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機動警察パトレイバー#39

「模倣は真作に及ばないの巻」

篠原重工から特車二課に新型パトレイバーを導入する話が再び起きた.以前黒いレイバーにボロ負けして使い物にならないと判断された機体に大幅に改良を加え,新しい量産機を作ろうというのだ.篠原重工から依頼を受けて,次期パトレイバー候補の新型機のテストを手伝うことになった野明たち.研究所まで足を運んで量産機を動かしてみるのだが,回を重ねれば動きは滑らかに良くなっていくものの,動作感覚がどうにもしっくり来ないことに野明は戸惑ってしまう.実山が目指しているのは最良の動作パターンを全ての量産機に持たせ,初心者でも熟練者並に動かせるレイバーを作ること.野明たちパイロットはその動作パターンを集めるために呼ばれていたのだ.

派手派手しくケレン味溢れるレイバー戦が去った後,再びシリーズ全体を貫く縦軸が響きはじめる「パトレイバー」.グリフォン戦での成果によって当時の量産機に対するイングラムの優位性ははっきりと証明されたわけですが,日進月歩,爆発的に進歩する技術による最新技術の急激な陳腐化からは,どんなレイバーも決して逃れることはできないのです.
今回の主役は開発者である篠原重工の実山と,特車二課の若い衆を取り仕切る榊.野明は榊の代理として「しっくりこない」を言い続ける役となっております(笑).同じレイバーを扱う技術屋の,最先端を自ら作り出そうとする開発者と現行の機械をできるだけ長く現役でいさせようとする運用・整備者の静かな戦いの行方はいかに. …そして,もちろんこの作品がかの「プロジェクトX」の遥か以前に制作されているってのも大事なポイント!

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ライオン丸G#13

「どう頑張っても最後までシリアスは維持できないと決まっておりますの巻」

キンサチとギンサチを取り戻しサオリを保護してくれた老人は,死を覚悟の上で豪山のところへと向かった.逃亡中の獅子丸はそれを聞いてすぐに助けに戻ろうとするが,2人で力を合わさなければ豪山は倒せないとジョーが止める.彼の恩に報いるには強くなって仇を討つしかない.コスKとサオリの手も借りながら,獅子丸とジョーの特訓の日々がはじまった.
ネオ歌舞伎町では獅子丸とジョーの行き先を掴めなくなった豪山が,部下たちに彼らを誘い出すように命じていた.黒尽くめの部下たちはネオ歌舞伎町で獅子丸たちの臭いが残る場所を全て襲って皆殺しにしていく.迷惑なブスたちも,Dreamin'のホストたちも,スナックZのマスターも,常に空回りしていたコスKの担任も….街の様子を見に来た獅子丸はこの惨状に絶叫.豪山はそれにより獅子丸とキンサチの居所を見つける.

俗っぽくてエロくてなかなか皮肉っぽくて毒もあり…けれど奥底からこちらを見つめる作り手の目線は案外真面目で正しかった「ライオン丸G」も今回で見納め! たった1クールのバカ企画は凄まじいラストを迎えることになります.前回の衝撃的なジュニアさんの死だけでも既に腹一杯であったはずなのに,ネオ歌舞伎町という街の設定を根底からぶっ壊すかのような凄まじい大量虐殺が! …よく知る人が苦しむのを見るのはもちろん辛いもんですが,ここまで一気に許容範囲を超えられてしまうと,現実感がない分,全然笑ってる場合じゃないのに無性に面白く見えてしまうなぁ…(苦笑).
血によって導かれた豪山VS獅子丸&ジョーのラストバトルはともかくド派手! …ネオ歌舞伎町が舞台の作品なのに,最終戦を新宿の路上でやってくれなかったことだけはやっぱし惜しいけど,借りるの難しそうだもんなぁ…(苦笑).そこがちょいと惜しい分を補うかのように火力は壮絶! 変身の力でラスボスを倒さないなんて芸当は,深夜のカルト特撮でなきゃ無理な常識外れの仕事.軽妙でエロなオチも含め,ちょいとした都市伝説級の物語の終わりをお楽しみください!

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デジモンセイバーズ#37

「怒りの果て,絶望のその先!の巻」

トーマの裏切りによってベルフェモンのコントロールを失った倉田.しかし彼は最後の手段として,彼自身をデジソウルに変えてベルフェモンへと送り込み一体化する.トーマとミラージュガオガモンがベルフェモンに攻撃しているのを見て,ヨシノたちは裏切ったはずの彼らが戻ってきたことを知った.これまでひどい迷惑をかけてくれたトーマを,ヨシノはちょっとした懲罰を科すことで簡単に許してしまう.
倉田と合体したベルフェモンを倒すべく集う元DATSの一同.そこに最後に加わったのは,デジタマに戻ったアグモンを背負ったマサル.彼はトーマの頬に己の拳を叩き込むことで仲直りし,ミラージュガオガモンを中心とした元DATSチームとベルフェモンとの戦いがはじまった.しかし,両者の力の差はあまりにも大きい.己を究極の存在と自称する倉田は自分以外を害虫扱い.そんな倉田が,イクトはどうしても許せない.

壊れたはずの絆は結び直されて,ついに新段階の扉が開く「セイバーズ」! ぶっちゃけガオモンがトーマの側から離れなかった時点で例の裏切りは狂言にしか見えなかった上に実際にそのとおりであったわけですが(笑),そんな彼の帰還を広い心で受け入れてくれる元DATSの面々って本当にお人よし…じゃなくて心が広いよな(笑).なんせトーマの裏切りのおかげで,イクトたちは殺されかけるわアグモンは卵に戻っちまうわと散々で,一発殴ったマサルはともかく,そのまま何の代償もなしに受け入れたイクトとファルコモンは本当にいい子だよ…(苦笑).
己の野望のために力を欲する倉田に対し,仲間を守るための力を欲するマサルたち.その強い想いはついにイクトを究極進化へと導いただけでなく,マサルとアグモンにとびきりの奇跡を起こします! …常識外れに強いデジソウルを持つマサルだからこその奇跡? それとも実験体であるアグモンだからこその特別な復活? 何はともあれ,主役が最前線へと戻る濃くて超燃える展開をご堪能ください!

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機動警察パトレイバー#38

「試練場には怪物が潜むの巻」

東京湾の埋立地の端,陸の孤島であるはずの特車二課で頻発する盗難事件.主に食料品が少しずつ盗まれ,しまいには整備班謹製の干物240枚や,課では貴重な蛋白源である卵を産んでくれる鶏までもが盗まれる.鶏小屋に穴も開けず中の鶏を持っていくなど獣にできることではない.整備班と第2小隊は連携して武装パトロールを行うことになった.
夜間パトロールの前に犯人は程なくその姿を現した.栽培していたトマトを盗んだ犯罪者は草むらへと逃げて姿をくらます.犯人が逃げ込んでいたのはマンホール.埋立地の地下搬入路の支道・側道跡の中で犯人が潜伏している可能性が高い.警察の敷地内で起きた盗難事件ということで,第2小隊と整備班のバックアップの下,太田と進士が地下へと潜入.しかし彼らは程なく消息を絶った.

