« 機動警察パトレイバー#42 | トップページ | デジモンセイバーズ#41 »

古代王者恐竜キング#1

流れ星,冒険のはじまり

夜明けの空を流れて落ちる隕石を見つけたのは恐竜好きの少年リュウタ.同じ恐竜好きの仲間2人を連れて隕石が落ちた山に登ったら,何かが落ちた痕跡の残る森の中で,不思議な石版の欠片3つと2枚のカードを発見する.カードと石版を近づけるとカードに描かれた恐竜が実体化.さらに2度目は同じ恐竜がぬいぐるみのような愛らしい姿で実体化した.
リュウタの手に入れた既に絶滅したはずの恐竜を現実化する不思議なカード.そのカードを恐竜キングを目指すDr.ソーノイダ率いるアクト団が探していた.博士にその妻,少年少女,3悪党に青年,そして赤いティラノサウルスから成る総勢8名のアクト団.世界中に散った恐竜カードを探す彼らは,日本での反応に気づいて回収に向かう.

おもちゃを使って世界を救う,それがキッズアニメの比類なき王道.この王道を歩むことには定評のあるスタッフをがっちり集め,子どものための冒険に意気揚々と出発するのが「恐竜キング」! 幼児から小学校低学年あたりまでを掴むつもりで出発するも見当違いのところを掴むことも多いサンライズ制作なのでどうなることかわかりませんが(笑)とりあえずこの方向は専門なので,ちょいと書いてみようかと思います!
本作が売り込みたいのはカードとそれを読ませるおもちゃ.超常の力を持つこれらを流星として主人公たちのところに届け,説明かっとばしてカードを取り合う正義の戦いへと導く超お約束な手際は実に手馴れたもので,主役側に限っては安定感抜群!…しかし!敵側は動かすだけで一杯一杯な人口密度で,いきなりこんなに大量に出してどうすんだ(苦笑).明らかに見る側のキャパを越えた人数を持ってきた敵側の不安定ぶりにある意味どきどきです!

前半.寝ても覚めても恐竜に夢中で,恐竜絶滅の夢まで見るような恐竜マニアのリュウタが本作の主人公.快活で行動派な彼が明け方の空に見たのは,くるりと光って山に落ちていく何か….こりゃ大変だってなわけで,同じ二階,別部屋で寝ていたホームステイ中のレックスを叩き起こして隕石が落ちたと大騒ぎ! この2人に紅一点のマルムちゃんを加えた3人がDキッズ.恐竜マニアな本作の主役グループです.
隕石については何の報道も出ていないけれど,目撃しちゃった主人公は何も疑うことなくレックスの言葉もろくに耳に入れずにまっすぐゴー! 早速落下地点に駆けつけて現地調査を開始.不思議な具合に木が折れてえぐれているから,ここに何かが落ちたのは間違いない.発見したら掘り起こせのモットーで木に空いた穴の中を探すリュウタは,変な石版の欠片と発見.2人の仲間も似たような石版の欠片を見つけます.
雷のマーク,風のマーク,そして草のマークの紋章の欠片.きらきら光るところに触った少年少女たちは,石版と一緒に自分たちも発光.それぞれの色はそれぞれの属性を示すものなんだろうけど,やっぱりこれも最初に触った奴しか光らないとか,他人のは使えないとかそういうお約束の縛りがあるんだろうか? さらにリュウタは同じうろの中に卵型のカプセルと恐竜のカードも発見.こちらが本作の主力商品でございます!
恐竜トリケラトプスの描かれた2枚のカード.その裏にはリュウタの持つ同じ雷のマーク.それを石版で撫でたなら…いきなり本物のトリケラトプスが出てきた! 原寸の巨大でリアルな恐竜が近づいて来る! そりゃ恐竜好きだって本物に襲われそうになったらあまりに怖くって,なんとかしようと石版をいろいろやってるうちに…消えた!
決してホログラムなんかじゃない.確かな実体を持つ恐竜を呼び出せたことにお調子に乗る主人公は,再び石版でカードを撫でてさっきの恐竜を出そうとするんだけれど,次に出てきたのはぬいぐるみのような寸詰まりのトリケラトプス.その造型は問答無用に愛らしく…あざとい(苦笑)! 「がぶ?」と可愛く鳴く?彼はリュウタになつきやたらに噛みます.草食恐竜だから別に食いたいわけじゃないはずで,ちょっと痛そうだけどやっぱり愛らしい.
主役たちがありえない恐竜に出会っていた頃,その恐竜を集めるために動く者たちも登場.リアルな3D映像で表現されたコロシアムには色違いのティラノが一杯! その観客席の中心にいるのが今回の悪の親玉,Dr.ソーノイダの理想の姿.この映像が最終目的というアクト団が今回の敵役らしいですが,とりあえず恐竜使って世界制覇とか,そういうややこしいことは今のところは考えてないんだな.
小デブのエドの作った理想世界の虚像.ドクターはティラノ以外の恐竜の映像もこのコロシアムに求めるけれど,そこんとこはまるっきりデータが足りないらしい.そんなことでは恐竜キングにはなれぬとドクターはおかんむり.彼の言う恐竜キングは全ての恐竜を支配するキングオブキング…ってフルコンプリート主義の大人カードコレクターのように見えなくもない.エドのぼやく恐竜の中の恐竜とはかなり質が違うなぁ.
この悪どもの抱える唯一の恐竜はもちろんティラノサウルス! 昨今の研究の進展によって,推測される立ち姿や生態が従来と大幅に変化した恐竜の筆頭かも.とはいえ子どもの期待は裏切らず,本作の赤いティラノはボスを追っかけ回すくらいには十分に乱暴者.そんな危険物をけしかけたのはいかにも生意気そうな少女と少年で,側にいるさっきのエドを含む3人組は助けもせず傍観.さすが敵方,協調性には大きな問題を抱えている様子.
結局ドクターはティラノに追われるばかり.少女の持つ不思議な機械でティラノは小さくされ…それでもドクターに噛み付き,お尻を破き,ひげを食う(笑).さっきのトリケラトプスは草食だからよかったけれど,こっちは肉食ってのが凄く複雑だ(苦笑).
そんな協調性皆無の一同に対し,「やめなない!」と等しく凄い迫力を発揮するのが割烹着姿の貫禄あるおばちゃん.言うこときかない…っていうか人語を理解するかどうかすら怪しいティラノすら従え,ドクターもごく自然に尻に敷く彼女こそタルボーンヌ.たぶん現状で一番恐竜キングに近いのはこの人だ.しかも恐竜の中の恐竜の方で(笑).
少年少女のロトとロアには勉強しなさいと上から命令,リゾート気分でダレていた大人3人組のウサラバ・ノラッティ~・エドも彼女の迫力には緊張しきり.どいつもこいつも曲者揃いでしかもユルいアクト団の中で,最後にやってきた青年・ノーピスはちょっと浮くくらいにまともで,そのまともさが凄く異常だ….機械の修理を真面目にやってたらしい彼のことは,ドクターも一目置いているようです.
「この時代」ではどうやら彼らに必要な部品が足りないらしく,さらに世界中に恐竜カードが散ったってのにもこいつらが絡んでいるのか.カード集めを優先する彼らは早速出た反応を追って日本を目指す…のは3悪党だけなんだけど(笑).ちなみにここで不思議機械ことアクトサーチが指すのは東京よりもちょい西の方.もしかして,今年度に引き続いて来年度も神奈川県は災厄の地となるのですか(苦笑)?

