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美少女戦麗舞パンシャーヌ#9

あたしはあんたのママじゃないけど

健介データバンクの調査によると,世の男の70%はマザコンらしい.味噌汁は自分の母の方がうまいと健介に言われ,自分の味噌汁を飲ませたピザ配達員にも「ママー」と叫んで飛び出された由美子は,すっかりおふくろの味が嫌いになった.自分の味が義母の味に及ばないのが悔しい由美子は,それを倒すための研究と買い出しに出掛ける.
おふくろの味を倒すために奮闘する由美子に,マザコン怪人が現れたと清志が教える.さっき由美子が味噌汁を飲ませた青年が怪人と化し,今もおふくろの味を宅配ピザに変えているのだ.義母の味が大嫌いな由美子だが,娘にとっては由美子の味がおふくろの味.ご近所のおふくろの味を取り戻すため,パンシャーヌはミニとともに出陣する.

元々とんでもなく緩い世界観なので,娘まで毎度変身するようになっても問題なく話の回る「パンシャーヌ」.母娘変身の先駆者は「セーラームーン」じゃないかと思いますが,あれは娘が未来から来ているので母は少女で十分通用する年齢なので…こっちのほうが無理があります(笑).考えてみれば敵で少女だったのも手品の種を盗まれた少女くらいしか見当たらないし,美少女目当てに見た人の期待を見事に裏切りまくりだなぁ.
さて今回,人妻と養女を襲うのはマザコン.これがまた偉く汚くて(笑)こんな奴にはなりたくないと視聴者に心底思わせる素晴らしい出来.いろいろ異論の出そうなデータについては,実際は脚本の下山氏の実感だったりするのだろうか? …でも,実際世の男性のうちの何割がマザコンでだったり実際は母の味方だったり人妻マニアだったり幼女マニアだったりするんだろう.そしてこの作品を世の男性の何分何厘くらいが見ているんだろう(笑).

