« 古代王者恐竜キング#3 | トップページ | [雑記] 声優アワード答え合わせ / 終了雑感 »

デジモンセイバーズ#43

「罪なき子たちを救いたいの巻」

マサルたちをデジタルワールドに送り出しトーマを家族のところへ行かせたヨシノとイクトは,ゴーストタウンと化した横浜に留まって家族を待つ大門家を守っていた.災害の中心地にただ一軒取り残された大門家の間近には大竜巻が襲来し,デジタルワールドで巻き込んだデジモンたちを落としていく.そこに落とされた幼年期のデジモンたちの中に,あの懐かしいピヨモンが混じっていた.
以前自分と心を通じ合わせたピヨモンとの再会をチカは喜ぶものの,一度デジタマに戻ったピヨモンにはあの頃の記憶はない.それでも困っているデジモンたちを放っておくわけにはいかないからと,大門家で皆を保護することが決まる.幼年期のデジモンたちは居候の遠慮も知らず家中で縦横無尽に大暴れ.まったく落ち着きのない子どもたちの気ままな行動に,ヨシノもイクトもひどく翻弄されてしまう.

根性気力がそのまま力となるからこそ,最悪な事態をひっくり返すための心の強さを求められている「セイバーズ」.単独でデジタルワールドに向かう明らかな愚行を止めることもできないどころか,雰囲気と気合に呑まれて言いくるめられるようでは絶対にロイヤルナイツには勝てない.他人に何を言われようとも揺るがず怯まず己を通す強い精神がなければデジソウルの極みには達することができないはずなので…置いて行かれたのはある意味当然なわけですね(苦笑).
破滅の縁にある世界の中でものんきな展開を見せる今回の見所はやはりピヨモン! 12話で人間界にやってきた彼のデジタマがイクトたちやメルクリモンを人間界に呼ぶことになり,いろいろあって現在のこの大惨事へと繋がったわけです.もちろん倉田の存在で遠からず破滅が訪れるのは間違いなかったけれど,あの件がなければDATSと国家機密省の間に亀裂が走るのももう少し遅くなっただろうし,そうなれば倉田が羽柴長官に取り入るのも事前に阻止できたかもしれないし…けれど,どんなに悔やんだって時間は戻りはしないんだよなぁ.

