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機動警察パトレイバー#33

「三つ巴覚悟の戦場の巻」

第2小隊に多大な被害を与えながらも会社からの信頼を失ってしまった内海.彼とグリフォンを取り押さえるためにアメリカ本社からシャフトの私兵隊が送り込まれるが,内海たちは捕えられる寸前に極東マネージャー管轄のさんぐりあ号へと逃れて海路から東京を目指す.
黒いレイバーの墜落が偽装であったことを伝えられた第2小隊は,間近に待つ再戦に向けて準備をはじめた.予測される戦場はバビロンプロジェクトの要所の1つであるバビロンの城門.東京湾と外海を隔てる水門の工事現場が,次の闘いの舞台となるのは間違いない.

グリフォン編のメインバトルに向けて粛々と準備を進める「パトレイバー」.本当の戦いは次回からなので,今回はテンションがひたすら高まっていくばかり.正しいことのために完全武装し覚悟を決める第2小隊と,楽しいことや利益のために暴走する企画7課.もちろん正義は第2小隊側ですが,組織を食い物にして我を通す7課も相当魅力的.
企業犯罪としては組織ぐるみの犯罪行為とか証拠隠滅とかあるいは一部が横領して私腹を肥やしてみたりってのが普通なんですが,内海がやってるのはシャフト社に対する部署ぐるみでの背任と造反.シャフト社内で少数精鋭が数に勝る相手に挑むという構図になっているので,その活躍ぶりには悪なのに妙な爽快感が…(笑).で,完全にグリフォンのかませ犬になってしまったSSSでは今回も若かりし子安氏が2枚目声で頑張ってますよ!

