきなり質問.そりゃ本業なのでそれがイングラムで使っている関節駆動システムだってことまでは野明にもわかるけれど,その利点までは出て来ない(笑).「今日日水着の姉ちゃんでもそれぐらい答えるぞ!」と不思議なハッパをかける太田.…きっと太田は言えないし,熊耳さんは言えるんだろうなぁ(苦笑).
休憩に入った遊馬と野明が見に行ったのはもちろん量産機.写真とはやや違う実機をしげしげと眺めるけれど,見ただけじゃ性能はわからない.「外面だけでわかるもんか」と厳しい態度の野明たちの側で,なんだか聞き覚えのある声が….やたら粘着にイングラムの性能について問い詰める質問者と野次馬.具体的にはタイプ7と対等に渡り合えるかどうかをひたすら聞く声と,「かっこ悪いでー」という正直な感想の主たち.確かに現場的には重量級レイバーと対等に戦えないと使えないわけですが,顔を合わせた2組は,その邂逅に驚きます.
質問者と野次馬は内海とバド.当然内海は遊馬や野明の素性については調べ済みですが,わかってとぼけております.しかし遊馬に「実力を拝見したいものだねぇ」とつい秘めたはずの牙をちらつかせてしまうのは,この先のイベントがもたらす高揚感ゆえか.大人すらこうなんだから子どものバドははすっかり浮かれて,ゲーム話の途中で真っ直ぐに,「ボク,ホンモノのレイバーで戦ってもお姉ちゃんに勝つ自信あるで!」とか言ってしまう.生意気ぶりに野明はひくついてますが,これがただの妄言じゃないから困るんだよなぁ.
そんな2組のところに熊耳さんが近づいてきて…内海はやばい相手を見つけた感じでこっそりと退場.レシーバーをつけなさいと叱る彼女は,この場では内海の顔を見ることはありませんでした.…ここでもし顔を合わせていたら,この先の全てが変わってしまったはずだろうけれど.
てなわけで,本当に洒落にならない相手に出会いそうになった内海はバドに会場に行くことをやんわりと禁止.バドにとっては今はこの先のバトルの下調べのつもり.…状況によっては会場内でバトルする可能性もあったんだな.今すぐ観客背負って戦いたいバド.しかし今回の目的はイングラムを潰すことではなくデータを奪うことで,グリフォンについても見せたい奴には見せるつもりの内海.武器としての最高の性能を華々しくお披露目するために,わざわざこの超危険な橋を渡ろうとしているのです.
そんなステージのはじまる翌日.曇天の最終日.松井刑事たちまで顔を出してるってことはそれなりの噂は立っていたようですが,ガセで終わりそうだと一安心.…けれど油断が警備の緩みを生み出してしまう.レイバーについては門外漢の松井から見ても,人型レイバーの隆盛は目覚ましい.技術力アピールのために人型にしているんだろうけれど,あまりに強くて自由すぎる巨人たちが将来どんな事態をこの社会にもたらすことになるのか.しかも最前線に立つ者からすれば…「将来ごとで済めばいいがな」
今日も警備に入っている野明たちの話題の中心はやっぱり新型機.レイバー犯罪が急増する現在,小隊の増設と新鋭機の導入は急務.しかし現場からすれば現行機以下の機種の導入は考えられないってのもまた正しい見解.あの新型機が現行機の上か下かが重要で,それを調べるにはあのオレンジの機体を動かすのが一番早いんだけど…「…そうだよな,動かしてみりゃいいんだ…」といきなり遊馬は言い出して,とんでもないことをはじめます.
展示ブースの篠原の社員に談判する遊馬.跳んだり跳ねたりはしないからと大嘘をついて,社長の子息という立場で展示機に乗せて欲しいと頼みはじめます(苦笑).そんなことしたら懲戒処分を喰らうと警告してくれているのも無視して「張子の虎か?」と生意気に挑発し,ついに話をつけちゃった駆け引き上手.早速1号機から起動ディスクを借り出して,量産機の性能テストを開始! …ここで遊馬がやらかさなければ惨事は免れたんだろうか? それともいきなり全滅だったんだろうか?
量産機に乗り込んで立ち上げる遊馬.基本的なレイアウトはイングラムと同一なんですが,胸の部分に大きく窓が開いていてモニターは補助.カメラを省略している分だけ価格は安くなっているんだろうけど,外とは窓1枚で隔てられるだけ.ついでにシートに体を固定するのがただの3点ベルトで,搭乗者をがっちり保護してくれるイングラムに比べるとかなりの不安感があります.
もちろん遊馬はこの機種を「無茶するために作ったんだろうが!」と手荒に扱う気満々(笑).まずはのしのし歩かせて乗り心地の検証.新型機がいきなり動いているということで人目も集まってきて,同僚の困ったやんちゃぶりを呆れて眺める野明の斜め後から後藤の顔がずーっとセリ上がり…「減俸3ヶ月!」と抱きついた(苦笑).…このサプライズは内海たちも喜ばせます.なんせ彼らはこの会場で,許可なしの狩りをするつもり.見慣れぬ獲物の登場は願ってもないところなのです.

