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美少女戦麗舞パンシャーヌ#6

お願い飼ったら捨てないで

娘の理沙が急にペットを飼いたいと言い出した.世話ができないでしょうと頭から由美子は娘の頼みを突っぱねて,娘はすっかりすねてしまう.実はもう発泡スチロールに入った何かを拾って部屋に持ち込んでいた理沙は,鳴き声からその生物に「チャウ」という名前までつけていた.結局チャウの存在は由美子に見つかってしまい,娘は箱を持って外へと逃げ出す.
そんな娘のペットを欲しがる不審な男が現れた.外套に帽子にヒゲの男はどうやらチャウの本当の飼い主であるらしい.なぜか復讐を誓っているこの男に由美子はチャウを返させようとするが,理沙はママの嘘つき,大嫌いと叫んだ.翌日の早朝,内緒でチャウの様子を見に行った理沙は男に後を着けられていた.発泡スチロールの中身を取り返すため,男は理沙に襲いかかる.

他愛も内容もない面白話をしれっとやれちゃう「パンシャーヌ」.一応今回は「ペットを飼う時は覚悟をしよう」ということを語ろうとしているらしいんだけど,謎の男役のウクレレえいじの怪演とゲートボールVSテニスが全部持っていっちゃうので教訓なんか完全にどうでもよくなる素敵な出来となっております(笑).
脚本はラストでひっくり返すネタ勝負をしているために結構賢く,いつもの大らかな間抜けっぷりはその分薄まって見えますが,由美子さんの母っぷりに関してはこれまでのどの話よりも濃く描かれてます.これは脚本の早野氏の個性だろうなぁ.個人的には回を重ねるごとにどんどんパンシャーヌフリークぶりが加速していく理沙さんがなんだか心配.正体バレしたらどうなるかが不安だけれど,できれば母と一緒のダブル変身が見たいなぁ.

