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美少女戦麗舞パンシャーヌ#2

あんなに綺麗なものなのか!

パンシャーヌとして戦うことになってしまった由美子.ナマコにされるのは嫌なのでやっぱりやめようかと思っていた彼女が公園で出会ったのは,美少女たちの野外マジックパフォーマンスだった.その素晴らしさにすぐに夢中になる由美子.しかしこの野外公園で行われる彼女たちのイリュージョンショーへの招待券を手渡す少女の一人は,このショーに来てはだめだと由美子に小声で囁いた.
翌日,結局家族でショーを見に行った由美子たちだが,ショーがはじまると家族や他の観客たちの様子がおかしくなる.実はこれは悪のマジック怪人が人間たちを洗脳し小ワルに変えようとする陰謀だったのだ.由美子はパンシャーヌに変身し少女たちと戦うが,彼女たちを改心させるためのビームがバトンから出てこない.瞬間移動でなんとか逃げたパンシャーヌに,神様は今のままでは勝てないから10年前の肉体を取り戻せと命令する.

まさに浦沢御大の独壇場,もはや文句を言うのもアホらしいほどに濃い電波っぷりを発揮しまくる「パンシャーヌ」.…とはいえ御大が必ず序盤でコケる癖が治っているとも思えないので,次回以降がちょっぴり不安にはなりますが(苦笑)実際に俳優が演じるならば作画崩れの問題だけはないはずで,貧相な画面で御大の不条理な笑いが矯められる可能性はいつもよりも低そう.…これで1年シリーズだったら最高なのに!
2話目で既に割とやる気を失っているヒロインに課せられるのは苛酷な上にレトロな特訓.28歳があんなコスチュームであんな特訓!なんて,もう本当にマニア向けとしか言いようのない世界(笑).…前回,由美子さんが神様を変質者扱いした理由がわかる気がする.でもこの話のなかでの一番の見所は奪われた種! 常識的には見えぬはずのものが美しく可視化された瞬間は,お笑い芸人がふいにロマンティックなことを言い出したかのように,その場違いぶりにどきどきしますよ!