前半.内海が警察にマークされたことをきっかけにして完全に内海の敵へと変貌したシャフトジャパン.問題児から危険なおもちゃを取り上げることを決定した専務はSSSを呼び寄せた.アメリカを拠点とする私兵集団がこれほど早く船で押しかけられたのは,きっと東南アジア諸国での活動中だったからに違いない.元々香港で働いていた熊耳の知るSSSは,その粗暴ぶりでも有名な組織なのです.
警察に加えてそんなのにまで狙われることになった内海.なけなしの専務の信用がすっかり消えた証拠として,土浦研究所でも警備員たちが内海たちを包囲.次のステージのために東京に帰りたくても足止めされて,しかし仕方なく素直に従う…わけもない(笑).見た目以上の武闘派である黒崎が肘で警備員を倒して包囲を崩し,そのまま2人で掻い潜って脱出! グリフォンを回収して東京を目指すのです.
内海だけでなく,手塩にかけて制作した土浦の研究者たちにとっても大変に可愛いグリフォン.表には出せないスーパーマシンを動かせる場があるならば,たとえ法を犯すことになろうとも最後まで付き合うつもりなので,内海や黒崎とともにグリフォン一式とともに研究所から脱出! SSSが来るより先にグリフォンを載せた黄色と青のトレーラーは東京へ.…これを追う松井刑事たち.彼らのマークによって得られた情報は二課へと伝わり,次の舞台に役者を揃える役を果します.
特車二課に動きがあったのは夕方.夕食は「泉がつくりました!」なのに「悪い知らせだ」と間の悪い隊長(苦笑).もちろん悪い知らせは夕食ではなく千葉県警の検証結果の方で,墜落地点の残骸は晴海の黒い奴じゃない.破片はわかりやすいデタラメで,右腕2本や旧式の油圧シリンダーなど,まるで嘘だと言っているようなずさんな目くらまし.ホンモノを持ち去るための偽装に警察はあっさりとひっかかり,犯人はのうのうと持ち去って…もう一度仕掛けてくるに違いない.だから覚悟した野明は会話に参加せず,箸を握ってばくばくと飯をかっこみはじめる.「どのみち,もっかい出てくれば嫌でもぶつかることになるんだから,今のうちに力つけとくんだ」
土浦から逃げ出した内海の一団.専務たちは内海の動きを封じることができなかったことで複雑な立場に追い込まれました.内海が目指したのはシャフト極東マネージャー預かりの,シャフトジャパンが容易に手の出せないさんぐりあ号.しかも専務に電話した内海はグリフォンを連れて夜半には東京港で雄姿を見せると嫌らしい宣告を.内々で処理したい専務たちにはその行動は洒落にならない上に,内海ときたら「こちらのお尻に火をつけた人がいましてね…専務,あんたが悪い」と笑顔の裏のどす黒さを表に出す.
そんな内海を止めるために呼ばれ,捕まえ損ねたSSSは次の舞台を早速準備.M5エイブラハム4機をバビロンの城門へと運び,入港するグリフォンを工事現場で内々にやっつけるつもり.バビロンの城門は川崎第2人工島と木更津第1人工島の狭間.東京湾干拓計画であるバビロンプロジェクトの要衝で,ここに建設される水門によって将来東京湾は外界と切り離されることになるのです.その工事のために土木機械は手足を得て,今や巨人の姿となって首都圏の治安を乱しているわけですね.…この段階から地球温暖化とか海面上昇の話題はちゃんと出てたんだなぁ.
いたずら気分で法を犯し,会社を敵に回してまでも城門へと突き進むという,普通の神経なら無理な行動を取っている特異な犯罪者の精神状態について,香貫花は警察病院まで押しかけた上,熊耳から直接聞いてます.…枕の下にちゃんと拳銃を置いてるあたり,熊耳さんも香貫花と中身はあんまり変わらないのか(苦笑)? 熊耳が知っているリチャード・王は追い込まれても黒いレイバーが健在ならば…「では間違いなく,仕掛けてくるわ.彼はそういう男よ」.
夜中に病人に無理させて,聞きたいことだけ聞いて立ち去ろうとする滅茶苦茶な香貫花が「敵は取ってあげるわ」とかっこよく言い残したら,「その必要はありません」と熊耳は拒絶.熊耳はリチャード・王を敵と思ったことはない….では彼女にとってリチャード・王がどのような存在なのかと言えば,詳しくは小説をお読み下さいってなところですね(笑).
内海は必ず来ると最もよく知る者から証言を得た香貫花.さらに後をつけていた松井からも内海が東京湾に向かっていると連絡が入り,警察と直接対決したくないSSSは無人の工事現場である城門で待ち受けている.間違いなく舞台はバビロンの城門.そこに行けばあの黒い奴との再戦ができる! この前提に「こいつは思案のしどころだなぁ」と後藤は考える.工事現場のどちら側にグリフォンが来るのか,果たしてこの状況であの黒いのに勝てるのか.…そして,そもそもあの黒いのと戦うことにどれほどの利があるのか.