後半.驚くことに小さなトリケラトプスをそのまま自宅に持って帰った主人公.すげえ! 普通そういうのはまず親には隠すもんだろうになんて豪気な(笑)! 「ガブ」とリュウタの名づけたこの恐竜と,石版とカードの関係はもちろん恐竜博士の父にだってわかるわけがない.カードは完璧に管轄外だもんなぁ….もちろん恐竜博士は成体の恐竜には興味一杯.けれど彼が石版のチップをいじっても何も起きず…主役が触らねばちゃんと動かないことも明らかに.…民家の庭にトリケラトプスはもう絶対養えないサイズだから,小さくなってよかったなぁ.
目の前で起きた常軌を逸した出来事に,自分の正気を疑うこともなく「歴史的発見だ!」と大喜びするこれまた豪気な父.彼はこれは自分と子どもたちだけの秘密にしようと提案.確かに世間にバレたら大変なことになりそうだけど,そのくらいの常識が主役3人だけではわからないんだなぁ(苦笑).で,決めた直後に母が出てきてこりゃ大変.どうフォローするのかと思ったら角とかあるのに犬で押し切るんですか(笑)? …このガブが勝手に嗅いだり尻尾振ったり噛み付いたりしてんのが可愛いな!
カードと石版で本物の恐竜が出てくる.そんな明らかに普通でない状況を大人としては偉くあっさりと受け入れたリュウタの父は,やっぱり普通の博士じゃない.山の上に作られた博物館のその地下にある父の研究所は,その上に展示されているものとは正反対でメカメカしい! 助手は金髪の美女さんだし,石版の恐竜のマインドをチップが翻訳しているに違いないとか考えながら石版の翻訳機を作ろうとしてるし,この現象も石版もカードも,彼らにとっては完全に未知のものではないんだろうなぁ….
六千五百万年前,恐竜が絶滅したころに作られた石版の欠片.そこには絶滅寸前の恐竜のマインドが凝縮されていて,ついているチップはそれを読み取るもの.恐竜をカード化するシステムもチップに含まれているに違いない…まともな研究者なら絶対に考えない超理論を堂々と展開する父の暴走っぷりが面白いなぁ.助手聞いてないけど(苦笑).残る課題は石版やカードを誰が作ったのか.アクト団の絡む人為的なものなのか,はたまたオーリンみたいに地球の意思だったりするのか.
カードの反応を発見したアクト団の3悪人は夜の間に出動するも,目的地付近に潜水艦が到着したのは翌日の昼.結構遠いんだろうかあの島….しかも潜水艦は目的地めがけて浮上を開始したところを巨大船に轢かれております(笑).潜水中は潜水艦の方に船を避ける義務があるはずなので,ぶつけられて溺れて死にそうになっても完全に3悪人の責任だ.かけてないだろうけど保険はおりないな(苦笑).
そんな悪が側の海で溺れそうになっていることも知らず,リュータとガブは公園でのんきにフリスビーで遊んでおります.…ほんとに中は犬なのか? ガブのカードが使えるのはリュータの石版だけ.けれど他にも自分たちの持つ石版でも使えるカードがあるんじゃないかと,3人の中では賢い役のレックスは推測.あんだけ楽しそうに遊んでいたら,そりゃ自分用のちっちゃい恐竜も欲しくなるもんですよ(笑).けれどこの海の見える公園に突如上陸してくる黒い影! リアルで巨大なティラノサウルスが3悪人を置き去りにして登場だ!
ジュラ紀公園じゃないはずなのにティラノが出てきて大暴れ! 主役は喜んでるけどあれ肉食なんだからそんな場合じゃないだろう(苦笑).しかも明らかにリュウタの方を追いかけてくるという大ピンチ.そこになぜか颯爽と駆けつけた父は仰々しくも網を出し!…あんな小さい網では鼻先を塞ぐくらいしかできないなぁ! 恐竜博士らしく殺す気がないのは好感が持てるけど,捕まえるならせめてもうちょっとでかい網を持ち出すべきではないのか(笑).
3方に分かれてもわざわざリュウタたちを追い,小屋に逃げ込めばそれを一撃でぶっ壊して追い詰めるティラノサウルス.すっかり追い詰められた主役を救うべく立ち上がったのは小さなガブ! 寸詰まりのぬいぐるみのような小さな体で,リアルなティラノに喧嘩を売ったけど当然吹っ飛ばされる! …ティラノが狙っているのは今にも食われそうなガブであることがわかったところで,役に立たないかと思われた父が機械を投げてきた.石版を使いやすくしたからそれでガブを大きくしろと,分厚いマニュアルもセットで(苦笑)!
昨日の今日でここまで書き上げれば素晴らしいけれど,拾って読んで理解する余裕なんかない! 迫るティラノを前になんとなくの操作でガブをカードに戻し,さらに「こうか!」とスラッシュすることで成体のトリケラトプスが雷鳴とともに登場! …ありえない2つの存在の登場でゆがむ時空…ええっと,時空の壁を壊したりはするな(笑).溺れていた3悪人はようやく岸につき,恐竜同士の戦いがスタート! 本編冒頭の光景はこれだったんですね.
草食と肉食.狩られる側のトリケラトプスが狩る側のティラノサウルスに勝つのは相当難しい.蓄積されるダメージを示すかのようにカードは赤く光って危機を伝え…もう1枚のカードが中からポップアップ.この雷鳴のカードを翻訳機でスラッシュすることにより,空には暗雲,ガブへと降り注ぐ電光,響く雷鳴…トリケラトプスは頭部を虹色に輝かせつつ頭突き! ティラノはこれに吹っ飛ばされてカードへと戻り,ガブもまたカードに戻ります.

