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デジモンセイバーズ#38

「憎しみの果て,炎の向こうの世界の巻」

仲間や世界を救うため,アグモンと一緒に倉田と戦いたい.マサルの強い願いによってアグモンはデジタマから復活した.いつものように滅茶苦茶で勢い任せのふたりの復活を仲間たちも喜ぶ.2つの世界を守るために戦う6組のタッグは一丸となって,心を合わせ暴走したベルフェモンへと立ち向かう.
トーマの指揮の元,ついにベルフェモンを圧倒しはじめるマサルたち.けれど倉田の妄執は凄まじく,ベルフェモンの胸部に巨大な彼の顔が浮かび上がるのと同時に,再びベルフェモンの意志を乗っ取った.大門博士とその息子を強く憎む倉田の心に支配され,ベルフェモンは街中の電力を吸収して巨大化.さらに時空振動爆弾の威力まで食らい,時空を切り裂く能力すらも手に入れた.

正しく強い人間とデジモンたちと,愚かで邪悪な人間の操るデジモンとの激戦が終幕へと向かう「セイバーズ」! 10年分の下準備によって天才たちを圧倒していた倉田の貯金もさすがに限界.トーマの寝返り直しで弱体化したところで,マサルとアグモンの覚醒が駄目押しとなります.倉田最大の失策は日本政府の後ろ盾を捨てるタイミングがあまりに早すぎたこと.いくらマサルたちがバーストモードを会得したとしても,聖なる都攻防戦の時のように数を頼みに分散作戦を組まれたら,恐らくは勝ち目はなかったんじゃないかと.…倉田が肝心なところでうかつなお調子者で本当によかったなぁ(苦笑).
ついに復活したマサルとアグモンは,ここしばらく相当不足していた滅茶苦茶さや爽快感や明るさ,そして笑いをこんな修羅場にまで運んできます.さらに後半では仲間を思いあうことによって次から次へと出てくる名言,名シーン! 進化の極みへと達する静かな流れから,炎の走るあのパンチへと至る急激なテンポの変化も素晴らしい! しかもここしばらく溜まりまくってきたストレスが一気に解消される…のかと思ったら,ラストには見たこともない光景が!