別にレイバーは出さなくても当然1話作れちゃう「パトレイバー」.乗り物を途中まで放りっぱなしで海に行ったり温泉に入ったりってのは最近ではまったく珍しくなく,しまいには乗り物を完全無視して最後まで投げっぱなしギャグをまっとうしちゃったりするような現代であるわけですが(笑)15年以上前のリアルロボット系列の作品でここまで乗り物を放棄するとは.さすが押井守脚本,実に豪快で素晴らしい! メカ絵が極小なせいなのか,演出原田奈奈・絵コンテ友吹愛弓と女性メインで作られているのも珍しい.
地下ダンジョンをさ迷う今回.後半の追走劇は問答無用で面白いので見るだけで十分楽しめるわけですが(笑),実はこの回はあるゲームの影響が色濃く現れています.当時のわかってる視聴者が地下ダンジョンやマッピング,そしてラストの一節に重ねて見て笑っていたゲームこそかの「ウィザードリィ」.後のゲームに莫大な影響を及ぼした,ダンジョンRPGの偉大なる古典です.

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ライオン丸G#12

「求めても得られぬことで心は壊れますの巻」

獅子丸とジョーの隙を突いて襲ってきたライオンタイガーを止めたのは,獅子丸にキンサチを与えた老人だった.彼は反撃したい獅子丸を「耐えろ」と抑えてこの街の外へと逃がす.ライオンタイガーは老人に手痛い一撃を加えたものの,豪山から与えられた赤と青のコンタクトレンズの力が切れたのか自滅.この「赤青」をこの国に広めて装着者たちを己の意のままに操ることが,豪山の野望だった.
逃げ出した獅子丸は逃亡者の定番である港の倉庫にもぐりこみ,傷ついたジョーの手当てをする.ネオ歌舞伎町ではキンサチとギンサチを取り返した老人が倒れているのをコスKが発見し,スナックZに運び込んで手当てをする.そして,さらわれたサオリは豪山の事務所に運ばれていて,パパに認められたいと狂乱し部下たちすら撃ち殺すジュニアに引き回されていた.

ネオ歌舞伎町を巡る調子っ外れなヒーロー譚もついに終幕へ.死と血に満ちた最終エピソードがはじまる「ライオン丸G」! 大人マニアしか見ていない深夜の特撮番組の終盤ということで,コメディをやる分そこそこ抑えてきた血の気がここに来て一気に噴出! 元々登場人物が生々しい作品だったからこそ,彼らから流れ出る血もひどく生々しいんだよなぁ….
変身して戦って勝つという変身モノの基本パターンは,初代「ライオン丸」の昔ならともかく,変身ヒーローが完全に陳腐化した現在では明らかにギャグのネタ.本作は主役を成人とすることでその面白さを遺憾なく発揮し,時には暴力すらも笑いに変えていたわけですが…ここから先は暴力が笑える範囲を超えていきます.たとえばタライ落としのように、倫理さえ無視すれば他人が他人に無意味に暴力を振るうのを見ることは面白いもの.けれど見知って仲良くなった人が洒落にならない目に遭わされる様子を笑うのは,いくら慣れていても難しい….

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デジモンセイバーズ#36

「真の理性は非道ではないの巻」

ガオモンとともに寝返ったトーマは,倉田に依頼されたデジモン制御装置を完成させた.ベルフェモンを意のままに操ることが可能な装置の完成を倉田は喜び,早速ベルフェモンの強大な力を世界に対して披露.人間界に対して宣戦布告する.ベルフェモンの件はイクトを通じてマサルたちにも伝わっていたが,アグモンがデジタマに戻ってしまったマサルには何もできない.
その頃,倉田の研究所に侵入していた湯島たちは手術直前のリリーナを連れ出そうとしたが,トーマにそれを阻止されていた.手術室に準備されていたのは人間とデジモンを融合させる装置.自分の妹がデジモン人間に変えられるとトーマは知っていながら,手術を止めようとはしなかった.

トーマの裏切りとアグモンのデジタマ化によって最悪の状態へと落ちた「セイバーズ」.番長よりも強いという救世主を目指さねばならない正義の味方は本当に無力で,逆に全ての元凶である悪は最大限まで増長! どれほどの凡人でも10年かけて弛まず準備を続ければ,伸び盛りの天才たちが全力で反抗したとしてもその差を覆すのは相当に難しい.まさに「継続は力」なのです.
倉田の場合は国家機密省にがっちり食い込んでいたのがポイント.巨大な組織の中に潜り込むことによって、ただの弱虫は手がつけられないほどの巨悪へと化けました.…薩摩も湯島も,とりあえず長官は無視していいとして(笑)もうちょっと国家機密省そのものと仲良くなることはできなかったんだろうか.倉田の接近をもっと早くに察することができれば,こんなひどい状況に陥らずに済んだはずなんだけどなぁ….

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12月終了アニメ雑感

なかなかいろいろ複雑な昨今,皆様いかがお過ごしですか? 自分は「.hack//G.U.」のVol.3を早速ゲットしましたよ! 皆様にご心配頂いたバイクミッションも,とりあえず金ゴブだけは全部轢いたので(笑)後は残ったバイクミッションなどをやり込めば最後の巻に行けそうな感じではあるんですが…これからはどんどん忙しくなるはずなので,実際にVol.3をクリアするのはいつになることやら(苦笑).とりあえず全員サービスのDVDだけはちゃんと入手しておかないと忘れそうだなぁ.

本日はずいぶんと遅くなりましたが,12月に終了した作品についての終了雑感.