最後の最後で大逆転! カード固有の技を放つことによって格上のティラノを退けたガブ.もちろんちゃんと生きてたよ! さらにティラノのカードは3悪人がよくもやってくれたわね!とお約束の台詞とともに回収.泣く子も黙る秘密結社アクト団(誰も泣いてない)は,今度は泣かせてやると誓いつつ退場.あのおばさん,自称は18あるいは19だけど,公式サイトに掲載されてる本当の年齢は…(苦笑).
石版の翻訳機によって命を救われたリュウタたち.父の作った翻訳機は石版が伝えたがっている恐竜の心を翻訳するものらしいけど,レックスとマルムが手にしたところでまたも輝く3人の体と,「私たちを助けて」という声は一体何を意味するのか? 石版によって選抜されちゃったらしい3人の子どもを巻き込んでいくこの物語は,どこまで普通の勧善懲悪ものとして走ることができるのか! 特にノーピスあたりが無駄に活躍すると絶対に話がややこしくなって幼児が置き去りになるので制作側は気をつけろ! 次回に続きます!

|

« 機動警察パトレイバー#42 | トップページ | デジモンセイバーズ#41 »

レビュー◆古代王者恐竜キング」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/13935649

この記事へのトラックバック一覧です: 古代王者恐竜キング#1:

« 機動警察パトレイバー#42 | トップページ | デジモンセイバーズ#41 »