前半.ホームドラマのテイストが強く,食事シーンも結構よく出てくることでおなじみの本作ですが,その食事風景がなんだか微妙においしくなさそうなことでもまたおなじみ(笑).もちろん由美子さん的にはいつだって心から「おいしい」と言われたいわけですが,毎度微妙な味わいのものを出した上にそれを強制するのも酷(苦笑).由美子さんは健介の生返事を何度も聞き返し,ついには夫にウザがられてしまいます.
付き合いはじめたときは「おいしい」と言ってくれたのに,今はちっとも褒められないのが不満な由美子さん.なんせ彼女はただの専業主婦じゃなく,宇宙とご町内の平和を守りながら妻業に励んでいるわけで! …スーパーヒロイン業は完璧にボランティアな上にリスクばっかりバカでかく,その上その辛さを夫に愚痴ることすらできやしないのです.
それでも褒められたい由美子さん,今度は食事のパーツごとに健介に検討してもらうんだけど…鮭の塩焼きは焼いただけ,納豆は混ぜただけ,ごはんですよは桃屋の手柄.ご飯も生卵も素材の手柄としか言いようがなく検討以前.「じゃあ,お味噌汁!」…ここでようやく健介は考えてくれたものの,「お袋が作る味噌汁の方がうまかったなぁ…」って,あんた正直者だなぁ(苦笑).
褒められるどころか完全敗北.「バカ! 健介さんのマザコン!」と妻が本気で怒ってるってのに,夫はろくに謝りもなだめもせずに世の男の70%はマザコンでできているという自分データバンクのデータを披露.…健介データバンクはわかったから由美子さんの怒りをなんとかしようよ(苦笑).多少ぶつかり合っても大したことないと余裕でいるのか,それとも本気で鈍いのか….
喧嘩しつつも会社へと出かけていく健介.それと入れ違いにやってきたのが赤い服の「ピザ小僧」配達員.ちょっとした誤配なんだけど,それは自分の料理に対する侮辱かと怒りをぶつけけてくる由美子さん(苦笑).三食賄いのピザで暮らすこの青年だって,ピザの配達がこれ以上遅れると絶対まずいだろうに,由美子さんは自分のために彼を無理やり家に引きずり込むのです.
もうなんでもいいから誰かに褒められたい由美子.赤の他人に自信の味噌汁を飲ませてみると…「煮詰まった出汁の感じと,大きさがばらばらの具材に,濃すぎる味噌.これはまるで,んふーーううううう,んふーーーーううう」…どう聞いても褒めてねえなぁ(笑).しまいには「ママー!」と泣いて飛び出した! 「僕はー! ママの味が,恋しいよー!」…その気持ちのままで変身.額にMOMの文字もアレなマザコン怪人に!
自分がマザコン怪人を覚醒させたことまでは気づかない由美子さんだけど,ここにいもしない義母に思いっきり負けたのは間違いない.敗北したままで「実家に帰らせていただきます」とやったっていいんだけど,それでも元スケ番の義母なんかに敗北するのは屈辱で!むかついて!…ここで由美子さんなぜかパンシャーヌに変身!
打倒おふくろの味を標榜し,レシピ集など眺めつつ市場で普通にお買い物しているパンシャーヌ.どう考えても変身する理由がわからないし,帰宅したらやっぱり変身を解いているので意味ないんだけど(笑)これは作品の作り手がスーパーヒロインがお買い物をしている面白い絵を意味もなくつくりたかっただけ…だろうなぁ(苦笑).
主役が意味のない絵づくりに励まされている一方で,ともかく当たらない予想を性懲りもなく続ける清志のところにも通信が.…神様に変身を強要されていることを考えると,巫女さんという予想は意外といい線行ってるかも.マザコン怪人が街に出現したという連絡内容よりも,連絡が腕時計に入っていることの方がおかしい(笑).
かくして現場に急ぐ清志の前にいきなり現れたのは,無事にお買い物が終わった由美子さん.…本当に変身の意味がねえ(苦笑).打倒おふくろの味に集中して不注意の由美子の前にいきなり自転車.「危なーい!」と突っ込んで…こない(笑).そもそも相当の距離があり,自転車も想像以上の低速.カラスの声まで入れちゃって,なんだろうこの適当極まる肩透かし.
それでもどこ見てんのよ!と清志さんに当り散らす由美子さんに,早速マザコン怪人の話を吹き込む清志.怪人は,各家庭のおふくろの味を安っぽいピザに変えているらしく…「いい気味!」とその怪異に上機嫌の由美子さん.今の彼女にとっておふくろの味は敵.健介と同じく清志にも妻の味はおふくろの味にはかなわないとか言われるほどに,反発も強まっていくものです.
結局男は母の味方かと呆れる由美子に,世の80%の男は母の味方だと主張する清志.…そりゃ妻が義母を嫌うわけだよなぁ.こんなマザコン全盛の世の中じゃ日本の行く末が大変に不安.早く実家を出て結婚しろと由美子に説教される清志ときたら,自分は母の味を守るとか言い出す始末.…せめてそういう姿勢は隠すようにしないと,嫁ができないぞ清志よ.
おふくろの味イズザベスト.おふくろの味マーベラス.妻の努力をないがしろにする男どもの言葉に「…何よ,おふくろの味なんて!」と膨れる由美子は,怪人を放り出して肉じゃがづくりに邁進し強敵を倒すための武器づくりに必死.でも…「おふくろの味って,そんなに大事なものなの?」と娘が聞くのが痛くて熱い.確かに大事なんだけど,役目を放棄していいほどに大事かどうかは怪しい.
打倒おふくろの味の傍らで,マザコン怪人はそのおふくろの味を刻一刻と奪ってる.「行ったほうが,いいの?」と聞く理沙さんが正しいスーパーヒロインであるのに対し,鍋をぐらぐら煮立たせる由美子はあんまり正しくない.そんな由美子の作った肉じゃがの味は「…ちょっと…薄いかなぁ….」正直な娘のコメントは強烈.弱っていた由美子はついに足に来てしまいます.
…けれど,それでも.「やっぱり,ママの味が一番好き!」と娘は言ってくれるのだ.たとえ毎度微妙そうな顔で食べていたとしても,それがこの家のママの味.「やっぱりあなたは,ママの子ね!」「もし違ったら,早めに言ってね!」「うんわかった!」…由美子さん,勢いでなんか凄いことをお願いされてるぞ(笑).
勝ちたいのはおふくろの味.けれど今の自分の味だって理沙さんにとってのおふくろの味であることには違いない.それに気づいたからついに出動を決意! 母娘二人揃って変身し,ゴルフ禁止の土手でゴルフの真似事をしているマザコン怪人のところに参上! …音声だけが無駄にリアルなマザコン怪人に「お待ちなさい!」と一喝.そのまま首に一撃を入れる!

