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古代王者恐竜キング#16

爆発焦がしてまた燃えて!

Dr.ソーノイダが完成させたスーパーアクトコントローラーは,カード恐竜の能力を強化した上に,今までよりも恐竜をコントロールする能力も上がっているという優れものだ.ウサラパたちはこの装置で強化されて全身から高熱を放つようになったスーパーアクロカントサウルスとともにリュウタたちの住む三畳市へ向かい,これまでに取られた恐竜カードを取り戻そうとする.
恐竜を連れて海岸沿いの道から三畳市を目指すウサラパたち.その途中でアクトホルダーが誤操作し,アクロカントサウルスはガソリンスタンドの真横で止まってしまう.恐竜の発する熱により燃料が大爆発.その振動はDラボにまで伝わり,リュウタは何が起きたのかを確かめるために自転車で爆発の現場に駆けつける.そこには炎を喜ぶアクロカントサウルスの姿があった.

安定した世界の中で天真爛漫な娯楽を意図して見せてくれる「恐竜キング」.大人から見てこれだけ下らなくてわかりやすいなら,きっとターゲットの子どもはとても楽しんでいるんじゃないかと思います.伏線や思想はスパイスみたいなもんで,作品の味わいを増すけれど舌の単純な子どもにはただの苦味だったりしますからね.…これくらい娯楽に徹する姿勢がブーム期の「ムシキング」にできていればなぁ…(苦笑).
てなわけで今回は娯楽の王道.見ていて本当に面白い秀作回! なんだかとても作り手たちに愛されているレックスとエースを主役に据えて,爆発満載の愉快話を繰り広げます.このどたばたとした面白は,どう考えても演出の工藤寛顕と高橋晃・和田喜彰・長生中の3人作画監督とスタジオダブのせいだ絶対(笑).ちなみに今回からエンディングにひろみちお兄さんがでかでかと出て踊るようになっております.

前半.前回最終的には子どもたちの勘違いによってアクロカントサウルスを入手したアクト団.恐竜カードをごっそり持って行かれたアクト団には希少なカードのはずなんだけど,ドクターは前回からつくっていた凄い機械に早速かけちゃう計画のなさを発揮(笑).カードを苦労して手に入れたのは博士…ではなくウサラパ…でもなくエドとノラッティ~? 下っ端でいる限り搾取され続けるのかなぁあの2人は.
機械に入れてピカっとやればカードは変なアクト団色に染まるだけでなく,無茶苦茶パワーアップする上に今まで以上に意のままに動く!はず! このカードならどんなドジでも失敗のしようがないくらい強いから,このカードだけ持って行けとドクターはウサラパたちに命令.ゆえにアクト団のレギュラー恐竜は基地で待機.でもドクターは遊んでるというよりは襲われている(苦笑).
強い恐竜と間抜け3人組がわざわざやってくると知らない今日のDキッズたちは,父とともにキャンプに出掛けております…前回の骨休めが結局滅茶苦茶になったからやり直しなのかな(苦笑).無軌道に走り回るチビ恐竜たちと一緒ではテント立てだって一苦労.物語の本筋とは無関係なところでどたばたと遊び,「とったどー!」と魚を銛で突いてるリュウタなんかは本当に典型的な工藤演出だ(笑).
レックスが釣った魚が台車の上に.その魚が食いたくて台車に頭を挟んだままで爆走開始の水嫌いのエース! マルムさんたちがバーベキューの支度をしているところに思い切り突っ込んで色々吹っ飛ばし,巻き込まれた炭があっさりテントに燃え移っちゃって炎上(苦笑)! …まともなテントは不燃素材でできてるもんだけど,博士,ケチって安いテントでも買ったか.
