« [雑記] 7月開始新番組とか / 開始雑感・終了雑感 | トップページ | 古代王者恐竜キング#20 »

Shining Tears X Wind#8

男は絶対,仲間を裏切らねえもんだ!

トライハルトとキリヤの争いを止めようとしたものの,ソウマは2度に渡る説得に失敗.その不毛な戦いを止めたのはゼクティの命だった.彼女の消滅によりキルレインは闇に心を支配され,決戦の地は強固な氷の壁に包まれる.その中からゼロに救われたソウマは,謎めいた彼の過去を聞くことになった.
遊撃傭兵騎士団の一員で,世界の危機をその活躍で救った少年シオン.しかし世界を混沌に導く存在として指輪に選ばれていたことを知った彼は,仲間たちに何も告げずに旅立った.混沌を導くゼロボロスの芽を一人摘んでいた彼は仲間にそれが宿っていることを知り,自らの体で押さえ込むことで彼女を救おうとする.けれど混沌に飲み込まれた彼は仲間をその手で殺してしまった.たとえその後,自らの力で仲間を復活させたとしても,あのときのマオの悲鳴は未だに彼の心から消えないのだった.

必要なことだけを選んでさくさく片つけていたら,いつの間にかリーベリアが危機に陥っていた「シャイニングティアーズ」.現在は結構洒落にならない状況のはずなんだけど…同じ声の奴が体を拭いてみたり昔語りをしてみたりという脱線に前半を丸ごと使うのは,時間配分が明らかに間違っていると思います(笑).確かに謎の多い彼の素性は気になるけれど,もしゼロが命の恩人でなかったら,きっとソウマはいつものように,どうせ聞いたってわからないという理由で話を聞かなかったんじゃあるまいか(苦笑).
3国共倒れにシスコンの暴走も加わって,世界の勢力図が大きく塗り変わり地図自体も広がったことで,初回とオープニングくらいしかまともに出てなかったマオさんがついに参入.ヒロインの多い作品ではあるけれど,もし彼女がメインヒロインだとしたらなんて苛烈な待遇の悪さだ(笑).しかしそれ以上に待遇が悪化しているのが冒頭のヒロインであったはずのクレハさん.今となっては背景みたいになっちゃってて気の毒すぎる.…ソウマから離れなければこうはならなかったはずなのになぁ.

