[雑記] 声優アワード答え合わせ / 終了雑感
なんかこのスタイルの雑記は久しぶり! いろいろあってレビューの遅れに追いつくだけで一杯一杯だったんですが,「パトレイバー」放映が先週分で終了したことでなんとなく追いつく目処がついてきました.とはいえすぐに4月新番組がやってくるからなぁ…(苦笑).今のところ次期は「恐竜キング」継続で,残りは「パンシャーヌ」と「大江戸ロケット」あたりで落ち着きそうな予感.特に「パンシャーヌ」はどう転んでも面白い予感しかしないので,今から凄く楽しみにしてますよ!
さて,頑張った割には相当外した声優アワードの予想結果について.実際の結果は公式サイトの結果発表のページをご確認ください.…新人とサブについてはいきなり2人ずつ選抜されていてちょっと面白かった(笑).
総評あるいは負け惜しみとしては,今回のアワードは初回ゆえにアワードではなく,実際はここ3年分くらいの継続した実績を評価する場になっていたということ.外してしまった部分についても3年間の実績から評価したんだと言われたら納得できる部分がかなり多かった.それから,自分は81プロデュースとはちょっと相性悪いのかなぁとも思った(笑).(以下敬称略)
<新人賞 男優部門>
柿原 徹也と森田 成一が受賞.他の候補に比べ実績的には物足りないと思われた柿原氏の受賞には正直かなりびっくり.これはブライト様での継続した活躍が効いているのかな.森田氏は3年分の実績評価としては順当.今年度の「BLEACH」はオリジナルのせいで本当にダメだったけど(苦笑)昨年度は凄く良かったし,つたない新人がつたないながらも主役として花開いていく様子もよくわかったもんな.
<新人賞 女優部門>
鹿野 優以と平野 綾が受賞.これまた他の候補に比べて実績の足りない鹿野氏の受賞にびっくりだ(笑).今回の新人賞の選択では,本当に今年度なんとなく芽が出てきた新人と,新人というにはちょいと難しい実力派若手の2人を選んでいる感じなんだよな.平野氏は◎だったけど,そもそも選ばれないわけがないくらいの鉄板だったしなぁ.
<歌唱賞>
水樹 奈々が受賞.これも3年くらいの継続した活動に対しての評価なら納得.声優で2人目の日本武道館コンサートとか「ETERNAL BLAZE」のオリコン2位とか,特に2005年の実績が抜群だったのに比べると,SOS団は今年度だけのものだったからなぁ….でも,他賞でも特別に2人ずつ選択していたんだから,この賞も2組選んで欲しかった.
<ベストパーソナリティ賞>
浅野 真澄が受賞.継続期間の長さや,声優ラジオ業界に与えた影響力の大きさを考えればこの評価は順当.…この賞も2組選んで欲しかった.もう1組今年度だけの実績で選ぶなら絶対「うたわれ」なのに(苦笑).この賞については別に,今度ウェブラジオやPodcastがきちんと媒体として評価されるかどうかも気になります.
<サブキャラクター男優賞>
石田 彰と宮田 幸季が受賞.石田氏については単穴評価してましたが,3年分の実績評価としては順当なところ.どこか陰のあるサブ役としては本当に抜群です.宮田氏は候補の中では鈴村氏に並んでサブに特化した(=主役が張りにくい)声であったことと…やっぱし「東京アニメセンターRADIO」のパーソナリティが効いたのかな.
<サブキャラクター女優賞>
小清水 亜美と後藤 邑子が受賞.…「ハルヒ」効果はここで出たのか(笑).小清水氏はおめでとう! 主役も十分こなせるけれど,脇に来たときには幅広い役柄を当てている割にいつでも凄くいい感じで演じているのが凄く好きだ.後藤氏はこの賞の開催時期とミクル役による彼女自身の評価の急上昇がちょうど一致した感じでおめでたい.人生ではタイミングって大事だよなぁ….
<主演男優賞>
福山 潤が受賞.…順当だ(笑).いくらこの3年くらいの実績で評価されるとしても,特に06年度の主役っぷりは凄まじいものがあったし! 本当に出るたびに主役格やってんだもの(笑).男性の声で繊細な少年ヒーローを演じられる人材というのは案外希少な上に,積極的に毛色の違う役柄にも挑む貪欲さも持ち合わせているので,この声が維持される限り今後も仕事が途切れることはなさそうです.
<主演女優賞>
朴 ロミが受賞.これも納得だなぁ.「NANA」も大きいけど「ハガレン」のエド役としての受賞という意味合いも大きそう.受賞者中では洋画吹き替えの実績がずば抜けているし,演者としての幅の広さは恐らくこの業界内でもぶっちぎりでしょう.…個人的にはあの大空レイジがここまで来たかと思うととても感慨深いです(笑).
というわけで答え合わせでした.福山潤,おめでとう!
---
[終了短評] ※私見:一般:電波で各5点ずつ
4:2:1 シュヴァリエ
冲方丁&むとうやすゆきの渾身の脚本とプロダクションI.Gの美麗な映像が融合した秀作.独特の重厚感のある尾崎智美デザインの端正なキャラクターは最後まで維持されて,特に豪奢な建築物のCGとの融合も美しかった.対象は完全に大人向け.しかも結構知的レベルの高い人間を視聴者として想定しているのか,本来ならもう少し親切であって欲しいフランス語にも説明はなし.やってることが矛盾だらけで意味不明ということはないんですが,本気で理解しようとする人間にとっては敷居が相当高い硬派な作品です.
また,元々作りが硬派である上に,花開いた貴族の時代が腐り革命へと走っていく時代を描いているため,後半に至るほど視聴するのが切なくて苦しい展開であるところが視聴を続ける際にはなかなかきつい.後味の良かったロシア編までは本当に面白かったけれど,その後の展開はもう切ないったらないからなぁ…(苦笑).姉の魂を抱いた弟がやがてひとつのものに変わっていくときに外見に表れる色気もなかなか印象的でありました.
テーマや描写の敷居の高さから多くのファンを掴むのは難しそうですが,本格的な大人向けのアニメを探している人はぜひ試しに見てみるといいと思います.気楽でお手軽で簡単な娯楽…とはいかないけれど,中盤から終盤にかけての怒涛の展開はなかなか心揺さぶられるものがあると思いますよ!
| 固定リンク
「メモ」カテゴリの記事
- [雑記] 聞かれても悩むよ / 開始雑感・期中雑感(2007.06.10)
- [特別企画] 馬鹿は余計なことばかり考える(2007.04.01)
- [雑記] ともかくこのマスクが気に入ったんだ / 終了雑感(2007.03.18)
- [雑記] 声優アワード答え合わせ / 終了雑感(2007.03.06)
- 2006声優アワード適当予想(2007.03.01)
「アニメ終了雑感」カテゴリの記事
- 2008年9月終了アニメ雑感・3(2008.10.16)
- 2008年9月終了アニメ雑感・2(2008.10.07)
- 2008年9月終了アニメ雑感・1(2008.10.01)
- 2008年6月終了アニメ雑感(2008.07.05)
- 2008年3月終了アニメ雑感・3(2008.04.11)