[終了短評] ※私見:一般:電波で各5点ずつ

3:3:1 NHKにようこそ
2クールという時間をしっかり使いきって「現代」の痛々しさを赤裸々に描き出そうとした秀作.一見オタ向けなんだけど内容は明らかに非オタ向け.アーティストの起用ぶりも純粋なオタよりはサブカル風味が強く,青少年でもサブカルとの親和性が高いほど内容に高評価をつけそうだ.…ただしそんなオタよりまともな人間は,地方局の深夜アニメをわざわざ見たりDVDを買ったりはあまりしなさそうなんだけど(笑).ひきこもりを中心に据えて現代の社会的な病を次々に画面にぶつけるという露悪趣味的な内容はなかなか愉快でしたが,主役があんまり引きこもりでなかったこととか,可愛い女の子に迫られて案外幸せそうだったりするので全然共感できないところは辛かったなぁ…(苦笑).
とりあえずこの広い宇宙の一角の地球の上で,豊かな日本で人として生まれただけでも相当にラッキーなんだから,自殺なんて正直損するだけ.好きなことをして暮らせる人はごくわずかだろうけど,私生活を楽しくするために働くのもそれなりにやりがいがあることだったりするので,一度なんでもいいから働いてみるのがいいとか柄にもなく思ってしまったので,そんなのは当たり前だろもうやってる俺たちは楽しむためにアニメ見てるんであって説教されるために見てるんじゃねえと断言するような根っからのオタには向いてねえ(笑).終盤の情けないながらもドラマチックな展開はなかなか.画も癖があってきれいでした.

3:2:1 009-1
レトロで大人っぽくセクシーな描線と美しい音楽.そしてお約束を辿る後味の悪い物語.大人・一般向け作品としては十分なユルさを兼ね備えたなかなかの佳作.映像的には終盤に近づくにつれて崩れも見られたものの,雰囲気と美しい音楽で全部押し切っていてなんだかずるい(笑).エンディングテーマなど,音楽面ではこの期の全てのアニメの中でもベストではないかと思います.
難を上げるとすれば,1クールの1話完結モノとしてもレギュラーがあまりに少なすぎたこと.主役の外に印象に残ったのは博士くらいで,残る連中の印象があまりにも弱かった.孤独と自由というテーマゆえに彼女の側に同じ人を置くことが難しかったのはわかるんだけど,ここまで少ないと視聴者が感情移入する相手がいない.相当足を引っ張ることにはなるだろうけれど,彼女の隣で,その孤独な横顔を見ながら旅がしてみたかったな.

4:3:2 乙女はお姉様に恋してる
バカネタもここまで丁寧にやってくれれば文句なし! 女装少年でお姉様という凄いツカミで視聴者の心を鷲掴んだ後は,美麗で嫌味のないコメディをきっちりと全うした優れた作品.1クールのみという短いシリーズではありますが,トータルの完成度,満足度とも今期中最高の作品の1つではないかと思います.たった12話で語り切れることなどごくわずかだから,エロさや深さを適度なところに留めて最後までお約束でわかりやすくまとめた作り手のバランス感覚を褒めたい.
実際,原作未プレイ者にとっては,最後まで残る微妙な物足りなさは恐らく正解なんでしょう.気持ち良く見終わって満足した後,けれどなんとなく物足りなくてもっと見たいと思わせるってのは,見ている側の忠誠心を高め飢餓感を煽り関連商品を売らねばならない作品としては素晴らしいバランスなんだと思います.いや,本当に久しぶりなんですよ.特典付DVD欲しいなぁと思ったのは(笑).叶うならばあの後のストーリーも,今度はシリアスな恋愛ドラマとしてぜひアニメで見せてほしい.面白かったです!

3:2:1 Winter Garden
前シリーズ視聴済.…ええっと,君らはどこの誰ですか(笑)? 一応「デ・ジ・キャラット」の名は継承しているものの,前シリーズとはあまりにも毛色が違い過ぎ,マニアであればあるほど混乱必至の異色作.単体ではほのかな雰囲気萌えアニメ.かなり抜けた姉としっかりものの妹と,他愛のない恋が織り成すほのぼのとした物語は,今時の萌えものにしてはやや古くて鈍いくらいなんだけど…中身はアレだからなぁ(苦笑).画面に出たものをそのまま真実として受け取るか,大人びた外見にその荒ぶる本性を隠してコントを演じていると見るか,子役で大成した2人が大人びてからの私生活のエピソードだと解釈するかで,見え方がまったく違ってくるんじゃないかと思います.「ワンダフル」の頃から見ていた自分は…うーん,やっぱし後者かなぁ….

3:3:1 バーテンダー
構造そのものが案外最大の見所な,大人向けの小粋なショートシリーズ.割と普通のマンガだったはずの原作には監督のケレン味によって独自のスタイルを加えられ,ゲストたちが他の回にも顔を出すことに.もっと短いショートストーリーの集成ならば,案外ありえそうなわけですが,それを30分1クールのシリーズ全体でやったところが非凡! 最初はどこの誰だかわからん奴がいきなり物語のナレーションをやったりツッコミを入れたりして不思議に思うわけですが,続けて見ると意味がわかってなんだかうれしくなるのです.
映像は安定して美しく物語もどこかノスタルジックな味わい.さらにキャラを通じて各話が混ぜられ,物語自体も構造としてカクテルになっているあたりも実に凝った一品.難があるとすればその構造の面白さは数話見てはじめて把握できるもので,1話だけ見ても面くらうだけで終わるところ.しかし,これだけちゃんと大人の遊びを体現しているシリーズは珍しいので,特に酒を愛する大人にはぜひお勧めしたい.

4:1:5 マージナルプリンス
あの「マイネ」1期の正統後継作! もちろん面白い方の意味で! 女性向けの美少年アニメ,しかも男同士の恋愛はなしという作品はそれほど珍しくない腐った昨今ではありますが,そんな歪んだ現代アニメ界でも本作は度を越して異常.だってさ,作画面ではあんだけ恵まれてないのにミュージカルやるんだぜ,しかも毎回のように懲りもせずに(笑)! 元々歌と口や動きを合わせることはアニメではそう容易なことではないってのは「練馬大根」等で既におなじみであるわけですが,なんで普通のアニメやるだけで一杯一杯の作品でやろうとしたんだろう…作り手は無理しすぎ,チャレンジしすぎ.最高!
もちろん本作の魅力は,へたれた絵が必死で歌っている程度には留まりません.ツッコミ不在で全員がボケ倒して止まらない異常空間の爽快感や,状況を考えず歌い出すまさに絶妙の間の悪さ,あまりに隙だらけでどこからツッコんでいいかわからない超展開を真面目に演じる主役どもの脳の腐りっぷり,水中で歌ったり主題歌歌手の特別出演では脅えて逃げ出すという空気の読めてなさ…とりあえず,ここまで凄い完成度の美少年コントは見たことがありません.しかも作り手は,自分たちが面白いことをやっているとわかってて作っているんだぜ! …大好きだ(笑)!
序盤こそ凡百のヘタレ美少年アニメにしか見えないかもしれませんが,回を重ねる程に内容の異常性が急上昇し最後には凄い境地へとたどり着くので,原作ファンでなくても男性でも,この手の癖の強い面白を求めている奴はぜひとも目を通してほしいと思います.最終回クライマックスのライブシーンでは,必ずや画面の前で笑い涙を流すに違いありません.本当に,最高に面白かったです!