後半.勝手に遊馬が新型機を動かしはじめて腹を立てた太田.そのやりたい放題ぶりに怒りまくるわけですが,別に隊長だって「許したわけじゃないよ」ってなもんですよ.望まずにこんなところに転がり込んだ遊馬がどうにも公務員としての自覚がなさそうなのは間違いなくて…しかしやっぱり上司も上司,減俸3ヶ月程度で収めようとする後藤ときたら「あいつの給料減らした上に,量産機の性能が少しでもわかるんだから,これはもう,警察の儲けと考えていいんじゃないだろうか!」とか言いやがる(笑).後藤の狡さは今にはじまったことじゃないですが,倫理観無視の効率重視ぶりは内海と似ているかもしれない.
課員自ら不祥事製造.こんなことを続けていたらますます評価が低くなるというひろみの懸念は真実なので,誰かがあのお調子者を止めねばならないわけですが…「第2小隊は自決主義でいく! 篠原の勝手な行動は,我々の手でどうにかせにゃならん!」と太田が盛り上がっちゃって大変なことに(苦笑).2号機は新型機を取り押さえるために勝手に起動.上司の命令なしにレイバーを動かすなんて,「…結局やってることは同じじゃないか」.太田の牽制のために熊耳は指揮車を出して,第2小隊の不祥事はさらに規模がデカくなっていきます(笑).
篠原の乗る新型機を止めようとする太田機.ここで内部の無線で話をしていれば大事にはならなかったはずですが,思いっきり太田が拡声スピーカーを使ってしまったために新型機で暴れる?犯人の素性がわかってしまう(苦笑).ついでに他部署の警官におたくの部下かと聞かれた後藤があっさりそれを認めた後で,「…黙ってりゃわかんなかったんだよなぁ」と呟いてんのがやっぱりおかしい.どいつもこいつも警官としては失格だ.
太田から警告を受けた遊馬.しかし「太田機にねじ伏せられるようじゃお話にならんわけだよな…」と己の興味に忠実すぎて,すっかり職務を忘れてる遊馬は「やれるもんならやってみろぅ!」とファイティングポーズを取ってみせる.新型機,オレンジ色で緩めの造形だからなんか女の子っぽいな(笑).べろべろと挑発する遊馬に乗せられて,こちらは男っぽいイングラムに乗る太田はすぐさま沸騰.吠え面かくなと篠原重工の製品同士で,無許可のエギジビジョンマッチなんかはじめちゃったから…「減俸6ヶ月!」
ところがこの戦いに謎のトレーラーが無理やり乱入! 停車している他の車を吹っ飛ばして止まるこのトレーラーの荷台からは,謎の白い煙がもうもうと…,手袋をつけ,さらにガスマスクまでつけた運転手曰く,これは次の出し物の搬入.今からはじまる催し物は…コンテナを突き破り2号機の頭を掴む黒い巨大な腕.そのままコンテナを紙のように破り生まれる,見たこともない異形の機体.漆黒に赤い目,背中に羽根,生物のような流線のフォルムを持った….
謎の機体の出力は圧倒的! 都市で活動する機体としては規格外に強いイングラムですら,首を掴む手を容易に振り切ることができない.明らかに怖い相手にさっきまで呑気だった後藤の口調が珍しく真面目に.第1小隊に応援を求め,野明には1号機を起動するように指示…するんだけれどシリアスが持続してくれない.なんせ「あたしの起動用ディスケット,遊馬が使ってる!」(苦笑).
2号機の動きをあっという間に止めてしまう謎の黒い機体.仲間の緊急事態を救うべく,減俸6ヶ月の遊馬が新型機のままで乱入! …しかしこれは明らかに無謀.確かに同じ訓練は受けてますが,その後の実戦の経験値はフォワードとバックアップでは段違い.素人が余計な手出しをするなという,太田の忠告は手厳しいが正しい! かくして,極上の川井憲次節が響き渡る中,新型機と黒い化け物との相当一方的な,無謀なバトルがはじまってしまいます.