後半.「お待ちなさい!」と首に一撃入れたあと,物凄く冷たい目でマザコン怪人をチラ見しながら定位置に戻るパンシャーヌ(笑).…今回はチャレンジャーな間が多いなぁ.いつものように名乗りを上げるパンシャーヌとミニ.普段は「少女?」と首を捻られるんだけど今回は怪人が「ママー!」と叫んで寄ってきた(笑).…少女ネタはもはやネタにもならないということなのか….
当然ながらパンシャーヌはマザコン怪人のママじゃない.その証拠として詠んでみせるのが,人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける…人をマザコン怪人の母や健介と思えば,いい感じに意味が繋がってきそうだ.でも,「本当だ! 僕のママはそんな教養ない!」って,それは教養の証にしてもいいのかなぁ(苦笑).
世のおふくろの味を脅かすものをパンシャーヌたちは許さない.いかにもひ弱なマザコン怪人に攻撃が面白いように決まるんだけど,おふくろの味でもなんでもないものは「効かないわ,この通り!」と意地を張った直後にアタック.確実に効いてる!と上機嫌のパンシャーヌはひどいなぁ(笑).それでも「効いてないと言ってるだろうが!」とマザコン怪人,巨大なピザ手裏剣を放つ!
低速巨大なピザ手裏剣,今時効果でなければ許されないような素晴らしく安い合成ぶり(笑).「食生活の乱れは人間関係の乱れ!」と言い切り,おふくろの味でなければ自分は倒せないと豪語する彼.…毎食賄いのピザを食うマザコン怪人が一番食生活が乱れているという落とし穴(笑).腹を立てた由美子さんことパンシャーヌは,得意の瞬間移動で自宅にマザコン怪人を連れてきた上,今度は肉じゃがをお見舞いだ!
「煮崩れしてて煮過ぎて味つけが濃い.でも…まるでママの味だー!」と珍妙な反応を見せる怪人.どうやら彼の母もまた料理が下手で,前半の絶叫も単にまずいものを食ったためではないらしく.そして由美子さんはやっぱし大して料理は上手じゃないんだ(笑).敵が動揺したところで必殺のシロガネーゼアタック.怪人は倒れます…スーパーヒロインの自宅リビングに(苦笑).
おふくろの味を奪うなどという非道は諦めなさいと叱るパンシャーヌだけど,マザコン怪人は憎くて奪ってたわけじゃない.他人のおふくろの味をピザに変えていたのは,それを味わっている奴がうらやましかったから.マザコンゆえに,おふくろの味の大切さは彼が一番知っていたのです.
もう一度食べたかった.ママは3年前に…と号泣する怪人.「お亡くなりになられたのですね!」と早合点したら「生きてるよ,勝手に殺すな!」と怒られちゃった(苦笑).母は3年前の韓流ブーム以来料理が皆韓国料理に.さらには韓流出張ホストを家に呼ぶようになり,彼は実家に居場所を失い,おふくろの味を失って…「だから食べたくて食べたくて!」
ようやく話のはじまりを知ったパンシャーヌ.「それなら私にお任せなさい!」とミニを使いに出してマザコン怪人の母を招聘.…一人でちゃんとお使いに行けるパンシャーヌミニが可愛いな(笑).割とあっさりやってきたマザコンの母は,未だ時代遅れの韓流ブームの中らしく,ホスト遊びも未だ続いているらしい.
なぜマザコンの母が家事放棄に走ったのか,理由は「さびしかったからですわ!」…母一人子一人で一生懸命育ててきて,けれど息子は料理を食べても何も言わない.バイトが忙しいからと外食するようになり…けれど息子だって母を思っていないわけじゃなかった.外食は母の家事を軽減させたいという思いゆえの行動で,でも空回って!
想いながらもすれ違っていた母子.それでも互いを思いあっているのは間違いなさそうだから.こじれる前にきちんと話をすればよかった.マザコン怪人にピュアウェーブをかけまっとうな姿に戻せば,母と息子は感動の再会と和解を果たす.ちゃんとおいしいときはおいしいと言葉にする!とすがって泣いて誓うマザコン.…別に怪人がマザコンなのは改善しなくてもいいらしい(笑).

事件は解決して新庄家の夕食.焦がしたために見た目も味も結構難しそうな肉じゃがを出された健介は,「おいしい?」という質問に「…うん,おいしい」と返答.さすがに朝の経験で,彼も空気を読むことを学習したようです(苦笑).お母様の?というより際どい質問にも「う,う,うん」と頑張って返事(笑).由美子さんはそりゃもう大喜び.
妻の努力…よりは夫の我慢によって克服されたおふくろの味.男がちゃんと空気を読めれば家庭は円満であるということが示された直後にやってきたのが,兄以上に空気読めない清志.「お袋の味の方が好きかな」とぶっちゃけちゃって由美子さんに襲われるのでありました(苦笑).…ちゃんとコミュニケーションできないとトラブルになるのが実証された今回だけど,自分がスーパーヒロインなことを言えない由美子さんは大丈夫? 次回に続きます.

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