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古代王者恐竜キング#4

似た者同士の腹減り迷子

南米・アマゾンでまた新たな恐竜が出現した.ディノホルダーでそれを知ったリュウタたちは早速現地に向かうが,リュウタが転落したことで一同はガブとはぐれてしまう.ディノホルダーも水に落としたために動かなくなり,リュウタたちはガブの居所がつかめなくなってしまった.
新たに出現した恐竜をそっちのけにして,ジャングルの中でガブを捜すリュウタたち.けれど程なく今度はリュウタまでレックスたちとはぐれてしまう.さらに仲間ふたりが行方不明になったレックスたちの前に出現したのは,サルタサウルスとそれを捕えるためにやってきたアクト団の3人組.彼らはサルタサウルスに向かい,手駒のスピノサウルスをけしかけた.

まだまだ序盤で世界観やルールの説明が中心の「恐竜キング」.3話かけて主役たち全員に恐竜を持たせてそれぞれの特徴を示すのはとりあえず終わったので,今度はこの先しばらく続くであろうアクト団とのカードの取り合いについての大まかな流れを示し,毎度揺ぎ無いお約束パターンってのをいち早く作り上げねばなりません.
しかし!この制作会社は伝統的にお約束パターンを守るのが割と苦手(笑).子どもたちに深いメッセージを送るのだという名目で実質は形だけキッズ向けだけど中身は複雑怪奇に大爆走ってのが多いので,この作品もどこまでお約束を守れることやら….無限ループはマニアな大人にとっては退屈だけど,本気で一般の子どもたちを取り込む気なら,飽きるほどそれを繰り返す堅い覚悟が必要なのです.

前半.本日の旅行先は南米アマゾン.生物多様性に富み様々な動植物が暮らすこの地で例の卵カプセルが割れ,中からは現代ではもはや絶滅したはずの恐竜が登場! で,ディノホルダーとアクトサーチ,2つの装置によって敵味方が出現を同時に察知するので,どちらかが極度に不利ってことがないところが面白い.アクト団側は本日も3悪党がドクターの命令で出動.ちょうど負けていたチェスのゲームをどさくさにまぎれて無理やり勝ってしまうウサラパ,ずるいなぁ(苦笑).
悪がダレ気味なら正義もまたのんびりしたもんで,同じ頃,Dキッズ側ではリュウタがガブを試しております.わざと隠れてガブが自分のことを探せるかどうかをテストしているわけですが…ガブはリュウタよりはドッグフードを匂いで嗅ぎつけていたようで(苦笑).チビ恐竜でも動物だから,モルガンの公準を適用するのが適切なのか.…で,飼い主のリュウタもハンバーグの匂いを見事に嗅ぎつけていて,より低次なガブにそっくりなのがおかしい.
ディノホルダーの恐竜出現反応を見て,こちらも早速出かけるリュウタたち.もちろん人跡未踏のアマゾンに行けるのは子どもたちとパートナーの恐竜だけ.父は当然行けないし,リュウタに押し付けた現地で必要そうな薬などいろいろも全部置き去り.…でも,彼らのリュックなどは横に置いてあってもちゃんと転送されているので,案外転送される人間が自分に必要なものだと思えば一緒に連れていけるのでは…(笑)?
到着したアマゾンは大変に広い上にジャングルのせいで視界も悪く,目標を探すのも一苦労.その上いきなりリュウタが坂から落ちて水溜りにハマり,ガブとはぐれてしまいます! …いきなり落ちる飼い主もどうかしてますが,飼い主無視してチョウチョ追っかけていくペットもどうかしてる(苦笑).見失ったリュウタたちはガブがかくれんぼしてるんじゃないかとか考えているわけですが,あんなリュウタに良く似た奴に,そんな難しい考えができるわけがないんだ….
しかも悪いことは重なるもので,さっき水溜りにハマったときに濡れてしまったディノホルダーは機能停止.おかげでリュウタは闇雲に探すしかなく,気づいたら彼もまた迷子と化しておりました(笑)…もしある心理学的事実がより低次なメカニズムでの説明が可能ならより高次なメカニズムで説明しちゃダメとか,機械に水は大敵だとか,当たり前なんだけどアニメではよくごまかされることをきちんと示す本作は案外偉いのかも.
ガブもリュウタもいなくなってしまったことに気づくレックスたちは,2人のマイペースな間抜けと同類にならないように,ちゃんと恐竜たちをカードに戻します.確かにこれ以上仲間がジャングルで分散することになったらもう目も当てられないわけですが,仲間の心配をするよりも先に自分たちの行動を修正するレックスたちのクールな態度が気になる(笑).…きっと今まで何度もこんなことがあったんだろうなぁ….
そして,迷子たちを探すレックスたちの前には,探していなかったサルタサウルスが登場! けれど巨体の迫力に押されてしまって,恐竜を出すこともできずに逃げてしまったら,今度は3悪党のスピノまで登場! 飛行船でやってきたウサラパたちが本日の獲物を上空から発見して到着…っていうか墜落し(笑),ここに参上したわけです.かくしてはじまる不思議時空での大バトル! 高笑いするおばさんの登場に凄く嫌そうな顔してる子どもたちって,正直だなぁ(苦笑)
てなわけで本日の1戦目,サルタ対スピノがスタート.似たような体格の2体のバトルはスピード感溢れなかなか激しいですが,レックスたちはその戦いに介入することもなく静観.…2体が戦って力尽きたところでカードを取りに行くほうが圧倒的に楽だって,ようやく気づいたのだろうか(笑).ちなみにその頃,リュウタは腹を減らしており,ガブはワニに襲われておりました.