前半.前回でなしくずしに現役復帰しちゃった由美子さんは迷いの中.公園で散歩中に会った義理の弟の清にも,思い切りパンシャーヌを怪しいの呼ばわりされてるのが複雑.好きでヒロインになったわけではないし,好きで年を取ったわけでもない(苦笑).でも「引き受けちゃったけど,あれでよかったのかしら…」ってな感じで,ダメと断じていいところで断じない大らかさが,さすが御大のヒロインだ.
実は無実だった怪人改め宇宙人と「コスパの素敵なコスチュームに釣られて戦っちゃったけど,健介さんや理沙にあたしがパンシャーヌだってバレたら,お仕置きが待ってる…確か,ナマコ?」…あんなのそのまま転がしておけばいいのにちゃんと水槽に入れてあるのが優しい.撮影の際には不要な虐待とならぬよう十分に考慮されてますな(笑).
いくら水槽つきだってあんなこりこりしたのになるのは想像するだけでも恐ろしく,「やっぱ,やめようかしら?」と及び腰な由美子さんが見つけたのは,倒されたプランターを必死で元に戻そうとするお嬢さん.誰がこんな酷いことを!と小市民として当然の嘆きを口にする由美子さんに「私たちのせいなんです!」とそのお嬢さんが言うのです.
赤白のなかなか派手な服装の,しかし悲しそうな目のお嬢さん.彼女は同じ服装の女の子に,はやく行かないとお仕置きされちゃうと連れて行かれて…後をつけてみた由美子さんが見つけたのはストリートパフォーマンス.お揃いの洋服を来た女の子たちが演じる見事な手品!
最初は不審に思っていたけれど,目の前で起きる不思議な手品に由美子さんはすっかり夢中! ショーの最後に出てきたのは露出度高めで濃い目のおばさん.「ただいまのはほんの小手調べ.プリマヴェーラによる美少女イリュージョンショーの数々は,今宵からこちらの野外ステージにて開幕でございます.皆様に特別に招待券をお配りします!」となかなか太っ腹! …ただしこの女,いかにも悪役な顔つきと喋りっぷり.
手品団の女ボスの顔が悪役である件はすっかり横に置き,観客たちは喜んで無料招待券を欲しがって…しかし由美子さんに招待券を渡そうとした女の子だけは,券を渡さず「この美少女イリュージョンショーに来ちゃだめです!」と耳元で囁くのです.
もちろんおっかない彼女は心優しい手下の怠慢を見逃さずに叱責.だって女ボスの目的は洗脳! そんなことできない!と苦しむ彼女に鞭持った女ボスは小さな袋を見せて…「この種がどうなってもいいのー?」と脅迫!少女たちは許してください言うとおりにしますから返してくださいと懇願するけれど,「まずは街を支配するのです!」…なんて宣言する彼女相手じゃ,袋が戻ってくる可能性は低そうだ.
マジックショーの裏側がそんなことになっているとは露知らぬ由美子さん.それでも来ちゃダメと言われたら逆に気になる.けれど招待券さえ手元になければ,家族でトラブルに巻き込まれることもないはずだったのに…旦那がイリュージョンショーの招待券を持って帰ってきちゃった! ぜひ家族で明日行こうと夫は盛り上がり,娘はお出掛けに大喜び! けれど警告された由美子は複雑な気分….
で,結局家族の盛り上がりに水を差すこともできなかったのか,野外ステージに3人で来ちゃった新庄さん一家.目の前では次々に人体が消えたり間が抜けたり….「一体どうやってやってるのかしら!」と由美子さんは家族に聞こうとするのだけれど,横で見ている夫も娘も,他の観客も,清さんまで固まってる.このステージで己の意志を保っているのは,自分と,いつの間にか近くに座って美少女観賞していた神様だけ.
「若い子の肌は白くっていいのう!」と正直な事を言い過ぎな神様が由美子さんに向かって,何のためにパンシャーヌにしたと思っているのか!と怒っても説得力はないね.美少女だからかしら,といい面の皮の厚さを示す由美子さんだけど(笑)現実は「…気まぐれ?」「それもあるけど,宇宙と,ご近所の平和を守るためじゃろ」と神様.…ヒロイン自ら,2答目がその選択肢でしかも半分当たりなのかぁ(苦笑).
