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デジモンセイバーズ#46

「世界は既に救われていたの巻」

イグドラシルをついに殴ったマサルに向かって,自分こそが本当の大門スグルであると告げるバンチョーレオモン.俄かには信じられない突拍子もない話だが,その証拠として彼は父でなければ知らないはずの過去の記憶をマサルに示す.今バンチョーレオモンの体には,彼自身の命とともに行方不明となった大門博士の命まで宿っているというのだ.
10年前に旅立った大門博士は,旅の途中でバンチョーレオモンと出会って友となり,ふたりでデジタルワールドを流離った末についにイグドラシルとの対面を果たした.しかし倉田の侵攻と大虐殺の責任をとって幽閉の身となり,10年後のメルクリモンの死によって死刑に処せられることが確定する.いくら彼が息子の成長を見届けるまでは死にたくないと願っても,その運命を避けることは不可能に思えた.

物語も終盤.ついにここまで伏せられていた重大な事実が明らかになった上,壮絶なお約束へと突入していく「セイバーズ」! 前半はバンチョーの登場とその強引さによってちょっと面白くなってしまうものの,それは終盤の熱く苦い展開を引き立てるための意地の悪いスパイス.…こういうギャグ・コメディとシリアスのコンビネーションは本作では何度も使われてきたテクニックですが,ここまで思い切りやられるとどんだけあざとくてもキツいです!
10年前から今に至るまでの出来事は既にかなりの部分が明らかとなっていますが,大門博士とバンチョーレオモンが辿った軌跡の暴露によって滅茶苦茶な事実が明らかに.大門博士はその存在と命でもって既に人間界を救っていた! …さすがマサルの父,もう反則の塊だなぁこの人は(笑).けれどこの暴露こそ壮絶な幕引きへの前フリ.バンチョーレオモンと大門博士は,師匠であり父である以上に凄く黒い兄弟だった(苦笑)!

前回ラストより少し前,衝突直前の2つの世界のその狭間.富士の山頂にやってきたクレニアムモンは,これまでイグドラシルの正義を疑っていました.人間とデジモンのどちらが正しいのかわからなくなっていた彼の悩みを吹き飛ばしたのは,人間のマサルとデジモンのアグモンとの戦い.「そんな考え方こそが間違いなのだと,お前はそう言いたかったのだな,大門スグルよ」…なんて,世界を支えるバンチョーレオモンを見ながら彼は言うのです.
しかもついてきたチカさんには,娘ならわかるはずだとクレニアムモン.誰よりもデジタルワールドを愛しデジモンと人間の平和を願った熱き魂.持ち主は大門博士に決まってるけど,なんでそれがバンチョーの中にあるのか? …デジソウルを砕いてバンチョーを外に出し,代わってデジタルワールドを支えるクレニアムモン.大門博士の息子が見せた人とデジモンの作り出す無限の可能性をもう一度信じたくなった彼の献身により,バンチョーはデジタルワールドへと戻ることが可能になったのです.
そして現在,バンチョーレオモンはイグドラシルの座に乱入した上,自分こそが大門スグルと名乗ってマサルを大混乱させております(苦笑).彼自身も相当滅茶苦茶なんだけど,バンチョーが言い出したことは彼の想像の範囲を明らかに越えてしまって「ふざけんな!」ってなもんですよ(苦笑).しかしバンチョーは己が父であることを,家族くらいしか知らないであろう,マサルの過去エピソードで裏づけようとしてくるのです.
子どもの頃登り棒から落ちて頭に怪我をしたマサル.そんなマサルを抱いて病院まで運び,男なら我慢しろとか言っていたのは確かに父なんですが…「あの時,お前を病院まで運んで行ったのは,この私だ」とかバンチョーレオモンに言われてもなぁ.見た目どころか種族すら違う相手に言われても「嘘だろ,そんな…」とマサルがどうしても信じられない気持ちはよくわかる.だって違いすぎるよ,あまりにも!
しかし「番長は嘘はつかない!…違うか,マサル」とバンチョーは凄い勢いでマサルを説得.その堂々とした態度や豪快な言いっぷり,そして何よりも温かく優しい彼の目は,いくら滅茶苦茶に聞こえてもこれが真実なのだと告げている.ここでトーマたちもフロアに到着して,世界を支えているはずのバンチョーが来ているのにびっくり.「私は易々と死んだりはしない.なぜなら,この体には2つ命が宿っているのだからな」とか毎度偉そうな彼の語る脅威の真実とは!