走ってくる新型機に2号機の頭を千切って投げる黒い化け物.それを遊馬は盾ではじいて…パンチを食らわそうとするけれど相手が早い! その上よろめいたら足元がぐにゃぐにゃで腰が沈みすぎ,機敏に次の動作に移ることができない! イングラムから持ってきたOSの性能か,至近距離でのパンチだけはなんとか避けられたものの,黒い機体が一度崩れた態勢を元に戻し,反転してさらに迫るという動きの流れが尋常でなく早い! …ついにまともな攻撃を喰らってしまった新型.その中で搭乗員を守ってくれるのは安いシートベルト程度で,急激な衝撃は人間の体には耐え難い!
謎の機体に圧倒されて旗色最悪.まるで生き物のような鮮やかな動きは,レイバー戦の専門家からしても異様なもの.そんな巨人の戦う危険な戦場に近づいて,一刻も早く相棒と自分の起動ディスクを取り返しすなんてのは明らかに無謀! 今行っても踏み潰されるだけだと後藤は野明が動くことを許可しない.第一もし近づいたって,首から持ち上げられ地面に叩きつけられている新型機から,どうやって中身を回収するのか?
黒い謎の機体の中身にはもちろん無邪気なバドが.全然相手にならへんわ!と通信機の向こうへと報告しています.特に新型機はどうにもダメらしく…しかし今回欲しいのは篠原のディスクなので,いつまでも新型機では遊ばずに2号機へとターゲットを変更! ここで見逃してもらえなかったら,大事な1号機の起動ディスクが失われるところだったのでよかった…と思えたのはつかの間.太田のバカの発砲を避けるため,新型機が敵機の盾にされるだなんて聞いてないぞ(苦笑)!
2号機の銃撃は見事に新型機の背中にヒット.そ,そこの排熱装置で弾が止まったからいいけれど,その奥にはコックピットがあるんだぞ! 「太田さんのバカー!」と絶叫する野明,「ばっばっばっばっばっからう!」とあまりの怖さに口すら回ってない遊馬(笑).そして,新型機を2号機に向け投げつける敵.味方同士が衝突するその衝撃は,特に安くて弱い機体に乗っている遊馬にはあまりにも痛すぎる!
我慢できず走り出す野明.丈夫なイングラムが首無しでもまだ戦ってる横を走り抜けて新型機に近寄ったなら…遊馬が上半身だけ外に出してぐったりしている.その様子は全然大丈夫ではなく,それでもその手にしっかりと,大事なものだけは掴んでる.「よぉこれ返すわ」と起動ディスクを震える手で手渡し,「ご覧のとおりだけど,安心しろ.こいつがプログラムに対応しきれなかっただけだ…」と本当に痛そう.パートナーとして「お前の育てた1号機なら…」と希望を手渡しはするものの,降り出した雨によって時間切れが近づきます.
急な土砂降りの中,2号機を蹴る黒い機体は操縦者の幼さゆえに残忍,バドはやっと動きを止めたと無邪気なもんですが,雨のせいで煙幕が消え始めているので内海はディスクの回収を急がせます.グリフォンは器用に外から2号機のハッチを開き,コックピットごと引き剥がそうとするものの,さすが篠原の製品は頑丈.同シリーズの製品が自衛隊に納入されているだけのことはあり,この状態でもまだ動けるんだから素晴らしい.
そして,後藤から遊馬の容態は大したことはないと告げられながら,最高に信頼できる機体でついに動き出す野明! 雨の中登場した1号機は,「公務執行妨害,器物破損,ならびに傷害の現行犯で逮捕する! そこを動くな!」と見栄を切り…これが敵の撤退の決め手に.こんなタイミングで1号機が来るとは思っていなかった内海は,煙幕も限界ということで撤退を指示.欲しかった篠原OSは奪えなかったものの「今回はグリフォンの経験値を上げたことで,よしとしよう」とか電話しているその背後,絶対に顔を会わせたくない人の姿がまた.
内海の乗った車の窓を叩く熊耳.彼女は避難を指示しに来ただけなんですが,「リチャード・王…」と内海のもう1つの名を呼んで腰に手をやる! その行動に機敏に反応したのは内海ではなく運転席の男.抜いた拳銃で結局丸腰の彼女の脇腹を2発撃ち,そのまま逃走! …倒れた彼女を車窓から痛そうな顔で見ていた内海.何故撃ったと運転手を責めると,腰に手をやったのと,課長の香港時代を知っていたという2つの理由を挙げてくる.…デビュー戦とは無関係の相手に重傷を負わせ,しかも顔を見られるという大失態.これは,逃げねばなりません.