前半.美少女戦麗舞パンシャーヌの正体は新庄由美子.とても少女な年齢ではない(笑)一児の母で,その母には母なりの悩みがあります.娘の部屋はすっかり散らかり放題.大事にするはずの人形までもぼろぼろ.で,ものを大切にしない娘の理沙さんが帰り道に土手で発泡スチロールの不審な箱を発見したことから,今回の物語がはじまります.…箱の中からは不思議な鳴き声.中に何が入っていたのかについては終盤で明かされますが,あれに夢中になれる理沙さんの眼がやや不安です(苦笑).
今日の午後もまた新庄家に立ち寄っている清志.彼のパンシャーヌ探しはまだ継続しているようですが,どうせこいつじゃ正体バレなんかしないだろとさすがに由美子さんもナメ気味(笑).けれど「由美子さん!」といきなり言われると狼狽! …もちろん清志はただ呼びかけたつもりで,正解を言ったとは気づいてないんですが(苦笑).でもここで「…ばれたかと思った」と呟いたのはちょっとまずかったかもしれないなぁ.
清志セレクトの本日のパンシャーヌ候補は四丁目のカワタのおばちゃん.その下品な着飾りっぷりがパンシャーヌの派手さと方向一緒!…毎度失礼な根拠に由美子さんは「センスいいわよ! 一緒にしないでよ!」と大反発.この間抜けなやりとりの後ろでそっと帰ってきた娘がこっそりと自分の部屋に上がり,誰にも見つからぬように発泡スチロール箱を部屋のベッドの下に押し込みます.
こうして既にペット候補を自室に持ち込んだあとで母に飼う許可を求める理沙さん.けれど母は当然「だめです!」 娘がごねても,大事にすると約束したってこの始末だとぼろぼろの人形を突きつけられては,子どもの頭jya反論できない.「ものを大切にしない子が,ペットを飼えるなんてママは思いません!」と頭からきっぱり否定する由美子さんに,「…ママのいじわる!」と娘は叫んで自室に上がってしまいます.
拒否された理沙さんはすねて2階にこもり,由美子さんは帰宅した健介にあらましを報告.夕食にも降りてこないから夫に呼んできて欲しいんだけど,健介はもめてる間に挟まるのが嫌で「もう寝てるんじゃないの?」とか逃げてます…家庭内の面倒から逃げたがる夫というのはリアルかも(笑).由美子さんはペット絶対反対だけど,健介は「ええー」ってな感じで反応が悪い.自分の子どものときも飼っていたからいいんじゃないかと思っているのです.
階下の夫婦の意見が分かれている頃,2階の理沙さんは拾ってきた箱の中身に語りかけております.チャウチャウと鳴くこの生物,一体どこから来たものなのか…「神様がくれたペット?」という質問に「チャウチャウ」と鳴く箱の中の何か.静かにしないと捨てられるよと警戒する理沙さんはこの生き物を手放す気はまったくないようなんですが…その頃,不審な男がさかんに嗅ぎまわりながら新庄家へと近づいていたのです.
翌日のいい桜日和の中,パトロール中の清志が見つけたのは土手でちゃぶ台を広げる不審な男.声をかけたら唐突に全身を嗅ぎ回り,「薄!」と一言謎の結論を出しております.昨晩から嗅ぎまわっていたこの男,何しているのかと思ったら「泥団子作ってるんや!」…泥団子の「だ」にアクセントがあるのがポイント.「ごっつ,うまそうでっしゃろ!」と不思議なアクセントで清志に薦める男だけれど…でも人間は食えないよね,泥団子(苦笑).
ここで過去を思い出してよろめく不審な男.泥団子はあの人の大好物だったから「食べなはれ!」とまた強引に清志に薦めるんだけど結局清志拒否.そのまま地面で割れて四散する泥団子….これに怒った男は「コノボケ! 何さらすんじゃワレー!」といきなり戦闘モード! 謝って済めば警察はいらないと警察官の清志に襲いかかった上,自転車で逃走する清志に向かって泥団子を投げる! …その泥団子は大事なものじゃないのかい(笑)?
翌日,理沙さんは例のスチロール箱をダイニングのテーブルに置いて,冷蔵庫から鶏肉を盗んでおります.それを母に見つかってしまい,さらに秘密にしていた箱まで気づかれてしまう! …箱とササミとともに娘は外へと逃げますが,すぐに捕まってしまいました.けれど「私のペット.私が飼うの!」と理沙さん頑張る.誰にも渡さない!と意地を張る娘に困る母の後ろから,さっきの土手の男が登場します.