10年前,仲間たちを守るためにデジタルワールドにただ一人残り,ついにはメルクリモンとの対話に成功した大門博士.彼はメルクリモンの勧めでイグドラシルに逢う為の旅をはじめたわけですが,その最中に運命的な出会いが待っておりました.たまたまバンチョーレオモンのシマを大門博士が通りかかったことにより,なぜか拳と拳で語り合う羽目に陥るふたり.「神と番長,どっちが偉い」「何?」…と理由のない因縁から男と男のタイマンがはじまったのです.
損得度外視,互いのプライドを賭けた大門博士とメルクリモンの激しい喧嘩の背後ではなぜか火山も噴火(笑)! …たぶん大門博士は既に聖なる都を通過した後だろうから,その拳は地を穿ち水を導くような凄いものになっていたはず.きっと元々の才能に加えて,デジタルワールドやデジモンと接触した時間が長くなることによって,人間の中のデジソウルも強化され引き出されやすくなるのかな.そうでなきゃあの強化はおかしいもんな(苦笑).
そして,太陽が落ちるまで拳を握り殴り合ったふたりの間には,案の定友情が芽生えていました…まるで将来のマサルとアグモンのように.互いに名乗りあってすっかり意気投合して仲間となった過去のふたりの気持ちは,そういうのと同類のマサルには凄くよくわかる話だから聞いていてうれしくなってきて…でもそれとこれとは話が別!「それがさっきの話と…」と口を挟んだらバンチョーレオモンに叱られる.「人の話は最後まで聞けー!」…お前らイグドラシルを放置して,一体何をやってるんですか(苦笑)?
問答無用で回想の続き.バンチョーレオモンと一緒の旅となった大門博士だけれど,相当長い放浪を続けても見つからず,さすがに諦めそうになった頃にやってきたのがあのクレニアムモン.イグドラシルの守護者であるロイヤルナイツの唐突な到来に呆然とし,そしてバンチョーとともに大笑いする大門博士.探したことは無駄ではなかった! イグドラシルは実在していた! だから「おかしいのではない,うれしいんだ!」
実在するならばもちろんイグドラシルに逢いたい大門博士と,当然のようにそれを断るクレニアムモン.そこでバンチョーが「人間を見くびるな」と大門博士を援護.ここまで一緒に旅をしてきたバンチョーレオモンはすっかり人間の可能性に魅せられていて,「人間の思いの力がデジモンと結びついたとき,そこに無限の可能性が生まれる!」と凄いものをクレニアムモンに見せつける.…大門博士とバンチョーレオモンのバーストモード!
どうやら旅を続ける途中でデジヴァイスを自力で開発しちゃったらしい大門博士.バンチョーとの魂の対話をベースとしてデジヴァイスが開発されたなら,大門博士とバンチョーの関係に近いマサルとアグモンが一番デジヴァイスを使いこなしているのも頷ける.もちろん装置の分析や設計をあの小荷物で行うことは無理だろうから,放浪の最中に流されものの岬の館へと時折戻っていたのかもしれないな.
バーストモードとなったバンチョーレオモンのバーニングバンチョーパンチはクレニアムモン御自慢の無敵の矛を吹っ飛ばし,ふたりは人間の力って奴を証明することに成功.イグドラシルは「私の予想をはるかに上回る」と頭の中に直接語りつつ,見る間に地中から伸び,幹を枝を葉を広げて高くそびえる….大門博士の強い思いはついに,見えないイグドラシルをデジタルワールドへと顕現させたのです.
長らく探していた目的地へと到着し,これで大門博士の夢見た明るい未来が2つの世界にやってくる…はずだったのに,「だが,最悪のタイミングで悲劇が起きた!」…人間界からの倉田の侵攻はデジタルワールドに多大なる被害を与え,同じ人間である大門博士は囚われの身に.実はこの段階で既にイグドラシルが人間界への報復を一度は決断していたことも判明! そりゃ神としてはあの狼藉を放置できるはずもなかったんだよなぁ….