前半.ソウマは喧嘩番長理論で仲裁しようとしたものの,生徒会長もキリヤも一人前の男ではなく,拳で通じ合えなかったために仲裁失敗.そんなダメ人間どもをその身を投げ出して止めてくれたのは,生徒会長とキリヤの両方を大切と思ってくれたゼクティさんでありました.激突によって甚大な被害を出していたフィリアス・セイランとベイルガルドに止めを刺したのは彼女の死.ゼクティさんが風になっちゃったことで.その兄であるらしいキルレインがシスコン全開で暴走しやがったのです.
高山すら軽く凌駕するほど高い氷の壁に包まれるリーベリア.その中心地である戦場では戦士たちすら氷づけにされるという惨状.そんな巨大氷壁のすぐ側を,不思議な形の小さな影が飛んでいきます…それはソウマを抱えて飛ぶゼロの影.これは何というソウマの問いに,闇のエネルギーが結晶化したものと答えるゼロ.包まれれば一発ゲームオーバーとなりそうな冷たい闇から,ゼロはわざわざ救いにきてくれたのです.
ゼロに救われソウマは無事.キリヤとシーナは彼らの仲間が救い,残る生徒会長は…「僕も知らない」とゼロが言い「…無事だといいな」と呟くソウマ.拳による説得は通じなかったけれど,ソウマ自身は自分たちが友人であるってことを未だに強く信じている.そして闇の力が増大しまくるこの状況を一刻も早くなんとかしたい.…ここまでは前回ラストの衝撃の余韻を静けさとして描くことで凄くいいシーンになってんだけど,次のシーンの意味がわからねえ(笑).
前回話し合いの行われた例の館に戻ってきたソウマとゼロ…気を抜くと独り言という状況に声優を追い詰めるこの作品はつくづく挑戦者だなぁと思いますが,この先のシーンは冒険にも程があります.エルウィンたち同窓会メンバーズが戻るまでここで傷を癒すことになるけれど,なぜゼロはそんな念入りにソウマの体を拭くのか.同じ声の男の体を拭くのはそんなに楽しいか? …マオから逃げてるのもそういう理由だったら嫌すぎるなぁ(笑).
とはいえあんだけ熱心に拭かれても照れも嫌がりもしないソウマもどうかしている.ただし思い込んだら一直線なこいつの場合は,戦いを止められなかったことがショック過ぎてそれ以外を気にするどころじゃないってのが正しいんだろうな.止められると思ったけれど見込みが甘くて,ゼクティさんが死んでしまって後悔しきりのソウマに向かって,甘いのは自分かも知れないと言い出したゼロ.ソウマを助けてくれた彼自身が未熟という理由は….
ゼロが語るのはこの世界の少し昔の物語.東の大陸に名前と指輪だけを持った一人の少年が漂着し,エルフの少女に発見されて全てがはじまった.彼は遊撃傭兵騎士団・ヴァイスリッターの所属となり,直後に起きた戦争を阻止するために戦った.…ここで出会ったのがエルフの少女のエルウィン,竜神族の巫女のリュウナ,ガーディアンのラザラス,氷の魔女のブランネージュ…同窓会メンバーズはここで出会ったんですね.そして今はゼロを追いかけている半獣人のマオの姿も.
ヴァイスリッターの活躍で世界は救われたけれど,その中心人物であるシオンは「僕じゃない」とゼロ.シオンは「かつて,僕だったもの」.…その後シオンは旅に出て,己の指輪の意味を知った.光と闇のせめぎ合いで構築されているこの世界で,指輪は世界の秩序を乱す「混沌」の象徴だったのだ.そんな指輪に選ばれた者はこの世界を混沌に導いてしまうから,この世界から距離を置き,人であることもやめた…「だから僕は,シオンではない」.
混沌の化身になっちゃったゼロだからこそ,自分の代理人としてのソウマが必要になってしまったらしい.もちろんゼロの表層は決して混沌を望んではいないけれど,そんな感情はあくまで人間だった頃の心の名残.彼の本質は絶えず混沌を望んでいて…その二律背反した心の象徴が色の違う2つの翼なんだろうなぁ.そんなこんなで宿命を悟った元シオンは行方不明となったわけですが,マオがゼロを必死で追いかけるのにはもっとややこしい理由があるのでした.
混沌の象徴となりながら,世界を守るために混沌のゼロボロスの芽を摘んでいたシオンは,そのゼロボロスが仲間のリュウナに宿っていることを知りました.で,乗っ取られそうなリュウナは,仲間を守るために自ら剣に向かってその身を投げて「仲間とはそういうものですよ」と剣を向けた彼を責めもしなかった! 彼女の身から染み出るゼロボロスをシオンは己の体で抑え込もうとして…漆黒の双翼となり,表層の人の心を忘れてしまったのだ.
混沌をその身に抱えてしまったゼロは暴走.黒い翼を広げ哄笑し…やがて自分の名を呼ぶ声にまっとうな心を取り戻して翼も片方だけ白くなったんだけれど,その手は既に赤く染まっていた.目の前には仲間…ラザラスの無残な姿.そしてそんな血生臭い状況に駆け寄ってくるマオ.己の無意識が,本性の混沌がやらかしたことの大きさに,人でも光でも闇でもない存在はその場から飛んでどこまでも逃げだした!
こうして自分の手で仲間を殺した罪を背負って,全てから距離を置いていたゼロ.もちろんラザラスたちはゼロ自身が再生させて今はちゃんと生きているけれど,奇跡の力で命を補ったとしても自分が仲間を殺した事実は変わらないと考えていてひどく生真面目.「今でも,耳から離れないんだ.あのとき聞いた,マオの悲痛な声が」…もう少しゼロがいい加減な性格なら,彼だけでなく彼の仲間たちも随分と楽だったんだろうけどなぁ….