ご近所の平和を守らなければいけないパンシャーヌの癖に「目の前の悪を見過ごすとは!」とその悪の肢体にすっかり見とれていやがった神様は言う.「にゃ!」と神様が由美子にかけたアメリカ人セットのめがねでステージを見れば…「意地悪くなーれー」「悪さをしーろー」と悪の洗脳大作戦! 女ボスも「悪い人間になりましょう! そして小さな悪さをしましょう! 町内に広げましょう! ビバ,小ワル! ビバ,小ワル!」…彼女の姿だけは変な眼鏡越しにしか見えないのだ.
見えないところで人間に特定のメッセージを送り込む.これすなわちサブリミナル効果.意識と潜在意識の境界領域に刺激を与えるマインドコントロールの一種であり,アメリカの映画館でやられた実験は有名で…なんてあたりをなぜか白衣とパネルを持ち出して説明する神様.この唐突なリズムの変化がいかにも本作らしいなぁ(笑).ちなみにこの効果は実際に存在するのかどうか疑問視されていて,少なくとも作品中に表現されているほど劇的な効果はまずありえないはずなのでご安心を.
一般人が固まっても,スーパーヒロインの端くれと神様にはサブリミナルっぽい敵の洗脳攻撃は効かない.このステージが悪と悟った由美子さんは家族のためにも戦わないといけないけれど!…神様の少女観賞が止まらないのがどうにも(苦笑).しかし美少女たちでも悪は悪.由美子さんはパンシャーヌとして変身し,洗脳ステージに「お待ちなさい!」と声が響くぞ! 客席最後尾から華麗に跳躍.「花も嵐も踏み越えて,戦う愛のエレガント,美少女戦麗舞,パンシャーヌ,参上!」…折角名乗ったのに敵に「何者だ!」って言われるのは寂しいな(笑).
そして己の教養をひけらかすべく吟じられるのが,「足曳きの山鳥の尾のしだり尾の長々し世を濁りかもねむ」…柿本人麻呂はいいけどさ,一人寝の寂しさをここで長々と吟じてどうするよ(苦笑).もちろん若い子には意味のない呪文のようなもんであり,当然こっちに向かってくる! 悪い女ボスに操られている彼女たちを無傷で倒すには…「このバトンを使えばよろしくてよ! さあ,心に正しき花を咲かせなさい!」とバトンを振っても何も起きない!
…確か前回は「まっとうな心を! ピュアウェーブ!」とかやってたはずなんだけど,どうやら呪文をド忘れしたらしいパンシャーヌ(苦笑).「天から流れ星がきらきらいい子になーれ!でございますです」「改心してください!」「善人におなりあそばせ!」「一日一善!」「戸締り用心! 火の用心!」…もちろんどれもダメ.逆に少女たちはパンシャーヌをマジックボックスへと無理やり…っていうよりはパンシャーヌさんの方から自主的に詰まってやがるなぁ(苦笑).
さくさくと閉じ込められたパンシャーヌさん入りの箱に,次々に刺さる女ボス・マジック怪人の剣! そして箱を開いたら…誰もいない! マジック的には当然の展開に対して「何!」とマジック怪人が驚くのがおかしい.怪人,問答無用で剣を刺して殺してしまうつもりだったんだろうなぁ….ちなみにパンシャーヌさんは神様の瞬間移動能力で自宅リビングへとご帰宅.けれど怪人は全然倒せていないので,洗脳された人間たちによって街中が大変なことに!
小ワルになれという洗脳に見事ひっかかった皆さんの中には,由美子さんの家族や親類の姿も.警察官の清は子どもが作った砂場の山を踏み崩して泣かせ,可愛くて良い子の娘・理沙は自転車のタイヤの空気バルブの蓋のゴムを外し,夫・健介は「相模原市」を「大相撲市」に書き換える! …小ワルでこの程度なんて,新庄家は相当の善人なんだな.中でも清が一番悪い奴だな(苦笑).
ヒロインの癖に技が出せなくて負けて逃げるしかなかった情けないパンシャーヌを,美少女観賞に我を忘れていた神様は叱る.確かに10年のブランクはあるけど…「ばかもーん!」と叱る神様.でも「尻尾まであんこが入ってないぞー!」って,食ってるたい焼きの話(苦笑)? まあたい焼きはどうでもいいとして,一刻も早くマジック怪人を倒さなきゃならないのは間違いないので…「10年前の肉体を取り戻せー!」と神様厳命.美少女?ヒロインの特訓のはじまりだ!