これまた工藤演出のらしいどたばたの犠牲となって,テントの中に置いてあった「ディノホルダーが,バーベキューになっちまった!」…どっちかっていうと包み焼き(笑)? リアスさんならすぐに直せるらしいけど,前回は金庫から出せなくなり,今回は真っ黒に焦がして大切なアイテムが使えなくなるという脇の甘さがいかにも彼ららしい.…ディノホルダーの主な部分はリアスさんが開発しているのかなぁやっぱり.
壊れたホルダーとともにリュウタたちが戻ってきた夜のDラボ.ディノホルダーをこれだけ焦がしてはバーベキューどころではなかったはずですが,やっぱりリアスさんが修理してくれることになって一安心.相変わらずべったり仲が良いわけではないリュウタとレックスはどっちを先に直すかでもめはじめます.…今回は焦がしてしまう原因がエースなのでレックスに分がない…けど,実際はマルムさんから修理開始(苦笑).
ディノホルダーが壊れちまって恐竜の接近を探知できないリュウタたちのもとへと接近してくるアクト団.…かっこいい潜水艇がぶっ壊れるのはお約束(笑).ドクターの作ったアクトロイドは時々3悪党を酷い目に遭わせるためにわざと行動しているようにも見えるなぁ.だって3悪党ってリュウタたちの名前も住んでいる市もわかってんのに,住所を事前に調べもしないでやってくるようなバカだもの.ロボだってこんな間抜けの下で働くのは嫌だと思う.
海から上陸しさらに山を越えて三畳市を目指すアクト団.がきんちょどもをおびき寄せるために山中でスーパーアクロカントを召還するわけですが,「燃え上がるざんすー! アクトカントサウルスー!ざんすー!」…とノラッティ~がリュウタたちの真似をしてんのがおかしく,こんなシーンで作画力を発揮しまくる作り手もおかしい(苦笑).強化されたアクトカントはアクト団色に染まり目も血走って.しかもいつも以上に命令通りに動いてくれます.
Dキッズと違い恐竜との間に信頼はなく,無理やり装置で従わせているアクト団.そんな彼らにとっては口だけで自在にコントロールできるのはかなり新鮮らしいけど…気を抜くと火を噴かれるね(苦笑).冒頭から装置やらテントやらがどんどん燃えている今回で,一番焦げていくのは当然ながらウサラパたち.面白いように焼かれる彼らの本格的な受難はここからはじまります.
炎を好み,その体から生木を燃やしアスファルトを溶かすような高熱を発するスーパーアクロカントサウルスとともにターゲットのいるあたりへと移動していく3悪党.海岸沿いの道を派手に歩いてリュウタたちが出てくるのを待つものの,ディノホルダー壊れ中の彼らが気づいてやってくるはずもない.…そんな3悪党と恐竜の前に狙ったように出てきたのがガソリンスタンド(笑).…お笑い芸人が「押しちゃだめだぞ」と念を押しているようなもの….
頭が悪くて笑いの才能溢れる3悪党,熱い恐竜が絶対近づけちゃダメなところに接近したところでコントローラー誤作動(苦笑).神に愛されたタイミングでアクロカントは足を止め…そこがガソリンスタンドの真横であったがために大爆発! 結構逃げた3悪党が「…何も起きないねぇ」「よかったざんす…」と呟いた途端にやっぱし爆風に巻き込まれているのも実に神に愛されている描写です…もちろん笑いの神だけどね.
ガソリンスタンドの爆発の振動はDラボにも伝わり,リュウタたちはアクト団の接近にはじめて気づきます.慌てて外に出ると海岸沿いでは大火事が発生! 自分のディノホルダーも直っていないリュウタだけれど,こういう異常事態での彼の行動力は折り紙つき.すぐさま自転車で飛び出して,夜の中で燃える現場の確認に向かうのです.