4:0:4 それゆけ!徹之進
「迷走」とは本作のためにあるような言葉.そもそもホリエモンブームとペットブームにいっちょ噛み,あわよくばそれ関連のスポンサーとか捕まえてやろうという浅薄な動機で企画されたとしか思えない作品であったはずが,そのモチーフである彼がいきなりおロープ頂戴となってしまったからさあ大変.特に新興市場は一気に冷え込んで投資どころではなく,増してや広告どころでもなくなってしまい,餌をくれそうな人たちを失った犬たちはあたかもライブドア傘下の子会社たちのように,1年に渡ってさ迷うこととなりました.当初こそそれなりに金儲けしていたものの,徹之進が犬楽園に入り浸るようになってからはお金のことなんてそっちのけでコメディ三昧.飼い主抜きでナンセンスな面白を追求してやまなかったわけですが…元々のキャラがそれほど強くなかったこと,また世間的により黒いネタを押し出すことができなかったために泣かず飛ばずで数ヶ月.
ウィーヴからは期中に戦力外通告を受け,風変わりでマニアックな馬鹿作品としてこのままひっそりと幕を閉じることになるのかと思われたそのとき!本作は異様な光を放ちはじめます.ギャグだから次回にはもう元気ですとかごまかすことができないリアルで不幸な世界の中,ついに犬たちが散っていく! それはここまで半ば飽きながらも律儀にのんきにお付き合いしていた視聴者にとっては,本当に鮮烈な物語の爆発そのものでありました! …てなわけで,中盤までいけすかねえ犬どもに付き合うのはお勧めできないので一般は文句なく0と評価してますが(笑),万が一見続けることができた場合は終盤まで頑張っていただきたいと思います.ラストこそ甘くなりますが,作品がきしんで啼く衝撃を味わうことになりますよ!

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12月期で書けそうなアニメは,これで全部かな?

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機動警察パトレイバー#37

「支えられ無事に流れていく日々の巻」

犯人逮捕の最中に現場に駐車していた自動車を数台犠牲にしてしまった太田の2号機.いつもはレイバー保険で弁償しているのだが,たまたま今回に限って現場検証をやり直すことになってしまった.検証にやってきたのは愛想のいい調査員のおばさん.一見物腰の柔らかな普通のおばさんなのだが,動作は機敏だし目の付け所もなかなか鋭い.
結局今回,検証の結果として保険が降りなかった上に,保険会社からはお目付け役としてあのおばちゃんまでつけられてしまった第2小隊.課の印象を悪くするわけにはいかないと,不自然ながらも隊員全員で歓待しようとしていた矢先,おばさんの目の前で太田が服をひっかけて破いてしまった.

レイバー以外に比重が置かれた話の方が,とっても本作らしい「パトレイバー」テレビ版.今回はレイバーの運用を巡るちょっとしたエピソード.ありがちなロボットものでもこういう設定は裏で為されているはずなんですが,それを物語の中心に持ってきて1話やっちゃう度胸が非凡! 現実と地続きの近未来という設定でなければなかなかやれない種類の話で,地味でお約束だけど,やること自体にかなりの価値がある1話です.
人間模様中心の今回は派手な動きはそれほどなし.レイバーよりはむしろ車の方が終盤で大活躍するわけですが(笑)その分構図はなかなか冒険しています.地上の人間から巨大なレイバーを見上げたり,レイバーから機敏に動く人間や周囲を見下ろしたり,狭さを表現するために真上から見下ろしてみたり.表現したい狙いがあった上でのカメラワークがされているので,その意図と表現の関係にもぜひ注目していただきたい.

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ライオン丸G#11

「微笑ましい人間らしさは全て弱さとなりますの巻」

Dreamin'に入った新人ホストの影丸は,最初から生意気な態度で店長のダウンサービスにも付き合わない.彼は僕には僕のやり方があると挑発し,先輩方を客の取り合い勝負に持ち込んだ.実際の勝負では新人は凄まじい集客と集金ぶりを見せつけて店長や先輩たちを圧倒.女をオトすその腕前は凄いを通り越して異様.あれほど獅子丸に執心していたブス2人すら,たった一睨みで魅了してしまうのだ.
新人の腕前に混乱する獅子丸を,ジョーがいきなり店外に連れ出した.サオリと付き合いたいがどうしたらいいかをジョーは獅子丸に相談.獅子丸は純情なジョーを助けて,サオリと付き合える状況を仕立てることを約束する.しかしそんな密談を影丸が聞いていたことや,サオリが獅子丸からキンサチを奪おうとしていることも,2人はまったく気づいていなかった.

ごく短い馬鹿騒ぎは夢のように終わり,ここから3回かけての最終エピソードに突入する「ライオン丸G」! ついに本気になった豪山が獅子丸とジョーのところに送り込んだ新たな刺客は正しい悪.その力量もさることながら,2人が完璧に油断したところをきっちり闇討ちする卑怯っぷりや容赦のなさがともかく素晴らしい! 変身能力のある強い奴を倒すなら変身する前に闇討ちするのが当たり前! わざわざ変身するのを待ったりするのはぶっちゃけ馬鹿のやることだからね(笑)! ラストのあの変身も,反則だけどかっこいいなぁ….
さて,この先ではちょっと褒める余裕がなさそうなので,ここでブスどもことハリセンボンのお2人を褒めておこうかと思います.毎回のように下品なことを言わされやらされる上に,特に蘭丸には滅茶苦茶ひどい真実を突かれまくっても(苦笑)めげずに下品道を歩むお2人.その演技に変な照れや迷いや悲しみが漂わないからこそ,見ている方も安心して「ブス」と言い切れるってもの.これほど痛々しい役をここまで吹っ切れてやってくれる演者はそうはいないので,ドラマ界はぜひ大事にしてやってくださいな.応援してますよ!

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デジモンセイバーズ#35

「破滅を導く黒い心の巻」

マサルたちを裏切ってトーマが倉田側についた.怒りに我を忘れたマサルの体からは黒いデジソウルが噴出する.それを受けたシャイングレイモンはバーストモードを発動の上暴走.妹が止めてくれたおかげでマサルは我に返るものの,シャイングレイモンは自我を失い横浜の街を炎上させる.弟分を止めようと叫ぶマサルの声は届かない.けれど暴走させたことを悔やむマサルの流した涙はデジヴァイスと反応して暴走を止めただけでなく,デジタマにまで戻してしまう.相棒が卵に戻ってしまい戦う力を失ってしまったマサル.なぜこんなことになったのか,どうすれば元に戻るのか,今の彼らには何もわからない.
シャイングレイモンが戦線離脱したことによって野望へとさらに近づいた倉田は,トーマとガオモンにその野望を披露する.巨大な水槽の中でデジモンたちの生体エネルギーを与えて育成されていたのは,デジタルワールドで厳重に封印されていたというベルフェモン.倉田はこのベルフェモンの力を使い,人間界とデジタルワールドの両方を支配しようとしていた.