前回でトーマはようやく己の意地を貫く覚悟を決めました.バーストモード発動のための最大の障害であった父との軋轢も,同種でありなおかつ自分の方が強いのだと認識することで解消.ロードナイトモンを片付けてマサルたちの後を追う覚悟を固めます.一方,イグドラシルは人間界でロイヤルナイツが続いて2体沈められたことを察知し,ドゥフトモンにその始末を任せていました.力こそ正義と考えるロイヤルナイツの戦略家で,自分からは滅多に動かないという武勇の誉れ高きドゥフトモン.もったいぶった登場やイグドラシルとの重厚なやり取りは…後に台無しになります(笑).
さて,今回の主役たちは現在横浜で活動中.結果的にマサルとトーマに取り残されたヨシノとイクトたちが,誰もが避難し無人となった街をワゴン車で爆走していきます.…状況は当然最悪.世界各地のDATS支部も頑張っているけど数の差がありすぎてやっぱし焼け石に水.それでも戦う力を持っているなら,この世界を守るために全力を尽くして戦うのが当たり前だと思うんだけど,ヨシノはマサルとの約束を守ることを優先しちゃう.まるでマサルのデジソウルに当てられて洗脳されてしまったみたいに(苦笑).
とはいえマサルの実家をちゃんと守らなければ,直情的なあれが戻ってきたときにどんな目に遭わされるかわかったもんじゃありません(苦笑).ゆえに車の後部座席にカップめんを山盛りにして街を走る! …現在野口博士たちが世界を隔てる次元の壁をどうにかするための研究を進めてはいるらしいけど,それが見つかって街が元通りになる日は「来る,きっと来る!」とイクトは強く信じていて,「そうよ」とヨシノも同調する.…けれどこれだけ滅茶苦茶にされてしまったら,それこそ時間を巻き戻さない限り元通りにすることは不可能じゃないかなぁ.
世界の終わりの中心である横浜では,天変地異も当然激しい.大門家付近には大竜巻が襲来し…異世界の客たちを落としていきました.庭先に転がっていたのは小さなデジモンたちご一行様.ピョコモン・トコモン・プカモン・プニモン・オタマモン・バブモン・ニャロモン・ポロモン・ユキミボタモン…1匹除いて幼年期デジモンがごろごろ転がっているのが愛らしい(笑)…そしてピヨモン.あの時悲しく別れたきりだった懐かしい顔を見つけて,チカは大喜びで駆け寄ります!
いきなり抱きつくチカさんにピヨモンはびっくり.チカにとってはもう一度逢いたかったパートナーとの再会なのでこれくらい派手な行動も当然なんですが,抱きつかれた方のピヨモン的には「君は…誰?」 アグモンとマサルみたいな特殊例は別として,デジモンはデジタマに戻ると記憶がリセットされてしまうのです.とりあえず一同を大門家に保護するものの,ピヨモンが覚えていないことには複雑な心境のチカさん.彼が苦しい思いをしないためには忘れる方が幸せだったはずなんだけど,それでも心を許した相手に他人のように接されるのは悲しくて….
とはいえやっぱりいい奴であるピヨモンが「ごめん…」と申し訳なさそうに謝ると,それを責める気にはとてもなれない.彼の存在が人間界とデジタルワールドの衝突の発端になったとしても,彼自身には何の落ち度も悪意もなかったことは既に明らか.責められるべきは人間を理解していなかった当時のイクトたちや,デジタルワールド側の事情を理解していなかった当時のマサルたちのはず.…無知だったあの頃に比べて知識や理解は随分と進んだけれど,状況は悪夢のように悪化してしまったよなぁ….
ピヨモンたちが人間界にやってきたのは,あの大竜巻に巻き込まれ飛ばされたため.2つの世界の接近は人間界だけでなくデジタルワールドにも深刻な影響を及ぼしており,天変地異が襲っている地域もかなりあるようです.住む場所を失って,逃げていたところを竜巻に巻き込まれて運ばれた彼らはつまり,災害に巻き込まれて発生した難民たち.全て人間のせいだと憎まれたっておかしくない状況で,そういう無軌道な悪意を人間に向けないのはうれしいことだけれど,「僕たち,どうなるんだろう…」とそりゃもう彼らは不安気で.
行き場を失った上に慣れない土地に落とされた不幸な難民たち.今すぐ誰かが救ってやらねば幼い命は危ういはず.てなわけで「しょうがないわね」とヨシノが「私が,みーんな面倒みてあげるわ!」と突然宣言(笑)! これだけの数のデジモンたちを無事にデジタルワールドに送り返す手段もないし,人間とデジモンの橋渡し役を自認するDATS隊員としてはそうせざるを得ないわけですが,私生活が相当だらしない彼女にそんな大風呂敷が可能とは,パートナーのララモンだって思えない.だって部屋とか足の踏み場もないらしいし(笑)!
ヨシノの自宅で保護するのは到底無理.だったらここで面倒見ましょうと申し出てくれたのが大門家.一軒家の上に家族の半分が不在で十分に広いこの家ならば,幼年期デジモンたちもちゃんと保護できるはず.それに,チカさんにとってはピヨモンはやっぱり特別.「あなたが覚えていなくても,あたしは覚えてる.ずっと一緒にいるって約束したんだもの.また逢えたのは,偶然じゃないって信じてるから…」と大変に健気.デジモンの存在に対して異様に寛容なこの家は,難民キャンプとしては最適だったのです.
かくしてはじまる難民保護大作戦…というかデジモン幼稚園(笑).ヨシノは珍しくエプロン姿なんか披露してますが,ポーズ決めてないで調理を手伝えよ(苦笑).けれど幼児を大量にお預かりするというのは,簡単なことじゃありません.トイレではファルコモンがトイレットペーパーに巻かれて大変なことになり,お風呂ではいたずらっ子たちが水を出しっぱなしにして遊んでる.冷たいのが好きそうなユキミボタモンは冷蔵庫に陣取り,幼年期たちとイクトのクッションの取り合いは真ん中から破れて中身が四散!
クッションが破れる拍子にイクトの体が後ろに流れ,花瓶と一緒に落下する様がスローモーションで描かれていて…こんなところの演出にやたら力を入れてどうすんだ(苦笑).派手な上に力の入ったドタバタぶりに怒ったヨシノは,「いいかげんにしなさーい!」と叫ぶんだけど,言葉もモラルも当然通じない幼年期どもの中には,足元で凄くリキんだ上にウンチしていく奴までいてもう本当にげんなりだ(笑)! …本来は,世界を守るために今すぐにでも立ち上がって戦いに行くべき希少な人材なのに,一体何やってんだ….