前回ラストでついに復活した元DATS最強のチーム! 裏切ったはずのトーマとはパンチ一発で和解,さらにイクトは自分から究極進化に目覚めてレイヴモンが新戦力として加わって…けれどこれではまだ足りない.融合した倉田はベルフェモンの体を乗っ取りなおして仲間たちを翻弄.マサルの仲間を救いたいという思いによってついにアグモンが復活! いつものようにいつものふたりが「行くぜ倉田!」と最前線へ!
もちろん復活したって別に器用になるわけじゃない.進化するにはやっぱり一発殴らなきゃならないから,ベルフェモンに真正面から向かっていって…ベルフェモンの攻撃で吹っ飛ばされる(笑).ちょっと考えればわかりそうなことがわかってないのが彼ららしさで,この緊迫した状況には似つかわしくないほどに明るくて…その気持ちのいい間抜けっぷりに,仲間たちも笑顔を思い出す.
もちろん状況は最悪のまま.アグモンが戻ってきたからって戦力倍増絶対勝利!なんてわけもない.けれど「僕たちはチームだ」と,一番チームを翻弄したトーマ本人が笑顔で言うのだ(笑).「個人では不可能なことも,全員の力で何度も乗り越えてきた!」と….一緒にいれば力が湧いてくる.仲間は力で,希望そのもの.そしてそんな仲間たちと,どんなに最悪なときでもここまで生き抜いて,駆け抜けてきたのだ!
試練を越えて,ばらばらになっていたパズルのピースはついに1つに.もちろんひどい状況だけど,まだ体は動くし拳だって握れる.だから諦めるなんてまだ早い.終末を迎える前に皆が集まったんだから,くじけそうな気持ちだってどこかに飛んでいく! …「いつもみたいに,ばっちりサポートしてあげる!」と復活する黒さん白さんのバックアップコンビ.大変だったのはマサルたちだけじゃない.全員で,ここまで走ってきたんだから!
吹っ飛ばされてもなんのその.なんとしても殴るために今度はビル内を爆走し登っていくマサルたち.まったく諦めていないあの2人を支えてやれるのは,今はここにいる仲間たちしかいないのだ.指示を求めるミラージュガオガモンに「わかっているだろう」と笑うトーマ.あの2人は言うことなんて聞きやしない.だから,残る全員で支えてやるしかない! …ビルの屋上に到着したマサルとアグモン.仲間たちがベルフェモンの動きを止めるために援護してくれたところに…煙を突き裂き,にやっと笑った2つの拳がベルフェモンの鼻にぶちあたり!小さなふたりの拳はベルフェモンをひっくり返すのだ!
「調子はどうだ,アグモン!」「サイコー!どんどん力が湧いてくるー!」仲間のために戦える喜びで輝くふたりは,「よおっしゃー! なら行くぜ!」ってなわけで空中でオーバードライブ! シャイングレイモン復活だ! …そして,DATSの問題児,常識はずれで勢いだけのムードメーカー,けれど最高に頼りになる戦士マサルも復活! 「いくぜみんな!」と叫ぶ彼の明るい声に,仲間たちも笑顔で応える!
横浜を後にして避難していく人たちが振り返り見るのは,明滅する異様な光.そこがこの異変の中心であることを逃げる全員が知っている…もちろん同じ車列の中にいる湯島やリリーナたちも.その中心にいるであろう兄を身を案じる妹に「彼らはチーム,DATS最強のチームじゃ」と湯島は安心させるように言う.けれどこの状況が安心できるものでないことも誰もが知っている.地下基地でマサルのことを案じる家族も…きっとランドマークタワーから戦いの行く末を見守っているバンチョーレオモンも.
異変の中心,戦いの最前線.トーマは指揮官としてデジモンたちに的確な指示を出し,ベルフェモンの動きを封じて次々に大技を浴びせていく…でも「後方支援に専念!」ってのはかっこつけて言うと妙に面白いなぁ(苦笑).復帰したてのシャイングレイモンは,白く発光しシャイニングブラストでベルフェモンを地面へと倒す.以前に比べ明らかに強化されているのは,きっとふたりの心がこれまで以上に一致しているから.あいつを絶対に倒すと心を1つに立ち向かえば,暴走ベルフェモンだって怖くない!
もしかしたらこのまま押し切れる?…そんな光明が見えたのも束の間.ベルフェモンの異様な咆哮の末,その胸の中心からは倉田の顔が浮かび出す! なんと精神力だけで再び魔王の精神を支配した倉田.憎い憎いと繰り返す彼の目には,真正面から睨むマサルが大門博士に見えてくる….「過去は大門スグル,そして今またその息子大門マサルが,この私の,私の野望を阻み立ち塞がるというのですか!」 なぜ自分の前に親子で立ち続けるのか.2人さえいなければ,「私は楽に世界のトップに立つことができたはずなのにー!」…一方的に煮えたぎるように恨む,嫉妬する!
で,憎しみで怪物と化した倉田に向かって「ごちゃごちゃうるせえんだよ!」と言い切るマサル! 「手前はそんなちっぽけな理由で,こんなことしやがったのか」とすっかり呆れているのだ.この強敵が本気になったらどんな洒落にならないことになるかも考えず,「昔のことなんてどうでもいい! 手前のそのちっちゃな野望,この大門マサル様が,ぶっ潰してやる!」とにやりと宣言しやがるもんだから火に油(笑)! 倉田=ベルフェモンはぶちキれて鎖を周囲に放ち,その余波でマサルと一緒に吹っ飛ばされる仲間は本当にいい迷惑だ!
調子に乗って挑発しすぎたマサルのおかげでひどい目に遭わされる仲間たち.カバーし合ったり運が良かったりして大事はなかったものの,憎しみで完全にキれた倉田がやらかすことは恐ろしい! 周囲に放った鎖を通じ,街中のエネルギーを吸い取ってさらに巨大化&強化! トーマは鎖を切れと命じるけれどもう遅い.鎖が引き寄せたのはエネルギーだけじゃない…引きずり出されたDATSの後方支援車には,山のように時空振動爆弾が積まれていてそれを飲み込んだ! …「It's show time!」の声も禍々しく体内で爆弾を破裂させる倉田=ベルフェモン.腹の中でそのエネルギーを吸収した彼の口から放たれたビームは,横浜から遥か遠く富士の方まで,時空の壁を切り裂いた!