後半.たとえそこに恐竜がいなくても,ガソリンスタンドが爆発するのは大事件.消防車は出動するし報道のヘリも出張ってくるしと三畳市はもう大騒ぎ! 炎の中にはあのときのアクロカント,さらにその側に「真っ黒に焦げたおばさん!」たちがいるので状況はもう知れたもの.どう見てもおばさんたちの仕業以外の何者でもない.…こんだけ真っ黒でも見分けられちゃうおばさんが凄いというエドの評価が地味におかしい.
実際は笑いの神のなすがままに暴走させちゃっただけなのに,「驚いたかーい」と余裕なふりのウサラパ様たち.いくらアクロカントを強化したザンスと言われても,操ってる方が真っ黒に焦げているんじゃ説得力ねえなぁ(苦笑).街を襲われたくなくばカードを渡せと脅迫されても,バカな子どもだってこいつらがまともに恐竜をコントロールできていないことくらいはわかるのでリュウタだって拒否!
Dラボにリュウタが連絡を入れた頃には,ようやくマルムさんのディノホルダーの修復が終了.アクト団の連れてきた凶暴なアクロカントが街を火の海にするつもりだと,リュウタの連絡は簡潔かつ適切.すごくいい報告のやり方じゃないかと思います.リュウタはこのまま現地待機.さらに修理完了のマルムさんも追っかけでやってくるはずだけど…火に木では勝ち目は限りなく薄そう.
アクロカントはなぜか市街地を目指し,このままでは本当に街が火の海になる! …鉄面顔お姉さんが報道する恐竜災害の中心地にマルムさん到着.「やってみる!」とスラッシュしてパラパラを召還し,スーパーアクロカントサウルスに挑むんだけど…相手の体が熱くて蹴りを入れても入れた方が痛い.間接攻撃じゃないとダメそうだけど,それ以前にアクロカントに炎を浴びせられてあっさりカードに戻されてしまうパラパラ!
火に木ではやっぱしダメだった.災害を止めるためには別の恐竜が必要なので,古代博士の乗る車が滑り込んでくる! 防火素材の耐火服をがっちり着込んでいる博士だけれど…もちろん燃える(苦笑).きっとあの粗悪テントと同じ店で買ったに違いない.役に立つのは耐火服よりガブとディノホルダーのセット.「三畳市を火の海になんかさせるもんか!」とリュウタは早速ディノスラッシュ!
本日2度目のバトルだけれど,スーパーアクロカントは強い.体から発する熱のおかげで近接戦闘は相当厳しく,距離を取っても炎を吐かれる.相手がまったく体力が衰えないのに対しガブはこの場にいるだけでもごっそり体力を奪われる….主役と言えども絶対的な強さを発揮できるわけじゃない,とても本作らしい厳しいバトルっぷりです.
あれだけ劣勢ではガブは勝てない.アクロカントを止めるにはエースが必要だとDラボで報道を見ているレックスにはわかる.何でも燃やす相手の特質を考えると一刻も速い回収が必要だから…未だ修理途中のディノホルダーをリアスさんから取り上げて「これ以上待てないよ!」と飛び出すレックス! ここからがここまでいいところなしのレックスたちの本日の見せ場です!
現地では未だ頑張っているガブ.痛い攻撃を食らわぬように後退した上に横っ跳びして見事にかわし…代理で火炎を食らうアクト団(苦笑).結構焦げても案外元気な彼らだって直撃は辛い.思わず海に逃げ込むというか落ちたため,アクトコントローラーが完全に壊れます.ホルダーと連動してたのがまずかったのか,あるいはコントロール用の球体が熱に負けたのかはわからないけれど,自由を取り戻したアクロカントは思うがままに大暴れ!
その暴れに巻き込まれたガブはあえなくカードに戻されて,どうしようもない現場に駆けつけたのがまだ修理中のはずのレックス! 彼が持ってきたのは石版だけ.1話でリュウタが石板とカードだけでガブを出したことを覚えていた彼は,同じようにエースをでかくするつもりです.石版のチップにカードをこすりつければいいと聞き,ディノスラッシュ!とやるものの….
出てきたのはチビエースで「違うじゃないか」と慌てるレックス.「こするのが反対だよ!反対!」とリュウタに注意されるのはかっこ悪い上になんだか妙に腹が立つ(笑).やりなおしの石版のみのディノスラッシュで,今度こそでかいエースを召喚成功! さらに技カード・サイクロンも同じ要領で使いこなす…このあたりの作画は抜群だなぁ! けれど火に風ではただ相手を喜ばせるばかり.どうしても相手を消すには水がいるんだけれど….
「メキシコでは魚が空から降ってくるというぞ」と唐突に独り言を言い始める古代博士.カリフォルニアでは蛙が降ることもある.博士の呟きは意味不明の寝言なんかじゃない.竜巻でアクロカントを倒すためのとても重要な手がかりだ! …ここは折角の海岸沿い.竜巻で海水を巻き上げればいいのだとレックスも気づくけれど,エースは水が大の苦手で,自分から海に近寄ることができないのは大きな体になっても同じ.
このままじゃ自分たちの暮らす街が燃えてしまう.たとえ無茶でもエース1頭でアクロカントを倒さなきゃならないのは間違いない.だからすぐさま海に飛び込み,「僕と一緒なら,怖くないだろう!」とエースを呼ぶ! …このあたりのレックスの愛らしさが凄まじい(笑).これまでの暮らしで培われたエースとレックスの強い信頼の絆は,ついにエースを海に飛び込ませます!
苦手な海に飛び込んだ上,再度のサイクロンで海水を巻き上げてまといアクロカントへと突進するエース! 風属性に水を乗せた竜巻ならば,アクロカントから溢れる熱量だって急激に奪うことが可能.海水と風を身を守る鎧とし,アクロカントの表面から急激に熱を奪うことで見た目以上の温度差ダメージをも与えることに成功したエースの活躍によって敵はカードに…空からは魚も降ってきた!

最後の最後でおいしいところを全部持って行ったレックスとエース.信頼と勇気で強敵を沈めたふたりだけれど,それでもエースはやっぱり水は苦手(笑).せっせとレックスに駆け寄って抱きつき,必死で自分の体の水を振り払っている仕草が途方もなく愛らしい…チビ恐竜の中ではかなり個性的な姿のエースだけれど,この瞬間は間違いなくガブやパラパラよりも可愛い!
このようにして,今回もドクターの発明品の壊れやすさと海に入る勇気に負けた3悪党.…操縦不能となった途中からはただ面白く焦がされるだけで結構気の毒だったなぁ(苦笑).もう熱いのはこりごりな彼らをさらに焦がすのは,ドクターからの熱いお仕置! ウサラバカものと怒るドクターの遠隔操作?でアクトホルダーが爆発! 発明品には自爆装置はつきものだけど,最後まで焦がされる3悪党の明日もやっぱり焦げ焦げかなぁ.…アクト団はいい加減ウサラパたちに見切りをつけるべきだと強く思いつつ(笑)次回に続きます.

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