どれだけ頑張っても実を結ばない悲壮な戦いの果て,人の心の暴走が洒落にならない事態を招く「セイバーズ」! このあたりがシリーズ全体を通しての底ではないかと思わせるほどの過酷な展開で,今このタイミングで主役が無力になり,そのきっかけが味方の裏切りだってのがやるせない! 不器用ながらも父譲りのデジソウルで無理を通してきたマサルは,間違いなく本作中最強の人物のひとり.ゆえにその力の方向を誤った瞬間,2つの世界は容易に崩壊へと向かいかねなかったわけです.…マサルでこれなんだから,恐らくそれ以上の大門博士のデジソウルが暴走するようなことがあったら,一体どんなことになるのやら….
さらに崩壊を導く莫大な力の暴走について,別種のアプローチで実現しそうなのが倉田側.トーマの裏切りとマサルの無力化を好機と見た彼は,とうとうここまで伏せていた切り札をうれしそうに披露.罪のないデジモンたちの命を注ぎ込んで作られた,2つの世界を支配するための怪物.今はまだ可愛らしい姿の巨大なデジモンは,生まれながらにして人間とデジモン双方の敵なのです.

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機動警察パトレイバー#36

「自分に自信はありますか?の巻」

黒いレイバーとの激戦の傷を癒すように,奥多摩分校へ1週間の研修に赴いた第2小隊.メーカーから戻ってきたばかりのイングラムをいつものように早速模擬戦で酷使する第2小隊だが,野明だけはいつもと少し様子が違っていた.黒いレイバーを取り逃がした自分が本当に役に立っているのかを疑うくらい,内心自信を失っていたのだ.
太田のように射撃は上手くない.進士や遊馬のようにコンピュータを扱うこともできない.ひろみのように応急修理の筋がいいわけでもない.気合も空回りしがちな野明は一人で夜食の買い出しに出かけ,その帰り道に行方不明になってしまった.しかもこちらに向かい,強盗事件の犯人が逃げてきているというのだ.

激戦終わって気が抜けて,レイバーがあんまり派手に働かない通常営業に戻っていく「パトレイバー」.テレビシリーズ全体を通してもあれほどの激戦はこの先には残っていないので,ここでしっかりクールダウンして次回以降のための準備をするのは案外大切です.黒い奴との戦いで,善戦ではあったものの結局取り逃がしてしまった野明.周囲から見ればあれだけできれば十分過ぎるくらいの成果は上げているはずなんだけど,それに本人が満足しているかどうかはやっぱり別の話.特に自分に負い目があるときほど,認めて欲しい気持ちってのは無駄に強まってしまうものです.ちなみに原画に山根理宏(まさひろ山根)の名が.なんだかかなり得した気分になりますね(笑).

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写真・年末年始帰省ツアー2006-2007:2

夏と冬におなじみの帰省写真記事2回目.前回はここ.ただし前回分ではビックサイト行っちゃって飛行機にすら乗ってないんだけれど…(苦笑).てなわけで今回はちゃんと飛行機に乗った翌日以降のお話.行き先はまだまだ雪が降っていて,飛行機に乗った段階では釧路か新千歳に変更の可能性ありという条件がついていました.

 

関東の空の上は綺麗に晴れていたんだけれど,行き先に近づくにつれて雪雲がわんさかと.帰省のときに飛行機が飛べないほどの大雪に当たったのははじめてだったので,山ほど降ったという雪を空港が完全に除雪できたかどうかも不安だったのですが…雪は降っていたもののちゃんと除雪は済んでいて目的地に到着! 他の空港に降ろされたら洒落にならないことになりそうだったので,本当によかった! 右側は空港の中.帰省のためにこっちから東京方面へと向かう人たちはやっぱり少数派です.

帰宅の途中は雪だらけ! 2日前まではまったく雪のない暖かいクリスマス&年末であったはずが,たった2日間でこの始末.1メートルを越える積雪は全道でもトップになっちゃって…昔はこんなじゃなかったはずなんだけど,あまりにも最近の天気はおかしい.
木々は全て雪の重みで,普通とは違う方向にしなだれていました.基本的にこのあたりに生える木の枝は上向いているなので,下向いてぐんにゃり曲がっているのは異常.あまり風が吹かなかったためにひたすら積もって,耐えられなくなったらしい.

 

ここは昨年竜巻が通って行ったところ.左側写真の左側に残っているのが,唯一飛ばされずに済んだ事務所.他の2棟は吹っ飛ばされてしまいました….自分の身近であんな全国報道レベルの災害が起きるだなんて,欠片も思っていなかったなぁ.
右側は市街地.こちらもすっかり雪化粧.街の中を竜巻が横断したため,家並みがところどころ歯抜けになっておりました.大雨に降られて竜巻が来て,そしてこの大雪.来年はこんな滅茶苦茶な天気でないといいなと思ったんだけど…今年に入ってすぐにまた爆弾低気圧が突っ込んで行ったからなぁ.

 

自宅に着いても当然大雪.ただし天気が良くなってきたので早速溶け始めてはいたんですが….それでもたった2日でこんな雪は絶対におかしいぞ.この雪の重みであちこちで被害が出たらしく,そこにさらに雪が降った今もなんだか向こうが心配なのです.
てなわけで,帰省の続きはさらに別の記事に続きます.

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ライオン丸G#10

「ベースは相当下品に設定されておりますの巻」

一家…とはいえ家族はコスKだけなのだけれど,その大黒柱であるキャバ嬢のサオリさん.豪山からの借金は妹に内緒にしているので,現状の厳しさを知っているのは彼女ひとりきりなのだ.そんな苦労を知らない妹は姉のヒステリーぶりに手を焼くものの,それでも頑張ってくれている姉をねぎらうために,彼女の23歳の誕生日パーティーをやることを思いつく.
サオリの大好きなカレーでパーティー! 会場は獅子丸の働くDreamin'! さらにサオリの大好きなジョーにも招待状を送る! コスKは自前のコネと権力と度胸を総動員してパーティの準備を整えて,そんな妹の健気な奮闘を事前に知ったサオリは号泣する.…調子っ外れではあるけれど幸せなあるネオ歌舞伎町の1日.そこには終末の影など欠片も見当たらないように見えた.