登場早々ヒロインであり人妻である由美子さんの臭いを嗅ぎまくる男は,「臭う臭う!」と本当でも言ってはいかんことを口走り(笑)「ちゃんと洗っているわよ失礼ね!」と怒る由美子さん.その上「きっつー」と鼻押さえて倒れちゃうなんて失礼にも程があるわけで! あわててチェックしてみた由美子さん的にはセーフのはずなのに,さらに嗅いで「古!」なんて口走るという傍若無人なこの男.現役を自負する由美子さんを翻弄するこいつは誰だ?
男は理沙さんの抱える箱を嗅ぎつけて「お嬢さん,これ,渡してえや!」と箱を掴むけど娘はやっぱし断固拒否! 「これは私のペット!」と箱持ったままで逃げ出します.そんな理沙を慌てて追おうとする男を止める由美子さん.…あんな不審者に娘を追わせたくないのが親心ってもんだよね(苦笑).謎の男はあの箱に用があるだけ.「あの子の持ってた箱に間違いないたい!」とちゃんぽんな方言で答えます.
事情を説明してくれれば自分が娘を説得すると約束し,謎の男を我が家のリビングへとお招きした由美子さん.不自然な髭の男の正体は,地の底数メートルからやってきた地底人…ちょっと造成工事でもやったら発見されてしまいそうな地下世界だ(苦笑).地底は最高でおまっせ!といろいろ説明するけれどそこは本筋にはまったく関係なので早送りで割愛(笑).そんなことより大切なのは,「あの箱の中の動物って,あなたの…」「そうやそうや!」
箱の中身に泥団子をあげ大事にしていた男,捨てたり邪魔したりいじめたり,どんな悪いことも男はしなかった.本当に箱の中身を大切にしていた男の優しさを由美子も認め,きっと理沙も返してくれると言うんだけれど…過去を思い出したことでなぜか異様にテンションの上がった男は「許されへんがなー!」と叫び「復讐ーしたるんやー!」と顔を細かく振るのです.…なんで可愛いペットの話が「復讐するは,地底人にありじゃけんのう!」に変化するのか,由美子さんにはさっぱりわからない.
興奮して男は家を飛び出していき,残された由美子は娘を探しに出かけます.その娘は友達と一緒に原っぱで箱の中身に餌をあげてみるけれど何も食べない.チャウチャウ鳴くので「チャウ」という名前までつけた理沙さんは,これを飼うために子どもらしい意地で頑張るつもりです.…箱を川の側に隠して戻ってきた理沙を先に見つけたのは男ではなく後から出た母.もう一度「飼っていい?」と聞く理沙さんだけど,欲しい答えはいじわるな母からは戻ってきそうにありません.
帰ってきた2階.置いてきたチャウを明日迎えにいくと誓う理沙さんのところに,由美子さんがやってきて余計な話をはじめます.「チャウにはね,飼い主がいるんだよ」「チャウは本当は,地底人のペットなのよ!」…当然娘は母を嘘つき呼ばわりし(苦笑)「ママなんか嫌い! 大っ嫌い!」と突き飛ばす! …本当なのにあまりに現実が常識離れしていて信じてもらえない.そして可愛い娘にここまで言われて,落ち込まない親なんていないでしょう.
嘘つき,大嫌い,ショックで台所でへこむ由美子の肩に,健介が手を置きました.母親失格かなと落ち込む由美子.良かれと思って頑張っているのに,噛みあわなくてちぐはぐで….そんな彼女の頑張りを認めながら,「でも頑張りすぎちゃだめなんだと思う」と言う健介.リラックスして素直な気持ちで話せばいいとアドバイスしてくれる夫が由美子さんにはうれしい.
アドバイスにありがとうと笑う由美子の笑顔が,健介にはうれしい.いつも気楽に笑っていて欲しいという意味で「別に地球の平和を守るってわけじゃないんだから」と言ったら由美子さんがビビり,その不自然な態度に健介も固まってます(苦笑).「もっと気楽にねー!」とか勢いでごまかしてしまう二人だけれど…健介,由美子さんの変化を感づいてないかな? 鈍いけれど,大好きな妻なら変身していても見分けられたりしないかな?
翌日早朝.川岸に置いたチャウの箱のところに一人でやってきた理沙さん.何も食べないチャウの一部が見えてますが,なんとなく子どもの足先に似てる.…さらにここで「地底人は泥団子以外食わへんからなぁ」と男が登場! 箱の臭いを辿り理沙さんの後をつけてきた彼は,取り返すために襲いかかる! …悲鳴を上げる娘の声がまだ寝ていた由美子さんのスーパーヒロイン耳を叩く.飛び起きた由美子さんは娘がいないのを確認した上,即刻変身!パンシャーヌ!