後半.レックスたちの目の前ではじまったスピノ対サルタの激戦.スピードに勝るスピノはサルタの細い首に食らいついて体で振り回すけれど,細身の割に強靭な首で,逆にサルタに吹っ飛ばされる.さらに子どももビビるサルタサウルスの突進はやっぱり凄まじく,背中の突起が示す通り防御力も高くて,このままだと負けてしまいそう….
負けないためにアクト団が出してきたのが恐竜の素の能力を遥かに越えた力を引き出す技カード.使い時の判断については適切かなと思うんだけど…ここでティラノを出しておけばなぁ.スピノはテイルスマッシュを発動し,今度はサルタサウルスが劣勢に! …でもどうせ所属なしのサルタとアクト団のスピノの対戦なんだから,レックスたちはどうしよう!なんてやる前に,飛んで来るカードに向かって走る準備をするべきだと思います(笑).
サルタはそれでも善戦中.強靭な尻尾でスピノを側に寄せつけずに時間が経過し,スピノのカードが赤くなる…そして,偉く速いスタミナ切れでカードに戻ってしまったスピノ.しかもこの不調はチビスピノがエドにがっつり噛み付いたところを見ると(笑)どうやら腹が減っていたらしい.「しっかり食わせとかんかい!」とウサラパは怒っておりますが,世話が足りてないのか,スピノの燃費が悪すぎるのか….
リアルな恐竜のバトルが繰り広げられていたそのころ,小さなガブは同じ爬虫類のワニに追い詰められておりました.敵の攻撃を見事にかわして尻尾に噛み付いたら,その尻尾に逆に吹っ飛ばされるってのはさっきの戦いとよく似ているような.ここでガブは無理に戦いを続けずに,ある程度距離が取れた段階ですぐに逃げています.差し迫った戦う理由がなければ自分から無理に喧嘩を売ることはないわけですね.
さて,残るリュウタの動向なんですが,これは自分の居所を仲間に伝えたりとかもっと視野の広い場所を探したりとかの工夫はまったくなしにジャングルを彷徨っております.動かないディノホルダーとともに遭難した彼のところにやってきたのは,捜し求めるガブ…ではなくてトカゲ.そしてそれを追うように現れたサルタサウルス!
いくら恐竜マニアでも,いきなりリアルなでかい恐竜が出てくれば動転するのは当然で,リュウタは慌てて逃げ出します.ここでサルタがしっかり自分の方を追ってくるもんだからなお怖い.ともかく逃げたリュウタは,川岸で運よく対岸のレックスたちに発見されたのでありました.…仲間に気づき笑顔で手を振るなんて,お前余裕だな(苦笑).
追われているリュウタをなんとかするため,とりあえず対岸に行きたいレックスたち.そこに都合よく登場したのがボートに乗った3悪党.これこそまさに渡りに船って奴ですよ! いきなり川岸から船に飛び乗り,さらに対岸に寄ったところで飛んで渡るという荒業を見せる子どもたち.「おっと失礼!」で済むようなレベルではない(苦笑).そして,礼儀も何もなってない子どもたちに「ろくな大人にならないよ!」と毒づくろくでもない大人たちは…ボートごと滝に落ちました(笑).