冒頭は間抜けながらも意外とシリアスにここまで頑張って,頑張って,頑張って…ついに我慢していたものがハジけてしまった「ライオン丸G」.アバンのナレーションからはじまったハジケは実に人を食ったものであり,あんだけこっちが丁寧に褒めていた冒頭のナレーションの放棄からはじまり(苦笑)主題歌まで一緒に歌う始末.このふざけた冒頭に相応しく内容もまたコメディっていうか下品なギャグ全開! コスKサオリ姉妹の健気な姉妹愛も一応見所ではありますが,ブスどもの意外な特技とかちっちゃいライオン丸とか後半はまさにカオス.でもってこのカオスで一番おいしいところを持って行くのがなぜかジョーさん.なあ,あんた,もしかして…(笑).

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デジモンセイバーズ#34

「正義は破れて闇に堕ちの巻」

倉田のギズモジャベリンによって,聖なる都は滅亡した.指名手配されたマサルたちは薩摩が万が一の時のために残していた倉庫地下の基地に潜むが,なぜか基地にはサユリやチカ,さらにバンチョーレオモンまでもが合流する.けれど,そこにヘリに乗って去ったトーマとガオモンの姿はない.
ノルシュタイン家の迎えに従い来日していた父の元に向かったトーマとガオモン.そこで待っていたのは父と病弱な妹だけでなく,あの倉田の姿までもがあった.倉田は妹の病を治すことを代償に,手を組みたいとトーマに提案する.

人間界へと舞台を移した上に,これまで以上に激しい展開がマサルたちと横浜を襲う「セイバーズ」.倉田に全て上手を取られ聖なる都防衛に失敗したマサルたちを,さらにとんでもない苦難が襲うことになります.これからしばらく物語の渦の中心となるのはトーマ.すっかり脇役に馴染んできた彼がいきなり取った思い切った行動が,両陣営を揺るがし引っ掻き回すのです.
聖なる都防衛戦では完全にマサルの影に入ってしまった上に,ナナミとの戦いでは自身もマサルに相当毒されつつあることまで判明したトーマ.明らかにアイデンティティの危機って奴に直面していて,このままではただの説明役に堕ちてしまいそう…しかし彼の行動1つでここまで状況が混沌とするんだから,君は絶対に空気なんかじゃない.脚本は掛け合いの面白さが特別な横手氏で,女性たちの精神的な強さも目立ちます.

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機動警察パトレイバー#35

「煙は掴めず朝は来るの巻」

バビロンの城門ではじまった1号機とグリフォンの戦い.SSSによる爆弾の誤爆に巻き込まれた2機はなおも戦いを続ける.モニターの効かない1号機はグリフォンを掴んで離さず,太田たちの活躍によって同じくメインモニターを失ったグリフォンとの殴り合いがはじまった.最新鋭レイバー同士の壮絶な殴り合いの中でも,野明は仲間たちとともに戦い続ける.
第1小隊が応援に到着しもはやここまでと判断した内海は,バドに撤退を指示.最後には腕を切り離して離脱したグリフォンを,目を失っていた1号機は止めることができなかった.ここまで頑張りながらも捕らえることができなかった野明は悔しい気持ちで一杯だ.大事なアルフォンスをぼろぼろにしても戦い抜いた野明のことが,遊馬の目には今までとは違って見えるのだった.

グリフォン編クライマックス,ついに完結! 大人気ないけど至極真面目な死闘の果てに朝日の昇る「パトレイバー」.満身創痍でも持てる限りの全力を出し切る野明と,遊びだったはずが洒落にならない状況に追い込まれてパニックになるバドには,とても大きな差が表れます.力も反射神経も太田以下で,バドとは勝負にならないくらいの野明.けれど自分の操る機械に対する強い信頼と,彼女のことを常に支えてくれる仲間たちの存在は,極限状態の彼女に本当に大きな力を与えます.…前半ラストの切ない夜明けは,まるで最終回のようです.
で,そんな盛り上がりすぎたテンションをいつもの高さに戻してくれる後半のエピローグは軽妙.…だから行ったって痛くなるだけだって言ったのに(苦笑).ちなみに今回からアバンとOP変更.放映時はこれから夏なので,それを意識した爽やかでかっこいい映像になってます.

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写真・年末年始帰省ツアー2006-2007:1

夏と冬におなじみの帰省写真記事,今年もきちんと記録を取っておきたいと思います! なんせ今回はいつもの帰省にはなかった,珍しい展開が待っておりましたんで….ちなみに当初の旅程は29日出発で4日戻り.現在も帰っている真っ最中でございます.
出発は29日の午前中.以前は寝過ごして遅刻したこともあるので(笑)今回はちゃんと早寝早起きの上,余裕を持って空港に到着!したはずが….

 

初めて見る掲示が自分の乗る便に! 要するにすげえ発達した低気圧が行き先で猛威を振るっていたため,飛行機が飛べなくなっていたのです.実は前日夜から天気図があまりにヤバそうだったのでこうなる覚悟はしていましたが,直前に飛んだ便が別の空港に降りているような状況では,今日はきっと飛べないに違いない.
明日にはさすがに天気も落ち着くはずと踏み,即座に翌日便に変更.この判断は大正解で,すぐに明日の便が全て満席になっていました.…さて,これから1日東京にいなきゃいけないわけですが,何すればいいだろう? こんな海の傍まで来て,何もしないで1時間以上かけて自宅に戻るのも馬鹿らしいし…

 

結局冬コミに行きました(笑).羽田空港からビックサイトまで,リムジンバスでは30分足らずで到着.道もすっかり空いていて快適だったので余裕のある上京者にはお勧めだ.…時間帯が夏より早かったのもあって,会場内は人間で真っ黒だったよ….とりあえず健全なギャグやコメディしか買えない体質なので戦果はこんなもの.どれも面白かった!

 

かくして翌日,まだ星がぎらぎらしている夜明け前から,始発電車に乗ってもう一度空港へ! …空具合はまだやや怪しく,フライトには近くの別空港に行くかもしれないという条件がつきました.けれど雪の勢いさえ弱くなればあの空港は必ず除雪を完了してくれると信じて,昨日のコミケ程ではないものの滅茶苦茶混んだ空港から旅立ったのであります.…てなわけでちゃんと飛んだ後については,別の記事に続きます(笑).

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あけましておめでとうございます

皆様,今年もどうぞよろしくお願いいたします.
流行にはあまり左右されず,これまで以上に急がずゆっくりと作品を味わうことになりそうですが(笑),ぜひのんびりとお付き合いください.
昨年同様の「あけましておめでとう」を設置しておきますので,気軽なおめでとうなどいただけるとうれしいです.

あけましておめでとう

コメント,特に友人・知人は名前をちゃんと書いておいてください(笑).
コメントへの返答は,このエントリーの「続きを読む」に書いてあります.


広くて白くて寒い.


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新年は1月スタート番組をチェック! MOON PHASEさんの新番組表から抜粋です.
括弧部分はチェック時に気になったもの(プラスもマイナスも).