マサルの挑発によってぶち切れてさらに凶悪化した倉田=ベルフェモン.デジモンにとっては大変に宜しくない憎しみの心と,吸収したエネルギーによって強さを増して,攻撃も時空すら切り裂く凶悪なものに! …その滅茶苦茶ぶりに「倉田め.まさかここまでやるとは」とトーマだって困る.周囲のエネルギーを吸収する性質を持つベルフェモンは,街中から吸収した電力などのエネルギーで巨大化,さらに時空振動爆弾のエネルギーで時空を切り裂いてやがるのだ! …この緊急事態に出たトーマの指示は,「ベルフェモンと距離を取り,回避に専念!」という逃げの一手.すぐに倉田を倒したい仲間たちにとっては,とても納得のいかない指示なのです.
もちろんこの指示に理がないわけじゃない.横浜近辺は度重なる時空振動爆弾の発動やデジタルゲートの開閉によって時空の壁が極端にもろくなっており,倉田の攻撃でさらに裂け目を広げられたら,「最悪,デジタルワールドと人間界がぶつかりあい,崩壊してしまうかもしれない!」 …せめてここではない場所へと誘導し戦うことができれば,あるいはベルフェモンの中の時空を切り裂くエネルギーの消耗を待つことができれば,今よりは状況が好転するかもしれないけれど…ここにはそんな余裕なんかないのだ.
だから! 「要するに! とっととあいつをぶっ倒せばいいんだろ?」と単純明快なマサル.「…面倒だってことは,最初からわかってたんだ.俺たちのやることは,何も変わらねえ!」…その言葉は相変わらず滅茶苦茶で強引だけど,けれど今はこちらが正しい.待っている余裕がないならば,下手に逃げて自分たちがさらに消耗する前にベルフェモンを全力で叩くしかないのだ!「僕らのすべきことは,何も変わらない!」 …トーマも含め全員でそれに納得したところで,全員で最後のラッシュをかける.消耗の少ないシャイングレイモンを中心としたフォーメーションで大勝負に挑むのです.
デジモンと人間を殺す気満々で襲いかかる倉田=ベルフェモンに対し,DATSはチームとしてそれを食い止め,切り札であるシャイングレイモンをベルフェモンの至近距離へと導きます.…ロゼモンのフォービドゥンテンプテーション,ベルフェモンよりも倉田に効いてるなぁ…(笑).仲間たちが身を削って止めてくれた仇敵に向かい,シャイングレイモンは禁断の大技,グロリアスバーストを放つけれど…あれがまともに当たってもまだ無傷だなんて,倉田=ベルフェモンは一体どんだけ強いんだ!
「我が野望は…誰にも止めさせませんから!」と倉田=ベルフェモンはさらに反撃.全力を出し尽くしてしまったDATS側では,ついには攻撃を食らって進化が解ける者も出てきて絶体絶命.邪悪の力に底が見えないのに対し,もはやこれ以上の力は出せそうにもない正義のチーム.あまりの力量差にトーマはもう心が折れそう…けれどマサルは「まだだ!」と諦めずになおも挑発! 「手前は俺がぶちのめす! この大門マサル様がなぁー!」…はっきりと口に出すことによって自分に気合を入れたい気持ちはわかるんだけど,そんなこと言われたら当然倉田はさらにキレちまうぞ(苦笑)!
挑発によって当然マサルに向かって放たれたビーム.直撃したらさすがのマサルでも戦闘は無理っていうか死ぬ!みたいな手痛い一撃を…仲間たちがその体を投げ打って救ってくれた.後先考えず挑発するバカをフォローする気のいい仲間たち.「仲間のピンチを,見過ごしはしない!」「水臭いぞ,これくらい俺たちにまかせな!」と.…ここで倒れたイクトが親指立ててるのがちょっとおかしい.そして「血筋,かしらね」とロゼモン.ヨシノはわずかに笑ってますが,一体どういう意味なんだろう.ヨシノの過去に関する話?
倉田のため…もっと正確に言うならば無謀なマサルの挑発でぶちキレて凶悪化した倉田からマサルたちを護るため,次々に仲間が倒れていく.なんか半分くらいマサルが悪い気もするけれどそれはさておき(笑)!傷つき倒れていく仲間たちを目前に,マサルはシャイングレイモンに叫ぶ! 「仲間たちを,この世界を守る力を,俺に貸してくれー!」
…けれど心の奥底でしっかりと結びついている弟分は「兄貴…それは違うよ」と言ってくれる.ふたりで一緒に戦ってきたからわかる.力は借りたり,与えたりするものじゃない.…弟分の力に対する考察を兄貴もすぐに察する.だって互いに力を認め合った仲なのだ.「力は借りたり,与えたりするもんじゃない.力は,合わせるもんだ.そうだな,シャイングレイモン!」
悪を倒して仲間を守る,同じ心のふたりの間で強く発光するデジヴァイス! 強い気持ちで輝く光に,手をかざせとトーマが叫んだ!「チャージ! デジソウル,バースト!」…これこそが進化の極み.種族の異なるふたりの気持ちをひとつにし,最強のデジソウルを激しく燃焼させて究極体をも上回る力を発揮する…真のバーストモード,ついに発動!