そしてその人間界を救ったのが大門博士.「人間とデジモンは分かり合える!」と必死で嘆願した彼が,壊れかかった均衡を救うためにその身を投げ出すことになります.あまりにも重すぎて消し去れない,デジモンの人間に対する憎しみや悲しみ.「憎しみは新たな憎しみを生むだけだ.それになぜ気づかない!」とバンチョーは綺麗な正論を言うけれど,その連鎖を断ち切ろうとするとき傷ついた側の苦しみは一体誰が引き受ければいいのか.
それでも大門博士は必死で頼む.もう1度だけ人間を信じてくれと,こんな悲劇はもう繰り返さないと.「俺が,この命にかけて!」…その心からの言葉とバンチョーのとりなしによって,イグドラシルは人間を信じることを決定.ユキダルモンが殺されたあの段階で,人間界は大門博士によって一度救われていたのです.…その後大門博士は幽閉状態となり,人間を監視するためにデジヴァイスの設計図を持ったクダモンが人間界へと送られ,DATSが設立されたわけですね.
かくしてぎりぎりのラインで均衡を保つことになった人間界とデジタルワールド.けれど,最近になって倉田がやらかしたメルクリモン殺しが,事態を最悪の方向に転がしました.助手の不始末に焦る大門博士…ええっと,所長も隊長も力を温存しすぎて役に立ってくれませんでしたよ(苦笑).さらに大門博士の苦悩を深めるのが自分の息子に関する噂.倉田を追ってデジタルワールドに来ていて,しかもまるで歯が立たないことまで噂になっていた(笑)!
人間界を,家族を守るためにその身を捧げた大門博士.けれどその献身が無駄になってしまった今,すぐ側まで息子が来ていると聞かされちゃったからたまらない.今すぐここから出て倉田をなんとかしたいんだけど! 「それはできん!」と盟友のバンチョーレオモンに言われてしまう.男なら,命がけのイグドラシルとの約束は決して破れない.「男の約束は,守られなければならん!」「…男に二言は…ない…」
その身を持って世界の均衡を守ったはずなのに,自分が託した願いによって2つの世界を守るDATSも設立されたはずなのに,息子だってデジタルワールドに乗り込んでくるほどの力をつけているというのに.ここで自分が牢から出れば倉田を止められることが見えているのに…それをできない父は膝をつき,息子の名を繰り返し叫ぶ.…哀れな父から迸る激しい感情は,親を持たぬデジモンたちにもきっと伝わっているはず….

どんなに後悔しても時は戻らず,ついに大門博士がその命をもって人類の罪を購う時がやってきました.こんなことになったのも全部倉田のせいだと思うと,もう本当にやりきれないなぁ….ロイヤルナイツに囲まれた処刑場.巨大なデジモンたちの中で小さな大門博士は目隠しに手械のスタイル.何か言い残すことはあるかと問われて,「死にたくない」と正直な彼.「マサルを,息子を一人前の男にするまで,俺は死ぬわけにはいかん」とあまりに彼は未練がましい.
もちろん大門博士は一人前の男で胆力のある豪傑だから,こんな醜態はまったく彼らしくない.けれどそんならしくない態度を取らなければ耐え切れないほどに,父の願いは深くて熱い….そして,そんな友の強い願いにはどうしても動かされてしまうのが無二の相棒というものでしょう.「その処刑待て!」と処刑場に乱入したバンチョーレオモンは…スグルを友としてこの手であの世に送ってやりたいと言い出した!
処刑から救ってくれるのかと思ったら,彼自身の拳で「許せ…」と大門博士の腹を貫くバンチョーレオモン.倉田が悪の本性を現したり,人間界に戻ってきたマサルたちがピカッとやられていた頃に,大門博士の人としての生は友の拳で終わらされていたわけです.そしてバンチョーはイグドラシルに,人間とデジモンの未来を信じて命を捧げたこの男の熱き想いに免じて人間界侵攻を思いとどまれと説得し,受理.…これで2度人間界は大門博士に救われたわけです.
けれどバンチョーの行動にはやっぱり裏がありました.ロイヤルナイツの去った処刑場に残ったふたりはとんでもないことを決行します.今際の際の大門博士にこれしかなかったと詫びた上,「お前の命をこの俺に託せ」と言い出すバンチョーレオモン! 人の体から命をデジソウルとして分離し,バンチョーレオモンの中へと納める.ふたつでひとつの体を共有するなんて荒事をやろうというのです!