ようやく対峙する白と黒の2機.ざあざあと降る雨の中.野明はこっちからいくぞと組み付いて…敵の背中からは羽根が広がり,場違いなジェットエンジン音が高く響く.…レイバーは土木作業用の工機の延長線上にある汎用機械.基本的には穴掘りとかする機械なんだから翼なんか絶対必要ないはずなのに! 轟音とともに振り切って,暗雲の空へと飛び立つ黒い機体! 「やってりゃ勝てたけどなぁ」とパイロットはいい残し,そのまま雲の向こうへと消えていく….
登場から強さから翼まで,まさに反則の集合体みたいな黒い機体に蹂躙された第2小隊.結局第1小隊は間に合わず,篠原の新型機は潰れ2号機も相当のダメージ.さらに遊馬は病院送りで熊耳は銃で撃たれ,大惨敗の大損害.「悪夢だ」と呟く野明.あの悪夢よりもなお悪いこの事態.戦力半減どころではない第2小隊存亡の危機を救ってくれるのは…ついこの前行ったばかりの彼女ですか? 何もかも足りない第2小隊は立ち上がることができるのか.次回に続きます.

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[写真] 箱根は意外と赤くなかった / 短評

ついに師走突入.毎年ここから先はあんまり記憶が残らないくらい忙しくなるわけですが,そうなる前に英気を養うという目的で開催されるのが社員旅行…なのにそのスケジュール調整で旅行に行かない場合より厳しい状況に追い込まれるのはなぜだ(苦笑).

今年は箱根.報道では結構赤いと言われてたんだけど,箱根湯元はそんなには赤くなかったかも.もちろんちゃんと探せばところどころ赤いけど….強羅は夜訪問になってしまったけれど,もっと明るいうちに来れば,かなり赤かったんじゃないかな.

 

いくら社員旅行でハメを外すと言っても,車で買い出しに行ったときに思うままに叫んだりはしません(笑).今年はカードの持込によって全員参加の仁義なき勝負が夜更けまで展開されたのであります.大貧民地獄!
そして箱根と言えば温泉.自分は複数あった旅館内の風呂のうちから,「四季の湯」を選んで楽しんでいました.…だって式だし,四大天だし(笑)! この露天風呂が泳げるほど広くて大変によかった.

今回の目玉はビール工場の見学.中も結構面白かったんですが,自分にとってより楽しかったのは外の光景.足柄山の麓まで来てようやくわかりやすい紅葉を見ることができました.凄く背の高いススキが植わっていたり,一見芝生に見えてもそうではなかったり,とても美しい庭!

 

帰りは駅前で鯵尽くし定食をいただきました.…鯵フライ,美味かった!
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  • 年末の宴会で毎度困るのが趣味に関する質問.当然一番の趣味ったらコレなんだけど,恥ずかしげもなく言い切れる趣味ではないからなぁ….こういう問題を抱えているのは自分だけじゃないと思うんだけど,皆はどうやって回避しているんだろう?
  • どうしても「マージナルプリンス」が面白くてたまりません.全部わかってやっているにしてもあの芸はあまりにもクレイジー過ぎる.CATVで回りはじめたら全力でレビューしてしまいそうな自分がここに.…この展開をファンはどう思っているんだろうか.一緒に笑ってくれているといいなぁ.
  • 上の「面白い」とまったく同じ意味で現在ジャンプ連載中の「テニスの王子様」が面白くてたまりません.こっちもたぶんちゃんと計算してるんだろうから恐ろしいんだけど,この完璧に予想を超えた展開をファンはどう思っているんだろうか.ちゃんと笑えているんだろうか(苦笑)?
  • キャラメルでおなじみの池田製菓が大変なことに.生チョコキャラメルが好きだったのになぁ….
  • ほめられた

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[放映中短評]

○ すもももももも(~#8)
ハーレムアニメでも妙なくどさや気持ち悪さがなく,凄く気楽に見られるのがうれしい.登場人物は順調に増えてきてますが,キャラがお約束を破らない典型ばかりなので初見だとしても理解しやすいはず.ただしわかりやすい分だけどうしても全体的に薄っぺらく見えてしまうのは否めないので,この作品ならではのもう一味がうまく追加されるかどうかが鍵.ギャグとしてのアクションは大味でもまったく問題ないけれど,ある程度シリアスな状況を背負った上でのアクションはごまかさないでやってくれるとうれしい.馬仮面はあんだけ動かせてるんだから絶対できるはず.