後半.苛烈な戦いを目前にして動き出す第2小隊.後藤は予備庫の鍵を弄び,野明はこれから苦労をかけるであろう整備員たちにお茶を汲んでサービス.元からレイバー大好きで,「あたしの方も頑張りますので,イングラムの方,よろしくお願いします!」と殊勝に頭を下げる野明は整備員たちをしっかり味方につけてます.…そんな彼女を戦場へと駆り立てる警報.未だ癒えない傷を抱えた第2小隊のリベンジマッチの始まりを告げるのです.
早速後藤の前へと集まる隊員たち.私服の遊馬もまだ帰ってなかったのか混ざってますね(笑).どうせ戦うことになるなら,待機はせずにこちらから出向こうというのが後藤の計画.戦場となる城門をグリフォンが完全に掌握する前に乱入して場を乱すってところかな.ここから近い川崎側に行くことになって隊員たちは走り出し…当然ながら怪我人の遊馬は置き去り.素直に帰ればいいのに「怪我人は仲間はずれですか」とごねる遊馬.仲間を心配する気持ちはわかるけど,結局痛いだけなんだからお前は早く帰れ(苦笑).
もちろんなんか子どもっぽい遊馬を後藤は現場に連れていかない.いらつく気持ちはよくわかり,後藤だって「ときどき顔がひかついちまうんだから!」と似合わない真面目顔がおかしいけれど,だからこそそんな気を張った鉄火場に怪我人を連れていくことなんかできない.…いくら情けない顔でしがみつかれても,そんな哀れな目で見たって困るだけだ(笑).
出撃の仲間には入れてもらえない遊馬は,それでも緊迫する格納庫内をうろうろ.今度は自分の代理を務める香貫花に,野明は夢中になると目先のことしか頭になくなると助言.それから相当無理してるはず…と自分の推測も伝えてみたら,過保護ぶりに香貫花は呆れてしまう.たとえ強がりだってカラ元気も元気のうち.「彼女あなたが思ってるよりも,ずっとしっかりしてるわよ」.実際に一緒に行けないと詫びる遊馬を「バカ! そんなことで謝るんじゃない!」と野明は太田のフリで振り切って,ずっと強い彼女は,遊馬を置き去りにしていくのです.
そんな野明に後藤が渡す秘密兵器は,予備庫と10号ロッカーに封印されてきた最強の武器.厳しい使用許可も取り付けた上で,巨大なライアットガンを1号機に装備させます.野明が銃器を好まないことは知っているし,こんなもの使ったら周囲が滅茶苦茶になるけれど!それでも後藤は野明のここまでの成長を信じて,使用の判断を任せます.…この凄い装備に正気を失ったのが2号機をメーカー送りにされている太田.あの素敵な銃を撃つ為に野明と替わりたい太田に「大丈夫だよ太田さん…やれる」と野明は大変真面目に返答.危険な黒い奴狩りに,野明はイングラムと命を賭ける覚悟です.
城門にはグリフォンの載るさんぐりあ号が刻一刻と近づきます.回収され組み立てられたグリフォンも,そのパイロットであるバドも元気なのが大変に厄介.敗北すれば全てが終わる戦いなのに,今度は絶対成功しよな!と元気なバドには操縦によるストレスの兆候もない.そんなグリフォンを倒すために城門で待ち受けるSSSは,船の積荷の警備用として持ち込んだエイブラハム4機を配置.表向きは警察にも従順な態度を示していますが,その内実はどんな汚い手も平気で使う暴力集団.「これから一区画向こうで火災が起きるから,そのようにな」という命令は,言外に向こうの倉庫を燃やせと命令しているわけですね.…子安の声が若いなぁ(笑).
城門に近づく洋上のさんぐりあ号.エイブラハムを並べるSSSの大変威圧的なお出迎えに内海は大喜びして,さんぐりあ号の甲板にグリフォンをさらけ出したままで入港! シャフトの船でここまでやられては,黒いレイバーとシャフトの関係を大声で叫んでいるようなものであり,この状態ではもはや穏便に済ませることなど不可能.穏便に済ませたかった思惑を大幅に超える内海とSSSの派手っぷりはもう制御不能! 「これはもう…戦争だよ」.

城門を目指す特車二課.怪我人の遊馬は置いていくとして,2号機のない太田はどうするのかと思ったら,指揮車にイングラムのリボルバーカノン縛り付けて何をするつもりだ(笑).大田にとってのレイバーは,でかい銃を撃つための台に過ぎないんだろうなぁ.内海という犯罪者を把握しきれていない香貫花は城門に来ると確信できないものの,既に城門は爆破音や燃える炎で盛り上がっているので(苦笑)「内海って奴は間違いなく,城門で一戦やらかすよ」と後藤は確信.ここまで派手に待たれたら,あの派手好きが素通りすることは絶対にない.野明だって舌なめずりして待っているのだし.
洋上には報道のヘリが舞い,上陸した黒いレイバーはSSSのエイブラハムをさくさくと片づけていく.上陸場所は城門の木更津側.川崎側まで迎えに出た第2小隊は海路にて戦場へと赴くこととなります.報道によって関係者だけでなく,日本中がリアルタイムで見守ることになった三つ巴の戦い.舞台へと向かう戦うヒロインは「…今夜は,ぼろぼろになるまでやるからね…」と覚悟を決めて,いよいよ激闘スタート! 報道って邪魔だなぁと思う次回に続きます!

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