倉田がデジモン人間を作っていたように,デジモンと人間は融合可能であるわけですが,いきなりバンチョーが一体化を言い出したのは,大門博士のデジソウル研究の成果としてこれに類するものが既に出されていたんでしょう.イグドラシルの目を欺き息子を影ながら見守るにはこれしかないと強く言われて,「わかった.俺の命,お前に託す」と大門博士は友に全てを委ね…そして今,バンチョーはマサルの前にいる.
壮大なホラ話にしか聞こえない大門スグル物語.しかし番長は嘘はつかない.「それじゃ,本当に…あんたは,俺の父さんなのか!」…当事者であるマサル以上に,こんな話を信じなきゃならない仲間たちは本当に大変そうだ.なんでこの親子こんなに滅茶苦茶なんだろうなぁ(苦笑)! 「大きくなったな,マサル!」と頭に手をやるバンチョー.その掌からは確かに父が感じられてマサルはうれしいけれど,でも! 「そんな大事なこと,何で今まで黙ってたんだよ! 父さん!」
「言いたくとも言えなかったのだ…私たちは,ずっとイグドラシルに監視されていたからな」と回想も最終章.心だけをバンチョーの中に宿した大門博士.そのまま悪の倉田を止めに行きたいと当然思っていたんだけれど…「そうはいかんぞ」とここまでを見ていたイグドラシルが,空っぽになったばかりの大門博士の体を乗っ取り人質に.そして正体を明かしたり戦いに直接手を下すようなことがあればこの肉体を破壊する,と命令しやがったのだ.
…一度失った体なんだからどうなろうと構わなさそうなもんですが,それでもイグドラシルに操られてちゃんと動く元の体を見た大門博士とバンチョーレオモンはさすがに動揺.なぜ神がここまでやったのについては…「神の,試し」とトーマは言う.イグドラシルは人間がデジモンにとってどのような存在なのかを確かめようとしていた.人間はいいのか悪いのか,それを試すためだけに静観を続けさせたイグドラシルの知ることに対する欲と傲慢!
これまでは倉田一人がともかく悪かったんだけど,聖なる都以降に2つの世界を襲った戦乱や災害では,己の知りたい欲を優先し余計な被害を出したイグドラシルの責任はやっぱり大きい.聖なる都で大門博士の魂を宿したバンチョーがマサルたちとともに戦ってくれれば,恐らく都は落ちずに済んだ.倉田は十分なデジソウルを手に入れることができず,次元の壁が壊されることもなく…なんてことまでは考えていないだろうけれど(笑)「沢山のデジモンや人間たちが傷ついても構わないっていうの!」「その通りだ!」とヨシノもトーマも怒るのだ.
ここでようやく,マサルにぶん殴られていた大門博士の姿のイグドラシルが復活.いくら豪傑の肉体だとしても,デジソウルが乗りに乗ったマサルの拳を受けては簡単に立ち上がることもできなかったらしい.…むしろ原型を留めているだけ偉いのか(笑).しかしその傲慢な心は変わらないまま.人間は未曾有の危機に直面しても反省なく,おろおろと逃げ回るばかり.「まさに,愚か者の極み!」…なんて言われても,人間にだって言いたいことはある!
人間たち全員が愚かに逃げ回っているわけじゃない.次元の壁について研究を急ピッチで進めている野口夫妻を筆頭にして,世界を救うために頑張っている人たちは…もちろん少数派ではあるけれど大勢いるのに,「人間ごときに何ができるというのだ」と傲慢な神は掌底から衝撃波を放つ.「人間など不要.それがデジタルワールドの神であるこの私,イグドラシルが下した結論だ!」
もちろんそんな自分勝手な結論「受け入れられるかよ!」とマサルは吼える! 神様で圧倒的な力があれば,何をしてもいいってわけじゃないだろう.そんな人間の意見にパートナーたちも同調….「お前,わかってないぞ!」と突如言い出したアグモン.重要局面では兄貴の言葉に賛同してばかりで自分から言い出すことの珍しい彼の主張とは,「俺は,兄貴と一緒にいると楽しいんだ! 強い奴と戦って,自分も強くなって,わくわくするんだよ!」…期待したほど特別な話じゃなかったな(苦笑).