滝近く,崖の間際に追い詰められてしまったリュウタ.足元には一緒に逃げてきたらしいさっきのトカゲがいて…サルタはどうやらトカゲを見ている御様子.でもそんなところにまで目の行かないリュウタはあまりに怖くて,怖くて…頼りない飼い主が「ガブー!」と自分の名を叫んだ声が届いたんだろうか? またもワニに追い詰められていたガブは,今度は下に潜り込んで見事跳ね飛ばすことに成功.さらに危機に向かって走る!
絶体絶命の危機にやってきたガブ.リュウタのディノホルダーも運良く復活してくれたため,ようやくガブをトリケラトプスに変えることに成功! スピノサウルスを倒したサルタサウルスとワニを倒した(笑)トリケラトプスの戦いです.崖の上での戦いは激しい押しあいからスタート.衝突しあうガブに負けるな!とリュウタは応援するも,手負いとはいえ相手は強い.背中は堅いし尻尾も巨大な鞭のよう….
転がされたガブのカードはいきなり赤でかなりのピンチ! しかし勝負は最後までわからないもの.サルタサウルスの例の凄い突進も恐れず,向かってきた懐に潜り込み,四肢の力で跳ね飛ばす! …さっきワニにかました技がリアルにサルタを襲います! さらに体勢を崩したサルタに雷撃でとどめだ! サルタは感電してとうとうカードに戻り,子どもたちははじめて,パートナー以外のカードを手に入れたのでありました.
全力で戦い,こちらもちょうど力尽きたガブのカードももちろん回収.チビ恐竜に戻した上で,「ごめんなガブ! もう2度と離さないよ!」なんて歯の浮く台詞をいきなり吐いたリュウタを,ガブが相変わらず噛んでおります(笑).…リュウタはバカだからきっと本気でそう考えてるんだろうけれど,ガブはリュウタのことをどう思ってるんだろう.もう2度と離れないとかはまったく考えてない気がするな(苦笑).
そして,ほっとしてまた腹が減ったリュウタの側には,これまで一緒にサルタと逃げ回った仲であるさっきのトカゲが.さらに上空では飛んで逃げて行く3悪党も.今日のところはこれくらいにしといてあげるわ!なんて捨て台詞を残して去っていく,本当に出来の悪い大人たち….あのしつこいおばちゃんたちとの付き合いは,この先長くなるのかなぁ,やっぱり(笑).

さて,日本に戻ったリュウタたちですが,古代博士が考えるところ,トカゲを追っていたサルタサウルスは,食うためではなく仲間と思って追ってきたのではあるまいか.…サルタサウルスは「サルタのトカゲ」という意味だし,そもそもサルタサウルスって草食だし(笑).わけもわからず現代に復活させられた恐竜たち.こいつら話せないので想像するしかないんだけれど,やっぱり仲間たちから引き離されて寂しいんだろうか….
そんなカード恐竜の中では,ガブは随分と幸せなのかもしれません.彼の横では似たり寄ったりの食欲を持ち合わせたリュウタがいてばくばく食っていますんで(笑)種は違っても孤独ってわけじゃないですからね.恐らく今のガブからは,リュウタは主人というよりは守るべき同類くらいに見えているに違いない.次回に続きます.

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