バーストモードとなったシャイングレイモンが放つ燃え盛る炎は,倉田=ベルフェモンの攻撃を全て打ち砕き,霧散させ切り裂く! 燃え上がる街の中で,ことごとく攻撃を跳ね返して接近するシャイングレイモンの強さにおびえる倉田は弱い.「これで終わりだ倉田ー!」と接近するシャイングレイモンの手に握られた炎の剣.全てを切り裂く剣がシャイングレイモンの拳から消えて…開かれた拳の中には,炎に包まれたマサルがすっくと立っている! …一体どういった原理でこんなことになっているのか,握り締められていたマサルはどんな状態だったのか,いろいろ考えてしまうけどともかく凄いテンションだ(笑)!
シャイングレイモンの掌の上で,皆の声援を受けながら燃えるデジソウルを握り締め,そして…「倉田ー!」…飛び立ったマサルの拳は巨大な倉田の顔の眉間をへこませ!シャイングレイモンも同じようにベルフェモンを殴る! 力を合わせたふたりのデジソウルは倉田=ベルフェモンの深奥まで響き,崩し,…ついには2つの異なる存在を分離.一方のベルフェモンは光の粒子となって消えていく….
勝負を決めたのはやはりバーストモード.純粋なデジソウルに打ちのめされた倉田は力を失って空にひとりきり….彼の頭上には時空の裂け目.そしてその手には…時空振動爆弾の起爆装置なんか持ってやがったよこいつ! 完全に力負けしても未だ野望を諦めない倉田はなぜかこれを爆破し,それをきっかけに時空の壁がついに壊れていく! …これは倉田にとっては予想外の展開であったらしく,「私は,まだ,まだー!」と裂け目に飲み込まれていく….
なんで倉田は最後の最後で,こんなバカなことをしたんだろう? 既に破れかけた世界の壁を完全に破ったら,支配したい2つの世界が壊れることくらい予測できないわけがない.あの用意周到な弱虫が,自分が支配できない世界なら全て滅びてしまえ!的な破滅型とも思えないし…単にうまいことマサルたちだけ巻き込んで殺そうとしたアテが外れたのか,あるいはもっと良い結果になると誰かに唆されてこんな愚行に走ったのか.…正直,あの倉田一人の能力と心では,人間の悪を煮締めたような,これまで全ての邪悪な行動を為すことはできないような気がするんだよなぁ….呆然とするマサルの頭上に広がるデジタルワールド.さらに事態が悪化していく次回に続きます!

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