即席デジモン幼稚園は開設直後から一杯一杯! けれどこの家の連中は事態に翻弄されることには案外慣れっこだったため(笑)程なく順応してしまう.滅茶苦茶な家族と居候をお持ちの大門家の2人は言うに及ばず,ヨシノも久々にやりがいを感じているらしい.…確かに彼女がマサルやトーマの日常的・常識的な面倒を見ているのは間違いない.ララモンは「面倒みられてるのはヨシノの方だと思うけどー」と茶化してますが,それは戦闘中や非日常での話.ララモンはよく吹っ飛ばされて面倒をかけまくってるので(笑)人を笑い者にする余裕なんかないと思いますよ?
いつもの食卓を大量のデジモンで取り囲んで皆でお食事.この家に来る奴をことごとく魅了したサユリさんの手料理は今回も見事.イクト曰く「料理のニンジン」…お前あんだけ達者に喋る癖して変なとこだけ日本語が怪しいままだなぁ(笑).ピヨモンが食べれば残る連中も揃って食べるおいしいご飯.けれどサユリがその腕前を振るいたい相手は,きっと出かけっぱなしの2人の家族.「この家で出迎えてあげたいから」と,割れたガラスもテープで止めて大門家らしい強い心で待つ彼女.「マサルはきっと,スグルさんを連れて戻ってきてくれるわ」なんて信じて待っているわけですが….
その信じられた我らが主役は,デジタルワールドに到着はしたもののあんまりよろしくない場所に落ちたご様子.食えそうなものも飲めそうなものも付近にはなくて,大食漢のふたりにはきっと地獄だ(笑).そもそもイグドラシルの場所を探す手段すら準備せずに単独で突入を強行したマサルたちはやっぱしどうかしているわけですが(苦笑)そんな暴走者たちを救う光が空の上から!
きらんと輝いて背中合わせの2人の間に思いっきり落下したのは…またゴツモンか(笑)! 以前シャイングレイモンで潰して酷い目に遭わせたことを考えればこれでおあいこ.もう一度イグドラシルに逢って殴りてえという大門オサルの強いデジソウルが引き寄せたのか,竜巻で吹っ飛んだ彼はまたもアホモンたちと出会ってしまい…「ちょうどいい! また案内してくれよ!」とまたも旅の仲間として引きずり込まれたのでありました(苦笑).
本来の部屋の主が道案内を捕まえて再び進み始めたその頃,主人のいない部屋を食事を終えたイクトとデジモンたちが勝手に占拠しております.未だに相当遠慮気味のピヨモンの様子に,イクトは自分がここに来た頃のことを思い出します…具体的には22話のラスト.本当にいろいろあってデジタルワールドにも人間界にも行き場がなくなって,ここにいていいのかなと自信なく呟いたイクトに,マサルは「当たり前だろ」と言って救ってくれたのだ.
迷いのない揺るぎのない言葉によって,彷徨い続けたイクトは居場所を作ってもらった.以前受けた恩をしっかり覚えていた彼は,その恩をマサルではなく困っている自分の仲間たちに返すのです.「俺,お前たちの兄貴になる!」 …マサルを見習って行き場を失った仲間たちの保護者になると請け負うイクトとファルコモンは,早速小さいのから兄貴と呼ばれて…照れくさい(笑).イクトが凄く子どもらしい笑顔なのが,やっと生まれた心の余裕を示しているようで…うれしいなぁ!
そしてはじまるお約束の枕投げは,ヨシノに当てても止まりやしない大暴れ! …しかしどーんというでかい音と振動はさすがにそれを止めました.なんせこれは愚かな人間たちに消滅を与えるために襲来したドゥフトモン襲来の証! 次元振動爆弾のエネルギーを吸収したベルフェモンのように,次元すら切り裂くドゥフトモンの剣.こんなものをここで振り回されたら,守るべき大門家まで消されてしまう!
だから,イクトたちももヨシノたちも自分たちが守ると決意するのだ.これ以上は許さないと究極進化して,ロゼモンとレイヴモンがドゥフトモンの前に立ちふさがる. デジモンもパートナーも心はひとつ.「人間界に,手出しはさせない!」「デジタルワールドへ帰れ!」と気合で刺客に立ち向かう! もちろんドゥフトモンは半端な気合じゃ退けられない.ただの究極体など剣の一振りで吹っ飛ばす強さで対抗してくるけれど…この程度の敵を退けられなくて,この先意地を貫けるわけもないのだ.
大門家から,対ドゥフトモン戦のはじまりを告げる炎を向こうに見るチカさん.「どうして,デジモンと人間は仲良くできないの…」と悲しむ彼女を迎えにきたのはやっぱりピヨモン.普通なら一度デジタマに戻れば記憶は消えるはずですが,人間の心がデジモンたちにデジタルワールドの常識に反する影響を与えることは様々な実例で既におなじみの通り.ピヨモンにも前世の感情の残滓がやはり残っていたようです.
そんなピヨモンたちの待機する大門家にドゥフトモンの剣が急激に迫る.イグドラシルの決定を忠実に遂行しようとする彼はロゼモンたちでは止められず,どんどん押されて大門家はもう目の前! …しかもドゥフトモンは任務に忠実.難民たちが避難していると知っていても「人間界とともに消えてもらうまでだ!」と同類の生命に対しても実に冷淡.「デジタルワールドを救うことこそ正義.そのためにはわずかなデジモンの命など取るに足らぬ!」と非情な判断を下すのだ!
人間どころか同類の生命すら重く見ないドゥフトモンに,さっき兄貴となったばかりのイクトは怒る.「俺たち守る.大切な人を,大切な場所を!」…仲間とともに立ち上がり大切なものを守るための壁として立ち塞がるけれど,両者の意地の必殺技の威力はやはり防ぎきれなくて大門家まで巻き込み…ここで奇跡が.デジタマに刻まれていた前世の絆は,チカのピンチで呼び覚まされます.ピヨモンがいきなりアクィラモンに進化して「大丈夫,僕が守る」とか言い出した!
…恐らくはデジタルワールドと接近することによって,心の力の影響がより広がり強まっているに違いないこの人間界.奇跡に近づくこの世界で残る2組も目覚めのときを迎えます.「マサルたちが帰ってくる場所を,必ず私たちが守ってみせる!」「俺の役目,それ,皆を守ること!」…守りたい,単純極まる2組の意地は沸き立ち噴出し空を貫き,イクトのデジヴァイスを新しい姿に変えつつもついにバースト進化がやってきた!
黒と青のバーストモードレイヴモン,そして白とピンクのバーストモードロゼモン! 究極体をさらに1段上に引き上げるバーストモードのデジモン2体が相手では,いくらロイヤルナイツでもさすがに無理(笑).「一方的な正義は」「正義じゃない!」と2つの世界と2つの種族をよく知る2組に連続攻撃で退けられるドゥフトモン! …あんなに強そうだったのに,最終的には数に押される上に,よりによってロゼモンの技で昇天するわとどうにも気の毒だ…(苦笑).