後半! 不審な男に襲われて「ママー助けてえ!」と叫ぶ娘のところに「お待ちなさい!」と登場したのがパンシャーヌ! いつもの奴を「参上!」まで言い終わったあとで,「美少女?」「はい!」「…少女?」「…ええ!」と押し切るのもお約束なんですね(苦笑).ここでもまたぴよぴよと絶妙のタイミングで鳥の声が入っているのが素晴らしい.ここまで狙って入ってるってことは,やっぱり後からかぶせているんだろうなぁ.
スーパーヒロインは娘を逃がし,男のパンチを片手で受け止めた上でまだまだ残ってるお約束を消化(笑).天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも.…男の故郷の地底ではそもそも月など見えないだろうし,この早朝になぜにこの句を選ぶのか(苦笑).一応男とは初対面のはず…なんですが,「復讐なんて,不毛なことはおやめなさい!」とずばっと制止するのです.
でもおやめなさい!やめへん!とパンシャーヌと男の交渉は一瞬できっぱり決裂(笑)! 復讐に燃える男が攻撃態勢に入ったところで映像が俄然面白くなります.地底流怒涛の泥団子攻撃の構えにはなぜかゲートボールのスティックが登場! 迎え撃つパンシャーヌもまたなぜかバラのテニスラケットを装備の上で「かかってらっしゃい!」…テニスは中学生でも恐竜を絶滅できる大変破壊力の強いスポーツなので,テニスラケットは主役の武器としては最適です(笑).
かくしてはじまるゲートボールとテニスの異種球技戦! でも「泥団・ゲートボール!」…と男がキメても遠くに古紙回収の声が入ってる(苦笑).スティックで打ち出された泥団子をエレガントスマッシュでせっせと打ち返すパンシャーヌ.そんなに激しくない泥団子攻撃をマメに無理やり打ち返し(笑),「どろ,だん,ご!」と向太陽よろしく打ち出された最後の1球すらも華麗に返して,見事男を仕留めたのでありました.
倒されてサングラスと帽子の外れた男の目には無駄に危険なマークが入ってる.地底出身らしくこの目は光に弱いから,可愛いポーズでスティックからフラッシュを浴びせかける容赦のないパンシャーヌ(笑).とどめはやっぱりお約束のシロガネーゼアタック! …ここまでやられてはもはや男に勝ち目などなく,「ワシを捨てた地底人に仕返しできへんなんてー!」と彼が情けなく叫んだ!
てっきり男が飼い主で箱の中身のペットを探しに来たのだと思っていたパンシャーヌはびっくり.…一応初対面のはずなんだけど,今更そんなことどうだっていいじゃないですか(笑).「わし,地底人のペットです!」と己の素性をカミングアウトする男こそ捨てられたかわいそうなペットであり,発泡スチロールの方が飼い主という構図の大逆転!
スチロール箱こと地底カーに乗った地底人に飼われていたこの男.しかも血統書つき(笑).地底で箱に飼われていた男は,心の通じ合ったほんまもんの主従関係やった…としみじみ回想.主人に忠実でよくしつけられ,そして可愛がられてたんだけど,幸せは長く続かなかった.気がついたらこの地上に捨てられていたのだ!
なんでワシを捨てたずら!と悔しさと悲しさで泣き叫ぶ哀れなペットに,事情があったんじゃないですか?とか言い出すパンシャーヌ.でもこの事情が「もっと可愛いペットが見つかったとか」なんて,正義の味方だったら思っていても言っちゃダメだろ(苦笑).ここで「ちゃうちゃう!それは誤解やで!」と鳴くのかと思ったら否定してきた箱.「僕はツチオを捨ててないんや!」…どういうこと?
実は地底人の大事なツチオを捨てたのは彼のおかん! しかもその理由がもっとゴージャスで可愛いペットを飼いたいからなんてあんまりだ!…と思ったら,パンシャーヌがその理由に同意しちゃってるのがダメだ.そんなにツチオのビジュアルは受けつけませんか…(苦笑).けれど箱はツチオが好きだから,わざわざ地上まで探しにきていたという今回の顛末.
もしそれが本当ならばうれしいけれど,一度不信に染まってしまったツチオの心はそう簡単に元には戻らない.ゆえにそのまま立ち去ろうとする男だけれど,パンシャーヌなら汚れた心だって綺麗に洗濯できるのです.「あの頃を思い出して!」とピュアウェーブをかけたなら…「わし,今まで以上に良いペットになるずらー!」と叫ぶおっさん,「ツチオー!」と箱(笑).
…本当に,ビジュアル以外は感動の仲直り.どうしようもなくナンセンスな光景の中でも,ペットと飼い主の真心だけはたぶん本物です.「わし,もっと可愛がってもらうように,トリミングにも行くずら! 世界で一番,可愛いペットに,なるけんのう!」…地底での「可愛い」の基準が地上とはまったく違っていることを祈るばかりでございます(笑).
そして,理沙も箱とお別れ.「理沙ちゃん,ありがとう.でももう帰るわ」「うん」…ペットと飼主のあまりに濃すぎる愛情を目にしては,今更この飼主を無理に飼うほどの根性は理沙さんにはないのでありました.ちなみに中に入っていたのは一つ目のなんだかよくわからん生物.「チャウ!ペットを大切にしてね!」と去っていくふたりを理沙さんもパンシャーヌも笑顔で見送ったのでありました.

大騒動が去った夜,由美子さんが娘とペットについて話そうとしたら,許可を出す前に「ペット飼うのやめる!」と言い出す理沙さん.友達に聞いたら世話とか大変そうなのでやめる!という返事は,物分かりがいいと言うのか,ひどい面倒臭がりと言うべきなのか(苦笑).さっきのペットと飼い主の愛情を見て考えの甘かった自分を反省した可能性もあるけれど,あのいいかげんな夫婦の娘に限ってそれはなさそうな気がするんだ(笑).
ペットはもういい.そのかわりにパンシャーヌグッズがほしい(苦笑)! 本当に由美子さんの娘らしい理沙さんは笑顔でブランドジュエリーやバッグをねだり出し,今度は母も一緒に健介にお願いしちゃう(笑).ずっと横から見ていただけの彼も今度の騒動には巻き込まれ,傍観していた罰を食らうのでありました.…ペットより,他の人間と一緒に暮らすほうがずっと大変な気がするなぁ.…そして次回予告が本当にカオス! ビッグネーム登場の次回に続きます!

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