後半.生真面目さが祟ってマオの前に顔を出せなくなってしまったゼロに,事情をちゃんと話せばきっと許してくれるだろうとやっぱり楽観的なソウマ.何なら俺が伝えてやろうかと繋ぎ役まで自主的に引き受けるくらいで「ひょっとして俺って,そのための代理人か?」とどこまでも明るい.事情あっての粗相くらい,フォローできれば仲間なら許してくれるとソウマはやっぱり信じていて,それは遅れて来た同窓会メンバーズも一緒.
実はベイルガルド偵察ではなく,仲間のマオを勝手に探しに行っていたエルウィンたち.ゼロとマオの仲が変なふうにこじれているのを,仲間として放ってはおけなかったようです…でもそういう捜し物はもう少し事態が落ち着いてからにしてほしかった.おかげでソウマなんか単身でろくな装備もなしに敵ばっかりの戦場を走ったりとか,人材不足のおかげで結構大変なことになっていたんだぞ?
正直そもそも行かなきゃよかったような気がする同窓会メンバーズ(笑).それでも自分たちを必要としているんじゃないかと心配?して戻ってくれたことはうれしい.「これが,仲間ってもんだ!」とソウマはウインク.一度は全てを失ったソウマだけれど,その人徳はあの二人を軽く凌駕しているな.…ここでヴァイスリッターかっこいいなーと子どもみたいに憧れて,ソウマは「俺も仲間に入れてくれないか!」と同窓会メンバーズにお願いしてみます.
ヴァイスリッターの団長は未だにマオ.けれど団長の判断なしでもソウマの入団を歓迎するとブランネージュ.むしろソウマなしでのヴァイスリッター再結集はありえないとまで見込まれてしまい,「マオが合流するまで,団長代理はソウマだと思う人,手を挙げてー?」とエルウィンが決を求めたらソウマ以外全員挙手.…ゼロまで手を挙げてんのがおかしい.お前シオンとは違うんだろ(笑)?
…確かに回を重ねるごとに株が大暴落している他二人の心剣士に比べたらソウマ株は明らかに上昇トレンドに乗ってるけれど,こんな馬鹿をなぜに皆こんなに好きなんだろう…馬鹿だから(笑)? 皆に愛されるソウマは団長代理に強制就任.特にゼロのソウマ好きは尋常でなく,指輪を託すのは君をおいて他にいないとか,マオが連れてこなくても僕が連れてくるつもりだったとか異様に熱心すぎて「俺のどこが気に入ったんだか」と照れたくもなるな.
さて,前回の悪材料で株価大暴落となったキリヤとその愉快な仲間たちの動向ですが,こっちもこっちで優雅にクルージングかい(苦笑).自分たちだけではどうしようもないと,ヴァレリア地方の獣人国ベスティアに救援を求めにいく船の中.けれど自分のせいでゼクティさんを殺してしまったキリヤは激しく落ち込んでおります.…ゲームのプレイヤーはこの主人公に感情移入しなきゃいけないんだから大変だよなぁ.
この船には生徒会長側にいたはずのジンクロウも同乗.彼は闇に囚われたシスコンを助けるために同行しているらしい.ジンクロウの語る少し昔の物語では,ジンクロウとキルレインとフィリアスのレオンは大の仲良し.リーベリアに平和をもたらすために3国会議をやろうと計画し,絶対反対してくるであろうシュマリだって抑え付けてやるつもり.…そこには他国や世界への害意など存在しなかった.
けれどあのシュマリがあっさり押えつけられるわけがなかった.最初は嫌がっていたけれど途中で態度を変えたあたりで疑問を抱いたのはジンクロウだけで,残る2人はバカだから信じ続けてしまった…彼らは信じる対象を間違ったんだろうなぁ.信じるべきは盟友であるジンクロウの勘だったのに.もちろんシュマリはお人よしたちを追い込んで,キルレインの妹であるエルフの女王は死んでしまった…だから「一度ならず二度までも」だったのか.
1度目はエルフの女王の死,そして2度目はゼクティの死.人工生命体であったゼクティには女王の遺伝子が組み込まれていたらしく,キルレインには彼女が妹の映し身人形に見えて,控えめながらもあれほどシスコン全開だったのか.そんなゼクティがまたもエルフ族以外の手で殺されてしまい…ついでに遺言でも一言も触れられることすらなく,ぶちぎれた兄貴は闇に支配されてしまったのだ.

暴走お兄さんの妹愛であっちの大陸は本当に危機的状況なのに,対岸の大陸は実に平和なもの.上陸したキリヤたちはそれぞれに港町を散策したり,情報収集してみたり….ここでキリヤと一緒に見学していたジンクロウが,「白と黒の翼を持つものだな!」と獣人たちに囲まれてしまいます.…竜の巫女を殺した容疑でそういう奴が指名手配されてるというこの現状.ゼロは人間だった頃にこのあたりの危機を救ったはずなのに(笑).
色…というか素材違いの翼を持つジンクロウが取り囲まれたところに登場したのが,ここしばらく存在すら忘れかけていたマオさん! この世界にソウマを引き込んだ犯人…なんだけど,もしマオが連れてこなければゼロに引きずり込まれたはずだから,あんまり意味はないんだな(苦笑).彼女の面通しで「違うよ」と言われたジンクロウは即座に釈放.彼女はこの地方の治安を守るヴァイスリッターの団長,偉いさんなのです.
その名も高き「かのヴァイスリッター」の団長,この地域の有力者と運よく出会えたキリヤたち.リーベリアから救援を求めにきたと説明したら,マオさんは本当にそういうのに向いていました.あんなでも彼女はこの地の王の娘.国レベルの折衝事すらスムーズに進められる希少な人材のはずなのに,余計な情報のせいでたぶん台無し…になるんだろうなぁ(苦笑).
願ってもない邂逅を果たしたキリヤたちのところにクレハさんたちも合流.特にクレハさんは1話以来の再会に大喜び! …クレハさんは随分と人がいいなぁ.本来はよくも巻き込んでくれたなと殴られてもおかしくないのに(苦笑).けれどここにソウマがいないことで,彼がゼロと一緒にリーベリアにいるという状況が発覚!
ゼロに逢いたい一心で,職権乱用で指名手配までかけていた強烈な彼女.ゼロの居場所がわかったら,そこがたとえ別の大陸でも世界の危機の中心地でも何もかも放り出してすぐさま「出航!」 …なあ,マオさん,救援の手配は(笑)? 傷を癒せばすぐにでも走り出せそうなソウマ,心の傷が癒えず停滞したままのキリヤ.そして姿を消したきりの生徒会長,3人の「仲間」の明日には一体何が待っているのか.次回に続きます.

|

« [雑記] 7月開始新番組とか / 開始雑感・終了雑感 | トップページ | 古代王者恐竜キング#20 »

レビュー◆Shining Tears X Wind」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Shining Tears X Wind#8:

« [雑記] 7月開始新番組とか / 開始雑感・終了雑感 | トップページ | 古代王者恐竜キング#20 »