心の強さはそのまま力.2体がかりだけどロイヤルナイツを倒し守りたい意地を張り通せるだけのデジソウルを手に入れた2組は,やっぱりマサルの後を追うことに.…最初っから喧嘩してでもついていけばよかったんだけど,あの時はそこまでの覚悟ができなかったんだから仕方がない(苦笑).2つの世界と2つの種族のことを考えれば,不要なものを切り捨てるイグドラシルの決断はやはり間違っているという結論に至ったようです.
種族を問わずこの状況に切り捨てられる側の味方として旅立つヨシノたち.うまいことピヨモンも戦力になってくれたので,大門家を守る責任を押し付ける相手もできたことだし(笑)! 「やっぱり,僕たちの気持ちは1つだな」とトーマも合流.デジタルワールドへと旅立ちます.…けれど,もしイグドラシルのやり方が間違っているというならば,その代替案も携えていくべきなんだけど大丈夫か? あのマサルたちがそんなもん準備してるわけがないんだぞ(苦笑)? …次回に続きます.

|

« 古代王者恐竜キング#3 | トップページ | [雑記] 声優アワード答え合わせ / 終了雑感 »

レビュー◆デジモンセイバーズ」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/14125729

この記事へのトラックバック一覧です: デジモンセイバーズ#43:

« 古代王者恐竜キング#3 | トップページ | [雑記] 声優アワード答え合わせ / 終了雑感 »