実に素朴なアグモンの想いに続き,ガオモンもララモンもファルコモンも己の気持ちを吐露します.「マスターと一緒に戦えることを,誇りに思っている!」「私だって,ヨシノが大好きだもの!」「僕だって,イクトのことが大切なんだ!」…種族の違う人間のことが本当に好きな自分たちの気持ちをまとめて,もう一度アグモンはちゃんと言う.「デジモンと人間は,わかりあえる!」…それは,神にだって恥じることなく叫べる彼らの真実.
もちろんイグドラシルはそんな真実を認めはしない.たわ言をほざく愚か者たちに攻撃を再開するイグドラシルはやっぱり強くて,自分たちの言葉を通したくてもどうやって止めればいいんだこんな激烈な攻撃.しかし!「男なら,命がけで何かを成し遂げなければならないときが来る」「今が,その時だ」…進み出るのは父であり師匠であるバンチョーレオモン.「マサル! 母さんとチカを頼んだぞ!」と,あの日のような大きな背中をマサルに見せて….
長い旅の末にイグドラシルを探し当てたバンチョーレオモンと大門博士.途切れのない衝撃波にも怯まずに,前へ,前へとプレッシャーの中を進んでいき…ついにはイグドラシルを抱いてその動きを止める.「地獄の底までつき合ってもらうぞ」とか言い出したら次に続く言葉はもう決まっている.「さあマサル,俺の体ごと,イグドラシルを貫け!」
そんなこといきなり言われても息子は,弟子は困るのだ! 「できるはずねえだろ!」「お前は,男だろう!」「でも!」…自分の手で尊敬する人たちの命を絶つなんて,人間だってデジモンだってできるわけがない! …けれどバンチョーレオモン=父はこちらを見て待っている.期待している.「頼む,マサル! さあ!」…男が男を見込んで頼んでいるのだ.これに応えなかったら男じゃない! けれど…けれど!
叫びを上げるマサルの全身から迸り出るデジソウル.選びたくない義務に追い詰められた激しい感情は,炎のように彼を包む.「デジソウル,チャージ…オーバードライブ!」 …イグドラシルは自分を追い詰める人間たちの行動に恐怖する.このままではお前自身も滅ぶことになると言われたって,もはや動じもしないバンチョーレオモン=大門スグル.「自分の正体を明かしたときから」「その覚悟はできている!」 命が惜しかったらこんなところに来ていない.だから「さあ,撃て,マサルー!」
マサルは過去を思い出す.10年間に父を見送った日,そしてバンチョーに出会った日.…あの頃はまさかこんなことになるなんて想像もしていなかった.もっと強い相手と喧嘩をするためにDATSに入っただけなのに,なんでこんなことになってしまったんだろう! 「父さん,父さん…父さーん!」…絶叫とともに放たれるグロリアスバースト! 何もかも蒸発させる業火の中,「ありがとう,マサル」と振り返ったふたりの笑顔が重なって,閃光の中に消えていく.

2つの世界を救うために大切なものを犠牲にする.迷いと悲しみの中で放たれた太陽の波動は,デジタルワールドから人間界まで伝わっていきます.…世界の広さからすればささやかな光だろうけれど深海にまで届き,イグドラシルが絶対ではないとことを全てのデジモンへと伝えるのです.神は絶対ではない,海中で凍りつきながらもそれを知ったデュークモン.「だが,それに気づくのが遅かったようだ」とそのままスレイプモンとともに沈んでいく彼らの行きつく先は….
グロリアスバーストの威力によって炎上し燃え尽きる巨大樹.イグドラシルを,神を父ごと倒してしまったマサルは「父さん」と呆然.最終的に自分が選んだことが重すぎて,どうしていいのかわからない.既に2度世界を救っていた大門スグルは,父を救いに来たはずの息子の手によって3度目の犠牲者となってしまった.イグドラシルを止めることはできたけれど,2つの世界を救うための手がかりは得られないままで….
そんなマサルに「帰ろう,人間界に」と声をかけるイクト.事態は刻一刻と悪化していて,まだ全てが終わったわけでもない.とりあえず人間界に戻り体勢を整えようとしたそのとき! 地に亀裂! そしてあの声! 「この私に歯向かった罰,今こそ下してくれよう!」…地中に潜んでいた巨大な怪物が地上に姿を現す.巨大で白いそれは言うのだ.「我は,神ぞ!」…どこまで殴れば,語れば,犠牲を出せば,この傲慢な神に人間を理解してもらうことができるのか? 導き手を失った世界でマサルができることは,やっぱりたった1つしかない…次回に続きます!

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