△ 1/4(木) 26:15 テレビ神奈川 Saint October
  (シリーズ構成 江夏由結・スタジオコメット)
△ 1/6(土) 08:00 テレビ東京 デルトラクエスト
  (監督・シリーズ構成 本郷みつる)
- 1/7(日) 25:30 テレビ東京 まなびストレート!
  (原作・アニメ制作 ufotable・ストーリーディレクター 金月龍之介)
△ 1/7(日) 26:00 テレビ東京 Master of Epic
  (バラエティ形式・声優がベテラン揃い)
○ 1/9(火) 26:00 テレ玉 ProjectBLUE 地球SOS
  (監督 岡村天斎・シリーズ構成 山口亮太)
○ 1/11(木) 24:45 フジテレビ のだめカンタービレ
  (シリーズ構成 金春智子)
△ 1/11(木) 26:05 TBS Venus Versus Virus
  (スタジオ雲雀・美術設定 金平和茂(KUSANAGI))
- 1/13(土) 26:15 フジテレビ 月面兎兵器ミーナ
  (シリーズ構成 武上純希・GONZO)
- 1/15(月) 17:30 テレビ東京 ファイテンション☆デパート
  (蛙男商会・FLASHアニメ)
- 1/19(金) 23:00 アニマックス 東京魔人學園剣風帖 龍龍
  (原作 今井秋芳・監督 石平信司)
◎ 2/4(日) 7:00 テレビ朝日 古代王者 恐竜キング Dキッズアドベンチャー
  (監督 谷田部勝義・シリーズ構成 平野靖士・キャラデザ 平岡正幸・サンライズ)

…おお? ここに書いてなくてもチェックする作品もあるけれど,今期はもしかしてチェック本数減ったか? スタッフ的に絶対見なければならない「恐竜キング」の放映までは溜まった感想を着々とやっつけ,「恐竜キング」がはじまったらできるだけ遅れがないように感想を書いていくことができそうな予感がします.勇者シリーズ中一番惚れこんだ「ダ・ガーン」スタッフの結集となれば,ギャグじゃなくても書く! 絶対書く!
守備範囲のギャグで目ぼしいものは「ファイテンション☆デパート」くらいしか見当たらないけれど,地上波に来てくれてうれしい「ProjectBLUE 地球SOS」やドラマでは実現不能のヨーロッパだってやれる「のだめカンタービレ」が結構楽しみかもしれない.ufotableは…やっぱり悔い改めてくれないのか…(苦笑).どうやら厳しい状況のGONZOが,ファンの忠誠心を集めてDVDを買ってもらえる,話題性のある作品を作れるかどうかも気がかりです.

てなわけで,今年もマイペースに進んでいきますんで,どうぞよろしく!

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R'sM 2006年アニメ大賞

いよいよ2007年スタート.昨年は忙しくて時々くじけそうになりつつも,好きな作品に励まされてようやく年末にたどり着いた感じの1年でありました.さて,これまでの1年,自分を気分良く笑わせてくれた方の素敵な作品どもを讃えておこうと思います.主にここで長文あるいは短評で触れたアニメから,私的なベスト3を部門ごとに選出.見ていないあるいは触れていないあるいはシリアスなアニメは評価対象から外れます.
 2005年度の結果…R'sM: R'sM 2005年アニメ大賞
 2004年度の結果…R'sM: R'sM 2004年アニメ大賞

ちなみに昨年度最強のギャグアニメは「ボーボボ」.次が「マイメロ」.相変わらずテクニックよりはノリ重視.組み立てた高度なネタよりは一瞬で爆笑できる直球を高く評価します.あと,本人にはたぶん笑わせる気がないけれどその無様さが面白いものに関しては,自分の中にその作品・キャラに対する愛がなければギャグとしては扱いません.本当に好きだからここで取り上げたのであって,他意は…ほとんどありません(笑).

<ツッコミ部門>
己のペースを見失わず,放っておけばぐだぐだになっていく世界を叱ることでまともな世界を思い起こさせてくれた優れたツッコミベスト3.彼ら,彼女らの献身のおかげで作品は無事に進行していくはずなんですが,今年はこの部門,例年以上に人材不足です.

 1.志村新八(銀魂)
 2.河内恭介(焼きたて!!ジャぱん)
 3.藤岡ハルヒ(桜蘭高校ホスト部)

女王ビュティさん去りし後,首位にぜひ押したいのが洒落にならない状況を懸命に捌きつづけるツッコミの新八.ツッコミ面では彼を中心にして萬屋全員でボケつつツッコむことが多い「銀魂」は,頻繁に作品レベルで社会に対し凶悪なボケをカマしているので,そんな過酷な状況に的確にツッコんでいくセンスを買いたい.…わざわざツッコむことでさらに傷口を広げているのも計算の上に違いない(笑).ともかく今年も頑張って仲間とともに原作者や監督や制作会社にもちゃんとツッコんでいっていただきたい.…4月以降もツッコんでいけたらいいな!
2位の河内3位のハルヒと,今回は3人ともツッコミらしいツッコミを選んでいます.双方とも超人揃いの周囲の中で運悪く常識を持ち合わせてしまったがゆえの苦闘ぶりが素晴らしかった! もはやリアクション役こそが天職と状況に流されてみたり,しまいにはホスト部が大好きになってしまったりと,最後の最後ではボケに共感し流されてやる優しさも,多くの人から愛されるツッコミが持つべき重要な資質の1つです.
4位以降,昨年から引き続いてバク(おねがいマイメロディ),アミ(アニマル横丁)が健闘.また格闘ヒロインの脇にいて時に体を張らされる気の毒なツッコミとして,太田明彦(無敵看板娘)や白浜兼一(史上最強の弟子ケンイチ),そしてツッコミとしてはやや地味なものの,陰守マモル(陰からマモル)の堅実な仕事も記しておきたい.

<ボケ作品部門>
キャラレベルではなく作品そのものがおかしくなってしまい,ひたすらにボケ続けた作品について特に表彰します.…2006年はこの部門にエントリーされる作品が無闇に多いのが特徴.全員でボケ倒すのって面白いだろ?と言わんばかりの超展開が目白押しという異様な年となりましたが,全面ボケ倒しの楽しさを理解できるかどうかは多分に視聴者の資質によるので,正直,あんまり数を作ってただでも狭いパイを食い合うのもどうかと思うんだ(苦笑).