後半.スーパーヒロインが2話にして負けて終わるわけにはいかないわけで!神様の言うとおり特訓をはじめるパンシャーヌ.まずはタイヤ曳き…変身したままで.そして腕立て伏せ…変身したままで.ゴムベルト伸ばし…変身したままで.うさぎ跳び…変身したままで.…変身の意味はないというかむしろ,変身状態じゃ特訓が楽になっちゃって逆効果ではあるまいか.しかも直後のシャワーシーンは当然のように神様でがっかりだ! …誰が(笑)?
何もしてない癖に勝手に他人の家のシャワーを浴びてる神様はどうでもいいとして,パンシャーヌさんの特訓の成果は…「神様に,服を!」とバトンを振っても何も出ない! あんだけ頑張ったのにダメだったかとがっかりするパンシャーヌ.でも,神様が肩を叩いて「ごめん! バトンのスイッチ入れるの,忘れてた!」…は? どうやらパンシャーヌさんの能力なんか本当にどうでもよくて…「スイッチさえ入ってればよかったの?」と悲鳴も上がるさ!
スイッチさえ入ってれば誰にも使えるんだったら,今までの特訓は一体何なのかと問われれば「無駄」と答えるしかないわけで.「パンシャーヌの特訓は絵になるからのう」とバスタオルのままのいいかげん極まる神様に迫るパンシャーヌ.無駄な特訓で鍛え上げられた彼女から立ち上る殺気に「もしかして,怒ってるの?」「いいえ! 全然平気ですわ!」とパンシャーヌ.鍛え上げた平手でビンタ! 「やっぱり怒ってる!」…当たり前だろ(苦笑).
スイッチ入れたパンシャーヌが向かうのはもちろんあの劇場.マジック怪人にいじめられている少女たちは言うことを聞いたのだから種を返してくださいとお願いするけれど,悪の怪人が約束守って種を返すわけもない.このままではずっと悪いことをさせられてしまう.絶望の淵に沈みそうな少女たちを救ってくれるのが我らがパンシャーヌ! 怪人の手からひょいと袋を掴んで持ち逃げちゃう.…毎度大事なアイテムを取られまくる正義の子どもたちに見習わせたい手際の良さだ(笑).
怪人に「泥棒!」呼ばわりされたって,こっちには正義の御旗がついている.そもそも少女たちから無理やり取り上げたんだろうから「あなたに言われたくありませんわ!」とパンシャーヌ.袋を女の子たちに返したら彼女たちは心底大喜び! ちなみに袋の中身の種は,綺麗にカットされた透明のクリスタル.「これはイリュージョンのタネなんです!」と少女が説明することで,視聴者を新鮮な驚きが襲います! …そうか,ありえない種をあんな綺麗な形で表現してきたか!
種が戻って,怪人から開放された女の子たちはそそくさと退場.残されたのは町内侵略を邪魔されて猛る怪人.ここからパンシャーヌのお仕置きの時間がスタート! 今度の「シロガネーゼ,アタック!」はちゃんと出て!あっさり負けた怪人は悔しがる.なぜ怪人が悪に走ったのかと思ったら,田舎から出てきて,トップマジシャンになろうとしたけれど道を踏み外してしまったため.超能力ブームで手品は見向きもされなくて…って,そのブーム30年くらい前の話じゃね(苦笑)?
都会では認められずに悔しくて,ゆえにこの街の全員を客にしてやろうと思って洗脳をはじめたマジック怪人.小ワルで街を支配して手品を認めさせてやろうとしていた短絡さんというか勘違いさんに,「そんなことで有名になって,お母様が喜ぶと思って!」と痛い正論をぶつけるパンシャーヌ.…怪人だって親のことを言われれば当然心が揺れるものであり(笑)「真っ当な心を,ピュアウェーブ!」と浄化の波で汚い部分を洗ったなら!
まずは街中の人々の洗脳が解けて正気に戻ってくれました! 娘は集めていた自転車のタイヤのゴムを戻し,義理の弟は自分がやった悪行に気づかない.…弟も結構ダメですが,一番悪いのはやはり健介.自分のやった大相撲に大ウケ! その程度でツボに嵌るギャグセンスは人として問題があると思う.何はともあれご近所は平和を取り戻し,そしてマジック怪人も…「心を入れ替えて,いい子になります!」と見事な演技っぷりを見せるのです.
年増の悪人にしか見えなかったマジック怪人は豹変し,「まずは,田舎のおっかぁに手紙さ書きます」と突如方言トークを開始.都会は怖いところですでも一生懸命頑張って立派な手品師になるだよ,と.おっかあへの手紙を諳んじる怪人.いい大人がうわ言喋ってる…(笑).「あかぎれを作って洗濯さしてるおっかあに,楽してほしいから,2槽式の洗濯機を,送ります!」…時代設定には謎が残ったものの,悪がまっとうな心になってパンシャーヌはうれしい.

そして夜.正気に戻った家族は無事に自宅に戻ってきました! とはいえ悪は記憶ごと失われてしまったので,貴重な休日の記憶が丸ごと飛んでしまい,折角の美少女イリュージョンショーもまったく覚えていないのですが….ここで「じゃじゃーん!」と由美子さんが出すのは,来週分のショーの招待券! 娘は大喜びだけど,外資系の会社に勤務する健介が行くのは相当難しそう.…予告の「飛び道具」に呆然となりつつも(笑)次回に続きます!

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