○ 武装錬金(~#9)
本作を代表する色モノであるパピヨンとブラボーが登場し,コメディ面にはさらに磨きがかかってきました! 同枠の前作でアホ少年の新境地を拓いた福山潤も大変に順調で何より(笑).学校シーンでは作り手が凄く楽しそうにやっているのがばっちり伝わってきます! つうかあまりにも楽しそう過ぎて見ているこっちが照れてしまうよ(苦笑).それに比べると明らかに物足りないのはアクション面での躍動感や立体感.深夜マニア向けの標準は当然クリアしているんですが,本当はもっともっと派手さや鮮やかさ,柔らかさや軽やかさ,滑らかさが欲しい.なんせこの作品はただのマニアのおもちゃではなく,バトルこそが最大の華である「ジャンプ」原作作品の1つなんだから!


[終了短評] ※私見:一般:電波で各5点ずつ

3:2:1 BLACK BLOOD BROTHERS
制作会社の信頼度からすればこれでもかなりの健闘.しかし原作の質の良さからすれば正直かなり物足りず….「フルメタ」レベルのいい原作の魅力を生かしきることができなかったのが大変もったいなかった一作.地方局のマニア向け作品で題材は吸血鬼,しかも原作は物語もキャラクターデザインもしっかりエッジの立った作品なのに,それに見合った尖りぶりがアニメではほとんど見られなかったのが大変に残念.もう一息高めが一番似合いなのに,スケジュールの問題か色々なものが全体的にどうにも安かった….物語はまだまだはじまったばかりで,愉快もシリアスもこのシリーズの先にたっぷり.海外では吸血鬼モノは売れるらしいし,なんとかうまいこと回収してもっと面白くなるこの先も作ってくれるといいなぁ.


[おまけ]
.hack//G.U. Vol.2 君思フ声
アニメからゲームへと舞台を移し展開するハセヲと「世界」の物語第2弾.アニメ版終盤で失った力をついに取り戻し…っていうかやっとまともな手段で手にした彼は,数ヶ月前と同じ目に遭わされたりしながらもグレず挫けずに前に進んでいきます.その成長ぶりこそが一番の面白味なので,本作を十分に楽しむにはアニメや前作での出来事の知識は必須.作中でもある程度はフォローされるものの,少なくとも前作はちゃんとクリアすることをお勧めします.前作での積み上げがないと,資金面でも中盤まで相当きついことになってしまうはずです.
システム面では防具の強化や2スロット使用の強力な付加アイテム,イベントクリア用の便利アイテムの追加など,前作でぜひ欲しかったものがいろいろ追加.3rd Formで追加されるスキル発動による武器の持ち替えは最初は今一つ使い方が掴めなかったものの,装備変更が技の発動と同時に行えてしまうので特性の異なる敵グループを効率よく倒す時に便利.そしてスケィスも結構丈夫になったので,十分なレベルさえあればかなり鈍くてもちゃんとクリアできます.憑神戦で一番苦労したのはボルドーかな.彼女の攻撃は辛かった….
物語は前作の熱さを引き継いで驀進.中盤に入ったところで発生する突然の出来事があまりに大きすぎてその前後の展開を忘れてしまうという構成上の難点こそあるものの(苦笑)シリアスたっぷりな中にも笑いはあり,タイトル通り成長する主人公は前作よりもさらに好きになれるし,メインだけでなくサブキャラたちの事情もなかなか興味深いし,最終巻で起きるであろう現実世界とのリンクもとても気掛かりだし…自分としては,定価で買い40時間以上を注ぎ込んだ価値はあったと思っています.
最終巻でシリーズ全体の評価が決まるはずですが,折角ここまでやってくれたんだから最後には期待以上のものを見せてくれると信じたい.リリースは1月なので,アニメ見ただけの未プレイ者は冬休み中に二作ぶっ続けでクリアするのもいいかもしれません.…自分もなんとかそれまでには,内側を回っても未だに轢けない金ゴブを5匹轢いておきたいと思います(苦笑).

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