 1.それゆけ!徹之進
 2.おねがいマイメロディ(含くるくるシャッフル)
 3.MUSASHI-GUN道-

大乱戦となったこの部門でも,あまりにも特異に過ぎる3作品を選んでみました.中でも凄かったのが「徹之進」.犬とセレブとマネーゲーム,流行モノをそのままぶっこんで適当に混ぜました!てへ!みたいな初期段階から異常だった本作は,回を重ねるごとにさらに暴走.ホリエモン逮捕やライブドアショックによる路線の変更も手伝って,視聴者を全力で置き去りにして行った彼らが得た評価は…「「広告代理店機能」「版権管理機能」が充分機能しておりません。」…確かに売りにくいだろう(笑).
しかし彼らがその真価を我々に見せつけたのは,この枠の打ち切りが決まってからでした.どうせ先はないんだからとこの異様な設定のままで王道熱血ヒーロー物語へと強引に回帰! 何の因果かここまで見続けてしまった視聴者を大いに驚かせることとなります.犬もセレブもマネーゲームも,しまいには笑いさえかなぐり捨てて爆走するその哀れで勇気溢れる姿は,この作品そのものに対するとても複雑な笑いを誘うのです.
2位は昨年度末に驚くほど素晴らしく馬鹿馬鹿しいクライマックスを迎えた「マイメロディ」と,続編ゆえにやはりテンションが落ちるものの悪意は一層増したと評判の「くるくるシャッフル」の両方に.そして3位は低品質を追求するというコンセプト自体が前代未聞の「MUSASHI」に差し上げたい.天然だった序盤の「MUSASHI」は,あらゆる意味で最高にダメだったなぁ….
4位以降,歌いだす度に爆笑させられる迷作「マージナルプリンス」,ギャグの場合は画が下手であることも武器なのだと強く感じた「THE FROGMAN SHOW」,短期シリーズゆえに上り詰められなかったけれど,御大の芸とホモ好きは楽しめた「練馬大根ブラザーズ」,下品コメディを手を抜かずまっとうした「女子高生 GIRL'S*HIGH」,超展開を独特のノリで軽快にこなした「吉宗」と「錬金3級まじかる?ぽか~ん」,そして独特の美意識と性欲があまりに面白すぎる「ストロベリー・パニック」など,記憶に残る作品だけでも結構数がありました.

<ボケキャラ部門>
ギャグ作品では全ての要となるボケ.笑いのためなら人間の尊厳なんか全て捧げる殉教者たちの中でも輝きまくった面子をピックアップ.作品ごとボケてしまった候補の多かった今回は,少数精鋭での激しい戦いとなりました..

 1.マイメロディ(おねがいマイメロディ)
 2.マージナルプリンスども(マージナルプリンス)
 3.黒柳亮(焼きたて!!ジャぱん)

2006年もやっぱり強かったマイメロさん! 「くるくるシャッフル」になってからもマイメロ姐さんの豪腕は勢いを増すばかり.以前は性質の悪い天然に見えていましたが,今年に入ってからは明らかに計算づくの故意にしか見えなくなってますよ姐さん! ウィーヴの稼ぎ頭として本当にそれでいいんですか姐さん?
2位には今年終盤に素晴らしい歌を毎週のようにぶつけてきやがったマージナルプリンスどもに差し上げる.こちとら珍奇なシーンは散々見慣れておりますが,海の中で歌いだした時にはさすがに呆然としましたよ! 3位はリアクション芸を極めた黒やんに.凄いリアクションはそのまま他の権利に対する果敢なる挑戦でもありましたが,彼がそうすることを許しバックアップした作り手たちの間違った根性も最高です!
4位以降,カラクリ刑事ユキカ(練馬大根ブラザーズ)はパンダで徹底的に堕落するという獣愛ボケぶりが特異.須王環(桜蘭高校ホスト部)はその天真爛漫で迷惑でいとおしいボケっぷりが良い.どんな深刻な事態の中でも一定のペースで必ずボケて,それが主役としての魅力や強さでもある大門大(デジモンセイバーズ),わかってボケているパピヨンに本気で答える天然ボケの武藤カズキ(武装錬金),報われない戦いにひたすら挑み続ける姿が涙を誘う西山勘九郎(無敵看板娘),そして作品を代表するほっこりして迷惑な天然ボケの紺若ゆうな(陰からマモル)なども目だっていました.

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2006年のギャグアニメ界では,昨年の「マイネ」と同系統の,作品そのものがボケ倒す作品が数多く出現しました.特に「マージナルプリンス」や「ストロベリーパニック」,さらに選外では「ときめきメモリアル Only Love」「パピヨンローゼ2」「レモンエンジェルプロジェクト」等,本来は視聴者を萌えさせてなんぼのハーレム系作品が異様に愉快なボケ作品と化していて,お前らそれでいいのかと真面目な視聴者を悩ませることが多かったんじゃないかと思います(苦笑).「桜蘭」みたいに2枚目が適度にボケると親近感が沸くもんですが,必要以上に面白くしすぎると2枚目に見えなくなるんだけどなぁ….
もちろん,笑わせるためにしっかり作りこんだギャグ作品も健闘しました.「徹之進」「マイメロ」を筆頭に「練馬大根ブラザーズ」「吉宗」,さらに選外ですが「アニマル横町」など,笑いのために造形された等身の低いキャラたちもしっかり活躍してました.そんな笑われるための造形の最たるものが「THE FROGMAN SHOW」.適当&手抜きのキャラたちが織り成すくだらないギャグは,個人が作ったものらしい強い個性に恵まれていましたね.その他,あまり視聴していないので触れていませんが,「ラブゲッCHU」「きらりん☆レボリューション」「韋駄天翔」等もギャグとしては大健闘したと聞いています.
2006年にやや低調だったのがシリアス作品に挟み込まれるギャグ.2005年ではシリアスな物語を壊すほどの笑いを見せてくれた息抜き作品がいくつか見られたものの,今年は「セイバーズ」や「武装錬金」のような良いボケを抱えた作品であっても作品の雰囲気をぶっ壊すほどの脱線には至らず.むしろギャグ作品のシリアス化というギャグの方が激しかった.特に「徹之進」の全力シリアスっぷりは伝説に残りそうな気がします.

2006年は,視聴者を笑わせるための馬鹿馬鹿しいことの追求が多種多様であった年ではないかと思います.面白くするためにキャラを壊すくらいは序の口で,歌ったり踊ったり,低品質を追求したり高品質を追求したり,あげくの果てにはスポンサーや社会や局に噛み付いたり.…もしそこまでやらなきゃ視聴者の予想を裏切ることができないのだとしたら,どこまで先鋭化してんだって話になりますが(笑)尖れば尖るほど面白いのがギャグなので,そういう冒険は辛くても怒られてもぜひ続けていただきたい! ただしあんまりにもそっちに突っ走ると普通の人が笑えなくなってくるので,より広い範囲に受け入れられる面白い奴も追及していただきたい.今はそっちが手薄で,ねらい目だ!

てなわけで皆様,あけましておめでとう!

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